JP2008170965A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、使用前には帯電ローラを像担持体から所定の距離の離間を維持でき、使用時にはユーザの負担を増やさずに帯電ローラの離間状態を解除することができるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決する手段】本発明に係るプロセスカートリッジの代表的な構成は、帯電ローラ2を感光体ドラム1から離間させた状態で保持する第1の位置と、帯電ローラ2が感光体ドラム1に当接した状態となる第2の位置と、に移動可能な帯電ローラ離間保持部材90を有し、感光体ユニット50又は現像ユニット4の一方は、第1の位置にある離間保持部材90を保持するフック部59を有し、感光体ユニット50又は現像ユニット4の他方は、現像ユニット4が揺動した際に、フック部59による離間保持部材90の保持を解除し、離間保持部材90を第2の位置に移動させるフック部68を有することを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置及びこの画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに関するものである。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録シートに画像を形成するものであり、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
また、プロセスカートリッジとは、帯電ローラ、現像手段またはクリーニング手段の少なくとも何れか一つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とする物である。
従来、電子写真画像形成装置には、複数のプロセスカートリッジを一列に並べたインライン型のカラー電子写真画像形成装置がある。プロセスカートリッジを構成する現像ローラを、感光体ドラムに対して接触状態で現像を行なう接触現像方式がある。この方式では、画像形成中の現像ローラと感光体ドラムは所定の接触圧を保持するために、現像ローラが感光体ドラムに対して付勢された状態になっている。
この方式の場合、プロセスカートリッジが画像形成装置本体に装着された状態で長時間使用されない場合に、現像ローラの弾性層が永久変形してしまうおそれがあり、これによって、現像時に画像のムラが発生するおそれがある。
そこで、画像形成動作が行われていない場合には、感光体ドラムと現像ローラとを離隔させる機構を設けたプロセスカートリッジ及び画像形成装置が提案されている(特許文献1及び特許文献2)。
一方、感光体ドラムを帯電する手段として、帯電ローラを感光体ドラムに当接構成が広く用いられる。このような接触帯電の場合、感光体ドラム表面に確実に接触させて設置する必要があるため、所定の接触圧をもって感光体ドラム表面に圧接している。その状態で長期間使用されない状態が続くと、帯電ローラの弾性層が永久変形し、帯電ローラ周期の濃度ムラが画像に発生する。
そこで、プロセスカートリッジ出荷時において、帯電ローラと感光体ドラムとを離隔させる部材を挟み込んでおき、ユーザが使用時に挟み込み部材を取り除く方法等が提案されている(特許文献3)。
あるいは、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着することで、それまで離隔されていた帯電ローラが当接する機構を設けたプロセスカートリッジ等が提案されている(特許文献4及び特許文献5)。
特許第2900530号 特開2001−337511号公報 特開平5−188667号公報 特開平6−273987号公報 特開2000−181328号公報
本発明は、上述した発明を改良したプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。すなわち、本発明によれば、使用前には帯電ローラを像担持体から所定の距離の離間を維持でき、使用時にはユーザの負担を増やさずに帯電ローラの離間状態を解除することができる。
上記課題を解決するために本発明に係るプロセスカートリッジの代表的な構成は、像担持体と、前記像担持体に接触して前記像担持体を帯電する帯電ローラと、前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、前記像担持体を回転可能に保持し、前記帯電ローラを前記像担持体に対し付勢する第1枠体と、前記第1枠体に対し揺動可能であって、前記現像部材を有する第2枠体と、前記像担持体に前記現像部材を押圧するように、前記第1枠体と前記第2枠体との間に押圧力を作用する押圧部材と、を有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記帯電ローラを前記像担持体から離間させた状態で保持する第1の位置と、前記帯電ローラが前記像担持体に当接した状態となる第2の位置と、に移動可能な帯電ローラ離間保持部材を有し、前記第1枠体又は前記第2枠体の一方は、前記第1の位置にある前記帯電ローラ離間保持部材を保持する保持部を有し、前記第1枠体又は前記第2枠体の他方は、前記第2枠体が揺動した際に、前記保持部による前記帯電ローラ離間保持部材の保持を解除し、前記帯電ローラ離間保持部材を前記第2の位置に移動させる保持解除部を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、画像形成装置本体に着脱可能な請求項1乃至4のいずれかに記載のプロセスカートリッジと、前記プロセスカートリッジを装着するプロセスカートリッジ装着部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、使用前には帯電ローラを像担持体から所定の距離の離間を維持でき、使用時にはユーザの負担を増やさずに帯電ローラの離間状態を解除することができる。
[第一実施形態]
本発明に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態に係るカラー電子写真画像形成装置の全体構成図である。図2はプロセスカートリッジの断面説明図である。図3はプロセスカートリッジの結合構成を示す斜視図である。
(画像形成装置の全体構成)
先ず、画像形成装置の全体構成について、図1、図2を用いて説明する。図1に示すように、画像形成装置本体100は、垂直方向に並設した4個のプロセスカートリッジ装着部8(8a、8b、8c、8d)を有する。
各装着部に装着されたカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)は、像担持体である感光体ドラム(電子写真感光体)1(1a、1b、1c、1d)を備えている。感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)、スキャナユニット3(3a、3b、3c、3d)、現像ユニット4(4a、4b、4c、4d)、転写ローラ12(12a、12b、12c、12d)、クリーニングブレード60(60a、60b、60c、60d)が配置されている。
図2に示すように、帯電ローラ2は、感光体ドラム1表面に当接して、感光体ドラム1表面をー様に帯電させる。スキャナユニット3は、画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光体ドラム1に静電潜像を形成する。現像ユニット4()は、静電潜像を現像剤であるトナーを用いて現像し、可視像(トナー像)を形成する。転写ローラ12は、感光体ドラム1上のトナー像を記録シートSに転写させる静電転写手段である。クリーニングブレード60は、転写後の感光体ドラム1表面に残ったトナーを除去するクリーニング手段である。
上記の画像形成装置における画像形成動作は次の通りである。
先ず、プロセスカートリッジ7が、画像形成のタイミングに合わせて順次駆動される。プロセスカートリッジ7の駆動に応じて感光体ドラム1が矢印X方向(図2中反時計方向)に回転駆動する。そして、各プロセスカートリッジ7に対応するスキャナユニット3が順次駆動され、帯電ローラ2は感光体ドラム1の表面に一様な電荷を付与する。スキャナユニット3は、感光体ドラム1表面に画像信号に応じて露光を行って、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する。形成された静電潜像は現像ローラ(現像部材)40により現像される。
一方、給送部16から給送された記録シートSは、転写ベルト11によって各感光体ドラム1と転写ローラ12との間へ搬送され、各感光体ドラム1のトナー像を順次転写される。4色のトナー像を転写された記録シートSは、転写ベルト11から分離され、定着部20に搬入される。定着部20へ搬送された記録シートSは、トナー像を熱定着された後、排出ローラ23によって、排出部24から本体外に排出される。
(プロセスカートリッジ)
次に、プロセスカートリッジ7について説明する。本実施形態において、カートリッジ7a〜7dは、同一構成である。カートリッジ7a〜7dは、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナーを収納する。
図2、図3に示すように、プロセスカートリッジ7(7a〜7d)は、第1枠体としての感光体ユニット50(50a〜50d)、第2枠体としての現像ユニット4(4a〜4d)を、一体的にカートリッジ化して構成される。
感光体ユニット50は、感光体ドラム1、帯電ローラ2、クリーニングブレード60、クリーニング枠体51、除去トナー室51aを有する。感光体ドラム1は軸受31a、31b(ベアリング)を介してクリーニング枠体51に回転可能に取り付けられている。除去トナー室51aは、クリーニング枠体51の後方に設けられている。クリーニングブレード60によって除去された残留トナーは、トナー送り機構52によって除去トナー室51aへ送られる。
現像ユニット4は、トナー容器41、現像枠体45を有する。各トナー容器41は、各色のトナーを収納しており、感光体ドラム1と対向するように現像ローラ40を配置している。
現像ローラ40の周上には、トナー供給ローラ43、現像ブレード44が配置されている。現像ローラ40は、感光体ドラム1と接触して矢印Y方向(図2参照)に回転し、トナーを担持搬送する。
図3に示すように、現像ユニット4は、現像ユニット揺動軸49を揺動中心にして感光体ユニット50に回動自在に結合されている。現像ユニット4は、感光体ユニット50に対し揺動可能である。
現像ユニット4は、現像ローラ40が感光体ドラム1に接触するように、揺動軸49を中心にして付勢されている。
(プロセスカートリッジの画像形成装置本体への装着)
次に、プロセスカートリッジ7の装置本体100への装着について説明する。図4はプロセスカートリッジ7を装置本体100に装着する際における装置本体100の斜視図である。
プロセスカートリッジ7は、画像形成装置本体に着脱可能であり、図4に示すように、プロセスカートリッジ7は、装置本体100に対し、矢印J方向に装着される。そして、感光体ドラム1を支持する軸受31(31a、31b)が、装置本体100のガイド溝34a〜34hに沿って挿入される。そして、軸受31がガイド溝34に押し付けられることで、プロセスカートリッジ7の装置本体100に対する位置が決まる。
(プロセスカートリッジの現像離間構成)
次にプロセスカートリッジ7における感光体ドラム1と現像ローラ40の離間構成について図3から図5を用いて説明する。
感光体ユニット50は両側面に規制部56を有し、装置本体100は両側板35、36に係止部85を有している。プロセスカートリッジ7が装置本体100に挿入された状態で、係止部85は規制部56を係止し、感光体ユニット50が上方へ移動することを規制する。
現像ユニット4の後方(トナー容器41のトナー搬送上流側)には、力受け部46が一体的に設けられている。装置本体100は離隔手段であるカム80を有している。現像ユニット4の後方において、クリーニング枠体51と現像ユニット4の間には、押圧部材であるバネ54が設けられている。バネ54は、感光体ドラム1に現像ローラ40を押圧するように、感光体ユニット50と現像ユニット4との間に押圧力を作用する。すなわち、バネ54は、現像ユニット4の後方をクリーニング枠体51から離間する方向に付勢している。
図5(a)に示すように、カム80が回転して力受け部46を押し上げることにより、現像ユニット4が揺動軸49を中心として回動する。そして、現像ローラ40は、感光体ドラム1と所定の隙間Wだけ離間された状態となる。
図5(b)に示すように、画像形成時にはカム80が矢印H方向に回転することにより、力受け部46への圧が解放され、現像ユニット4が揺動軸49を中心として回動する。そして、現像ローラ40と感光体ドラム1は、一定の圧にて当接する。
次に、カートリッジを画像形成装置本体に装着する前の状態における現像離間の構成を図6を用いて説明する。
図6に示すように、現像ユニット4は、離間フック66を回転軸66aを中心に回転自在に備えている。離間フック66の先端には、凸部66b、凹部66cが設けられている。クリーニング枠体51には、凹部66cと係合する突起部67が設けられている。
図6(a)に示すように、プロセスカートリッジ7が未使用状態(新品)では、凹部66cを突起部67に係合した状態とし、現像ローラ40を感光体ドラム1と所定の隙間Lで離間した状態で出荷する。
図6(b)に示すように、プロセスカートリッジ7を画像形成装置本体100に装着した際には、画像形成装置本体100に設けられた突起71が凸部66bに当接し、離間フック66が回転軸66aを中心に回動する。これにより、凹部66cと突起部67の係合を解除する。
次に、帯電ローラ2の離間構成を説明する。
(帯電ローラ)
まず、帯電ローラ2と、帯電ローラ2の支持構成について説明する。図7はプロセスカートリッジ7を帯電ローラ2の軸方向側面からみた部分断面図である。図7に示すように、帯電ローラ2は、芯金(軸部)2fの周りに導電性のゴム部材(弾性層)2eを形成して構成されている。帯電ローラ2は軸受61に回転自在に支持され、軸受61はクリーニング枠体51のガイド部61aに支持される。軸受61はガイド部61aの間を摺動可能であり、帯電ローラ2は、図7中矢印Iの方向(感光体ドラム1に対して当接離間方向)に移動可能である。帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受61を介して加圧バネ(付勢部材)64によって感光体ドラム1に押し付けられている。
(帯電ローラ離間部材)
帯電ローラ2の離間を行う帯電ローラ離間保持部材90について説明する。図8は帯電ローラ2の一端部(軸受支持付近)の断面斜視図である。図10は離間保持部材90の一端部の部分斜視図である。なお、本実施形態では便宜的に帯電ローラ2の一端部を説明するが、帯電ローラ2の両端部において同様の構成となっている。
図8に示すように、帯電ローラ離間保持部材90は、連結部90bの一端に軸保持部90aを有し、他端に突起90c、解除孔90dを有している。クリーニング枠体51の下面には、保持部であるフック部59が垂下している。トナー容器41は、保持解除部であるフック部68を立設している。
軸保持部90aは、帯電ローラ2の芯金2fを保持する。
突起90cは、離間保持部材90の両側面に同一の凸形状で形成されており、フック部59と係合可能な第1の係合部である。突起90cは、フック部59と係合した状態でクリーニング枠体51に保持される。
図10に示すように解除孔90dは、フック部68の爪68aが通り、フック部68と係合可能な穴形状の第2の係合部である。
離間保持部材90は、帯電ローラ2を感光体ドラム1から離間させた状態で保持する第1の位置と、帯電ローラ2が感光体ドラム1に当接した状態となる第2の位置と、に移動可能である。
フック部59は、第1の位置にある帯電ローラ離間保持部材90を保持する。フック部68は、現像ユニット4が揺動した際に、フック部59による帯電ローラ離間保持部材90の保持を解除し、帯電ローラ離間保持部材90を第2の位置に移動させる。すなわち、離間保持部材90は、第1の位置では少なくともフック部59と係合している状態であり、第2の位置ではフック部59と係合していない状態である。
(帯電ローラの離間保持構成)
次に帯電ローラ2の離間保持の構成について説明する。図9は現像ローラ40及び帯電ローラ2が感光体ドラム1から離間している状態のプロセスカートリッジ7の断面図である。
図9に示すように、フック部59は、保持面59a、掛り部59b、スライド面59cから構成されている。
保持面59aは、離間保持部材90を保持する面である。掛り部59bは、フック部59の下端に上向きに形成されており、突起90cを引掛けて離間保持部材90を保持する。スライド面59cは、突起90cが当接してスライド可能に斜め上方に傾斜している。
図10に示すように、フック部59は、プロセスカートリッジ7の長手方向に間隔Vで2箇所に配置されている。離間保持部材90の他端は、間隔Vの2つのフック部59の間を移動可能である。
離間保持部材90を離間方向に引っ張り、帯電ローラ2を感光体ドラム1から離間させる。この状態で突起90cをフック部59に引掛けて係合させることにより(第1の位置)、帯電ローラ2を感光体ドラム1に対して離間した離間状態に保持する。
感光体ドラム1と帯電ローラ2の離間量Tは、突起90cの外径部と帯電ローラ中心との距離L2、感光体ドラム1中心と保持面59aとの距離L1、感光体ドラム1の半径Ra、帯電ローラ2の半径Rbとにより定まる。
(帯電ローラの離間保持解除構成)
次に、帯電ローラの離間状態を解除する構成について説明する。図11は帯電ローラの離間状態を解除する方法の説明図である。図12は離間保持部材90とトナー容器41との部分斜視図である。
帯電ローラ2の離間状態では、突起90cをフック部59に引掛けて係合させている。
トナー容器41を揺動軸49を中心に図11(a)の矢印G方向に回動すると、現像ローラ40は感光体ドラム1に当接し、離間状態から当接状態になる。
この矢印G方向へのトナー容器41の回動に連動して、フック部68は、図12中の矢印K方向に回動する。フック部68の回動により、爪部68aが解除孔90dと係合する。解除孔90dに係合した爪部68aが、さらに矢印K方向に回動する。これにより、爪部68aは解除孔90dを矢印K方向に押圧し、解除孔90dは矢印K方向に力を受ける。
これによって、突起90cは、保持面59aから図12の矢印D方向に移動し、掛り部59bを乗り越え、離間保持部材90とフック部59との係合を解除する。係合を解除された状態で、離間保持部材90及び帯電ローラ2は、加圧バネ64の付勢力により感光体ドラム1への当接方向に移動し、帯電ローラ2と感光体ドラム1を所定の圧で接触する。このとき、離間保持部材90は第2の位置にある。
(再び帯電ローラ2を離間させる構成)
次に、再び帯電ローラ2を離間させることが必要となった場合、離間保持部材90を第2の位置から第1の位置に戻し、帯電ローラ2と感光体ドラム1を離間させ、保持する。
図11(a)に示すように、現像ユニット4は、離間保持部材90と対向する位置に突起部55を有している。離間保持部材90は、突起部55に当接可能な受け面90eを備えている。突起部55は、現像ユニット4がカム80により回動しても、離間保持部材90を押し上げない位置に形成されている。
上記構成において、例えば、図11(b)に示すように、プロセスカートリッジ7を画像形成装置本体から取り出し、プロセスカートリッジ後方(図中矢印F)を押圧する。これにより、現像ユニット4を感光体ユニット50に対して通常よりも大きく回動させ、感光体ドラム1と現像ローラ40の離間量を通常よりも大きくする。
ここで、プロセスカートリッジ後方とは、回動中心である揺動軸49に対して感光体ドラム側と対向する側である。また、通常の離間量とは、カム80により現像ユニット4を回動させた際の現像ローラ40と感光体ドラム1との離間量をいう。
離間量を通常よりも大きくすると、突起部55は、離間保持部材90の受け面90eに力を加え、離間保持部材90を押し上げる。離間保持部材90が押し上げられると、突起90cはスライド面59cに当接する。
その状態から、更に現像ローラ40を離間させる方向に現像ユニット4を回動させる。これにより、突起90cがスライド面59cに沿って移動し、離間保持部材90が離間方向に移動する。これにより、帯電ローラ2は図11(b)の矢印M方向に移動し、感光体ドラム1から離間する。
その後、突起90cは、フック部59の掛り部59bを乗り越え、保持面59aに当接した位置に保持される。すなわち、離間保持部材90は第1の位置に戻り、帯電ローラ2は再び感光体ドラム1に対して一定の離間量Tだけ離間した離間状態に保持する。
(効果)
上述した構成において、使用前には帯電ローラを感光体ドラム1から所定の距離の離間を維持でき、使用時にはユーザの負担を増やさずに帯電ローラの離間状態を解除することができる。
具体的には、プロセスカートリッジ出荷時においては、離間保持部材90とフック部59とが係合した状態にする。これにより、帯電ローラ2は、感光体ドラム1に対して離間した状態(第1の位置)で保持されている。このため、ゴム部材2eの永久変形による画像ムラや、物流の振動により、感光体ドラム1と帯電ローラ2が摺擦しローラ周期の横スジが画像に発生することを抑制できる。
プロセスカートリッジ使用時においては、離間保持部材90とフック部59の係合は、現像ローラ40の当接動作に伴う現像ユニット4の揺動動作にて解除される。このため、ユーザの手を煩わせることなく帯電ローラ2の離間保持を解除し、帯電ローラ2を感光体ドラム1に当接させることができる。
[第二実施形態]
次に本発明に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。図13は本実施形態に係る離間保持部材の概略側面図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態のプロセスカートリッジ及び画像形成装置は、上記第一実施形態の帯電ローラ離間保持部材90、フック部59、68に代えて、帯電ローラ離間保持部材190、フック部159、168を設けたものである。
離間保持部材190は、離間保持部材90の突起90c、解除孔90dの位置を逆にしたものである。クリーニング枠体51の下面には、フック部168が垂下している。トナー容器41は、フック部159を立設している。
上記構成において、フック部159と帯電ローラ離間保持部材190の突起190cを係合させることにより、離間保持部材190を帯電ローラ2と感光体ドラム1が離間した状態である第1の位置にて保持する。そして、現像ユニット4の揺動動作によって、フック部168で突起190cとフック部159の係合を解除して、帯電ローラ2と感光体ドラム1が当接した状態である第2の位置にすることができる。
上述の如く構成したことにより、上記第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第三実施形態]
次に本発明に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置の第三実施形態について図を用いて説明する。図14は本実施形態に係る帯電ローラ離間保持部材の概略側面図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態のプロセスカートリッジ及び画像形成装置は、上記第一実施形態の帯電ローラ離間保持部材90に代えて、帯電ローラ離間保持部材290を設けたものである。
図15(a)に示すように、離間保持部材290は、離間保持部材90の軸保持部90aを帯電ローラ2の付勢方向と反対の離間方向(矢印M方向)に拡げた長穴形の軸保持部290aとしたものである。
帯電ローラ2が感光体ドラム1から離間した状態で、プロセスカートリッジ7に、離間方向(矢印M方向)に衝撃が加わった場合に、帯電ローラ2も離間方向に移動する。しかし、芯金2fは、軸保持部290a内をスライドする。これにより、帯電ローラ2が移動しても離間保持部材290の突起290cがフック部59から外れて、帯電ローラ2と感光体ドラム1の離間が解除されることを抑制できる。
すなわち、プロセスカートリッジ7が物流時などに衝撃を受けた際であっても、帯電ローラ2と感光体ドラム1との離間状態が確保され、帯電ローラ2の弾性層の永久変形による濃度ムラが画像に発生することを抑制できる。
なお、軸保持部290aの形状は、上記の長方形に限定されるものではなく、軸保持部290aは、帯電ローラ2を感光体ドラム1へ付勢する付勢方向とは反対方向(矢印M方向)に隙間を有していればよい。すなわち、帯電ローラ2が感光体ドラム1から離間した状態から芯金2fが軸保持部290a内を離間方向にスライド可能な形状であればよい。例えば、図15(b)に示すように、帯電ローラ2の軸径よりも大きい円形であってもよい。
帯電ローラ2は軸受61に保持されているため、付勢方向と交差する方向(矢印N方向)に揺動しない。そのため、本来は、離間方向と交差する方向に帯電ローラ2が揺動することは無い。しかしながら、軸受61及び、その取り付け部に、ガタ等が存在する場合には、そのガタ分の揺動を起こす場合がある。本構成では、このガタによる、帯電ローラ2の離間保持部材290への影響を低減することができる。また、軸保持部290aと帯電ローラ軸2fの隙間を大きく取れるため、帯電ローラ2が離間保持部材290によって感光体ドラム1に従動する動きに対する抵抗を低減できる。
[第四実施形態]
次に本発明に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置の第四実施形態について図を用いて説明する。図16は本実施形態に係る帯電ローラ離間保持部材の概略側面図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態のプロセスカートリッジ及び画像形成装置は、上記第一実施形態の帯電ローラ離間保持部材90に代えて、帯電ローラ離間保持部材390を設けたものである。
離間保持部材390は、帯電ローラ2を感光体ドラム1へ付勢する付勢方向と反対方向の離間方向(矢印M方向)に拡げた長穴形の軸保持部390aと、離間方向に移動した際に離間保持部材390の動きを規制する規制部390fとを有している。規制部390fは、帯電ローラ2が感光体ドラム1から離間した状態にあるときに、クリーニング枠体51のフック部59の規制部受け面59dと近接する。
プロセスカートリッジの物流時などに帯電ローラ2が感光体ドラム1から離間した状態で、プロセスカートリッジ7に、離間方向(矢印M方向)に衝撃が加わった場合、帯電ローラ2は離間方向に移動し、芯金2fも、軸保持部390a内をスライドし、離間保持部材390は芯金2fを介して加圧バネ64より受けている付勢力を失ってしまう。そして、付勢力を失った離間保持部材390も衝撃により離間方向に移動しようとする。その際、規制部390fと規制部受け面59dが突き当たることにより、離間保持部材390が離間方向へ移動する動きを規制することができる。よって、突起390cがフック部59から外れて、帯電ローラ2と感光体ドラム1の離間が解除されることを抑制できる。
すなわち、プロセスカートリッジ7が物流時などに衝撃を受けた際であっても、帯電ローラ2と感光体ドラム1との離間状態が確保され、帯電ローラ2の弾性層の永久変形による濃度ムラが画像に発生することを抑制できる。
なお、規制部390fの形状は両端部に切り欠き部390gを設け弾性を持たせている。そうすることで、帯電ローラ2を感光体ドラム1から離間した状態(第1の位置)から当接させた状態(第2の位置)に移動する場合に、突起390cがフック部59の係り部59bを乗り越える際に規制部390fが撓むことで離間保持部材390とフック部59の係合を解除することが可能となる。
[第五実施形態]
次に本発明に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置の第五実施形態について図を用いて説明する。図17は本実施形態に係る帯電ローラ離間保持部材の概略側面図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図17に示すように、本実施形態のプロセスカートリッジ及び画像形成装置は、上記第一実施形態のクリーニング枠体51に代えてクリーニング枠体151を、また、帯電ローラ離間保持部材90に代えて、帯電ローラ離間保持部材490を設けたものである。
クリーニング枠体151には図17に示すように、規制部受け部151bを設けてある。また、離間保持部材490には規制部490f、切欠き部490gを設けてある。ここで、規制部490fは、帯電ローラ2が感光対ドラム1から離間した状態にあるときに規制部受け部151bと近接するように設けられている。
プロセスカートリッジの物流時などに帯電ローラ2が感光体ドラム1から離間した状態で、プロセスカートリッジ7に、離間方向(矢印M方向)に衝撃が加わった場合に、帯電ローラ2、芯金2f及び離間保持部材490にも離間方向に衝撃が加わる。その際、離間保持部材490の規制部490fと規制部受け部151bが突き当たることにより、帯電ローラ2、芯金2f及び離間保持部材490を離間方向へ移動する動きを規制することができる。よって、突起490cがフック部159から外れて、帯電ローラ2と感光体ドラム1の離間が解除されることを抑制できる。
すなわち、プロセスカートリッジ7が物流時などに衝撃を受けた際であっても、帯電ローラ2と感光体ドラム1との離間状態が確保され、帯電ローラ2の弾性層の永久変形による濃度ムラが画像に発生することを抑制できる。
なお、帯電ローラ2を感光体ドラム1から離間した状態(第1の位置)から当接させた状態(第2の位置)に移動する場合に、突起490cがフック部159の係り部159bを乗り越える際に切欠き部490gが撓むことで離間保持部材490とフック部159の係合を解除することが可能となる。
第一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 プロセスカートリッジの断面構成図である。 プロセスカートリッジの結合構成を示す斜視図である。 画像形成装置本体へのプロセスカートリッジの装着態様を示す斜視図である。 (a)は現像ローラが感光体ドラムに対して離間した状態での画像形成装置本体へのプロセスカートリッジの装着を説明する断面図である。(b)は現像ローラが感光体ドラムに対して当接した状態での画像形成装置本体へのプロセスカートリッジの装着態様を説明する断面図である。 (a)は離間フックにより係合されたプロセスカートリッジの画像形成装置本体への装着構成を説明する断面図である。(b)は離間フックの係合を解除する構成を説明する断面図である。 帯電ローラを示すプロセスカートリッジの部分断面図である。 帯電ローラ離間保持部材を示すプロセスカートリッジの部分断面斜視図である。 プロセスカートリッジの断面図である。 帯電ローラ離間部材の部分斜視図である。 プロセスカートリッジの断面図である 帯電ローラ離間部材の部分斜視図である。 第二実施形態に係る帯電ローラ離間部材の側面図である。 (a)は第三実施形態に係る帯電ローラ離間保持部材を示すの一部断面斜視図である。(b)は第三実施形態に係る帯電ローラ離間保持部材を示すの断面図である。 (a)は第三実施形態に係る帯電ローラ離間保持部材の支持部の穴形状を表す部分拡大図である。(b)は他の帯電ローラ離間保持部材の支持部の穴形状を表す部分拡大図である。 第四実施形態に係る帯電ローラ離間部材の側面図である。 第五実施形態に係る帯電ローラ離間部材の側面図である。
符号の説明
S …記録シート
T …離間量
1 …感光体ドラム(像担持体)
2 …帯電ローラ
2e …ゴム部材
2f …芯金
3 …スキャナユニット
4 …現像ユニット(第2枠体)
6 …クリーニング手段
7 …プロセスカートリッジ
8 …プロセスカートリッジ装着部
11 …転写ベルト
12 …転写ローラ
16 …給送部
20 …定着部
23 …排出ローラ
24 …排出部
31 …軸受
34 …ガイド溝
35、36 …両側板
40 …現像ローラ(現像部材)
41 …トナー容器
43 …トナー供給ローラ
44 …現像ブレード
45 …現像枠体
46 …力受け部
49 …現像ユニット揺動軸
50 …感光体ユニット(第1枠体)
51、151 …クリーニング枠体
51a …除去トナー室
151b…規制部受け部
52 …トナー送り機構
54 …バネ(押圧部材)
55 …突起部
56 …規制部
59 …フック部(保持部)68 …フック部(保持解除部)
159、168 …フック部
59a …保持面
59b …掛り部
59c …スライド面
59d…規制部受け面
60 …クリーニングブレード
61 …軸受
61a …ガイド部
64 …加圧バネ
71 …突起
80 …カム
85 …係止部
90、190、290、390、490 …帯電ローラ離間保持部材
90a、290a 、390a…軸保持部
90b …連結部
90c、190c、390c、490c …突起(第1の係合部)
90d …解除孔(第2の係合部)
90e …受け面
390f、490f…規制部
390g、490g…切欠き部
100 …画像形成装置本体
101 …長穴形支持部

Claims (5)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に接触して前記像担持体を帯電する帯電ローラと、
    前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、
    前記像担持体を回転可能に保持し、前記帯電ローラを前記像担持体に対し付勢する第1枠体と、
    前記第1枠体に対し揺動可能であって、前記現像部材を有する第2枠体と、
    前記像担持体に前記現像部材を押圧するように、前記第1枠体と前記第2枠体との間に押圧力を作用する押圧部材と、
    を有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記帯電ローラを前記像担持体から離間させた状態で保持する第1の位置と、前記帯電ローラが前記像担持体に当接した状態となる第2の位置と、に移動可能な帯電ローラ離間保持部材を有し、
    前記第1枠体又は前記第2枠体の一方は、前記第1の位置にある前記帯電ローラ離間保持部材を保持する保持部を有し、
    前記第1枠体又は前記第2枠体の他方は、前記第2枠体が揺動した際に、前記保持部による前記帯電ローラ離間保持部材の保持を解除し、前記帯電ローラ離間保持部材を前記第2の位置に移動させる保持解除部を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 前記帯電ローラ離間保持部材は、前記帯電ローラの軸部を保持する軸保持部と、前記保持部に係合可能な第1の係合部と、前記保持解除部に係合可能な第2の係合部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記帯電ローラ離間保持部材は、前記第1の位置にある際に、前記帯電ローラ離間保持部材が前記帯電ローラを前記像担持体へ付勢する付勢方向とは反対方向へ移動する動きを規制する規制部を有していることを特徴とする請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記軸保持部は、前記帯電ローラを前記像担持体へ付勢する付勢方向とは反対方向に隙間を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 画像形成装置本体に着脱可能な請求項1乃至4のいずれかに記載のプロセスカートリッジと、前記プロセスカートリッジを装着するプロセスカートリッジ装着部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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