JP2008157397A - シールリング - Google Patents

シールリング Download PDF

Info

Publication number
JP2008157397A
JP2008157397A JP2006349021A JP2006349021A JP2008157397A JP 2008157397 A JP2008157397 A JP 2008157397A JP 2006349021 A JP2006349021 A JP 2006349021A JP 2006349021 A JP2006349021 A JP 2006349021A JP 2008157397 A JP2008157397 A JP 2008157397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
joint
inner diameter
sides
thick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006349021A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Kondo
巧 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006349021A priority Critical patent/JP2008157397A/ja
Publication of JP2008157397A publication Critical patent/JP2008157397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

【課題】合口を押し拡げるときに永久変形や折損が生じないカットタイプのシールリングを提供することである。
【解決手段】合口対向部3を含む近傍領域を内径側へ凸形状となる厚肉部4とし、厚肉部4の凸形状となった内径側を、両側の隣接領域と滑らかなテーパ形状5で接続することにより、合口2を押し拡げるときの曲げひずみが、両側の薄肉の隣接領域との境界に集中しないようにし、永久変形や折損が生じないようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、円周方向の一箇所に切断された合口を有するカットタイプのシールリングに関する。
自動車の自動変速機や無段変速機の油圧装置等に用いられるシールリングには、無端状のエンドレスタイプのものと、円周方向の一箇所に切断された合口を有するカットタイプのものとがある。カットタイプのものは、合口を押し拡げるように拡径してシール溝に装着できるので、金属製のものと樹脂製のものがあり、エンドレスタイプのものは、金属製では拡径できないので、樹脂製のものに限定される。
前記カットタイプのシールリングは、合口を押し拡げてシール溝に装着する際に、合口と円周の反対側で対向する合口対向部に曲げモーメントが集中し、合口対向部で永久変形や折損が生じる恐れがある。特に、射出成形で形成された樹脂製のものは、均一な射出成形体を得るために、通常、樹脂を注入するゲート部が、シールリングの中央部となる合口対向部に設けられ、合口対向部の強度が若干弱くなるので、変形や折損が生じやすい。
このような問題に対して、樹脂製のシールリングの合口対向部を含む近傍領域を、内径側へ凸形状となる厚肉部とし、合口対向部の強度を高めたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−353760号公報
特許文献1に記載されたシールリングは、合口対向部での永久変形や折損は防止できるが、厚肉部とした合口対向部の曲げ剛性が大きくなるので、合口を押し拡げるときの曲げひずみが、厚肉部と段差で接続された両側の薄肉の隣接領域との境界に集中するようになり、この隣接領域との境界で永久変形や折損が生じる恐れがある。
そこで、本発明の課題は、合口を押し拡げるときに永久変形や折損が生じないカットタイプのシールリングを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、円周方向の一箇所に切断された合口を有し、この合口と円周の反対側で対向する合口対向部を含む近傍領域を、内径側へ凸形状となる厚肉部としたシールリングにおいて、前記厚肉部の凸形状となった内径側を、両側の隣接領域と滑らかな形状で接続した構成を採用した。
すなわち、厚肉部の凸形状となった内径側を、両側の隣接領域と滑らかな形状で接続することにより、合口を押し拡げるときの曲げひずみが、両側の薄肉の隣接領域との境界に集中しないようにし、永久変形や折損が生じないようにした。
前記厚肉部の内径側を両側の隣接領域と接続する滑らかな形状は、厚肉部から両側の隣接領域へ傾斜するテーパ形状とすることができる。
上述した各シールリングは、射出成形で形成された樹脂製のものに好適である。
前記シールリングを射出成形で形成する樹脂としては、ポリフェニレンスルフィド(PPS)等のポリアリーレンスルフィド樹脂、ポリアミドイミド(PAI)、熱可塑性ポリイミド(TPI)等のポリイミド樹脂、46ナイロン、9Tナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリシアノアリールエーテル樹脂等や、これらの混合物を用いることができる。また、必要に応じて、これらの樹脂材料に、炭素繊維、ガラス繊維等の繊維状補強材、マイカ、タルク等の鱗状補強材、チタン酸カリウムウィスカ等の微小繊維補強材、球状シリカ、球状炭素等の充填材、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、グラファイト、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム等の摺動補強材等を配合することもできる。
本発明のシールリングは、厚肉部の凸形状となった内径側を、両側の隣接領域と滑らかな形状で接続することにより、合口を押し拡げるときの曲げひずみが、両側の薄肉の隣接領域との境界に集中しないようにしたので、カットタイプのシールリングに永久変形や折損が生じないようにすることができる。
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1(a)、(b)に示すように、このシールリング1は矩形断面とされ、円周方向の一箇所に切断された合口2を有するカットタイプのものであり、合口2と円周の反対側で対向する合口対向部3を含む近傍領域が内径側へ凸形状となる厚肉部4とされ、この厚肉部4の内径側が、両側の薄肉の隣接領域と滑らかなテーパ形状5で接続されている。
前記シールリング1は、PEEKに炭素繊維を配合して射出成形で形成した樹脂製のものであり、合口2の両側にも内径側へ凸形状となる厚肉部6が形成され、その内径側が隣接領域と段差で接続されている。この厚肉部6と合口対向部3側の厚肉部4の内径側側面には、射出成形型から離型する際の突き出しピンが押し当てられ、シール面となる外径側側面に突き出しピンの跡が付かないようにされている。
図2(a)、(b)は、上述した厚肉部4の内径側を隣接領域と滑らかなテーパ形状5で接続したもの(実施例)と、特許文献1に記載されたように、厚肉部4の内径側を隣接領域と段差11で接続したもの(比較例)について、合口2を押し拡げたときの、厚肉部4と隣接領域との境界部分における曲げひずみεの分布を示す。なお、曲げひずみεの分布は左右対称であるので、図2(a)、(b)は片側の半円分のみを示す。いずれの場合も、剛性の大きい厚肉部4では曲げひずみεがほとんど生じないが、図2(b)に示した比較例のものでは、曲げひずみεが段差11の部分に集中し、その最大値εMAXが非常に大きくなる。これに対して、図2(a)に示した実施例のものでは、曲げひずみεがテーパ形状5の部分に分散し、その最大値εMAXもかなり小さくなる。したがって、実施例のものでは、合口2を押し拡げるときに、厚肉部4と隣接領域との境界部分で永久変形や折損が生じることはない。
上述した実施形態では、シールリングの断面形状を矩形断面とし、合口対向部近傍の厚肉部を両側の隣接領域とテーパ形状で接続したが、この隣接領域との接続は滑らかであればよく、緩やかなR形状等で接続することもできる。
また、上述した実施形態では、射出成形で形成された樹脂製のものとし、その断面形状を矩形断面としたが、本発明に係るシールリングは、切削加工等の他の方法で形成された樹脂製のものや金属製のものにも適用することができ、断面形状も矩形断面のものに限定されることはない。なお、射出成形で形成された樹脂製のものでない場合は、合口の両側の厚肉部は不要とすることができる。
aはシールリングの実施形態を示す正面図、bはaのIb−Ib線に沿った断面図 a、bは、それぞれ実施例と比較例のシールリングについて、合口を押し拡げたときに生じる曲げひずみεの分布を説明する説明図
符号の説明
1 シールリング
2 合口
3 合口対向部
4 厚肉部
5 テーパ形状
6 厚肉部

Claims (3)

  1. 円周方向の一箇所に切断された合口を有し、この合口と円周の反対側で対向する合口対向部を含む近傍領域を、内径側へ凸形状となる厚肉部としたシールリングにおいて、前記厚肉部の凸形状となった内径側を、両側の隣接領域と滑らかな形状で接続したことを特徴とするシールリング。
  2. 前記厚肉部の内径側を両側の隣接領域と接続する滑らかな形状を、厚肉部から両側の隣接領域へ傾斜するテーパ形状とした請求項1に記載のシールリング。
  3. 前記シールリングが、射出成形で形成された樹脂製のものである請求項1または2に記載のシールリング。
JP2006349021A 2006-12-26 2006-12-26 シールリング Pending JP2008157397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006349021A JP2008157397A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 シールリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006349021A JP2008157397A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 シールリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008157397A true JP2008157397A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39658524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006349021A Pending JP2008157397A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 シールリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008157397A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015148339A (ja) * 2008-11-07 2015-08-20 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 大直径熱可塑性シール
JP2015218790A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 Nok株式会社 シールリング
JP2015218791A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 Nok株式会社 シールリング
WO2021251319A1 (ja) * 2020-06-09 2021-12-16 Nok株式会社 密封構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615437A (en) * 1979-07-11 1981-02-14 Toray Industries Production of fabric
JP2004353760A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Ntn Corp 樹脂製シールリング

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615437A (en) * 1979-07-11 1981-02-14 Toray Industries Production of fabric
JP2004353760A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Ntn Corp 樹脂製シールリング

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015148339A (ja) * 2008-11-07 2015-08-20 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 大直径熱可塑性シール
JP2015218790A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 Nok株式会社 シールリング
JP2015218791A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 Nok株式会社 シールリング
WO2021251319A1 (ja) * 2020-06-09 2021-12-16 Nok株式会社 密封構造
JP7375197B2 (ja) 2020-06-09 2023-11-07 Nok株式会社 密封構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102283650B1 (ko) 시일 링
US4428590A (en) Anti-extrusion sealing device with hinge-like bridge section
JP2008157397A (ja) シールリング
JP4962062B2 (ja) シールリングおよびシールリング製造方法
US20040046329A1 (en) Sealing ring
KR200489205Y1 (ko) 인터로킹 베어링
JP7118875B2 (ja) シールリングの製造方法
JP2007078041A (ja) 樹脂製シールリング
US10641396B2 (en) Seal ring and sealing structure
JP5466427B2 (ja) 球面滑り軸受
JP4500007B2 (ja) 樹脂製シールリング
JP6461552B2 (ja) シールリング
JP2008111477A (ja) シールリング
CN214946369U (zh) 密封环
JP5137566B2 (ja) 樹脂製シールリング
JP5489468B2 (ja) 筒形継手
JP2008064166A (ja) 玉軸受
JP4251860B2 (ja) シールリング
KR101900394B1 (ko) 밀봉 링
JPH04193511A (ja) 射出成形による歯車の製造方法
JP2020051555A (ja) シールリング
US11708928B2 (en) Resin joint, channel block, and fluid control device
JP6783273B2 (ja) シールリング
JP4478167B2 (ja) 樹脂製シールリングおよびその製造方法
JPH11294595A (ja) 樹脂製シールリング

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111122