JP2008162598A - 複合容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の複合容器は、ヒートシ−ル層と紙層とバリアー層とアンカーコート層とヒートシ−ル層との順次積層体であって、バリアー層側のヒートシ−ル層を最内層として形成される複合容器において、前記アンカーコート層が、不飽和カルボン酸、又はその無水物を0.01〜5質量%の範囲でかつ、数平均粒子径が1μm以下のポリオレフィン共重合樹脂粒子からなり、不揮発性水性化助剤を実質的に含まない水性分散体の前記バリア層面への塗布乾燥層であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
まず、(1)の押出ラミネート法においては、アンカーコート層形成は有機チタン系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系剤などのアンカーコート剤形成用組成物によって形成されているが、内容物にアルコール、強アルカリ性物質が含まれている場合にはアンカーコート層の耐性が不足しており、シーラント層がバリア層から剥離する問題がある。
また、アンカーコート剤やドライラミネート用接着剤には、一般に有機溶剤が含まれており、作業に際しては有機溶剤の放出が生じ、作業環境を悪化させるので、その対策も必要であった。
最内層として形成されるヒートシ−ル可能なポリオレフィン系樹脂層が、アンカーコート層面への押出しコート層であるか、または熔融押出ポリオレフィン系樹脂を用いてポリオレフィン系樹脂フィルムを押出ラミネートしたものであることを特徴とする。
順次積層体が、ヒートシ−ル可能なポリエチレン樹脂層、紙層、ポリエチレン樹脂層、ポリエチレンテレフタレート樹脂層、バリア層、アンカーコート層、ヒートシ−ル可能なポリエチレン樹脂層の順次積層体であることを特徴とする。
バリア層が、アルミニウム箔、または、金属または金属酸化物の蒸着膜であることを特徴とする。
図1は、本発明の複合容器の製造に使用する積層体の一例を説明する断面図である。
本発明の複合容器を形成する積層体10は、少なくとも紙層11と、該紙層11の少なくとも外側に形成されたポリオレフィン系樹脂層12と、前記紙層11の内側に形成されたバリア層13と、バリア層13の内側に形成されたシーラント層15とを備えており、バリア層13とシーラント層15は、アンカーコート層14を介して積層されている。
本発明のアンカーコート層14は、不飽和カルボン酸又はその無水物を0.01〜5質量%の範囲で含み、かつ、数平均粒子径が1μm以下、例えば50nm〜200nmのポリオレフィン樹脂粒子からなり、乳化剤等を実質的に含まない水性分散体を塗布したものである。この水性分散液は、特開2004−9504号公報に記載されるものであり、不飽和カルボン酸又はその無水物とオレフィン化合物と(メタ)アクリル酸エステルとから構成されるポリオレフィン樹脂(A)の水性分散体と陰イオン性基が20〜700(当量/106 g)のポリエステル樹脂(B)の水性分散体とを、それぞれの水性分散体中の樹脂分の質量比が(A)/(B)=90/10〜20/80となるように混合して製造されるもので、ユニチカ(株)からアローベースSA−1200、SB−1200、SE−1200、TB−2010等として市販されるものが例示される。
乳化剤等の不揮発性水性化助剤は、乾燥後も塗膜中に残存し、たとえ少量であっても接着界面に大きな影響を与え、接着性や耐水性を低下させるため、上記の製品にあっては、水性分散体の製造工程において水性化促進や水性分散体の安定化の目的で乳化剤等の不揮発性水性化助剤は添加されていないものである。
また、紙層11とポリオレフィン系樹脂12とは、押出しラミネート等の積層手段によって積層される。
バリア層13の内側には、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体から成る水性分散体を塗布乾燥したアンカーコート層14を介してシーラント層15が形成されている。
そして得られた3層積層体のバリア層13を、前述の紙と合成樹脂フィルムとを積層した2層積層体の紙層11に接着剤等により接着し、積層体を作製するとよく、更に、この間に他のプラスチック層を形成して良い。
バリア層13とポリエチレン系樹脂層16を接着剤でドライラミネートまたは押出しラミネートして積層体を作成し、このバリア層13側にアンカーコート層14によりシーラント層15を押出コート、またはサンドラミネーションして積層する。図1のように、樹脂層17を更に設ける場合は、ポリオレフィン系樹脂層16と樹脂層17は押出しラミネーションまたはドライラミネーションによって積層される。
その後、紙層11とポリオレフィン系樹脂層12との積層体をポリオレフィン系樹脂層16に押出しラミネートし、積層体を得ることができる。
次に、実施例を示し、この複合容器についてさらに詳細に説明する。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡(株)製、E5100、厚さ12μm)とアルミニウム箔(東洋アルミニウム(株)製)、厚さ9μm)を二液硬化型ウレタン接着剤(三井化学ポリウレタン製、A−310/A−3、塗布量3.5g/m2 )によりドライラミネートしてポリエステル層とバリア層の2層積層体を作製した。
一方、2層積層体の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム面上に、ウレタン系アンカーコート剤(三井化学ポリウレタン(株)製、A−310/A−3、塗布量0.2g/m2)を塗布した後、低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、LC520)を押出しラミネートして厚さ15μmのポリエチレン樹脂層を形成した。
得られた積層体の層構成は、容器内側から、PE(60μm)/AC(本発明のアンカーコート層)/AL箔(9μm)/AC(ウレタン系)/PET(12μm)/AC(ウレタン系)/PE(15μm)/PE(15μm)/紙層/PE(20μm)である。
実施例1において「低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、LC520)を押出しラミネートして厚さ60μmのポリオレフィン系樹脂層を形成した。」〔0021〕とする点に代えて、ポリオレフィン系水分散体アンカーコート剤(ユニチカ(株)製SE−1200)層上に、厚み40μmの低密度ポリエチレンフィルム(東セロ(株)製「FC−S」)を、低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、LC520)を厚み20μmに押し出して、押出ラミネート法で貼りあわせて、ポリオレフィン系樹脂層を形成した以外は、実施例1と同様にして複合容器作成用積層体とした。
得られた積層体の層構成は、容器内側から、PE(40μm)/PE(20μm)/AC(本発明のアンカーコート層)/AL箔(9μm)/AC(ウレタン系)/PET(12μm)/AC(ウレタン系)/PE(15μm)/PE(15μm)/紙層/PE(20μm)である。
得られた積層体を実施例1の場合と同様にしてゲーベルトップ型の有底容器を作製して、容器の保存性を評価した。その結果、いずれの内容物の充填に際しても、容器のシール層に劣化や剥がれなどの異常は認められなかった。
実施例1において、本発明のアンカーコート層に代えて、ウレタン系アンカーコート剤(東洋モートン(株)製「EL−540」)層(乾燥膜厚0.5μm)とした以外は同様にして、複合容器作成用積層体とした。
得られた積層体を実施例1の場合と同様にしてゲーベルトップ型の有底容器を作製して、容器の保存性を評価した。いずれの内容物を充填した場合も、アルミニウム箔/PE層間において層間剥離が生じた。
Claims (4)
- ヒートシ−ル可能なポリオレフィン系樹脂層と紙層とバリアー層とアンカーコート層とヒートシ−ル可能なポリオレフィン系樹脂層との順次積層体であって、バリアー層側のヒートシ−ル可能なポリオレフィン系樹脂層を最内層として形成される複合容器において、前記アンカーコート層が、不飽和カルボン酸、又はその無水物を0.01〜5質量%の範囲でかつ、数平均粒子径が1μm以下のポリオレフィン共重合樹脂粒子からなり、不揮発性水性化助剤を実質的に含まない水性分散体の前記バリア層面への塗布乾燥層であることを特徴とする複合容器。
- 最内層として形成されるヒートシ−ル可能なポリオレフィン系樹脂層が、アンカーコート層面への押出しコート層であるか、または熔融押出ポリオレフィン系樹脂を用いてポリオレフィン系樹脂フィルムを押出ラミネートしたものであることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
- 順次積層体が、ヒートシ−ル可能なポリエチレン樹脂層、紙層、ポリエチレン樹脂層、ポリエチレンテレフタレート樹脂層、バリア層、アンカーコート層、ヒートシ−ル可能なポリエチレン樹脂層の順次積層体であることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
- バリア層が、アルミニウム箔、または、金属または金属酸化物の蒸着膜であることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
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