JP2008162342A - 車両用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用電源2としての鉛蓄電池2Aとキャパシタ2Bとの間に、予め定められた特定の電気的負荷の作動時にのみ、鉛蓄電池2Aとキャパシタ2Bとを電気的に並列に接続し、特定の電気的負荷とは異なる電気的負荷の作動時には、鉛蓄電池2Aとキャパシタ2Bとを電気的に非接続とする電流遮断手段3を設けた。この電流遮断手段3は、キャパシタ2Bから鉛蓄電池2Aに向かって電流が流れないようにする第1及び第2のダイオード3A,3Bと、コントロールユニット18の制御下で励磁、非励磁する第4及び第5のリレー3C,3Dとを備えるようにする。
【選択図】図1
Description
電源遮断装置としては、衝突を検出すると電流を遮断するもの(例えば、特許文献2参照)や、被衝突物と車両との相対速度が一定以上、かつ距離が0になった時に衝突が発生したとして電流を遮断するもの(例えば、特許文献3参照)等がある。
すなわち、ガソリン車、ディーゼル車等の車両電気システム自体は、鉛蓄電池の使用を前提に構築されている。そのため、キャパシタのように瞬間的な大電流を発生可能とする電源を搭載した車両が事故等に遭遇し、ショート等が発生した場合、従来の鉛蓄電池の使用を前提として構築された車両電気システムの安全対策では、電気システムを十分に保護することができない虞がある。
しかしながら、上述した電源遮断装置は、電気システムの障害を検出するものではなく、車両電気システムの異常発生よりも先に衝突等を検出するものであるため、システムは複雑となり、コストの上昇を招くという問題がある。
第1の蓄電手段と、前記第1の蓄電手段と電気的に並列に接続される第2の蓄電手段と、前記第1の蓄電手段と前記第2の蓄電手段との間に設けられた電流遮断手段とを備え、前記第1の蓄電手段は、前記電気的負荷或いは蓄電の為の電力供給手段に接続されると共に、前記電流遮断手段は、電気的負荷の内、予め定められた特定の電気的負荷の作動時にのみ、前記第2の蓄電手段より前記第1の蓄電手段へ給電可能とすることを特徴とする。
同図に示されるように、この車両用電源装置1は、瞬間的な大電流を発生可能とする車両用電源から車載された電気的負荷に駆動電力を供給するものであって、車両用電源2、電流遮断装置3、電力供給手段4、イグニションリレー5、イグニションスイッチ6、第1〜第4のスイッチ7〜10、第1〜第3のリレー11〜13、第1〜第4の電気的負荷14〜17、制御手段18を備えて構成されている。
さらに、第1及び第2のダイオード3A,3Bは、キャパシタ2Bから鉛蓄電池2Aに向かって電流が流れないように設けられている。
なお、キャパシタ2Bの充電が終了すると、キャパシタ2Bへの充電を遮断する図示しない充電遮断装置が電流遮断装置3に設けられている。
そして、このコントロールユニット18は、電流遮断装置3の第4及び第5のリレー3C,3Dを制御することによって、第1〜第4の負荷14〜17のうち、予め定められた特定の負荷(ここでは、第1及び第3の負荷14,16)が大電流を必要とする場合には、その大電流を必要とする特定の負荷に向けて、鉛蓄電池2Aの出力する電流に加えてキャパシタ2Bの出力する大電流を供給する制御を行うと共に、必要時以外、つまり、特定の負荷とは異なる負荷(第2の負荷15のこと)を動作させる場合は、車両用電源2から第1〜第4の負荷14〜17に向かってキャパシタ2Bの出力する大電流が流れるのを遮断する制御を行う。つまり、このコントロールユニット18は、電流遮断手段3の一部とみなされるようになっている。
また、大電流を必要としない第2の負荷15のための第2のスイッチ8がONされると、第4及び第5のリレー3C,3Dは非励磁とし、第2のリレー12を励磁するように設定されている。
また、第2のスイッチ8がONされた場合、第4及び第5のリレー3C,3Dは非励磁とし、第2のリレー12を励磁するように設定されている。
さらに、第3のスイッチ9がONされた場合、第4及び第5のリレー3C,3D、第3のリレー13を励磁するように設定されている。
同図に示されるように、イグニションスイッチ6がONされると、イグニションリレー5が励磁して、車両用電源2から電力の供給が開始される。この状態にあっては、第4及び第5のリレー3C,3Dは非励磁なので、鉛蓄電池2Aから出力される電流がコントロールユニット18に供給される。
第1及び第3のスイッチ7,9の何れかがONされない限りは、第4及び第5のリレー3C,3Dは非励磁のままとするので、キャパシタ2Bから鉛蓄電池2Aに向かって電流が流れない回路が形成され、鉛蓄電池2Aから出力される電流のみが車両電気システムに対して供給可能となる。また、この状態にあっては、キャパシタ2Bへの充電は可能となっているが、キャパシタ2Bから鉛蓄電池2A或いは電気的負荷側への給電は行われないようになっている。
また、コントロールユニット18は、第2のスイッチ8がONされると第2のリレー12のみを励磁して、第2の負荷15に鉛蓄電池2Aからの電力を供給する。
また、コントロールユニット18は、エンジンがかかった状態において第2のスイッチ8がONされると第2のリレー12を励磁して、第2の負荷15に鉛蓄電池2Aとオルタネータ4とからの電力を供給する。
さらに、コントロールユニット18は、エンジンがかかった状態において第3のスイッチ9がONされると、第4及び第5のリレー3C,3Dと第3のリレー13とを励磁する。これにより、鉛蓄電池2A、オルタネータ4からの電力に加えて、キャパシタ2Bの出力する大電力が第3の負荷3に供給されることとなる。
2…車両用電源
2A…鉛蓄電池(第1の蓄電手段)
2B…キャパシタ(第2の蓄電手段)
3…電流遮断装置
3A…第1のダイオード(給電手段)
3B…第2のダイオード(給電手段)
3C…第4のリレー
3D…第5のリレー
4…オルタネータ(電力供給手段)
7〜10…スイッチ
11〜13…リレー
14〜17…負荷(電気的負荷)
18…コントロールユニット(制御手段)
Claims (4)
- 車両に搭載された電気的負荷に駆動電力を供給する車両用電源装置において、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と電気的に並列に接続される第2の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と前記第2の蓄電手段との間に設けられた電流遮断手段とを備え、
前記第1の蓄電手段は、前記電気的負荷或いは蓄電の為の電力供給手段に接続されると共に、前記電流遮断手段は、電気的負荷の内、予め定められた特定の電気的負荷の作動時にのみ、前記第2の蓄電手段より前記第1の蓄電手段へ給電可能とすることを特徴とする車両用電源装置。 - 前記第1の蓄電手段は、鉛蓄電池であることを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
- 前記第2の蓄電手段は、キャパシタであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電源装置。
- 前記第1の蓄電手段から前記第2の蓄電手段へ充電可能な給電手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の車両用電源装置。
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