JP2008158577A - 警報監視解除システム - Google Patents

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Akira Mimura
明 三村
Yoshimasa Iwai
義将 岩井
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Abstract

【課題】現場制御盤の警報を中央制御室から確認、解除することができる安価な警報監視解除システムを提供する。
【解決手段】現場制御盤11と、前記現場制御盤11を監視するカメラ本体23及び前記カメラ本体23の動作を制御するカメラサーバ25を備える監視カメラ21と、前記現場制御盤11から発信される警報信号を受信し、これを報知する中央制御室に設置される中央制御装置30と、前記カメラサーバ25と信号を送受信するメディアサーバ41及びメディアサーバ41に指令を送る操作用コンピュータ42を備えるカメラ制御装置40と、ディスプレイモニタ50と、を含み、前記操作用コンピュータ42は、前記現場制御盤11に警報リセット信号を送信可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電所、プラント設備などで使用される現場機器又は設備の起動、停止を含め動作を制御する現場制御盤の警報の警報監視解除システムに関する。
発電所、プラント設備などでは、現場の機器又は設備を起動、停止させるため機器又は設備の近くに現場制御盤を設けることが多い。中央制御室から現場の機器又は設備を起動、停止させることは可能であるが、機器又は設備の状況及び周囲の状況を確認しながら起動、停止させることが安全の上からも好ましく、現場制御盤は多く使用されている。現場制御盤は、一般に機器又は設備を起動、停止させるほか、機器又は設備の動作を制御するための制御装置を備える。このほか、データを記録、指示する記録計、指示計などが取り付けられ、さらに機器又は設備に異常が発生した場合にこれを報知する警報装置が設けられている。現場制御盤は中央制御室に設置される中央制御装置とも接続し、現場機器又は設備に異常が発生すると、現場制御盤の警報装置が作動すると共に、中央制御装置の該当する警報装置が作動し、現場機器又は設備に異常が発生したことを報知する。
警報の表示方法には種々の方法があるが、発電所のように現場制御盤の数が多い場合にあっては、現場制御盤は、各警報に対応した個別の表示灯を設けこれを点滅、点灯させ、中央制御装置は、現場制御盤で何らかの警報が発生したことを表示する現場制御盤に対応した表示灯を点滅、点灯させることが多い。これは現場機器又は設備に対応した個別警報の数が非常に多く、中央制御装置を収納する中央制御盤に個別警報表示灯を取り付けるスペースが確保できないこと、個別警報に対応した警報信号を中央制御室に発信するには、多くの費用が必要なことなどによる。このため現在では、現場制御盤を監視する監視カメラを現場制御盤毎に取り付け、中央制御室で現場からの警報信号を受信すると、警報が発報された現場制御盤の個別警報表示灯を監視カメラで撮影し、これを中央制御室に設置されたディスプレイモニタで確認し、警報内容を確認する方法が採用されている。
発電プラント等の表示システムに関し、従来の警報表示装置ではプラント異常が発生した場合、警報表示灯数が多く、また表示器の刻印文字数の制約から表示内容を判読することが容易ではなく、さらに表示点数の多さから警報表示器と操作・監視機器との位置関係が難しく、運転員の負担が大きく、迅速な対応が困難との指摘がある。これを解決するため、表示すべき警報の情報量に応じて各警報情報を拡大、又は縮小して表示する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−113350号公報
上記に示す従来の現場制御盤の警報に対しては、一般的に次ぎような手順で警報解除措置が行われる。まず中央制御室で監視カメラを用いて現場制御盤の警報の内容を確認すると、それに対する措置を検討する。次ぎに運転員が現場に行き、現場制御盤の警報内容を確認の上、ブザー停止、警報表示灯の点滅を停止させ警報表示灯を点灯状態とする。警報原因を取除いた後、警報解除ボタンを操作し警報表示を解除する。その後、必要に応じて機器、設備の再起動を行う。このように現在の現場機器又は設備から発報される警報に関しては、現場に運転員が出向き警報を解除することから、迅速な対応、省力化が十分に図られているとは言えない。これら現場機器又は設備から発報される警報を中央制御室から確認、解除することが出来れば、迅速な対応、省力化につながり好ましいけれども、これらに関する技術は、現在までのところ開発されていない。
本発明の目的は、現場制御盤の警報を中央制御室から確認、解除することができる安価な警報監視解除システムを提供することである。
本発明の警報監視解除システムは、現場機器又は設備の動作を制御する制御装置及び個別警報を表示する個別警報表示灯を備え、固有の番号を有する複数の現場制御盤と、前記現場制御盤を監視するカメラ本体及び前記カメラ本体の動作を制御するカメラサーバを備え、固有番号を有する複数の監視カメラと、前記現場制御盤の名称と現場制御盤固有番号とを関連付けたデータベースを備え、前記現場制御盤と接続する伝送路を介して前記現場制御盤の制御装置から発信される警報信号を受信し、警報信号に含まれる現場制御盤固有番号に基づき警報を発報した現場制御盤を特定し、この名称を報知する中央制御室に設置される中央制御装置と、前記現場制御盤固有番号とこの固有番号を有する現場制御盤を監視する前記監視カメラのカメラサーバの固有番号とを関連付けたデータベースを備え、前記カメラサーバと接続する伝送路を介して信号を送受信するメディアサーバ及びメディアサーバに指令を送る操作用コンピュータを備える中央制御室に設置されるカメラ制御装置と、前記監視カメラが撮影する映像を表示する中央制御室に設置されるディスプレイモニタと、前記現場制御盤の制御装置と前記カメラサーバ、前記現場制御盤の制御装置と前記中央制御装置、前記カメラサーバと前記メディアサーバを接続する伝送路と、を含み、前記操作用コンピュータは、前記現場制御盤の制御装置に警報リセット信号を送信可能なことを特徴とする。
本発明の警報監視解除システムによれば、複数の現場制御盤があっても、中央制御装置が、警報信号に含まれる現場制御盤固有番号とデータベースとから警報を発報した現場制御盤を特定し、この名称を報知するので、中央制御室の運転員は、この情報の基づき監視カメラを用いて警報を発報した現場制御盤の個別警報表示灯を撮影し、中央制御室に設置されたディスプレイモニタで警報内容を確認することができる。さらに中央制御室のカメラ制御装置は、警報リセット信号を出力可能な操作コンピュータを備え、操作コンピュータは、メディアサーバ、カメラサーバ及び伝送路を介して現場制御盤の制御装置と接続するので、中央制御室の運転員は、ディスプレイモニタで現場制御盤の個別警報の内容を確認した後、操作コンピュータを介して現場制御盤に警報リセット信号を送ることで、運転員が現場に出向くことなく警報を解除することができる。
また本発明の警報監視解除システムは、前記構成に加え、前記中央制御装置は、前記現場制御盤の制御装置から発信される警報信号を受信すると直ちに、この警報信号を前記カメラ制御装置へ転送し、前記カメラ制御装置は、警報信号を受信すると、受信した警報信号に含まれる現場制御盤固有番号に基づき、現場制御盤及びこの現場制御盤を監視する監視カメラを特定し、前記ディスプレイモニタの表示をこの監視カメラの映像に自動的に切替えることを特徴とする。
また本発明の警報監視解除システムによれば、上記のように現場制御盤が複数あっても、中央制御装置は、現場制御盤の制御装置から発信される警報信号を受信すると直ちに、この警報信号をカメラ制御装置へ転送し、カメラ制御装置は、現場制御盤固有番号とこの固有番号を有する現場制御盤を監視する監視カメラのカメラサーバの固有番号とを関連付けたデータベースを備えるので、受信した警報信号に含まれる現場制御盤固有番号とこのデータベースとから、現場制御盤及びこの現場制御盤を監視する監視カメラを特定することができる。これによりカメラ制御装置は、ディスプレイモニタの表示をこの監視カメラの映像に切替可能に制御することが可能となり、中央制御室の運転員は、特別の操作をすることなく個別警報の内容を確認することができる。
また本発明の警報監視解除システムは、前記構成に加え、前記現場制御盤に表示される個別警報は、現場機器又は設備の異常に基づく警報のほか、主として注意を喚起する目的でなされる警報を含むことを特徴とする。
また本発明の警報監視解除システムによれば、上記のように、現場制御盤に表示される個別警報の種類は、1種類ではなく、現場機器又は設備の異常に基づく警報のほか、主として注意を喚起する目的でなされる警報を含む。主として注意を喚起する目的でなされる警報、例えば復水ろ過装置の逆洗時期を報知する警報は、現場機器又は設備の異常によるものではく、警報が発報されても現場機器又は設備の動作は停止しないので、中央制御室から警報をリセットすることができる。このような警報のリセットに、本発明の警報監視解除システムを好適に用いることができる。
本発明の警報監視解除システムは、監視カメラを用いて警報を発報した現場制御盤の個別警報表示灯を撮影し、中央制御室に設置されたディスプレイモニタで警報内容を確認することができる共に、現場制御盤の制御装置に警報リセット信号を出力可能な操作コンピュータを中央制御室に備えるので、運転員が現場に出向くことなく現場制御盤の警報を解除することができる。さらに現場制御盤の制御装置に送信する警報リセット信号を、監視カメラの動作を制御するカメラサーバを介して行うので、伝送路の多くを流用することが可能となり安価に実施することができる。
図1は、本発明の第1実施形態としての警報監視解除システム1の概略的な構成を示す図である。警報解除システム1は、発電所構内に設けられた警報解除システムであって、大略的には、現場に設置された現場制御盤11、12と、その現場制御盤11、12を監視する監視カメラ21、22と、中央制御室に設置され、現場制御盤11、12からの警報信号を受信し表示灯31に警報を表示する中央制御装置30と、現場制御盤11、12を監視する監視カメラ21、22を制御する中央制御室に設置されたカメラ制御装置40と、監視カメラ21、22が撮影する映像を表示する中央制御室に設置されたディスプレイモニタ50から構成される。
現場制御盤は、屋内に設置される屋内現場制御盤11、屋外の設置される屋外現場制御盤12からなり、各々の現場制御盤11、12は、各現場の機器又は設備を制御する制御装置13、14例えばシーケンサ、及び警報装置を備える。制御装置13、14は、データ、プログラムを記憶するメモリ、機器又は設備を制御するための演算処理を行う演算部、入力インターフェイス、出力インターフェイスを備え、各機器又は設備のプロセスデータは、入力インターフェイスを介して記憶部に入力され、演算部は、プログラムに基づき所定の演算を行い、出力インターフェイスを介して制御信号を出力し、機器又は設備の起動、停止を含め動作の制御を行う。さらに制御装置13、14は、予め設定された各機器又は設備の警報設定値と入力されるプロセスデータとを比較し、プロセスデータが警報設定値を超えると警報装置を作動させる。例えばポンプを駆動するモータの電流値が設定値を超えたような場合、あるいはタンクの液位が設定値を下回ったような場合である。警報装置は、ブザー(図示を省略)と、個別警報表示灯15、16からなり、ブザーを鳴動させる共に、該当する個別警報表示灯15、16を点滅させることで、警報が発せられたことを報知する。
さらに現場制御盤11、12の制御装置13、14は、中央制御室の中央制御盤32に備えられる中央制御装置30と伝送路17、18、19を通じて接続し、プロセスデータが警報設定値を超えると現場制御盤11、12に備えられる警報装置を作動させると共に、中央制御室の運転員に現場制御盤11、12が警報を発報したこと報知するため、警報信号を中央制御装置30へ発信する。現場制御盤11、12は、現場制御盤毎に固有番号(識別番号)を有しており、制御装置13、14が中央制御装置30に発信する警報信号には、制御装置13、14の固有番号が含まれている。このため中央制御装置30は、どの現場制御盤が警報信号を送信したか判別することができる。なお、図1では現場制御盤として、屋内制御盤11、屋外制御盤12が各々1台づつ設置されている例を示したけれども現場制御盤の設置数は特に限定されるものではなく、多数であってもよいことは言うまでもない。
監視カメラ21、22は、現場制御盤11、12を含め現場を監視するためのものであって、現場制御盤11、12を各々監視することが可能なように現場制御盤11、12毎に1台づつ取り付けられている。監視カメラ21、22は、屋内現場制御盤11を監視するWebカメラ21と屋外現場制御盤12を監視するITVカメラ22からなり、各々カメラ本体23、24と、カメラ本体23、24を制御するWebカメラサーバ25、26を備える。カメラ本体23、24は、ズームレンズ、回転台を備え、カメラ制御装置40からの指令に基づき被写体を撮影し、画像データをWebカメラサーバ25、26を介してカメラ制御装置40に送信する。Webカメラサーバ25、26は、各々固有番号(識別番号)を有し、入力インターフェイス、出力インターフェイスを備え、伝送経路27、28、29を介して中央制御室に設置されるカメラ制御装置40と接続する。またWebカメラサーバ25、26は、データ及びプログラムを記憶するメモリ、処理部を備え、カメラ制御装置40からの指令に基づきカメラ本体23、24の動作を制御すると共に、所定の条件の下、カメラ制御装置40からの指令に基づき現場制御盤11、12に警報リセット信号を出力する。ここでは屋外現場制御盤12の監視に使用可能なカメラとしてITVカメラ22を示したけれども、ITVカメラ22に限定されるものではなく、防水対策を施すことでWebカメラなどを使用することも可能である。
中央制御装置30は、発電所構内の機器、設備を統括的に制御、監視する装置であって、中央制御室の中央制御盤32内に収納されている。中央制御装置30は、インターフェイス、伝送路を通じて各機器、設備のプロセスデータを受信すると共に、現場制御盤11、12の制御装置13、14と伝送路17、18、19を介して接続し、現場制御盤11、12の警報信号を受信する。現場制御盤11、12から送信される警報信号は、具体的な警報の個別情報ではなく、何らかの警報が発せられたと言う警報信号であり、この警報信号には警報を発した現場制御盤11、12の固有番号が含まれている。中央制御装置30は、表1に示す現場制御盤の名称と現場制御盤の固有番号とを関連付けたデータベースを備える。なお、現場制御盤11、12の固有番号と現場制御盤11、12の制御装置13、14の固有番号とは同一である。表1中No1が図1の現場制御盤11、No2が図1の現場制御盤12に対応し、ここではさらにもう2つの現場制御盤(図示を省略)を併せて記載している。
Figure 2008158577
中央制御装置30は、現場制御盤の名称と現場制御盤の固有番号とを関連付けたデータベースを備え、現場制御盤11、12から発せられる警報信号には、現場制御盤11、12の固有番号が含まれているので、中央制御装置30は、現場制御盤11、12から警報発信を受信すると、データベースを参照し、警報を発報した現場制御盤を特定することができる。このように現場制御盤11、12から中央制御装置30への伝送路を一つにまとめても、中央制御装置30は、警報信号を区別することができるため、伝送路を一本化することが可能となり設備費を抑えることができる。
さらに中央制御装置30は、中央制御盤32に備えられる警報報知装置と接続する。中央制御装置30は、現場制御盤11、12から警報信号を受信すると、直ちに警報を発報した現場制御盤11、12を特定し、この警報データを警報報知装置に発信する。警報報知装置は、現場制御盤に対応した警報表示灯31とブザー(図示を省略)を含み、中央制御装置30から警報データに基づき所定の警報表示灯31を点滅させると共に、ブザーを鳴動させ、現場に異常が発生したことを中央制御室の運転員に報知する。
カメラ制御装置40は、中央制御室に設置され、Webメディアサーバ41及び操作用コンピュータ42を備え、監視カメラ21、22を制御する共に、中央制御室に設置されるディスプレイモニタ50に監視カメラ21、22の撮影する映像を映し出すように制御する。Webメディアサーバ41は、データ、プログラムを記憶するメモリ、処理部、入力インターフェイス、出力インターフェイスを備えるともに、現場制御盤11、12の固有番号と、現場制御盤11、12を監視する監視カメラ21、22のWebカメラサーバ25、26の固有番号とを関連付けて記憶する表2に示すデータベースを備える。
Figure 2008158577
Webメディアサーバ41は、ハブ48、伝送路27、28、29を介してWebカメラサーバ25、26と接続し、監視カメラ21、22のズーム、焦点、方向などをWebカメラサーバ25、26に指令すると共に、監視カメラ21、22からの映像データを受信し、メモリに記憶する。さらに操作用コンピュータ42からの命令に基づき、ディスプレイモニタ50に所定の映像を映し出すための処理、及び操作コンピュータ42から所定のデータが入力されると、データベースを参照し、所定の信号を所定のWebカメラサーバ25、26に送信する。
操作コンピュータ42は、Webメディアサーバ41に各種の命令を行うと行うと共に、カメラサーバ25、26を介して現場制御盤21、22の警報を解除するためのリセット信号を送信するための装置である。操作コンピュータ42は、標準的なコンピュータと同様、データを入力する入力部、入力されたデータを演算処理する処理部、データ及びプログラムを記憶する記憶部、データを出力する出力部、インターフィスを介しWebメディアサーバ41と接続する。キーボードなど入力部を介して、監視カメラの動作命令、現場制御盤11、12の警報を解除するためのリセット信号を送信するためデータを入力する。Webカメラサーバ25、26、現場制御盤11、12には各々固有番号が付されているので、固有番号、予め定めた動作命令を表すデータを入力することで、多数の監視カメラがあっても希望する監視カメラを動作させることができる。
上記構成からなる警報監視解除システム1の使用方法を、現場制御盤11が警報を発報したと仮定し説明する。現場機器又は設備に異常が発生すると、これら機器又は設備の動作を制御する現場制御盤11の警報装置が作動する。具体的には、現場制御盤11に設けられる個別表示灯15が点滅し、同時にブザーが鳴動する。現場機器又は設備に異常が発生すると、現場制御盤11の警報装置が作動すると共に、現場制御盤11の制御装置13が、警報が発生したことを報知させるための警報信号を中央制御室の中央制御装置30に送信する。この警報信号には、警報信号を発信する現場制御盤11の固有番号が含まれている。中央制御装置30は、現場制御盤11からの警報信号を受信すると、各現場制御盤11の固有番号と名称とを関連付けたデータベースを参照し、現場制御盤11を特定し、該当する警報表示灯31を点滅させると共に、ブザーを鳴動させる。中央制御盤32に設けられた警報表示灯31は、現場制御盤11と異なり液位(低)など個別具体的な表示ではなく、どの現場制御盤11が警報を発信したかを表示するに留まる。
中央制御室の運転員は、中央制御盤32の警報表示灯31の表示から警報を発している現場制御盤11を確認すると、操作コンピュータ42を介して警報を発報している現場制御盤11を監視する監視カメラ21に、現場制御盤11の個別警報表示灯15を撮影させ、これをディスプレイモニタ50に写し出すようにデータの入力を行う。監視カメラ21は回転台、ズーム機能を有するので、運転員は必要に応じて、これら機能を使用し現場制御盤11に表示されている個別警報表示灯15を撮影し、警報の具体的な内容を確認する。
現場制御盤11の個別警報表示灯15に表示される警報には、種々の種類の警報が混在しており、この警報を解除する解除方法も機器、設備、プロセスに与える影響、安全上の観点から異なる。警報の種類及び警報の解除方法をいくつか例示すると、ケース1:機器に異常が発生し機器、設備が自動停止すると共に警報が発報される。その後異常状態が解除され、警報をリセットしても、再度起動操作を行わない限り機器、設備は起動しない。ケース2:機器に異常が発生し機器、設備が自動停止すると共に警報が発報される。その後異常状態が解除されても、警報をリセットしない限り、機器、設備は自動復帰しない。ケース3:機器に異常が発生し機器、設備が自動停止すると共に警報が発報される。その後異常状態が解除されると、警報が自動的に解除され、機器、設備も自動復帰する。
上記警報の種類及び警報の解除方法のうち、ケース1にあっては、運転員が現場に出向き、必要に応じて異常状態を解除するための対策、機器又は設備の確認、警報のリセット及び再起動操作が必要となる。一方ケース3にあっては、プロセスデータなどから原因の究明を行い、現場確認又は現場操作を行う必要がないと判断すれば、現場に出向く必要はない。ケース2にあっては、警報の原因が取除かれたとしても、警報をリセットしない限り、機器、設備を再起動させることはできないので、警報をリセットする必要がある。
上記警報の種類及び警報の解除方法のうち、ケース2においては、警報信号をリセットすることで、現場機器又は設備を再起動させることが可能となり、この警報信号のリセットは、中央制御室から行ってもよい。本発明の警報監視解除システム1は、操作コンピュータ42を介して警報リセット信号を現場制御盤11に送信することができるので、運転員が現場に出向く必要がない。警報リセットは次の要領で行う。
中央制御室の運転員が、監視カメラ21を介して警報を発報した現場制御盤11の警報内容を確認し、この警報が上記ケース2の警報であり、状況確認などのために現場に出向く必要がないと判断すれば、操作コンピュータ42から警報リセット信号を入力する。この信号には警報を発報した現場制御盤11の固有番号が含まれており、Webメディアサーバ41は、入力されたデータが警報リセット信号であると判断とすると、操作コンピュータ42からの信号とデータベースとから、信号を送信すべきWebカメラサーバ25を特定し、Webカメラサーバ25の固有番号を付した現場制御盤11の警報を解除するための信号を伝送路27、28、29を介してWebカメラサーバ25、26に送信する。Webカメラサーバ25、26は受信したデータをメモリに記憶し、処理部は入力されたデータに含まれる固有番号が自分の固有番号と一致するか否か判断し、固有番号が一致すれば現場制御装置へ警報をリセットするための信号を出力し、処理部は入力されたデータに含まれる固有番号と自分の固有番号とが不一致と判断すると以降の処理は行わない。
Webカメラサーバ25は、入力されたデータに含まれる固有番号が自分の固有番号と一致すると判断すると、伝送路51を介して現場制御盤11の制御装置13に警報を解除するための警報リセット信号を送信する。警報リセット信号を受信した制御装置13は、この信号に基づき警報をリセットする。
第1実施形態に示すように、本発明の警報監視解除システム1は、従来、現場に出向き警報をリセットしていた操作を中央制御室から行うことができるので、警報に対して迅速に対応することができると共に、省力化を図ることができる。特に操作用コンピュータ42を介して送信する警報リセット信号を、Webカメラサーバ25を介して現場制御盤11の制御装置13に送信するので、信号を送信するための伝送路の大半は映像データを送信する伝送路を流用することが可能であり、Webカメラサーバ25と現場制御盤11とを連絡する伝送路51を新たに敷設するだけで、現場制御盤11に警報リセット信号を送信することができる。これらから、本発明の警報監視解除システム1は、安価に実施することが可能であると共に、現場制御盤11を監視カメラ21で監視する警報システムを採用する既設の設備にあっては、操作用コンピュータ42、Webカメラサーバ25と現場制御盤11とを連絡する伝送路51を敷設するだけで本発明の警報監視解除システム1を構築することができる。
また、現場制御盤11から発報させる警報は、機器又は設備の異常に基づく警報のほか、注意を喚起するために発報される警報もある。例えばボイラ給水用の純水製造装置、復水に含まれるさびなどの異物を除去する復水ろ過装置などでは、逆洗時期を判断するために各塔に積算流量計を設け、通水積算量が所定の値に達したら警報を発する。この警報は、主に逆洗時期に達したこと運転員に報知させるためになされるものであり、このような警報にあっては、現場に出向くことなく警報をリセットさせることができる。このような主に注意を喚起するために発報される警報に対しては、本発明の警報監視解除システム1を好適に使用することができる。
図2は、本発明の第2実施形態としての警報監視解除システム5の概略的な構成を示す図である。図1に示す第1実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。図2に示す第2実施形態としての警報監視解除システム5の構成は、図1に示す第1実施形態としての警報監視解除システム1と基本的に同一であるが、中央制御装置30とWebメディアサーバ41とを伝送路55を介して接続し、中央制御装置30からWebメディアサーバ41へ信号を送信する点が異なる。
中央制御装置30は、現場制御装置11(12)から警報信号を受信すると、中央制御盤32に備えられる警報装置を作動させると共に、この警報信号を直ちにWebメディアサーバ41へ転送する。この警報信号には、警報信号を発報した現場制御盤11(12)の固有番号が含まれるので、Webメディアサーバ41は、中央制御装置30から送信される警報情報を受信すると、現場制御盤11(12)とこれを監視する監視カメラ21(22)のWebカメラサーバ25(26)の固有番号とを対応付けたデータベースを参照し、ディスプレイモニタ50に該当する監視カメラ21(22)の映像を自動的に写し出す。これにより、中央制御室の運転員は、ディスプレイモニタ50を通じて、直ちに警報信号を発報した現場制御盤11(12)の警報内容を確認することができる。第1実施形態の警報監視解除システム1では、運転員が警報信号を発報した現場制御盤11(12)を監視する監視カメラ21(22)を特定し、操作コンピュータ42を介してディスプレイモニタ50に該当する監視カメラ21(22)の映像を写し出していたが、第2実施形態に示す警報監視解除システム5では、警報が発報されると、ディスプレイモニタ50が自動的に該当する現場制御盤11(12)を撮影する画面に切り替わるので、警報に迅速に対応することができる。
本発明の第1実施形態としての警報監視解除システム1の概略的な構成を示す図である。 本発明の第2実施形態としての警報監視解除システム5の概略的な構成を示す図である。
符号の説明
1、5 警報監視解除システム
11 屋内現場制御盤
12 屋外現場制御盤
15、16 個別警報表示灯
17、18、19 伝送路
21 Webカメラ
22 ITVカメラ
23 Webカメラ本体
24 ITVカメラ本体
25、26 Webカメラサーバ
27、28、29 伝送路
30 中央制御装置
31 警報表示灯
40 カメラ制御装置
41 Webメディアサーバ
42 操作コンピュータ
50 ディスプレイモニタ
51、52 伝送路
55 伝送路

Claims (3)

  1. 現場機器又は設備の動作を制御する制御装置及び個別警報を表示する個別警報表示灯を備え、固有の番号を有する複数の現場制御盤と、
    前記現場制御盤を監視するカメラ本体及び前記カメラ本体の動作を制御するカメラサーバを備え、固有番号を有する複数の監視カメラと、
    前記現場制御盤の名称と現場制御盤固有番号とを関連付けたデータベースを備え、前記現場制御盤と接続する伝送路を介して前記現場制御盤の制御装置から発信される警報信号を受信し、警報信号に含まれる現場制御盤固有番号に基づき警報を発報した現場制御盤を特定し、この名称を報知する中央制御室に設置される中央制御装置と、
    前記現場制御盤固有番号とこの固有番号を有する現場制御盤を監視する前記監視カメラのカメラサーバの固有番号とを関連付けたデータベースを備え、前記カメラサーバと接続する伝送路を介して信号を送受信するメディアサーバ及びメディアサーバに指令を送る操作用コンピュータを備える中央制御室に設置されるカメラ制御装置と、
    前記監視カメラが撮影する映像を表示する中央制御室に設置されるディスプレイモニタと、
    前記現場制御盤の制御装置と前記カメラサーバ、前記現場制御盤の制御装置と前記中央制御装置、前記カメラサーバと前記メディアサーバを接続する伝送路と、を含み、
    前記操作用コンピュータは、前記現場制御盤の制御装置に警報リセット信号を送信可能なことを特徴とする警報監視解除システム。
  2. 前記中央制御装置は、前記現場制御盤の制御装置から発信される警報信号を受信すると直ちに、この警報信号を前記カメラ制御装置へ転送し、
    前記カメラ制御装置は、警報信号を受信すると、受信した警報信号に含まれる現場制御盤固有番号に基づき、現場制御盤及びこの現場制御盤を監視する監視カメラを特定し、前記ディスプレイモニタの表示をこの監視カメラの映像に自動的に切替えることを特徴とする請求項1に記載の警報監視解除システム。
  3. 前記現場制御盤に表示される個別警報は、現場機器又は設備の異常に基づく警報のほか、主として注意を喚起する目的でなされる警報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の警報監視解除システム。
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