JP2008162207A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク供給源と記録ヘッドが所定位置からずれて連結されていてもシールを達成するインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】第1ジョイント部27がメインタンク25と連通するインク供給チューブ26の端部に設けられ、第2ジョイント部68が記録ヘッド16と連通するインク流通路72に設けられている。第1ジョイント部27及び第2ジョイント部68とは、第2ジョイント部68に形成される挿入孔80に第1ジョイント部27の先端を上方に挿入することによって連結される。これらを連結することによってメインタンク25から記録ヘッド16側に向けてインクを供給することができる。連結される第1ジョイント部27と前記第2ジョイント部68との間には、前記軸方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する第1シール部材66と、前記径方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する第2シール部材67とが介在している。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録ヘッドからインクを吐出することにより被記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関するものである。
従来のインクジェット記録装置では、インクを吐出することにより被記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、記録ヘッドに供給するインクを貯蔵するインク供給源と、を備え、記録ヘッドとインク供給源とが別体のもととして設けられているものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。このようなインクジェット記録装置では、インク供給源から記録ヘッドにインクを供給すべく、インク供給源に第1ジョイント部が形成され、記録ヘッドに第2ジョイント部が形成されている。インク供給源から記録ヘッド側にインクを補給する際には、第2ジョイント部が有する補給口に第1ジョイント部を挿入して連結する。第2ジョイント部には、インク補給口の周囲の壁面にガスケットが設けられ、補給口に挿入される第1ジョイント部は、その外周部の全周がこのガスケットに接触している。これによって第1ジョイント部の半径方向のシールが達成され、補給口からインクの漏れによるインク供給不良、および他色のインクとの混色の発生を防いでいる。
特開2002−113878号公報 特開2004−34336号公報 特開2005−41140号公報
しかしながら、インクジェット記録装置では、供給源及び記録ヘッドが振動するなどして、インクを供給している途中に補給口が補給ポートに対して、補給ポートの半径方向に相対変位する場合がある。このような場合、挿入されている補給ポートがガスケットに対し片当たりし、補給ポートとガスケットとの間に隙間ができる。また、補給ポートを補給口に挿入するとき、補給ポートの軸と補給口の軸とがずれている場合もある。このような場合も補給ポートがガスケットに片当たりし、これによって補給ポートとガスケットとの間に隙間ができる。このように第1ジョイント部及び第2ジョイント部が相対変位する、または軸がずれて挿入されるなどして、第1ジョイント部が第2ジョイント部に位置ずれしたまま挿入されて連結されることによって、第1ジョイント部とガスケットとの間に隙間が形成される。このようにして形成される隙間から埃及び塵などの異物がインクに混入し、また隙間からインクが漏れてインク供給不良が生じ、さらには他色のインクと混色することがある。
そこで、本発明は、インク供給源に連通する第1ジョイント部と、記録ヘッドに連通する第2ジョイント部とが所定位置からずれて連結されていても良好にシールを達成し、連結されている部分の防塵性能を向上し、シール不良によるインク供給不良を防止することができ、信頼性が高いインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明は、インク供給源と連通する第1インク流路の端部に設けられる第1ジョイント部と、記録ヘッドと連通する第2インク流路の端部に設けられ、前記第1ジョイント部と連結可能な第2ジョイント部と、を備え、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とを連結したときに、前記インク供給源から前記記録ヘッドに向けてインクを供給するインクジェット記録装置であって、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とは、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部のうちいずれか一方に形成された挿入孔に、他方の先端を所定の挿入方向に挿入することで連結するものであり、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部との間に介在し、前記挿入方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する第1シール部材と、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部との間に介在し、前記挿入方向に垂直な方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する第2シール部材とを有するものである。
前記構成によれば、第1ジョイント部及び第2ジョイント部のいずれか一方に形成される挿入孔に他方の先端部を挿入して連結することによって、第1シール部材が挿入方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成し、第2シール部材が挿入方向と垂直な方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する。これによって第1ジョイント部と第2ジョイント部が挿入方向に変位して、第1シール部材が第1ジョイント部及び第2ジョイント部のいずれか一方から離反しても、第2シール部材のシールは達成される。また第1ジョイント部と第2ジョイント部とが挿入方向に垂直な方向に変位して、または第1ジョイント部と第2ジョイント部とがこれらの軸がずれて連結されるなどして、第2シール部材が第1ジョイント部及び第2ジョイント部に対し片当たりまたは離反しても、第1シール部材のシールは達成される。このように第1ジョイント部及び第2ジョイントが相対変位し、または軸がずれて挿入されるなどして、第1ジョイント部と第2ジョイントとが所定位置と異なる位置において連結されてもシールが達成され、連結されている部分の防塵性能を向上させ、シール不良によるインク供給不良を防止することができる。
上記発明においては、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とを連結及び離間させるべく、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の少なくとも一方を移動させる移動機構を備えることが好ましい。
上記構成では、移動機構によって第1ジョイント部及び第2ジョイント部の少なくとも一方を移動させて、第1ジョイント部と第2ジョイント部とを連結及び離間させる。このように移動機構を用いることによって、第1ジョイント部及び第2ジョイント部が、シール部材に対し片当たりする、または軸ずれして連結されることを抑制することができる。これによってさらにシール性能を高めることができる。
上記発明においては、前記挿入孔は前記第2ジョイント部に設けられており、前記移動機構は前記第1ジョイント部を移動させるものであることが好ましい。
上記構成では、挿入孔が第2ジョイント部に形成され、第1ジョイント部を移動させる。記録ヘッドは記録媒体に画像を記録するために走査する必要があり、これに対し供給源は固定される場合が多い。記録ヘッドの移動を鑑みると、記録ヘッド側の構成をより単純にし、かつ省スペース化を図ることが好ましく、上記構成によりこれを実現することができる。
上記発明においては、前記第1シール部材は、前記第1ジョイント部を前記第2ジョイント部に挿入する際、前記第2シール部材が第1ジョイント部及び第2ジョイント部の両方に当接している状態で、前記第1ジョイント部及び第2ジョイント部のうちいずれか一方に対し離反していることが好ましい。
上記構成によれば、第2シール部材が挿入方向と垂直な方向を主方向とする力で圧縮されているので、第2シール部材を第1ジョイント部及び第2ジョイント部の両方に当接させた後に、第1ジョイント部を挿入方向にさらに挿入することができる。これによって第2シール部材がシールを達成している状態で、第1ジョイント部及び第2ジョイント部に対する第1シール部材の位置決めを行うことができ、第1シール部材を第1ジョイント部と第2ジョイント部との両方に確実に当接させて挿入方向に圧縮させることができ、第1シール部材及び第2シール部材の両方でシールすることができる。
上記発明においては、前記第1シール部材は、前記挿入方向において、第2シール部材より前記第2ジョイント部側に配設されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1シール部材を第2シール部材より第2ジョイント部側に配設することによって、より第2ジョイント部と反対側、つまり第1ジョイント部の基端側に第2シール部材を設けることができ、挿入孔内の第2シール部材によって封止されている側の空間の容積をより大きく確保することができる。前記空間の容積は、第1ジョイント部と第2ジョイント部とが相対変位すると変化するけれども、前記空間の容積を大きく確保することによって前記空間の容積に対する容積変化の量が小さくなり、結果的に前記相対変位に伴う前記空間の内圧変化を小さくすることができる。これによって第1シール部材および第2シール部材にかかる前記内圧の変動を低減することができ、良好にシールすることができる。
上記発明においては、前記第1シール部材及び前記第2シール部材は、前記第1ジョイント部と一体に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、第1シール部材及び第2シール部材が第1ジョイント部に一体に設けられているので、第1ジョイント部と第2ジョイント部とを離間させるときに、第1シール部材及び第2シール部材内に残るインクを第1ジョイント部がそのまま引き連れ、挿通孔にインクが残ることが抑制される。またこれによって挿通孔からインクが垂れ落ちることも抑制される。
上記発明においては、前記記録ヘッドと前記第2ジョイント部との間には、前記インク供給源から供給されたインクを一旦貯留するサブタンクが設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、第1ジョイント部を第2ジョイント部に連結することによって、インク供給源からサブタンクにインクが供給され、サブタンクに一旦貯留される。このサブタンクに貯留されるインクを記録ヘッドから吐出することによって、被記録媒体に画像を記録することができる。これによって前述のように挿入方向とそれに垂直な方向の2方向にシールして連結される第1ジョイント部および第2ジョイント部をインクが流れる流路に適用したステーション方式のインクジェット記録装置を実現できる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、第1ジョイント部と第2ジョイント部とが所定位置とずれて連結されていてもシールが達成されるので、連結されている部分の防塵性能を向上させ、シール不良によるインク供給不良を防止することでき、信頼性の高いインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置3を有する複合機1を示す斜視図である。図1に示すように、複合機1は、プリンタ機能やスキャナ機能やコピー機能やファクシミリ機能を有するものであり、その筐体2の下部に印刷用のインクジェット記録装置3を有すると共にその筐体2の上部にスキャナ装置4を有している。筐体2の正面には開口5が形成されており、その開口5の下段にインクジェット記録装置3の給紙トレイ6が設けられ、上段にインクジェット記録装置3の排紙トレイ7が設けられている。インクジェット記録装置3の正面側の右下部には開閉蓋8が設けられており、開閉蓋8の内側にはメインタンク搭載部9(図3参照)が設けられている。複合機1の上部正面側には、インクジェット記録装置3やスキャナ装置4などを操作するためのオペレーションパネル10が設けられている。また、複合機1は、外部のコンピュータに接続されている場合には、該コンピュータからドライバを介して送信される指示に基づいて動作可能となっている。
図2は図1に示す複合機1のインクジェット記録装置3を模式的に説明する断面図である。図2に示すように、複合機1の底側には給紙トレイ6が配置されている。給紙トレイ6の上側には、給紙トレイ6に積載された用紙11のうち最上層のものを搬送路12へ供給する給紙駆動ローラ13が設けられている。搬送路12は、給紙トレイ6の背面側から上方へ向かった後に正面側へ向けてUターンし、印刷領域14を通過して排紙トレイ7(図1参照)へと導かれている。
印刷領域14には、画像記録ユニット15が設けられている。画像記録ユニット15の下方には、用紙サイズより大きいプラテン20が配設されている。画像記録ユニット15の上流側には、搬送路12を流れる用紙11を狭持してプラテン20上へ搬送する搬送ローラ21及びピンチローラ22が設けられている。画像記録ユニット15の下流側には、画像記録が行われた用紙11を狭持して排紙トレイ7(図1参照)へ搬送する排紙ローラ23及びピンチローラ24が設けられている。
画像記録ユニット15は、多数のノズル孔からインクを搬送路12に向けて吐出する公知の圧電駆動式の記録ヘッド16と、記録ヘッド16へ供給するインクを貯蔵するサブタンク17と、記録ヘッド16を駆動制御するヘッド制御基板18と、これらを搭載するキャリッジ19とを有している。
サブタンク17には、インク補充機構30が適宜接続されることでインク補充可能となっている。インク補充機構30は、カートリッジタイプのメインタンク25と、メインタンク25に一端部が接続されたインク供給チューブ(以下、単に「供給チューブ」という)26と、供給チューブ26の他端部に設けられた第1ジョイント部27とを有している。そして、第1ジョイント部27が上下方向に昇降駆動されることで、サブタンク17の第2ジョイント部68に対して第1ジョイント部27が着脱される。そして、第1ジョイント部27が上昇して流入開口部68aに気密的に連結されたときに、メインタンク25が供給チューブ26を介してサブタンク17に連通してインク補充経路が接続状態となる。記録ヘッド16は用紙11に画像を記録するために走査する必要があり、これに対しメインタンク25はメインタンク搭載部9に固定されている。記録ヘッド16の移動を鑑みると、画像記録ユニット16の構成をより単純にし、かつ省スペース化を図ることが好ましい。第1ジョイント部27を昇降駆動することで、これを実現することができる。インク補充機構30の構成よりも画像記録ユニット15の構成をより単純にすることができ、省スペース化を図ることができる。
図3は図1に示す複合機1のインクジェット記録装置3の要部平面図である。図3に示すように、プラテン20の上方には、用紙搬送方向と直交する走査方向に向けて平板状の一対のガイドレール31,32が延設されている。各ガイドレール31,32は略同一平面上に設けられており、それらの上面はプラテン20の上面と略平行となるように、且つ、水平に形成されている。ガイドレール31,32には、画像記録ユニット15のキャリッジ19がガイドレール31,32の延設方向に摺動可能に支持されている。
用紙搬送方向下流側のガイドレール32の上面には、走査方向の両端部にて駆動プーリ(図示せず)及び従動プーリ35が設けられている。駆動プーリと従動プーリ35との間には、環状のタイミングベルト36が巻き掛けられている。キャリッジ19は、その底面側においてタイミングベルト36の一部に固着されている。駆動プーリの軸にはモータ37が接続されており、モータ37により駆動プーリが正逆回転されることで、タイミングベルト36が駆動プーリと従動プーリ35との間で周運動する。つまり、タイミングベルト36の周運動により、記録ヘッド16(図2参照)、サブタンク17及びヘッド制御基板18がキャリッジ19と共に一体的にガイドレール31,32上を往復移動する。サブタンク17は、印刷に用いられる5色のインクに対応して5つのインク貯蔵室を有している。また、サブタンク17は、一回の印刷処理で消費されると予想されるインク量以上のインク量が貯留される程度の容積を有している。
用紙が通過する印刷領域の外側には、インク補充機構30やメンテナンス機構40が配設されている。インク補充機構30は、キャリッジ19の走査方向の一端側(図3の右側)でガイドレール32の手前側(図3の下側)に設けられている。インク補充機構30は、定置式のメインタンク搭載部9に着脱可能に搭載されたメインタンク25を有しており、メインタンク25はインク種類ごとにそれぞれ対応して5つ用意されている。
図4は図3のIV−IV線断面図である。図4に示すように、メインタンク25は、メインタンク搭載部9に搭載され、アウターケース81とインナーケース82とを備えている。インナーケース82は、インク100を貯蔵するインク貯蔵室49を有している。そのインク貯蔵室49の上方には、インク貯蔵室49の上部の空気層と連通するようにピストンポンプ室50と正圧制御室51とが左右に対向配置されている。ピストンポンプ室50には、ピストン52が往復移動可能に挿入されている。ピストン52は、ピストンポンプ室50よりも小径なロッド部52aと、ロッド部52aの上面に形成されたラックギア部52bと、ロッド部52aの正圧制御室51側に設けられてピストンポンプ室50の内周面に摺接するピストン部52cとを有している。ピストン部52cにはピストンポンプ室50の内周面に気密的に接触するOリング54が取り付けられている。
ピストンポンプ室50には、正圧制御室51に対向する壁面に形成された挿通孔50aと、挿通孔50aと反対側の壁面に形成されてロッド部52aを外部に通過させる開口部50bとが設けられている。アウターケース81は、ピストンポンプ室50の開口部50bと対応する位置を含むようにサブタンク17側の壁面が切り欠かれた開口部81aを有している。また、メインタンク搭載部9には図示しない駆動手動で回転される略半円状のピニオンギア53が設けられており、そのピニオンギア53が開口部81aを通ってラックギア部52bに噛合している。即ち、ピニオンギア53が回転駆動されるとラックギア部52bに動力が伝達されてピストン52が往復運動する構成となっている。
正圧制御室51には、正圧制御弁56が往復移動可能に挿入されている。正圧制御弁56は、正圧制御室51の内周面との間に部分的にクリアランスを有するバネ座部56aと、バネ座部56aからピストン52に向けて突出する押込軸部56bとを有している。なお、前記クリアランスは、バネ座部56aを挟んだ左右の空間を互いに連通させるように形成されている。正圧制御室51には、ピストンポンプ室50に対向する壁面に形成されて押込軸部56bが通過する第1大気開放孔51aが設けられている。そして、正圧制御弁56の押込軸部56bが、大気開放孔51a及び挿通孔50aにクリアランスを有する状態で通過している。第1大気開放孔51aの正圧制御室51の内側の壁面周囲には、シールリング55が取り付けられている。正圧制御弁56には、バネ座部56aをシールリング55に向けて付勢するコイルバネ57が設けられている。また、正圧制御室51には、第1大気開放孔51aに対してシールリング55を挟んで反対側の壁面に第2大気開放孔51bが設けられている。
従って、インク貯蔵室49に所定値以上の正圧が発生した場合に、第1大気開放孔51aが開かれる。またピストン52が正圧制御室51側に進出して押込軸部56bを押圧した場合にも、第1大気開放孔51aが開かれる。そうすると、第1大気開放孔51aが第2大気開放孔51bに連通し、インク貯蔵室49が大気開放される。
メインタンク25の下部には、弾性材からなる環状のチューブ接続部58が設けられており、チューブ接続部58の中心には無負荷時に弾性的に閉塞するインク流出孔58aが形成されている。チューブ接続部58は無負荷時には弾性により縮径してインク流出孔58aを閉鎖する構成となっている。供給チューブ26の一端部には接続端子61が設けられており、チューブ接続部58に接続端子61が挿入されることで、供給チューブ26がメインタンク25のインク貯蔵室49と常時連通される。供給チューブ26の他端部には第1ジョイント部27が設けられている。
第1ジョイント部27は、供給チューブ26と連通するハウジング62を有している。ハウジング62は、メインタンク搭載部9に一体的に形成されたガイド筒部86に上下スライド可能に内嵌されている。ハウジング62の上壁には、流出開口部62aが形成されている。またハウジング62の上面には、流出開口部62aの周囲から上方に向けて円筒状の立設部62bが一体的に突出している。立設部62bの上端部には、第1シール部材66が取り付けられているとともに、立設部62bの外周面の中間部には、第2シール部材67が取り付けられている。
ハウジング62には第1開閉弁63が上下に往復移動可能に挿入されている。第1開閉弁63は、ハウジング62の内周面との間に部分的にクリアランスを有するバネ座部63aを有している。このクリアランスは、バネ座部63aを挟んだ上下空間を互いに連通させるように形成されている。また、第1開閉弁63は、バネ座部63aから上方に突出し、流出開口部62a及び立設部62bに部分的にクリアランスを有する状態で外部へ挿通される当接軸部63bを有している。このクリアランスは、流出開口部62a及び立設部62bを挟んだ上下空間を互いに連通させるように形成されている。
ハウジング62の内面であって流出開口部62aの周囲には、シールリング65が取り付けられている。第1開閉弁63には、バネ座部63aをシールリング65に向けて付勢するコイルバネ64が設けられている。当接軸部63bは、バネ座部63aがシールリング65に接触した状態において第1シール部材66よりも上方に突出している。
従って、第1開閉弁63の当接軸部63bが後述する第2開閉弁69からの抗力で押し返された場合に、第1開閉弁63がコイルバネ64に抗してシールリング65から離反して流出開口部62aが開き、流出開口部62aを挟む上下空間が連通する。また、インク貯蔵室49や供給チューブ26に所定値以上の負圧が発生した場合にも、第1開閉弁63がコイルバネ64に抗してシールリング65から離反し、流出開口部62aを挟む上下空間が連通する。なお、コイルバネ64は、第1ジョイント部27がサブタンク17に接続される際に、メインタンク25から記録ヘッド16(図2参照)のノズル孔に伝達される負圧がノズル孔におけるメニスカス耐圧を超えないように維持するバネ定数となっている。
さらにハウジング62の下方には、カムローラ28が設けられている。カムローラ28は、その駆動軸59に対する径方向の距離が滑らかに変化するカム面28aを有している。即ち、カムローラ28により移動機構が構成されており、カムローラ28が図示しない駆動手段で回転駆動されると、カム面28aがハウジング62の下面に当接して第1ジョイント部27を昇降させる構成となっている。
サブタンク17は、下壁の第1ジョイント部27と対応する位置に第2ジョイント部68を備えている。第2ジョイント部68には、その上部からインク流通路(第2インク流路)72を介してインク貯蔵室73が連通されている。また、サブタンク17のインク貯蔵室73の記録ヘッド16(図2参照)側の下壁には流出孔75が設けられており、インク貯蔵室73内のインク100が流出孔75から記録ヘッド16(図2参照)へ流下する構成となっている。さらに、サブタンク17には、インク貯蔵室73の上壁の一部に図に現れないラビリンス流路に連通する連通孔73aが形成され、このラビリンス流路を介して連通し、第2ジョイント部68のメインタンク25側に隣接する圧力緩衝室83が設けられている。圧力緩衝室83には、圧力緩衝室83が所定値以上の負圧となった場合に、圧力緩衝室83を大気開放する負圧制御弁84と、圧力緩衝室83が所定値以上の正圧となった場合に、圧力緩衝室83を大気開放する正圧制御弁85とが設けられている。
第2ジョイント部68は、サブタンク17の下壁で上方に窪んだ挿入孔80を有している。挿入孔80は、上方に向けて縮径するテーパ形状のテーパ側面部80aと、テーパ側面部80aの上端から径方向内側に突出する座部80bとを有している。この座部80bは、第2ジョイント部68内の上側に形成され、流通路72を介してインク貯蔵室73に連通する弁空間81と、下側に形成される挿入孔80とを隔てる。そして、座部80bの内側の空間が流入開口部68aとなり、その流入開口部68aを介して、上側の弁空間81と下側の挿入孔80とが連通されている。
弁空間81には、第2開閉弁69が上下動可能に挿入されている。第2開閉弁69は、第2ジョイント部68の壁面との間に部分的にクリアランスを有するバネ座部69aを有している。このクリアランスは、バネ座部69aを挟んだ上下空間を互いに連通させるように形成されている。また、第2開閉弁69は、バネ座部69aから下方に突出して流入開口部68aに部分的にクリアランスを有する状態で挿通される当接軸部69bを有している。このクリアランスは、流入開口部68aを挟んだ上下空間を互いに連通させるように形成されている。第2開閉弁69の当接軸部69bは、前述した第1開閉弁63の当接軸部63bと同一軸線上で対向するように配置されている。
また第2ジョイント部68には、流入開口部68aの弁空間81側の壁面周囲にシールリング71が取り付けられている。第2開閉弁69には、バネ座部69aをシールリング71に向けて付勢するコイルバネ70が設けられている。このサブタンク17側のコイルバネ70は、第1ジョイント部27側のコイルバネ64より大きいバネ定数を有しており、第1開閉弁63と第2開閉弁69とを当接軸部63b,69bで互いに当接させ、さらに押し込むと、流出開口部62aが開き、その後流入開口部68aが開く構成になっている。
このようにして構成されるインクジェット記録装置3は、いわゆるステーション供給方式のインクジェット記録装置であり、メインタンク25からサブタンク17にインクを補充する際、サブタンク17の第2ジョイント部68が、対応する第1ジョイント部27の上方に位置するまで、画像記録ユニット15を移動させ、第1ジョイント部27の上方に位置している状態でインクの補充動作が行われる。
インク補充動作について図5乃至図14を参照しながら説明する。図5乃至図10は、図1に示す複合機1のインクジェット記録装置3の第1ジョイント部27を接続する過程における各状態を順に示す要部断面図である。図5乃至図10は、図4と同一の断面であって、第1ジョイント部27及び第2ジョイント部68の周辺を拡大して示す断面図である。また図11は、第1ジョイント部27及び第2ジョイント部68の構成だけを抜き出して示す斜視図である。
図4及び図11(a)に示すように、第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とが離間している状態から、カムローラ28を図中反時計回りに回転駆動し、第1ジョイント部27を上方(挿入方向)に移動させることによって、第2ジョイント部68の挿入孔80に挿入し、第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とを連結させる。以下では、第1ジョイント部27が上昇して連結されるまでの連結動作について詳細に説明するが、この連結動作の説明において、第1ジョイント部27が移動機構によって上昇されていることは前提であり、その説明は省略する場合がある。
第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とが離間している状態から、第1ジョイント部27が上昇すると、挿入孔80に挿入され(図5参照)、その後第1開閉弁63と第2開閉弁69とが当接軸部63b,69bで互いに当接する(図6参照)。その後第1開閉弁63が第2開閉弁69によって下方に押され、第1開閉弁63だけが上昇せずにその位置で停止する。これによって第1開閉弁63のばね座部63bがシールリング65から離反し、流出開口部62aが開く(図7参照)。このようにして流出開口部62aを先に開くことによって、供給チューブ26内が大気に開放され、供給チューブ26内及びメインタンク25内の気体を大気開放することができる。
その後第1開閉弁63が第2開閉弁69を上方に押し返し、第2開閉弁69のバネ座部69aがコイルバネ70に抗してシールリング71から離反し、流入開口部69bが開く(図8参照)。流入開口部69bが開いた後、第2シール部材67も挿入孔80内に入り込み、やがて第2シール部材67がテーパ側面部80aに当接する。第2シール部材67が当接した直後では、第1シール部材66は、座部80bに対し下方に離隔している。テーパ側面部80aが上方に向って縮径しているため、立設部62bは、第1ジョイント部27が上方に進むにつれて立設部62bおよび挿入孔80の軸が一致する所定の位置に案内されるとともに、第2シール部材67が立設部62bの径方向(挿入方向に垂直な方向)を主方向とする圧縮力を受けて圧縮され、立設部62とテーパ側面部80aとの間をシールする(図9参照)。
このように第2シール部材67は、立設部62bの径方向を主方向とする方向に圧縮されているので、上下方向の圧縮量が少ない。それ故、第2シール部材67によって立設部62とテーパ側面部80aとの間をシールしている状態であっても、第1ジョイント部27の上昇が許容されている。第1ジョイント部27さらに上昇させ続けることによって、第1シール部材66が座部80bに当接し、そして立設部62bの上端部と座部80bとによって上方向(挿入方向)に圧縮されて、立設部62bの上端部と座部80bとの間がシールされる。そして第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とが連結される(図10及び図11(b)参照)。
従って、第2シール部材67がシールを達成している状態で、座部80bに対する第1シール部材66の位置決めを行うことができ、第1シール部材66を座部80bに確実に当接させて圧縮することができる。これによって挿入孔80と立設部62bとの間で径方向及び軸方向のシールを確実に達成することができ、また立設部62b及び挿入孔80の加工精度が低くても、径方向及び軸方向のシールを達成することができる。
連結された第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とは、挿入孔80と立設部62bとの間で径方向及び軸方向(上方向)のシールが達成されており、また第1ジョイント部27内と弁空間81とが互いに連通される。これによってメインタンク25とサブタンク17とが互いに連通してインク補充経路が接続状態となる。
従って、立設部62bが挿入孔80に対し、立設部62bの径方向及び軸方向のいずれの方向に相対変位する、または立設部62bが挿入孔80に対して軸がずれて挿入されるなどしても、また第1シール部材66及び第2シール部材67の少なくともいずれか一方が立設部62bと挿入孔80との間をシールしている。このように第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とが互いに挿入すべく所定の位置とずれた位置で連結されていても、シールを良好に達成することができ、連結されている部分の防塵性能を向上させ、シール不良によるインク供給不良を防止することができ、さらにはインク漏れによる混色も防止できる。それ故、シールの信頼性が高い。
また本実施形態のようなステーション方式のインクジェット記録装置3では、記録ヘッド16及びサブタンク17が走査方向に移動し、第1ジョイント部27が走査方向に垂直な上下方向に移動するため、立設部62bが挿入孔80に対し軸がずれて挿入され、第1シール部材66及び第2シール部材67のいずれか一方に対しシール部材に対し片当たりすることが有る。第1シール部材66及び第2シール部材67のいずれか一方に対し挿入孔80が片当たりしても、他方によって立設部62bと挿入孔80との間をシールすることができる。それ故、ステーション方式のインクジェット記録装置3では、このようなシール構造が好適である。
図12は図1に示す複合機1のインクジェット記録装置3のメインタンク25へのインク戻し状態における要部断面図であって、図4と同一の断面におけるものである。次いで、図示しない駆動手段によりメインタンク25のピニオンギア53が図中反時計回りに回転駆動されることで、ピストン52が挿通孔50aから離反するように後退してメインタンク25のインク貯蔵室49に負圧が生じる。この負圧によりサブタンク17内のインク100が供給チューブ26を介してメインタンク25へと吸い戻される(図11参照)。
図13は図1に示す複合機1のインクジェット記録装置3のサブタンクへのインク補充状態における要部断面図であって、図4と同一の断面におけるものである。次いで、メインタンク25のピニオンギア53が図中時計回りに回転駆動されて、ピストン52が挿通孔50aへ向けて進出すると、メインタンク25のインク貯蔵室49から供給チューブ26を介してサブタンク17へとインク100が補充される(図12参照)。このときのサブタンク17へのインクの補充量は、次回の印刷処理で消費されると予想されるインク量以上となるように設定されている。
図14は図1に示す複合機1のインクジェット記録装置3のサブタンク17へのインク補充完了状態における要部断面図であって、図4と同一の断面におけるものである。次いで、サブタンク17へのインク補充が終了すると、カムローラ28を図中反時計回りにさらに回転駆動する。そうすると、カム面28aからハウジング62が離脱して第1ジョイント部27が降下し、連結動作と逆の動作で、第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とが離脱する。具体的には、まず座部80bから第1シール部材66が離反し(図9参照)、その次に第2シール部材67がテーパ側面部80aから離反し、その後挿入孔80から離脱する(図8参照)。その次にコイルバネ70によって第2開閉弁69のバネ座部69aが付勢されてシールリング71に着座して、流入開口部68aが閉じ(図7参照)、さらに第1開閉弁63のバネ座部69aがコイルバネ64によって付勢されてシールリング65に着座して、流出開口部68bが閉じる(図6参照)。第1ジョイント部27はそのまま下降を続け(図5)、最後には、挿入孔80から離脱する(図14参照)。
以上の構成とすると、第1ジョイント部27に第1シール部材66及び第2シール部材67が取り付けられているので、第1ジョイント部27を挿入孔80から離間させるとき、第1シール部材66及び第2シール部材67内に残るインクを付着させたまま引き連れていく。本実施の形態のように挿入孔80下方に開口している場合、挿入孔80内にインクが残ると、画像記録ユニット15が用紙11上を走査しているときに、挿入孔80内に残留するインクが用紙11に垂れ落ちるおそれがある。これに対し第1ジョイント部27は、搬送路12(図2参照)の側方に形成され、第1ジョイント部27に付着したインクが搬送路12を流れる用紙11(図2参照)に垂れ落ちることがなく、用紙11を汚すことがない。第1ジョイント部27が第1シール部材66及び第2シール部材67内に残るインクを付着させたまま引き連れていくので、挿入孔80内にインクが残ることが抑制され、これによってインクが搬送路12を流れる用紙11に垂れ落ちることがない。
またサブタンク17の下壁に第2ジョイント部68が設けられ、この第2ジョイント部68に対し、第1ジョイント部27を下方から上方に挿入する構成であるので、上方から下方にまたは水平方向に挿入する場合に比べ供給チューブ26を右往左往取り回す必要がなく、供給チューブ26を取り回すために必要なスペースを少ない。またこのように供給チューブ26を取り回す必要がないので、供給チューブ26内で空気の吹溜りが生じることを抑制できる。
また第1シール部材66を第2シール部材67より第2ジョイント部68側に配設することによって、より下方側に第2シール部材67を設けることができ、挿入孔80内の第2シール部材67によって封止されている側の空間90の容積をより大きく確保することができる。前記空間の容積は、第1ジョイント部27と第2ジョイント部68とが相対変位すると、変化するけれども、前記空間の容積を大きく確保することによって前記空間の容積に対する容積変化の量が小さくなり、結果的に前記相対変位に伴う前記空間の内圧変化を小さくすることができる。よって第1シール部材66および第2シール部材67にかかる前記内圧の変動を低減することができ、良好にシールすることができる。
(第2実施形態)
図15は本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置のジョイント部分を示す要部断面図である。主に第1シール部材66及び第2シール部材67の配置されている位置が、第1実施形態と相違するが、その他の点は第1実施形態と同様である。なお、第1実施形態と同一の構成については適宜同一符号を付して以下の説明を省略する。
ハウジング62は、その上壁の周縁部側がサブタンク17の下壁に対向するように形成され、この上壁の周縁部に第1シール部材66が取り付けられている。また第2シール部材67は、立設部62bの外周部の上端側に取り付けられている。このように第1シール部材66及び第2シール部材67を配置した場合、第1シール部材がハウジング62の上壁とサブタンク17の下壁とに上下方向に圧縮されて、ハウジング62の上壁とサブタンク17の下壁との間がシールされる。第1ジョイント部127と第2ジョイント部68との連結動作など他の作用は、シールする位置が異なるだけで第1実施形態と同様である。それ故、他の構成及び作用についての説明を省略する。他の効果については、第1実施形態の特有の構成による作用効果を除いて、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
(第3実施形態)
図16は本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置のジョイント部分を示す要部断面図である。第1実施形態との相違点は、第2ジョイント部168の座部80bの形状のみであり、その他の点は第1実施形態と同様である。なお、第1実施形態と同一の構成については適宜同一符号を付して以下の説明を省略する。
座部80bの弁空間81に望む壁面都と反対側の壁面が、上方に向って縮径するように傾斜している。この壁面に第1シール部材66を当接させ、立設部62bを座部80bに向って押し付けることによって、第1シール部材66は、上方向を主方向とする方向の圧縮力で圧縮されて、シールを達成する。このように座部80bの壁面が上方向を主方向とする方向の圧縮力で圧縮可能なように傾斜していれば、第1シール部材66によって軸方向のシールを達成し、第2シール部材67によって径方向のシールを達成することができる。他の構成及び作用効果については、第1実施形態の特有の構成および作用効果を除いて、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
(第4実施形態)
図17は本発明の第4実施形態に係るインクジェット記録装置の要部断面図である。図17は、図4と同一の断面線で切断したものを示している。第1実施形態との相違点は、供給チューブ26の他端部がサブタンク117に常時連結されているチューブ方式のインクジェット記録装置である点と、供給チューブ26の一端部に設けられる接続端子61に代えて第1ジョイント部127が設けられ、メインタンク25の下部に設けられるチューブ接続端子に代えて第2ジョイント部68が設けられている点である。その他の点は、第1実施形態と同様である。なお、第1実施形態と同一の構成については適宜同一符号を付して以下の説明を省略する。
メインタンク125の下部には、第2ジョイント部68が設けられている。第2ジョイント部68の弁空間81がインク貯蔵室49に連通し、挿入孔80が外方に開口している。供給チューブ126の一端部には、第1ジョイント部27が設けられている。第1ジョイント部27のハウジング62が供給チューブ126と連通し、立設部62bが水平方向に延びるように配設されている。第1ジョイント部27は、メインタンク搭載部9に固定されている。
メインタンク125をメインタンク搭載部9に搭載する際、固定される第1ジョイント部27を第2ジョイント部68に挿入させることによって、まず第2シール部材67がシールを達成し、さらに挿入することによって第1シール部材66がシールを達成する。このようにしてメインタンク125と供給チューブ126が連結される。
また供給チューブ126の他端部は、サブタンク117に常時連結されており、メインタンク125と供給チューブ126が連結すると、メインタンク125とサブタンク117とが連通し、メインタンク125からサブタンク117にインクを常時補給可能になる。
以上の構成とすると、チューブ方式のインクジェット記録装置のメインタンク125と供給チューブ126とを接続するジョイント部分にも適用することができ、種々のインクジェット記録装置に対し適用することができる。他の構成及び作用効果については、第1実施形態の特有の構成および作用効果を除いて、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
本実施形態では、第1シール部材66および第2シール部材67が第1ジョイント部27に設けられている場合について説明しているけれども、第2ジョイント部68に設けられてもよく、その場合であっても軸方向及び径方向のシールを達成することができる。また本実施形態では、上方向を所定の挿入方向として説明しているけれども、上方向に垂直な方向、すなわち水平方向を挿入方向としてもよい。
また本実施形態では、第1ジョイント部27だけが上下方向に昇降する構成であるけれども、第2ジョイント部68が上下方向に昇降する構成であってもよく、また両方が昇降する構成であってもよい。また供給チューブ26の他端部に第2ジョイント部68が設けられ、サブタンク17の下壁に第1ジョイント部27が設けられる構成であってもよい。
以上のように、本発明に係るインクジェット記録装置は、インク供給源に連通する第1ジョイント部と、記録ヘッドに連通する第2ジョイント部とが所定位置からずれて連結されていてもシールが達成されるので、連結されている部分の防塵性能を向上させ、シール不良によるインク供給不良を防止することができ、信頼性が高いインクジェット記録装置を必要とする、複合機等に広く適用することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を有する複合機を示す斜視図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置を模式的に説明する断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の要部平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の第1ジョイント部と第2ジョイント部とが離間している状態を示す要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の第1ジョイント部および第2ジョイント部の当接部が互いに当接している状態を示す要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の第1ジョイント部の流出開口部aが開いた状態を示す要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の第2ジョイント部の流入開口部が開いた状態を示す要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の第2シール部材が挿入孔に当接した直後の状態を示す要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置の第1ジョイント部と第2ジョイント部とが連結されている状態を示す要部断面図である。 第1ジョイント部及び第2ジョイント部の構成だけを抜き出して示す斜視図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置のメインタンクへのインク戻し状態における要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置のサブタンクへのインク補充状態における要部断面図である。 図1に示す複合機のインクジェット記録装置のサブタンクへのインク補充完了状態における要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置のジョイント部分を示す要部断面図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置のジョイント部分を示す要部断面図である。 図17は本発明の第4実施形態に係るインクジェット記録装置の要部断面図である。
符号の説明
1 複合機
3 インクジェット記録装置
16 記録ヘッド
17,117 サブタンク
25,125 メインタンク
26,126 供給チューブ
27,127 第1ジョイント部
28 カムローラ
62a 流出開口部
66 第1シール部材
67 第2シール部材
68,168 第2ジョイント部
72 インク流通路
80 挿入孔

Claims (7)

  1. インク供給源と連通する第1インク流路の端部に設けられる第1ジョイント部と、
    記録ヘッドと連通する第2インク流路の端部に設けられ、前記第1ジョイント部と連結可能な第2ジョイント部と、を備え、
    前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とを連結したときに、前記インク供給源から前記記録ヘッドに向けてインクを供給するインクジェット記録装置であって、
    前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とは、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部のうちいずれか一方に形成された挿入孔に、他方の先端を所定の挿入方向に挿入することで連結するものであり、
    前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部との間に介在し、前記挿入方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する第1シール部材と、
    前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部との間に介在し、前記挿入方向に垂直な方向を主方向とする力で圧縮されてシールを達成する第2シール部材とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とを連結及び離間させるべく、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の少なくとも一方を移動させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記挿入孔は前記第2ジョイント部に設けられており、
    前記移動機構は前記第1ジョイント部を移動させるものであることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1シール部材は、前記第1ジョイント部を前記第2ジョイント部に挿入する際、前記第2シール部材が第1ジョイント部及び第2ジョイント部の両方に当接している状態で、前記第1ジョイント部及び第2ジョイント部のうちいずれか一方に対し離反していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1シール部材は、前記挿入方向において、第2シール部材より前記第2ジョイント部側に配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1シール部材及び前記第2シール部材は、前記第1ジョイント部と一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドと前記第2ジョイント部との間には、前記インク供給源から供給されたインクを一旦貯留するサブタンクが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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