JP2008160254A - 電話交換機、優先接続制御方法およびプログラム - Google Patents

電話交換機、優先接続制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発信者ごとに接続待ち時間を調整可能な電話交換機、優先接続制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザ情報保管部33は、一般電話ごとに最大待ち時間を保管し、決定部21cは、接続要求を行った一般加入者電話の待ち時間が、その一般加入者電話の最大待ち時間以下になるように、その一般電話の待ち合わせ時刻を決定し、その一般電話が接続待ち状態のまま待ち合わせ時刻が超過した場合に、優先受付電話接続部5は、その一般加入者電話と優先受付電話7とを接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電話交換機、優先接続制御方法およびプログラムに関し、特には、不特定多数の発信者(一般加入者電話)からの電話通信に関する接続待ち時間を制御する電話交換機、優先接続制御方法およびプログラムに関する。
従来の電話交換システムが、特許文献1(特開2003−244324号公報)に記載されている。図6は、特許文献1に記載の電話交換システムを示したブロック図である。
図6において、この電話交換システムは、発信側に設けられる蓄積プログラム制御式の発信側交換機201と、着信側に設けられる蓄積プログラム制御式の着信側交換機401と、これらの交換機を中継回線を介して接続する中継交換機501とから構成されている。
発信側交換機201は、発呼加入者101を収容する通信路スイッチ601と、交換機の各種操作処理を実行するためのプログラムを記憶しておく記憶装置701と、記憶装置701から読み出したプログラムに基づき所定の処理を実行するコンピュータ機能を有す中央制御装置801を備える。
中央制御装置801は、発呼加入者101のダイヤルした優先着信接続サービスが付与された契約加入者番号を本来の一般電話番号に変換するためのデータベース901と接続する。
中央制御装置801は、優先呼判定部81と、番号変換部82と、優先加入者設定部83と、規制処理部84とを備える。
優先呼判定部81は、発呼加入者101のダイヤルした番号が優先的に着信を許容する優先着信加入者301への接続を示す所定の特番であるか否かを識別する。
番号変換部82は、優先呼判定部81がこの所定の特番を認識したとき、発呼加入者101から受信した被呼者の契約加入者番号を、データベース901を参照して、本来の一般電話番号に変更する。
優先加入者設定部83は、着信側へ送出する発ユーザ識別情報に優先着信加入者であることを示す情報を設定する。
規制処理部84は、発ユーザ識別情報に対応して定めた呼規制率に基づき呼の規制を行う。
中間交換機501と着信側交換機401のそれぞれは、通信路スイッチ1001、1301と、プログラムに基づき所定の処理を実行するコンピュータ機能を有する中央制御装置112、115を備える。
このような構成を有する従来の電話交換システムは、次のように動作する。
中央制御装置801は、発呼加入者101よりダイヤルされた電話番号(例:0XY0ー△△△△△△のような10桁番号)を受信する。
次に、優先呼判定部81は、受信した番号のうち、0XY0の特番で接続種別を識別する。
識別の結果、「0XY0」が優先着信加入者への接続を示す特番の場合、番号変換部82は、発呼加入者101から受信した被呼者の電話番号を、この被呼者の市街番号を含む本来の一般電話番号に変換するため、データベース901にアクセスする。
次に、優先加入者設定部83は、発ユーザ識別情報に優先着信加入者であることを示す情報を設定する。
一方、識別の結果、「0XY0」が一般電話番号の場合、優先加入者設定部83は、発端末の端末種別を判断し、端末に応じた発ユーザ種別の優先度設定を行う。
さらに、規制処理部84は、発ユーザ種別に対応して定めた呼規制率に応じた呼の規制を行い、規制を実施する。
特許文献2(特開2000−216886号公報)には、複数の受付電話を備え、待ち時間が最小の受付電話に着呼を割り当てる電話受付システムが記載されている。
特許文献3(特開2001−53884号公報)には、受付電話への接続を待っている電話に待ち時間をアナウンスする受付システムが記載されている。
特開2003−244324号公報 特開2000−216886号公報 特開2001−53884号公報
特許文献1に記載の電話交換システムは、以下の問題点を有する。
第1の問題点は、多数のユーザが通信を行うとしている場合において、利用している通信回線の輻輳により通信規制を行った場合、発呼側のユーザは、輻輳が終了するまで、着信側の回線に接続できないということである。
その理由は、発信者のダイヤルした電話番号により、優先的に接続を許可された発信者であるか否かを決定しているためである。
第2の問題点は、輻輳が発生した場合に、発信側のユーザには、いつ着信側の回線に接続することが可能か不明であることである。
その理由は、呼の規制を発信者のダイヤルした電話番号により規制し、発信側のユーザに受信側の回線の輻輳状態を把握させる機能が無いことにある。
特許文献2に記載の電話受付システムは、上記第1の問題点を解決可能であり、また、特許文献3に記載の受付システムは、上記第2の問題点を解決可能である。
しかしながら、特許文献1ないし3に記載のシステムでは、発信者ごとに、接続待ち時間を個別に調整できない。
本発明の目的は、発信者ごとに接続待ち時間を調整可能な電話交換機、優先接続制御方法およびプログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の電話交換機は、複数の受付電話と優先受付電話と一般電話とに接続される電話交換機であって、前記一般電話ごとに、最大待ち時間を保管するユーザ情報保管部と、前記受付電話ごとに、該受付電話の負荷の状態を保管する負荷状態保管部と、前記受付電話と前記一般電話との接続の要請を順番に受け付けた場合、その受付順に前記接続を実行する接続部と、前記一般電話から前記受付電話へ接続要求を受け付けた場合に、前記負荷状態保管部を参照して、前記負荷が最小の受付電話を特定する特定部と、前記接続要求を行った一般電話を、前記特定部にて特定された受付電話に接続する要請を、前記接続部に行う要請部と、前記接続要求を行った一般電話の待ち時間が該一般電話の最大待ち時間以下になるように、前記ユーザ情報保管部を参照して、該一般電話の待ち合わせ時刻を決定する決定部と、時計部と、前記接続要求を行った一般電話が接続待ち状態のまま、前記時計部が示す時刻が前記決定部にて決定された待ち合わせ時刻を超過したか否かを監視する受付タイマーと、前記受付タイマーが前記時刻は前記待ち合わせ時刻を超過したと判定した場合に、前記接続要求を行った一般電話を前記優先受付電話に接続する優先接続部と、を含む。
また、本発明の優先接続制御方法は、複数の受付電話と優先受付電話と一般電話とに接続され、また、前記一般電話ごとに最大待ち時間を保管するユーザ情報保管部と、前記受付電話ごとに該受付電話の負荷の状態を保管する負荷状態保管部と、前記受付電話と前記一般電話との接続の要請を順番に受け付けた場合にその受付順に前記接続を実行する接続部と、時計部と、を含む電話交換機が行う優先接続制御方法であって、前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記負荷状態保管部を参照して、前記負荷が最小の受付電話を特定する特定ステップと、前記接続要求を行った一般電話を、前記特定された受付電話に接続する要請を、前記接続部に行う要請ステップと、前記接続要求を行った一般電話の待ち時間が該一般電話の最大待ち時間以下になるように、前記ユーザ情報保管部を参照して、該一般電話の待ち合わせ時刻を決定する決定ステップと、前記接続要求を行った一般電話が接続待ち状態のまま、前記時計部が示す時刻が前記決定された待ち合わせ時刻を超過したか否かを監視する監視ステップと、前記時計部が示す時刻が前記待ち合わせ時刻を超過した場合に、前記接続要求を行った一般電話を前記優先受付電話に接続する優先接続ステップと、を含む。
上記発明によれば、一般電話ごとに最大待ち時間が保管され、接続要求を行った一般電話の待ち時間が、その一般電話の最大待ち時間以下になるように、その一般電話の待ち合わせ時刻が決定され、その一般電話が接続待ち状態のまま待ち合わせ時刻が超過した場合に、その一般電話が優先受付電話に接続される。
このため、発信者ごとに、接続待ち時間を個別に調整することが可能になる。
なお、前記負荷状態保管部は、前記受付電話ごとに、接続待ち時間を保管する待ち時間保管部と、前記受付電話ごとに、前記接続待ち状態の一般電話を識別するための識別情報と、該一般電話の待ち合わせ時刻と、を保管する待ち合わせ時刻保管部と、含み、前記特定部は、前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記待ち時間保管部と前記待ち合わせ時刻保管部とを参照して、前記接続待ち時間が最小の受付電話を特定することが望ましい。
上記発明によれば、複数の受付電話の中で待ち時間が最小となる可能性が高い受付電話に対して、接続要求を行った一般電話を、接続待ち状態の電話として設定可能になる。
また、前記決定部は、前記接続要求を行った一般電話を接続待ち状態としている受付電話の接続待ち時間を前記待ち時間保管部から読み出し、該接続待ち時間を前記時計部が示す時刻に加算して第1待ち合わせ時刻を決定し、前記接続要求を行った一般電話の最大待ち時間を前記ユーザ情報保持部から読み出し、該最大待ち時間を該時計部が示す時刻に加算して第2待ち合わせ時刻を決定し、該第1待ち合わせ時刻と該第2待ち合わせ時刻のうち、該時計部が示す時刻に近いほうを、前記待ち合わせ時刻として決定することが望ましい。
上記発明によれば、接続待ち時間を適切に調整することが可能になる。
本発明のプログラムは、複数の受付電話と、優先受付電話と、一般電話と、前記一般電話ごとに最大待ち時間を保管するユーザ情報保管部と、前記受付電話ごとに該受付電話の負荷の状態を保管する負荷状態保管部と、前記受付電話と前記一般電話との接続の要請を順番に受け付けた場合にその受付順に前記接続を実行する接続部と、に接続されるコンピュータに、時刻を計時する計時手順と、前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記負荷状態保管部を参照して、前記負荷が最小の受付電話を特定する特定手順と、前記接続要求を行った一般電話を、前記特定された受付電話に接続する要請を、前記接続部に行う要請手順と、前記接続要求を行った一般電話の待ち時間が該一般電話の最大待ち時間以下になるように、前記ユーザ情報保管部を参照して、該一般電話の待ち合わせ時刻を決定する決定手順と、前記接続要求を行った一般電話が接続待ち状態のまま、前記計時された時刻が前記決定された待ち合わせ時刻を超過したか否かを監視する監視手順と、前記計時された時刻が前記待ち合わせ時刻を超過した場合に、前記接続要求を行った一般電話を前記優先受付電話に接続する優先接続手順と、を実行させる。
上記発明によれば、上記優先接続制御方法をコンピュータにて実現可能となる。
本発明によれば、発信者ごとに接続待ち時間を調整可能になる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の電話交換機を含む電話交換システムを示したブロック図である。
図1を参照すると、電話交換システムは、公衆電話回線網100に接続した一般加入者電話(一般電話)11〜1nと、受信側に設けられている受信側交換機4と、受信側交換機4に接続し通信状況のデータおよび動作プログラムを保管するデータ保管部3と、受信側交換機4に接続した受付電話61〜6nおよび優先受付電話7と、を備える。
受信側交換機4は、受付電話61〜6nを収容する受付電話接続部(接続部)41〜4nと、優先受付電話7を収容する優先受付電話接続部(優先接続部)5と、データ保管部3から読み出した動作プログラムを実行して所定の処理を行うコンピュータである演算部2と、を備える。
受付電話接続部41〜4nは、受付電話61〜6nと一般加入者電話との接続の要請を順番に受け付けた場合、その受付順に、その接続を実行する。また、優先受付電話接続部5は、優先受付電話7と一般加入者電話との接続の要請を順番に受け付けた場合、その受付順に、その接続を実行する。
受付電話6n(nは自然数)は、受付電話接続部4nに対応する。
演算部2は、着信した発信者電話(一般加入者電話)1nの電話番号を元にデータ保管部3に接続する。
演算部2は、通信受付・ディスパッチ部21と、時計部22と、受付タイマー23を備える。
通信受付・ディスパッチ部21は、着信した一般加入者電話1nを、複数ある受付電話61〜6nのうちのどの受付電話に接続するかを、各受付電話での接続待ち一般加入者電話1nの数と、各受付電話での平均接続待ち時間と、に基づいて決定する。
時計部22は、時刻を示す。
受付タイマー23は、時計部22を参照して、一般加入者電話1nが着信してから経過した時間を測定する。
データ保管部3は、平均待ち時間保管部31と、待ち合わせ時刻保管部32と、ユーザ情報保管部33と、を備える。なお、平均待ち時間保管部31と待ち合わせ時刻保管部32とで、負荷状態保管部34を構成する。
負荷状態保管部34は、受付電話61〜6nごとに、受付電話61〜6nの負荷の状態(接続待ち時間に関する情報)を保管する。
平均待ち時間保管部31は、待ち時間保管部の一例であり、受付電話61〜6nごとに、接続待ち時間の情報を保管する。
図2は、平均待ち時間保管部31が保管する情報の一例を示した説明図である。
図2に示したように、平均待ち時間保管部31には、各時間帯における各受付電話の平均待ち時間の情報が保管される。
図3は、待ち合わせ時刻保管部32が保管する情報の一例を示した説明図である。
図3に示したように、待ち合わせ時刻保管部32には、受付電話ごとに、接続を待ち合わせている接続待ち加入者電話番号(識別情報)と、その接続待ち加入者電話番号の最大待ち時刻(待ち合わせ時刻)とが保管される。
図4は、ユーザ情報保管部33が保管する情報の一例を示した説明図である。
図4に示したように、ユーザ情報保管部33には、通信を行った一般加入者電話ごとに、過去の通信待ち時間と、接続待ちの最大時間(待ち時間閾値:最大待ち時間)とが保管される。
図1に戻って、通信受付・ディスパッチ部21は、特定部21aと、要請部21bと、決定部21cと、を含む。
特定部21aは、一般加入者電話1nから受付電話61ないし6nへの接続要求を受け付けた場合に、負荷状態保管部34を参照して、負荷が最小の受付電話を特定する。
要請部21bは、接続要求を行った一般加入者電話1nを、特定部21aにて特定された受付電話への接続する要請を、その受付電話に対応する受付電話接続部に行う。
決定部21cは、接続要求を行った一般加入者電話1nの待ち時間が一般加入者電話1nの待ち時間閾値(最大待ち時間)以下になるように、ユーザ情報保管部33を参照して、一般加入者電話1nの待ち合わせ時刻を決定する。
次に、動作を説明する。
図5Aから図5Bは、図1に示した電話交換機の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図5Aから図5Bを参照して、本実施の形態の全体動作について説明する。
まず、演算部2は、一般加入者電話1nから受付電話61ないし6nへの接続要求を受信する(ステップ1:以下「S1」と略称。以下同様)。
通信受付・ディスパッチ部21の特定部21aは、待ち合わせ時刻保管部32を参照して、一般加入者電話と通信を行っていない受付電話が存在するか否か検索する(S2)。
一般加入者電話と通信を行っておらず通信が可能な受付電話が存在する場合には(S3)、要請部21bは、その受付電話に対応する受付電話接続部に、その受付電話と一般加入者電話1nを接続する要請をキューイングして、一般加入者電話1nをその受付電話に接続し、それらの電話を使った通話が開始される。
一方、通信が可能な受付電話が存在しない場合には(S3)、特定部21aは、平均待ち時間保管部31を参照して、現在の時刻を含む時間帯における各受付電話の平均待ち時間を検索し、かつ、待ち合わせ時刻保管部32を参照して、受付電話ごとの、通話待ちとなっている一般加入者電話数を検索する(S4)。
続いて、特定部21aは、受付電話ごとに、平均の待ち時間と通話待ちとなっている一般加入者電話の数との積をとり、その積が最小の受付電話を、待ち時間が最小(負荷が最小)と想定される受付電話として決定する。
続いて、要請部21bは、一般加入者電話1nをその受付電話に接続する要請を、その受付電話に対応する受付電話接続部へキューイングし、また、特定部21aは、待ち合わせ時刻保管部32において、その決定された受付電話に対応する接続待ち電話番号の欄に、一般加入者電話1nの電話番号を追加する(S5)。
続いて、決定部21cは、特定部21aがS4にて検索した各受付電話における平均待ち時間のうち、特定部21aが待ち時間が最小と想定した受付電話の平均待ち時間を受付タイマー23に提供する。
受付タイマー23は、その平均待ち時間を、時計部22が示す現在の時刻に加算し、その加算値(第1待ち合わせ時刻)を、S5で待ち合わせ時刻保管部32に追加した電話番号に対応する最大待ち時刻の欄に登録する(S6)。
続いて、特定部21aは、受付タイマー23がS6で計算した最大待ち時刻を取得し、その最大待ち時刻を、一般加入者電話1nへ通知する(S7)。
続いて、決定部21cは、一般加入者電話1nの電話番号を元に、ユーザ情報保管部33の検索を行う(S8)。
一般加入者電話1nの電話番号がユーザ情報保管部33に登録されていない場合には、決定部21aは、S6にて待ち合わせ時刻保管部32に登録した最大待ち時刻を変更せず、その最大待ち時刻をそのまま利用する。
一方、一般加入者電話1nの電話番号がユーザ情報保管部33に登録されている場合には、決定部21aは、一般加入者電話1nの電話番号に対応する待ち時間閾値がユーザ情報保管部33に登録されているか確認し(S9)、その待ち時間閾値が登録されていない場合には、S6にて待ち合わせ時刻保管部32に登録した最大待ち時刻を変更せず、その最大待ち時刻をそのまま利用する。
決定部21cは、ユーザ情報保管部33に、一般加入者電話1nの電話番号に対応する待ち時間閾値が設定されている場合には、その待ち時間閾値を時計部22が示す現在の時刻に加算し、その加算値(第2待ち合わせ時刻)を、S6にて設定した待ち合わせ時刻(第1待ち合わせ時刻)と比較し(S10)、現在の時刻に近い待ち合わせ時刻を、S6にて設定した最大待ち時刻の欄に再設定する(S11)。
一般加入者電話1nは、受付電話と通話可能となるまで待ち合わせを行い(S12)、受付電話と接続できない場合には、受付タイマー23は、時計部22が示す時刻が一般加入者電話1nの最大待ち時刻を超過したか確認し(S13)、最大待ち時刻を超過していない場合には、一般加入者電話1nは、通話可能まで待ち合わせを行う。
時計部22が示す時刻が最大待ち時刻を超過した場合には、受付タイマー23は、時計部22が示す時刻が一般加入者電話1nの最大待ち時刻を超過したことを、要請部21bに通知し、要請部21bは、一般加入者電話1nと優先受付電話7との接続の要請を優先受付電話接続部5に行い、一般加入者電話1nを優先受付電話7に接続する(S14)。
以上の過程により、一般加入者電話と受付電話または優先受付電話間にて、通話が開始されたため、特定部21aは、通話を開始した一般加入者電話1nの情報を、待ち合わせ時刻保管部32から削除する(S15)。
なお、受付タイマー23は、時計部22が示す時刻を用いて、一般加入者電話1nが着信してから一般加入者電話1nが受付電話または優先受付電話と接続するまでの時間を測定する。
続いて、特定部21aは、受付タイマー23の測定値に基づいて、平均待ち時間保管部31における今回通信を開始した受付電話番号の平均待ち時間を更新する(S16)。
続いて、特定部21aは、ユーザ情報保管部33において、待ち時間閾値を、今回通信を開始した一般加入者電話番号の待ち時間の平均に更新する(S17)。
但し、待ち時間閾値は、待ち時間の平均でなく、固定値としてもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、任意の一般加入者電話から問い合わせ窓口等への通信が多数集まる受付電話への通信において、受付電話と通信が始まる予定時刻が発信者へ通知可能となる。
また、受付電話との接続待ちとなっている一般加入者電話のうち、長時間接続待ちとなっている一般加入者電話番号を優先受付電話に接続する場合、発信者に関係なく優先受付電話へ一定の時間閾値を利用して接続させるのではなく、発信者に応じて優先電話に接続するまでの時間を設定可能となる。
また、本実施形態では、特定部21aは、一般加入者電話から受付電話への接続要求を受け付けた場合に、平均待ち時間保管部31と待ち合わせ時刻保管部32とを参照して、接続要求を行った一般加入者電話と接続する受付電話を特定する。
この場合、複数の受付電話の中で待ち時間が最小となる可能性が高い受付電話に対して、接続要求を行った一般加入者電話を接続することが可能になる。
また、本実施形態では、決定部21cは、第1待ち合わせ時刻と第2待ち合わせ時刻のうち、時計部22が示す時刻に近いほうを、待ち合わせ時刻として決定する。
この場合、接続待ち時間を適切に調整することが可能になる。
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。 平均待ち合わせ時間保管部31の構成を示す図である。 待ち合わせ時間保管部32の構成を示す図である。 ユーザ情報保管部33の構成を示す図である。 本発明の実施形態の優先接続制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の優先接続制御の処理手順を示すフローチャートである。 従来の電話交換システムを示したブロック図である。
符号の説明
11〜1n 一般加入者電話
2 演算部
21 通信受付・ディスパッチ機能
21a 特定部
21b 要請部
21c 決定部
22 時計部
23 受付タイマー
3 データ保管部
31 平均待ち時間保管部
32 待ち合わせ時刻保管部
33 ユーザ情報保管部
34 負荷情報保管部
4 受信側交換機
41〜4n 受付電話接続部
5 優先受付電話接続部
61〜6n 受付電話
7 優先受付電話

Claims (9)

  1. 複数の受付電話と優先受付電話と一般電話とに接続される電話交換機であって、
    前記一般電話ごとに、最大待ち時間を保管するユーザ情報保管部と、
    前記受付電話ごとに、該受付電話の負荷の状態を保管する負荷状態保管部と、
    前記受付電話と前記一般電話との接続の要請を順番に受け付けた場合、その受付順に前記接続を実行する接続部と、
    前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記負荷状態保管部を参照して、前記負荷が最小の受付電話を特定する特定部と、
    前記接続要求を行った一般電話を、前記特定部にて特定された受付電話に接続する要請を、前記接続部に行う要請部と、
    前記接続要求を行った一般電話の待ち時間が該一般電話の最大待ち時間以下になるように、前記ユーザ情報保管部を参照して、該一般電話の待ち合わせ時刻を決定する決定部と、
    時計部と、
    前記接続要求を行った一般電話が接続待ち状態のまま、前記時計部が示す時刻が前記決定部にて決定された待ち合わせ時刻を超過したか否かを監視する受付タイマーと、
    前記受付タイマーが前記時刻は前記待ち合わせ時刻を超過したと判定した場合に、前記接続要求を行った一般電話を前記優先受付電話に接続する優先接続部と、を含む電話交換機。
  2. 請求項1に記載の電話交換機において、
    前記負荷状態保管部は、
    前記受付電話ごとに、接続待ち時間を保管する待ち時間保管部と、
    前記受付電話ごとに、前記接続待ち状態の一般電話を識別するための識別情報と、該一般電話の待ち合わせ時刻と、を保管する待ち合わせ時刻保管部と、含み、
    前記特定部は、前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記待ち時間保管部と前記待ち合わせ時刻保管部とを参照して、前記接続待ち時間が最小の受付電話を特定する、電話交換機。
  3. 請求項2に記載の電話交換機において、
    前記決定部は、前記接続要求を行った一般電話を接続待ち状態としている受付電話の接続待ち時間を前記待ち時間保管部から読み出し、該接続待ち時間を前記時計部が示す時刻に加算して第1待ち合わせ時刻を決定し、前記接続要求を行った一般電話の最大待ち時間を前記ユーザ情報保持部から読み出し、該最大待ち時間を該時計部が示す時刻に加算して第2待ち合わせ時刻を決定し、該第1待ち合わせ時刻と該第2待ち合わせ時刻のうち、該時計部が示す時刻に近いほうを、前記待ち合わせ時刻として決定する、電話交換機。
  4. 複数の受付電話と優先受付電話と一般電話とに接続され、また、前記一般電話ごとに最大待ち時間を保管するユーザ情報保管部と、前記受付電話ごとに該受付電話の負荷の状態を保管する負荷状態保管部と、前記受付電話と前記一般電話との接続の要請を順番に受け付けた場合にその受付順に前記接続を実行する接続部と、時計部と、を含む電話交換機が行う優先接続制御方法であって、
    前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記負荷状態保管部を参照して、前記負荷が最小の受付電話を特定する特定ステップと、
    前記接続要求を行った一般電話を、前記特定された受付電話に接続する要請を、前記接続部に行う要請ステップと、
    前記接続要求を行った一般電話の待ち時間が該一般電話の最大待ち時間以下になるように、前記ユーザ情報保管部を参照して、該一般電話の待ち合わせ時刻を決定する決定ステップと、
    前記接続要求を行った一般電話が接続待ち状態のまま、前記時計部が示す時刻が前記決定された待ち合わせ時刻を超過したか否かを監視する監視ステップと、
    前記時計部が示す時刻が前記待ち合わせ時刻を超過した場合に、前記接続要求を行った一般電話を前記優先受付電話に接続する優先接続ステップと、を含む優先接続制御方法。
  5. 請求項4に記載の優先接続制御方法において、
    前記負荷状態保管部は、
    前記受付電話ごとに、接続待ち時間を保管する待ち時間保管部と、
    前記受付電話ごとに、前記接続待ち状態の一般電話を識別するための識別情報と、該一般電話の待ち合わせ時刻と、を保管する待ち合わせ時刻保管部と、含み、
    前記特定ステップでは、前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記待ち時間保管部と前記待ち合わせ時刻保管部とを参照して、前記接続待ち時間が最小の受付電話を特定する、優先接続制御方法。
  6. 請求項5に記載の優先接続制御方法において、
    前記決定ステップでは、前記接続要求を行った一般電話を接続待ち状態としている受付電話の接続待ち時間を前記待ち時間保管部から読み出し、該接続待ち時間を前記時計部が示す時刻に加算して第1待ち合わせ時刻を決定し、前記接続要求を行った一般電話の最大待ち時間を前記ユーザ情報保持部から読み出し、該最大待ち時間を該時計部が示す時刻に加算して第2待ち合わせ時刻を決定し、該第1待ち合わせ時刻と該第2待ち合わせ時刻のうち、該時計部が示す時刻に近いほうを、前記待ち合わせ時刻として決定する、優先接続制御方法。
  7. 複数の受付電話と、優先受付電話と、一般電話と、前記一般電話ごとに最大待ち時間を保管するユーザ情報保管部と、前記受付電話ごとに該受付電話の負荷の状態を保管する負荷状態保管部と、前記受付電話と前記一般電話との接続の要請を順番に受け付けた場合にその受付順に前記接続を実行する接続部と、に接続されるコンピュータに、
    時刻を計時する計時手順と、
    前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記負荷状態保管部を参照して、前記負荷が最小の受付電話を特定する特定手順と、
    前記接続要求を行った一般電話を、前記特定された受付電話に接続する要請を、前記接続部に行う要請手順と、
    前記接続要求を行った一般電話の待ち時間が該一般電話の最大待ち時間以下になるように、前記ユーザ情報保管部を参照して、該一般電話の待ち合わせ時刻を決定する決定手順と、
    前記接続要求を行った一般電話が接続待ち状態のまま、前記計時された時刻が前記決定された待ち合わせ時刻を超過したか否かを監視する監視手順と、
    前記計時された時刻が前記待ち合わせ時刻を超過した場合に、前記接続要求を行った一般電話を前記優先受付電話に接続する優先接続手順と、を実行させるプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムにおいて、
    前記負荷状態保管部は、
    前記受付電話ごとに、接続待ち時間を保管する待ち時間保管部と、
    前記受付電話ごとに、前記接続待ち状態の一般電話を識別するための識別情報と、該一般電話の待ち合わせ時刻と、を保管する待ち合わせ時刻保管部と、含み、
    前記特定手順では、前記一般電話から前記受付電話への接続要求を受け付けた場合に、前記待ち時間保管部と前記待ち合わせ時刻保管部とを参照して、前記接続待ち時間が最小の受付電話を特定する、プログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムにおいて、
    前記決定手順では、前記接続要求を行った一般電話を接続待ち状態としている受付電話の接続待ち時間を前記待ち時間保管部から読み出し、該接続待ち時間を前記計時された時刻に加算して第1待ち合わせ時刻を決定し、前記接続要求を行った一般電話の最大待ち時間を前記ユーザ情報保持部から読み出し、該最大待ち時間を該計時された時刻に加算して第2待ち合わせ時刻を決定し、該第1待ち合わせ時刻と該第2待ち合わせ時刻のうち、該計時された時刻に近いほうを、前記待ち合わせ時刻として決定する、プログラム。
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