JP2008164838A - 画像形成装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易なセンサを用いて記録材の残量を推定することで、トナーの無駄な消費を抑制するとともに、画像形成のスループットを向上させる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、記録材を積載する記録材カセットと、記録材カセットに積載された記録材の残量を推定する推定部と、記録材カセットから供給された記録材を検出する検出部とを含む。画像形成装置は、推定された残量が予め定義された残量未満である場合に記録材カセットから供給された記録材が検出部により検出されたことに応じて像担持体上に画像を形成する画像形成部を含む。また、画像形成部は、推定された残量が予め定義された残量以上である場合に記録材カセットから記録材が供給される前に像担持体上に画像を形成する。
【選択図】図4
【解決手段】画像形成装置は、記録材を積載する記録材カセットと、記録材カセットに積載された記録材の残量を推定する推定部と、記録材カセットから供給された記録材を検出する検出部とを含む。画像形成装置は、推定された残量が予め定義された残量未満である場合に記録材カセットから供給された記録材が検出部により検出されたことに応じて像担持体上に画像を形成する画像形成部を含む。また、画像形成部は、推定された残量が予め定義された残量以上である場合に記録材カセットから記録材が供給される前に像担持体上に画像を形成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、記録材カセットに積載された記録材の残量を推定する画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置は、各色毎に現像装置と感光体ドラムを有し、中間転写ベルトに順次画像を重ね合わせてカラー画像を形成するタンデム方式が用いられている。タンデム型のカラー画像形成装置は、搬送されてくる記録材の端をレジストセンサが検出するまで感光体ドラムへの画像形成を開始しない。さらに、中間転写ベルトが用いられる場合、レジストセンサから最も遠い位置の感光体ドラムから順番に画像が形成される。このような画像形成装置では、画像形成速度が低下し、さらに、連続プリントを行う場合に画像と画像との間隔が長くなり、画像形成速度が大きく低下することとなる。
この問題を解決する方式として、記録材の搬送に画像形成動作を同期させるのではなく、画像形成動作に記録材の搬送を同期させる方式がある。即ち、レジストセンサが記録材の端を検出するタイミングとは無関係に画像形成動作が開始され、中間転写ベルト上に形成されたトナー像の到着に合わせて記録材が供給される。しかしながら、画像形成動作を先行させると、トナーを無駄に消費する可能性が高い。画像形成動作を先行させる場合には、トナー画像を転写する記録材が存在するとは限らない。印刷ジョブの開始時点で記録材有無センサが記録材無しを示していれば画像形成は行わない。しかしながら、記録材の残量が1枚しかなく、かつ、2枚以上の印刷ジョブが実行されると、1枚目の画像形成後に記録材無しが検出されても、既に中間転写ベルト上に画像が形成されている。したがって、中間転写ベルト上に形成された2枚目のトナー像は無駄となり、記録材に転写されることなく廃棄されてしまう。
特許文献1は、記録材カセット内に積載された記録材の残量を検出する画像形成装置を示している。特許文献1に記載の画像形成装置は、記録材カセットに積載された記録材の透過光量を検出するセンサと、画像形成位置における記録材1枚の透過光量を検出するセンサとを用いて、記録材カセット内に残留する記録材の枚数を検出する。これにより、トナーの無駄な消費を低減している。
特開2003−72984号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、記録材カセットと、搬送路上との両方にセンサを設ける必要があり、コストが高くなってしまう。また、搬送路上に記録材センサを設けるためのスペースが必要となる。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、簡易なセンサを用いて記録材の残量を推定することで、トナーの無駄な消費を抑制するとともに、画像形成のスループットを向上させる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、画像形成装置として実現できる。画像形成装置は、記録材を積載する記録材カセットと、記録材カセットに積載された記録材の残量を推定する推定部と、記録材カセットから供給された記録材を検出する検出部とを含む。画像形成装置は、推定された残量が予め定義された残量未満である場合に記録材カセットから供給された記録材が検出部により検出されたことに応じて像担持体上に画像を形成する画像形成部を含む。また、画像形成部は、推定された残量が予め定義された残量以上である場合に記録材カセットから記録材が供給される前に像担持体上に画像を形成する。
本発明は、簡易なセンサを用いて記録材の残量を推定することで、トナーの無駄な消費を抑制するとともに、画像形成のスループットを向上させる画像形成装置を提供できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に記載された発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、ここでは、画像形成装置としてプリンタを用いて説明を記載する。しなかしながら、本発明における画像形成装置は、複合機、コピー機、FAXなど、記録材に画像を形成する装置であればよい。また、本発明は、一適用例として、電子写真方式のプリンタによって実現される。しかしながら、本発明は、インクジェットプリンタ等、他の画像印刷方式を採用したプリンタによって実現されてもよい。
[第1の実施形態]
以下では、図1乃至図10を参照して第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るプリンタの一例を示す断面図である。ここでは、本発明に関する主要な要素についてのみ説明を記載する。
以下では、図1乃至図10を参照して第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るプリンタの一例を示す断面図である。ここでは、本発明に関する主要な要素についてのみ説明を記載する。
プリンタ100は、中間転写ベルト111を備えるタンデム型の画像形成装置である。プリンタ100は、記録材カセット101、残量検出センサ102、給送ローラ103、レジストセンサ104、レジストローラ105、画像形成ステーション106a、106b、106c、106d、中間転写ベルト111及び定着部112を含む。
記録材カセット101は、記録材を積載する。また、記録材カセット101は、記録材の有無を検知する不図示の記録材有無センサを備える。記録材有無センサは、メカ的なスイッチであり、記録材カセット101に記録材が積載されているか否かを検知する。残量検出センサ102は、光量検出部の一部として機能する。残量検出センサ102は、記録材カセット101に積載された記録材の上面に光を照射する発光素子及び記録材からの拡散反射光を受光する受光素子を有する。本実施形態に係るプリンタ100は、残量検出センサ102を用いて、記録材カセット101に積載された記録材の残量を推定する。給送ローラ103は、記録材カセット101に積載された記録材を1枚づつプリンタ100内へ搬送する。
各画像形成ステーション106(106a〜106d)は、それぞれイエロー画像(Y)、マゼンタ画像(M)、シアン画像(C)、ブラック画像(Bk)の各色ごとに設けられている。各画像形成ステーション106は、感光体ドラム108、クリーニングユニット110、スキャナユニット107及び現像部109を含む。スキャナユニット107は、露光することによって、像担持体として機能する感光体ドラム108に静電潜像を形成する。現像部109は、感光体ドラム108に形成された静電潜像をトナーで現像する。各感光体ドラム108に形成されたトナー像は、中間転写ベルト111へ順に1次転写される。また、中間転写ベルト111に転写されるトナー像は、画像形成ステーション106d、画像形成ステーション106c、画像形成ステーション106b、画像形成ステーション106aの順番で重ねて転写される。クリーニングユニット110は、1次転写が行われた後、感光体ドラム108に残留するトナーを除去する。中間転写ベルト111に転写されたトナー像は、2次転写位置で搬送されてくる記録材に転写される。
レジストセンサ104は、検出部として機能し、2次転写タイミングと同期させて記録材を搬送するために、記録材カセット101から供給された記録材の先端を検出するセンサである。レジストローラ105は、2次転写タイミングを調整して、記録材を搬送するためのローラである。定着部112は、加圧ローラ30と加熱ローラ29で構成され、トナー像を記録材に定着させる。
次に、図2を参照して、残量検出センサ102の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る残量検出センサを示す図である。残量検出センサ102は、斜めに実装された発光素子であるLED201と、受光素子であるフォトトランジスタ202を有している。本実施形態では、発光素子としてLEDを使用しているが、例えば、キセノン管やハロゲンランプでもよい。また、受光素子としてフォトトランジスタを使用しているが、CCDやCMOSセンサでもよい。また、LED201は、検出面に対して斜めに実装されているが、ライトガイドなどを用いて検出面に対して斜めに照射させる構成でもよい。
残量検出センサ102は、当該残量検出センサ102と記録材204の上面との間の距離を一定に保つための距離保持機構を有する。この距離保持機構は、図2に示すように、残量検出センサ102と記録材204の上面との間の中間部材203によって実現される。これは、常に同じ条件で記録材の残量を検知するために重要である。
また、本実施形態によれば、記録材カセット101に記録材204が積載されていないときに、残量検出センサ102からの光が照射されることになる当該記録材カセット101の底面領域205が光吸収部材で形成される。これにより、記録材204の残量が減少すると、底面領域205で吸収される光が増加するため、記録材204の残量を推定することができる。また、底面領域205は、一定の反射率を有する部材を用いて形成されてもよい。この場合、記録材204の残量が減少すると、底面領域205の反射率によって反射光量が変化することとなる。例えば、底面領域205の反射率より大きい反射率特性を持つ記録材が積載されている場合は、残量が減少すると反射光量が低下することとなる。
LED201は、記録材204の上面に対する光の入射角がα度になるように配置される。また、フォトトランジスタ202の入射角は、0°になるように配置されている。LED201から照射される光量は、一定の光量に調整されている。LED201から照射される光は、記録材204の上面に照射され、記録材204の表面性によって拡散反射する。フォトトランジスタ202は、記録材204の表面で拡散反射した拡散反射光量を検出するように構成されている。
図3は、第1の実施形態に係る残量検出センサを含むプリンタの概略回路構成を示す図である。CPU301は、ASIC302を介して残量検出センサ102と、レジストセンサ104とに接続されている。また、CPU301は、記録材有無センサ303とメモリ304に接続されている。記録材有無センサ303は、記録材カセット101内に積載されている記録材の有無を検知するためのセンサであり、記録材カセット101内に配置されている。また、メモリ304には、記録材の残量を検知するために必要なデータが格納されている。ASIC302は、残量検出センサ102を駆動するための信号を出力する出力ポート305及び残量検出センサ102で受光された光量を示す信号を受信するA/D変換部306を含む。また、ASIC302は、プリンタ100内に配置されている各センサに接続される。
残量検出センサ102は、出力ポート305から出力される信号により、LED駆動用のトランジスタ311のベースに駆動電圧V_ctrlが与えられる。駆動電圧V_ctrlは、直接DC電圧が出力されてもよいし、PWM信号を出力した後にCRフィルタ等で平滑したものが出力されてもよい。したがって、駆動電圧V_ctrlからトランジスタのベース−エミッタ間電圧VBEを差し引いたものを電流制限抵抗312で除した値の電流がLED201へ流れることとなる。
記録材からの拡散反射光を受けたフォトトランジスタ202の出力電流は、フォトトランジスタのエミッタ−GND間のI/V変換抵抗313によって電圧信号V_srに変換される。変換された電圧信号V_srは、A/D変換部306に入力され、デジタル値に変換される。デジタル値に変換された電圧信号V_srは、拡散反射光量としてASIC302内のレジスタ(図示せず)、或いはメモリ304に格納される。
次に、図4を参照して、プリンタ100の制御構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係るプリンタの制御ブロックを示す図である。ここでは、図3で説明した内容に追加された構成要素についてのみ説明を記載する。
CPU301は、各画像形成ステーション106に接続され、記録材への画像形成を制御する。また、CPU301は、推定部401、画像形成部405及び閾値設定部406を含む。推定部401は、残量検出センサ102を用いて、記録材カセット101に積載された記録材の残量を推定する。本実施形態では、光学センサを用いて記録材の残量を推定しているが、メカ的なセンサを用いて推定してもよい。また、推定部401は、光量検出部402、導出部403及び保持部404を含む。
光量検出部402は、記録材カセット101に配置される残量検出センサ102を用いて、積載された記録材に光を照射して拡散反射光量を検出する。保持部404は、記録材カセット101に積載された記録材の残量が予め定義された残量以上であるときに検出された拡散反射光量を基準反射光量として保持している。導出部403は、基準反射光量に対する検出した拡散反射光量の変化率を導出する。導出部403は、基準反射光量からの変化量を導出してもよい。推定部401は、導出された変化率或いは変化量と、予め定義された閾値とを用いて、記録材カセット101に積載された記録材の残量を推定する。この閾値は、メモリ304又は保持部404に予め格納されている。例えば、推定部401は、変化率が閾値以上となった場合に記録材の残量が少ないと推定し、変化率が閾値未満である場合に記録材の残量が多いと推定する。即ち、推定部401は、記録材カセット101に積載されている記録材の残量が少量であるか否かを判定する。本実施形態によれば、少量とは、例えば、記録材の枚数が4枚以下となった場合を想定している。
推定部401で推定された記録材の残量は、メモリ304に格納されるとともに、画像形成部405に出力される。画像形成部405は、推定された記録材の残量から感光体ドラム108に静電潜像を形成するタイミングを調整する。具体的に、画像形成部405は、推定された残量が予め定義された残量未満である場合に記録材カセット101から供給された記録材がレジストセンサ104で検出されたことに応じて感光体ドラム108に画像を形成する。一方、推定された残量が予め定義された残量以上である場合、画像形成部405は、記録材カセットから記録材が供給される前に感光体ドラム108に画像を形成する。
閾値設定部406は、記録材の種類、例えば、普通紙、厚紙、薄紙、グロス紙及びOHTごとに閾値を設定する。閾値設定部406は、第2及び第3の実施形態で使用されるため、ここでは、詳細な説明を省略する。
次に、図5及び図6を参照して、残量検出センサ102を用いて記録材の残量を検出する方法について説明する。図5は、記録材が十分に積載されている状態の記録材カセットを示す図である。図6は、記録材が十分に積載されていない状態の記録材カセットを示す図である。
図5に示すように、記録材が十分に積載されている場合、LED201から照射される光は、最上面に位置する記録材501の表面で拡散反射する。さらに、LED201から照射される光は、記録材501を透過し、1枚下に積載された記録材502の表面で反射する。したがって、フォトトランジスタ202は、記録材501から反射する光だけでなく、記録材501の下に積載されている記録材502や記録材503から反射する光も検出することとなる。
一方、図6に示すように、記録材カセット101に積載される記録材が1枚である場合、LED201から照射される光の大半は、記録材501を透過し、底面領域205を形成する光吸収部材によって吸収される。したがって、フォトトランジスタ202が受光する光は、記録材501から反射する光が大半を占めることとなり、記録材が十分に積載されている場合と比べて、光吸収部材に吸収された光量だけ減少することとなる。
次に、図7を参照して、記録材の残量によって変化する拡散反射光量について説明する。図7は、記録材の残量とフォトトランジスタが検出する拡散反射光量の変化率を示した図である。横軸は、記録材カセット101内に積載される記録材の残量を20枚から0枚まで示す。縦軸は、拡散反射光の変化率を示す。
ここでは、記録材カセット101に積載された記録材の枚数が20枚の場合の拡散反射光量を100%としている。以下では、このときの拡散反射光量を基準反射光量と称す。記録材に画像が形成されるごとに検出される拡散反射光量と、基準反射光量とを比較することで、拡散反射光量の変化率が求められる。また、図7では、記録材の種類ごとに代表される拡散反射光量の変化率を示している。
図7に示すように、記録材の残量が少量になるにつれて、記録材を透過して光吸収部材に吸収される光量が増加するため、フォトトランジスタ202が受光する拡散反射光量は減少していく。したがって、記録材の残量が少量になるにつれて、基準反射光量からの変化率が増加する。推定部401は、検出された拡散反射光量の変化率が予め定義された閾値A%以上であるか否かを判定することにより、記録材カセット101内の記録材の残量が少量であるか否かを推定する。具体的に、推定部401は、検出した拡散反射光量が閾値A%以上であれば記録材の残量が十分であると推定し、閾値A%を下回ると残量が少ないと推定する。以下では、この閾値を残量閾値と称す。残量閾値Aは、メモリ304や保持部404に予め格納されている。
次に、図8を参照して、記録材カセット101に積載された記録材の残量を推定する制御について説明する。図8は、第1の実施形態に係る記録材の残量を推定する制御を示すフローチャートである。残量閾値は、図7と同様にA%であり、メモリ304に格納されている。
プリンタ100の電源が投入されると、ステップS801において、光量検出部402は、残量検出センサ102を用いて拡散反射光量を検出し、検出された拡散反射光量を基準反射光量として、メモリ304に格納する。その後、ステップS802において、CPU301は、記録材カセット101が開閉されるか否かを監視する。記録材カセット101が開閉されると、再度、光量検出部402は、拡散反射光量を検出し、検出された拡散反射光量を基準反射光量としてメモリ304に格納する。
記録材カセット101が開閉されていない状態で、プリンタ100が外部のホストコンピュータ等からプリントコマンドを受信すると、ステップS803において、CPU301は、画像形成を開始させる。記録材カセット101から記録材が搬送されると、ステップS804において、光量検出部402は、拡散反射光量を検出する。ステップS805において、導出部403は、検出された拡散反射光量と基準反射光量とを比較し、検出された拡散反射光量の変化率を導出する。ステップS806において、推定部401は、導出された変化率が閾値A以上であるか否かを判断する。検出された拡散反射光量が閾値A以上である場合、即ち、変化率が小さい場合、ステップS807において、CPU301は、引き続き画像形成動作を行う。一方、検出された拡散反射光量が閾値A未満である場合、即ち、変化率が閾値Aよりも大きい場合、推定部401は、記録材カセット101に積載された記録材が残り少ないと推定する。記録材の残量が少ないと推定すると、推定部401は、画像形成部405に伝達するとともに、メモリ304に記録材の残量が少ないという情報を格納する。
次に、図9及び図10を参照して、推定された記録材の残量に基づいて、画像形成の開始タイミングを変更する方法について説明する。図9は、第1の実施形態に係る画像形成の制御を示すフローチャートである。なお、図9は、記録材カセット101に記録材が十分に積載されている場合を想定している。また、ここでは、CPU301がプリンタ100に接続されたホストコンピュータから2枚の画像形成要求を受信するものとする。
ステップS901において、プリンタ100は、ホストコンピュータから画像形成の要求を受信すると、CPU301へ1枚目のプリントコマンドを通知する。プリントコマンドを受信すると、CPU301は、記録材有無センサ303によって記録材が記録材カセット101に積載されていることを確認するとともに、プリンタ状態にエラーが発生していないことを確認する。記録材が積載されており、かつ、プリンタ状態にエラーがない場合、ステップS902において、CPU301は、画像形成部405へ1枚目の画像形成を開始する信号(以下、TOP信号と称す。)を送信する。1枚目のTOP信号を受信すると、ステップS903において、画像形成部405は、1枚目の画像データの送信を開始し、画像形成を行う。これにより、まず、画像形成ステーション106dの感光体ドラム108dへ静電潜像が形成される。画像形成が開始した後、ステップS904において、CPU301は、1枚目の記録材をレジストセンサ104の位置まで搬送させる。その後、ステップS905において、画像形成部405は、1枚目に形成されるトナー像を中間転写ベルトに1次転写する。
1枚目のトナー像が1次転写されると、ステップS906において、プリンタ100は、2枚目のプリントコマンドをCPU301へ送信する。ステップS907において、CPU301は、プリンタ状態がエラーでないことを確認した後、2枚目のTOP信号を画像形成部405へ送信する。ステップS908において、画像形成部405は、2枚目のTOP信号を受信すると、2枚目の画像データの送信を開始し、画像形成を行う。
1枚目のTOP信号の出力から一定期間が経過すると、ステップS909において、CPU301は、レジストセンサ104の位置で待機している1枚目の記録材を搬送させる。これにより、2次転写位置で記録材に画像が転写される。ステップS910において、1枚目の記録材をレジストセンサ104から再送すると、CPU301は、給送ローラ103を駆動させ、2枚目の記録材をレジストセンサ104の位置まで搬送させる。2枚目のTOP信号の出力から一定期間が経過すると、ステップS911において、CPU301は、レジストセンサ104の位置で待機している2枚目の記録材を再送し、2次転写位置で記録材に画像を形成する。
このように記録材カセット101内に記録材が十分に積載されている場合、CPU301は、プリントコマンドを受信するとすぐにTOP信号を出力して画像形成を開始させる。すなわち、記録材が十分に積載されている場合、本実施形態によれば、画像形成のタイミングに合わせて、記録材が給送される。これにより、画像形成のスループットを向上させうる。
図10は、第1の実施形態に係る画像形成の制御を示すフローチャートである。なお、図10は、記録材カセット101に記録材が十分に積載されていない場合を想定している。また、ここでは、図9と同様に、CPU301がプリンタ100に接続されたホストコンピュータから2枚の画像形成要求を受信するものとする。
ステップS1001において、プリンタ100は、ホストコンピュータから画像形成の要求を受信すると、CPU301へ1枚目のプリントコマンドを通知する。CPU301は、プリントコマンドを受信すると、記録材有無センサ303によって記録材カセット101に記録材が積載されているかを確認するとともに、プリンタ状態にエラーが発生していないことを確認する。記録材が積載されており、かつ、プリンタ状態にエラーがない場合、ステップS1002において、CPU301は、1枚目の記録材をレジストセンサ104の位置まで搬送させる。搬送された記録材は、レジストセンサ104の位置で一時的に待機する。レジストセンサ104で記録材の先端が検知されると、ステップS1003において、CPU301は画像形成部405へ1枚目のTOP信号を送信する。ステップS1004において、画像形成部405は、1枚目のTOP信号を受信すると、1枚目の画像データの送信を開始し、画像形成を行う。その後、ステップ1005において、画像形成部405は、1枚目の画像を中間転写ベルト111上に1次転写させる。
1枚目の1次転写が行われると、ステップS1006において、プリンタ100は、2枚目のプリントコマンドをCPU301に送信する。1枚目のTOP信号の出力から一定期間が経過すると、ステップS1007において、CPU301は、レジストセンサ104の位置で待機している1枚目の記録材を再送し、2次転写位置で記録材に画像を形成させる。さらに、1枚目の記録材を再送した後、ステップS1008において、CPU301は、記録材有無センサ303によって記録材カセット101内に記録材が積載されているか否かを確認する。
記録材が積載されていない場合、ステップS1009において、プリンタ100は、記録材が無いことを操作者に報知する。その後、ステップS1010において、CPU1010は、記録材が補充されたか否かを記録材有無センサ303を用いて監視する。記録材が補充されるまで、S1009及びS1010の処理が定期的に繰り返される。一方、S1008又はS1010で記録材が積載されていると判定されると、ステップS1011において、CPU301は、プリンタ状態にエラーが発生していないことを確認し、2枚目の記録材をレジストセンサ104の位置まで搬送させる。
レジストセンサ104が記録材の先端を検出すると、ステップS1012において、CPU301は、画像形成部405へ2枚目のTOP信号を送信する。ステップS1013において、画像形成部405は、2枚目のTOP信号を受信すると、2枚目の画像データの送信を開始し、画像形成を行う。その後、ステップS1014において、画像形成部405は、2枚目の画像を中間転写ベルト上に1次転写させる。2枚目のTOP信号の出力から一定期間が経過すると、ステップS1015において、CPU301は、レジストセンサ104の位置で待機している2枚目の記録材を再送し、2次転写位置で記録材に画像を形成させる。
このように、記録材カセット101に積載された記録材の残量が少量である場合、本実施形態によるプリンタ100は、レジストセンサ104で記録材の先端を検出した後に、画像形成を開始する。したがって、画像形成のスループットを低下させることにより、プリンタ100は、確実に記録材の有無を検出した後に画像形成を行うことができる。よって、プリンタ100は、記録材カセット101に積載されている記録材の残量よりも多い枚数の画像形成要求を受信した場合であっても、廃棄されることとなるトナー像を形成することがないため、トナーの無駄な消費を抑制しうる。本実形態では、レジストセンサ104で記録材を検知した後にTOP信号を出力しているが、CPU301は、記録材有無センサ303で記録材が積載されていると検知した後にTOP信号を出力してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、プリンタ100は、発光素子と受光素子とを設けた簡易な構成のセンサによって、記録材カセット101に積載されている記録材の残量を推定し、残量に応じて画像形成を開始するタイミングを変更する。具体的に、プリンタ100は、記録材カセット101に積載されている記録材の残量が十分であると推定すると、画像形成に合わせて記録材を給送する。一方、プリンタ100は、記録材の残量が十分でないと推定すると、レジストセンサで記録材の先端を検出した後、即ち、記録材の存在を確認した後に当該記録材に形成するトナー像を形成し始める。よって、記録材が給送されない場合に発生する無駄なトナー消費を抑制しうる。また、記録材の残量が十分である場合、プリンタ100は、画像形成に合わせて記録材を搬送するため、画像形成のスループット向上しうる。
[第2の実施形態]
次に、図11乃至図17を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るプリンタ1100は、記録材の種類を判別して、種類ごとに閾値を設ける。記録材を透過する光量と、拡散反射する光量とは、記録材の種類ごとに異なる。そのため、記録材ごとに閾値を設けることにより、本実施形態によるプリンタ1100は、画像形成における無駄なスループットの低下を低減させる。無駄なスループットの低下とは、記録材が十分に積載されているにもかかわらず、レジストセンサ104で記録材を検知した後に画像形成を開始することを示す。図11は、第2の実施形態に係るプリンタの一例を示す断面図である。ここでは、本発明に関する主要な要素についてのみ説明を記載する。なお、第1の実施形態と同様の説明については省略する。
次に、図11乃至図17を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るプリンタ1100は、記録材の種類を判別して、種類ごとに閾値を設ける。記録材を透過する光量と、拡散反射する光量とは、記録材の種類ごとに異なる。そのため、記録材ごとに閾値を設けることにより、本実施形態によるプリンタ1100は、画像形成における無駄なスループットの低下を低減させる。無駄なスループットの低下とは、記録材が十分に積載されているにもかかわらず、レジストセンサ104で記録材を検知した後に画像形成を開始することを示す。図11は、第2の実施形態に係るプリンタの一例を示す断面図である。ここでは、本発明に関する主要な要素についてのみ説明を記載する。なお、第1の実施形態と同様の説明については省略する。
図1に示す構成に加えて、プリンタ1100は、記録材判別センサ1101を含む。記録材判別センサ1101は、図11に示すように、記録材カセット101からレジストセンサ104の間の搬送路に配置される。これは、1枚の記録材に対して、光を照射し、その光の拡散反射光量、正反射光量及び透過光量を検出するため搬送路に配置されている。プリンタ1100は、記録材判別センサ1101を用いることで、記録材の種類を判別する。
図12は、第2の実施形態に係る記録材判別センサの概略構成を示す図である。記録材判別センサ1101は、発光素子であるLED1201、LED1202と、受光素子であるフォトトランジスタ1203、フォトトランジスタ1204を有している。LED1201は、記録材1205の上面に対してα度に配置されており、フォトトランジスタ1203の入射角は0°に配置される。フォトトランジスタ1204は、LED1201と対向するように検出面に対してα度で配置される。また、LED1202は、記録材1205の裏面からフォトトランジスタ1203と対向する位置に配置される。
LED1201から照射される光量は、光量検出部402によって一定量に調整される。記録材判別センサ1101は、搬送されてきた記録材がレジストローラ105で待機している間に、当該記録材の表面性を検出できる位置に配置される。LED1201から照射される光は、記録材1205の上面に対して照射され、記録材の表面性によって正反射光と拡散反射光に分かれて反射する。記録材1205からの正反射光及び拡散反射光は、それぞれフォトトランジスタ1203及びフォトトランジスタ1204に入射される。このときのLED1201の照射光量とフォトトランジスタ1204とフォトトランジスタ1203の受光光量の関係について図13を用いて説明する。
図13は、記録材判別センサにおける発光光量と受光光量との関係を示す図である。図13は、横軸に発光光量を示し、縦軸に受光光量を示す。また、フォトトランジスタ1203及びフォトトランジスタ1204で受光した光量を示す。
プリンタ1100は、フォトトランジスタ1203の受光光量とフォトトランジスタ1204の受光光量との比率によって記録材の種類を判別する。記録材判別センサ1101で判別可能な記録材の種類は、OHT、グロス紙及び普通紙である。図13に示すように、この3種類の中では、OHTが最も光沢度が高いため、正反射光に対する拡散反射光の比率が最も低くなる。また、グロス紙、普通紙の順に、正反射光に対する拡散反射光が大きくなる。このように、記録材の正反射光量と拡散反射光量の比率を検出することによって、記録材の種類を判別することができる。
また、LED1201、フォトトランジスタ1204及びフォトトランジスタ1203を用いて判別された普通紙は、LED1202とフォトトランジスタ1203とを用いて、厚紙、普通紙、薄紙に種類を細分化できる。記録材1205がレジストローラ105の位置で待機している間に、LED1202から照射された光は、記録材1205を透過し、フォトトランジスタ1203に受光される。フォトトランジスタ1203は、LED1202からそのまま受光した場合の光量と、記録材1205を透過した光の受光光量とを比較することにより、記録材1205の透過率を検出することができる。記録材の種類とフォトトランジスタ1204を用いて検出された透過率との関係について図14を用いて説明する。
図14は、記録材の種類ごとの照射された光の透過率を示す図である。図14は、横軸に記録材の種類を示し、縦軸に照射された光の透過率を示す。図14に示すように、厚紙は、最も透過率が低く、普通紙、薄紙の順に透過率が高くなる。このように、記録材の透過率を検出することによって、さらに記録材の種類を詳細に判別することができる。したがって、記録材判別センサ1101は、記録材の種類をOHT、グロス紙、普通紙、厚紙及び薄紙とに判別することが可能である。
次に、図15を参照して、記録材判別センサ1101の回路構成について説明する。図15は、第2の実施形態に係る記録材判別センサの回路構成の一例を示す図である。
ASIC302は、出力ポート305から信号を出力し、LED1201を駆動するためのトランジスタ1501のベースに電圧V_ctrl1を与える。この電圧V_ctrl1は、直接DC電圧であってもよいし、PWM信号を出力した後にCRフィルタ等で平滑したものでもよい。したがって、電圧V_ctrl1からトランジスタ1501のベース−エミッタ間の電圧VBEを差し引いたものを電流制限抵抗1502で除した値の電流がLED1201に流れる。同様に、ASIC302は、出力ポート305から信号を出力し、LED1202を駆動するためのトランジスタ1503のベースに電圧V_ctrl2を与える。電圧V_ctrl2からトランジスタ1503のベース−エミッタ間の電圧VBEを差し引いたものを電流制限抵抗1504で除した値の電流がLED1202に流れる。
記録材からの拡散反射光を受光したフォトトランジスタ1203の出力電流は、フォトトランジスタのエミッタ−GND間のI/V変換抵抗1505によって電圧信号V_sr1に変換される。変換された電圧信号V_sr1は、ASIC302のA/D変換部306に入力され、デジタル変換される。デジタル変換された電圧信号V_sr1は、ASIC302内のレジスタに格納される。同様に、記録材からの正反射光を受光したフォトトランジスタ1204の出力電流は、フォトトランジスタのエミッタ−GND間のI/V変換抵抗1506によって電圧信号V_sr2に変換される。変換された電圧信号V_sr2は、ASIC302のA/D変換部306に入力され、デジタル変換される。デジタル変換された電圧信号V_sr2は、ASIC302内のレジスタに格納される。
次に、図16を参照して、本実施形態における記録材の種類ごとに定義された残量閾値について説明する。図16は、記録材の種類と残量検出センサによって検出された拡散反射光量の関係を示す図である。本実施形態では、残量閾値を複数の種類ごとに設けており、厚紙及びグロス紙を閾値A、普通紙及び薄紙を閾値B、OHTを閾値Cに設定している。これらの閾値A、B、Cは、予めメモリ304に格納されている。また、記録材ごとの拡散反射光量も予めメモリ304に格納されている。閾値は、記録材の種類ごとに設定してもよいし、本実施形態のようにいくつかの種類にまとめて同じ閾値を設定してもよい。図16に示すように、記録材の種類ごとに閾値を設定することにより、例えば、OHTにおいても、無駄に画像形成時のスループットを低下させることを抑制できる。
図17は、第2の実施形態に係る記録材の残量を推定する制御を示すフローチャートである。なお、記録材の種類ごとに設定された基準反射光量及び残量閾値は、それぞれメモリ304に格納されている。
ステップS1701において、プリンタの電源が投入され、プリントコマンドを受信すると、CPU301は、画像形成を開始させる。画像形成が開始されると、ステップS1702において、CPU301は、レジストローラ105の位置まで搬送された記録材の種類を、記録材判別センサ1101を用いて判別する。続いて、ステップS1703において、閾値設定部406は、判別された記録材の種類に応じて、メモリ304に格納されている拡散反射光量と残量閾値を選択する。
記録材カセット101から記録材が搬送されるごとに、ステップS1704において、光量検出部402は、残量検出センサ102を用いて拡散反射光量を検出する。続いて、ステップS1705において、導出部403は、検出された拡散反射光量と選択された基準反射光量とを比較し、検出された拡散反射光量の変化率を導出する。さらに、ステップS1706において、推定部401は、導出された拡散反射光量の変化率が選択された残量閾値以上であるか否かを判定する。
導出された拡散反射光量の変化率が選択された残量閾値よりも小さい場合、ステップS1707において、CPU301は、画像形成を継続する。一方、導出された拡散反射光量の変化率が選択された残量閾値以上である場合、ステップS1708において、推定部401は、記録材カセット101内に積載されている記録材が少量であると推定する。記録材の残量が少量であると推定した後の画像形成動作については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態に係るプリンタは、記録材の種類ごとに残量閾値を設定する。これにより、本プリンタは、無駄に廃棄されるトナーを低減させるとともに、記録材の残量を推定する精度が向上され、無駄に発生するスループットの低下を抑制しうる。
[第3の実施形態]
次に、図18乃至図22を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、残量検出センサ102に記録材の種類を判断する構成を設ける。なお、以下では、第1及び第2の実施形態と重複する説明は省略する。図18は、第3の実施形態に係る残量検出センサの概略構成を示す図である。
次に、図18乃至図22を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、残量検出センサ102に記録材の種類を判断する構成を設ける。なお、以下では、第1及び第2の実施形態と重複する説明は省略する。図18は、第3の実施形態に係る残量検出センサの概略構成を示す図である。
残量検出センサ1800は、第1の実施形態で説明した残量検出センサ102と同じ位置に配置されており、記録材カセット101に積載されている記録材の残量を推定するために用いられるとともに、記録材の種類を判別するために用いられる。残量検出センサ1800は、残量検出センサ102の構成に加えて、受光素子であるフォトトランジスタ1801をさらに含む。記録材の種類を判別する精度を向上させるため、底面領域205には光吸収部材ではなく、光反射部材を使用する。本実施形態によれば、この光反射部材は、普通紙と同等の反射効率を有する部材を用いる。フォトトランジスタ1801は、LED201の入射角α度と同じ角度で、LED201の対向に配置される。これにより、第2の実施形態で説明した記録材判別センサ1101からLED1202を削除した構成となる。
残量検出センサ1800は、記録材カセット101の開閉直後に当該記録材カセット101内に積載された記録材の中で、最上面にある記録材の表面性を検出する。記録材カセット101内の記録材の種類を判別する場合、光量検出部402は、LED201、フォトトランジスタ202及びフォトトランジスタ1801を用いて、正反射光量及び拡散販社光量を検出する。一方、記録材カセット101内に積載された記録材の残量を推定する場合、光量検出部402は、LED201及びフォトトランジスタ202を用いて、拡散反射光量を検出する。
残量検出センサ1800を用いて記録材の残量を推定する方法については、第1の実施形態と重複するため、説明を省略する。また、残量検出センサ1800を用いて記録材の種類を判別する方法については、第2の実施形態と重複するため、説明を省略する。残量検出センサ1800を用いて判別可能な記録材の種類は、普通紙、グロス紙、OHTとなる。これは、検出される光量が正反射光量及び拡散反射光量に限られるためである。
図19は、第3の実施形態に係る残量検出センサの回路構成を示す図である。ここでは、図3の説明と異なる部分についてのみ説明を記載する。フォトトランジスタ1801は、LED201から照射された光が記録材の上面で正反射した光を受光する。正反射光を受光したフォトトランジスタ1801は、受光量に応じて光電流を流す。この光電流は、フォトトランジスタのエミッタ−GND間のI/V変換抵抗1901によって電圧信号に変換される。変換された電圧信号は、ASIC302のA/D変換部306に入力され、デジタル変換される。デジタル変換された値は、正反射光量としてレジスタに格納される。
次に、図20及び図21を参照して、記録材の種類ごとに設定する残量閾値について説明する。図20は、普通紙及びグロス紙において残量検出センサが検出する拡散反射光量を示す図である。本実施形態では、底面領域205に普通紙と同等の光反射部材を用いるため、光吸収部材を用いるときよりも拡散反射光量の変化率が小さくなる。また、本実施形態では、普通紙、グロス紙の残量閾値を閾値Aに設定する。推定部401は、検出した拡散反射光量がこの閾値Aを下回ると積載されている記録材の残量が少なくなったと推定する。
図21は、OHTにおいて残量検出センサが検出する拡散反射光量を示す図である。OHTの場合、記録材の残量が減少するほど、拡散反射光量が高くなる。この拡散反射光量が高くなる理由は、OHT表面の反射率よりも透過率が高いためである。本実施形態では、OHTの残量閾値を閾値Bに設定する。推定部401は、検出した拡散反射光量がこの閾値Bを超えると積載されている記録材の残量が少なくなったと推定する。
図22は、第3の実施形態に係る記録材の残量を推定する制御を示すフローチャートである。ここでの残量閾値の設定は、図20及び図21と同様である。また、記録材の種類ごとに設定された残量閾値は、それぞれメモリ304に格納されている。
プリンタの電源が投入されると、ステップS2201において、光量検出部402は、検出した拡散反射光量を基準反射光量として、メモリ304に格納する。また、ステップS2202において、CPU301は、記録材カセット101に積載されている記録材の種類を判別する。電源投入時からプリントコマンドが受信されるまでの間、ステップS2203において、CPU301は、記録材カセット101の開閉を監視する。記録材カセット101が開閉されると、CPU301は、処理をS2201に遷移させる。一方、記録材カセット101が開閉されていない状態で、プリントコマンドを受信すると、ステップS2204において、CPU301は、画像形成を開始させる。
記録材が搬送されるごとに、ステップS2205において、光量検出部402は、拡散反射光量を検出する。続いて、ステップS2206において、導出部403は、検出された拡散反射光量と基準反射光量とを比較し、拡散反射光量の変化率を導出する。さらに、ステップS2207において、閾値設定部406は、判別された記録材の種別により、閾値A又は閾値Bの何れかを選択する。ステップS2208において、推定部401は、導出された拡散反射光量の変化率と、選択された閾値とを比較して、残量を推定する。導出された拡散反射光量の変化率が選択された閾値よりも小さい場合、ステップS2209において、CPU301は、画像形成動作を継続させる。一方、導出された拡散反射光量の変化率が選択された閾値以上となる場合、ステップS2210において、推定部401は、記録材カセット101内に積載された記録材の残量が少なくなったと推定する。記録材の残量が少なくなったと推定された後の画像形成動作については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態に係るプリンタは、残量検出センサを記録材の残量を推定するためと、記録材の種類を判別するためとに用いる。これにより、大幅なコストアップを招くことなく、記録材の種類を判別しうる。したがって、本プリンタは、トナーの無駄な消費及び画像形成時の無駄なスループット低下を抑制しうる。
100:プリンタ
102:残量検出センサ
104:レジストセンサ
106a、b、c、d:画像形成ステーション
301:CPU
302:ASIC
303:記録材有無センサ
304:メモリ
305:出力ポート
306:A/D変換部
401:推定部
402:光量検出部
403:導出部
404:保持部
405:画像形成部
406:閾値設定部
102:残量検出センサ
104:レジストセンサ
106a、b、c、d:画像形成ステーション
301:CPU
302:ASIC
303:記録材有無センサ
304:メモリ
305:出力ポート
306:A/D変換部
401:推定部
402:光量検出部
403:導出部
404:保持部
405:画像形成部
406:閾値設定部
Claims (9)
- 画像形成装置であって、
記録材を積載する記録材カセットと、
前記記録材カセットに積載された記録材の残量を推定する推定部と、
前記記録材カセットから供給された記録材を検出する検出部と、
前記推定された残量が予め定義された残量未満である場合は前記記録材カセットから供給された記録材が前記検出部により検出されたことに応じて像担持体上に画像を形成し、前記推定された残量が前記予め定義された残量以上である場合は前記記録材カセットから記録材が供給される前に像担持体上に画像を形成する画像形成部と
を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記推定部は、
前記記録材カセットに配置される残量検出センサを用いて、該記録材カセットに積載された記録材に光を照射して拡散反射光量を検出する第1の光量検出部と、
前記記録材カセットに積載された記録材の残量が前記予め定義された残量以上であるときに検出された拡散反射光量を基準反射光量として保持する保持部と、
前記第1の光量検出部により検出された拡散反射光量の、前記基準反射光量に対する変化率を導出する導出部とを含み、
前記導出された変化率と、予め定義された閾値とを用いて、前記記録材カセットに積載された記録材の残量を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記残量検出センサは、
前記記録材カセットに積載された記録材の上面に光を照射する発光素子と、
前記記録材からの拡散反射光を受光する第1受光素子と
を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記記録材カセットに積載された記録材が使用されるたびに、該記録材の上面と、前記残量検出センサとの間の距離を一定に保つための距離保持機構を
さらに含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記記録材カセットから前記検出部までの間の搬送路に配置される記録材判別センサを用いて、搬送される記録材に光を照射して、正反射光量、拡散反射光量及び透過光量を検出する第2の光量検出部と、
前記検出された正反射光量、拡散反射光量及び透過光量から記録材の種類を判定し、該記録材の種類ごとに前記閾値を設定する閾値設定部と
をさらに含むことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記残量検出センサは、正反射光量を検出するために正反射光を受光する第2受光素子をさらに含み、
前記検出された正反射光量及び拡散反射光量から記録材の種類を判定し、該記録材の種類ごとに前記閾値を設定する閾値設定部と
をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記記録材カセットは、
該記録材カセットに記録材が積載されていないときに、前記残量検出センサからの光が照射されることになる該記録材カセットの底面領域が光吸収部材で形成された
ことを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記推定部は、前記画像形成装置の電源投入時、前記記録材カセットが開閉されたとき、及び記録材へ画像を形成するごとの何れかのときに残量を推定する
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置を制御する制御方法であって、
記録材を積載する記録材カセットに積載された記録材の残量を推定するステップと、
前記記録材カセットから供給された記録材を検出するステップと、
前記推定された残量が予め定義された残量未満である場合は前記記録材カセットから供給された記録材が検出されたことに応じて像担持体上に画像を形成し、前記推定された残量が前記予め定義された残量以上である場合は前記記録材カセットから記録材が供給される前に像担持体上に画像を形成するステップと
を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353178A JP2008164838A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 画像形成装置及び制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008164838A true JP2008164838A (ja) | 2008-07-17 |
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ID=39694450
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JP2006353178A Withdrawn JP2008164838A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 画像形成装置及び制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015232632A (ja) * | 2014-06-10 | 2015-12-24 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-12-27 JP JP2006353178A patent/JP2008164838A/ja not_active Withdrawn
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