JP2008161309A - フライヤー用インナーケース - Google Patents

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Takekazu Kimura
毅和 木村
Koji Yamada
光二 山田
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Abstract

【課題】食用油の劣化を防止するとともに油槽内側面の汚れの付着を防止することができるフライヤー用インナーケースを提供することを課題とする。
【解決手段】油槽内の油面から上下適当範囲の油槽内壁をカバーするフライヤー用インナーケースであって、油槽側壁の四面に沿って配設するステンレス鋼製薄板材からなり、この薄板材の板面には食用油の劣化防止用触媒をコーティングする、好ましくは前記薄板材の触媒コーティング領域が、油面近傍から下側であるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食用油が加熱されることにより、いわゆるつかれ現象が進み、揚げ物の品質が低下することを防止する目的で使用するフライヤー用インナーケースに関する。
従来、フライヤーの油槽に収容された食用油を加熱して揚げ物を揚げる時、食用油は空気との接触面で急激な熱酸化が起こり油の粘度が上昇するようになり、粘度が上昇すると熱せられた油の中に種物を入れたときには、いわゆる「カニ泡」と呼ばれる細かな泡が発生するようになる。そして、泡の発生が進行してつかれ現象が進むことにより、その泡が容易には消えなくなって、有害な環状化合物も生成されるようになる。食用油の粘度の上昇がおこると、種物への熱伝導が損なわれ、揚げ物に油脂がしみ込んで油っぽくなり、風味が低下し、カラッと揚がらなくなり、鮮度保持も悪くなるため、揚げ物の品質が悪くなり、客の品質に対する評価や販売力が低下するようになる。
また、揚げ物を揚げることにより汚れた油で油槽内側面(特に油面付近)が汚れることになるが、この油槽内の油面付近における汚れは酸化してこびり付いた炭化物等で、手洗いにより固着物を擦り落とすことが必要になるくらいに頑固な汚れであり、洗浄作業が非効率な作業で改善が要望されていた。
このため、油槽内側面の油面近傍における汚れの付着を防止する目的で、油槽内側面に取外し可能なインナーケースを設け、油槽内側面の代わりにインナーケースが汚れることで油槽内側面自体の汚れを防止するとともに、汚れが少なくなることにより食用油の劣化を少しでも抑えるようにすることが考えられている(特許文献1,2)。
国際公開第2006/038677号パンフレット 特開平8−164078号公報
〔従来技術の問題点〕
このような従来の技術におけるフライヤー用インナーケースは、油槽内側面の食用油による汚れ、特に炭化物等のこびり付きを肩代わりして、洗浄時には、インナーケースを油槽から取り出して洗浄することができるようになり、汚れを落とす作業が容易になる点では役立っているけれども、炭化物等のこびり付きを除去する汚れ落としが難しい作業であることに代わりがない。
そこで、フライヤーの使用者等から油槽内側面、特に油面付近が汚れにくくかつ食用油が劣化しにくくなるようにすることが要望されている。
本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定した技術的な課題は、食用油の劣化を防止するとともに油槽内側面の汚れの付着を防止することができるフライヤー用インナーケースを提供することにある。
本発明における前記課題が効果的に解決されるフライヤー用インナーケースを特定するために、必要と認める事項の全てが網羅され、具体的に構成された、課題解決手段を以下に示す。
本発明のフライヤー用インナーケースに係る第1の課題解決手段は、油槽内の油面から上下適当範囲の油槽内壁をカバーするフライヤー用インナーケースであって、油槽側壁の四面に沿って配設するステンレス鋼製薄板材からなり、この薄板材の板面には食用油の劣化防止用触媒をコーティングしたことを特徴とする。
同上フライヤー用インナーケースに係る第2の課題解決手段は、前記薄板材の板面における触媒コーティング領域には表面粗さを粗くする処理を施した表面上に前記食用油の劣化防止用触媒をコーティングしたことを特徴とする。
また、同上フライヤー用インナーケースに係る第3の課題解決手段は、前記食用油の劣化防止用触媒として銀含有の油改質用触媒を用いたことを特徴とする。
また、同上フライヤー用インナーケースに係る第4の課題解決手段は、前記食用油の劣化防止用触媒としてチタンまたはチタン合金からなる光触媒コーティング材を用いたことを特徴とする。
また、同上フライヤー用インナーケースに係る第5の課題解決手段は、前記薄板材の対向する二面の上端縁にはそれぞれ取っ手を外方に向けて張り出すように設け、この取っ手を前記油槽の上端面に載せて前記油槽の中に前記薄板材を垂下したことを特徴とする。
また、同上フライヤー用インナーケースに係る第6の課題解決手段は、前記薄板材の触媒コーティング領域が、油面近傍から下側であることを特徴とする。
フライヤー用インナーケースに係る第1の課題解決手段では、油槽側壁の四面に沿って配設するステンレス鋼製薄板材の板面には食用油の劣化防止用触媒をコーティングしたことにより、フライを揚げるために加熱された食用油が油面近傍でも酸化が進まず、劣化を防ぐことができ、種物を揚げた場合でも泡立ちを生じることが減り、油面近傍における油槽側壁やインナーケースへの汚れの付着を防止でき、炭化物のこびり付きを防止して、油槽及びインナーケースの洗浄作業を容易にすることができる。
フライヤー用インナーケースに係る第2の課題解決手段では、薄板材の板面における触媒コーティング領域には表面粗さを粗くする処理を施した表面上に食用油の劣化防止用触媒をコーティングしたことにより、触媒コーティング箇所の表面積が大きくなり、食用油の劣化防止用触媒の作用面積が大きくなって、食用油の劣化をより良く防止できるとともに、油槽側壁やインナーケースへの汚れの付着が減少するようになる。
フライヤー用インナーケースに係る第3の課題解決手段では、銀含有の油改質用触媒を食用油の劣化防止用触媒として用いたことにより、食用油の劣化を防止でき、粘度の上昇を防ぎ、揚げ物への熱伝導を損なうことがなく、油の浸透が少なく、風味の良いカラッとした揚げ物ができ、食用油の寿命を大幅に延ばすことができる。
フライヤー用インナーケースに係る第4の課題解決手段では、チタンまたはチタン合金からなる光触媒コーティング材を食用油の劣化防止用触媒として用いたことにより、酸化した食用油を還元することを含めて食用油の酸化を防止することにより浄化し、食用油の使用を長期間継続することができて、食用油の消費量を減らすことができるとともに廃棄される量が減り、資源の有効利用ができて、コストが効果的に減少することができるとともに環境破壊等の防止にも役立つ。
また、フライヤー用インナーケースに係る第5の課題解決手段では、薄板材の対向する二面の上端縁にそれぞれ取っ手を外方に向けて張り出すように設けて、この取っ手を油槽の上端面に載せて油槽の中に薄板材を垂下することができるようにしたことによって、取っ手を持って手作業によるインナーケースの出し入れが容易にでき、作業性が向上し、インナーケースの清浄な状態を維持することが容易にできる。
また、フライヤー用インナーケースに係る第6の課題解決手段では、薄板材の板面における触媒コーティング領域を油面近傍から下側としたから、板面の触媒コーティング部分に炭化物等の汚れが付着することがなく、触媒が食用油の劣化防止機能を効果的に作用することができ、なおかつ触媒の使用量を削減することができて、インナーケースのコストを低減することができる。
以下、本発明による最良の実施形態を具体的に説明する。
ただし、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
〔構成〕
フライヤー用インナーケースの実施形態は、図1に示すように、厚みが1mm程度の板材を用い、一辺が(D=W=)296mmの正方形で高さが(H=)130mmの、蓋と底のない型枠のような形状とし、その型枠状の平面形状がフライヤーの油槽の平面形状と相似形に形成されたインナーケース10で、側面10a,10b,10c,10dのうち対向する二面10a,10cには上端縁に横方向外方に張り出す取っ手11,11をそれぞれ固着して、人手によりインナーケース10を持てるように形成する。
フライヤーの油槽の内寸法は縦横それぞれ300mmで、油槽とインナーケース10の外壁面との間の隙間は、2mm程度空くように作るが、これはインナーケース10の熱膨張を考えてのものである。
このインナーケース10の各内面には、(油面表示線で示す)油面位置12に相当する高さの位置から若干下方に下がった位置から下側に、食用油の劣化防止用触媒13をコーティングする。
食用油の劣化防止用触媒13には、種々あるが、例えば、銀を含むコーティング剤、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化鉄、銀等を含むコーティング剤、あるいは銀塩またはコロイダル銀を固着したゼオライト、シリカゲル、アルミノ珪酸塩鉱物およびアルミノ−シリカゲルの群から選ばれた少なくとも1種の無機化合物を用いるコーティング剤を、塗布し、加熱硬化してなる、銀含有の改質用触媒を食用油の劣化防止用触媒として用いるものとする。
食用油の劣化防止用触媒13をコーティングする領域(以下、コーティング領域という)では、触媒をコーティングする前にサンドブラスト等による表面粗さを粗くするとともに表面の高低差を大きくする処理を実施する。
これにより、触媒のコーティング部では表面積が大幅に大きくなり、食用油の劣化防止用触媒13が食用油と接触する面積が大きく広がり、食用油の劣化をより良く防止できる。
〔作用効果〕
このように構成したフライヤー用インナーケースでは、インナーケース10の取っ手11,11を手で持って油槽の平面形状に合わせて、油槽内にインナーケース10を降ろして、油槽の縁にインナーケース10の取っ手11,11が載るようになって下げ止る。
油槽の側壁に沿ってインナーケース10の各面が配置されると、油槽内の食用油のうちインナーケース10との間の隙間に入り込んだ食用油は、狭い隙間に入っているため中央部に比較して温度が上がらず、酸化反応や劣化が少なくなり、また、油槽内のインナーケース10の内部に位置している食用油は加熱されて温度上昇し、酸化重合反応や熱重合反応の過程で分子の巨大化が進むようになるが、インナーケース10の内面側にコーティングされた食用油の劣化防止用触媒13の作用により酸化重合反応や熱重合反応が抑制されて、食用油の分子の巨大化を阻止することができ、分子の細分子化が維持され、食用油の粘度の上昇や劣化を防止し、食用油の寿命を延ばすことができる。
また、食用油の粘度の上昇や劣化を防止できるから、油槽の側壁に沿った食用油の焼付きを生じることがなく、インナーケース10の壁面にも食用油の焼付きが防止できて、種物を挙げた後の清掃が容易にできるようになる。
フライを揚げた後のフライヤーやインナーケース10の清掃が容易になったことにより、清掃の手間と人件費とが大幅に削減でき、食用油の寿命が延びたことと合わせて、効果的に経費の節約ができる。
〔別態様〕
このような実施の形態は、発明の趣旨を理解しやすくするため具体的に説明しているが、発明内容を限定するものではないから、特に説明されていない(意匠的な内容も含む)別の態様を制限するものではなく、適宜変更しても良い。このような意味で発明の趣旨に沿ういくつかの別態様を以下に示す。
実施態様のような銀含有型の食用油の劣化防止用触媒13の代わりに光触媒コーティング材をブラスト法によりインナーケース10に被覆したものでも、食用油の劣化防止用触媒として機能させることができる。
この場合には、チタンまたはチタン合金をショットブラスト法により、ステンレス鋼のインナーケース10に定められたコーティング領域に吹き付け、ステンレス鋼の表面に酸化チタンの被膜を形成して、光触媒コーティング材としての酸化チタンの還元作用を利用して食用油の劣化を防止すると共に寿命を延ばして、清掃の手間と人件費とを大幅に削減することができる。
本発明の実施態様による劣化防止用触媒を設けたインナーケースを示す斜視図である。
符号の説明
10 インナーケース
10a,10b,10c,10d 側面
11 取っ手
12 (油面表示線で示す)油面位置
13 (コーティング領域に設けた)食用油の劣化防止用触媒

Claims (6)

  1. 油槽内の油面から上下適当範囲の油槽内壁をカバーするフライヤー用インナーケースであって、油槽側壁の四面に沿って配設するステンレス鋼製薄板材からなり、この薄板材の板面には食用油の劣化防止用触媒をコーティングしたことを特徴とするフライヤー用インナーケース。
  2. 前記薄板材の板面における触媒コーティング領域には表面粗さを粗くする処理を施した表面上に前記食用油の劣化防止用触媒をコーティングしたことを特徴とする請求項1記載のフライヤー用インナーケース。
  3. 前記食用油の劣化防止用触媒として銀含有の油改質用触媒を用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフライヤー用インナーケース。
  4. 前記食用油の劣化防止用触媒としてチタンまたはチタン合金からなる光触媒コーティング材を用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフライヤー用インナーケース。
  5. 前記薄板材の対向する二面の上端縁にはそれぞれ取っ手を外方に向けて張り出すように設け、この取っ手を前記油槽の上端面に載せて前記油槽の中に前記薄板材を垂下したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のフライヤー用インナーケース。
  6. 前記薄板材の触媒コーティング領域が、油面近傍から下側であることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載のフライヤー用インナーケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024128188A1 (ja) * 2022-12-15 2024-06-20 ゼストグレイン株式会社 油改質触媒機能物品

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