JP2008165282A - 電子メールの優先順位の付加方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールの重要度につき、受信者側でキーワード等により抽出する方法では、動的に変化する新しいトピックや追加の情報に対して、受信者は重要度を的確に判断して対応できない。また、メーリングリスト内のユーザが他の受信者へ重要度を通知する場合、特定ユーザの判断が全ての同報者へ伝わってしまう。
【解決手段】メールの利用者が、同報のメールに対して重要度判断を実施してもらえるよう、メールクライアント制御部50へ処理を依頼する。依頼を受けたら、判定者指定処理部20が組織メンバやプロジェクトメンバ等のデータベースを参照して、同報者の中から判定依頼先を決める。その後、判定依頼処理部21及び制御部50で、あらかじめ選んだ判定依頼先に、メールの重要度の判断を依頼して判断を入力させる。重要度の判定後、その結果を重要度判断部22で平均処理し、重要度判定依頼元へ提示する。
【選択図】図1
【解決手段】メールの利用者が、同報のメールに対して重要度判断を実施してもらえるよう、メールクライアント制御部50へ処理を依頼する。依頼を受けたら、判定者指定処理部20が組織メンバやプロジェクトメンバ等のデータベースを参照して、同報者の中から判定依頼先を決める。その後、判定依頼処理部21及び制御部50で、あらかじめ選んだ判定依頼先に、メールの重要度の判断を依頼して判断を入力させる。重要度の判定後、その結果を重要度判断部22で平均処理し、重要度判定依頼元へ提示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子メールへ客観的に優先順位を付加する際の優先順位付加方法に関するものである。
多くの電子メールソフトウェアでは、電子メールを送信する際に重要度を指定することができる。重要度を指定しておくことで、受信者はそのメールをすぐに読んだ方がよいのか、または都合の良い時に読めばよいのかの判断ができる。現在はこの重要度を送信者が付加できる仕組みになっている。そのため、受信者側で重要度をさらに判別する方法として、従来は受信者があらかじめ指定したキーワード等による抽出や、特開平11-102331号公報に記載のように、メーリングリスト内のユーザの重要度判断を他の全ての受信者に伝えるなど様々な方法が考えられている。
従来の、受信者側でキーワード等を指定したり抽出したりする方法では、しばしば参照されるキーワードについては重要度を判定することができるが、動的に変化する新しいトピックや追加の情報に対しては、重要度を的確に判断して対応することができないという欠点があった。このため、長期間メールを確認できなかった場合等で重要なトピックが動的に変化していた場合、それに対して柔軟に対応が出来なくなる。さらにメーリングリスト内のユーザが他の受信者へ重要度を通知する場合、メーリングリスト内の特定ユーザの判断が全ての同報者へ伝わってしまうため、個人へ的確な重要度判断が反映されない問題があった。
そのため、本発明が解決しようとする目的は、電子メールの重要度について、メールサーバ等が組織メンバやプロジェクトメンバ等を参照して同報者の中からあらかじめ選んだ第3者に当該メールの重要度を判断してもらい、その結果を受信者が得ることで、動的にトピックが変化するメールに対して、より的確な重要度判断を得て、多数のメールの中から重要なメールを効率よく判断して優先的に処理をする際の判断材料を得ることが可能になることを最も主要な特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子メールシステムでは、メールの利用者が同報のメールに対して重要度判断を実施してもらえるように処理を依頼する依頼手段と、依頼元の人を重要度判定者DBへ登録する登録手段と、送られてきた電子メールに対してメール識別番号を付与する付与手段と、重要度判定者DBへ登録された人へ同報のメールが送られてきた場合に判定者選択元DBから情報を取り出しメールの重要度を判断してもらう人を指定するための指定手段と、選択された特定の人をメールDBへ判定依頼フラグとして登録する登録手段を備えていることを特徴とする。
さらに、メール利用者がメールを受信した際に、メールDBからメールを取り出して、判定依頼フラグを付与されたメールを受信者へ送付する送付手段と、判定依頼フラグのついているメールに判定依頼および重要度判定画面を表示し、重要度判断結果の入力を促す表示手段と、判定した結果を通知する通知手段と、受け取った重要度を重要度DBへ格納する格納手段を備えていることを特徴とする。
さらに、重要度判定依頼元がメールを受信した際に、重要度判定者DBへ登録されている人を確認し、登録されている人への同報メールに対する重要度判定結果を重要度DBから取得する取得手段と、重要度判定結果が複数ある場合に判定結果の統計処理を行う処理手段と、重要度の判定結果をメールDBへ格納して判定結果を付与したメールを受信者へ送付する送付手段と、判定結果画面を表示する表示手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、電子メールの重要度について、メールサーバ等が組織メンバやプロジェクトメンバ等を参照して同報者の中からあらかじめ選んだ第3者に当該メールの重要度を判断してもらい、その結果を受信者が得ることによって、主に動的にトピックが変化するメールなどに対して、より的確な重要度判断を得ることができ、多数のメールの中から重要なメールを効率よく判断して優先的に処理をすることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明における一実施例である電子メール重要度付加システムの構成を示すものである。本実施例では、ネットワーク3で接続されたメールサーバ1とクライアント2で実現されており、サーバ1にはシステムの構成要素を成すCPU10、キーボード11、ディスプレイ12、NIC13、主記憶装置14、HDD15が割り当てられ、主記憶装置14内に判定者指定処理部20、判定者依頼処理部21、重要度判断部22、メール送受信部23、メールサーバ制御部24、OS25が割り当てられ、HDD15内に重要度判定者DB30、判定者選択元DB31、重要度DB32、メールDB33が割り当てられる。クライアント2にはシステムの構成要素を成すCPU40、キーボード41、ディスプレイ42、NIC43、主記憶装置44、HDD45が割り当てられ、主記憶装置44内にメールクライアント制御部50、OS51が割り当てられている。
判定者指定処理部20は、メールクライアント制御部50から通知された重要度判定依頼元を、重要度判定者DB30へ登録する機能を持つ。また、メールサーバ制御部24からの依頼を受けて判定者選択元DB31を参照し、重要度判定依頼者の抽出を行ってメールサーバ制御部24へ通知する機能を持つ。
判定依頼処理部21は、メールクライアント制御部50から、重要度判定の結果を受け取り、重要度DB32へ登録する機能を持つ。
重要度判断部22は、重要度判定依頼の有無を重要度判定者DB30で確認し、判定依頼をしている場合に、重要度DB32から判定結果を取り出す機能を持つ。また、取り出した結果、重要度判定結果が複数ある場合には、値を平均処理する機能を持つ。さらに、取り出した判定結果または平均処理をした結果をメールDB33の処理結果欄へ格納する機能を持つ。
メール送受信部23は、ネットワークを利用してメールを送受信する。外部からメールを受信した際には、メールサーバ制御部24へメールを渡す機能を持つ。また、クライアントや外部へメールを送受信する機能も持つ。
メールサーバ制御部24は、受信したメールをメール送受信部23から受け取り、メール識別番号を付けてメールDB33へ登録する機能を持つ。また、メールの同報者有無の確認をし、同報者がある場合に重要度判定者DB30を確認して重要度判定依頼有無の確認をし、判定依頼がある場合に、判定者指定処理部20へ重要度判定者の選択を要求し、その結果の判定依頼先リストを判定者指定処理部20から受け取り、メールDB33内の依頼先のメールへ依頼元IDを登録する機能を持つ。また、メールクライアント制御部50からメール受信依頼を受けて、メールDB33からメールを取得しメール送受信部23へ送信依頼をすることや、重要度判断部22へ重要度確認依頼を行う機能を持つ。この他、メールサーバ内でのメール処理全般を管理する機能を持つ。
メールクライアント制御部50は、メール利用者からの重要度判定処理の要求を受けて、判定者指定処理部20へ判定依頼元を通知する機能を持つ。また、登録が完了したら、完了したことを表示する機能を持つ。また、メール利用者からメール受信要求を受けて、メールサーバ制御部24へ要求する機能を持つ。また、メール送受信部から受信したメールに判定依頼フラグがある場合に、受信メールリストの判定依頼欄へ表示をし、さらに受信メール画面に重要度判定画面を付加して表示をして判定を促し、判定された結果を受けて判定依頼処理部21へ判定結果を通知する機能を持つ。また、メール送受信部23から受信したメールの処理結果欄を参照して、重要度判定結果を受信者の受信メールリストへ表示する機能を持つ。この他、メールクライアント内でのメール処理全般を管理する機能を持つ。
重要度判定者DB30は、メール利用者がメール判定を依頼する依頼元の氏名やID番号が格納される。詳細は図12で説明する。
判定者選択元DB31は、重要度判定依頼先となる人を選んで抽出を行う際の候補者リストを保持している。詳細は図13で説明する。
重要度DB32は、重要度判定依頼先からの重要度判定結果が格納される。詳細は図14で説明する。
メールDB33は、送受信されるメールが格納される。本発明では、このメールDB33へメール識別番号及び重要度判定の処理結果も格納する。詳細は図15で説明する。
本実施例では、ネットワーク3で接続されたシステムの、各々の計算機に処理機能等の要素を割り当てることにより、実現した例を示したが、複数要素を組み合わせて1台の計算機に割り付けてもよく、上記のように要素を複数台に分散させて割り当ててもよい。
図2は、メールの利用者が電子メールの重要度を同報者に判断してもらえるように、サーバに処理を依頼する時の手順例を、図1の各要素を利用して現したシーケンス図である。はじめに、メールクライアント制御部50で、クライアント側で利用しているメールシステムの画面に、重要度判定依頼ボタンを表示し、メール利用者が同報者に重要度判定を依頼する場合に、ここで指示をさせる(ステップS100)。詳細は図9で説明する。指示を受けた場合は、メールクライアント制御部50が、メールサーバ1の判定者指定処理部20へ、重要度判定依頼元の通知をする(ステップS101)。要求を受けた判定者指定処理部20は通知された重要度判定依頼元を、重要度判定者DB30へ登録する(ステップS102)。詳細は図12で説明する。登録が完了(ステップS103)したら、判定者指定処理部20からメールクライアント制御部50へ登録完了を通知(ステップS104)し、メールクライアント制御部50で、重要度の依頼元へ登録完了の表示をする(ステップS105)。
図3は、メールシステムが重要度を判断してもらう人の選択および登録をする手順例を、図1の各要素を利用して現したシーケンス図である。はじめに、メール送受信部23でメールを受信する(ステップS200)とメールサーバ制御部24へ受信を通知(ステップS201)し、メールサーバ制御部24で当該メールにメール識別番号を付与して、メールDB33へ格納し(ステップS202)、格納の完了を受け取る(ステップS203)。識別番号の詳細は図15で説明する。次に、メールサーバ制御部24で当該メールの同報者有無の確認をし、同報者がある場合に重要度判定者DB30を確認して重要度判定依頼有無の確認を行う(ステップS204)。判定依頼がある場合(ステップS205)、判定者指定処理部20へ重要度判定者の選択を要求(ステップS206)する。要求を受けた判定者指定処理部20は、判定者選択元DB31を参照し、依頼元と同じ組織や部署などに所属するメンバで、かつメールの同報者として含まれている人を重要度判定依頼先として抽出を行い(ステップS207)、依頼先リストとして返す(ステップS208)。ここでは判定依頼先は複数人になる場合がある。詳細は図13で説明する。抽出されたデータは、判定者指定処理部20からメールサーバ制御部24へ重要度判定者リストとして返される(ステップS209)。次に、メールサーバ制御部24で、受け取った重要度判定依頼先の各メンバのメールに対し、判定依頼フラグとして依頼元IDをメールDB33内の依頼先メールへ登録する(ステップS210)。登録が完了したら、登録完了を通知(ステップS211)する。詳細は図6で説明する。
図4は、同報のメールに対して指定した受信者に重要度判断を実施させ、その重要度情報を入手する手順例を、図1の各要素を利用して現したシーケンス図である。はじめに、メールクライアント制御部50から、メールサーバ制御部24へメール受信依頼があった場合(ステップS300)、メールサーバ制御部24はメールDB33からメールの取得(ステップS301)をする。メールを取得した(ステップS302)後、メール送受信部23へメールを渡して、送信依頼(ステップS303)をする。次に、メール送受信部23はメールクライアント制御部50へ依頼者のメール一覧を送る(ステップS304)。
メールクライアント制御部50は、メールサーバ1のメール送受信部23からメールを受け取り、判定依頼フラグの付与されているメールについては、受信者への受信メールリスト表示の際に、判定依頼欄へ判定依頼有無の表示を行う。詳細は図11で説明する。これにより、メール受信者は受信メールリストを見ただけで、どのメールで判定依頼を受けているのかを知ることができる。さらに、判定依頼を受けているメールの内容表示の際には、メール受信者の判断指定画面を表示して判定結果を待つ(ステップS305)。詳細は図10で説明する。その後、メールの利用者が送信を実施(ステップS306)した際には、メールクライアント制御部50から判定依頼処理部21へ、判定結果と共にメールの識別番号と依頼元ID番号と判定依頼先ID番号を返す(ステップS307)。詳細は図7で説明する。
判定依頼処理部21は、メールクライアント制御部50からの判定結果通知を受けて、重要度DB32へ登録する(ステップS308)。詳細は図14で説明する。登録が完了したら、判定依頼処理部21が登録完了を受け取り(ステップS309)、処理を完了する。
図5は、重要度判定依頼元がメールを受信した際に、入手した重要度情報の統計処理を実施し、メールと共に判定結果を通知する手順例を、図1の各要素を利用して現したシーケンス図である。はじめに、メールクライアント制御部50から、メールサーバ制御部24へメール受信依頼があった場合(ステップS400)、メールサーバ制御部24は重要度判断部22へ重要度判定結果の処理を依頼する(ステップS401)。重要度判断部22は、重要度判定結果の処理を実施する。詳細は図8で説明する。具体的には、重要度判定者DB30の判定依頼元ID番号を確認し重要度判定依頼をしているのかの有無を確認する(ステップS402)。判定依頼をしている場合は、判定依頼元のID番号を取得する(ステップS403)。次に、重要度判断部22は重要度DB32を確認し、判定結果の有無を確認する(ステップS404)。依頼元のID番号が存在する場合は判定結果を受け取っているので、判定結果を取得する(ステップS405)。受け取った判定結果が1つの場合、重要度判断部22は結果の数値をメールDB33の処理結果へ登録する(ステップS407。受け取った判定結果が複数の場合、重要度判断部22は判定結果の平均処理を実施し(ステップS406)、その結果をメールDB33の処理結果へ登録する(ステップS407)。その後、重要度判断部22は登録完了を受け取る(ステップS408)。次に、重要度判断部22はメールサーバ制御部24へ処理完了通知をする(ステップS409)。メールサーバ制御部24は処理完了通知を受け取った後、メールDB33からメールの取得(ステップS410)をする。メールを取得した(ステップS411)後、メール送受信部23へメールを渡して、送信依頼(ステップS412)をする。次に、メール送受信部23はメールクライアント制御部50へ依頼者のメール一覧を送る(ステップS413)。
メールクライアント制御部50は、メールを受け取った後、メールデータの判定結果をもとに判定重要度を受信メールリストへ表示する(ステップS414)。詳細は図11で説明する。
図6は、図3のメールサーバ制御部24での重要度判定依頼処理の手順例を具体的に現したフローチャートである。はじめに、受信メールに一意のメール識別番号を付けてメールDB33へ登録する(ステップS202)。次に当該メールに対して同報者有無の確認(ステップS500)をし、同報者がない場合には以降の処理をせずに終了する。同報者がある場合には、重要度判定者DB30を確認して重要度判定依頼有無の確認を行う(ステップS204)。判定依頼がない場合には以降の処理をせずに終了する。判定依頼がある場合には、判定者指定処理部20へ重要度判定者の選択を要求する(ステップS206)。その後、抽出されたデータが、判定者指定処理部20からメールサーバ制御部24へ重要度判定者リストとして返される。次に、メールサーバ制御部24で、受け取った重要度判定依頼先の各メンバのメールに対し、判定依頼フラグとして依頼元IDをメールDB33内の依頼先メールへ登録する(ステップS210)。
図7は、図4のメールクライアント制御部50で重要度判定結果入力時の手順例を具体的に現したフローチャートである。はじめにメールクライアント制御部50がメールを受け取った後、判定依頼フラグの付与されているメールについては、受信者への受信メールリスト表示の際に、判定依頼欄へ判定依頼有無の表示を行う。詳細は図11で説明する。さらに、受信者へのメール内容表示の際に、メール受信者の判断指定画面を表示して判定結果を待つ(ステップS305)。詳細は図10で説明する。その後、メールの利用者が送信を実施した際(ステップS306)には、重要度判定が入力されていることを確認(ステップS510)し、入力されていない場合には入力するように促す。判定結果が入力されている場合には、メールクライアント制御部50から判定依頼処理部21へ、判定結果と共にメールの識別番号と依頼元ID番号と判定依頼先ID番号を返す(ステップS307)。
図8は、図5の重要度判定結果処理の手順例を具体的に現したフローチャートである。はじめに、重要度判定者DB30の判定依頼元ID番号を確認し、受信依頼をしているクライアントと同じIDかどうかで重要度判定依頼をしているのかを確認する(ステップS402)。判定依頼をしていない場合は、以降の重要度判定結果処理を実施せず、メール送受信部23からメールクライアント制御部50へ依頼者のメール一覧を送る。判定依頼をしている場合は、判定依頼元のID番号を取得する。
次に、重要度判断部22は重要度DB32を確認し、依頼元のID番号があるかどうかで判定結果の有無を確認する(ステップS404)。依頼元のID番号が存在しない場合は、判定結果を受け取っていないので、以降の重要度判定結果処理を実施せず、メール送受信部23からメールクライアント制御部50へ依頼者のメール一覧を送る指示をする(ステップS520)。依頼元のID番号が存在する場合は判定結果を受け取っているので、判定結果を取得する。受け取った判定結果が1つの場合、重要度判断部22は結果の数値をそのまま図15に示すようなメールDB33の処理結果へ登録する(ステップS407)。受け取った判定結果が複数の場合、重要度判断部22は判定結果の平均処理を実施し(ステップS406)、その結果を図15に示すようなメールDB33の処理結果へ登録する(ステップS407)。
図9は、図2で説明している受信メールリスト画面の重要度判定依頼ボタン(Z600)の例を具体的に現した図である。通常の「受信」や「送信」、「返信」といった操作を行う入力機能と同様に表示する。メール利用者がメールの重要度判定依頼処理をメールシステムに対して依頼する場合に、最初にこのボタンにより指示する。重要度判定依頼ボタン(Z600)を選択すると、重要度判定者DB30へ判定依頼元として登録され、判定依頼を実施していることを示す。
図10は、重要度判定依頼先のメール受信者が判断指定を行う画面の例を具体的に現した図である。通常のメールでは、送信者や宛先、件名などの基本的な項目を表示し、判定依頼フラグの付与されているメールを受けた場合には、メールの開封時に判断指定画面(Z610)を通常の項目に付与して表示する。具体的には、メールクライアント制御部50がメールを受け取った後、判定依頼フラグの付与されているメールについて、受信者へのメール内容表示の際に、図10に示すメール受信者の判断指定画面(Z610)を表示して判定を促す。判定後、送信ボタンにより、判定結果をメールクライアント制御部50から判定依頼処理部21へ通知する。ここで、判断指定画面(Z610)は判定を依頼している同報者の数分が表示される。
図11は、メール利用者のメール受信リスト画面の例を具体的に現した図である。通常の「返信要求」や「宛先種別」、「件名」といった表示と共に、判定重要度欄(Z620)および判定依頼欄(Z621)を追加して表示する。メールクライアント制御部50が受信メールを受け取った後、メールの処理結果欄およびメールの判定依頼フラグ欄のデータをもとに、受信メールリストの判定重要度(Z620)および判定依頼欄(Z621)へ表示する。判定重要度(Z620)については、処理結果のあるもののみを、判定依頼欄(Z621)については判定依頼フラグのあるもののみを表示する。
図12は、重要度判定者DB30の例を具体的に現した図である。重要度判定者DB30には、図13のZ630からZ631で示すように、判定依頼元氏名(Z630)、判定依頼元ID番号(Z631)が登録される。本データベースへの登録は、メール利用者から重要度判定依頼があった場合に、判定者指定処理部20が重要度判定者DB30へ登録する。
図13は、判定者選択元DB31の例を具体的に現した図である。判定者選択元DB31には、Z640からZ644で示すような項目が登録されている。Z640にはメール利用登録者のID番号が登録されている。Z641にはメール利用登録者の所属組織が会社名からユニットの名称まで階層的に登録されている。Z642にはメール利用登録者の役職が登録されている。Z643にはメール利用登録者が業務などで頻繁にやり取りをする関連部署が登録されている。Z644にはメール利用登録者が登録されているプロジェクトの登録先が登録されている。これらの項目は、メールの判定依頼先リストを決める際のキーとなるもので、本実施例では、判定者指定処理部20の要求を受けて、組織(Z641)をキーワードとして候補者の抽出を行う。具体的には、重要度判定者の選択依頼があった場合に、組織(Z641)の項目を参照し、依頼元と同じ組織や所属の人を選び出し、氏名およびID番号を返す。なお、本実施例ではID番号(Z640)へは0以外の一意の数値を割り当てる。
図14は、重要度DB32の例を具体的に現した図である。重要度DB32には、メールクライアント制御部50から送られてきたメール識別番号(Z650)、依頼元のID番号(Z650)、判定依頼先のID番号(Z652)、判定結果(Z653)が登録される。この時、メール識別番号(Z650)及び依頼元のID番号(Z651)、判定依頼先のID番号(Z652)の全てが同じものがある場合は、そのデータの判定結果のみを上書きする。
図15は、メールDB33の例を具体的に現した図である。メールDB33には、通常のメール送受信時に必要となる送信者や受信者一覧、タイトル等の項目の他に、メール識別番号(Z660)、判定依頼フラグ(Z661)、処理結果(Z662)が登録される。はじめに、外部からメールが送られてきた際に、メールサーバ制御部24によりメール識別番号(Z660)が付与され、さらに判定依頼フラグ(Z661)へ初期値として0を登録し、処理結果(Z622)へも期値として0を登録してメールDB33へ格納する。次に、重要度判定依頼がある場合にはメールサーバ制御部24により、判定依頼フラグとして依頼元IDを依頼先メールの判定依頼フラグ(Z661)へ登録される。また、メール利用者がメール受信依頼をした際に、重要度判定依頼をしていてかつ判定結果がある場合に、重要度判断部22により、重要度判定の処理結果を処理結果(Z622)へ登録される。
1…計算機(メールサーバ)、2…計算機(クライアント)、3…ネットワーク、10…CPU(メールサーバ)、11…キーボード(メールサーバ)、12…ディスプレイ(メールサーバ)、13…NIC(メールサーバ)、14…主記憶装置(メールサーバ)、15…HDD(メールサーバ)、20…判定者指定処理部、21…判定依頼処理部、22…重要度判断部、23…メール送受信部、24…メールサーバ制御部、25…OS(メールサーバ)、30…重要度判定者DB、31…判定者選択元DB、32…重要度DB、33…メールDB、40…CPU(クライアント)、41…キーボード(クライアント)、42…ディスプレイ(クライアント)、43…NIC(クライアント)、44…主記憶装置(クライアント)、45…HDD(クライアント)、50…メールクライアント制御部、51…OS(クライアント)。
Claims (3)
- ネットワークを利用した電子メールシステムにおいて、メールの利用者が同報のメールに対して重要度判断を実施してもらえるように処理を依頼する依頼手段と、依頼元の人を重要度判定者DBへ登録する登録手段と、送られてきた電子メールに対しメール識別番号を付与する付与手段と、重要度判定者DBへ登録された人へ同報のメールが送られてきた場合に判定者選択元DBから情報を取り出しメールの重要度を判断してもらう人を指定するための指定手段と、選択された特定の人をメールDBへ判定依頼フラグとして登録する登録手段を備え、同報メールが来た時に、電子メールの重要度を判断してもらう人の指定をすることを特徴とするメールシステム。
- メール利用者がメールを受信した際に、メールDBからメールを取り出して、判定依頼フラグを付与されたメールを受信者へ送付する送付手段と、判定依頼フラグのついているメールに対して重要度判定画面を表示し、重要度判断結果の入力を促す表示手段と、判定した結果を通知する通知手段と、受け取った重要度を重要度DBへ格納する格納手段を備え、同報のメールに対して、特定した受信者に重要度判断を実施させ、その重要度情報を入手することを特徴とするメールシステム。
- 重要度判定依頼元がメールを受信した際に、重要度判定者DBへ登録されている人を確認し、登録されている人への同報メールに対する判定結果を重要度DBから取得する取得手段と、重要度判定結果が複数ある場合に判定結果の統計処理を行う統計処理手段と、重要度の判定結果をメールDBへ格納し、判定結果を付与したメールを受信者へ送付する送付手段と、判定結果画面を表示する表示手段を備え、入手した重要度情報の処理を実施し、重要度依頼者へ通知することを特徴とするメールシステム。
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JP2012174172A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Nec Corp | メールサーバ装置 |
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JP2012174172A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Nec Corp | メールサーバ装置 |
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