JP2008168983A - 浄化空気通風式の物品保管設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行空間3における物品搬出入部5の存在側とは反対側の非物品搬出入箇所7、走行空間3の上部箇所、及び、物品収納部2の背部箇所を外部と遮蔽するように囲む状態で形成される空気循環路40が、走行空間3内の浄化空気を取り入れる走行空間内空気取入用開口部41を、非物品搬出入箇所7に対応する部分に備える状態で、且つ、清浄空間1内の浄化空気を取り入れる清浄空間内空気取入用開口部42を、その長手方向における少なくとも一部に備える状態で設けられ、物品収納部2の後部に空気循環路40における物品収納部2の背部箇所に対応する部分内の浄化空気を通風する浄化空気通風手段26が設けられている。
【選択図】図1
Description
そして、床部には、走行空間に対応する箇所に限らず、それ以外の箇所にも清浄空間内の浄化空気を下方に排出する開口部が設けられており、清浄空間の天井部から床部側に通風される浄化空気は、排出用開口部、及び、床部の排出用開口部以外の箇所に設けられた開口部から下方に排出される。その排出された浄化空気は、通風ファン及び循環路にて清浄空間の上部に導かれエアフィルタにより清浄化されて、清浄空間の天井部から床部側に通風されている。このように、浄化空気を循環させながら清浄空間の天井部から床部側に浄化空気を通風している。
そして、浄化空気通風手段及び非物品搬出入側の浄化空気通風手段にて通風される浄化空気は、物品収納部を通過して走行空間に至り走行空間を上方側から下方側に向けて流動して排出用開口から下方に排出される。その排出された浄化空気は、他の箇所から下方に排出された浄化空気とともに、通風ファン及び循環路にて清浄空間の上部に導かれエアフィルタにて清浄化されたのち、浄化空気として清浄空間の天井部から床部側に通風される。
前記走行空間における前記物品搬出入部の存在側とは反対側の非物品搬出入箇所、前記走行空間の上部箇所、及び、前記物品収納部の背部箇所を外部と遮蔽するように囲む状態で形成される空気循環路が、前記走行空間内の浄化空気を取り入れる走行空間内空気取入用開口部を、前記非物品搬出入箇所に対応する部分に備える状態で、且つ、前記清浄空間内の浄化空気を取り入れる清浄空間内空気取入用開口部を、その長手方向における少なくとも一部に備える状態で設けられ、前記浄化空気通風手段が、前記空気循環路における前記物品収納部の背部箇所に対応する部分内の浄化空気を通風するように構成されている点にある。
このようにして、走行空間内の浄化空気の少なくとも一部を空気循環路にて循環させながら、複数の物品収納部の夫々に浄化空気を通風させることができるので、排出用開口部から下方に排出される浄化空気の量を少なくできる。したがって、他の箇所における浄化空気の下方への排出をスムーズに行うことができ、清浄空間の下方への浄化空気の排出を的確に行うことができる。
したがって、物品搬出入箇所の上部に配設された物品収納部だけでなく非物品搬出入箇所にも配設された物品収納部に対しても、複数の物品収納部の全てに浄化空気を通風させながら、走行空間内の浄化空気の少なくとも一部を空気循環路にて循環させることができる。
したがって、限られたスペースを有効に活用しながら、走行空間内の浄化空気の少なくとも一部を空気循環路にて循環させることができる一対の物品保管棚を設置することができる。
〔第1実施形態〕
この浄化空気通風式の物品保管設備は、図1〜図3に示すように、浄化空気が天井部から床部側に通風される清浄空間としてのクリーンルーム1内に、棚横幅方向及び棚上下幅方向に並ぶ複数の物品収納部2、それら物品収納部2の前方側の走行空間3内を移動する物品搬送装置4及び複数の物品収納部2の下方に相当する箇所に配設される物品搬出入部5を備える物品保管棚6が一対設けられている。
一対の物品保管棚6は、走行空間3における物品搬出入部5の存在側とは反対側の非物品搬出入箇所7を隣接させた状態で並べて設けられている。つまり、一対の物品保管棚6は、非物品搬出入箇所7を共用する状態で配設されている。そして、その非物品搬出入箇所7には、一対の物品保管棚6の一方(図1中下方側)の物品搬出入部5の上方に相当する箇所に配設された物品収納部2と向かい合う状態で、棚横幅方向及び棚上下幅方向に並ぶ複数の物品収納部2が配設されている。
前記クリーンルーム通風手段15は、グレーティング床8の下方側に設けられた吸気室16、天井吹出部9の上方側に設けられた空気チャンバ室17、天井吹出部9に並設されたHEPAフィルタ等からなるエアフィルタ18、吸気室16と空気チャンバ室17とを連通接続する接続流路19、その接続流路19に設けられて吸気室16に吸引作用する循環用送風機20、及び、接続流路19において循環用送風機20の空気吐出側に設けられたプレフィルタ21を備えて構成されている。
このようにして、クリーンルーム通風手段15によって、クリーンルーム1内の空気が、プレフィルタ21及びエアフィルタ18にて清浄化されながら循環されて、浄化空気を天井吹出部9からグレーティング床8側に向けて常時通風されている。
そして、外気取入量調節用ダンパ23及び排気量調節用ダンパ25の夫々の開度を調節することにより、クリーンルーム通風手段15にて循環されるクリーンルーム1内の空気のうちの所定量が新鮮な空気と交換されるように構成されている。
また、非物品搬出入箇所7に配置された物品収納部2の後部には、浄化空気用フィルタを通して浄化空気を通風する非物品搬出入側の浄化空気通風手段としての第2ファンフィルタユニット(以下、第2FFUと略称する)27が設けられている。この第2FFU27は、複数の物品収納部2の夫々に対応して装備されている。そして、この第2FFU27も、第1FFU26と同様に、物品収納部2に収納される物品保持体14に保持された板状物品13同士の間を通過させる形態で物品収納部2を通過して走行空間3内に浄化空気を通風するように設けられている。
そして、ブース10内の床部における物品搬出入部5に対応する箇所は、グレーティング床8の開口を板状体にて閉塞しており、ブース10内の移動空間3の浄化空気が、排出用開口部28からその下方の吸気室16に排出されるように構成されている。
また、例えば、排出用開口部28の開口面積をより小さくする、又は、床部における非物品搬出入箇所7に対応する箇所の開口を板状体にて閉塞する等により、走行空間3の浄化空気を吸気室16に排出する排出量をより少なくすることもできる。
前記第1通路部分40a、第2通路部分40b、及び、第3通路部分40cの夫々は、棚横幅方向に並ぶ複数の物品収納部2の全長に亘って一連に設けられている。
そして、一対の空気循環路40における走行空間内空気取入用開口部41の夫々は、非物品搬出入箇所に対応する床部に隣接する部分に備えられている。また、一対の物品保管棚6の一方(図1中下方側)に対応する空気循環路40における走行空間内空気取入用開口部41は、非物品搬出入箇所7に配置された物品収納部2の下方に形成された空気取入用空間43に対応して形成されている。つまり、空気取入用空間43のうち、走行空間3に面する部分が走行空間内空気取入用開口部41として構成されている。
一対の空気循環路40における清浄空間内空気取入用開口部42は、物品搬出入部5の上方に相当する箇所に配設された物品収納部2の背部箇所のうち、物品収納部2の後部に配置された第1FFU26に隣接する箇所に設けられている。
また、第2FFU27は、空気循環路40における非物品搬出入箇所7に対応する第1通路部分40a内の浄化空気を通風するように構成されている。そして、第2FFU27は、走行空間内空気取入用開口部41にて取り入れた走行空間3内の浄化空気を空気浄化用フィルタを通して通風するように構成されている。
このようにして、走行空間3内の浄化空気の少なくとも一部を空気循環路40にて循環させながら、複数の物品収納部2の夫々に浄化空気を通風させることができる。
そして、物品搬送装置4が、物品搬出入部5に搬入された物品保持体14を複数の物品収納部2のいずれかに搬送したり、物品収納部2に収納されている物品保持体14を物品搬出入部5に搬送するように構成されている。
前記物品搬出入部5の夫々には、物品保持体14を昇降自在に載置支持する左右一対の昇降支持体30と、板状物品13を載置支持自在で且つ載置支持した板状物品13を搬送自在な複数の駆動ローラを備えた搬送体31とが設けられている。搬送体31は、左右一対の昇降支持体30の間に配置されており、物品保持体14に対して上下方向に挿脱自在に設けられている。
そして、物品搬出入部5と物品処理部とを繋ぐ連通路38には、板状物品13を物品処理部と物品搬出入部5との間で搬送する搬送コンベヤ39が設けられており、その連通路38がブース10内に設けられている。また、連通路38には、空気浄化用フィルタを通して浄化空気を搬送コンベヤ39に対して通風する第3ファンフィルタユニット(以下、第3FFUと略称する)32が設けられている。
前記搬送コンベヤ39にて供給される板状物品13を物品搬出入部5にて1つずつ物品保持体14に保持させるときには、左右一対の昇降支持体30にて物品保持体14を搬送体31に入り込ませた状態で載置支持しておく。その後、搬送体31が1つの板状物品13を物品保持体14にて保持可能な位置まで搬送して、左右一対の昇降支持体30にて物品保持体14を上昇させることにより、1つの板状物品13を物品保持体14に保持させる。このような動作を繰り返すことによって、搬送コンベヤ39から供給される板状物品13を1つずつ物品保持体14に上下方向に並べる状態で順次保持させる。
上記第1実施形態では、物品保管棚6を一対設けた例を示したが、この第2実施形態では、図5に示すように、物品保管棚6を1つ設けている。
この物品保管棚6においては、非物品搬出入箇所7に物品収納部2を配設していない。そして、空気循環路40における走行空間内空気取入用開口部41は、非物品搬出入箇所7において床部に隣接する状態で設けられている。
その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
(1)上記第1実施形態では、非物品搬出入箇所7に物品収納部2を配設した例を示したが、非物品搬出入箇所7に物品収納部2を配設せずに実施することも可能である。この場合でも、上記第1実施形態で示した如く、一対の物品保管棚6における一対の空気循環路40を、非物品搬出入箇所7に対応する第1通路部分40aを共用する状態で形成する。
2 物品収納部
3 走行空間
4 物品搬送装置
5 物品搬出入部
6 物品保管棚
7 非物品搬出入箇所
26 浄化空気通風手段
27 非物品搬出入側の浄化空気通風手段
28 排出用開口部
40 空気循環路
41 走行空間内空気取入用開口部
42 清浄空間内空気取入用開口部
Claims (3)
- 浄化空気が天井部から床部側に通風される清浄空間内に、棚横幅方向に並ぶ複数の物品収納部、それら物品収納部の前方側の走行空間内を移動する物品搬送装置及び前記複数の物品収納部のうちの少なくとも一部のものの下方に相当する箇所に配置される物品搬出入部を備える物品保管棚が設けられ、
前記複数の物品収納部の後部に空気浄化用フィルタを通して浄化空気を通風する浄化空気通風手段が、前記物品収納部を通過して前記走行空間内に浄化空気を通風するように設けられ、
前記床部における前記走行空間に対応する箇所に、前記走行空間内の浄化空気を下方に排出する排出用開口部が設けられた浄化空気通風式の物品保管設備であって、
前記走行空間における前記物品搬出入部の存在側とは反対側の非物品搬出入箇所、前記走行空間の上部箇所、及び、前記物品収納部の背部箇所を外部と遮蔽するように囲む状態で形成される空気循環路が、前記走行空間内の浄化空気を取り入れる走行空間内空気取入用開口部を、前記非物品搬出入箇所に対応する部分に備える状態で、且つ、前記清浄空間内の浄化空気を取り入れる清浄空間内空気取入用開口部を、その長手方向における少なくとも一部に備える状態で設けられ、
前記浄化空気通風手段が、前記空気循環路における前記物品収納部の背部箇所に対応する部分内の浄化空気を通風するように構成されている浄化空気通風式の物品保管設備。 - 前記非物品搬出入箇所に、棚横幅方向に並ぶ複数の物品収納部が配設され、
前記空気循環路のうちの前記非物品搬出入箇所に対応する部分が、前記非物品搬出入箇所に配置された前記物品収納部の背部箇所を囲む状態で形成され、
前記走行空間内空気取入用開口部が、前記非物品搬出入箇所に配置された前記物品収納部の下方に形成されて空気取入用空間に対応して形成され、
前記非物品搬出入箇所に配置された前記物品収納部の後部、浄化空気用フィルタを通して浄化空気を通風する非物品搬出入側の浄化空気通風手段が、前記空気循環路における前記非物品搬出入箇所の背部箇所に対応する部分の浄化空気を前記物品収納部を通過して前記走行空間内に通風するように設けられている請求項1に記載の浄化空気通風式の物品保管設備。 - 前記物品保管棚の一対が、それらの前記非物品搬出入箇所を隣接させた状態で並んで設けられ、
一対の前記物品保管棚における一対の前記空気循環路が、前記非物品搬出入箇所に対応する部分を共用する状態で形成されている請求項1又は2に記載の浄化空気通風式の物品保管設備。
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