JP2008168501A - 物品の製造方法、物品、および型 - Google Patents

物品の製造方法、物品、および型 Download PDF

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Abstract

【課題】微細な凹凸形状を有する物品を精度良く製造し得る製造方法を提供する。
【解決手段】製造方法は、互いに対向する一対の側面56a,56bと一対の側面間を連結する端部領域57とをそれぞれ含む複数の型要素55を用いて物品を製造する方法である。製造方法は、複数の型要素を配列して凹凸面52を形成する工程と、流動性を有する材料を凹凸面上に供給する工程と、凹凸面に供給された材料を凹凸面上で硬化させる工程と、硬化された材料を型要素から離型する工程と、を備える。凹凸面は、端部領域と側面の一部とを交互に含んでいる。
【選択図】図13

Description

本発明は、一部分がその他の部分の材料とは異なる材料からなる物品を製造する製造方法に係り、とりわけ、前記物品を精度良くかつ効率的に製造することができる製造方法に関する。
また、本発明は、一部分がその他の部分の材料とは異なる材料からなる物品であって、とりわけ、精度良くかつ効率的に製造され得る物品に関する。
さらに、本発明は、微細な凹凸形状を有する物品を精度よく製造し得る製造方法、精度よく形成された微細な凹凸形状を有する物品、および、微細な凹凸形状を有する物品を精度よく製造し得る成型用型に関する。
近年、各種の映像表示装置が、種々の分野で利用されている。また、映像表示装置に表示される映像を明瞭に観察することができるようにするため、種々のシート状部材(シート状の物品)が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。特許文献1及び特許文献2に開示されたシート状部材は、透光性を有する基部と、基部から突出し透光性を有する複数の突出部と、を有している。そして、突出部はシート状部材のシート面に対して傾斜または直交する面を有しており、この面上に所望の機能を発揮し得るコーティング層が形成されている。
特開2004−309850号公報 特公平4−63361号公報
ところで、特許文献1によれば、斜め蒸着によりコーティング層を突出部上に形成している。具体的には、突出部が形成された基部を真空雰囲気中において傾斜させて保持し、突出部の一表面上のみにコーティング層を蒸着により形成している。しかしながら、この方法でコーティング層を形成しようとすると、基部を精度良く保持しなければならない。また、昨今の表示装置の表示面の大型化にともない、基材を収容する真空装置も大型化しなければならない。
一方、特許文献2によれば、フォトリソ技術を用いてコーティング層を突出部上に形成している。具体的には、突出部の全面を感光性材料で被覆し、次に、感光性材料を部分露光および現像することにより、コーティング層を形成している。しかしながら、この方法でコーティング層を形成しようとすると、露光光の照射を精度良く制御しなければならない。
すなわち、いずれの方法によっても、このような二種類の材料からなる物品を精度良くかつ効率的に製造していくことはできない。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、改良された型を用いることによって、このような二種類の材料からなるシート状の物品を精度良くかつ効率的に製造し得る、ことを見出した。また、本発明者が発明した製造方法によれば、映像表示装置に用いられるシート状の物品に限られず、一部分がその他の部分の材料とは異なる材料からなる物品、さらには、二種類以上の特性を表面に有する物品を、精度良くかつ効率的に製造することができる。
さらに、本発明者が発明した製造方法は、DMD(Digital Mirror Device)等に代表されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の分野、太陽電池等の光コントロール、方向選択性のあるカラーフィルター等にも、適用され得る。そもそも、MEMSの分野等においては、微細な凹凸形状を有し一種類の材料からなる物品を、如何にして精度よく製造するかが課題となっている。
すなわち、本発明は、微細な凹凸形状を有する物品を精度よく製造し得る製造方法、精度よく形成された微細な凹凸形状を有する物品、および、微細な凹凸形状を有する物品を精度よく製造し得る成型用型を提供することを目的とする。また、本発明は、一部分がその他の部分の材料とは異なる材料からなる物品を製造する製造方法であって、前記物品を精度良くかつ効率的に製造することができる製造方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、一部分がその他の部分の材料とは異なる材料からなる物品であって、精度良くかつ効率的に製造され得る物品を提供することを目的とする。
本発明による第1の物品の製造方法は、互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いて物品を製造する方法であって、隣り合う型要素の前記側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含む凹凸面を形成する工程と、流動性を有する材料を前記凹凸面上に供給する工程と、前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、前記硬化された材料を前記型要素から離型する工程と、を備えることを特徴とする。
このような本発明による第1の物品によれば、複数の型要素によって成型用の凹凸面が形成される。したがって、個々の型要素を精度良く作製しておくことにより、物品を高い精度で作製することができる。
本発明による第2の物品の製造方法は、互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いた製造方法であって、隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の端部領域または側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、少なくとも前記端部領域を含む領域を形成する工程と、前記端部領域を含む領域上に被覆部を形成する工程と、各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に沿って前記隣接する型要素の端部領域から離間し、前記隣接する型要素の側面が露出するよう、前記複数の型要素を相対移動させ、これにより、前記被覆部によって被覆された前記端部領域と前記露出した側面とを含む凹凸面を形成する工程と、流動性を有し前記被覆部をなす材料とは異なる材料を、前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給する工程と、前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明による第2の物品の製造方法によれば、複数の型要素を並べて配列することによって少なくとも端部領域を含む領域が形成され、この領域上に被覆部が形成される。そして、複数の型要素の相対位置を変更することにより、被覆部が形成された領域が成型用の凹凸面を形成するようになる。したがって、凹凸面の所定の位置に被覆部を精度良く効率的に形成することができる。このようにして被覆部が形成された型を用いることによって、被覆部の材料とは異なる材料から成型部を成型するとともに、成型部と被覆部とを接合することができる。これにより、成型部上に転載された被覆部からなる転載部と、転載部の材料とは異なる材料からなる成型部と、を有する物品を、精度良くかつ効率的に製造することができる。このような製造方法の流動性を有する材料を硬化させる工程において、前記端部領域を含む領域と前記被覆部との間の接合力よりも強い接合力で前記被覆部と前記凹凸面に供給された材料とを接合することが好ましい。
本発明による第2の物品の製造方法の前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程において、前記型要素は、前記端部領域が互いに隣接して配置されるように、配列されて、前記被覆部を形成する工程において、前記互いに隣接して配置された端部領域のみによって形成された領域に、前記被覆部が形成されるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、被覆部を端部領域のみに容易かつ精度良く形成することができる。このような物品の製造方法において、前記端部領域のみによって形成された領域は平面であるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、被覆部の形成を安定して精度良く行うことができる。
さらに、本発明による第2の物品の製造方法において、前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程において、平板状からなる複数の型要素を、前記側面をなす型要素の板面が互いに面接触するようにして、配列するようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、複数の型要素を安定して配列することができる。この結果、被覆部の形成を安定して精度良く行うことができる。
さらに、本発明による第2の物品の製造方法において、前記型要素を相対移動させて前記凹凸面を形成する工程において、平板状からなる隣り合う型要素を、前記側面をなす型要素の板面同士が面接触した状態で、摺動させるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、複数の型要素を安定して相対移動させることができる。
さらに、本発明による第2の物品の製造方法が、前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程の前に、各型要素の前記側面に側面部被覆部を形成する工程を、さらに備えるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、二つの被覆部を型要素上に精度良くかつ容易に形成することができる。したがって、二つの転載部を有した物品を精度良くかつ効率的に製造することができる。
本発明による第3の物品の製造方法は、互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いた物品の製造方法であって、前記側面および前記端部領域の少なくとも一方に被覆部を形成する工程と、隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして、前記被覆部が形成された複数の型要素を配列し、これにより、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含み一部分が前記被覆部によって被覆された凹凸面を形成する工程と、流動性を有し前記被覆部をなす材料とは異なる材料を、前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給する工程と、前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明による第3の物品の製造方法によれば、各型要素を並べて配列する前に、各型要素の側面および端部領域の少なくとも一方に被覆部を形成する。そして、被覆部が形成された各型要素を並べて配列することにより、成型用の凹凸面が形成される。したがって、凹凸面の所定の位置に被覆部を精度良く効率的に形成することができる。このようにして被覆部が形成された型を用いることによって、被覆部の材料とは異なる材料から成型部を成型するとともに、成型部と被覆部とを接合することができる。これにより、成型部上に転載された被覆部からなる転載部と、転載部の材料とは異なる材料からなる成型部と、を有する物品を、精度良くかつ効率的に製造することができる。このような製造方法の流動性を有する材料を硬化させる工程において、前記端部領域および前記側面の少なくとも一方と前記被覆部との間の接合力よりも強い接合力で前記被覆部と前記流動性を有する材料とを接合することが好ましい。
本発明による第3の物品の製造方法の前記被覆部を形成する工程において、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか一方に前記被覆部を形成し、前記型要素を配列して前記凹凸面を形成する工程の前に、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか他方に第2の被覆部を形成する工程が、さらに設けられるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、二つの被覆部を型要素上に精度良くかつ容易に形成することができる。したがって、二つの転載部を有した物品を精度良くかつ効率的に製造することができる。
本発明による第2および第3の物品の製造方法が、前記被覆部と前記被覆部が形成される領域との間に位置するようになる剥離層を、前記被覆部が形成される前に、前記被覆部が形成される領域に形成する工程を、さらに備えるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、剥離層によって、被覆部と被覆部が形成される領域との間の接合力を弱めることができる。この結果、凹凸面に供給された材料から成型された部分と被覆部とが確実に接合された物品を安定して製造することができる。
また、本発明による第2および第3の物品の製造方法が、前記被覆部と前記凹凸面に供給された材料との間に位置するようになる接合強化層を、前記流動性を有した材料を前記凹凸面上に供給する前に、前記被覆部上に形成する工程を、さらに備えるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、接合強化層によって、凹凸面に供給された材料から成型された部分と被覆部との間の接合力を強化することができる。この結果、凹凸面に供給された材料から成型された部分と被覆部とが強固に接合された物品を製造することができる。
さらに、本発明による第2および第3の物品の製造方法の前記被覆部を形成する工程において、二以上の層を有する被覆部が形成されるようにしてもよい。このような物品の製造方法によれば、複数の機能を有した物品を精度良くかつ効率的に製造することができる。
本発明による第1の物品は、互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いて製造される物品であって、隣り合う型要素の前記側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含む凹凸面を形成する工程と、流動性を有する材料を前記凹凸面上に供給する工程と、前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、前記硬化された材料を前記型要素から離型する工程と、を含む製造方法によって製造されることを特徴とする。
このような本発明による第1の物品によれば、複数の型要素によって成型用の凹凸面が形成される。したがって、個々の型要素を精度良く作製しておくことにより、物品は高い精度で作製され得る。
本発明による第2の物品は、互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いて製造される物品であって、隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の端部領域または側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、少なくとも前記端部領域を含む領域を形成する工程と、前記端部領域を含む領域上に被覆部を形成する工程と、各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に沿って前記隣接する型要素の端部領域から離間し、前記隣接する型要素の側面が露出するよう、前記複数の型要素を相対移動させ、これにより、前記被覆部によって被覆された前記端部領域と前記露出した側面とを含む凹凸面を形成する工程と、流動性を有し前記被覆部をなす材料とは異なる材料を、前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給する工程と、前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型する工程と、を含む製造方法によって製造され、前記硬化された材料からなる成型部と、前記成型部上に設けられ前記被覆部を含む転載部と、を備えることを特徴とする。
本発明による第2の物品によれば、複数の型要素を並べて配列することによって少なくとも端部領域を含む領域が形成され、この領域上に被覆部が形成される。その後、複数の型要素の相対位置を変更することにより、被覆部が形成された領域が成型用の凹凸面の一部を形成するようになる。したがって、凹凸面の所定の位置に被覆部が精度良く効率的に形成され得る。そして、このようにして被覆部が形成された型を用い、被覆部の材料とは異なる材料から成型部が成型されるので、被覆部を成型部の所望の位置に精度良く接合することができる。したがって、成型部上に転載された被覆部からなる転載部と、転載部の材料とは異なる材料からなる成型部と、を有する物品は、精度良くかつ効率的に製造され得る。このような第2の物品の製造方法の流動性を有する材料を硬化させる工程において、前記端部領域を含む領域と前記被覆部との間の接合力よりも強い接合力で前記被覆部と前記凹凸面に供給された材料とを接合することが好ましい。
本発明による第3の物品は、互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いて製造される物品であって、前記側面および前記端部領域の少なくとも一方に被覆部を形成する工程と、隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして、前記被覆部が形成された複数の型要素を配列し、これにより、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含み一部分が前記被覆部によって被覆された凹凸面を形成する工程と、流動性を有し前記被覆部をなす材料とは異なる材料を、前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給する工程と、前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型する工程と、を含む製造方法によって製造され、前記硬化された材料からなる成型部と、前記成型部上に設けられ前記被覆部を含む転載部と、を備えることを特徴とする。
本発明による第3の物品によれば、各型要素を並べて配列する前に、各型要素の側面および端部領域の少なくとも一方に被覆部が形成される。その後、被覆部が形成された各型要素を並べて配列することにより、前記被覆部を形成された側面および/または端部領域が、成型用の凹凸面の一部分を形成するようになる。したがって、凹凸面の所定の位置に被覆部が精度良く効率的に形成され得る。そして、このようにして被覆部が形成された型を用い、被覆部の材料とは異なる材料から成型部が成型されるので、被覆部を成型部の所望の位置に精度良く接合することができる。したがって、成型部上に転載された被覆部からなる転載部と、転載部の材料とは異なる材料からなる成型部と、を有する物品は、精度良くかつ効率的に製造され得る。このような第3の物品の製造方法の流動性を有する材料を硬化させる工程において、前記端部領域および前記側面の少なくとも一方と前記被覆部との間の接合力よりも強い接合力で前記被覆部と前記流動性を有する材料とを接合することが好ましい。
本発明による第2および第3の物品において、前記成型部は、ある平面上に並べて配置された複数の突出部を有し、各突出部は、前記ある平面に直交する断面において、前記ある平面から延び上がる二つの辺を含む三角形形状を有し、前記二つの辺のうちのいずれか一方の辺上に前記転載部が形成されているようにしてもよい。
あるいは、本発明による第2の物品において、前記製造方法は、前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程の前に、各型要素の前記側面に側面部被覆部を形成する工程を、さらに含み、前記成型部は、ある平面上に並べて配置された複数の突出部を有し、各突出部は、前記ある平面に直交する断面において、前記ある平面から延び上がる二つの辺を含む三角形形状を有し、前記二つの辺のうちのいずれか一方の辺上に前記転載部が形成され、他方の辺上に前記側面部被覆部からなる第2の転載部が形成されているようにしてもよい。このような物品において、互いに異なる材料からなる二つの転載部が成型部の表面上に精度良くかつ効率的に形成され得る。
あるいは、本発明による第3の物品において、前記製造方法の前記被覆部を形成する工程において、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか一方に前記被覆部を形成し、前記複数の型要素を配列して前記凹凸面を形成する工程の前に、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか他方に第2の被覆部を形成する工程が、さらに設けられ、前記成型部は、ある平面上に並べて配置された複数の突出部を有し、各突出部は、前記ある平面に直交する断面において、前記ある平面から延び上がる二つの辺を含む三角形形状を有し、前記二つの辺のうちのいずれか一方の辺上に前記転載部が形成され、他方の辺上に前記第2の被覆部からなる第2の転載部が形成されているようにしてもよい。このような物品において、互いに異なる材料からなる二つの転載部が成型部の表面上に精度良くかつ効率的に形成され得る。
また、本発明による第2および第3の物品において、前記製造方法は、前記被覆部と前記凹凸面に供給された材料との間に位置するようになる接合強化層を、前記流動性を有した材料を前記凹凸面上に供給する前に、前記被覆部上に形成する工程を、さらに含み、前記転載部は、前記被覆部と、前記被覆部上に形成された前記接合強化層と、を含むようにしてもよい。このような物品によれば、接合強化層によって成型部と被覆部とが強固に固定され得る、すなわち、成型部と転載部とが強固に固定され得る。
さらに、本発明による第2および第3の物品において、前記転載部は二以上の層を含むようにしてもよい。このような物品は多様な機能を有し得る。そして、このような物品は、製造中に、被覆部を多層に形成することにより、精度良くかつ効率的に製造され得る。
さらに、本発明による第2および第3の物品において、前記成型部と前記転載部とは異なる性質を有するようにしてもよい。このような物品において、性質の相違に基づき、成型部の表面および転載部の表面のうちのいずれか一方の表面上のみに被覆層を精度良くかつ効率的に形成することができる。そして、このように被覆層が形成された物品を成型用型として用いることにより、一部分が他の部分の材料とは異なる材料からなる複製品を、精度良くかつ効率的に形成していくことができる。このような物品において、前記成型部および前記転載部のいずれか一方は導電性であるとともに他方は非導電性であるようにしてもよい。このような物品においては、例えば帯電した粒子からなる被覆層を、成型部の表面および転載部の表面のうちのいずれか一方の表面上のみに精度良くかつ効率的に形成することができる。あるいは、このような物品において、前記成型部の表面および前記転載部の表面のいずれか一方は親液性を有するとともに他方は撥液性を有するようにしてもよい。このような物品においては、例えば塗工液からなる被覆層を、成型部の表面および転載部の表面のうちのいずれか一方の表面上のみに精度良くかつ効率的に形成することができる。あるいは、このような物品において、前記成型部および前記転載部のいずれか一方は磁性であるとともに他方は非磁性であるようにしてもよい。このような物品においては、例えば磁性を有した粒子からなる被覆層を、成型部の表面および転載部の表面のうちのいずれか一方の表面上のみに精度良くかつ効率的に形成することができる。
本発明による型は、互いに対して相対移動可能な複数の型要素であって、各々が互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とを含む、複数の型要素を備え、隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして配列された前記複数の型要素によって、成型用の凹凸面が形成され、前記凹凸面は、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含むことを特徴とする。
本発明による型によれば、複数の型要素によって成型用の凹凸面が形成される。したがって、個々の型要素を精度良く作製しておくことにより、物品を高い精度で作製することができる。
本発明による型において、前記型要素は平板状からなり、平板状からなる前記型要素の板面が前記側面をなすようにしてもよい。このような型によれば、微細な凹凸形状を有する成型部を成型することができるとともに、成型部上の所定の位置に微細な転載部を精度良く形成することができる。このような型において、前記端部領域は、細長状に延びるとともに、その長手方向に沿って凹凸が形成された凹凸面からなるようにしてもよい。このような端部領域によれば、複雑な形状を有した成型部を形成することができる。
また、本発明による型において、前記複数の型要素は互いに対して摺動可能であり、
前記端部領域が隣接して配置されることにより、複数の端部領域のみからなる面が形成されるようにしてもよい。このような型によれば、端部領域上のみに、極めて精度良くかつ容易に被覆部を形成することができる。このような型において、前記端部領域は平面状に形成され、前記複数の端部領域のみからなる面は平面であるようにしてもよい。このような型によれば、端部領域上のみに、極めて精度良くかつ容易に被覆部を形成することができる。
さらに、本発明による型において、前記端部領域は前記側面に対して垂直であるようにしてもよい。
発明を実施するための形態
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1乃至図13は本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1乃至図6は、物品の一例および当該物品の作用を説明するための図である。図7乃至図13は、物品を製造する方法および物品を製造するための型を説明するための図である。
<物品>
まず、主に図1乃至図6を参照して物品(シート状物品)の一具体例について詳述する。ここで、図1は、物品の一例を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面図であり、図3は図2の拡大図であり、図4は図1に示された物品を用いて形成されたシート状部材(表示装置用機能シート)を示す斜視図であり、図5は図4に示されたシート状部材を表示装置に適用した場合における作用を説明するための図であり、図6は図1に示された物品を表示装置用機能シートとして表示装置にそのまま適用した場合における作用を説明するための図である。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態において、物品10は、シート状の基材12と、基材12上に成型された成型部15と、成型部15上に設けられた複数の転載部20と、を有している。本実施の形態において、成型部15は、基材12の表面上に並べて配置され基材12から突出する複数の突出部16からなっている。各突出部16上に、転載部20がそれぞれ設けられている。本実施の形態において、複数の突出部16は互いに同一に構成され、また、複数の転載部20も互いに同一に構成されている。
図1に示すように、本実施の形態において、各突出部16は、基材12のシート面に沿って直線状に延びている。また、本実施の形態においては、図1に示すように、複数の突出部16は、基材12の一方の面上に、並列して隙間無く配置されている。図2に示すように、各突出部16は、その長手方向に直交するとともに基材12のシート面に直交する断面において、シート面から延び上がる二つの辺16a,16bを含んでいる。各突出部16は、この断面において、三角形形状、さらに具体的には直角三角形形状を有している。また、基材12から延び上がる前記二つの辺のうち一方の辺は、基材12のシート面に直交する。そして、基材12のシート面に直交する辺からなる突出部16の一つの面(以下において、被積載面とも呼ぶ)17上に、転載部20が形成されている。このため、被積載面17、および、被積載面17上に形成された転載部20も、基材12のシート面に直交している。
なお、後に説明するように、本実施の形態における物品10は、表示装置5の表示面に貼り付けて用いられ得る。このような本実施の形態において、基材12および成型部15は、光透過性を有する透明または半透明な樹脂から構成される。
ところで、図1および図2から理解できるように、基材12上に配置された成型部15の突出部(光透過部とも呼ぶ)16によって、基材12上に凹凸形状が形成されている。物品10を表示装置5の表示面6に貼り付けて使用する場合、図1および図2に示すように、この基材12上の凹凸を埋めて、基材12の突出部16が形成されている側(言い換えると、突出部16の基材12側とは反対側)に、基材12のシート面と平行な平坦面を形成する充填部14が形成されていることが好ましい。凹凸に起因した映像光の屈折反射を防止するためである。充填部14も、基材12および成型部15と同様に、光透過性を有する透明または半透明な樹脂から構成されている。
また、基材12と、成型部16と、充填部14と、の間の界面における透過光の屈折を防止したい場合、例えば、物品10越しに表示装置5からの映像光を観察する場合には、基材12の屈折率と、成型部15(突出部16)の屈折率と、充填部14の屈折率と、が略同一となっていることが好ましい。本件発明者の研究によると、具体的には、基材12の屈折率、成型部15(突出部16)の屈折率、および、充填部14の屈折率のうちの最大の値と最小の値との差が0.03以下であることが好ましい。ここで、基材12の屈折率、成型部15(突出部16)の屈折率、および、充填部14の屈折率は、高性能かつ容易であることから、通常、アッベ屈折計によって特定される。アッベ屈折計としては、例えば、(株)アタゴのDR−M2を用いることができる。屈折率の値は、小数第3位を四捨五入して小数第2位までの数値として取り扱えば十分である。
次に、転載部20について詳述する。図1に示すように、突出部(光透過部)16の被積載面17上に積層された転載部20は、成型部15の突出部16とともに、基材12のシート面に沿って延びている。本実施の形態において、各転載部20は、細長い板状(層状)に形成され、上述したように、基材12のシート面に直交するように配置されている。
図3に示すように、本実施の形態において、転載部20は、突出部16の被積載面17上に形成された接合強化層21と、接合強化層21上に形成された第1光吸収層22と、第1光吸収層22上に形成された導電層23と、導電層23上に形成された第2光吸収層24と、を含んでいる。接合強化層21は、後述するように被覆部44と型要素55との間の接合力よりも強い接合力で被覆部44と成型部15(成型用材料53(図11参照))とを接合する層である。第1光吸収層22および第2光吸収層24は、例えば黒色塗工液からなる黒色層として形成され、可視光吸収機能を有している。また、導電層23は、例えば導電性塗工液からなり、導電性を有している。なお、ここでいう「導電性を有する」とは、導電性を有する部分(本実施の形態においては、導電層23)が105Ω/□以下の表面抵抗値を有していることを意味する。ただし、表面抵抗値は、103Ω/□以下となっていることがさらに好ましい。
以上のような構成からなる物品10は、プラズマディスプレイパネル本体や液晶パネル本体を含む表示装置5の表示面6に貼り付けられて用いられるシート状部材(シート状物品)110aとして用いられ得る。以下においては、このようなシート状部材110aの構成と、シート状部材を表示装置5の表示面6に貼り付けて用いる場合の作用について説明する。
図4に示す例において、上述した二つのシート状の物品10が互いの成型部15を向かい合わせるようにして互いに平行に積層されて、シート状部材110aが構成されている。また、図示する例において、シート状部材110aの一方の物品10の突出部16の長手方向(転載部20の長手方向)と、他方の物品10の突出部16の長手方向(転載部20の長手方向)と、が直交するようになっている。すなわち、シート状部材110aのシート面に直交する方向からの視野において、転載部20は直角に交わる格子状に配列される。
また、図4に示す例において、シート状部材110aの一方の表面には、粘着層28が形成されている。粘着層28は、表示装置5の表示面6にシート状部材10を貼り付けるために設けられている。したがって、シート状部材110aを表示装置5の表示面6に貼り付ける前に、粘着層28の物品10に対面しない側に、剥離シートが剥離可能に設けられているようにしてもよい。
このようなシート状部材110aにおいて、二つの物品10の導電層23がすべて等電位に保たれるよう、導電層23が互いに電気的に接続されていることが好ましい。本実施の形態においては、シート状部材110aのシート面に直交する方向からの視野において交差する二つの物品10の転載部20の導電層23同士が、接触するようになっている。この場合、二つの物品10の転載部20の導電層23が等電位に維持されるようになる。
ところで、図5に示されているように、表示装置5側に配置された物品(以下において、入光側の物品とも呼ぶ)10および観察者側に配置された物品(以下において、出光側の物品とも呼ぶ)10において、成型部16および転載部20の構成、例えば、転載部20の配置ピッチP1,P2(図3参照)および基材12のシート面に直交する方向に沿った転載部20の長さL1,L2(図3参照)は、同一としてもよいし、あるいは、異なるようにしてもよい。なお、図5に示す例において、入光側の物品10の転載部20の配置ピッチ(突出部16の配置ピッチ)P1および基材12のシート面に直交する方向に沿った入光側の物品10の転載部20の長さL1と、出光側の物品10の転載部20の配置ピッチP2、および、基材12のシート面に直交する方向に沿った出光側の物品10の転載部20の長さL2が、式(1)の関係を満たすようになっている。
L1/P1>L2/P2 ・・・式(1)
また、図5に示す例において、入光側の物品10の転載部20が水平方向と平行に延び、出光側の物品10の転載部20が垂直方向と平行に延びるよう、シート状部材110aが表示装置5の表示面6に貼り付けられている。
次に、主に図5を参照して、シート状部材110aを表示装置5の表示面6に貼り付けた場合の作用について説明する。なお、図5には、理解を容易にするため、シート状部材110aの構成要素の一部のみが示されている。
上述したように、シート状部材110aは二つのシート状の物品10を有しており、各物品10はそれぞれ導電性を有した転載部20の導電層23を複数有している。とりわけ、本例においては、転載部20の導電層23は格子状に配列されている(図3および図5参照)。したがって、表示装置5の表示面6から発生される電磁波を効果的に遮蔽することができる。そして、上述したように、各物品10内において複数の導電層23が互いに電気的に接続されるとともに、物品10間で向かい合う導電層19同士が接触しているので、シート状部材110a内に含まれる導電層23がすべて等電位に保たれる。この場合、シート状部材110aはより安定して均一に電磁波を遮蔽することができるようになる。
また、入光側の物品10に含まれた転載部20の第1および第2光吸収層22,24(図3参照)は水平方向に沿って延び、出光側の物品10に含まれた転載部20の第1および第2光吸収層22,24は鉛直方向に沿って延びている。したがって、シート状部材110aのシート面に直交する方向を基準として水平方向に傾斜した方向から、シート状部材110aに入射する光の少なくとも一部分を出光側物品10の光吸収層22,24で吸収することができる。すなわち、外光等の環境光が水平方向に傾斜した方向から表示装置5の表示面6に入射することを抑制することができる。同様に、シート状部材110aのシート面に直交する方向を基準として鉛直方向に傾斜した方向から、シート状部材110aに入射する光の少なくとも一部分を入光側物品10の光吸収層22,24で吸収することができる。すなわち、外光等の環境光が鉛直方向に傾斜した方向から表示装置5の表示面6に入射することを抑制することができる。したがって、シート状部材110aを介して表示装置5から映像光を観察した場合、外光の写り込み等を防止して、映像を極めて高いコントラストで観察することができる。
その一方で、表示装置5からシート状部材110aのシート面に直交する方向に沿って出射される映像光は、転載部20によって吸収されることなく、シート状部材10を透過する。つまり、このようなシート状部材110aはいわゆるルーバーとして機能し、所定方向からの光のみを透過させて所定方向に向けてのみ光を透過させることができる。
なお、表示装置5から斜めに出射する映像光は、外光と同様に転載部20によって吸収され得る。この作用を利用し、シート状部材110aのシート面に直交する方向を中心として映像光を観察することができる角度(画角、視野角)を、シート状部材110aの用途に応じて、以下のように調整することもできる。
入光側物品10の転載部20が水平方向に沿って延びる本例において、シート状部材110aのシート面に直交する方向を中心として映像光を観察することができる垂直方向に沿った角度の範囲θ1(図5参照、鉛直方向画角または鉛直方向視野角とも呼ぶ)は、おおよそ以下の式(2)によって表される。
θ1=2×tan-1(P1/L1) ・・・式(2)
ここで、P1は入光側の物品10の転載部20の基材12のシート面に沿った配置ピッチであり、L1は基材12のシート面に直交する方向に沿った入光側の物品10の転載部20の長さである。
同様に、出光側物品10の転載部20が鉛直方向に沿って延びる本例において、シート状部材110aのシート面に直交する方向を中心として映像光を観察することができる水平方向に沿った角度の範囲θ2(図5参照、水平方向画角または水平方向視野角とも呼ぶ)は、おおよそ以下の式(3)によって表される。
θ2=2×tan-1(P2/L2) ・・・式(3)
ここで、P2は出光側の物品10の転載部20の基材12のシート面に沿った配置ピッチであり、L2は基材12のシート面に直交する方向に沿った出光側の物品10の転載部20の長さである。
上述したように、本例においては、式(1)が成り立つ。したがって、鉛直方向における視野角θ1と水平方向における視野角θ2は異なる角度となる。そして、本例においては、水平方向における視野角θ2が垂直方向における視野角θ1よりも大きくなる。すなわち、水平方向における視野角θ2と垂直方向における視野角θ1とが、テレビ等の映像表示装置として理想的とされている関係に設定される。また、このように設定することで、照明等上下方向からの外光をより効果的に吸収することができるようなる。
なお、垂直方向における視野角を広くし水平方向における視野角を狭くすることが好ましい場合、例えば携帯電話の表示装置の表示面にシート状部材110aを用いるような場合には、入光側物品10の転載部20が鉛直方向に沿って延び、出光側物品10の転載部20が水平方向に沿って延びるように、シート状部材10を配置すればよい。
また、本例においては、シート状部材が式(1)を満たすように作製された例を示したが、これに限られない。シート状部材が式(4)を満たすように作製されてもよい。
L1/P1<L2/P2 ・・・式(4)
このような例において、水平方向における視野角を広くし鉛直方向における視野角を狭くすることが好ましい場合には、入光側物品10の転載部20が鉛直方向に沿って延び、集光側物品10の転載部20が水平方向に沿って延びるように、シート状部材110aを配置すればよい。一方、垂直方向における視野角を広くし水平方向における視野角を狭くすることが好ましい場合には、図5に示すように、入光側物品10の転載部20が水平方向に沿って延び、出光側物品10の転載部20が鉛直方向に沿って延びるように、シート状部材10を配置すればよい。
さらに、上述したように、二つの物品10に含まれる転載部20は基材12のシート面に直交する。すなわち、転載部20はシート状部材110aのシート面に直交するようになっている。したがって、シート状部材110aのシート面に直交する方向からの視野において、各物品10の転載部20は、各層の厚み分(例えば、5μm)の太さを有した線として観察される。一方、入光側の物品10の転載部20が基材12のシート面に沿って50μm〜500μmのピッチP1で配置され、出光側の物品10の転載部20が第2基材42のシート面に沿って50μm〜500μmのピッチP2で配置される。この結果、シート状部材110aのシート面に直交する方向からの視野において、光が透過することができない領域は、シート状部材110aの全領域のうち2%〜19%を占めるようになる。逆に言えば、シート状部材110aのシート面に直交する方向からの視野において、光が透過することができる領域のシート状部材10の全領域に対する百分率(開口率とも呼ばれる)は81%〜98%となる。このように、シート状部材110aが非常に高い開口率を有するため、シート状部材110aのシート面に直交する方向から、シート状部材110aを介して映像光を非常に明るく観察することができる。
さらに、シート状部材110aの一方の側の表面は粘着層28として形成されている。したがって、粘着層28を介してシート状部材110aを、表示装置5の表示面6に固定することができる。
ところで、図4および図5を参照して、二つの物品10からシート状部材110aを作製し、作製されたシート状部材110aを表示装置5の表示面6に貼り付けて用いる例を示したが、これに限られない。図6に示すように、図1乃至図3に示された物品10をそのまま表示装置5の表示面6に貼り付けて用いることも有用である。
図6に示す例において、物品10は、転載部20(突出部16)が水平方向に沿って延びるように、配置されている。したがって、物品10のシート面に直交する方向を基準として垂直方向に傾斜した方向から、物品10に入射する光の少なくとも一部分を転載部20で吸収することができる。すなわち、図6に示すように、室内照明装置39からの照明光が垂直方向に傾斜した方向から表示装置5の表示面6に入射することを抑制することができる。したがって、物品10を介して表示装置5からの映像光を観察した場合、外光の写り込み等を防止して、映像を極めて高いコントラストで観察することができる。また、物品10は、表示装置5から発生する電磁波を吸収する電磁波シールド材としても十分に機能する。
さらに、表示装置5の表示面6に物品10(シート状部材110a)が配置される場合には、特定波長の光を吸収する光吸収剤29が、少なくともいずれか一つの構成要素中に、例えば、図3に示すように基材12中に含有されるようにしてもよい。例えば、特定の可視光を吸収する光吸収剤29を用いることにより、プラズマディスプレイに用いられる蛍光体の色純度を向上させるようにすることができる。また、テレビ等の映像表示装置では、リモコン操作用の信号として近赤外線領域の光を用いている。したがって、近赤外線領域の光を吸収する光吸収剤29を用いることにより、表示装置5自体から発生される近赤外線光によって表示装置5が誤作動してしまうことを防止することができる。このように複数の機能を物品10に持たせることにより、表示装置5の製造コストを低減することができる。
<型および物品の製造方法>
次に、主に図7乃至図13を参照して上述した物品10を製造する方法について詳述する。
ここで、図7乃至図13は、型を用いて物品を製造する製造方法を説明するための図である。このうち図7は成型用型を示す斜視図であり、図8は物品の製造方法における被覆部を形成する工程を示す図であり、図9は形成された被覆部を示す図であり、図10は物品の製造方法における凹凸面を形成する工程を示す図であり、図11は物品の製造方法における成型用材料を供給する工程を示す図であり、図12は物品の製造方法における成型用材料を硬化させる工程を示す図であり、図13は物品の製造方法における離型工程を示す図である。
まず、本実施の形態における成型用型50について説明する。
図7乃至図13に示すように、成型用型50は、互いに対して相対移動可能な複数の型要素55を備えている。各型要素55は、互いに対向する一対の側面56a,56bと、一対の側面56a,56b間を一部分において連結する端部領域57と、を含んでいる。
本実施の形態において、各型要素55は、平板状に形成されている。また、言い換えると、各型要素55は、底面が平行四辺形である四角柱状の輪郭を有している。そして、各型要素55の一対の側面56a,56bは、それぞれ、平板状からなる型要素55の対向する一対の板面(主面)からなっている。一方、端部領域57は、一対の側面56a,56bとともに、底面が平行四辺形である四角柱の側面をなす一対の面のうちの一方からなっている。したがって、端部領域57は、本実施の形態において、長方形の輪郭を有する平面として構成されている。
図7乃至図13に示すように、本実施の形態において、複数の型要素55は、互いに同一に構成されている。そして、一側(例えば、図7において図面の右側)に配置された型要素55の他側の側面56bと、他側(例えば、図7において図面の左側)に配置された型要素55の一側の側面56aと、が面接触するように、複数の型要素55を配列した状態に維持することができるようになっている。また、とりわけ図8と図10とを比較すると理解できるように、本実施の形態において、一側(例えば、図8および図10において図面の右側)に配置された型要素55の他側の側面56bと、他側(例えば、図8および図10において図面の左側)に配置された型要素55の一側の側面56aと、が面接触した状態で、隣り合う二つの型要素55を互いに対して摺動させることができるようになっている。
次に、このような成型用型50を用いて、図1に示された物品10を製造する製造方法について説明する。
まず、隣り合う型要素55の側面56a,56bをなすその板面同士が互いに面接触するようにして、平板状からなる複数の型要素55を配列する。図8に示すように、このとき、端部領域57が同一の方向を向くよう(端部領域57が同一の側の配置されるよう)、複数の各型要素55が配列される。さらに、本実施の形態においては、各型要素55の端部領域57が互いに隣接するようにして、言い換えると、隣り合う型要素55の端部領域57同士が並べられるようにして、複数の各型要素55が配列される。この結果、図8に示すように、互いに隣接して配置された端部領域57によって、当該端部領域57のみからなる露出領域(少なくとも端部領域を含む領域)51が、成型用型50上に形成されるようになる。上述したように、本実施の形態において、端部領域57は長方形形状を有する平面として構成されている。したがって、端部領域57によって形成される露出領域51は、長方形形状を有する平面となる。
その後、型要素55を隣接して配列することによって形成された露出領域51の全領域上に、露出領域51を覆う被覆部42が形成されるようになる。ただし、本実施の形態においては、被覆部42を形成する前に、被覆部42と露出領域51との間の接合力を弱めるための剥離層41が形成される。後述するように、被覆部42は成型材料上に転載されて上述の転載部20をなすようになる。そして、剥離層41は、被覆部42の型要素55上からの剥離を促進するための層である。したがって、剥離層41は、端部領域57のみからなる露出領域51上に直接形成され、露出領域51と被覆部42との間に位置するようになる。具体的には、被覆部42および露出領域51(型要素55の端部領域57)の少なくとも一方に対して剥離性を有する材料からなる塗工液を、成型用型50の露出領域51上に供給し、露出領域51上に定着させることにより、剥離層41が形成される。
次に、形成された剥離層41上に被覆部42が形成される。図9に示すように、本実施の形態において、被腹部42は、第1層42a、第2層42b、および第3層42cの三つの層によって形成される。第1層42aは、成型用材料53上に形成された際に、上述した第2光吸収層24(図3参照)を形成するようになる。このような第1層42aは、例えば、黒色塗工液を剥離層41上に供給し、剥離層41上に定着させることによって、形成され得る。第2層42bは、成型用材料53上に形成された際に、上述した導電層23(図3参照)を形成するようになる。このような第2層42bは、例えば、導電性を有する塗工液を第1層42a上に供給し、第1層42a上に定着させることによって、形成され得る。第3層42cは、成型用材料53上に形成された際に、上述した第1光吸収層22(図3参照)を形成するようになる。このような第3層42cは、例えば、黒色塗工液を第2層42b上に供給し、第2層42b上に定着させることによって、形成され得る。
その後、図9に示すように、形成された被覆部42上に、接合強化層43が形成される。接合強化層43は、成型用材料53と被覆部42との間の接合力を強めるための層である。より具体的には、接合強化層43は、成型用材料53と被覆部42との間における接合力を、少なくとも剥離層41を介した被覆部42と露出領域51(本実施の形態においては端部領域57)との間における接合力よりも、強くする。このような接合強化層43は、例えば、被覆部42および成型用材料53に対して接合性を有する塗工液を、被覆部42上に供給し、被覆部42上に定着させることによって、形成され得る。
以上のようにして、成型用型50の露出領域51上に剥離層41、被覆部42および接合強化層43が形成される。上述したように、本実施の形態において、露出領域51は端部領域57のみからなる平面として構成されている。したがって、剥離層41、被覆部42および接合強化層43を安定して精度良く容易に形成することができる。
ところで、第1層42aと第2層42bとの間の接合力、および、第2層42bと第3層42cとの間の接合力を強化するため、被覆部42を形成した後に、被覆部42を加熱溶融させるようにしてもよい。あるいは、第1層42aと第2層42bとの間の接合力、第2層42bと第3層42cとの間の接合力、および、第3層42cと接合強化層43との間の接合力を強化するため、被覆部42および接合強化層43を形成した後に、被覆部42および接合強化層43を加熱溶融させるようにしてもよい。このような工程を設けた場合、いったん溶融した各層42a,42b,42c,43が、その後に再凝固することにより、各層間の接合力を強化することができるとともに、各層の厚みを均一にすることができる。
次に、成型用型50の複数の型要素55を、平坦な露出領域51が形成される状態(図8に示された状態)から、成型用の凹凸面52が形成される状態(図10に示された状態)へと、相対移動させる。具体的には、隣り合う型要素55のうち他側(例えば、図10における左側)に配置された型要素55の端部領域57が、一側(例えば、図10における右側)に配置された型要素55の他側側面56bに沿って、一側に配置された型要素55の端部領域57から離間するよう、隣り合う型要素55が相対移動させられる。
本実施の形態においては、図10に示すように、平板状からなる隣り合う型要素55は、側面56a,56bをなすその板面同士が面接触した状態で、互いに対して摺動して、相対移動する。したがって、複数の型要素55を安定して正確に相対移動させることができる。
図10に示すように、それまで隣接していた二つの端部領域57,57が離間することによって、一側に配置された型要素55の他側側面56bの少なくとも一部分が、当該二つの端部領域57,57の間に露出する。このようにして、隣り合う型要素55が相対移動させられることにより、型要素55の端部領域57と、側面56bとが、交互に配置された凹凸面52が形成されるようになる。なお、隣接し合っていた端部領域57が離間することにより、端部領域57上に形成されている剥離層41、被覆部42および接合強化層43も、端部領域57毎に分割される。
その後、図11に示すように、基材12が供給される。なお、図11乃至図13を参照した以下の説明においては、基材12上に突出部16が直接配列された物品10(図1乃至図3参照)を形成すべく、型要素55によって形成された凹凸面52に接触するようして基材12が供給される。
図11に示すように、基材12の供給にともない、供給される基材12と成型用型50の凹凸面52との間に、被覆部42を覆うようにして、流動性を有する材料53が供給される。ここで、「流動性を有する」とは、図11に示すように、成型用型50の成型用の凹凸面(型面)52の型要素55間に入り込み得る程度の流動性を有することを意味する。
本実施の形態においては、成型用材料53としてUV光を照射されると硬化するUV硬化型樹脂が供給される。しかしながら、UV硬化型樹脂以外の材料を成型用材料53として用いてもよい。ただし、UV硬化型樹脂や、電子線を照射されることによって硬化するEB硬化型樹脂等の放射線硬化型樹脂を用いることが、生産効率上好ましい。また、上述したように、成型用材料からなる成型部15と被覆部42との間の接合力が、被覆部42と端部領域57(凹凸面52)との間の接合力よりも強くなるように、成型用材料を選択しなければならない。また、各型要素55の間に材料が流れ込んでしまうことのないように、適切な粘度や表面張力等を有した成型用材料が選択される。
次に、図12に示すように、成型用型50の凹凸面52と基材12との間を満たすUV硬化型樹脂(成型用材料)53に、UV光が照射される。本実施の形態において、UV光は、基材12を透過してUV硬化型樹脂53に照射される。この結果、UV硬化型樹脂53が硬化して、硬化したUV硬化型樹脂からなる成型部15(突出部16)が基材12上に形成されるようになる。またこのとき、接合強化層43を介し、成型部15(突出部16)と被覆部42とが強固に接合される。
次に、図13に示すように、突出部16(成型部15)を形成された基材12が、成型用型50から離間する。上述したように、被覆部42は成型用型50の端部領域57(凹凸面52)よりも突出部16の被積載面17とより強い接合力で接合される。とりわけ、本実施の形態によれば、被覆部42と端部領域57(凹凸面52)との間の接合力を弱める剥離層41が被覆部42と端部領域57(凹凸面52)との間に設けられているとともに、被覆部42と突出部16(成型用材料53)との間の接合力を強める接合強化層43が被覆部42と突出部16(成型用材料53)との間に設けられている。したがって、被覆部42と突出部16(成型用材料53)との間の接合力が被覆部42と端部領域57(凹凸面52)との間の接合力よりも強くなる、といった関係が、安定して確保されるようになる。この結果、基材12が突出部16(成型部15)とともに成型用型50の凹凸面52から離間する際、被覆部42は、図13に示すように、突出部16の被積載面17上に配置されたまま、各型要素55の端部領域57から剥離する。
このようにして樹脂から成型された成型部15と、成型部15上に転載された被覆部42を含む転載部20と、を含む物品10が得られる。また、このようにして作製された転載部20は、図3に示すように、被覆部42からなる第1光吸収層22、導電層23および第2光吸収層24とともに、被覆部42と成型部15とを接合する接合強化層43からなる接合強化層21を含むようになる。
なお、図13に示すように、本実施の形態においては、被覆部42と剥離層41との間が分断され、剥離層41が各型要素55の端部領域57上に残存するようになっている。つまり、本実施の形態において、剥離層41の剥離性は、型要素55の端部領域57に対するよりも、被覆部42に対して強くなっている。しかしながら、これに限られず、剥離層41の全部または一部が、被覆部42とともに成型部15上に転載され、転載部20に含まれるようにしてもよい。
また、図11乃至図13に示す例においては、基材12が凹凸面52に接触するようにして供給される例を示したが、これに限られず、基材12が凹凸面52から離間して配置されるようにしてもよい。このような場合においては、成型用材料53が基材12と凹凸面52との間の空間を埋めるように供給されることにより、基材12上に形成されるシート状の基部と、シート状の基部上に基部と一体的に形成される突出部16と、を有する成型部が、成型用材料53から形成されるようになる。
<作用効果>
以上のような本実施の形態によれば、複数の型要素55を並べて配列することによって少なくとも端部領域57を含む領域51が形成され、この領域51上に被覆部42が形成される。そして、複数の型要素55の相対位置を変更することにより、被覆部42が形成された領域51を一部として含んだ成型用の凹凸面52が形成されるようになる。したがって、凹凸面52の所定の位置に被覆部42を精度良く効率的に形成することができる。とりわけ、被覆部42は、間隔をあけて凹凸面52内の複数の位置に配置されるようになる。このようにして被覆部42が形成された型50を用いることによって、被覆部42の材料とは異なる材料から成型部15を成型するとともに、成型部15と被覆部16とを接合することができる。これにより、成型部15上に転載された被覆部42からなる転載部20と、転載部20の材料とは異なる材料からなる成型部15と、を有する物品を、精度良くかつ効率的に製造することができる。
また、成型用の凹凸面52を有する成型用型50は、複数の型要素55から構成されている。ここで、一つ一つの型要素55は、一体物の成型用の型に比べ、極めて容易かつ高精度に作製され得る。したがって、高精度に形成された複数の型要素を組み合わせて用いることにより、微細な凹凸形状を有した物品10を極めて精度良く製造することも可能となる。
さらに、本実施の形態によれば、各型要素55が平板状からなっている。そして、平板状からなる型要素55の厚みを薄くすることにより、製造される物品10の突出部16のピッチを極めて小さくしていくことができる。
さらに、上述した実施の形態によれば、成型部15は放射線硬化型樹脂53を硬化させて形成されている。したがって、成型部15を迅速に硬化させることができる。とりわけ、本実施の形態によれば、成型用型50の凹凸面52に対面するようにして基材12が供給されるとともに、基材12と凹凸面52との間に放射線硬化型樹脂53が供給され、放射線が、基材12越しに放射線硬化型樹脂53に照射され、放射線硬化型樹脂53を硬化させるようになっている。したがって、高価な放射線硬化型樹脂53の使用量を節約することができる。
<変形例>
なお、上述した実施の形態について様々な変更を加えることができる。以下、図14乃至図35を参照して変形例の一例について説明する。なお、図14乃至図35に示す変形例において、上述した実施の形態と同一部分には同一符号を付し、重複する詳細な説明を省略する。
(変形例1)
上述した実施の形態において、複数の型要素55を並べて配列し、成型用型50上に端部領域57からなる露出領域51を形成し、この露出領域51の全領域上に被覆部42を形成する例を示したが(図7および図8参照)、これに限られない。露出領域51の一部分上にのみ、被覆部を形成するようにしてもよい。このような例として、例えば、図7において二点鎖線で示すように、型要素55の配列方向に沿って互いに平行に延びる複数の細長状領域51a上のみに、被覆部42を形成するようにしてもよい。このような被覆部は、例えば印刷装置を用いて露出領域51内の所望の領域51a上のみに塗工液を供給することによって、容易かつ精度良く形成され得る。このような被覆部によれば、一つの突出部16上に、当該突出部16の長手方向に沿って間隔をあけて配列された複数の転載部を形成することができる。
(変形例2)
上述した実施の形態において、複数の型要素55を並べて配列し、成型用型50上に端部領域57のみからなる露出領域51を形成し、この露出領域51上に被覆部42を形成する例を示したが(図7および図8参照)、これに限られない。
図14に示すように、複数の型要素55を並べて配列する前に、各型要素55の端部領域57上に被覆部42(必要に応じて、さらに剥離層41および接合強化層43)を形成するようにしてもよい。各型要素55の端部領域57上への被覆部42の形成は、各型要素55を配列する前に行われるので、容易かつ精度良く行うことができる。そして、このような例においては、隣り合う型要素55の側面56a,56b同士が向かい合うとともに各型要素55の端部領域57が当該型要素55の一側(例えば、図14における右側)に隣接する型要素55の他側側面56bに隣接するようにして、端部領域57上に被覆部42が形成された複数の型要素55を配列することにより、端部領域57と側面56bの一部とを交互に含み一部分が被覆部42によって被覆された成型用の凹凸面52を形成するようにしてもよい。
つまり、本例における物品の製造方法は、複数の型要素55の端部領域57に被覆部42を形成する工程と、隣り合う型要素55の側面56a,56b同士が向かい合うとともに各型要素55の端部領域57が当該型要素55に隣接する型要素の側面56bに隣接するようにして、被覆部42が形成された複数の型要素55を配列し、これにより、被覆部42によって被覆された端部領域57および側面56bの一部を交互に含む凹凸面52を形成する工程と、流動性を有し被覆部42をなす材料とは異なる材料を、被覆部42を覆うようにして凹凸面52上に供給する工程と、凹凸面52に供給された材料を凹凸面52上で硬化させるとともに、端部領域57と被覆部42との間の接合力よりも強い接合力で被覆部42と凹凸面52に供給された材料とを接合する工程と、硬化された材料を被覆部42とともに型要素55から離型する工程と、を備えるようになる。
本例による物品の製造方法によれば、各型要素55を並べて配列する前に、各型要素55の端部領域57に被覆部42を形成する。そして、被覆部42が形成された各型要素55を並べて配列することにより、成型用の凹凸面52が形成される。したがって、凹凸面52の所定の位置に被覆部42を精度良く効率的に形成することができる。とりわけ、被覆部42は、間隔をあけて凹凸面52内の複数の位置に配置されるようになる。このようにして被覆部42が形成された型50を用いることによって、被覆部42の材料とは異なる材料から成型部15を成型するとともに、成型部15と被覆部42とを接合することができる。これにより、成型部15上に転載された被覆部42からなる転載部20と、転載部20の材料とは異なる材料からなる成型部15と、を有する物品10を、精度良くかつ効率的に製造することができる。
なお、図14に示す例において、被覆部52が端部領域57の全面に形成される例を示したが、これに限られず、被覆部42(これにともなって、さらに剥離層41および接合強化層43)が端部領域57の一部分のみに形成されるようにしてもよい。
(変形例3)
また、上述した実施の形態において、端部領域57に被覆部42を形成する例を示したが、これに限られない。例えば、図15に示すように、複数の型要素55を並べて配列する前に、各型要素55の一方の側面(図示する例においては、他側(図15における左側)の側面)56b上に被覆部142a(必要に応じて、さらに剥離層41および接合強化層43)を形成するようにしてもよい。各型要素55の側面56b上への被覆部142aの形成は、各型要素55を配列する前に行われるので、容易かつ精度良く行うことができる。
このような例においては、図15に示すように、隣り合う型要素55の側面56a,56b同士が向かい合うとともに、各型要素55の端部領域57が当該型要素55の一側(例えば、図15における右側)に隣接する型要素55の他側側面56bに隣接するようにして、言い換えると、型要素55の端部領域57が当該型要素55の一側に隣接する型要素55の他側側面56b上に被覆部42を介しまたは直接位置するようにして、側面56b上に被覆部142aが形成された複数の型要素55を配列し、これにより、端部領域57と側面56bの一部とを交互に含み一部分が被覆部142aによって被覆された成型用の凹凸面52を形成するようにしてもよい。このようにして形成される凹凸面52を用い、上述の実施の形態と同様にして成型用材料を成型することにより、図16に示すように、上述した実施の形態と略同一の物品10を作製することができる。
つまり、本例における物品の製造方法は、複数の型要素55の側面56bに被覆部142aを形成する工程と、隣り合う型要素55の側面56a,56b同士が向かい合うとともに各型要素55の端部領域57が当該型要素55に隣接する型要素の側面56bに隣接するようにして、被覆部142aが形成された複数の型要素55を配列し、これにより、端部領域57と側面56bの一部とを交互に含み一部分が被覆部142にaよって被覆された凹凸面52を形成する工程と、流動性を有し被覆部142aをなす材料とは異なる材料を、被覆部142aを覆うようにして凹凸面52上に供給する工程と、凹凸面52に供給された材料を凹凸面52上で硬化させるとともに、側面56bと被覆部142aとの間の接合力よりも強い接合力で被覆部142aと凹凸面52に供給された材料とを接合する工程と、硬化された材料を被覆部142aとともに型要素55から離型する工程と、を備えるようになる。
本例による物品の製造方法によれば、各型要素55を並べて配列する前に、各型要素55の一方の側面に被覆部142aを形成する。そして、被覆部142aが形成された各型要素55を並べて配列することにより、成型用の凹凸面52が形成される。したがって、凹凸面52の所定の位置に被覆部142aを精度良く効率的に形成することができる。とりわけ、被覆部142aは、間隔をあけて凹凸面52内の複数の位置に配置されるようになる。このようにして被覆部142aが形成された型50を用いることによって、被覆部142aの材料とは異なる材料から成型部15を成型するとともに、成型部15と被覆部142aとを接合することができる。これにより、成型部15上に転載された被覆部142aからなる転載部20と、転載部20の材料とは異なる材料からなる成型部15と、を有する物品10を、精度良くかつ効率的に製造することができる。
なお、図15および図16に示す例において、被覆部142aが一方の側面56bの全面に形成される例を示したが、これに限られず、被覆部142aが一方の側面56bの一部分のみに形成されるようにしてもよい。
(変形例4)
さらに、上述した実施の形態並びに変形例において、端部領域57および側面56bのいずれか一方に被覆部42,142aが形成される例を示したが、これに限られず、端部領域57および側面56bの一方に被覆部42が形成され、他方に第2の被覆部46(必要に応じて、さらに剥離層および接合強化層)が形成されるようにしてもよい。
例えば、上述の実施の形態において、複数の型要素55を配列して成型用型50上に端部領域57のみからなる露出領域51を形成する前に、各型要素55の一方の側面(図17に示す例においては、他側(図17における左側)の側面)56b上に側面部被覆部(第2の被覆部)46を形成するようにしてもよい。このような例においては、図17に示すように、隣り合う型要素55の端部領域57同士が隣接するようにして(端部領域57同士が並ぶようにして)、予め一方の側面56bに側面部被覆部(第2の被覆部)46が形成された複数の型要素55が配列される。そして、配列された型要素55の端部領域57によって形成される露出領域51上に、被覆部42が形成される。この結果、図18に示すように、型要素55の相対位置を変化させて形成される凹凸面52において、端部領域57が被覆部42に覆われるとともに、側面56bが第2被覆部46によって覆われるようになる。そして、図19には、この凹凸面52を成型用の転写面として用いることにより得られる物品110bが示されている。この物品110bの突出部16は、基材12のシート面に直交する断面において、被覆部42によって形成される転載部20が一方の辺16a上に形成され、第2の被覆部46によって形成される第2の転載部26が他方の辺16b上に形成されるようになる。
あるいは、上述した変形例3および変形例4において、型要素55の側面56bおよび端部領域57のいずれか一方に被覆部42を形成した後、さらに、側面56bおよび端部領域57の他方に第2被覆部46をさらに形成するようにしてもよい。このような例においても、被覆部42および第2被覆部46が形成された型要素55を配列することにより、図18に示すように、端部領域57が被覆部42および第2被覆部46のいずれか一方によって覆われるとともに、側面56bが被覆部42および第2被覆部46の他方によって覆われた凹凸面52を形成することができる。
これらの製造方法によれば、互いに異なる材料からなる二つの転載部20,26が成型部15上に精度良く形成された物品110bを効率的に製造することができる。
(変形例5)
さらに、上述した実施の形態において、各型要素55の端部領域57が隣接する型要素の端部領域に隣接するようにして複数の型要素55を配列し、端部領域57のみからなる露出領域(少なくとも端部領域を含む領域)51を形成する例を示したが、これに限られない。例えば、図20に示すように、各型要素55の端部領域57が、当該型要素55の一側(例えば、図20における右側)に隣接する型要素の他側の側面56bに隣接するようにして、複数の型要素55を配列していってもよい。このような例においては、各型要素55の端部領域57と側面56bとが交互に並ぶようになる。そして、図20に示す例においては、交互に配列された端部領域57と側面56bとを含む露出領域151c上に、被覆部142cが形成されている。したがって、図21に示すように、複数の型要素55の相対位置を変更して形成された成型用の凹凸面52において、各型要素55の端部領域57上と、他側側面56bの端部領域57側の一部分上と、に被覆部142cが配置される。そして、図22には、この凹凸面52を成型用の転写面として用いることにより得られる物品110cが示されている。この物品110cの突出部16は、基材12のシート面に直交する断面において、一方の辺16a上および他方の辺16bの一方の端部部分上に、被覆部142cからなる転載部120cを形成されるようになる。
(変形例6)
さらに、上述した実施の形態において、型要素55の端部領域57および側面56a,56bがそれぞれ平面状からなり、端部領域57は側面56a,56bに対して傾斜している例を示したが、これに限られない。
例えば、図23に示すように、型要素155dの端部領域157dが、当該型要素155dの側面56a,56bに対して垂直となっていてもよい。図23に示すように、このような型要素155dの端部領域157dに被覆部を形成して、上述した実施の形態で説明したように物品110dを製造すると、得られた物品110dの転載部120dは、基材12のシート面に対して傾斜するようになる。
また、図24に示すように、型要素155eの端部領域157eが、型要素155eの厚さ方向(一対の側面56a,56b同士を結ぶ方向)に沿って折れ曲がった、折れ面として形成されていてもよい。図24に示すように、このような型要素155eの側面56bに被覆部を形成して、上述した変形例3で説明したように物品110eを製造すると、得られた物品110dの突出部116e(成型部115e)は、基材12のシート面直交する断面において、台形形状を有するようになる。また、図24に示す例に限られず、型要素の厚さ方向に沿って、端部領域157dを曲げたり、折れ曲げたりすることにより、種々の断面形状を有する突出部を含む物品を作製することが可能となる。
さらに、型要素の端部領域および側面のいずれか一方あるいは両方に微細な凹凸形状を形成するようにしてもよい。図25には、型要素155fの一方の側面156bfに微細な凹凸形状が設けられた例が示されている。図25に示すように、このような型要素155fの端部領域57に被覆部を形成して、上述した実施の形態で説明したように物品110fを製造すると、得られた物品110fの突出部116fの他方の辺116bfはマット面として形成されるようになる。したがって、図6に示すように、物品110fを表示装置5の表示面6に貼り付けて用いる場合には、環境光等の外光に起因したコントラストの低下をさらに効果的に防止することができるようになる。
(変形例7)
さらに、上述した実施の形態において、型要素55が平板状からなり、端部領域57が細長状に延びる平面として構成されている例を示したが、これに限られない。図26に示すように、型要素155gの端部領域157gが、細長状に延びるとともにその長手方向に沿って凹凸が形成された凹凸面として構成されてもよい。このような型要素155gを含む成型用型によれば、少なくとも平面上の二方向に沿って形状が変化する物品を製造することができる。
また、このような型要素155gの端部領域157gは、図27に示すように、型要素155gをなすようになる複数の基材を、基材の側面同士が面接触するようにして配列した状態で、切削等することにより、容易に製造することができる。
(変形例8)
さらに、上述した実施の形態において、被覆部42と型要素55との間に剥離層41が形成され、また、被覆部42上に接合強化層43が形成される例を示したが、これに限られない。剥離層41および接合43は任意であり、省略することができる。さらに、被覆部42に対して、さらなる別途の層を積層するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、物品10として用いられる際の機能を考慮して、被覆部42が第1層42a、第2層42bおよび第3層42cを有する例を示したが、これに限られない。物品の用途等に応じて、被覆部42の構成を適宜変更することができる。
(変形例9)
さらに、上述した実施の形態において、成型用型50に含まれる複数の型要素55が互いに同一に構成されている例を示したが、これに限られない。端部領域57の形状や、型要素55の厚さ等を、型要素毎に変更するようにしてもよい。
(変形例10)
さらに、上述した実施の形態において、図4乃至6に示すように、製造された物品110a,10を、プラズマディスプレイ装置や液晶ディスプレイ装置等の表示装置5の表示面6に貼り付けて用いる例を示したが、これに限られない。図28および図29に示すように、反射型スクリーンを用いた表示装置105h,105iに物品110h,110iを適用することも有用である。
図28に示す例において、反射型スクリーンとして用いられる物品(シート状部材)110hは、基材12と、基材12上に設けられた突出部116h(成型部115h)と、突出部116hの被積載面117h上に設けられた転載部120hと、基材12の突出部116hが設けられていない側に積層された反射層27と、を有している。この表示装置105hにおいて、光源138hから照射される映像光は、物品110hに突出部116h側から入光し、反射層27で反射されて、シート状部材110hから出光して観察者に観察されるようになっている。
図28に示す例において、シート状部材110hの被積載面117hおよび転載部120hは、室内照明装置139hに対して対面し、観察者による観察方向と略平行に延びている。したがって、室内照明装置139hからの照明光を、効果的に、光吸収機能を発揮し得る転載部120hによって吸収することができる。その一方で、映像光が、転載部120hによって大量に吸収されることはない。また、転載部120hは、観察者によって線状に観察される。これらのことから、観察者は、映像光を高いコントラストで明るく観察することができる。
なお、例えば突出部116hが反射機能を発揮し得る成型用材料53によって形成される等して、突出部116hに反射機能を持たせた場合、反射層23を省略することもできる。
一方、図29に示す物品110iは、成型部115iの突出部116i上に形成された、転載部120iおよび第2の転載部126iを有している。二つの転載部120i,126iは、例えば、上述した変形例4の製造方法により、突出部116i上に形成することができる。そして、図29に示す例においては、転載部120iが外光吸収機能を有するようにし、第2転載部が反射機能を有するようにすることができる。このような物品110iによれば、成型部115iは特別な機能を発揮しないので、成型部115iをなす材料は成型性や原価等を主に考慮して決定され得る。また、第2転載部126iが反射機能を有するので、別途の反射層を積層する必要がない。
また、図29に示す物品110iの突出部116iは、物品110iのシート面上において、直交する二方向に沿って並べて配列されている。そして、各突出部116iは、光源138iからの映像光を主として水平方向へ拡散させることができるようになっている。このような突出部116iは、例えば、上述した変形例7の製造方法により、成型することができる。
以上のことから、図29に示す映像表示装置105iによれば、広い水平視野角内で高いコントラストの映像を観察することができる。
なお、図29に示す物品110iの成型部115iは、シート状の基部119iと、基部119iと一体的に成型され基部119iから突出する複数の突出部116iと、を含んでいる。また、図29に示す物品110iにおいて、基材12は省略されている。
(変形例11)
また、図30に示すように、物品110jを電子ペーパー装置105jに適用されるシート状部材として用いることもできる。電子ペーパーの一部をなすシート状部材(物品)110jは、基部119jと、突出部16と、突出部16の被積載面17に形成された転載部20と、突出部16の基部119jと隣接していない側に設けられた透明電極層36と、を有している。透明電極層36は、基部119jのシート面と平行に延びている。つまり、透明電極層36と基部119jとの間のスペースに、突出部16が設けられ、このスペースを区切っている。なお、本例における転載部20は導電性を有している。
区切られた一つのスペースS1が一つの画素を構成する。このスペースS1内には複数の荷電ビーズ37が配置されている。荷電ビーズ37は光吸収性を有している。また、透明電極層36および転載部20は電圧を印加されるようになっている。透明電極層36および転載部20には、画素毎に独立して電圧が印加され得る。この結果、図30に示すように、荷電ビーズ37が転載部20上に配置されるように、透明電極層36および転載部20の電圧を操作すること、並びに、荷電ビーズ37が透明電極36上に配置されるように、透明電極層36および転載部20の電圧を操作することが可能となる。荷電ビーズ37が転載部20上に配置されると(図30の画素P1)、光が、シート状部材110jの当該画素が占める領域を透過する。一方、荷電ビーズ37が透明電極層36上に配置されると(図30の画素P2)、光は、荷電ビーズ37に吸収され、シート状部材110jの当該画素が占める領域を透過することができない。以上のようにして光の透過を制御することができる。
なお、本例において、シート状の基部119jと、基部119j上に設けられ、基部119jから突出する突出部16とが、同一材料から一体的に形成され、成型部115jをなすようになっている。
(変形例12)
さらに、上述したように、物品10は、所望の角度範囲の光のみを透過させるルーバー機能を有している。したがって、パソコンや携帯電話に貼り付けて覗き見を防止するための覗き見防止シートとして用いるようにしてもよい。また、車のメーター類の表示面、カーナビ装置の表示面、窓等に貼り付けてルーバーとして用いるようにしてもよい。
また、上述してきた成型用型を用いた製造方法によれば、精度要求が非常に厳しい物品をも製造することができる。このような物品の具体的例としては、DMD(Digital Mirror Device)等に代表されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、太陽電池等の光コントロール、方向選択性のあるカラーフィルター等が、挙げられる。
(変形例13)
さらに、成型部15の有する性質と転載部20の有する性質とが相反する物品10を、一部分がその他の部分の材料とは異なる材料からなる要素(物品、複製品)70の成型用母型として、用いることもできる。以下、図31乃至図35を参照し、製造された物品110kを母型として、一部分に黒色層を有する複製品70を複製する方法の一例を説明する。なお、図31乃至図35に示す物品110kの成型部15は非導電性であり、一方、転載部20は導電性を有している。
まず、図31に示すように、導電性を有する転載部20のみが正電圧を印加される。また、母型(物品)110kに向けて、負電荷を帯電した着色粒子61、より具体的には黒色トナーが供給される。この結果、図31に示すように、負電荷を帯電した黒色トナー61は、正電圧を印加された転載部20のみに付着するようになる。
次に、転載部20上に付着したトナー61は、加熱されていったん溶融し、その後、再凝固する。この結果、図32に示すように、転載部20上に供給されたトナー61は皮膜化する。このようにして、物品110kの各転載部20の表面上に、被覆層(黒色層)62が形成される。なお、トナー61の材料およびここでの加熱条件は、被覆層62が転載部20に付着するものの、転載部20に対してある程度の剥離性を有する、ように設定される。
その後、基材72が供給される。図示する例においては、被覆層62が形成されている母型(物品)110kの成型用の転写面(凹凸面)69、すなわち物品110kの突出部16および転載部20側の面と接触するように、基材72が供給される。また、基材72の供給にともない、物品110kの転写面69上に流動性を有するUV硬化型樹脂が供給される。ここで、「流動性を有する」とは、図33に示すように、物品110kの突出部16間に入り込み得る程度の流動性を有することを意味する。
このようにして、図34に示すように、被覆層62が形成されている物品110kの転写面69と、基材72との間が、UV硬化型樹脂によって満たされるようになる。ここで、図34に示すように、UV光が、基材72を透過してUV硬化型樹脂63に照射される。この結果、UV硬化型樹脂63が硬化して、硬化したUV硬化型樹脂63からなる複製品成型部75が複製品基材72上に形成される。
なお、物品110kの転写面69に供給される材料63として、UV硬化型樹脂以外の材料を用いてもよい。ただし、UV硬化型樹脂や、電子線を照射されることによって硬化するEB硬化型樹脂等の放射線硬化型樹脂を用いることが、生産効率上好ましい。また、硬化する際に、被覆層62と物品110kの転載部20との間の接合力よりも強い接合力で被覆層62と接合し得る材料が選択される。
次に、図35に示すように、複製品成型部75を形成された基材72が、物品(母型)110kから離間する。上述したように、被覆層62は物品(母型)110kの転載部20よりも複製品成型部75とより強い接合力で接合されている。したがって、複製品基材72が複製品成型部75とともに物品(母型)110kから離間する際、被覆層62は、図35に示すように、複製品成型部75上に配置されたまま、物品110kの転載部20から剥離する。このようにしてUV硬化型樹脂から成型された複製品成型部75と、複製品成型部75上に転載された被覆層62からなる複製品転載部79と、を含む複製品70が得られる。また、本実施の形態において、複製品成型部75は、物品110kの突出部16に対応して、断面三角形形状を有するとともに複製品基材72上を直線上に延びる複数の複製品突出部76を含むようになる。そして、各複製品転載部79は、複製品突出部76上に配置されている。
このような複製品70は、複製品転載部79が上述した実施の形態の第1光吸収層22および第2光吸収層24(図3参照)と同様に機能する、外光吸収機能を有した表示装置用機能シートとして用いられ得る。
なお、以上のような物品110kの母型としての複製方法は、単なる例示である。例えば、母型として用いられる物品110kの成型部15が導電性を有し、転載部20が非導電性であるようにしてもよい。
また、物品110kの成型部15の表面および転載部20の表面のうちの一方は親液性であり、他方は撥液性であるようにしてもよい。より具体的には、成型部15の表面および転載部20の表面のうちの一方を親水性とし、他方を撥水性とすることができる。この場合、親水性を有する部分の表面上のみに水性塗工液を塗布し、水性塗工液からなる被覆層62を、親水性を有する部分の表面上のみに形成することができる。あるいは、成型部15の表面および転載部20の表面のうちの一方を親油性とし、他方を撥油性とすることができる。この場合、親油性を有する部分の表面上のみに油性塗工液を塗布し、油性塗工液からなる被覆層62を、親油性を有する部分の表面上のみに形成することができる。
さらに、物品110kの成型部15の表面および転載部20の表面のうちの一方は磁性を有し、他方は非磁性であるようにしてもよい。この場合、磁性を有したトナーを磁性を有する部分の表面上のみに付着させ、磁性を有したトナーからなる被覆層62を、磁性を有する部分の表面上のみに形成することができる。
(変形例14)
以上のように、上述した実施の形態に関するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
図1は、本発明の一実施の形態における物品を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図2の部分拡大図である。 図4は、図1に示された物品を用いて形成されたシート状部材(表示装置用機能シート)を示す斜視図である。 図5は、図4に示されたシート状部材を表示装置に適用した場合における作用を説明するための図である。 図6は、図1に示された物品を表示装置用機能シートとして表示装置にそのまま適用した場合における作用を説明するための図である。 図7は、本発明の一実施の形態における型であって、図1に示された物品の製造に用いられ得る型を示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施の形態における物品の製造方法を説明するための図であって、被覆部を形成する工程を示す図である。 図9は、形成された被覆部を示す図である。 図10は、本発明の一実施の形態における物品の製造方法を説明するための図であって、凹凸面を形成する工程を示す図である。 図11は、本発明の一実施の形態における物品の製造方法を説明するための図であって、成型用材料を供給する工程を示す図である。 図12は、本発明の一実施の形態における物品の製造方法を説明するための図であって、成型用材料を硬化させる工程を示す図である。 図13は、本発明の一実施の形態における物品の製造方法を説明するための図であって、離型工程を示す図である。 図14は、物品の製造方法の変形例を説明するための図である。 図15は、物品の製造方法の他の変形例を説明するための図である。 図16は、図13に対応する図であって、図15に示された物品の製造方法を説明するための図である。 図17は、図8に対応する図であって、物品の製造方法のさらに他の変形例を説明するための図である。 図18は、図10に対応する図であって、図17に示された物品の製造方法を説明するための図である。 図19は、図13に対応する図であって、図17に示された物品の製造方法を説明するための図である。 図20は、図8に対応する図であって、物品の製造方法のさらに他の変形例を説明するための図である。 図21は、図10に対応する図であって、図20に示された物品の製造方法を説明するための図である。 図22は、図13に対応する図であって、図20に示された物品の製造方法を説明するための図である。 図23は、図13に対応する図であって、物品の製造方法のさらに他の変形例を説明するための図である。 図24は、図13に対応する図であって、物品の製造方法のさらに他の変形例を説明するための図である。 図25は、図13に対応する図であって、物品の製造方法のさらに他の変形例を説明するための図である。 図26は、成型用型の変形例を示す斜視図である。 図27は、図26に示す成型用型の製造方法の一例を説明するための斜視図である。 図28は、物品の他の例をその作用とともに説明するための図である。 図29は、物品のさらに他の例をその作用とともに説明するための図である。 図30は、物品のさらに他の例をその作用とともに説明するための図である。 図31は、物品のさらに他の例をその作用とともに説明するための図である。 図32は、図31に示された物品の作用を説明するための図である。 図33は、図31に示された物品の作用を説明するための図である。 図34は、図31に示された物品の作用を説明するための図である。 図35は、図31に示された物品の作用を説明するための図である。
符号の説明
10 物品
12 基材
14 充填部
15 成型部
16 突出部
16a,16b 辺
17 被積載面
20 転載部
21 接合強化層
22 第1光吸収層
23 導電層
24 第2光吸収層
26 第2の転載部
41 剥離層
42 被覆部
42a 第1層
42b 第2層
42c 第3層
43 接合強化層
46 第2の被覆部
50 型(成型用型)
51 領域(露出領域)
52 凹凸面
53 材料(成型用材料)
55 型要素
56a,56b 側面
57 端部領域
110a,110b,110c,110d,110e,110f,110h,110i,110j,110k 物品(シート状部材)
115c,115d,115e,115f,115h,115i 成型部
116d,116e,116f,116h,116i 突出部
117h 被積載面
119i,119j 基部
120c,120d,120h,120i 転載部
126i 第2の転載部
142a,142c 被覆部
150d,150e,150f,150g 型(成型用型)
151c 領域(露出領域)
155d,155e,155f,155g 型要素
156bf 側面
157d,157e,157g 端部領域

Claims (30)

  1. 互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いて物品を製造する方法であって、
    隣り合う型要素の前記側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含む凹凸面を形成する工程と、
    流動性を有する材料を前記凹凸面上に供給する工程と、
    前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、
    前記硬化された材料を前記型要素から離型する工程と、を備える
    ことを特徴とする物品の製造方法。
  2. 前記凹凸面を形成する工程の前に、
    隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の端部領域または側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、少なくとも前記端部領域を含む領域を形成する工程と、
    前記端部領域を含む領域上に、前記流動性を有する材料とは異なる材料によって被覆部を形成する工程と、をさらに備え、
    前記凹凸面を形成する工程において、各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に沿って前記隣接する型要素の端部領域から離間し、前記隣接する型要素の側面が露出するよう、前記複数の型要素を相対移動させ、これにより、前記凹凸面を形成し、
    前記流動性を有する材料を供給する工程において、前記流動性を有する材料が前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給され、
    前記硬化された材料を離型する工程において、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型する
    ことを特徴とする請求項1に記載の物品の製造方法。
  3. 前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程において、前記型要素は、前記端部領域が互いに隣接して配置されるように、配列されて、
    前記被覆部を形成する工程において、前記互いに隣接して配置された端部領域のみによって形成された領域に、前記被覆部が形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の物品の製造方法。
  4. 前記端部領域のみによって形成された領域は平面である
    ことを特徴とする請求項3に記載の物品の製造方法。
  5. 前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程において、平板状からなる複数の型要素を、前記側面をなす型要素の板面が互いに面接触するようにして、配列する
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の物品の製造方法。
  6. 前記型要素を相対移動させて前記凹凸面を形成する工程において、平板状からなる隣り合う型要素を、前記側面をなす型要素の板面同士が面接触した状態で、摺動させる
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の物品の製造方法。
  7. 前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程の前に、各型要素の前記側面に側面部被覆部を形成する工程を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の物品の製造方法。
  8. 前記凹凸面を形成する工程の前に、各型要素の前記側面および前記端部領域の少なくとも一方に、前記流動性を有する材料とは異なる材料によって被覆部を形成する工程をさらに備え、
    前記流動性を有する材料を供給する工程において、前記流動性を有する材料が前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給され、
    前記硬化された材料を離型する工程において、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型する
    ことを特徴とする請求項1に記載の物品の製造方法。
  9. 前記被覆部を形成する工程において、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか一方に前記被覆部を形成し、
    前記型要素を配列して前記凹凸面を形成する工程の前に、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか他方に第2の被覆部を形成する工程が、さらに設けられた
    ことを特徴とする請求項8に記載の物品の製造方法。
  10. 前記被覆部と前記型要素の前記被覆部が形成される領域との間に位置するようになる剥離層を、前記被覆部が形成される前に、前記被覆部が形成される領域に形成する工程を、さらに備えた
    ことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか一項に記載の物品の製造方法。
  11. 前記被覆部と前記凹凸面に供給された材料との間に位置するようになる接合強化層を、前記流動性を有した材料を前記凹凸面上に供給する前に、前記被覆部上に形成する工程を、さらに備えた
    ことを特徴とする請求項2乃至10のいずれか一項に記載の物品の製造方法。
  12. 前記被覆部を形成する工程において、二以上の層を有する被覆部が形成される
    ことを特徴とする請求項2乃至11のいずれか一項に記載の物品の製造方法。
  13. 互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とをそれぞれ含む複数の型要素を用いて製造される物品であって、
    隣り合う型要素の前記側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含む凹凸面を形成する工程と、
    流動性を有する材料を前記凹凸面上に供給する工程と、
    前記凹凸面に供給された材料を前記凹凸面上で硬化させる工程と、
    前記硬化された材料を前記型要素から離型する工程と、を含む製造方法によって製造される
    ことを特徴とする物品。
  14. 前記製造方法は、前記凹凸面を形成する工程の前に、
    隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の端部領域または側面に隣接するようにして前記複数の型要素を配列し、これにより、少なくとも前記端部領域を含む領域を形成する工程と、
    前記端部領域を含む領域上に、前記流動性を有する材料とは異なる材料によって被覆部を形成する工程と、をさらに含み、
    前記製造方法の前記凹凸面を形成する工程において、各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に沿って前記隣接する型要素の端部領域から離間し、前記隣接する型要素の側面が露出するよう、前記複数の型要素を相対移動させ、これにより、前記凹凸面を形成し、
    前記製造方法の流動性を有する材料を供給する工程において、前記流動性を有する材料が前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給され、
    前記製造方法の前記硬化された材料を離型する工程において、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型し、
    これにより、前記硬化された材料からなる成型部と、前記成型部上に設けられ前記被覆部を含む転載部と、を備える
    ことを特徴とする請求項13に記載の物品。
  15. 前記製造方法は、前記凹凸面を形成する工程の前に、各型要素の前記側面および前記端部領域の少なくとも一方に、前記流動性を有する材料とは異なる材料によって被覆部を形成する工程をさらに含み、
    前記製造方法の流動性を有する材料を供給する工程において、前記流動性を有する材料が前記被覆部を覆うようにして前記凹凸面上に供給され、
    前記製造方法の前記硬化された材料を離型する工程において、前記硬化された材料を前記被覆部とともに前記型要素から離型し、
    これにより、前記硬化された材料からなる成型部と、前記成型部上に設けられ前記被覆部を含む転載部と、を備える
    ことを特徴とする請求項13に記載の物品。
  16. 前記成型部は、ある平面上に並べて配置された複数の突出部を有し、
    各突出部は、前記ある平面に直交する断面において、前記ある平面から延び上がる二つの辺を含む三角形形状を有し、前記二つの辺のうちのいずれか一方の辺上に前記転載部が形成されている
    ことを特徴とする請求項14または15に記載の物品。
  17. 前記製造方法は、前記型要素を配列して前記端部領域を含む領域を形成する工程の前に、各型要素の前記側面に側面部被覆部を形成する工程を、さらに含み、
    前記成型部は、ある平面上に並べて配置された複数の突出部を有し、
    各突出部は、前記ある平面に直交する断面において、前記ある平面から延び上がる二つの辺を含む三角形形状を有し、前記二つの辺のうちのいずれか一方の辺上に前記転載部が形成され、他方の辺上に前記側面部被覆部からなる第2の転載部が形成されている
    ことを特徴とする請求項14に記載の物品。
  18. 前記製造方法の前記被覆部を形成する工程において、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか一方に前記被覆部を形成し、
    前記型要素を配列して前記凹凸面を形成する工程の前に、各型要素の前記側面および前記端部領域のいずれか他方に第2の被覆部を形成する工程が、さらに設けられ、
    前記成型部は、ある平面上に並べて配置された複数の突出部を有し、
    各突出部は、前記ある平面に直交する断面において、前記ある平面から延び上がる二つの辺を含む三角形形状を有し、前記二つの辺のうちのいずれか一方の辺上に前記転載部が形成され、他方の辺上に前記第2の被覆部からなる第2の転載部が形成されている
    ことを特徴とする請求項15に記載の物品。
  19. 前記製造方法は、前記被覆部と前記凹凸面に供給された材料との間に位置するようになる接合強化層を、前記流動性を有した材料を前記凹凸面上に供給する前に、前記被覆部上に形成する工程を、さらに含み、
    前記転載部は、前記被覆部と、前記被覆部上に形成された前記接合強化層と、を含む
    ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか一項に記載の物品。
  20. 前記転載部は二以上の層を含む
    ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一項に記載の物品。
  21. 前記成型部と前記転載部とは異なる性質を有する
    ことを特徴とする請求項14乃至20のいずれか一項に記載の物品。
  22. 前記成型部および前記転載部のいずれか一方は導電性であるとともに他方は非導電性である
    ことを特徴とする請求項21に記載の物品。
  23. 前記成型部の表面および前記転載部の表面のいずれか一方は親液性を有するとともに他方は撥液性を有する
    ことを特徴とする請求項21に記載の物品。
  24. 前記成型部および前記転載部のいずれか一方は磁性であるとともに他方は非磁性である
    ことを特徴とする請求項21に記載の物品。
  25. 互いに対して相対移動可能な複数の型要素であって、各々が互いに対向する一対の側面と前記一対の側面間を連結する端部領域とを含む、複数の型要素を備え、
    隣り合う型要素の側面同士が向かい合うとともに各型要素の前記端部領域が当該型要素に隣接する型要素の側面に隣接するようにして配列された前記複数の型要素によって、成型用の凹凸面が形成され、
    前記凹凸面は、前記端部領域と前記側面の一部とを交互に含む
    ことを特徴とする型。
  26. 前記型要素は平板状からなり、平板状からなる前記型要素の板面が前記側面をなす
    ことを特徴とする請求項25に記載の型。
  27. 前記端部領域は、細長状に延びるとともに、その長手方向に沿って凹凸が形成された凹凸面からなる
    ことを特徴とする請求項26に記載の型。
  28. 前記複数の型要素は互いに対して摺動可能であり、
    前記端部領域が隣接して配置されることにより、複数の端部領域のみからなる面が形成される
    ことを特徴とする請求項25または26に記載の型。
  29. 前記端部領域は平面状に形成され、
    前記複数の端部領域のみからなる面は平面である
    ことを特徴とする請求項28に記載の型。
  30. 前記端部領域は前記側面に対して垂直である
    ことを特徴とする請求項25乃至29のいずれか一項に記載の型。
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JP2015016581A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 株式会社アスカネット モールド型の製造方法
WO2019225749A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 Agc株式会社 映像投影構造体、その製造方法、および映像表示システム

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