JP2008172017A - 液冷ヒートシンク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液冷ヒートシンクのヒートシンク本体2の平面に開口3を設け、開口3の孔縁部にバーリング4または環状溝8を形成し、開口3を絶縁基板5で液密に閉塞し、その絶縁基板5に電子部品6を接合する。
【選択図】 図1
Description
さらに、下記特許文献2に記載のものはヒートシンクに開口を設け、その開口を熱伝導性薄板で液密に閉塞すると共に、その薄板上に絶縁基板を接合し、その絶縁基板状に発熱する電子部品を固定するものである。
そこで、熱伝導の低いグリス等を介在してボルト締結する等の方法がとられ、この場合には熱伝導性が悪く且つ、構造上コスト高にならざるを得ない欠点があった。
そこで本発明は、部品点数が少なく、構造が簡単で且つ、熱応力を効果的に吸収し得るヒートシンクを提供することを課題とする。
その開口(3) の孔縁部に外面側に筒状に突出するバーリング(4)が形成され、そのバーリング(4)の先端が絶縁基板(5)で液密に閉塞され、
その絶縁基板(5)上に発熱する電子部品(6)が接合される液冷ヒートシンクである。
その開口(3) の外面側の孔縁部に、環状の突条部(7) を残存させてその外周に環状溝(8) が形成されると共に、前記開口(3) に架橋部(9) が一体に横断され、
前記突条部(7) および架橋部(9) に絶縁基板(5)が被着されて、前記開口(3) が液密に閉塞され、
その絶縁基板(5)上に発熱する電子部品(6)が接合される液冷ヒートシンクである。
即ち、環状溝8の存在によって、開口3の孔縁部が容易に変形し易く、それにより熱応力を容易に吸収し得る。しかも、部品点数が少なく構造が簡単な信頼性の高いヒートシンクを提供できる。
図1は本発明のヒートシンクの縦断面図であり、図2はそのヒートシンク本体2の第1プレート2aと絶縁基板5との分解斜視図である。
このヒートシンクは、内部に冷却液1が充満して流通する偏平なヒートシンク本体2の開口3がセラミック製の絶縁基板5で直接閉塞され、その絶縁基板5上に電子部品6が接合されるものである。ヒートシンク本体2は、第1プレート2aと第2プレート2cとの間にスペーサ2bが介装され、スペーサ2bによって外周を閉塞する。なお、スペーサ2bの一部には図示しない冷却液1の出入口が開口されている。第1プレート2aと第2プレート2cとの間には、インナーフィン10が内装される。そして第1プレート2aにはその平面に開口3が設けられ、開口3の孔縁部が外面側に筒状に形成されたバーリング4を一体的に有する。そしてバーリング4の開口は、絶縁基板5の外周よりもわずかに小に形成され、バーリング4の先端が絶縁基板5で閉塞される。
このとき絶縁基板5と開口3の接合面においては、両者間に熱膨張率が異なるため熱応力が生じる。その応力は、バーリング形成された開口3のわずかな変形により吸収され、絶縁基板5に割れを生じることがない。また、絶縁基板5とヒートシンク本体2との接触面は少なく且つ、絶縁基板5は冷却液1に接触している。
そして、直接電子部品6の発熱が冷却液1に吸収されるため、ヒートシンク本体2自体は比較的低温に保たれ、その点からもヒートシンク本体2と絶縁基板5との接合部に加わる熱応力を小とし、信頼性の高いヒートシンクとなり得る。
さらには、インナーフィンの枠の一部を開口しそこから冷却液1を流出入してもよい。
この例が図1のそれと異なる点は、第1プレート2aの形状のみである。この第1プレート2aは開口3を有し、その孔縁部に環状の突条部7を介し、その外側に隣接して環状溝8が形成されている。そして開口3には、複数の架橋部9が突条部7と一体に且つ面一に形成されている。
このような第1プレート2aはプレス成形により形成することができる。或いはアルミニュームダイキャスト、さらにはアルミニューム材の切削によって形成することもできる。
絶縁基板5からの熱の一部は、架橋部9および突条部7に伝熱されるが、それらに加わる熱応力は環状溝8等の存在により効果的に吸収され、絶縁基板5に割れが生じることはない。
2 ヒートシンク本体
2a 第1プレート
2b スペーサ
2c 第2プレート
3 開口
4 バーリング
5 絶縁基板
7 突条部
8 環状溝
9 架橋部
10 インナーフィン
11 ろう材
Claims (2)
- 内部に冷却液(1) が流通する偏平なヒートシンク本体(2) の平坦な外面に、開口(3) が設けられ、
その開口(3) の孔縁部に外面側に筒状に突出するバーリング(4)が形成され、そのバーリング(4)の先端が絶縁基板(5)で液密に閉塞され、
その絶縁基板(5)上に発熱する電子部品(6)が接合される液冷ヒートシンク。 - 内部に冷却液(1) が流通する偏平なヒートシンク本体(2) の平坦な外面に、開口(3) が設けられ、
その開口(3) の外面側の孔縁部に、環状の突条部(7) を残存させてその外周に環状溝(8) が形成されると共に、前記開口(3) に架橋部(9) が一体に横断され、
前記突条部(7) および架橋部(9) に絶縁基板(5)が被着されて、前記開口(3) が液密に閉塞され、
その絶縁基板(5)上に発熱する電子部品(6)が接合される液冷ヒートシンク。
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---|---|---|---|---|
JPH09121557A (ja) * | 1995-10-23 | 1997-05-06 | Hitachi Ltd | 回転機器の電子部品冷却構造及びその製作方法 |
JPH11163572A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-18 | Denso Corp | 液冷回路装置 |
JP2006166604A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
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