JP2008164072A - 揺動軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力の抜けや振動等によって軌道輪とスワッシュプレートの対向面間の間隔が大きくなった場合でも、保持器が周方向にずれ動くのを防止する揺動軸受を提供する。
【解決手段】ハウジング1に形成された凹形円弧状面2とスワッシュプレート3に設けられた凸形円弧状面4間に、外周の円弧面がハウジング1の凹形円弧面2に沿う円弧状の軌道輪10と、その軌道輪10の内側に円弧状の保持器11とを組込む。保持器11の内径面における周方向の両端部をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させ、かつ、保持器11の外径面における周方向の略中央部を軌道輪10の転走面に弾性接触させるようにして、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面の間隔が大きくなった場合でも弾性接触で接触状態が保持されるようにして、保持器11をずれ動きを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング1に形成された凹形円弧状面2とスワッシュプレート3に設けられた凸形円弧状面4間に、外周の円弧面がハウジング1の凹形円弧面2に沿う円弧状の軌道輪10と、その軌道輪10の内側に円弧状の保持器11とを組込む。保持器11の内径面における周方向の両端部をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させ、かつ、保持器11の外径面における周方向の略中央部を軌道輪10の転走面に弾性接触させるようにして、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面の間隔が大きくなった場合でも弾性接触で接触状態が保持されるようにして、保持器11をずれ動きを防止する。
【選択図】図1
Description
この発明は、斜板式の可変容量型プランジャポンプや斜板式の油圧モータに組込まれるスワッシュプレート等の揺動部材を揺動自在に支持する揺動軸受に関するものである。
一般に、斜板式のプランジャポンプにおいては、図10に示すように、ハウジング1に形成された凹形円弧状面2とスワッシュプレート3に形成された凸形円弧状面4間に揺動軸受B1を組込んでスワッシュプレート3を揺動自在に支持し、そのスワッシュプレート3の揺動により平坦なプランジャ案内面5の傾きを調整することにより、シリンダバレル6のシリンダ7内に挿入されたプランジャ8のストローク量を調整して、吐出量の調整を行うようにしている。
ここで、揺動軸受B1として特許文献1に記載されたものが従来から知られている。図10はその特許文献1に記載された揺動軸受B1を示し、ハウジング1の凹形円弧状面2に沿う円弧状の軌道輪21と、その軌道輪21の内側に組込まれた円弧状の保持器22と、その保持器22に形成されたポケット23内に収容されて軌道輪21の内周に形成された円弧状の転走面24に沿って転動可能な転動体25とからなり、上記転動体25によってスワッシュプレート3を揺動自在に支持している。
ここで、軌道輪21はプレス成形品とされ、その軌道輪21の外周に設けられた突起26をハウジング1の凹形円弧状面2に形成された位置決め孔27に挿入して軌道輪21を位置決めしている。
また、軌道輪21の周方向両端部に内向きの折曲げ片28を設け、その折曲げ片28によって保持器22が軌道輪21とスワッシュプレート3の凸形円弧状面4間から抜け落ちるのを防止するようにしている。
ところで、特許文献1に記載された揺動軸受においては、プランジャポンプのシリンダ7内の圧縮流体が吐出されて圧力が抜けた場合、プランジャ8からスワッシュプレート3に負荷される反力が瞬間的に急激に低下する状態となるため、軌道輪21の円弧状の転走面24とスワッシュプレート3の凸形円弧状面4間の対向間隔が大きくなって軌道輪21と転動体25間、あるいは、転動体25とスワッシュプレート3間に隙間が形成され、保持器22が周方向にずれ動いて、軌道輪21、保持器22およびスワッシュプレート3の相互の角度関係にずれを生じるおそれがあった。
また、保持器22が図10の鎖線で示すように、軌道輪21の下側の折曲げ片28に当接する位置までずれ動いた場合、スワッシュプレート3が保持器22のずれ動き方向に揺動しようとすると、保持器22は折曲げ片28との当接により停止状態に保持されて、転動体25とスワッシュプレート3の間で滑りが生じ、揺動トルクの増大によってスワッシュプレート3をスムーズに揺動させることができず、転動体25とスワッシュプレート3の接触部で摩耗を生じるという不都合がある。
この発明の課題は、圧力の抜けや振動等によって軌道輪とスワッシュプレート等の揺動部材の対向面間の間隔が大きくなった場合でも、保持器が周方向にずれ動くのを防止することができようにした揺動軸受を提供することである。
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、前記保持器の内径面における周方向の両端部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部を軌道輪の転走面に弾性接触させるようにした構成を採用したのである。
上記のように、保持器の内径面における周方向の両端部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部を軌道輪の転走面に弾性接触させることによって、圧力の抜けや振動等によって軌道輪と揺動部材の対向面間の間隔が大きくなると、保持器は自己の復元弾性により縮径して接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器は周方向にずれ動くのが防止される。
ここで、保持器の内周2箇所を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面の1箇所を軌道輪の転走面に弾性接触させる手段として、保持器の内径面の曲率半径を揺動部材の凸形円弧状面の曲率半径より小さくする構成を採用することができる。
また、上記の課題を解決するために、第2の発明においては、支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、前記転動体をポケット隙間の範囲内で保持器の外径側に片寄せた状態での転動体の内接円の半径を揺動部材の凸形円弧状面の曲率半径より小さくして、保持器周方向の両端部の転動体を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部を軌道輪の転走面に弾性接触させるようにした構成を採用したのである。
上記のように、保持器周方向の両端部に位置する転動体を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部を軌道輪の転走面に弾性接触させることによって、圧力の抜けや振動等によって軌道輪と揺動部材の対向面間の間隔が大きくなると、保持器は自己の復元弾性により縮径して保持器の両端部の転動体および保持器の外径面は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器は周方向にずれ動くのが防止される。
さらに、上記の課題を解決するために、第3の発明においては、支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、前記保持器の外径面における周方向の両端部を軌道輪の転走面に弾性接触させ、かつ保持器の内径面における周方向の略中央部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させるようにした構成を採用したのである。
上記第3の発明においても、圧力の抜けや振動等によって軌道輪と揺動部材の対向面間の間隔が大きくなると、保持器は自己の復元弾性により拡径して、保持器の外径面の両端部および内径面の中央部は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器は周方向にずれ動くのが防止される。
ここで、保持器の外周2箇所を軌道輪の円弧状の転走面に弾性接触させ、かつ、保持器の内径面の1箇所を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させる手段として、
保持器の外径面の曲率半径を軌道輪の円弧状の転走面の曲率半径より大きくした構成を採用することができる。
保持器の外径面の曲率半径を軌道輪の円弧状の転走面の曲率半径より大きくした構成を採用することができる。
また、上記の課題を解決するために、第4の発明においては、支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、前記転動体をポケット隙間の範囲内で保持器の内径側に片寄せた状態での転動体の外接円の半径を軌道輪の転走面の曲率半径より大きくして、保持器周方向の両端部の転動体を軌道輪の転走面に弾性接触させ、かつ保持器の内径面における周方向の略中央部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させるようにした構成を採用したのである。
上記のように、保持器周方向の両端部に位置する転動体を軌道輪の転走面に弾性接触させ、かつ保持器の内径面における周方向の略中央部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させることにより、圧力の抜けや振動等によって軌道輪と揺動部材の対向面間の間隔が大きくなると、保持器は自己の復元弾性により拡径して保持器の両端部の転動体および保持器の内径面は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器は周方向にずれ動くのが防止される。
また、上記の課題を解決するため、第5の発明においては、支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、前記保持器の内径面の周方向両端部に揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触する突起を設け、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部に軌道輪の円弧状の転走面に弾性接触する突起を設けた構成を採用している。
さらに、第6の発明においては、第5の発明とは逆に、保持器の外径面における周方向両端部に軌道輪の円弧状の転走面に弾性接触する突起を設け、かつ、保持器の内径面における周方向の略中央部に揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触する突起を設けた構成を採用している。
上記第5の発明および第6の発明のいずれの発明も、圧力の抜けや振動等によって軌道輪と揺動部材の対向面間の間隔が大きくなると、保持器は自己の復元弾性により拡径または縮径して3つの突起は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器は周方向にずれ動くのが防止される。
上記第1の発明乃至第6の発明において、軌道輪は削り出しによって形成された旋削品からなるものであってもよい。その軌道輪をプレス成形品とすると、揺動軸受のコストの低減を図ることができる。
プレス成形品からなる軌道輪の両端部に保持器の周方向両端と対向する折曲げ片を設けることによって、保持器が万一周方向にずれ動いたとしても、上記折曲げ片によって保持器の脱落を防止することができる。
上記第1の発明乃至第6の発明のいずれの発明も、圧力の抜けや振動等によって軌道輪と揺動部材の対向面間の間隔が大きくなると、保持器は自己の復元弾性により拡径または縮径して3点での接触状態を保持するため、保持器の周方向へのずれ動きを防止することができ、軌道輪、保持器および揺動部材の相対的な位置関係を一定に保持することができる。
また、揺動部材の揺動時に転動体を転がり移動させることができるため、揺動部材をスムーズに揺動させることができると共に、転動体と揺動部材の接触部の摩耗を抑制することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1は、図10に示す斜板式のプランジャポンプの支持部材としてのハウジング1の凹形円弧状面2と揺動部材としてのスワッシュプレート3の凸形円弧状面4間にこの発明に係る揺動軸受を組込んで、スワッシュプレート3を揺動自在に支持した例を示す。
揺動軸受は、円弧状の軌道輪10と、その軌道輪10の内側に組込まれた円弧状の保持器11と、その保持器11に保持された転動体12とからなる。軌道輪10はその外周がハウジング1の凹形円弧状面2に沿う取付けとされて、軸方向および周方向に非可動の支持とされ、内周には円弧状の転走面13が設けられている。
保持器11は、周方向の全体にわたって厚みが略均一とされている。また、保持器11には複数のポケット14が周方向に間隔をおいて形成され、各ポケット14内に転動体12が収容されている。転動体12として円筒ころやニードルを採用することができ、実施の形態では円筒ころを採用している。転動体12とポケット14との間にポケット隙間が設けられ、上記転動体12は軌道輪10の転走面13に沿って転動自在とされてスワッシュプレート3を揺動自在に支持している。
図2に示すように、保持器11の内径面の曲率半径D1はスワッシュプレート3の凸形円弧状面4の曲率半径d1より小さくなり、図1に示す保持器11の組込み状態において、保持器11の内径面における周方向の両端部a、bはスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触し、また、保持器11の外径面における周方向の略中央部cは軌道輪10の転走面13に弾性接触している。
上記のように、保持器11の内径面における周方向の両端部a、bをスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させ、かつ、外径面における周方向の略中央部cを軌道輪10の転走面13に弾性接触させることにより、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面間の間隔が大きくなったとしても、保持器11は自己の復元弾性により縮径して接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器11の周方向へのずれ動きが防止される。
その結果、軌道輪10、保持器11およびスワッシュプレート3の相対的な位置関係を一定に保持することができると共に、スワッシュプレート3の揺動時に転動体12を転走面13に沿って転がり移動させることができ、スワッシュプレート3と転動体12の接触部での摩耗を抑制することができる。
図1および図2に示す第1の実施の形態では、保持器11の内径面の曲率半径D1をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4の曲率半径d1より小さくして、保持器11の内径面における周方向の両端部a、bをスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させると共に、保持器11の外径面における周方向の略中央部cを軌道輪10の転走面13に弾性接触させるようにしたが、図3に示す第2の実施の形態で示すように、転動体12をポケット隙間の範囲内で保持器11の外径側に片寄せた状態での転動体12の内接円の半径D2をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4の曲率半径d1より小さくするようにして、保持器11の組込み状態で、保持器周方向の両端部に位置する転動体12をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させると共に、保持器11の外径面における周方向の略中央部を軌道輪10の転走面13に弾性接触させるようにしてもよい。
上記第2の実施の形態においても、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面間の間隔が大きくなったとしても、保持器11は自己の復元弾性により縮径して、保持器両端部に位置する転動体12および保持器内径面の中央部は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器11の周方向へのずれ動きが防止される。
図4および図5はこの発明に係る揺動軸受の第3の実施の形態を示す。この実施の形態においては、図5に示すように、保持器11の外径面の曲率半径D3を軌道輪10の転走面13の曲率半径d3より大きくしている点で第1の実施の形態で示す揺動軸受と相違している。
上記のように、保持器11の外径面の曲率半径D3を軌道輪10の転走面13の曲率半径d3より大きくしておくことによって、図4に示すように、保持器11を軌道輪10とスラッシュプレート3間に組込むと、保持器11の外径面における周方向の両端部d、eが軌道輪10の転走面13に弾性接触し、また、保持器11の内径面における周方向の略中央部fがスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触することになる。
上記のように、保持器11の外径面における周方向の両端部d、eを軌道輪10の転走面13に弾性接触させ、また、保持器11の内径面における周方向の略中央部fをスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させることによって、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面間の間隔が大きくなったとしても、保持器11は自己の復元弾性により拡径して、保持器外径面の両端部および保持器周方向の中央部は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器11の周方向へのずれ動きを防止することができる。
図6はこの発明に係る揺動軸受の第4の実施の形態を示す。この実施の形態では、保持器11のポケット14に組込まれた転動体12をポケット隙間の範囲内で保持器11の内径側に片寄せた状態での転動体12の外接円の半径D4を軌道輪10の転走面13の曲率半径d3より大きくして、保持器11の組込み状態で保持器周方向の両端部に位置する転動体12を軌道輪10の転走面13に弾性接触させ、かつ、保持器11の内径面における周方向の略中央部をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させるようにしている。
上記第4の実施の形態においても、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面間の間隔が大きくなったとしても、保持器11は自己の復元弾性により拡径して、保持器両端部に位置する転動体12および保持器内径面の中央部は接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器11の周方向へのずれ動きが防止される。
図7はこの発明に係る揺動軸受の第5の実施の形態を示す。この実施の形態においては、保持器11の内径面における周方向の両端部に突起15を設け、かつ、保持器11の外径面における周方向の略中央部に突起16を形成し、その保持器11の組込み状態で、保持器11を拡径する方向に弾性変形させて内径面の両端部の突起15をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させると共に、外径面の突起16を軌道輪10の転走面13に弾性接触させるようにしている。
上記のように、保持器11の内径面の両端部の突起15をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させ、かつ、外径面の突起16を軌道輪10の転走面13に弾性接触させることにより、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面間の間隔が大きくなったとしても、保持器11は自己の復元弾性により縮径して接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器11の周方向へのずれ動きを防止することができる。
図8はこの発明に係る揺動軸受の第6の実施の形態を示す。この実施の形態においては、保持器11の外径面における周方向の両端部に突起17を設け、かつ、保持器11の内径面における周方向の略中央部に突起18を形成し、その保持器11の組込み状態で、保持器11を縮径する方向に弾性変形させて外径面の両端部の突起17を軌道輪10の転走面13に弾性接触させると共に、内径面の突起18をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させるようにしている。
上記のように、保持器11の外径面の両端部の突起17を軌道輪10の転走面13に弾性接触させ、かつ、内径面の突起18をスワッシュプレート3の凸形円弧状面4に弾性接触させることにより、圧力の抜けや振動等によって軌道輪10とスワッシュプレート3の対向面間の間隔が大きくなったとしても、保持器11は自己の復元弾性により拡径して接触状態を保持することになり、その接触部の摩擦抵抗によって保持器11の周方向へのずれ動きを防止することができる。
図9は、この発明に係る揺動軸受の第7の実施の形態を示す。この実施の形態では、軌道輪10をプレス成形品とし、その軌道輪10に周方向の両端部に保持器11の周方向の両端と対向する内向きの折曲げ片19を設けている点で図1に示す第1の実施の形態の揺動軸受と相違している。このため、第1の実施の形態の揺動軸受と同一のものは同一の符号を付して説明を省略する。
上記のように、軌道輪10をプレス成形品とすることにより、軌道輪10の製作が容易であり、揺動軸受のコストの低減を図ることができる。
また、軌道輪10の周方向の両端に内向きの折曲げ片19を設けることにより、保持器11が周方向に万一ずれ動いたとしても、その保持器11は折曲げ片19に当接して停止状態に保持されるため、保持器11の脱落を防止することができる。
1 ハウジング(支持部材)
2 凹形円弧状面
3 スワッシュプレート(揺動部材)
4 凸形円弧状面
10 軌道輪
11 保持器
12 転動体
13 転走面
14 ポケット
15 突起
16 突起
17 突起
18 突起
19 折曲げ片
2 凹形円弧状面
3 スワッシュプレート(揺動部材)
4 凸形円弧状面
10 軌道輪
11 保持器
12 転動体
13 転走面
14 ポケット
15 突起
16 突起
17 突起
18 突起
19 折曲げ片
Claims (10)
- 支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、
前記保持器の内径面における周方向の両端部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部を軌道輪の転走面に弾性接触させるようにしたことを特徴とする揺動軸受。 - 前記保持器の内径面の曲率半径を揺動部材の凸形円弧状面の曲率半径より小さくした請求項1に記載の揺動軸受。
- 支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、
前記転動体をポケット隙間の範囲内で保持器の外径側に片寄せた状態での転動体の内接円の半径を揺動部材の凸形円弧状面の曲率半径より小さくして、保持器周方向の両端部の転動体を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させ、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部を軌道輪の転走面に弾性接触させるようにしたことを特徴とする揺動軸受。 - 支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、
前記保持器の外径面における周方向の両端部を軌道輪の転走面に弾性接触させ、かつ保持器の内径面における周方向の略中央部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させるようにしたことを特徴とする揺動軸受。 - 保持器の外径面の曲率半径を軌道輪の円弧状の転走面の曲率半径より大きくした請求項4に記載の揺動軸受。
- 支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、
前記転動体をポケット隙間の範囲内で保持器の内径側に片寄せた状態での転動体の外接円の半径を軌道輪の転走面の曲率半径より大きくして、保持器周方向の両端部の転動体を軌道輪の転走面に弾性接触させ、かつ保持器の内径面における周方向の略中央部を揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触させるようにしたことを特徴とする揺動軸受。 - 支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、
前記保持器の内径面の周方向両端部に揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触する突起を設け、かつ、保持器の外径面における周方向の略中央部に軌道輪の円弧状の転走面に弾性接触する突起を設けたことを特徴とする揺動軸受。 - 支持部材に形成された凹形円弧状面と揺動部材に設けられた凸形円弧状面間に、外周の円弧面が支持部材の凹形円弧面に沿う円弧状の軌道輪と、その軌道輪の内側に円弧状の保持器とを組込み、その保持器に形成されたポケット内に前記軌道輪の内周に形成された円弧状の転走面に沿って転動可能な転動体を収容して揺動部材を揺動自在に支持した揺動軸受において、
前記保持器の外径面における周方向両端部に軌道輪の円弧状の転走面に弾性接触する突起を設け、かつ、保持器の内径面における周方向の略中央部に揺動部材の凸形円弧状面に弾性接触する突起を設けたことを特徴とする揺動軸受。 - 前記軌道輪がプレス成形品からなる請求項1乃至8のいずれか1項に記載の揺動軸受。
- 前記軌道輪の周方向両端部に保持器の周方向両端と対向する折曲げ片を設けた請求項9に記載の揺動軸受。
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-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006354780A patent/JP2008164072A/ja active Pending
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