JP2008157746A - 熱解析方法、熱解析プログラムおよびその熱解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない要素分割で精度の高い熱解析方法を実現する。
【解決手段】本発明の熱解析方法は、プリント基板の設定において、銅メッキの厚さおよびビアホールの直径を設定し(ステップS1531)、銅メッキを含むビアホール全体を仮想ビアに置き換え(ステップS1532)、ビアホールの直径と金属メッキの厚さとに応じた熱伝導率λviaを有する均一な物質で構成される仮想ビアの熱伝導率λviaを算出した上で(ステップS1533)、プリント基板の各ブロックの等価熱伝導率の演算を行う(ステップS154)。
【選択図】図13
【解決手段】本発明の熱解析方法は、プリント基板の設定において、銅メッキの厚さおよびビアホールの直径を設定し(ステップS1531)、銅メッキを含むビアホール全体を仮想ビアに置き換え(ステップS1532)、ビアホールの直径と金属メッキの厚さとに応じた熱伝導率λviaを有する均一な物質で構成される仮想ビアの熱伝導率λviaを算出した上で(ステップS1533)、プリント基板の各ブロックの等価熱伝導率の演算を行う(ステップS154)。
【選択図】図13
Description
本発明は、プリント基板が搭載された電子機器の熱設計のための熱解析方法に関するものである。
近年、電子機器開発のスピードアップやコスト削減が求められている中、その電子機器の熱密度は増大しており、熱によるその電子機器の誤動作や故障の対策は、より困難になってきている。その解決のために、高精度の熱解析シミュレーションを活用した熱設計を行なうことは大変有効である。プリント基板が搭載された電子機器の熱問題解決の主な判定基準は、同じくプリント基板に実装されている各電子部品が、それぞれの許容温度を超えないことであるため、プリント基板の熱伝導状況を精確に解析できて、実際に近い温度解析が得られることが重要である。従来より、プリント基板の熱解析を行う場合は、プリント基板全体が均一の熱伝導率であると仮定して、熱解析を実行する方法が一般的であった。
しかしながら、プリント基板上の熱分布は、プリント基板上に形成された導電パターンやビアホールの配置によって影響を受けるので、プリント基板の場所ごとに熱伝導率が異なることを考慮に入れる必要がある。そこで、プリント基板を多数の領域に分割し、各領域の熱伝導率を算出して、シミュレーションを行う熱解析の方法が提案されている。
図30は、特許文献1の熱伝導率算出方法の説明図である。図30(a)〜(c)はそれぞれ、プリント基板を小領域に分割し、小領域内の配線層を抽出して配線パターンに分類した領域であり、(a)は、金属配線101がx軸と平行なパターン、(b)は、金属配線101がy軸に平行なパターン、(c)は、そのどちらにも当てはまらないパターンである。各領域を上記のパターンのいずれかに分類し、金属配線101と樹脂材料102との面積比率を算出することにより、各領域のx軸、y軸方向の熱伝導率を算出している。
図31は、特許文献2の熱解析方法のモデルを示す説明図である。図31(a)は、4層プリント基板を分割した領域200を示しており、領域200は層201〜層204で構成されている。図31(b)は、それぞれ層201〜層204を示しており、配線パターン205、樹脂パターン206、電子部品207、ビアホール208が配置されている。特許文献2の熱解析方法では、各層201〜204における配線パターン205、樹脂パターン206、電子部品207、ビアホール208の配置情報を取得し、シミュレーションプログラムによって解析する。
特開2004−227337号公報(2004年8月12日公開)
特開2005−216017号公報(2005年8月11日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、熱解析においてビアホールの熱伝導率を正確に反映していないという問題を生じる。主に各層間の電気的接続のために設けられるビアホールの内壁は、薄い金属メッキで覆われている。ここで、例えば、ビアホール内の空気の熱伝導率は0.0256W/mKである一方、金属メッキ部分である銅の熱伝導率は398W/mKであり、両者の差は非常に大きい。そのため、金属メッキ部分の存在を無視して、ビアホールを単なる空洞部分とみなすと、熱解析のシミュレーションの精度が低下することとなる。
具体的には、特許文献1の構成において、図30(a)〜(c)のパターンでは、ビアホールは考慮されておらず、各領域の熱伝導率算出において、ビアホールの熱伝導率が具体的にどのように反映されるのかは記載されていない。
また、特許文献2では、ビアホールの直径やメッキ層等の情報を取得する記載はあるものの、ビアホール部分の熱伝導率の設定方法についての具体的な記載はない。
なお、熱伝導率の算出において、離散化の最小体である分割要素をさらに細かくして、金属メッキの厚さ四方ほどの領域に要素分割すると、解析精度を向上させることは可能である。しかし、金属メッキの厚さは一般的には10〜30μmほどしかなく、要素分割を細かくしすぎると、大量の要素に関する方程式を計算しなければならなくなる。そうなると、要素数に応じた大容量のメモリを搭載したコンピュータが必要になり、同時に、多大な解析実行時間を要することになるので、例えば、高性能なコンピュータを複数用いて並列計算させたりする必要がある。結局のところ、解析対象モデルの大きさや要素分割の細かさにもよるが、一般的な電子機器を対象としたその開発に充当する時間や、製品開発コストを鑑みると、金属メッキの厚さ四方ほどの要素分割を施して、電子機器全体の熱解析を実行することは、もはや限度をはるかに超えており、現実的でない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない要素分割で精度の高い熱解析方法を実現することにある。
本発明に係る熱解析方法は、上記課題を解決するために、電子機器を複数の微小要素に分割して熱解析を行う熱解析方法において、上記微小要素の中で、複数種類の物質で構成される複合微小要素に対しては、当該複合微小要素をさらに仮想分割要素に仮想的に分割し、各仮想分割要素に熱伝導率を設定することにより、上記複合微小要素の等価熱伝導率を設定する設定手順を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、複数種類の物質の熱伝導率を反映させるために、それぞれ異なる熱伝導率を有する複数種類の物質で構成される複合微小要素に対しては、複合微小要素をさらに仮想分割要素に仮想的に分割して、複合微小要素の等価熱伝導率を予め算出して設定した上で熱解析を行う。従来の熱解析シミュレーションにおいては、複合微小要素の熱伝導率として複合微小要素中の占有率の高い物質の熱伝導率を設定していたところ、上記の構成においては、複合微小要素の等価熱伝導率に、複合微小要素の各構成要素(複数種類の物質)の熱伝導率が反映されているため、精度の高い熱解析を実現できる。
また、従来の熱解析シミュレーションにおいては、精度の高い熱解析を実現するために、複合微小要素の各構成要素の熱伝導率を反映させるように、より細かく分割して熱解析を行うことで、収束までに多大な演算量を必要とするところ、上記の構成によれば、精度の高い熱解析を実現するために複合微小要素の等価熱伝導率を求めるための演算が予め必要となるものの、熱解析の収束までの演算量は従来の方法と比較して少なくてすむ。その結果、全体としての演算量でみれば、上記の構成による演算量は、従来の方法による演算量よりもはるかに少なくなる。
したがって、少ない要素分割で精度の高い熱解析方法を実現できるという効果を奏する。
本発明に係る熱解析方法では、上記電子機器に設けられるプリント基板に、それぞれ異なる熱伝導率を有する金属メッキおよび空洞部からなるビアホールが設けられている場合に、上記金属メッキと上記空洞部とが占める領域を、単一の熱伝導率を有する仮想物質からなる仮想ビアに置き換える置換手順と、上記プリント基板表面側の上記空洞部の外周上と上記プリント基板裏面側の上記空洞部の外周上との温度差が、上記プリント基板表面側の上記仮想ビアの外周上と上記プリント基板裏面側の上記仮想ビアの外周上との温度差に等しくなるように、上記仮想ビアの熱伝導率を算出する算出手順とを含み、上記置換手順および上記算出手順の後に、上記設定手順を実行することが好ましい。
上記の構成によれば、金属メッキおよび空洞部が占める領域を仮想ビアに置き換えて、微小要素の各々の等価熱伝導率を設定する。仮想ビアは、単一の熱伝導率を有しており、実際の、金属メッキおよび空洞部からなるビアホールとは構造が異なるが、金属メッキおよび空洞部からなるビアホールと同等の熱伝導率を有している。したがって、金属メッキが施されたビアホールを精確に計算するために、金属メッキの厚さ四方ほどの要素分割を施さなければならないところを、仮想ビアに置き換えることにより、空洞部の直径四方ほどの要素分割で済むため、少ない要素分割で精度の高い熱解析方法を実現できるという効果を奏する。
上記算出手順において、上記仮想ビアの熱伝導率をλvia(W/mK)、上記ビアホールの直径をφ(μm)、上記金属メッキの厚さをt(μm)とすると、上記仮想ビアの熱伝導率を、
λvia=EXP(0.77Ln(((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2)+5.8)
の式により求めることが好ましい。
λvia=EXP(0.77Ln(((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2)+5.8)
の式により求めることが好ましい。
上記の構成によれば、ビアホールの直径および金属メッキの厚さに基づいて、仮想ビアの熱伝導率が算出される。ビアホールの直径および金属メッキの厚さは、ガーバーデータ等のプリント基板製造データやプリント基板の製造仕様から求められるので、容易に仮想ビアの熱伝導率が設定できる。
また、本発明に係る熱解析プログラムは、上記各手順をコンピュータに実行させる。また、この熱解析プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。これにより、プログラムをコンピュータに実行させて読み取らせることにより、上記熱解析方法を実現することができる。
本発明に係る熱解析方法は、以上のように、上記微小要素の中で、複数種類の物質で構成される複合微小要素に対しては、当該複合微小要素をさらに仮想分割要素に仮想的に分割し、各仮想分割要素に熱伝導率を設定することにより、上記複合微小要素の等価熱伝導率を設定する設定手順を含む。したがって、少ない要素分割で精度の高い熱解析方法を実現できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図29に基づいて説明すると以下の通りである。
まず、電子機器の熱解析を用いた熱設計について、図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、プリント基板の熱設計の作業概要を示すフローチャートである。電子機器の熱解析を用いた熱設計は、熱解析の設定(ステップS1)、熱解析の実行(ステップS2)、熱解析の出力処理(ステップS3)および出力結果に基づく熱的影響の評価(ステップS4)に分かれる。
本実施形態に係る熱解析方法は、連続体で構成された解析対象を微小要素に分割して、各微小要素に対する方程式を全領域で連立させて解く離散化数値解法である。これにより、複雑な形状の解析対象の物理現象シミュレーションを行うことができる。
ステップS4において、熱解析により出力された各電子部品の予想温度が、許容温度を超えている場合には、プリント基板の構造の変更や電子部品の各種プロパティの修正など、プリント基板を含めた電子機器の熱設計の見直しを行い(ステップS5)、再度、ステップS1〜S4を繰り返す。一方、ステップS4において、熱解析により出力された各電子部品の予想温度が、許容温度を超えていない場合には、プリント基板を含めた電子機器の試作を行って、熱的影響の最終的な確認を行う(ステップS6)。
次に、図1における熱解析の設定(ステップS1)の作業手順を、図2に基づいて説明する。まず、シミュレーションプログラムを初期設定し(ステップS11)、部品作成ツールにより、プリント基板や電子部品や筐体などの部品を作り、それらを組み合わせて3Dモデルを作成するか、または、3D−CADを用いて、解析対象の電子機器の3Dモデルを作り、そのデータを熱解析ツールへインポートする(ステップS12)。
続いて、熱解析モデル(プリント基板、実装電子部品、構造部品、筐体部品、空間全て)を要素分割する(ステップS13)。各部品の材料を定義する段階で、対象部品がプリント基板の場合は(ステップS14において「1」)、後で詳述するように、分割した各要素の等価熱伝導率の演算・設定等、プリント基板の設定を行う(ステップS15)。対象部品がプリント基板以外の部品の場合は(ステップS14において「2」)、通常の材料設定を行う(ステップS16)。
続いて、各部品間の接触熱抵抗の設定を行い(ステップS17)、解析領域面、計算サイクル、収束条件等の解析条件を設定し(ステップS18)、熱解析実行ファイルを出力し(ステップS19)、熱解析を実行する(図1におけるステップS2)。
さらに、図2におけるプリント基板の設定(ステップS15)の作業手順を、図3に基づいて説明する。まず、設定しようとするプリント基板モデルに、それに該当するプリント基板製造データを割り当てる(ステップS151)。続いて、そのプリント基板製造データから作成した配線パターンやビアホールを、設定しようとするプリント基板モデルに重ね合わせ、座標を合わせる(ステップS152)。続いて、プリント基板を構成する絶縁材料や配線材料、メッキ材料の設定を行う(ステップS153)。
続いて、プリント基板の各ブロックの等価熱伝導率の演算(ステップS154)、プリント基板の各ブロックの等価熱伝導率の設定を行い(ステップS155)、プリント基板の設定が完了する。
図4は、ステップS154のプリント基板の各ブロックの等価熱伝導率の演算の作業手順を示すフローチャートである。まず、各ブロックをさらに仮想ブロックに分割して(ステップS1541)、各仮想ブロックの熱伝導率を設定する(量子化)(ステップS1542)。各ブロックの等価熱伝導率は、縦方向、横方向、高さ方向(x方向、y方向、z方向)の等価熱伝導率に分けられ、各ブロックごとに、x方向の等価熱伝導率の演算(ステップS1543)、y方向の等価熱伝導率の演算(ステップS1544)、z方向の等価熱伝導率の演算(ステップS1545)を行う。各ブロックごとにステップS1542〜ステップS1545の作業を行い、全てのブロックのx方向、y方向、z方向の等価熱伝導率の演算が完了すると(ステップS1546において「YES」)、プリント基板の各ブロックの熱伝導率の設定を行う(図3においてステップS155)。なお、ステップS1543〜ステップS1545の手順は任意である。
ここで、図2におけるステップS15のプリント基板の設定の方法について、図5〜図11に基づいてさらに具体的に説明する。
図5は、設定対象であるプリント基板1の斜視図である。プリント基板1は、絶縁体であるガラスエポキシ樹脂を材料としており、プリント基板1の表面および内部には、図示されていない金属配線、ビアホール等が設けられている。したがって、プリント基板1の熱伝導率は、領域によって異なる。
そこで、プリント基板1を多数のブロック10(微小要素、複合微小要素)に要素分割して、ブロック10ごとに等価熱伝導率をあらかじめ算出する。具体的には、ブロック10それぞれの縦方向、横方向、高さ方向(x方向、y方向、z方向)の等価熱伝導率を算出する。ここで、等価熱伝導率とは、ブロック10全体が均一な材質であるとみなした場合の熱伝導率であり、各ブロック10の等価熱伝導率に基づいて、熱解析シミュレーションを実行する。
また、ブロック10は、離散化の最小体であり、ブロック10の大きさは、どの程度細かくプリント基板1を分割するかによって決定される。細かく分割して、ブロック10の数を増加させるほど、解析精度は向上する一方、解くべき方程式数も大きくなるので、大容量メモリのコンピュータが必要となる。なお、本実施形態では、ブロック10は直方体であるが、非構造格子による多角形、多面体であってもよい。
図6(a)は、ブロック10の一例を示す斜視図である。ブロック10は、配線パターン11、樹脂12、ビアホール13から構成されており、層10a、層10b、層10cおよび層10dを有する4層構造である。配線パターン11は銅を材料としており、樹脂12はガラスエポキシ樹脂を材料としている。また、ビアホール13には銅メッキ13aが施されている。
このように、ブロック10の中に、複数の物質が混在する場合、一般的には、最も占有率の高い物質の熱伝導率が、当該ブロック10の熱伝導率として設定される。これに対し、本実施形態では、解析精度を向上させるため、以下のように、ブロック10の等価熱伝導率を算出する。
図6(b)は、ブロック10をさらに微細な直方体である仮想ブロック20(仮想分割要素)に仮想的に分割した状態を示している。仮想ブロック20の一辺はブロック10の一辺の12分の1であり、ブロック10は、1728(123)個の仮想ブロック20から構成されている。
まず、図7〜図9に基づいて、銅メッキ13aと空洞部とからなるビアホール13を、後述する仮想ビア23(図25等)に置換せずに、ブロック10のx方向およびy方向の等価熱伝導率を算出する方法について説明する。
図7は、ブロック10の上面を示している。縦横それぞれを12分割する升目は仮想的に分割された仮想ブロック20の上面であり、縦を上側から下側に向かって1行目〜12行目に分割し、横を左側から右側に向かってA列目〜L列目に分割している。以下の説明では、仮想ブロック20の位置を特定するために、例えば2行目のD列目に位置する仮想ブロック20を、仮想ブロック(2,D)と表現する。さらに、以下の説明では、仮想ブロック(1、A)から仮想ブロック(1、L)の方向をx方向、仮想ブロック(1、A)から仮想ブロック(12、A)の方向をy方向とする。
続いて、各仮想ブロック20の熱伝導率を設定する。ここで銅の熱伝導率は398W/mKであるので、配線パターン11で構成される仮想ブロック20(例えば、仮想ブロック(1、A))の熱伝導率を398W/mKと設定する。また、ガラスエポキシ樹脂の熱伝導率は0.382W/mKであるので、樹脂12で構成される仮想ブロック20(例えば、仮想ブロック(1、F))の熱伝導率を0.382W/mKと設定する。また、空気の熱伝導率は0.0256W/mKであるので、ビアホール13の空洞部分である仮想ブロック(6、C)、(6、D)、(7、C)、(7、D)の熱伝導率を0.0256W/mKと設定する。
一方、複数の材料部分からなる仮想ブロック20は、その仮想ブロック20に占める材料のうち、最も占有率の高い材料からなるものとみなして、熱伝導率を設定する。例えば、仮想ブロック(1、E)は、配線パターン11の部分と樹脂12の部分から構成されているが、樹脂12の占有率が配線パターン11の占有率よりも高いので、仮想ブロック(1、E)の熱伝導率を、樹脂12の熱伝導率である0.382W/mKと設定する。同様に、仮想ブロック(6、B)は、樹脂12、銅メッキ13aおよびビアホール13の空洞部分から構成されているが、ビアホール13の空洞部分の占有率が最も高いので、仮想ブロック(6、B)の熱伝導率を、空気の熱伝導率である0.0256W/mKと設定する。
図8は、このように各仮想ブロック20の熱伝導率が設定されたブロック10の上面を示している。各仮想ブロック20に表示されている「a」、「c」、「e」の表示は、その仮想ブロック20の熱伝導率がそれぞれ「空気」、「銅」、「ガラスエポキシ樹脂」の熱伝導率に設定されていることを示している。
ここで、個々の仮想ブロック20の熱伝導率から、ブロック10の等価熱伝導率を算出する方法について説明する。例えば、図9のようにn個の仮想ブロックB1〜Bnが直列に並んでいる場合の、仮想ブロックB1から仮想ブロックBnの方向の等価熱伝導率λtotalは、仮想ブロックB1〜Bnのそれぞれの熱伝導率をλ1〜λnとすると、
λtotal=n/((1/λ1)+(1/λ2)+…+(1/λn))
となる。
λtotal=n/((1/λ1)+(1/λ2)+…+(1/λn))
となる。
例えば、図8において直列に並んでいる12個の仮想ブロック(1、A)〜(1、L)全体としての等価熱伝導率λAL1は、仮想ブロック(1、A)〜(1、L)のそれぞれの熱伝導率をλA〜λLとすると、
λAL1=12/((1/λA)+(1/λB)+…+(1/λL))
≒12/(0.0025×6+2.62×6)
=0.76
となる。同様に、仮想ブロック(2、A)〜(2、L)全体としての等価熱伝導率をλAL2とすると、
λAL1≒12/(0.0025×5+2.62×7)
=0.65
となる。
λAL1=12/((1/λA)+(1/λB)+…+(1/λL))
≒12/(0.0025×6+2.62×6)
=0.76
となる。同様に、仮想ブロック(2、A)〜(2、L)全体としての等価熱伝導率をλAL2とすると、
λAL1≒12/(0.0025×5+2.62×7)
=0.65
となる。
このように、仮想ブロック(1、A)〜(1、L)から仮想ブロック(12、A)〜(12、L)の各行の仮想ブロック列について、等価熱伝導率を算出し、算出結果を図8の「各行の等価熱伝導率」の列に表示している。
同じ要領で、例えば仮想ブロック(1、B)〜(12、B)全体としての等価熱伝導率λ112Bは、
λ112B≒12/(0.0025×6+2.62×4+39.1×2)
=0.14
となる。
λ112B≒12/(0.0025×6+2.62×4+39.1×2)
=0.14
となる。
同様に、仮想ブロック(1、A)〜(12、A)から仮想ブロック(1、L)〜(12、L)の各列について、等価熱伝導率を算出し、算出結果を図8の「各列の等価熱伝導率」の行に表示している。
さらに、「各行の等価熱伝導率」の枠下に表示されている「99.77」の数値は、仮想ブロック(1、A)〜(1、L)から仮想ブロック(12、A)〜(12、L)の各行の等価熱伝導率の平均値である。すなわち、ブロック10が上面から底面にかけて、縦12×横12の仮想ブロック20からなる層によって、1層〜12層の12の層から構成されているとすると、ブロック10の1層のx方向の等価熱伝導率が99.77W/mKと算出される。
同様に、「各列の等価熱伝導率」の枠右に表示されている「0.56」の数値は、仮想ブロック(1、A)〜(12、A)から仮想ブロック(1、L)〜(12、L)の各列の等価熱伝導率の平均値である。すなわち、ブロック10の1層のy方向の等価熱伝導率は0.56W/mKと算出される
ブロック10の2層〜12層についても、上記と同じ要領で、それぞれの層のx方向、y方向の等価熱伝導率を算出し、1層〜12層の各層のx方向の等価熱伝導率の平均値および1層〜12層の各層のy方向の等価熱伝導率の平均値が、それぞれブロック10のx方向の等価熱伝導率およびy方向の等価熱伝導率となる。
ブロック10の2層〜12層についても、上記と同じ要領で、それぞれの層のx方向、y方向の等価熱伝導率を算出し、1層〜12層の各層のx方向の等価熱伝導率の平均値および1層〜12層の各層のy方向の等価熱伝導率の平均値が、それぞれブロック10のx方向の等価熱伝導率およびy方向の等価熱伝導率となる。
続いて、図10および図11に基づいて、ブロック10のz方向の等価熱伝導率の従来の算出方法を説明する。
図10は、図7のブロック10における仮想ブロック(6、A)〜(6、L)の行と仮想ブロック(7、A)〜(7、L)の行との境界線(左辺中点と右辺の中点とを結ぶ線、以下「第6境界線」とする)でブロック10をプリント基板1の厚み方向に切った断面を示している。
また、図11は、図10において、各仮想ブロック20の熱伝導率を図8の場合と同様に設定したブロック10の断面図を示している。図10、図11においても、図7、図8と同様に、縦を上側から下側に向かって1’行目〜12’行目に分割し、横を左側から右側に向かってA列目〜L列目に分割しており、仮想ブロック20の位置を特定するために、例えば2’行目のD列目に位置する仮想ブロック20を、仮想ブロック(2’,D)と表現する。さらに、以下の説明では、仮想ブロック(1’、A)から仮想ブロック(12’、A)の方向をz方向とする。
図11においても、図8の場合と同じ要領で、z方向の等価熱伝導率を算出する。まず、各仮想ブロック20の熱伝導率を、その仮想ブロック20に占める材料のうち、最も占有率の高い材料とみなして熱伝導率を設定する。
例えば、仮想ブロック(1’、A)は樹脂12で構成されているので、仮想ブロック(1’、A)の熱伝導率を、ガラスエポキシ樹脂の熱伝導率である0.382W/mKと設定する。また、仮想ブロック(1’、F)は、配線パターン11および樹脂12から構成されているが、配線パターン11の占有率のほうが高いので、仮想ブロック(1’、F)の熱伝導率を、銅の熱伝導率である398W/mKと設定する。また、仮想ブロック(2’、B)は、樹脂12、銅メッキ13aおよびビアホール13の空洞部分から構成されているが、ビアホール13の空洞部分の占有率が最も高いので、仮想ブロック(2’、B)の熱伝導率を、空気の熱伝導率である0.0256W/mKと設定する。
続いて、仮想ブロック(1’、A)〜(12’、A)から仮想ブロック(1’、L)〜(12’、L)の各列について等価熱伝導率を算出し、各列の等価熱伝導率の平均値を算出する。
ここで、図26の仮想ブロック(5、A)〜(5、L)の行と仮想ブロック(6、A)〜(6、L)の行との境界線を第5境界線として、ブロック10を第5境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面と、ブロック10を第6境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面との間に挟まれる仮想ブロック20の層を第6層とすると、仮想ブロック(1、A)〜(12、A)から仮想ブロック(1、L)〜(12、L)の各列の等価熱伝導率の平均値が図11のブロック10の第6層のz方向の等価熱伝導率となる。
すなわち、図11に示すように、ブロック10の第6層のz方向の等価熱伝導率は、0.36W/mKと算出される。
同様に、図26の仮想ブロック(4、A)〜(4、L)の行と仮想ブロック(5、A)〜(5、L)の行との境界線を第4境界線として、ブロック10を第4境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面と、ブロック10を第5境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面との間に挟まれる仮想ブロック20の層を第5層とする。さらに、ブロック10を同じ要領で区分し、ブロック10が第1層〜第12層の12の層から構成されているとして、第1層〜第5層および第7層〜第12層のそれぞれのz方向の等価熱伝導率を算出し、第1層〜第12層のz方向の等価熱伝導率の平均値が、ブロック10のz方向の等価熱伝導率となる。
以上のように、ブロック10のx方向、y方向、z方向の等価熱伝導率を算出する。これにより、ブロック10を熱解析シミュレーションの通常の解析手順においてさらに細かく要素分割することなく、別途上記のように予め算出されたブロック10の熱伝導率にブロック10を構成する複数種類の物質の熱伝導率を反映させて熱解析を実行することができる。なお、仮想ブロック20の大きさは、ブロック10を構成する物質の緻密さに応じて調整する。また、ブロック10が単一の物質で構成されている場合は、仮想ブロック20に仮想的に分割して等価熱伝導率を算出することなく、そのまま当該単一の物質の熱伝導率を設定する。
なお、微小要素をさらに仮想的に分割して等価熱伝導率を算出した上で熱解析を行う熱解析方法は、プリント基板の熱設計に限らず、例えば、ICチップ、ワイヤーボンディング、リードフレーム、樹脂モールド等で構成されている電子部品の熱設計においても、適用することができる。例えば、ICチップであるBGA(BALL GRID ARRAY)の熱設計において、本実施形態に係る熱解析方法の適用例を図12に基づいて説明する。
図12(a)は、BGA30の裏面の斜視図であり、図12(b)は、ブロック40に要素分割されたBGA30の裏面の斜視図である。BGA30は、主に、レジン部分31、基板部分32およびボール部分33から構成され、各部分の熱伝導率はそれぞれ異なっている。ここで、熱解析の精度を向上させるためにBGA30をあまり細かく要素分割すると、演算量が増加するため、多大な解析実行時間を要することとなる。したがって、標準的な分割レベルで要素分割した場合、ブロック40は、基板部分32の厚さ四方やボール部分33よりも大きくなり、複数種類の物質で構成される場合がある。
また、BGA30にはICチップが内蔵されており、ブロック40が大きい場合、ICチップ部分の熱伝導率が反映されなかったり、実際以上に大きく反映されてしまう虞がある。
ブロック40が複数の物質で構成される場合、ブロック40をさらに仮想ブロックに仮想的に分割し、図6〜図11に示すように、プリント基板1のブロック10の等価熱伝導率の算出方法と同一の要領で、ブロック40の等価熱伝導率を算出する。これにより、ICチップ部分の熱伝導率も考慮され、少ない要素分割で精度の高い熱解析方法を実現できる。
ところで、図8〜図11に示すブロック10の等価熱伝導率の従来の算出方法では、ビアホールの銅メッキ13aの熱伝導率が考慮されない。各仮想ブロック20の熱伝導率は、その仮想ブロック20に占める材料のうち、最も占有率の高い材料からなるものとみなすため、例えば、図7において、仮想ブロック(6、B)は、銅メッキ13aを含むけれども、ビアホール13の空洞部分が最も占有率が高いため、図8に示すように、仮想ブロック(6、B)は空気の熱伝導率を有するものとみなされてしまう。同様に、銅メッキ部分を含む他の仮想ブロック20においても、銅メッキ13aは薄いため、ブロック10の等価熱伝導率の算出において、銅メッキ13aの熱伝導率は考慮されない。さらに、銅の熱伝導率は、空気の熱伝導率の約10000倍であるため、銅メッキ13aの熱伝導率を考慮しない場合、ブロック10の等価熱伝導率は、実際の等価熱伝導率から大きく乖離することとなり、熱解析シミュレーションの精度が低下する。
一方、ブロック10の等価熱伝導率の算出において、銅メッキ13aの熱伝導率が反映されるように、ブロック10を熱解析シミュレーションの通常の解析手順においてさらに細かく仮想的に分割する方法も考えられる。しかしながら、仮想ブロック20の一辺の長さを銅メッキ13aの厚さ程度(10〜30μm)に設定すると、仮想ブロック20の個数があまりにも膨大になるため、各ブロック10の等価熱伝導率の算出が極めて困難となる。
そこで、本実施形態では、図13に示すように、図3のフローチャートにおけるプリント基板の各ブロックの等価熱伝導率の演算(ステップS154)の前に、銅メッキの厚さおよびビアホールの直径を設定し(ステップS1531)、銅メッキと空洞部とからなるビアホール全体を仮想的なビアホールである仮想ビアに置き換え(ステップS1532)、仮想ビアの熱伝導率λviaを算出する(ステップS1533)。以下、図14〜図25に基づいて、仮想ビアの熱伝導率λviaの算出方法を説明する。
まず、図14〜図19に基づいて、ビアホール13の銅占有率(後述)と温度との関係を求める。
図14〜図16は、熱解析シミュレーションにより得られた、プリント基板1およびプリント基板1の表面に実装された電子部品14の温度分布図である。電子部品14はプリント基板1を貫通するビアホール13を覆うように設けられており、ビアホール13は銅メッキ13aと空洞部とからなる。また、プリント基板1の絶縁体部分は、ガラスエポキシ樹脂である。図14は、ビアホール13の銅メッキ13aの厚さが10μmであるサンプルMを示しており、図15は、ビアホール13の銅メッキ13aの厚さが20μmであるサンプルNを示しており、図16は、ビアホール13の銅メッキ13aの厚さが30μmであるサンプルOを示している。なお、サンプルM・サンプルN・サンプルOのビアホール13の直径は、いずれも0.5mm(500μm)である。
サンプルM・サンプルN・サンプルOにおいては、サンプルMにおける銅メッキ13aの厚さである10μm四方のブロックに分割して、ビアホール13および銅メッキ13aの状態を忠実に作成した熱解析モデルに基づいて、熱解析シミュレーションを実施した。なお、サンプルM・サンプルN・サンプルOにおいて、ビアホール13の銅占有率と温度との関係をさらに正確に求めるために、10μm四方よりも細かいブロックに分割して、熱解析シミュレーションを行ってもよい。
図14〜図16の各図における曲線は、等温線である。さらに、プリント基板1の表面側の空洞部の外周上の一点を点(1)、プリント基板1の裏面側の空洞部の外周上の一点を点(7)として、点(1)と点(7)との間を等間隔に区分する7点(点(1)〜点(7))における温度を解析した。
また、銅メッキ13aと空洞部とからなるビアホール13全体の断面積に対する銅メッキ13aの断面積の比率を銅占有率Pとすると、サンプルMの場合(銅メッキ13aの厚さが10μm)は、
P=(2502π−(250−10)2π)/2502π
=0.0784
である。同様に、サンプルNの場合(銅メッキ13aの厚さが20μm)は、
P=(2502π−(250−20)2π)/2502π
=0.1536
であり、サンプルOの場合(銅メッキ13aの厚さが30μm)は、
P=(2502π−(250−30)2π)/2502π
=0.2256
である。
P=(2502π−(250−10)2π)/2502π
=0.0784
である。同様に、サンプルNの場合(銅メッキ13aの厚さが20μm)は、
P=(2502π−(250−20)2π)/2502π
=0.1536
であり、サンプルOの場合(銅メッキ13aの厚さが30μm)は、
P=(2502π−(250−30)2π)/2502π
=0.2256
である。
図17は、サンプルM・サンプルN・サンプルOそれぞれにおける、銅メッキ13aの厚さ、銅占有率、点(1)〜(7)における温度、点(1)と点(7)との温度差の関係を示す表である。
また、図18は、サンプルM・サンプルN・サンプルOそれぞれにおける、位置と温度との関係を示すグラフである。これにより、銅メッキ13aが厚いほど、ビアホール13を伝導する熱量が増加するので、曲線の傾きが緩やかであり、プリント基板1の厚み方向の温度差が小さいことが分かる。
また、図19は、銅占有率および点(1)と点(7)との温度差の関係を示すグラフである。なお、銅占有率が0.0784、0.1536、0.2256の構成は、それぞれサンプルM・サンプルN・サンプルOに対応する。
ここで、点(1)と点(7)との温度差をΔT(℃)、銅占有率をPとして、温度差ΔTと銅占有率Pとの関係に着目すると、銅占有率P=0.0784ではΔT=0.432℃、銅占有率P=0.1536ではΔT=0.339℃、銅占有率P=0.2256ではΔT=0.273℃である(図17参照)。銅占有率Pと温度差ΔTとの関係を求めるため、図19のグラフにおいて、各点を通る近似曲線の数式を表計算ソフトを用いて導出すると、
ΔT=−0.1486Ln(P)+0.0553 …式(1)
となる。
ΔT=−0.1486Ln(P)+0.0553 …式(1)
となる。
次に、図20〜図25に基づいて、ビアホール13を、均一な熱伝導率λviaを有する仮想ビア23に置き換えた場合の、熱伝導率λviaと温度との関係を求める。
図20〜図23は、プリント基板1およびプリント基板1の表面に実装された電子部品14の温度分布図である。プリント基板1には、所定の熱伝導率を有する物質で充填された直径0.5mmの仮想ビア23が設けられており、電子部品14が仮想ビア23を覆うように設けられている。なお、プリント基板1の絶縁体部分は、ガラスエポキシ樹脂である。図20は、仮想ビア23の熱伝導率が15W/mKであるサンプルP、図21は仮想ビア23の熱伝導率が50W/mKであるサンプルQ、図22は仮想ビア23の熱伝導率が85W/mKであるサンプルR、図23は仮想ビア23の熱伝導率が120W/mKであるサンプルSを示している。すなわち、サンプルP〜サンプルSは、サンプルM〜サンプルOにおいて、ビアホール13および銅メッキ13aを、それぞれ異なる所定の熱伝導率を有する仮想ビア23に置き換えた構成である。
なお、サンプルP〜サンプルSにおいても、サンプルM・サンプルN・サンプルO(図14〜図16参照)における熱解析シミュレーションと同様に、10μm四方のブロックに分割して、熱解析シミュレーションを実施した。また、熱伝導率λviaと温度との関係をさらに正確に求めるために、10μm四方よりも細かいブロックに分割して、熱解析シミュレーションを行ってもよい。
図20〜図23の各図における曲線は、等温線であり、プリント基板1の表面側の仮想ビア23の外周上の一点を点(11)、プリント基板1の裏面側の仮想ビア23の外周上の一点を点(17)として、点(11)と点(17)との間を等間隔に区分する7点(点(11)〜点(17))における温度を解析した。
図24は、サンプルP・サンプルQ・サンプルR・サンプルSそれぞれにおける、仮想ビア23の熱伝導率、点(11)〜(17)における温度、点(11)と点(17)との温度差の関係を示す表である。
また、図25は、仮想ビア23の熱伝導率および点(11)と点(17)との温度差の関係を示すグラフである。
ここで、点(11)と点(17)との温度差ΔTと、熱伝導率λviaとの関係に着目すると、熱伝導率λvia=15W/mKではΔT=0.647℃、熱伝導率λvia=50W/mKではΔT=0.418℃、熱伝導率λvia=85W/mKではΔT=0.311℃、熱伝導率λvia=120W/mKではΔT=0.248℃である(図24参照)。式(1)の導出の場合と同様に、熱伝導率λviaと温度差ΔTとの関係を求めるため、図25のグラフにおいて、各点を通る近似曲線の数式を表計算ソフトを用いて導出すると、
ΔT=−0.193Ln(λvia)+1.1706 …式(2)
となる。
ΔT=−0.193Ln(λvia)+1.1706 …式(2)
となる。
ここで、点(1)と点(7)との温度差および点(11)と点(17)との温度差が等しい場合、すなわち、ビアホール13の両端部の温度差と仮想ビア23の両端部との温度差が等しい場合、式(1)および式(2)から、
−0.1486Ln(P)+0.0553=−0.193Ln(λvia)+1.1706
λvia=EXP(0.77Ln(P)+5.8) …式(3)
となる。
−0.1486Ln(P)+0.0553=−0.193Ln(λvia)+1.1706
λvia=EXP(0.77Ln(P)+5.8) …式(3)
となる。
ここで、銅占有率Pは、ビアホールの直径をφμm、銅メッキの厚さをtμmとすると、
P=((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2
であるので、式(3)より、
λvia=EXP(0.77Ln(((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2)+5.8) …式(4)
となる。したがって、ビアホールの直径φおよび銅メッキの厚さtが分かれば、式(4)より、ビアホール13および銅メッキ13aから仮想的に置き換えられた仮想ビア23の熱伝導率λviaを求めることができる。
P=((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2
であるので、式(3)より、
λvia=EXP(0.77Ln(((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2)+5.8) …式(4)
となる。したがって、ビアホールの直径φおよび銅メッキの厚さtが分かれば、式(4)より、ビアホール13および銅メッキ13aから仮想的に置き換えられた仮想ビア23の熱伝導率λviaを求めることができる。
なお、銅メッキの厚さtは、プリント基板の製造仕様として決定されており、ビアホールの直径は、ガーバーデータ等のプリント基板製造データから求めることができる。
このように、ビアホール13を仮想ビア23に仮想的に置き換えて(図13においてステップS1532)、仮想ビア23の熱伝導率λviaを算出した上で(図13においてステップS1533)、プリント基板1の各ブロック10の等価熱伝導率の演算を行う(図13においてステップS154)。なお、ステップS1532およびステップS1533の順序は任意である。
続いて、仮想ビア23の熱伝導率λviaの算出後の作業手順を、図26〜図29に基づいてさらに具体的に説明する。
図26は、ブロック10の上面を示しており、図7に示すブロック10の上面において、ビアホール13を、熱伝導率λviaを有する仮想ビア23に仮想的に置き換えた構成である。例えば、図7における銅メッキ13aの厚さtを20μmとすると、ビアホール13の直径φは500nmであるので、ビアホール13および銅メッキ13aから置き換えられる仮想ビア23の熱伝導率λviaは、式(4)から、
λvia=EXP(0.77Ln((62500−(250−20)2)/62500)+5.8)
=78.1
となる。
λvia=EXP(0.77Ln((62500−(250−20)2)/62500)+5.8)
=78.1
となる。
図27は、仮想ビア23の熱伝導率が78.1W/mKであるとして、各仮想ブロック20の熱伝導率を設定したブロック10の上面を示している。
ここで、ブロック10が上面から底面にかけて、縦12×横12の仮想ブロック20からなる層によって、1’層〜12’層の12の層から構成されているとして、図27においても図8の場合と同じ要領で、ブロック10の1’層のx方向およびy方向の等価熱伝導率を算出する。その結果、ブロック10の1’層のx方向の等価熱伝導率は100.05W/mK、y方向の等価熱伝導率は0.90W/mKとなる。
ブロック10の2’層〜12’層についても、上記と同じ要領で、仮想ビアの領域に想到する仮想ブロック20の熱伝導率をλvia=78.1W/mKと設定し、それぞれの層のx方向、y方向の等価熱伝導率を算出する。1’層〜12’層の各層のx方向の等価熱伝導率の平均値および1’層〜12’層の各層のy方向の等価熱伝導率の平均値が、それぞれブロック10のx方向の等価熱伝導率およびy方向の等価熱伝導率となる。
図28は、図26のブロック10における仮想ブロック(6、A)〜(6、L)と仮想ブロック(7、A)〜(7、L)との境界線(左辺中点と右辺の中点とを結ぶ線、以下「第6境界線」とする)でブロック10をプリント基板1の厚み方向に切った断面を示している。
また、図29は、図28において、各仮想ブロック20の熱伝導率を図27の場合と同様に設定したブロック10の断面図を示している。図29においても図11の場合と同様に、図28のブロック10の断面のz方向(仮想ブロック(1’、A)から仮想ブロック(12’、A)の方向)の等価熱伝導率を同じ要領で算出する。
ここで、図26の仮想ブロック(5、A)〜(5、L)の行と仮想ブロック(6、A)〜(6、L)の行との境界線を第5境界線として、ブロック10を第5境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面と、ブロック10を第6境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面との間に挟まれる仮想ブロック20の層を第6層とすると、ブロック10の第6層のz方向の等価熱伝導率は、26.4W/mKとなる。
このように、銅メッキ13aの熱伝導率を考慮しないで算出したブロック10の第6層のz方向の等価熱伝導率が0.36W/mKであるのに対し(図11参照)、銅メッキ13aと空洞部とからなるビアホール13を、熱伝導率λvia(=78.1W/mK)を有する仮想ビア23に置き換えて算出したブロック10の第6層のz方向の等価熱伝導率は26.4W/mKとなり、特にプリント基板1の厚み方向の等価熱伝導率が大きく異なることが分かる。
同様に、図26の仮想ブロック(4、A)〜(4、L)の行と仮想ブロック(5、A)〜(5、L)の行との境界線を第4境界線として、ブロック10を第4境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面と、ブロック10を第5境界線でプリント基板1の厚み方向に切った断面との間に挟まれる仮想ブロック20の層を第5層とする。さらに、ブロック10を同じ要領で区分し、ブロック10が第1層〜第12層の12の層から構成されているとして、第1層〜第5層および第7層〜第12層のそれぞれのz方向の等価熱伝導率を算出し、第1層〜第12層のz方向の等価熱伝導率の平均値が、ブロック10のz方向の等価熱伝導率となる。
プリント基板1の他のブロック10についても、ビアホールが存在する場合は、ビアホールの熱伝導率は、銅メッキと空洞部とからなるビアホール全体を、ビアホールの直径と金属メッキの厚さとに応じた熱伝導率を有する均一な物質で構成される仮想ビアに置き換えて、各ブロック10のx方向、y方向、z方向の等価熱伝導率を算出する(図13におけるステップS154)。各ブロック10のx方向、y方向、z方向の等価熱伝導率の設定が完了すると(図13におけるステップS155)、プリント基板の設定が完了する(図2においてステップS15)。
以上のように、本実施形態に係る熱解析方法では、ビアホールを仮想ビアに置き換えることにより、ビアホールに施された銅メッキの熱伝導率を考慮することができるので、熱解析の精度が向上する。また、少ない要素分割で熱解析シミュレーションを行うことができるため、熱解析シミュレーションの実行時間を短縮することができる。
なお、本実施形態に係る熱解析方法は、コンピュータに熱解析プログラムを実行させることにより実現される。また、その熱解析プログラムは、コンピュータと分離可能に構成される記録媒体にも記録可能であり、その記録媒体からコンピュータにインストールしてもよい。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、本実施形態では、ビアホールの内壁に銅メッキが施されている構成について説明したが、これに限るものではない。ビアホールに金メッキや銀メッキなどの金属メッキが施されている構成であっても、金属メッキの熱伝導率とビアホール内の空気の熱伝導率との差は非常に大きいので、本実施形態に係る熱解析方法を適用することで、熱解析の精度を向上させることができる。なお、内壁にメッキが施されていないスルーホールに関しては、そのスルーホール内部を空気とみなしてそのまま熱解析を行う。また、ブラインドビアや、IVH(Interstitial Via Hole)と呼ばれる貫通されていない状態で層間を接続するビアがあるが、この場合は、ビア内部を、ビア内部に充填された材料の物性として定義してそのまま熱解析を行う。
また、本実施形態に係る熱解析方法と従来技術に係る熱解析方法とを比較すると、本発明に係る熱解析方法の解析精度の標準偏差は14.80であったのに対し、従来技術に係る熱解析方法の解析精度の標準偏差は23.32であった。したがって、本発明に係る熱解析方法のほうが、解析精度のばらつきが少ないことが分かる。
なお、本実施形態の熱解析方法では、各分割要素に対して熱伝導率のみを設定する場合について説明したが、これに限るものではない。より解析精度を向上させるために、初期温度、発熱量、密度、比熱等の物性値を各分割要素に対して設定して熱解析を実行してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の熱解析方法は、プリント基板の熱設計に好適に適用できる。
1 プリント基板
10 ブロック(微小要素、複合微小要素)
13 ビアホール
13a 銅メッキ(金属メッキ)
20 仮想ブロック(仮想分割要素)
23 仮想ビア
10 ブロック(微小要素、複合微小要素)
13 ビアホール
13a 銅メッキ(金属メッキ)
20 仮想ブロック(仮想分割要素)
23 仮想ビア
Claims (5)
- 電子機器を複数の微小要素に分割して熱解析を行う熱解析方法において、
上記微小要素の中で、複数種類の物質で構成される複合微小要素に対しては、当該複合微小要素をさらに仮想分割要素に仮想的に分割し、各仮想分割要素に熱伝導率を設定することにより、上記複合微小要素の等価熱伝導率を設定する設定手順を含むことを特徴とする熱解析方法。 - 上記電子機器に設けられるプリント基板に、それぞれ異なる熱伝導率を有する金属メッキおよび空洞部からなるビアホールが設けられている場合に、上記金属メッキと上記空洞部とが占める領域を、単一の熱伝導率を有する仮想物質からなる仮想ビアに置き換える置換手順と、
上記プリント基板表面側の上記空洞部の外周上と上記プリント基板裏面側の上記空洞部の外周上との温度差が、上記プリント基板表面側の上記仮想ビアの外周上と上記プリント基板裏面側の上記仮想ビアの外周上との温度差に等しくなるように、上記仮想ビアの熱伝導率を算出する算出手順とを含み、
上記置換手順および上記算出手順の後に、上記設定手順を実行することを特徴とする請求項1に記載の熱解析方法。 - 上記算出手順において、上記仮想ビアの熱伝導率をλvia(W/mK)、上記ビアホールの直径をφ(μm)、上記金属メッキの厚さをt(μm)とすると、上記仮想ビアの熱伝導率を、
λvia=EXP(0.77Ln(((φ/2)2−((φ/2)−t)2)/(φ/2)2)+5.8)
の式により求めることを特徴とする請求項2に記載の熱解析方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱解析方法における各手順をコンピュータに実行させるための熱解析プログラム。
- 請求項4に記載の熱解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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