JP2008169773A - エキゾーストマニホールドの集合部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 排気抵抗を軽減できると共に、排気脈動圧を改善してエンジン出力を向上できるエキゾーストマニホールドの集合部構造の提供。
【解決手段】 排気ガス上流側端部6aに2本のブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aが互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部6cに接続管8の排気ガス上流側端部8aが接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を外側へ略円弧状に膨出させた形状とした。
【選択図】 図2
【解決手段】 排気ガス上流側端部6aに2本のブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aが互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部6cに接続管8の排気ガス上流側端部8aが接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を外側へ略円弧状に膨出させた形状とした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、エキゾーストマニホールドの集合部構造に関する。
従来、排気ガス上流側端部に2本のブランチ管の排気ガス下流側端部が互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部に接続管の排気ガス上流側端部が接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造の技術が公知になっている(特許文献1参照)。
特開2004−270655号公報
しかしながら、従来の発明にあっては、集合部の側壁における集合部の排気ガス上流側端部と排気ガス下流側端部との間が絞られるか、或いは、直線的な形状に形成されているため、各ブランチ管の排気干渉による排気抵抗の増大や、各ブランチ管から集合部の側壁に衝突する排気ガスの反射量の増大に起因する排気脈動圧の増大によるエンジン出力の低下が懸念されるという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、排気抵抗を軽減できると共に、排気脈動圧を改善してエンジン出力を向上できるエキゾーストマニホールドの集合部構造を提供することにある。
本発明の請求項1記載の発明では、排気ガス上流側端部に2本のブランチ管の排気ガス下流側端部が互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部に接続管の排気ガス上流側端部が接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、前記集合部の側壁における排気ガス上流側端部と排気ガス下流側端部との間を外側へ略円弧状に膨出させた形状としたことを特徴とする。
請求項1記載の発明では、排気ガス上流側端部に2本のブランチ管の排気ガス下流側端部が互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部に接続管の排気ガス上流側端部が接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、前記集合部の側壁における排気ガス上流側端部と排気ガス下流側端部との間を外側へ略円弧状に膨出させた形状としたため、排気抵抗を軽減できると共に、排気脈動圧を改善してエンジン出力を向上できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
図1は本発明の実施例1のエキゾーストマニホールドの集合部構造を説明する全体図、図2は本実施例1の集合部周辺の側断面図、図3は本実施例1の側壁の断面拡張率を示す図、図4は本実施例1の最大膨出部の断面拡張率と圧力損失を検証した結果を示す図である。
図1は本発明の実施例1のエキゾーストマニホールドの集合部構造を説明する全体図、図2は本実施例1の集合部周辺の側断面図、図3は本実施例1の側壁の断面拡張率を示す図、図4は本実施例1の最大膨出部の断面拡張率と圧力損失を検証した結果を示す図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施例1のエキゾーストマニホールドの集合部構造では、排気ガス上流側端部がヘッドフランジ1に接続された4本のブランチ管2〜5のうち、隣り合うブランチ管2,3とブランチ管4,5とがそれぞれ排気ガス下流側へ行くにつれて集合部6,7でそれぞれ1本に集合された後、さらに集合部6,7の排気ガス下流側に接続された接続管8,9が集合部10で1本に集合される所謂4−2−1のレイアウトが採用され、全ての構成部材が金属製となっている。
図1に示すように、本実施例1のエキゾーストマニホールドの集合部構造では、排気ガス上流側端部がヘッドフランジ1に接続された4本のブランチ管2〜5のうち、隣り合うブランチ管2,3とブランチ管4,5とがそれぞれ排気ガス下流側へ行くにつれて集合部6,7でそれぞれ1本に集合された後、さらに集合部6,7の排気ガス下流側に接続された接続管8,9が集合部10で1本に集合される所謂4−2−1のレイアウトが採用され、全ての構成部材が金属製となっている。
なお、ブランチ管2,3、集合部6、接続管8の固定構造と、ブランチ管4,5、集合部7、接続管9の固定構造は同様であるため、以下、ブランチ管2,3、集合部6、接続管8の固定構造について詳述する。
図2に示すように、集合部6は、全体が略Y字型を成す筒状に形成されている。
集合部6の排気ガス上流側端部6aには拡径した環状の差し込み段部6bが形成され、ここに、ブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aが狭角を成して挿入された状態で固定されている。
なお、本実施例1のブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aは、その内側が互いに密接した状態で図外の溶接で固定される他、その外周が全周に亘って差し込み段部6bに図外の溶接で固定されている。
集合部6の排気ガス上流側端部6aには拡径した環状の差し込み段部6bが形成され、ここに、ブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aが狭角を成して挿入された状態で固定されている。
なお、本実施例1のブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aは、その内側が互いに密接した状態で図外の溶接で固定される他、その外周が全周に亘って差し込み段部6bに図外の溶接で固定されている。
また、集合部6の排気ガス下流側端部6cには、接続管8の排気ガス上流側端部8aが挿入された状態で固定されている。
なお、本実施例1の接続管8の排気ガス上流側端部8aは、その外周が全周に亘って集合部6の排気ガス下流側端部6cに図外の溶接で固定されている。
なお、本実施例1の接続管8の排気ガス上流側端部8aは、その外周が全周に亘って集合部6の排気ガス下流側端部6cに図外の溶接で固定されている。
また、本実施例1では、ブランチ管2,3、集合部6、接続管8がそれぞれ板厚1mm前後、ブランチ管2,3の狭角α=30°前後、ブランチ管2,3の直径は50mm前後、接続管8の直径は55mm前後となっている。
そして、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間が外側へ略円弧状に膨出した形状に形成されている。
具体的には、本実施例1では、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を結んだ直線X1を側壁とした場合の横断面積に対して最大膨出部13で最大14%の断面拡張率となるように側壁11,12を外側へ膨出させている。なお、ブランチ管2,3の側壁11,12は左右対称形状である。
最大膨出部13は、両ブランチ管2,3の軸を含む面の方向に設けられている。
具体的には、本実施例1では、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を結んだ直線X1を側壁とした場合の横断面積に対して最大膨出部13で最大14%の断面拡張率となるように側壁11,12を外側へ膨出させている。なお、ブランチ管2,3の側壁11,12は左右対称形状である。
最大膨出部13は、両ブランチ管2,3の軸を含む面の方向に設けられている。
本実施例1の図2のA1−A1線〜A6−A6線における断面拡張率の具体的数値を図3に示す。なお、A1−A1線〜A6−A6線の各間隔は10mmである。
また、集合部6の前後壁は、排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を直線的に結んだ形状となっている。
従って、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を外側へ略円弧状に膨出した形状としたことにより、各ブランチ管2,3から集合部6内に流入した排気ガスの排気干渉を低減して排気抵抗を低減できると共に、各ブランチ管2,3から側壁11,12に衝突する排気ガスの反射量を少なくして直進性を促進することで排気脈動圧を改善してエンジン出力を向上できるようになっている。
ここで、最大膨出部13の断面拡張率と排気ガスの圧力損失の関係について検証した。
検証の結果、図4に示すように、最大膨出部13の断面拡張率を14%とした場合に排気ガスの圧力損失、つまり、排気抵抗が最も低くなった。なお、断面拡張率をあまり増やすと側壁11,12が過度に膨出することに起因して排気抵抗が増えてしまうため、実際上の採用には断面拡張率は最大10〜20%の範囲で設定するのが好ましい。
検証の結果、図4に示すように、最大膨出部13の断面拡張率を14%とした場合に排気ガスの圧力損失、つまり、排気抵抗が最も低くなった。なお、断面拡張率をあまり増やすと側壁11,12が過度に膨出することに起因して排気抵抗が増えてしまうため、実際上の採用には断面拡張率は最大10〜20%の範囲で設定するのが好ましい。
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、本発明のエキゾーストマニホールドの集合部構造においては、排気ガス上流側端部6aに2本のブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aが互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部6cに接続管8の排気ガス上流側端部8aが接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を外側へ略円弧状に膨出させた形状としたため、排気抵抗を軽減できると共に、排気脈動圧を改善してエンジン出力を向上できる。
以上、説明したように、本発明のエキゾーストマニホールドの集合部構造においては、排気ガス上流側端部6aに2本のブランチ管2,3の排気ガス下流側端部2a,3aが互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部6cに接続管8の排気ガス上流側端部8aが接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、集合部6の側壁11,12における排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を外側へ略円弧状に膨出させた形状としたため、排気抵抗を軽減できると共に、排気脈動圧を改善してエンジン出力を向上できる。
また、集合部6の排気ガス上流側端部6aと排気ガス下流側端部6cとの間を直線的に結んだ側壁とした場合の横断面積に対して最大10〜20%の断面膨張率となるように外側へ略円弧状に膨出させた形状としたため、集合部6における排気抵抗と排気脈動圧を考慮した最適な形状を実現できる。
以上、本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、本実施例1で説明した各構成部材の詳細な部位の形状は適宜設定できる。また、断面膨張率が最大となる最大膨出部の位置は適宜設定することができる。
例えば、本実施例1で説明した各構成部材の詳細な部位の形状は適宜設定できる。また、断面膨張率が最大となる最大膨出部の位置は適宜設定することができる。
1 ヘッドフランジ
2、3、4、5 ブランチ管
2a、3a 排気ガス下流側端部
6、7、10 集合部
6a 排気ガス上流側端部
6b 差し込み段部
6c 排気ガス下流側端部
8、9 接続管
8a 排気ガス上流側端部
11、12 側壁
13 最大膨出部
2、3、4、5 ブランチ管
2a、3a 排気ガス下流側端部
6、7、10 集合部
6a 排気ガス上流側端部
6b 差し込み段部
6c 排気ガス下流側端部
8、9 接続管
8a 排気ガス上流側端部
11、12 側壁
13 最大膨出部
Claims (2)
- 排気ガス上流側端部に2本のブランチ管の排気ガス下流側端部が互いに狭角を有した状態で接続され、排気ガス下流側端部に接続管の排気ガス上流側端部が接続されるエキゾーストマニホールドの集合部構造において、
前記集合部の側壁における排気ガス上流側端部と排気ガス下流側端部との間を外側へ略円弧状に膨出させた形状としたことを特徴とするエキゾーストマニホールドの集合部構造。 - 請求項1記載のエキゾーストマニホールドの集合部構造において、
前記集合部の排気ガス上流側端部と排気ガス下流側端部との間を直線的に結んだ側壁とした場合の横断面積に対して最大10〜20%の断面膨張率となるように外側へ略円弧状に膨出させた形状としたことを特徴とするエキゾーストマニホールドの集合部構造
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007004576A JP2008169773A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | エキゾーストマニホールドの集合部構造 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09242541A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-16 | Sankei Giken Kogyo Kk | 排気管多岐接続部材の製造方法 |
JP2004190601A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Nissan Shatai Co Ltd | V型エンジンの排気系における排気管交流部構造 |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007004576A patent/JP2008169773A/ja active Pending
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