JP2008164846A - 液滴吐出描画装置、液滴吐出描画方法、及び、液滴吐出描画用プログラム - Google Patents

液滴吐出描画装置、液滴吐出描画方法、及び、液滴吐出描画用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 インク等の液滴の吐出手段が移動する間の液滴の増粘を抑制して、ノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着弾精度で、所望箇所に液滴を吐出する液滴吐出描画装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る液滴吐出描画装置は、被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段3R、3B、3Gと、液滴吐出手段3R、3B、3Gと被記録物とを相対的に移動させる移動手段5と、液滴吐出手段3R、3B、3Gを揺動させるプレ揺動手段6R、6B、6Gとを備え、上記プレ揺動は、液滴吐出手段3R、3B、3Gによる液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、液滴吐出手段3R、3B、3Gが上記移動手段5によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段6R、6B、6Gに対して、液滴吐出手段3R、3B、3Gをプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段8をさらに備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、液滴吐出描画装置、液滴吐出描画方法、及び、液滴吐出描画用プログラムに関するものであり、具体的には、被記録物に対して相対的に移動する液滴吐出手段により被記録物に液滴を吐出する液滴吐出描画装置、液滴吐出描画方法、及び、液滴吐出描画用プログラムに関するものである。
近年、インクジェット技術は、紙媒体上に画像を形成するプリンター装置としてのみならず、製造装置等、様々な分野への応用が期待されている。
例えば、特許文献1には、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、電子放出素子、電気泳動表示装置などの製造装置として、インクジェット方式による液滴吐出素子を搭載した製造装置の構成が示されている。
さらに、特許文献1には、液滴吐出ヘッドにおいて、インクの増粘、及び、ノズルの目詰まりを抑制するために、吐出不良のノズルにはインクを強制吐出させて、目詰まりを解消し、吐出が良好のノズル開口部にはインクを吐出させない程度の微振動を与えて、インクの増粘を抑える技術が開示されている。
また、インクを吐出させない程度に、ノズルに微振動を与えることで、インクの増粘を抑える技術は、特許文献2及び3にも開示されている。
特許文献2には、液滴の吐出後に、吐出が良好に行なわれたか否か等に応じて吐出ノズルに微振動を与える技術が開示されている。また、特許文献3には、インクを吐出するインクノズルに対して、インク吐出用の電圧を印加した際に、併せて、インクの吐出に用いなかったインクノズルに対して、インクが吐出されない程度の振動を与えることでインクの増粘を抑える技術が開示されている。
なお、このように、インクを吐出しない程度の振動によって、ノズル等の目詰まりを防ぐという揺動に関する技術の基本的な構成は、例えば特許文献4〜6にも開示されている。
ところで、インクジェット技術が応用されている用途の一つに、カラーフィルタ基板の製造工程において、カラーフィルタ基板に着色不良部分等があった場合に、不良箇所のみにカラーフィルタ材料を吐出させて、当該不良箇所を有するカラーフィルタを修復する技術が提案されている(特許文献7)。
特開2005−211711号公報(平成17年8月11日(2005.8.11)公開) 特開2004−291457号公報(平成16年10月21日(2004.10.21)公開) 特開2004−330524号公報(平成16年11月25日(2004.11.25)公開) 特開平7−137252号公報(平成7年5月30日(1995.5.30)公開) 特開2003−1857号公報(平成15年1月8日(2003.1.8)公開) 特開2003−175605号公報(平成15年6月24日(2003.6.24)公開) 特開2003−66218号公報(平成15年3月5日(2003.3.5)公開)
しかしながら、上記従来のインクの増粘を抑制する技術を、特許文献7に開示されたカラーフィルタ基板の修復に用いても、インクの増粘を十分に防ぐことができず、ノズルが目詰まりしたり、着弾精度が低下したりするといった問題を生じる。この問題が生じる原因について以下に説明する。
インクジェット技術を用いて、カラーフィルタ基板の着色不良部分等の修復を行なう場合、カラーフィルタ基板上に存在する修復箇所に効率的に、かつ高精度にインクを吐出することが必要となる。
修復箇所は、通常、カラーフィルタ基板上に点在しているため、インクの吐出手段は、インクを吐出しない状態でカラーフィルタ基板上を移動することとなる。仮に修復箇所が一箇所しか存在しない場合でも、当該修復箇所まで、インクの吐出手段を移動させることが必要となる。
一般に、インクの吐出手段には、インクを吐出するためのノズルが設けられている。そして、インクの吐出手段は、このノズルが開いた状態で移動するため、中に充填されているインクは上記移動の間揮発しやすく、ひいてはインクの増粘が生じやすい。
特に、近年カラーフィルタ基板の大型化に伴い、その修復を行なうときに必要な、上記吐出手段の移動距離は長くなる。そのため、吐出手段が移動する間における、インクの増粘の影響は大きくなり、ノズルの目詰まり等は、より重大な問題となる。
さらに、複数の吐出手段が設けられている場合は、それぞれの吐出手段が同程度に使用されるとは限らない。そのため、吐出手段毎に、充填されたインクの増粘のしやすさは異なる。特に、使用頻度の少ない吐出手段は、次にインクを吐出するまでの移動距離が長いため、当該吐出手段に充填されたインクは増粘しやすく、ノズルの目詰まり、着弾精度の低下を招きやすい。
また、修復処理に要する時間を短くするために、吐出手段の移動速度を速くすることも要求されるが、速い速度で移動すると、当該吐出手段に充填されたインクが、さらに早く乾燥するため、増粘しやすくなる。
そこで、カラーフィルタ基板の修復にインクジェット技術を応用する場合、吐出手段が次にインクを吐出するまでに移動する間に生じるインクの増粘を、当該吐出手段がインクを吐出する前に、予め抑制する技術が要求される。
しかしながら、特許文献1及び2に開示の技術は、いずれも印字を行なった後に、インクの吐出が不良であった吐出ヘッド等を微振動させる等して、インクの増粘を解消するものである。これでは、インク等の吐出手段が移動する間に生じるインクの増粘を、予め抑制することはできない。
また、特許文献3に開示の技術では、上述のように、インクを吐出するインクノズルに対して、インク吐出用の電圧を印加した際、インクの吐出に用いなかったインクノズルに対して、インクが吐出されない程度の振動を与える。つまり、いずれかのインクノズルがインクを吐出しない限り、吐出に用いられないインクノズルに振動が与えられない。これでは、吐出手段が移動する間のインクの増粘を充分に抑制することができない。
特に、カラーフィルタ基板の修復には、一の被修復カラーフィルタ基板に対して、最初にインクを吐出するまで移動する間にもインクが増粘する場合がある。また、同一の吐出手段が連続してインクを吐出する場合であっても、当該吐出手段が長い距離を移動する場合もある。さらに、いずれかの吐出手段がインクを吐出して、このとき他の吐出手段に振動が与えられたとしても、当該他の吐出手段がインクを吐出するまでに、さらに長い距離を移動する場合もある。上述のように、特許文献3に開示の技術は、いずれかのインクノズルがインクを吐出しない限りインクの増粘を防ぐことができないため、このような場合で生じるインクの増粘を抑制することができない。
特許文献4〜6では、ノズルを揺動させる技術が開示されているのみであり、インク等の吐出手段が移動する間のインクの増粘という課題については、一切開示が無く、インク等の吐出手段が移動する間の、インクの増粘の抑制に資するものではない。
ところで、カラーフィルタ基板の修復に限らず、所望の箇所に液滴を効率よく吐出させたいという要望は、様々な製造分野で今後求められるものである。
以上のように、ノズルの目詰まりを抑制し、高い着弾精度で、所望箇所に液滴を吐出させることのできる装置の開発が望まれていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インク等の液滴の吐出手段が移動する間の液滴の増粘を抑制することで、速い速度で吐出手段を移動させてもノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の複数の所望箇所に、インクジェット方式で液滴を吐出する液滴吐出描画装置を提供することにある。
本発明に係る液滴吐出描画装置は、上記課題を解決するために、被被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置であって、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、液滴吐出手段が、吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで、移動する間に、当該液滴吐出手段をプレ揺動させることができる。そのため、当該液滴吐出手段に充填されたインクの増粘を抑制した上で、吐出標的にインクを吐出することができる。
従って、インク等の液滴の吐出手段が移動する間の液滴の増粘を抑制し、速い速度で吐出手段を移動させてもノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の複数の所望箇所に、液滴を吐出することが可能な液滴吐出描画装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記移動手段は、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ、上記液滴吐出手段は、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動可能であることがより好ましい。
上記液滴吐出手段が主査方向及び副走査方向に移動可能であることにより、大型の被記録物上の、所望の箇所に効果的に液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記制御手段は、上記移動手段によって、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給することがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、吐出標的間を移動する間にプレ揺動されることにより、当該移動中に生じる液滴の増粘を防ぐことができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記制御手段は、上記移動手段により上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給することがより好ましい。
上記液滴吐出手段が移動開始後、最初にインクを吐出する前にプレ揺動されることにより、最初の移動中で生じるインクの増粘を抑制することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記制御手段は、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給することがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、上記の回数及び周期でプレ揺動されることにより、当該液滴吐出手段の移動中に生じる液滴の増粘を充分に抑制することができるため、ノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ることができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記制御手段は、上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更可能であることがより好ましい。
上記プレ揺動時間が変更可能であることにより、液滴吐出手段のプレ揺動のタイミングを、所望の条件で制御することができる。よって、所望の着弾精度を得ることができる液滴吐出描画装置を提供することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するためのプレ揺動条件入力手段をさらに備え、上記制御手段は、上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間と、上記液滴吐出手段が上記揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間とを算出することがより好ましい。
上記液滴吐出手段の移動時間及びプレ揺動時間を正確に把握することができるため、当該移動時間及びプレ揺動時間に基づいて所望の条件で上記液滴吐出手段をプレ揺動させることが可能となる。よって、目的に応じて、所望の、液滴の着弾精度を設定可能な液滴吐出描画装置を提供することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、上記制御手段が、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、液滴を吐出するまでの移動の後半でプレ揺動されることにより、当該プレ揺動が行なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出することができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、上記制御手段が、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に当該プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、液滴を吐出する直前にプレ揺動されることにより、当該吐出が行なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出することができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記プレ揺動条件入力手段は、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力可能であって、上記制御手段は、上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給することがより好ましい。
上記移動時間内でプレ揺動が可能なように、実際に行なわれるプレ揺動の時間を短縮することにより、上記液滴吐出手段が近接する吐出標的間を移動する場合であっても、当該液滴吐出手段をプレ揺動させることができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、上記制御手段は、当該小さい移動時間で移動する当該液滴吐出手段が上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に上記揺動信号を供給しないことがより好ましい。
上記移動時間内で、所望のプレ揺動が不可能であれば、当該プレ揺動を省略することにより、プレ揺動時間が短すぎることにより、得られる効果が少ないプレ揺動を省略することができる。よって、効果の少ない工程を省いて、より効果的に、液滴の吐出を行なうことができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、異なる液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手段を備えることがより好ましい。
複数の液滴吐出手段に対して、それぞれの液滴吐出手段が移動する間にプレ揺動を行なわせることができるため、高い着弾精度で複数の液滴を吐出可能な液滴吐出描画装置を提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記制御手段は、上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することがより好ましい。
プレ揺動されてから、液滴を吐出するまでの時間を、各液滴吐出手段で同じ時間にすることで、各液滴吐出手段で同じ着弾精度を得ることができる。よって、液滴の種類や吐出する順番によって着弾精度の差がない、安定した着弾精度を有する液滴吐出描画装置を提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画装置では、上記被記録物は、液晶表示装置用カラーフィルターパネルであり、上記吐出標的は、上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素であることがより好ましい。
上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素を修復して、品質の良好な液晶表示装置用カラーフィルターパネルを製造可能な液滴吐出描画装置を提供することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法は、上記課題を解決するために、液滴吐出手段を用いて被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出工程と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動工程と、プレ揺動手段を用いて上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動工程とを含む液滴吐出描画方法であって、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、液滴吐出手段が、吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで、移動する間に、当該液滴吐出手段をプレ揺動させることができる。そのため、当該液滴吐出手段に充填されたインクの増粘を抑制した上で、吐出標的にインクを吐出することができる。
従って、インク等の液滴の吐出手段が移動する間の液滴の増粘を抑制し、速い速度で吐出手段を移動させてもノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の複数の所望箇所に、液滴を吐出することが可能な液滴吐出描画方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記移動工程では、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ、さらに、上記液滴吐出手段を、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動させる副走査移動工程を含むことがより好ましい。
上記液滴吐出手段が主査方向及び副走査方向に移動可能であることにより、大型の被記録物上の、所望の箇所に効果的に液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記制御工程は、上記移動工程で、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する工程を含むことがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、吐出標的間を移動する間にプレ揺動されることにより、当該移動中に生じる液滴の増粘を防ぐことができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記制御工程は、上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する工程を含むことがより好ましい。
上記液滴吐出手段が移動開始後、最初にインクを吐出する前にプレ揺動されることにより、最初の移動中で生じるインクの増粘を抑制することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記制御工程は、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給する工程を含むことがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、上記の回数及び周期でプレ揺動されることにより、当該液滴吐出手段の移動中に生じる液滴の増粘を充分に抑制することができるため、ノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ることができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記制御工程は、上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更する工程を含むことがより好ましい。
上記プレ揺動時間が変更可能であることにより、液滴吐出手段のプレ揺動のタイミングを、所望の条件で制御することができる。よって、所望の着弾精度を得ることができる液滴吐出描画装置を提供することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するプレ揺動条件入力工程をさらに含み、上記制御工程は、上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始してから、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間を算出する工程と、当該液滴吐出手段が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な、プレ揺動時間を算出する工程とを含むことがより好ましい。
上記液滴吐出手段の移動時間及びプレ揺動時間を正確に把握することができるため、当該移動時間及びプレ揺動時間に基づいて所望の条件で上記液滴吐出手段をプレ揺動させることが可能となる。よって、目的に応じて、所望の、液滴の着弾精度を設定可能であるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、上記制御工程は、当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段がより好ましい。
上記液滴吐出手段が、液滴を吐出するまでの移動の後半でプレ揺動されることにより、当該プレ揺動が行なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出することができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ることができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、上記制御工程は、当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、液滴を吐出する直前にプレ揺動されることにより、当該吐出が行なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出することができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記プレ揺動条件入力工程は、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力する工程を含み、上記制御工程は、上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給する工程を含むことがより好ましい。
上記移動時間内でプレ揺動が可能なように、実際に行なわれるプレ揺動の時間を短縮することにより、上記液滴吐出手段が近接する吐出標的間を移動する場合であっても、当該液滴吐出手段をプレ揺動させることができる。さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、上記制御工程は、当該小さい移動時間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に揺動信号を供給しないことがより好ましい。
上記移動時間内で、所望のプレ揺動が不可能であれば、当該プレ揺動を省略することにより、プレ揺動時間が短すぎることにより、得られる効果が少ないプレ揺動を省略することができる。よって、効果の少ない工程を省いて、より効果的に、液滴の吐出を行なうことができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、異なる液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手段を備える上記液滴吐出描画装置を用いることがより好ましい。
複数の液滴吐出手段に対して、それぞれの液滴吐出手段が移動する間にプレ揺動を行なわせることができるため、高い着弾精度で複数の液滴を吐出可能な液滴吐出描画方法を提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記制御工程は、上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことがより好ましい。
プレ揺動されてから、液滴を吐出するまでの時間を、各液滴吐出手段で同じ時間にすることで、各液滴吐出手段で同じ着弾精度を得ることができる。よって、液滴の種類や吐出する順番によって着弾精度の差がない、安定した着弾精度を有する液滴吐出描画方法を提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画方法では、上記被記録物として、液晶表示装置用カラーフィルターパネルを用い、上記吐出標的を、上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素とすることがより好ましい。
上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素を修復して、品質の良好な液晶表示装置用カラーフィルターパネルを製造可能な液滴吐出描画方法を提供することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムは、上記課題を解決するために、被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴としている。
上記の構成によれば、液滴吐出手段が、吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで、移動する間に、当該液滴吐出手段をプレ揺動させることができる。そのため、当該液滴吐出手段に充填されたインクの増粘を抑制した上で、吐出標的にインクを吐出させることができる。
従って、インクの吐出手段が移動する間のインク等の液滴の増粘を抑制し、速い速度で吐出手段を移動させてもノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の複数の所望箇所にインク等の液滴を吐出することが可能な液滴吐出描画装置を制御するための、液滴吐出描画用プログラムを提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムは、上記課題を解決するために、被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置であって、上記液滴吐出手段は、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動可能であるとき、上記液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴としている。
上記液滴吐出手段が主査方向及び副走査方向に移動可能であることにより、大型の被記録物上の、所望の箇所に、高い着弾精度で液滴を吐出することができる液滴吐出描画装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記制御手段を、上記移動手段によって、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、吐出標的間を移動する間にプレ揺動されることにより、当該移動中に生じる液滴の増粘を防ぐことができる液滴吐出描画装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記制御手段を、上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることがより好ましい。
上記液滴吐出手段が移動開始後、最初にインクを吐出する前にプレ揺動されることにより、最初の移動中で生じるインクの増粘を抑制することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記制御手段を、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給する手段として機能させることがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、上記の回数及び周期でプレ揺動されることにより、当該液滴吐出手段の移動中に生じる液滴の増粘を充分に抑制することができるため、ノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ることができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記制御手段を、上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更する手段として機能させることがより好ましい。
上記プレ揺動時間が変更可能であることにより、液滴吐出手段のプレ揺動のタイミングを、所望の条件で制御することができる。よって、所望の着弾精度を得ることができる液滴吐出描画装置を提供することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記液滴吐出描画装置が、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するためのプレ揺動条件入力手段をさらに備えるとき、上記制御手段を、上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間を算出する手段と、当該液滴吐出手段が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な、プレ揺動時間を算出する手段として機能させることがより好ましい。
上記液滴吐出手段の移動時間及びプレ揺動時間を正確に把握することができるため、当該移動時間及びプレ揺動時間に基づいて所望の条件で上記液滴吐出手段をプレ揺動させることが可能となる。よって、目的に応じて、所望の液滴の着弾精度を設定可能であるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、上記制御手段を、当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、液滴を吐出するまでの移動の後半でプレ揺動されることにより、当該プレ揺動が行なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出することができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ることができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、上記制御手段を、当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることがより好ましい。
上記液滴吐出手段が、液滴を吐出する直前にプレ揺動されることにより、当該吐出が行なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出することができる。よって、さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記プレ揺動条件入力手段が、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力可能であるとき、上記制御手段を、上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給する手段として機能させることがより好ましい。
上記移動時間内でプレ揺動が可能なように、実際に行なわれるプレ揺動の時間を短縮することにより、上記液滴吐出手段が近接する吐出標的間を移動する場合であっても、当該液滴吐出手段をプレ揺動させることができる。さらに効果的にノズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出することができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、上記制御手段を、当該小さい上記移動時間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に揺動信号を供給しない手段として機能させることがより好ましい。
上記移動時間内で、所望のプレ揺動が不可能であれば、当該プレ揺動を省略することにより、プレ揺動時間が短すぎることにより、得られる効果が少ないプレ揺動を省略することができる。よって、効果の少ない工程を省いて、より効果的に、液滴の吐出を行なうことができるというさらなる効果を奏する。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムは、上記課題を解決するために、被記録物上に複数存在する吐出標的に液滴を吐出する、異なる液滴を充填した複数の液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴としている。
上記の構成であれば、複数の液滴吐出手段に対して、それぞれの液滴吐出手段が移動する間にプレ揺動を行なわせることができるため、高い着弾精度で複数の液滴を吐出可能な液滴吐出描画装置を制御するための液滴吐出描画用プログラムを提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムでは、上記制御手段を、上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることがより好ましい。
プレ揺動されてから、液滴を吐出するまでの時間を、各液滴吐出手段で同じ時間にすることで、各液滴吐出手段で同じ着弾精度を得ることができる。よって、液滴の種類や吐出する順番によって着弾精度の差がない、安定した着弾精度を有する液滴吐出描画装置を提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画用プログラムは、上記課題を解決するために、液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した複数の欠陥画素に液滴を吐出する液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴としている。
上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素を修復して、品質の良好な液晶表示装置用カラーフィルターパネルを製造可能な液滴吐出描画装置を制御するための液滴吐出描画用プログラムを提供することができる。
本発明に係る液滴吐出描画装置は、以上のように、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段をさらに備える。よって、液滴吐出手段が移動する間の液滴の増粘を抑制し、速い速度で吐出手段を移動させてもノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の所望箇所に液滴を吐出することが可能な、液滴吐出描画装置、液滴吐出描画方法、及び、液滴吐出描画装置を制御するための液滴吐出描画用プログラムを提供することができるという効果を奏する。
〔実施の形態〕
本発明の一実施形態について図1ないし図7に基づいて説明すると以下の通りである。
<欠陥修復装置1の要部構成>
まず、図1に基づいて、本実施の形態に係る欠陥修復装置1の要部構成について説明する。
図1は、欠陥修復装置1(液滴吐出描画装置)の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、欠陥修復装置1は、インク吐出ユニット2、ヘッドガントリーユニット4、ガントリースライド機構5(移動手段)、プレ揺動部6R、6B、6G(プレ揺動手段)、コンピュータ7を備えている。
インク吐出ユニット2は、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の各色用のインク吐出部3R、3G、3Bを有している。
また、インク吐出ユニット2は、ヘッドガントリーユニット4上をスライドして移動することにより、欠陥修復対象であるカラーフィルム基板(図示せず)に対して副走査方向に移動可能であり、さらに、ヘッドガントリーユニット4を介して、ガントリースライド機構5によって、欠陥修復対象であるカラーフィルム基板上を主走査方向に移動可能である。この移動に関しては後で詳しく述べる。
コンピュータ7は、制御部8(制御手段)、プレ揺動条件入力部9(プレ揺動条件入力手段)を備えている。
プレ揺動条件入力部9には、所望のプレ揺動条件を入力することができる。入力するプレ揺動条件としては、修正対象のカラーフィルタ基板等に応じて適宜設定すればよく、限定されるものではないが、一度のプレ揺動における揺れの回数(以下、説明の便宜のため「プレ揺動回数」と表記する)が1000回以上10000回以下になることが好ましく、最も好ましくは6000回である。また、周期は0.000005秒以上0.0001秒以下とすることが好ましく、最も好ましくは0.00001秒である。換言すれば、周波数を10kHz以上200kHz以下とすることが好ましく、最も好ましくは100kHzである。本実施の形態では、以下、プレ揺動回数6000回、周期0.00001秒の場合について説明する。
なお、本明細書において「プレ揺動」とは、液滴吐出手段に与えられた、液滴の吐出を目的としないヘッド駆動波形信号による、当該液滴吐出手段に充填された液滴のメニスカス振動を意図し、当該液滴吐出手段に充填された液滴の増粘を抑制することを目的として与えられる振動である。また、上記「一度のプレ揺動」とは、一回の揺動信号の供給によって行なわれるプレ揺動を意図する。
また、プレ揺動条件入力部9には、インク吐出部3R、3B、3Gが前回インクを吐出してから、次にインクを吐出するまでに移動する間に、所望のプレ揺動条件を充たすプレ揺動が行なえない場合の条件も入力することができる。具体的な条件については後述するが、例えば、所望のプレ揺動時間が確保できない場合、実際に行なうプレ揺動時間を短縮させたり、プレ揺動を省略したりする設定を入力することができる。
制御部8は、上述のプレ揺動条件に基づいて、インク吐出部3R、3B、3Gが、それぞれ当該プレ揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な揺動信号を生成して、プレ揺動部6R、6B、6Gに対して供給する。
プレ揺動部6R、6B、6Gには、それぞれ独立してコンピュータ7から揺動信号が供給されて、それぞれの揺動信号に基づいて、インク吐出部3R、3B、3Gをプレ揺動させる。
また、制御部8は、後述する吐出パターンに基づいて、インク吐出部3R、3B、3Gが、次にインクを吐出する吐出標的に、インクを吐出することが可能な位置に到達するまでの移動時間を算出する。さらに、制御部8は、上記揺動信号を算出する際、併せて、当該プレ揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を算出する。そして制御部8は、当該プレ揺動時間及び移動時間に応じて、実際にプレ揺動を開始するタイミング、及び/又は実際のプレ揺動時間を変化させるように設定されている。これにより、例えば、上述の、所望のプレ揺動条件を充たすプレ揺動が行なえない場合の条件等を実行することができる。
ここで、本明細書において「プレ揺動時間」とは、プレ揺動を行なうために必要な時間を意図し、例えば、以下の式(1)により算出することができる。
プレ揺動時間=(プレ揺動回数×周期)+α ・・・(1)
式(1)においてαとは、プレ揺動の最後の揺れが終了した後から、インク吐出部がインクの吐出を開始するまでに、装置の仕様等により必要となる時間を示す。例えばプレ揺動の終了を、欠陥修復処理を制御する制御系が認識するまでの時間等が含まれる。
<欠陥修復装置1の構造>
(欠陥修復装置1全体の構造)
次に、図2を用いて欠陥修復装置1の構造について説明する。図2は、欠陥修復装置1の外観を示す斜視図である。
図2に示すように、欠陥修復装置1は、基体10を備えている。基体10には、カラーフィルタ基板(被記録物、図示せず)の搬入及び搬出時に移動するカラーフィルタ基板設置台11が備えられており、ヘッドガントリーユニット4は、カラーフィルタ基板設置台11に接触することなく横断するように搭載されている。
ヘッドガントリーユニット4は、基体10に連結しているガントリースライド機構5により、図2のY方向に平行な方向に沿って、往復運動できる構成となっている。
このガントリースライド機構5による、ヘッドガントリーユニット4の移動により、インク吐出部3R、3B、3Gは、カラーフィルタ基板設置台11に設置されたガラス基板に対して、主走査方向(図2に示すY方向に平行な方向)に等速で相対移動する。なお、上記主走査方向の移動を、以下、単に「主走査移動」と表記する。
なお、カラーフィルタ基板設置台11も、図2のY方向に平行な方向に沿って往復運動することができ、カラーフィルタ基板の搬出搬入を行なうことができる。
また、欠陥修復装置1は、インク吐出ユニット2を複数個備えている。各インク吐出ユニット2は、それぞれ吐出ユニットスライド機構12を介して、ヘッドガントリーユニット4の側面に搭載されている。そして、複数のインク吐出ユニット2は、吐出ユニットスライド機構12上を、それぞれ独立して、図2のX方向に平行な方向に往復運動できる構成となっている。この吐出ユニットスライド機構12によるインク吐出ユニット2の往復運動により、後述するインク吐出部3R、3B、3Gは、カラーフィルタ基板設置台11に設置されたガラス基板に対して、副走査方向(図2に示すX方向に平行な方向)に相対移動することができる。なお、上記副走査方向の移動を、以下、単に「副走査移動」と表記する。
なお、基体10上には、カラーフィルタ基板設置台11の他に、インク吐出部3R、3G、3Bに対して、非使用時にノズルが形成された面をキャップする機構、不良吐出ノズルを検出する機構、不良吐出ノズルを回復する機構、などを有するメンテナンス機構13が設けられている。メンテナンス時は、ガントリースライド機構5により、ヘッドガントリーユニット4が、メンテナンス機構13の直上に移動し、インク吐出ユニット2に対して各種メンテナンス動作を行なう。
(インク吐出ユニット2の構造)
次に、図3を用いて、インク吐出ユニット2の構造についてより詳細に説明する。図3は、インク吐出ユニット2の構造を模式的に表した要部断面図であり、インク吐出ユニット2を、インク吐出部3Rのある位置で切断して、図2のY方向から見た図である。
図3に示すように、インク吐出ユニット2は、ヘッドガントリーユニット4上に設置された吐出ユニットスライド機構12に搭載されており、図3に示す矢印方向に沿って、それぞれ独立して移動可能である。
また、インク吐出ユニット2は、インク吐出部3R、3B(図示せず)、3G(図示せず)、プレ揺動部6R、吐出制御回路14、電気接続ケーブル15a、15b、インクタンク16、インク配管17、及びこれらを収納する筐体18とを有している。筐体18が、吐出ユニットスライド機構12上をスライドする。
インク吐出部3Rは、吐出素子19及びノズルプレート20を備えている。ノズルプレート20は、吐出素子19の、カラーフィルタ基板設置台11に対向する面に接着されている。
また、ノズルプレート20には複数のノズル孔21が形成されている。このノズル孔21の直径は15〜25μmである。ノズル孔21はカラーフィルタ基板設置台11に対向するように搭載されており、カラーフィルタ基板設置台11に設置された、修復対象のカラーフィルタ基板(図示せず)に、ノズル孔21からインクを吐出する。
吐出素子19は、圧電体基板に複数のインク室となる溝を形成した後、隔壁側面の一部に電極を形成して、隔壁の両側面の間に電界を印加すると隔壁自体をせん断変形させて吐出エネルギーを発生させるという公知の構成を使用した。
ノズルプレート20は、その最下面と対象基板の上面との間の隙間が、カラーフィルタ基板設置台11上に、修復対象のカラーフィルタ基板を設置したとき、0.5〜1mmになるように、予め調整されている。
プレ揺動部6Rは、図示しないケーブルにより、コンピュータ7に接続されており、制御部8からの揺動信号に基づいて、電気接続ケーブル15aを介してインク吐出部3Rをプレ揺動させる。
吐出制御回路14は、図示しないケーブルにより、図示しない駆動制御システムに接続されており、インクの吐出を制御する。
(インク吐出部3R、3B、3Gに形成されたノズル孔21の構造)
次に、図4を用いて、インク吐出部3R、3B、3Gに形成されたノズル孔21の構造について説明する。図4は、インク吐出ユニット2の概略構成を示す要部下面図である。
図4に示すように、インク吐出部3R、3G、3Bが有するノズル孔21は、図4に示す矢印方向(図2に示すX方向)に対して直角な方向から数度傾いており、それぞれの列の当該矢印方向への投影領域はほぼ一致するように構成されている。
図4に示す矢印方向に垂直な方向からのノズル孔列の傾きをθとし、ノズルピッチをpとすると、当該矢印方向に投影したノズルピッチQは、
Q=p×sinθ
となるため、実際のノズルピッチに比べてX方向のピッチQを高密度化できる利点がある。ピッチQを高密度化することで、複数のヘッドを組み合わせて1つのユニットを作製する際に、各ヘッドの位置合わせを厳密に行なわなくとも、少なくともピッチQの精度以内で配列させることが可能となる。
なお、100〜200DPI(1インチ幅に100〜200個の孔が等ピッチで配列)のノズル孔ピッチで、1個の吐出素子19あたり20〜80孔の吐出素子19をθ=3〜10°傾斜させて用いることが好ましく、これは、1個の吐出素子19が有するノズル孔21の数が小さいほど、複数の素子を配列させてなるインク吐出ユニット2の全幅が小さくなり、不能領域が小さくすることができるためである。また、製造コストが安価な100〜200DPIの吐出素子をθ=3〜10°の範囲で傾斜させることにより、複数の吐出素子間の位置合わせを厳密に行なわなくても、一度、試験吐出を行って吐出タイミング制御を行なえば、図4に示す矢印方向に投影したノズルピッチを、5〜35μmにまで高密度化でき、カラーフィルタや有機EL表示装置等の画素サイズよりも高密度の配列を実現することができる。
<欠陥修復装置1の動作フロー>
次に、図5に基づいて、欠陥修復装置1の動作について説明する。図5は、欠陥修復装置1を用いた、カラーフィルタ基板の欠陥修復処理の手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、カラーフィルタ基板上の、修復対象である欠陥画素(吐出標的)の個数及び位置に基づいて、全ての欠陥画素にインクを吐出するために必要な、所要主走査移動回数、副走査移動のタイミング、インク吐出のタイミング等、インク吐出部3R、3G、3Bの吐出パターンが生成される(ステップ1)。
ここで、主走査移動回数とは、ヘッドガントリーユニット4が、カラーフィルタ基板上を主走査方向に走査する回数を意図する。つまり、上記主走査移動は等速で一定の向きに行なわれる。主走査移動が開始されて、当該一定の向きの移動が終了するまでを1回と数える。例えば、その後、向きを反転させて主走査移動が行なわれると、当該反転後の主走査移動を2回目と数える。そして、所要主走査移動回数とは、全ての欠陥画素にインクを吐出するために必要な主走査移動回数を意図する。
また、上記吐出パターンは、予め把握している欠陥画素の位置関係から生成する。つまり、欠陥修復装置1では、インク吐出部3R、3G、3Bは一旦主走査移動を開始すると、一定方向(主走査方向)に等速で移動し続け、一旦当該主走査移動を終了しない限り、途中で速度を変化させることは無い。そのため、インク吐出部3R、3G、3Bが副走査移動可能であるといえども、例えば二箇所の欠陥画素が主走査方向には近い位置にあり、副走査方向には離れている場合、当該主走査移動が等速で進んでいくため、副走査移動が間に合わない可能性が生じる。よって、このような場合には、一方の欠陥画素を修復した後、他方の欠陥画素の上を通過した上で、主走査移動を一旦終了させて、当該主走査方向とは反対方向の主走査方向に主走査移動を開始させる必要がある。
そこで、上述の主走査移動を一旦終了させる回数が可能な限り少なくなるように、予め把握している欠陥画素の位置、主走査移動の速度、副走査移動の速度から、吐出パターンを生成する。具体的には、ヘッドガントリーユニット4の主走査移動回数を可能な限り少なくするようにインクの吐出の順番を算出して、さらに、当該順番に基づいて算出される欠陥画素にインクを吐出可能な位置に到達するまでに必要な移動時間により、吐出パターンを生成する。
上記吐出パターンは、欠陥修復装置1に、コンピュータ等の計算手段を内蔵させて、生成させてもよく、コンピュータ7により生成させてもよい。
ステップ1の後、既に行なわれた主走査移動回数を計測して、上記所要主走査移動回数と比較する(ステップ2)。当該主走査移動回数の値と当該所要主走査移動回数の値とが一致していれば、カラーフィルタ基板の欠陥修復処理を終了する(ステップ3)。当該主走査移動回数の値と当該所要主走査移動回数の値とが不一致であれば、主走査移動を開始する(ステップ4)。
次に、ステップ4により開始された主走査移動中でインクを吐出すべき、吐出標的(欠陥画素)の有無を判定する(ステップ5)。
ステップ5により、吐出標的が無しと判定された場合は、当該主走査移動は終了して(ステップ6)、上記ステップ2の処理に戻る。
ステップ5により、吐出標的が有りと判定された場合は、当該吐出標的にインクの吐出が可能な位置までの、インク吐出部3R、3G、3Bの移動を開始する(ステップ7)。このとき、上記吐出パターンに応じて、適宜、副走査移動がなされる。
移動を開始した後は、インク吐出部3R、3G、3Bが、それぞれ吐出標的にインクの吐出が可能な位置に到達する前に、プレ揺動を開始する(ステップ8)。ステップ8では、制御部8からプレ揺動部6R、6B、6Gに供給された揺動信号に基づいて、インク吐出部3R、3G、3Bのうち、プレ揺動の必要なインク吐出部が、揺動を開始する。当該プレ揺動が終了(ステップ9)した後は、当該プレ揺動を行なったインク吐出部が、インクの吐出を開始する(ステップ10)。そして、当該インクの吐出が終了(ステップ11)した後は、ステップ5の処理に戻る。
なお、ここでは、まず主走査移動を開始させて、その後、適宜、副走査移動しながら、吐出標的に、インク吐出部3R、3G、3Bを移動させる場合について説明したが、吐出標的の位置によっては、予め副走査移動を行なった後、主走査移動を開始させてもよい。この場合は、上記ステップ2からステップ4に進む途中で、吐出標的の有無の判定、位置の確認を行なった上で、主走査移動の速度、副走査移動の速度によって、予め、インク吐出部3R、3G、3B副走査移動させるステップを設ければよい。
ここで説明した、欠陥修復処理全体の制御は、適宜、欠陥修復装置1に、コンピュータ等の計算手段を内蔵させて制御すればよい。また、当該計算手段はコンピュータ7と同一コンピュータで行なってもよい。
次に、インク吐出部3R、3G、3Bの移動の様子、プレ揺動のタイミング、及びインク吐出のタイミングの関係について、図6及び7を用いてより詳細に説明する。
図6は、本実施の形態において、インク吐出部3R、3G、3Bの移動の様子、プレ揺動のタイミング、及びインク吐出のタイミングの関係を模式的に示した図である。図6において、横軸は時間の流れを示す。
図7は、カラーフィルタ基板100上の欠陥画素を、インク吐出部3R、3G、3Bによって修復する様子を模式的に示す図である。図6と図7とは対応しており、図7に示す矢印は、図6に示すタイミングで、インク吐出ユニット2(インク吐出部3R、3G、3B)がカラーフィルタ基板100上を移動していることを示す。また、図6に示すt〜t19は、以下に説明する各動作等が行なわれた時点を示す。
図6及び図7に示すように、本実施の形態では、まず、インク吐出ユニット2はカラーフィルタ基板100に対して、図7に示す開始位置から主走査移動及び副走査移動を開始する(t)。次に、時点tで当該副走査移動が終了して、主走査移動のみとなる。当該副走査移動及び主走査移動により、インク吐出部3Rが、欠陥画素101Rにインクの吐出が可能な位置に向けて移動する。
次に、時点tで、即ち、インク吐出部3Rが欠陥画素101Rにインクの吐出が可能な位置に到達する前で、インク吐出部3Rのプレ揺動が開始される。そして、時点tで当該プレ揺動が終了すると同時に、インク吐出部3Rによる、欠陥画素101R上へのインクの吐出が開始される。つまり、プレ揺動の終了時点とインクの吐出の開始時点とを同じ時点にすることで、当該吐出の直前に、当該吐出を行なうインク吐出部がプレ揺動されるように制御部8によって制御されている。
当該吐出が時点tで終了すると同時に、欠陥画素102Rを修復するための移動に移行する。このとき、図6及び図7に示すように時点tから、インク吐出ユニット2は主走査移動及び副走査移動を行なう。そして、副走査移動中の時点tでインク吐出部3Rのプレ揺動が開始される。これは、所望のプレ揺動条件でプレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を確保するために、副走査移動中から当該プレ揺動を開始したものである。そして、時点tで当該副走査移動が終了する。その後、時点tで、当該プレ揺動が終了すると同時に、インク吐出部3Rから欠陥画素102Rに対して、インクの吐出が開始される。時点tで当該吐出は終了し、インク吐出ユニット2はしばらく主走査移動を続けた後、当該主走査移動が、時点tで一旦終了する。
次に、インク吐出ユニット2は、欠陥画素101G及び101Bに対してインクの吐出が可能な位置に、インク吐出部3G及び3Bが到達するように、移動を開始する。まず、図6及び7に示すように、時点tで、インク吐出ユニット2の副走査移動が開始され、次に、時点t10で当該副走査移動が終了すると同時に、インク吐出ユニット2の2回目の主走査移動が開始される。このとき当該主走査移動の方向は、1回目の主走査移動の方向に対して反転する。
次に、時点t11でインク吐出部3G及び3Bのプレ揺動が開始される。時点t12で当該プレ揺動が終了すると同時に、欠陥画素101G及び101B上に対する、インク吐出部3G及び3Bによるインクの吐出が開始される。時点t13で当該吐出は終了して、欠陥画素101G及び101Bは修復される。
さらに、時点t13では、当該吐出の終了と同時に、インク吐出ユニット2が副走査移動を開始する。そして、当該副走査移動の途中の時点t14でインク吐出部3Gのプレ揺動が開始される。インク吐出ユニット2が欠陥画素102Gに近接すると、時点t15で当該副走査移動が終了して、主走査移動のみになり、その後、時点t16から、インク吐出部3Gは欠陥画素102Gに対してインクを吐出する。時点t17で、当該吐出は終了して、欠陥画素102Gは修復される。このようにして、カラーフィルタ基板100上の欠陥画素は全て修復される。なお、この後、インク吐出ユニット2は、時点t18で副走査移動を開始して、時点t19まで主走査移動及び副走査移動することで、図7に示す開始位置に戻った。
本実施の形態では、インクの吐出の直前に、インク吐出部をプレ揺動する場合について説明した。これは、次のように揺動信号をプレ揺動部6R、6B、6Gに供給することで、プレ揺動を制御したものである。
即ち、次に修復する欠陥画素に、インク吐出部3R、3G、3Bのうち当該欠陥画素に対応するインクを吐出するインク吐出部が、インクの吐出を可能な位置まで移動するために要する移動時間を算出する。
併せて、予め、プレ揺動条件入力部9に入力された所望のプレ揺動条件から、当該プレ揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を、制御部8が算出する。
さらに、制御部8によって、当該移動時間と当該プレ揺動時間とを比較し、当該移動時間が当該プレ揺動時間より大きいとき、当該プレ揺動時間が終了した時点で、インク吐出部がインクの吐出を開始するように、制御部8が揺動信号をプレ揺動部6R、6B、6Gに供給する。即ち、当該移動時間の終了時点と当該プレ揺動時間の終了時点とを同じ時点とするように、例えば、移動時間の最初の時点から、当該移動時間から当該プレ揺動時間を減じた時間が経過したときに揺動信号を供給するように制御部8を制御すればよい。なお、本実施の形態では、上記移動時間が全て上記プレ揺動時間を上回っていたため、全てインクの吐出の直前にプレ揺動を行なうことが可能であった。
本実施の形態では、上述のようにインクの吐出直前にプレ揺動を行なうように制御した場合について説明した。このように、使用するインク吐出部がインクを吐出する直前に、所望の条件のプレ揺動を行なうことが好ましい。しかしながら、プレ揺動の開始及び終了のタイミングは、これに限定されるものではない。即ち、インク吐出部の移動時間に応じて、プレ揺動時間を適宜変更させてもよく、所望の変更が可能なように制御部8によって制御すればよい。
具体的には、以下のような場合においても、液滴吐出手段が移動する間の液滴の増粘を効果的に抑制することができる。
算出された上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間を経過した後に、当該液滴吐出手段が揺動を開始するように制御してもよい。
つまり、移動する間の後半にプレ揺動を行なえば、インクを吐出する前のインク吐出部3R、3G、3Bに充填されたインクの増粘を効果的に防止することができる。
また、算出された上記移動時間が上記プレ揺動時間より小さいとき、つまり、欠陥画素同士が極めて近接している等の理由によって、所望のプレ揺動時間を、当該欠陥画素同士間の移動時間中に確保することが困難なときは、当該プレ揺動時間を短縮すればよい。
例えば、上記移動時間が上記プレ揺動時間より小さいとき、実際に行なうプレ揺動時間を、当該移動時間と同じ時間、又は、例えば当該移動時間の1/10倍の時間等、当該移動時間未満の時間に短縮するように設定してもよい。なお、プレ揺動回数が少ないと、得られる効果も少なくなるため、ある程度のプレ揺動時間を確保することが好ましい。例えば上述のように1000回以上のプレ揺動回数を、周期0.000005秒以上0.0001秒以下でインク吐出部3R、3G、3Bに与えると、インクの増粘を充分に抑制できる。そこで、例えば、実際のプレ揺動時間を、上記移動時間の1/10以上確保するように設定するとよい。具体的な設定は、プレ揺動条件入力部9に入力すればよい。
所望のプレ揺動時間を、上記移動時間中に充分に確保することが困難なときは、当該プレ揺動を省略してもよい。具体的には、算出された上記移動時間が上記プレ揺動時間より小さいときには、揺動信号を供給しないように設定された制御部8を用いればよい。例えば、6000回の揺れのプレ揺動を行なうためのプレ揺動時間が確保できないときは、揺動信号をインク吐出部3R、3G、3Bに供給しないように制御部8を設定してもよい。ただし、この設定の結果、一度もプレ揺動が行なわれないことはあってはならず、少なくとも一度は、十分なプレ揺動時間が確保されているときにのみ有効な設定である。仮に、一度も所望のプレ揺動時間が確保されない場合は、少なくとも一度、上述のプレ揺動時間を短縮する方法で、プレ揺動を行なえばよい。
また、プレ揺動時間を短縮する設定と、プレ揺動を省略する設定とは適宜組み合わせてもよい。即ち、プレ揺動は原則として揺れが6000回になるように設定し、6000回の揺れが確保できないときは、適宜、実際に行なわれるプレ揺動時間が短くなるように制御し、1000回の揺れが確保できないときはプレ揺動を省略するというように、制御部8を設定してもよい。
プレ揺動は最初の一回のみでもよい。つまり、主走査移動開始後であって、最初にインクの吐出を行なう前に、当該吐出を行なうインク吐出部をプレ揺動させてもよい。最初にインクの吐出を行なうまでの移動で生じる、インクの増粘を防ぐことで、着弾精度の向上等の効果を、ある程度得ることができるからである。
なお、上述の通り、欠陥修復装置1では、インク吐出部3R、3G、3Bが副走査移動している間にもプレ揺動を行なうことができる。インク吐出手段が副走査移動することは、次に当該インク吐出手段からインクの吐出が行なわれることを意味している。そのため、副走査移動中においてもプレ揺動することが可能な構成を有する形態の液滴吐出描画装置は、液滴吐出を行なう前の液滴吐出手段を、確実にプレ揺動可能な点で有利である。
本実施の形態では、インク吐出部3R、3G、3Bが、複数の欠陥画素に対してインクを吐出するとき、それぞれの欠陥画素にインクを吐出する直前にプレ揺動する場合について説明した。このように、インク吐出部3R、3G、3Bが欠陥画素の修復に用いられる毎に、それぞれのインク吐出部を、その直前にプレ揺動させることが好ましい。この構成であれば、各インク吐出部がプレ揺動されてからインクを吐出するまでの時間が全て同じであるため、色毎や吐出の順番によって、着弾精度が異なることがなく、安定した精度でインクの吐出を行なうことができる。
最後に、制御部8の行なう各ブロック、例えばプレ揺動条件の算出や、揺動信号の供給等の処理は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、制御部8は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御部8の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記制御部8に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、制御部8を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
〔比較例〕
以上に述べた、インク吐出部3R、3G、3Bに対して、その移動中であって、次の欠陥画素にインクを吐出可能な位置に到達する前に、プレ揺動を行なう形態は、インク吐出部3R、3G、3Bが移動を開始する前にプレ揺動を行なう形態に比べて、移動中のインクの増粘を防ぐことが可能な点で有利である。
この点を、図8に基づいて説明する。図8は、上記実施の形態に係る欠陥修復装置1を用いたカラーフィルム基板の欠陥修復処理において、インク吐出部3R、3G、3Bを主走査移動及び副走査移動させる前に、プレ揺動を行なう場合の手順を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態にかかるステップと同様の処理を有するステップには同一の番号を付し、その説明を省略する。本比較例では、主に、上記実施の形態との相違点について説明するものとする。
図8に示すように、本比較例に係る欠陥修復処理は、ステップ1の後に、インク吐出部3R、3G、3Bのうち、カラーフィルム基板の修復で用いられるインク吐出部全てのプレ揺動が開始され(ステップ12)、予めプレ揺動入力手段に入力された、所望のプレ揺動条件を充たすプレ揺動が行なわれると、当該プレ揺動は終了する(ステップ13)。
その後、上記実施の形態と同様に、インク吐出部3R、3G、3Bは、主走査移動及び副走査移動しながら、カラーフィルム基板上の欠陥画素に対してインクを吐出する。
この構成では、上記主走査移動及び副走査移動中におけるインクの増粘を防ぐステップが無い。
つまり、当該主走査移動及び副走査移動の間は、インク吐出部3R、3G、3Bのノズル孔は開放された状態である。そして、インク吐出標的である欠陥画素はカラーフィルム基板上に点在している。よって、インク吐出部3R、3G、3Bに充填されているインクは、外気に暴露された状態で、長い距離を移動することになる。そのため、当該インクは揮発しやすく、インクが増粘する。これではノズルが目詰まりする恐れが大きくなり、高精度な着弾精度が要求される欠陥修復に用いることは好ましくない。
一方、上記実施の形態のように、インク吐出部3R、3G、3Bの移動中に、プレ揺動を行なえば、移動中のインクの増粘を抑制し、ノズルの目詰まりを防ぎ、高精度な着弾精度を実現することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、被記録物上の吐出標的に対して、高い着弾精度で、液滴を吐出することができる。よって、カラーフィルタ基板の修復をはじめ、所望の箇所に液滴を効率よく吐出させることが必要な様々な製造分野で利用できる。
本発明の実施形態に係る欠陥修復装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置の外観を示す斜視図である。 図2に示す欠陥修復装置が備えるインク吐出ユニットの構造を、模式的に表した要部断面図であり、インク吐出ユニットを、インク吐出部のある位置で切断して、図2のY方向から見た図である。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置が備える、インク吐出ユニットの概略構成を示す要部下面図である。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置を用いた、カラーフィルタ基板の欠陥修復処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置が備える、インク吐出部の移動の様子、プレ揺動のタイミング、及びインク吐出のタイミングの関係を模式的に示した図である。 カラーフィルタ基板上の欠陥画素を、インク吐出部によって修復する様子を模式的に示す図である。 本発明の比較例であって、欠陥修復装置を用いたカラーフィルム基板の欠陥修復処理において、インク吐出部を主走査移動及び副走査移動させる前に、プレ揺動を行なう場合の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 欠陥修復装置(液滴吐出描画装置)
2 インク吐出ユニット
3R、3B、3G インク吐出部(液滴吐出手段)
4 ヘッドガントリーユニット
5 ガントリースライド機構(移動手段)
6R、6B、6G プレ揺動部(プレ揺動手段)
7 コンピュータ
8 制御部(制御手段)
9 プレ揺動条件入力部(プレ揺動条件入力手段)
100 カラーフィルタ基板(被記録物)
101R、101B、101G 欠陥画素(吐出標的)

Claims (42)

  1. 被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置であって、
    上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段をさらに備えることを特徴とする液滴吐出描画装置。
  2. 上記移動手段は、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ、
    上記液滴吐出手段は、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  3. 上記制御手段は、
    上記移動手段によって、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  4. 上記制御手段は、
    上記移動手段により上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  5. 上記制御手段は、
    上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  6. 上記制御手段は、
    上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、
    上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  7. 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するためのプレ揺動条件入力手段をさらに備え、
    上記制御手段は、
    上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間と、
    上記液滴吐出手段が上記揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間とを算出することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  8. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、
    当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、
    上記制御手段が、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出描画装置。
  9. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、
    当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、
    上記制御手段が、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に当該プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出描画装置。
  10. 上記プレ揺動条件入力手段は、
    算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力可能であって、
    上記制御手段は、
    上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給することを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出描画装置。
  11. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、
    当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、
    上記制御手段は、
    当該小さい移動時間で移動する当該液滴吐出手段が上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に上記揺動信号を供給しないことを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出描画装置。
  12. 異なる液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  13. 上記制御手段は、
    上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、
    上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することを特徴とする請求項12に記載の液滴吐出描画装置。
  14. 上記被記録物は、液晶表示装置用カラーフィルターパネルであり、上記吐出標的は、上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出描画装置。
  15. 液滴吐出手段を用いて被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出工程と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動工程と、プレ揺動手段を用いて上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動工程とを含む液滴吐出描画方法であって、
    上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御工程とを含むことを特徴とする液滴吐出描画方法。
  16. 上記移動工程では、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ、
    さらに、上記液滴吐出手段を、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動させる副走査移動工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  17. 上記制御工程は、
    上記移動工程で、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  18. 上記制御工程は、
    上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  19. 上記制御工程は、
    上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  20. 上記制御工程は、
    上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、
    上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  21. 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するプレ揺動条件入力工程をさらに含み、
    上記制御工程は、
    上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始してから、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間を算出する工程と、
    当該液滴吐出手段が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な、プレ揺動時間を算出する工程とを含むことを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  22. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、
    上記制御工程は、
    当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の液滴吐出描画方法。
  23. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、
    上記制御工程は、
    当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の液滴吐出描画方法。
  24. 上記プレ揺動条件入力工程は、
    算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力する工程を含み、
    上記制御工程は、
    上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の液滴吐出描画方法。
  25. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、
    当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、
    上記制御工程は、
    当該小さい移動時間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に揺動信号を供給しないことを特徴とする請求項21に記載の液滴吐出描画方法。
  26. 異なる液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手段を備える上記液滴吐出描画装置を用いることを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  27. 上記制御工程は、
    上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、
    上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の液滴吐出描画方法。
  28. 上記被記録物として、液晶表示装置用カラーフィルターパネルを用い、上記吐出標的を、上記液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した欠陥画素とすることを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出描画方法。
  29. 被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
    上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
  30. 被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置であって、上記液滴吐出手段は、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動可能であるとき、
    上記液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
    上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
  31. 上記制御手段を、
    上記移動手段によって、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求項29に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  32. 上記制御手段を、
    上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求項29に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  33. 上記制御手段を、
    上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給する手段として機能させることを特徴とする請求項29に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  34. 上記制御手段を、
    上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、
    上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更する手段として機能させることを特徴とする請求項29に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  35. 上記液滴吐出描画装置が、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するためのプレ揺動条件入力手段をさらに備えるとき、
    上記制御手段を、
    上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間を算出する手段と、
    当該液滴吐出手段が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な、プレ揺動時間を算出する手段として機能させることを特徴とする請求項29に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  36. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、
    上記制御手段を、
    当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求項35に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  37. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、
    上記制御手段を、
    当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、
    上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求項35に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  38. 上記プレ揺動条件入力手段が、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力可能であるとき、
    上記制御手段を、
    上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求項35に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  39. 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、
    当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、
    上記制御手段を、
    当該小さい上記移動時間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に揺動信号を供給しない手段として機能させることを特徴とする請求項35に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  40. 被記録物上に複数存在する吐出標的に液滴を吐出する、異なる液滴を充填した複数の液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
    上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
  41. 上記制御手段を、
    上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、
    上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求項40に記載の液滴吐出描画用プログラム。
  42. 液晶表示装置用カラーフィルターパネル上に発生した複数の欠陥画素に液滴を吐出する液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
    上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
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