JP2008156079A - ワーク振り分け装置 - Google Patents

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【課題】コンベアの左右側面を規制しつつ走行案内する固定滑りガイドと可動滑りガイドとの協働により、一連のベルトコンベアの振り分け動作を招来し、装置の簡素化とコストダウンを達成することができると共に、ワークを搬入側(下流側)から搬出側(上流側)の各振り分け搬送路に安定に支持しつつ搬送することができるワーク振り分け装置を提供する。
【解決手段】ベルトコンベア1の下流側に配した固定滑りガイド2で上記ベルトコンベア1の左右側面を規制しつつ走行を案内すると共に、上記ベルトコンベア1の上流側に配した可動滑りガイド3で上記ベルトコンベア1の左右側面を規制しつつ走行を案内し、該可動滑りガイド3をガイドアクチュエータ4により左右方向に移動せしめ、上記ベルトコンベア1の左右側面の一方を同可動滑りガイド3の一方で押圧して上記固定滑りガイド2を起点とする左右振り分け動作を得る構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明はベルトコンベアを搬出路側において複数方向に振り分けるワーク振り分け、同コンベア上の食品や機械部品等のワークを複数方向に振り分けるワーク振り分け装置に関する。
従来、並行して走行せる一双のチェーン間に多数のガイド棒を並設し、各ガイド棒に矩形セグメントを貫挿して搬送路を形成し、ガイド棒と矩形セグメントを上記チェーンにより走行しながら、各セグメントをガイド機構により左右方向(搬送方向と直交する方向)に移動することにより搬送路を複数方向に振り分けるキャタピラ構造のワーク振り分け装置が既知である。
上記キャタピラ形式のワーク振り分け装置は株式会社アキュレックス(住所:東京都中央区日本橋浜町3−31−8)等で販売されている。
然しながら上記ワーク振り分け装置は搬送路構造が極めて複雑で高価であるばかりか、各スライド板を左右方向に移動した時に、該スライド板群で形成される搬送路の左右側面に段違いを生じ、該段違い部でワークの落下の恐れを有する等、ワークを下流側(搬入側)から上流側(搬出側)の振り分け搬送路に安定して搬送することが困難なる問題を有している。
本発明は上記問題点を有効に解決するワーク振り分け装置を提供するものである。該ワーク振り分け装置は、ワーク搬送用のベルトコンベアの下流側に同コンベアの左右側面に沿い並設された固定滑りガイドで上記コンベアの左右側面を規制しつつ走行を案内する構成とすると共に、上記ベルトコンベアの上流側に同コンベアの左右側面い沿い並設された可動滑りガイドで上記ベルトコンベアの左右側面を規制しつつ走行を案内する構成を有する。
そして上記可動滑りガイドをガイドアクチュエータにより左右方向(搬送方向と直交する方向)に移動せしめ、該可動滑りガイドの移動により上記コンベアの左右側面の一方を該可動滑りガイドの一方で押圧して上記固定滑りガイドを起点とする左右振り分け動作を得るようにしたものである。
上記固定滑りガイドはその対向間隔を上流側へ向け漸次拡大する滑りガイド曲面を有し、上記可動滑りガイドはその対向間隔を下流側へ向け漸次拡大する滑りガイド曲面を有し、可動滑りガイドを左方向へ移動してコンベアが左方向へ振り分けられた時に、上記固定滑りガイドの左側の滑りガイド曲面と可動滑りガイドの右側の滑りガイド曲面で走行を案内する。
同様に、可動滑りガイドを右方向へ移動してコンベアが右方向へ振り分けられた時に、固定滑りガイドの右側の滑りガイド曲面と可動滑りガイドの左側の滑りガイド曲面で走行を案内する。
本発明によれば、上記コンベアの左右側面を規制しつつ走行案内する固定滑りガイドと可動滑りガイドとの協働により、一連のベルトコンベアの振り分け動作を招来し、装置の簡素化とコストダウンを達成することができると共に、ワークを搬入側(下流側)から搬出側(上流側)の各振り分け搬送路に安定に支持しつつ搬送することができる。
以下本発明に係るワーク振り分け装置の最良の形態を図1乃至図5に基づき説明する。
1はホイール21に無端回走可能に懸装された一連のベルトコンベアであり、該コンベア1は左右方向に蛇行運行可能な構造を有する。
上記ベルトコンベア1の下流側(搬入側)に同コンベア1の左右側面(コンベア1走行方向と直交する方向の側面)に沿い固定滑りガイド2を並設し、該固定滑りガイド2で上記コンベア1の左右側面を規制しつつ走行を案内する。
他方上記ベルトコンベア1の上流側(搬出側)に同コンベア1の左右側面に沿い可動滑りガイド3を並設し、該可動滑りガイド3で上記ベルトコンベア1の左右側面を規制しつつ走行を案内する。
上記可動滑りガイド3を左右方向(走行方向と直交する方向)に移動せしめるガイドアクチュエータ4を備え、該ガイドアクチュエータ4による可動滑りガイド3の移動により、上記コンベア1の左右側面を可動滑りガイド3間に捕捉しつつ、同左右側面の一方を上記可動滑りガイド3の一方で押圧して上記固定滑りガイド2を起点とする左右振り分け動作を得るように構成する。
上記固定滑りガイド2はその対向間隔を上流側へ向け漸次拡大する滑りガイド曲面5を有し、上記可動滑りガイド3はその対向間隔を下流側へ向け漸次拡大する滑りガイド曲面6を有する。
上記固定滑りガイド2の滑りガイド曲面5の下流側基部には、ベルト1の左右幅と略等幅の平行ガイド面5cを連成し、同様に可動滑りガイド3の滑りガイド曲面6の上流側基部には、ベルト1の左右幅と略等幅の平行ガイド面6cを連成し、両平行ガイド面5cと6cをベルト1の左右側面に常時当接状態にして、両平行ガイド面5c間と6c間にベルト1を捕捉する。
上記の通り、固定滑りガイド2と可動滑りガイド3は、その対向面(内側面)に滑りガイド曲面5,6と平行ガイド面5cと6cとを有する。
可動滑りガイド3を左方向へ移動してコンベア1が左方向へ振り分けられた時に、上記固定滑りガイド2の左側の滑りガイド曲面5aと可動滑りガイド3の右側の滑りガイド曲面6bで走行を案内する構成とする。
同様に、可動滑りガイド3を右方向へ移動してコンベア1が右方向へ振り分けられた時に、固定滑りガイド2の右側の滑りガイド曲面5bと可動滑りガイド3の左側の滑りガイド曲面6aで走行を案内する構成とする。
ワーク振り分け装置において使用するコンベア1は、左右方向に蛇行運行可能な屈撓性を有するベルト形のコンベアであり、該蛇行運行可能なベルトコンベア1は種々の構造のものが既知であり、何れかを選択して使用する。
図5は蛇行運行可能な構造を有するリンク形ベルトコンベア1を例示しており、該コンベア1は図示のように、ベルト1の左右方向(走行方向と直交する方向)に細長い多数のリンク7を前後方向(走行方向)に並設し、各リンク7の前縁と後縁に沿い複数の継手8を突設し、各継手8を噛み合わせると共に、該噛み合わせた継手8にピン9を遊貫挿して全リンク7をエンドレスにリンク結合した構造を有する。
上記リンク形ベルトコンベア1の各リンク7はピン9の遊貫挿により互いに前後方向に遊動しつつ傾動し、蛇行運行可能である。
又図2,図3に示すように、上記固定滑りガイド2は固定ブラケット10に支持し、同様に可動滑りガイド3は可動ブラケット11に支持する。
上記固定ブラケット10と可動ブラケット11はベルト1の直下に水平に配された荷台12と、該荷台12の左右両端からベルト1の左右側面の側方へ向け対向して立ち上げられたアーム13とを有し、両アーム13間にガイド座14を横架し、該ガイド座14の上面に上記固定滑りガイド2又は可動滑りガイド3を一体に並設した構造を有する。
上記固定滑りガイド2と可動滑りガイド3は夫々上下二段に配し、上段の固定滑りガイド2と可動滑りガイド3でベルトコンベア1の上位走行部(往動部)の左右側面を案内し、下段の固定滑りガイド2と可動滑りガイド3でベルトコンベア1の下位走行部(復動部)の左右側面を案内する。
従って上記ガイド座14は上記アーム13間に上下二段に横架し、各ガイド座14上に上記固定滑りガイド2又は可動滑りガイド3を並設する。
上記上下二段の固定滑りガイド2と固定ブラケット10とで固定ガイドユニットを構成する。同様に、上記上下二段の可動滑りガイド3と可動ブラケット11とで可動ガイドユニットを構成する。
他方上記可動滑りガイド3を支持する可動ブラケット11の荷台12には、スライド筒15を一体に設け、該スライド筒15にベルト1の左右方向に延びるガイドステー16を貫挿し、該ガイドステー16に沿ってスライド筒15と可動ブラケット11の左右方向への移動を案内する。
更に上記可動滑りガイド3のガイドアクチュエータ4として、即ち可動滑りガイド3を支持する可動ブラケット11のアクチュエータ4として、可動ブラケット11の下方にベルト1の左右方向において無端回走せる、無端駆動チェーンに代表される無端駆動条体17を配し、該無端駆動条体17と上記可動ブラケット11の荷台12とを連結材18にて連結する。
よって無端駆動条体17が懸装されたホイール19をモーター20によって左右方向へ所定量移行すると、可動ブラケット11が連結材18を介して該移動量に応じた距離だけ左右方向へ移動すると共に、可動滑りガイド3が左右方向へ移動する。
この結果、ベルトコンベア1が上流側において可動滑りガイド3間に捕捉されつつ左右方向へ定量移動し、振り分け搬送路R1,R2,R3を形成する。R1は左振り分け搬送路、R2は中央振り分け搬送路、R3は右振り分け搬送路を示している。これによってベルトコンベア1上に載置された食品や機械部品等のワークを各振り分け搬送路に振り分け、搬出する。
上記可動滑りガイド3の移動距離を設定する手段として、上記無端駆動条体17の側面には被検知部22を設けると共に、同無端駆動条体17の走行によって対向するセンサー23を振り分け搬送路R1,R2,R3毎に設け、無端駆動条体17が移行することによってセンサー23と被検知部22が対向した時に、モーター20を停止して無端駆動条体17を停止し、上記振り分け搬送路R1,R2,R3を形成する。
以上によって、ワーク搬送用のベルトコンベア1の下流側に同コンベア1の左右側面に沿い並設された固定滑りガイド2を配し、該固定滑りガイド2で上記ベルトコンベア1の左右側面を規制しつつ走行を案内すると共に、上記ベルトコンベア1の上流側に同コンベア1の左右側面に沿い並設された可動滑りガイド3を配し、該可動滑りガイド3で上記ベルトコンベア1の左右側面を規制しつつ走行を案内し、該可動滑りガイド3をガイドアクチュエータ4により左右方向に移動せしめ、該可動滑りガイド3の移動により上記ベルトコンベア1の左右側面の一方を同可動滑りガイド3の一方で押圧して上記固定滑りガイド2を起点とする左右振り分け動作を得るワーク振り分け装置が構成される。
ワーク振り分け装置の振り分け動作を示す平面図。 上記ワーク振り分け装置を形成する可動滑りガイドのアクチュエータと可動ブラケットと可動滑りガイドを、ベルト走行方向と直交する方向において側面視する図。 上記ワーク振り分け装置を形成するベルトコンベアと上記アクチュエータの位置検出手段を示す側面図。 上記アクチュエータにおける移行距離を検出する検出手段の平面図。 ベルトコンベアの一例を示す要部平面図。
符号の説明
1…ベルトコンベア、2…固定滑りガイド、3…可動滑りガイド、4…ガイドアクチュエータ、5,5a,5b…固定滑りガイドの滑りガイド曲面、5c…固定滑りガイドの平行ガイド面、6,6a,6b…可動滑りガイドの滑りガイド曲面、6c…可動滑りガイドの平行ガイド面、7…リンク、8…継手、9…ピン、10…固定ブラケット、11…可動ブラケット、12…荷台、13…アーム、14…ガイド座、15…スライド筒、16…ガイドステー、17…無端駆動条体、18…連結材、19…ホイール、20…モーター、21…ホイール、22…被検知部、23…センサー。

Claims (2)

  1. ワーク搬送用のベルトコンベアの下流側に同コンベアの左右側面に沿い並設された固定滑りガイドを配し、該固定滑りガイドで上記ベルトコンベアの左右側面を規制しつつ走行を案内すると共に、上記ベルトコンベアの上流側に同コンベアの左右側面に沿い並設された可動滑りガイドを配し、該可動滑りガイドで上記ベルトコンベアの左右側面を規制しつつ走行を案内し、該可動滑りガイドをガイドアクチュエータにより左右方向に移動せしめ、該可動滑りガイドの移動により上記ベルトコンベアの左右側面の一方を同可動滑りガイドの一方で押圧して上記固定滑りガイドを起点とする左右振り分け動作を得る構成としたことを特徴とするワーク振り分け装置。
  2. 上記固定滑りガイドはその対向間隔を上流側へ向け漸次拡大する滑りガイド曲面を有し、上記可動滑りガイドはその対向間隔を下流側へ向け漸次拡大する滑りガイド曲面を有することを特徴とする請求項1記載のワーク振り分け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103332477A (zh) * 2013-07-02 2013-10-02 南通奥里斯特机械有限公司 一种新型的电液动四通分料阀

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JPS5688011A (en) * 1979-12-18 1981-07-17 Masahide Tanaka Conveyor device for distribution conveyance

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