JP2008164459A - 記録媒体判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度の判別性能を持ち、検出時間を短くすることができ、ファーストプリントアウト時間の短縮ができる記録媒体判別装置を提供する。
【解決手段】記録媒体104に光を照射する反射用LED101と、反射用LED101によって照射された記録媒体104の光照射領域内を、画像として読み取り出力する画像読取手段102と、画像読取手段102によって得られた画像を記憶する記憶手段108と、記憶手段108によって記憶した画像を行毎に解析する解析手段109とを備え、解析手段109は、一画素における光量出力値が、前記行内の隣接する画素の光量出力値に対して増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分の絶対値を算出し全画素について積算し、前記積算した値と予め設定された閾値とに基づき記録媒体104の種類を判別する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体判別装置に関し、特に記録媒体の表面性または光透過性を検知して記録媒体の種類を判別する記録媒体判別装置に関するものである。
複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤を付与することにより前記潜像を現像剤像として可視化する現像装置とを備える。また、所定方向に搬送される記録媒体に該現像装置による該現像剤像を転写する転写手段を備える。さらに、該転写手段によって前記現像剤像の転写を受けた前記記録媒体を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着装置を備えている。
従来、かかる画像形成装置においては、例えば、画像形成装置本体に設けられた操作パネル等に記録媒体のサイズや種類(以下、紙種ともいう)がユーザによって設定される。そして、その設定に応じて定着処理条件(例えば、定着温度や定着装置を通過する記録媒体の搬送速度)を設定するよう制御する。
あるいは、画像形成装置内部に記録媒体を判別するセンサを用いて、例えば、特許文献1において提案されているように記録媒体の表面画像をCMOSセンサによって撮像する。そして、記録媒体の表面画像を読み取った読取結果から、グロス紙、普通紙、ラフ紙、OHTといった記録媒体の種類を判別し、印字濃度、転写バイアスの設定、定着温度、プロセス速度などの画像形成条件を最適に設定する方法が知られている。
これらの場合に用いるCCDセンサやCMOSセンサなどの行センサやエリアセンサの撮像素子とレンズを用いた構成においては、次のような装置が知られている。すなわち、撮影対象物より反射する光を、結像レンズ等を介してセンサ等の撮像素子に入射させ、撮像素子から出力される信号をA/D変換することで、撮影対象物の画像データを得る映像読み取り装置が知られている。
実際に判別する際は、例えば特許文献2において読み取った画像データより、記録媒体表面の凹凸の深さを演算する。具体的には得られた画像における行毎の最大光量値と最小光量値の差分であるPeak−to−Peak値を求める。そのようにして求めたPeak−to−Peak値を所定の複数の閾値によりグロス紙、普通紙、ラフ紙、OHTを判別する方法がある。
特開2002−182518号公報 特開2003−302208号公報
しかしながら、上述の従来の記録媒体判別装置では、次のような課題がある。
センサに用いる光源やレンズの光透過率ばらつきによる光量ばらつきが大きい場合、同じ種類の記録媒体を撮影した画像より求めたPeak−to−Peak値にばらつきが生じる。また撮像素子の各光電変換セルにおける感度ばらつきによっても、Peak−to−Peak値のばらつきはより大きくなる。その結果判別精度の低下を招く要因となっていた。そのため判別精度を確保するためには、光源であるLEDの光量のばらつきや、レンズの光透過率のばらつき、及びセル感度のばらつきを抑える必要があり、結果としてコストの高い記録媒体判別装置となっていた。
さらに光源の照射領域内における光量ムラによっては、Peak−to−Peak値が大きく変わってしまい判別ができなくなってしまう場合もある。そこで光源の光量ムラを無くすために、あらかじめ記録媒体を動かしながら表面画像を複数回撮影し、その撮影した画像の撮影領域内における全画素の光量出力値の平均値と、各画素の光量出力値との差分値を求める。そして判別する際は、記録媒体の表面画像内の対応する各画素の光量出力値に先程求めた差分値を足すという補正(以下、これをシェーディング補正とする)が必要となる。その結果検出時間が長くなってしまい、ファーストプリントアウト時間が長くなるという課題もあった。
本発明は、以上の点に着目して成されたものであり、安価な構成とすることができ、シェーディング補正を行わずとも判別精度を確保でき、検出時間を短くすることができる記録媒体判別装置を提供することを目的とする。
本発明は、記録媒体判別装置において、上述した課題を解決することを目的としてなされたもので、係る目的を達成する一手段として以下の構成を備える。
(1)記録媒体に光を照射する光照射手段と、前記光照射手段によって照射された前記記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力する画像読取手段と、前記画像読取手段によって得られた画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって記憶した画像を行毎に解析する解析手段とを備え、前記解析手段は、一画素における光量出力値が、前記行内の隣接する画素の光量出力値に対して増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分の絶対値を算出し全画素について積算し、前記積算した値と予め設定された閾値とに基づき前記記録媒体の種類を判別することを特徴とする記録媒体判別装置。
(2)前記(1)に記載の記録媒体判別装置において、前記光照射手段は、前記記録媒体表面上に光を照射する第一の光照射手段乃至、前記記録媒体を透過する光を照射する第二の光照射手段のいずれか一方を有し、前記画像読取手段は、前記第一乃至前記第二の光照射手段のいずれか一方によって照射された前記記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力することを特徴とする記録媒体判別装置。
(3)前記(1)に記載の記録媒体判別装置において、前記光照射手段は、前記記録媒体表面上に光を照射する第一の光照射手段と、前記記録媒体を透過する光を照射する第二の光照射手段とを有し、前記画像読取手段は、前記第一の光照射手段と前記第二の光照射手段を順に照射し、前記第一及び前記第二の光照射手段によって照射された前記記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力することを特徴とする記録媒体判別装置。
(4)前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の記録媒体判別装置において、前記画像読取手段は、複数の画素を有し各画素のアナログ信号を出力するCCDセンサあるいはCMOSエリアセンサであることを特徴とする記録媒体判別装置
本発明によれば、光照射手段の光量ばらつきや、画像読取手段の感度ばらつきの影響を受けにくいため、光源であるLEDの光量のばらつきや、セル感度のばらつきを抑える必要がなくなり、安価な構成とすることが可能となる。これは、画像読取手段より得られた記録媒体の凹凸情報を含む画像の、一行内における光量出力値の変化度合い(増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分等)に着目してそれをモニターすることによる。そして、その違いを比較することで記録媒体の種類を判別できる。
さらに画素間における記録媒体表面の凹凸による光量出力値の変化幅が、光照射手段の照射領域内における光量ムラによる変化幅に比べて十分大きいため、記録媒体表面の凹凸による光量出力値の変化は光量ムラの影響を受けにくい。そのため光量ムラを無くすためのシェーディング補正を行わずとも判別精度を確保できるため、検出時間を短くすることが可能となり、ファーストプリントアウト時間の短縮を可能とする。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図1は本実施例における、記録媒体の種類を判別する際の記録媒体判別装置の概略構成断面図である。
撮像手段100は、図1に示すように記録媒体104の表面を照射する光照射手段である反射用LED101と、反射用LED101の照射領域を画像として読み取る画像読取手段102とを備えている。ここで、反射用LED101は第一の光照射手段である。また、撮像手段100は、画像読取手段102に結像させるための結像レンズ103と、画像読取手段102の出力から画像を記憶する記憶手段108と、記憶手段108で記憶した画像を行毎に解析する解析手段109とを備えている。
反射用LED101より発せられた光は、記録媒体104の表面にある一定の角度を持って照射される。そして記録媒体104の表面で反射した光は、結像レンズ103を介し集光されて画像読取手段102に結像される。このようにして記録媒体104の表面画像を読み取る。
なお反射用LED101の検出する時の光量は、検出する毎の光量が一定になるように発光制御部1000によって制御されている。
図2は撮像手段100の内部にある画像読取手段102によって読み取られる記録媒体104の表面と画像読取手段102からの出力の一部を8×8ピクセルにデジタル処理した例との関係を示す図である。デジタル処理は、画像読取手段102からのアナログ出力を変換手段たるA/D変換によって例えば8ビットのピクセルデータに変換することによって行われる。
図2において110は、紙の表面性において比較的粗く紙の繊維による凹凸が判別しやすいいわゆるラフ紙の表面拡大画像である。111は、一般のオフィスで普通に使用されるいわゆる普通紙の表面拡大画像であり、112は、紙の繊維の圧縮が十分になされている光沢紙(以下グロス紙と呼ぶ)の表面拡大画像である。
画像読取手段102に読み込まれたこれらの画像110,111,112が、デジタル処理されそれぞれ図2に示す画像113,114,115となる。
このように、記録媒体104の種類によって表面の画像は異なる。これは、主に紙の表面における繊維の状態が異なるために起こる現象である。
上述のように、画像読取手段102で読み込んだ記録媒体104の表面画像をデジタル処理することで、記録媒体104の判別を行う。図3のようにα×βの領域を画像読取手段102で読み込んだ表面画像をデジタル処理し画素毎の光量出力値を求め、記憶手段108に記憶する。そして記憶手段108で記憶した光量出力値より、解析手段109にて行毎の光量出力値が変化する様子について解析する。
解析手段109による実際の解析方法については以下に示す。
図4はα×βの領域内であるm行目(1≦m≦β)における光量出力値の一例を示している。横軸は画素位置を、縦軸は光量出力値をそれぞれ示している。図4で示される各画素における光量出力値を・・・,yn−2,m,yn−1,m,yn,m,yn+1,m,yn+2,m,・・・とする(3≦n≦α−2)。そしてこの行におけるn個目の画素の光量出力値yn,mとn+1個目の画素の光量出力値yn+1,mの差分値an,mを計算する。また差分値an,mの符号bn,mも求める。
上記の計算式より求めたan,m,bn,mより、この行においてn個目の画素とn−1個目の画素との差分絶対値cn,mを求める。
こうして算出した差分絶対値cn,mを、画像読取手段で読み取ったα×βの領域において積分することで差分積分値sを求める。
例えば記録媒体表面の反射光量出力値が、表1のデータとなった場合について説明する。
このデータに対して差分値an,m,符号bn,m,差分絶対値cn,mを今まで説明した方法で計算すると、表2の結果となる。表2の結果より、この記録媒体の検出エリアにおける差分積分値sは「34」となる。
上記の差分積分値sの値が、紙種によって違うことから、この違いによって記録媒体を判別することになる。
表3は本実施例における構成の記録媒体判別装置を用いて、4種類の普通紙、2種類のグロス紙、グロスフィルム各1種類のシェーディング補正を行っていない生画像における差分積分値sの計算結果を各紙種16個分のデータを一覧にしたものである。なおこのとき、画像読取手段として0.64mm四方のCMOSエリアセンサを用いており、1/2縮小系のレンズにより、記録媒体上の1.28mm四方のエリアを検出している。またCMOSエリアセンサは一画素当たり0.01mm四方のサイズとなっており、64×64の全4096画素分の光量出力値より差分積分値sを算出した。
そして図5は表3のデータを、横軸に差分積分値s、縦軸にデータ数をそれぞれプロットしたグラフになる。例えば、普通紙〔1〕では、15000〜16000の範囲に差分積分値sがあるデータ数は1個、16000〜17000の範囲では6個、17000〜18000の範囲では8個、18000〜19000の範囲では1個となる。一方、グロス紙〔2〕では、8000〜9000の範囲に差分積分値sがあるデータ数は全データ数の16個となっている。また、グロスフィルムでは、5000〜6000の範囲に差分積分値sがあるデータ数は14個、6000〜7000の範囲では2個となっている。
以上より、本構成においては、差分積分値sが普通紙は11000〜22000、グロス紙は8000〜10700、グロスフィルムは5700〜6300を示している。そこで図5内に示しているように、判別する際の閾値pを10700〜10800の間で、pを6500〜7800の間で設定することで、普通紙、グロス紙、グロスフィルムを判別することができる。
このように判別が可能となる理由として、普通紙、グロス紙、グロスフィルムの順番に紙の表面性の変化が細かくなる。そのため表面性の変化が大きい普通紙は、増加から減少、減少から増加に転じた際の差分の絶対値が大きくかつ、増加から減少、減少から増加に転じる回数も多いため、その結果として差分積分値sの値は高くなる。逆に表面性の変化が小さいグロスフィルムでは、増加から減少、減少から増加に転じた際の差分の絶対値が小さくかつ、増加から減少、減少から増加に転じる回数も少ないため、差分積分値sの値は小さくなる。そのため閾値p、pを設定することで、各々の紙種を判別することができる。すなわち、差分積分値sが閾値p以上であれば普通紙と判別する。また、差分積分値sが閾値p以上p未満であればグロス紙と判別する。また、差分積分値sがp未満であればグロスフィルムと判別する。
以上説明したように本実施例によれば、記録媒体の表面に光を照射する光照射手段であるLEDと、前記光照射手段によって照射された記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力する画像読取手段であるCMOSエリアセンサとを備える構成とする。かつ、前記画像読取手段によって得られた画像を記憶できる記憶手段と、前記記憶手段によって記憶した画像を行毎に解析する解析手段を備える構成とする。そして、前記解析手段によって画像を解析する際に、一画素における光量出力値が、隣接する画素の光量出力値に対して、増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分の絶対値を算出し全画素について積算する。そして積算した値を複数の閾値によって記録媒体の種類を判別することで、光源であるLEDの光量のばらつきや、セル感度のばらつきを抑える必要がなくなり、安価な構成を実現することができる。さらにシェーディング補正を行わずとも判別が可能なため、検出時間を短縮することが可能となる。なお、画像読取手段としては、CCDセンサを用いてもよい。
図6は本実施例における、記録媒体の種類を判別する際の記録媒体判別装置の概略構成断面図となっている。
本発明の実施例2として、記録媒体204への光源となる光照射手段である透過用LED207を、画像読取手段202に対して記録媒体204と反対側へ配置し、透過用LED207の透過光を検出した。ここで、透過用LED207は第二の光照射手段である。
そして画像読取手段202からの画像を、解析手段209によって解析する際の実際の解析方法については以下に示す。なお、203は画像読取手段202に結像させるための結像レンズ、208は画像読取手段202の出力から画像を記憶する記憶手段、2000は透過用LED207の光量を一定になるように制御する発光制御部である。本実施例において、撮像手段200は、画像読取手段202、結像レンズ203、記憶手段208、解析手段209を備える。
実施例1と同様の方法で、記録媒体204の透過画像より差分積分値s’を求める。
表4に記録媒体の透過光量出力値の一例を示す。このデータに対して差分値an,m、符号bn,m、差分絶対値cn,mを実施例1と同様の方法で計算すると、表5の結果となる。表5の結果より、この記録媒体の検出エリアにおける差分積分値s’は「75」となる。
上記の差分積分値s’の値が、紙種によって違うことから、この違いによって記録媒体を判別することになる。
表6は本実施例における構成の記録媒体判別装置を用いて、3種類の普通紙、厚紙1種類のシェーディング補正を行っていない生画像における差分積分値s’の計算結果を、各紙種16個分のデータを一覧にしたものになる。なおこの時、画像読取手段202として0.64mm四方のCMOSエリアセンサを用いており、1/2縮小系のレンズにより、記録媒体上の1.28mm四方のエリアを検出している。またCMOSエリアセンサは一画素当たり0.01mm四方のサイズとなっており、64×64の全4096画素分の光量出力値より差分積分値s’を算出した。
そして図7は表6のデータを、横軸に差分積分値s’を、縦軸にデータ数をそれぞれプロットしたグラフになる。
本構成においては、差分積分値s’が普通紙は9300〜12100、厚紙は8200〜8900を示している。そこで図7内に示しているように、判別する際の閾値qを8900〜9300の間で設定することで、普通紙と厚紙の判別精度を向上させることができる。
判別精度が向上する理由として、普通紙に比べて厚紙の厚みが均一である。そのため紙の厚みが均一でない普通紙は、増加から減少、減少から増加に転じた際の差分値が大きくなり、その結果差分積分値s’の値は高くなる。逆に厚みが均一である厚紙では、増加から減少、減少から増加に転じた際の差分値が小さいため、差分積分値s’の値は小さくなる。そのため上述のように閾値qを設定することで、各々の紙種を判別することができる。すなわち、差分積分値s’が閾値q以上であれば普通紙と判別し、閾値q未満であれば厚紙と判別する。
以上説明したように本実施例によれば、記録媒体を透過させる光を照射する光照射手段であるLEDと、前記光照射手段によって照射された記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力する画像読取手段であるCMOSエリアセンサとを備える。かつ、前記画像読取手段によって得られた画像を記憶できる記憶手段と、前記記憶手段によって記憶した画像を行毎に解析する解析手段を備える。そして、前記解析手段によって解析する際に、一画素における光量出力値が所定方向に隣接する画素に対して、増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分の絶対値を算出し全画素について積算する。そして積算した値を所望の閾値によって記録媒体の種類を判別することで、光源であるLEDの光量のばらつきや、セル感度のばらつきを抑える必要がなくなり、安価な構成を実現することができる。さらにシェーディング補正を行わずとも判別が可能なため、検出時間を短縮することが可能となる。なお、画像読取手段としては、CCDセンサを用いてもよい。
図8は本実施例における、記録媒体の種類を判別する際の記録媒体判別装置の概略構成断面図である。
実施例1、2と異なるのは、記録媒体304への光源となる光照射手段である一つ目の反射用LED301(第一の光照射手段)を記録媒体304の表面から光を照射するように配置する。また、二つ目の透過用LED307(第二の光照射手段)を記録媒体304の裏面から光を照射するように配置する。そして反射用LED301による照射領域の反射画像と透過用LED307による照射領域の透過画像を、画像読取手段302で画像として読み取る点である。そして画像読取手段302からの画像を、解析手段309によって解析する。なお、303は画像読取手段302に結像させるための結像レンズ、308は画像読取手段302の出力から画像を記憶する記憶手段、3000は反射用LED301及び透過用LED307の光量を一定になるように制御する発光制御部である。本実施例において、撮像手段300は、反射用LED301、画像読取手段302、結像レンズ303、記憶手段308、解析手段309を備える。
本実施例における記録媒体を判別する方法については、図9に示すようなフローチャートを用い説明する。
まず反射用LED301を点灯させる(ステップS401、以下、単にS401等とする)。そして記録媒体304の表面画像を撮影する(S402)。撮影した表面画像より、実施例1の方法と同様に、表面画像に対する差分積分値sを算出する(S403)。
次に反射画像を取得した場所と同様の位置で、記録媒体304の透過画像を取得するために、透過用LED307を点灯する(S404)。そして記録媒体304の透過画像を撮影する(S405)。撮影した透過画像より、実施例2の方法と同様に、透過画像に対する差分積分値s’を算出する(S406)。
このようにして求めた反射画像に対する差分積分値s、および透過画像に対する差分積分値s’を予め設定した閾値p、p、qと比較することで紙種を判別する(S407〜S413)。なお、閾値p、p、qは実施例1及び実施例2に記載の方法により設定する。
まず反射画像に対する差分積分値sと閾値pを比較し(S407)、s<pであれば記録媒体304をグロスフィルムと判別する(S408)。そしてs≧pの時は差分積分値sとpを比較する(S409)。s<pであれば記録媒体304をグロス紙と判別する(S410)。そしてs≧pの時は差分積分値s’とqを比較する(S411)。s’<qであれば記録媒体304を厚紙と判別する(S412)。s’≧qであれば普通紙と判別される(S413)。
以上説明したように本実施例によれば、記録媒体の表面に光を照射する第一の光照射手段であるLEDと、記録媒体の裏面より光を照射する第二の光照射手段であるLEDを両方備える構成である。かつ、第一の光照射手段と第二の光照射手段を交互に照射し、照射された記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力する画像読取手段であるCMOSエリアセンサと、前記画像読取手段によって得られた画像を記憶できる記憶手段を備える。前記記憶手段によって記憶した表面画像と透過画像を行毎に解析する際に、一画素における光量出力値が所定方向に隣接する画素に対して、増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分の絶対値を算出し全画素について積算する。そして反射画像と透過画像それぞれの積算した値を複数の閾値によって記録媒体の種類を判別する。これにより、それぞれ単独の画像で記録媒体を判別していた時に比べて、より細かく記録媒体の種類を判別することができ、さらに光源であるLEDの光量のばらつきや、セル感度のばらつきを抑える必要がなくなり、安価な構成を実現することができる。またシェーディング補正を行わずとも判別が可能なため、検出時間を短縮することが可能となる。なお、画像読取手段としては、CCDセンサを用いてもよい。
実施例1における記録媒体判別装置の概略構成を示す模式断面図 実施例1における記録媒体判別装置による記録媒体検出結果を示す図 実施例1における画像読取手段の読み込む領域の説明図 実施例1におけるm行内での光量出力値の変化の様子を示す図 実施例1における記録媒体判別結果を示す図 実施例2における記録媒体判別装置の概略構成を示す模式断面図 実施例2における記録媒体判別結果を示す図 実施例3における記録媒体判別装置の概略構成を示す模式断面図 実施例3における記録媒体の判別におけるフローチャート
符号の説明
100,200,300 撮像手段
101,301 反射用LED(第一の光照射手段に相当)
102,202,302 画像読取手段
103,203,303 結像レンズ
104,204,304 記録媒体
108,208,308 記憶手段
109,209,309 解析手段
207,307 透過用LED(第二の光照射手段に相当)
1000,2000,3000 発光制御部

Claims (4)

  1. 記録媒体に光を照射する光照射手段と、
    前記光照射手段によって照射された前記記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力する画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって得られた画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段によって記憶した画像を行毎に解析する解析手段とを備え、
    前記解析手段は、一画素における光量出力値が、前記行内の隣接する画素の光量出力値に対して増加から減少、もしくは減少から増加に転じたときの、画素間の光量出力値の差分の絶対値を算出し全画素について積算し、前記積算した値と予め設定された閾値とに基づき前記記録媒体の種類を判別することを特徴とする記録媒体判別装置。
  2. 請求項1に記載の記録媒体判別装置において、
    前記光照射手段は、前記記録媒体表面上に光を照射する第一の光照射手段乃至、前記記録媒体を透過する光を照射する第二の光照射手段のいずれか一方を有し、
    前記画像読取手段は、前記第一乃至前記第二の光照射手段のいずれか一方によって照射された前記記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力することを特徴とする記録媒体判別装置。
  3. 請求項1に記載の記録媒体判別装置において、
    前記光照射手段は、前記記録媒体表面上に光を照射する第一の光照射手段と、前記記録媒体を透過する光を照射する第二の光照射手段とを有し、
    前記画像読取手段は、前記第一の光照射手段と前記第二の光照射手段を順に照射し、前記第一及び前記第二の光照射手段によって照射された前記記録媒体の光照射領域内を、画像として読み取り出力することを特徴とする記録媒体判別装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の記録媒体判別装置において、
    前記画像読取手段は、複数の画素を有し各画素のアナログ信号を出力するCCDセンサあるいはCMOSエリアセンサであることを特徴とする記録媒体判別装置。
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