JP2005001878A - 搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種の駆動装置でキャリアを走行させる搬送システムを提供する。
【解決手段】搬送システム1は、キャリア10と、搬送全経路に亘り連続して設置され且つキャリア10の上下左右の動きを規制して走行可能に支持する走行レール6とを有し、走行レールに沿って、センターリンク21とサイドリンク22とを連結ピン23で交互に連結したパワーチェーン20を用いてなるパワーチェーン式駆動装置2、フリクションローラ式駆動装置3、およびローラチェーン式駆動装置4のいずれかを各作業工程に応じて適宜選択して直列に順次設置するとともに、キャリア10には、前記3種類の駆動装置のいずれからでも走行動力の伝達を受ける手段として、前後のフロッパードッグ32,37、およびキャリア10の前後端部間に亘る直線状の垂直側壁12を設けて構成する。駆動装置の中継部にフィーダー用シリンダ装置5を設け、キャリア後方にはカム部18を備える。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被搬送物搬送装置の技術に係わり、更に詳しくは、物品の生産ラインにおける被搬送物の搬送経路全体に亘って連続するレールを設置するとともに、該レールに沿って各作業工程の仕様に適した形態の互いに異なる駆動装置を順次直列配置する一方、前記レールに支持された搬送用キャリアには、前記いずれの駆動装置からでも走行動力を受けることができる動力伝達手段を備え、複数種の駆動装置でキャリアを走行駆動する搬送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の組み立てやその部品の製造などの生産ラインのうち、例えばボディーやバンパなどの塗装処理においては、ブラスティング、クリーンアップ、薬液槽への浸漬、塗装粉体吹き付け処理、焼付処理、検査、貯留など種々の工程からなる。このことは塗装に限らずまた自動車に限らず他の機械装置などでも同様である。これらの複数の工程を組み合わせて一連の作業工程を構成する生産ラインに、作業対象物をキャリアに載置して工程順に搬送するための搬送装置には、各工程毎に異なる仕様が要求される。例えば、ゆっくりした速度で時間をかけて搬送したり、一定間隔で搬送したり、走行レールに上りや下りの傾斜を設けて搬送物を昇降させたり、急カーブの方向変換をさせたり、高速で搬送したり、滞留させたり、或いは経路の分岐や合流などもあるなど、作業内容と状況に応じ様々な仕様が求められる。
【0003】
そのため例えば自動車など比較的大型且つ重量物の生産ラインにおいては、水平搬送のほか傾斜搬送路にも対応が可能なパワーアンドフリートロリ式コンベア、水平直線搬送のほかとくに水平方向のカーブのある箇所の搬送にも適したフリクションローラ式コンベア、および、水平直線搬送のほか高速搬送、滞留、任意のタイミングでの走行開始などに適したローラチェーン式コンベア、などを作業工程に応じて搬送路に適宜選択して設置する。そして、一連の搬送路に前記のそれぞれ異なる形態のコンベアを組み合わせて使用する場合、各コンベア間の中継でそれぞれのコンベアの駆動装置に適した専用のキャリアに載せ替える必要がある。この載せ替え作業には多大な労力と時間的ロスを伴う。
【0004】
この問題を解消するため、搬送システムのほぼ全経路をパワーアンドフリートロリ式コンベアで搬送させ、各作業工程の作業条件即ち要求仕様に合わせて、搬送ラインを速度の異なる複数のパワーアンドフリートロリ式コンベアに分断して順次中継して搬送するように構成する場合もある。しかしパワーアンドフリートロリ式コンベアは、重量物搬送に適した大がかりな装置であり、コストが高い上に、速度の異なるライン同士の中継部や、分岐、集合などの地点においては大がかりの構造物や駆動装置などを入り組んで配置し、広い設置スペースを必要とし、また、設置や改造の工事に長期間と多大な費用が必要である。また、パワーアンドフリートロリ式コンベアは騒音が大きので高速搬送には不向きであるといった制約がある。
【0005】
一方、フリクションローラ式コンベアは、騒音が少なく且つパワーアンドフリートロリ式コンベアに比べて安価で、設置や改造も比較的容易で、且つ、水平方向には大きなカーブでの使用にも適する。しかし、フリクションローラ式コンベアは、合成ゴムなどのフリクションローラを押圧させて回転する際に発生する摩擦力でキャリアに走行動力を伝達させるため、傾斜路では駆動力が不足し、加熱路内では熱でゴムが軟化して摩擦力が低下し、水、油、粉体などが付着する経路では摩擦力が極度に低下するなどの問題があり、これらの箇所での使用は不可能かまたは困難が伴う。
【0006】
また、ローラチェーン式コンベアは、騒音が少なく、安価で、高速搬送にも適し、且つ、キャリアを一時的に滞留させたり、適宜のタイミングで搬送走行を開始させるといった場合などにも適する。しかし、ローラチェーン式コンベアは、曲線搬送経路には使用できない。また、ローラチェーンの潤滑油が垂れたり飛散したりして搬送物を汚染する恐れのある箇所や、粉体や異物がローラチェーンに付着する箇所では使用できない。
【0007】
前述のように各コンベア装置(以下、これらを「搬送装置」ともいう。)にはそれぞれの駆動形態によりそれぞれ異なる得失がある。従って作業工程に応じて選択的にこれらの搬送装置を適宜使い分けて一連の作業工程の搬送システムを構築すると、全体のコストを低減し、生産ラインを狭いスペースに納め、且つ、騒音の低減が可能となる。一例として、パワーアンドフリートロリ式コンベアで構成した搬送ラインの端部に配置した加熱乾燥炉の出入口部にフリクションローラ式駆動装置を設置した例が公知文献(例えば、特許文献1参照。)で従来から知られているが、更にこれにローラーチェーン式駆動装置を含めた3種類の駆動装置が混在する搬送経路を構築して、被搬送物を同一キャリアに載置したまま順次異なる駆動装置に係合または接触させて全経路を走行駆動できる構成にした搬送システムは知られていない。前記公知文献では、フリクションローラ式駆動装置を加熱乾燥炉内に搬送物を一定時間滞留させる制御手段として限定的に使用しているに過ぎず、加熱乾燥炉内では後続キャリアに押されて移動し通過するので、加熱乾燥炉内を通過する時間を正確に管理する工夫が必要となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−40105号公報(第1〜2頁、図8,11,13)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとするところは、例えば自動車の組み立てまたはその部品の生産ラインなど、例えばブラスティング、洗浄、薬液浸漬、塗料吹き付け、加熱焼付処理、検査、貯留、或いは、部材の組み付けその他、などといった具合に複数の作業工程からなる一連の作業ラインに沿って被搬送物を搬送する搬送ラインに、パワーチェーン式駆動装置、フリクションローラ式駆動装置、およびローラーチェーン式駆動装置を適宜選択してこれらを直列に設置するとともに、被搬送物搬送用のキャリアには前記いずれの駆動装置からでも搬送動力を受けることができるようにすることにより、キャリアの駆動装置を作業工程の条件に応じ適宜使い分けできる様にして搬送システム全体のコストを低減させ、且つ、騒音の発生を低減させる合理的な搬送システムを提供することにある。また本発明が解決しようとする他の課題は、被搬送物搬送用のキャリアを長尺物や重量物の搬送に適する連結型キャリアとなし、この連結型キャリアを、前記いずれの駆動装置からでも搬送動力を受けることができるようにすることにより、前記と同様の効果が得られる搬送システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明の搬送システムは、複数の作業工程からなる一連の作業ラインに、搬送物を載置して搬送するためのキャリアと、搬送路の全経路に亘り連続して設置固定され、前記キャリアを上下および左右の動きを規制し且つ前方走行可能に支持する走行レールとを有し、且つ、前記キャリアへの走行動力伝達手段として、センターリンクとサイドリンクとを連結ピンで交互に連結して構成したパワーチェーンを用いてなるパワーチェーン式駆動装置、フリクションローラ式駆動装置、およびローラチェーン式駆動装置のいずれかをそれぞれの作業工程の要求仕様に応じて適宜選択して前記レールに沿って直列に順次設置するとともに、前記キャリアには、前記3種類の駆動装置のいずれに対してもそれぞれ係合または接触して走行動力の伝達を受ける手段を備えて構成する。これにより、被搬送物を同一キャリアに載置して一連の作業ラインの全経路を各作業工程の要求仕様に自動搬送させることを可能とするとともに、キャリアの走行駆動装置を作業工程毎の要求仕様に応じて使い分けて搬送システム全体のコストを低減させ、且つ、騒音の低減をはかる。
【0011】
この場合、キャリアを走行させる駆動手段としては、例えば水や油や粉体が付着する作業工程部分や搬送路に上りまたは下りの傾斜が含まれる区域或いは低速の定ピッチ搬送が要求される区域などにはパワーチェーン式駆動装置を選択し、急な水平カーブが含まれる区域や経路の集合、分岐のある区域や騒音低減区域にはフリクションローラ式駆動装置を選択し、キャリアを任意のタイミングで随時押送させたり滞留させたりする区域や騒音低減にはローラチェーン式駆動装置を選択して、目的と状況に応じて使い分ける。また、各駆動装置間の中継地点で前後の駆動装置のキャリアに対する走行駆動力の伝達が途切れる箇所にはフィーダー用シリンダ装置を配置して構成すると都合がよい。
【0012】
前記搬送システムにおいて、キャリアは、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を有する連結部材の前後端部にそれぞれローラ支持枠を水平回動可能に連結してなる本体部と、前記各ローラ支持枠に回転可能に支持され且つ前記レールに係合して支持される垂直走行車輪および水平案内ローラをそれぞれ有するとともに、前記本体部には、先端にパワーチェーン式駆動装置のパワーチェーンを支持して案内するトロリに突設したプッシングドッグに対し当接係合するほぼ垂直平面の当接部をそれぞれ有する前後1対のフロッパードッグを互いに対向する内方にのみ回動可能に支持し、且つその前側のフロッパードッグには先端部にローラチェーン式駆動装置のローラブッシュに係合する係合部を設けて構成すると好都合である。この場合、前記垂直の側面はレールの脇に設置したフリクションローラ式駆動装置のフリクションローラに接しさせ、また、フロッパードッグはパワーチェーン式駆動装置およびローラチェーン式駆動装置にそれぞれ係合させ、それぞれの駆動装置から走行動力の伝達を受ける手段として機能する。なお、前記前側フロッパードッグには該フロッパードッグの先端を前方に向け付勢する付勢バネを設けると好都合である。これにより、前記ローラチェーンのローラブッシュに対し係合部を係合し易くすることができる。
【0013】
更に、前記キャリアの後方のローラ支持枠には、後続のキャリアの前記前側フロッパードッグが接近した際に前記後続のキャリアの前側フロッパードッグの前端が当接して先端部を後方回動させて前記ローラチェーン駆動装置のローラブッシュとの係合を解除させるカム部を設けると都合がよい。これにより、後続キャリアの前側フロッパードッグの前端が該カム部に当接して先端を後方回動させてローラチェーン駆動装置との係合を解除して追突衝撃の緩和と滞留を可能にすることができる。
【0014】
一方、本発明の搬送システムは、被搬送物搬送用のキャリアを、第1キャリアの前方または後方或いは前後に自在継ぎ手部を介して第2キャリアを連結した複数編成からなる連結型キャリアとしてもよい。この場合、第1キャリアは、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を有する連結部材の前後端部にそれぞれローラ支持枠を水平回動可能に連結してなる本体部と、前記各ローラ支持枠に回転可能に支持され且つ前記レールに係合して支持される垂直走行車輪および水平案内ローラとを備えた構成とする一方、第2キャリアは、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を有し且つ一端に前記自在継ぎ手部を有する連結部材と、該連結部材の他端に水平回動可能に連結され且つローラ支持枠に回転可能に支持されて前記レールに係合して支持される垂直走行車輪および水平案内ローラを有するトロリ部とを備えた構成とする。そして該連結型キャリアの最も前方の前記ローラ支持枠には、前述のキャリアと同様の構造と機能を備えたフロッパードッグを設ける。なお、該連結型キャリアの場合も、最も後方のローラ支持枠には、前述のキャリアと同様の構造と機能を備えたカム部を設ける。この連結型キャリアに載置した被搬送物と先行および後続の連結型キャリアまたは前述のような独立のキャリアに載置した被搬送物との互いの干渉を回避して搬送し、或いは重量物を搬送するのに都合がよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1は、本発明に係る搬送システムの実施例の一例を示し、搬送システム全体のレイアウトを模式的に示す図である。図2にはローラチェーン式駆動装置を設置した区域にてキャリア同士が接して滞留している状態を側方からみた状態で示し、図3にはパワーチェーン式駆動装置を設置した個所を側方から見た状態でキャリアとの係合関係を示し、図4は図3におけるパワーチェーン式駆動装置とキャリアとの係合部を後方から見た状態を示し、図5にはローラチェーンと、キャリア側の前側フロッパードッグおよび後側フロッパードッグとの係合関係を示し、図6は、図5を後方から見た状態を示す。また、図7には図2のローラチェーン式駆動装置の端部の従動側スプロケット部を側方から見た状態を拡大して示し、図8は図7の部分を左側から見た状態に、キャリアを重ね合わせて示し、図9は図8の部分において走行レールを部分的に切り開き上方から見た平面図を示す。更に図10にはフリクションローラ駆動装置の部分を平面で示し、図11には図10の部分を右方から見た正面を示す。なお図12には本発明の搬送システムに用いるストッパ装置の実施例を平面図で示し、図13は図12の側面を示す。図14には連結型キャリアの実施例を示す。
【0016】
図1は、本発明の搬送システムの実施例として、自動車用バンパの塗装工場における搬送システム1のレイアウトを模式的に示す図である。搬送システム1には、被搬送物を載置して搬送するためのキャリア10を上下および左右の動きが規制され且つ前方走行可能に支持する走行レール6を、搬送路の全経路に亘り連続して設置固定している。そして走行レール6に支持したキャリア10の走行駆動手段として、走行レール6に沿って上流側から下流側に向けて順次(即ち図1の矢印の方向に沿って順次)、搬送路上流端の貯留ゾーン60への供給用の複数のフリクションローラ式駆動装置3と、貯留ゾーン60内の移送用ローラチェーン式駆動装置4と、ブース区画61内搬送用第1のパワーチェーン式駆動装置2と,焼き付け用加熱炉区画62内の搬送用第2のパワーチェーン式駆動装置2aと、検査区画63へ中継する曲線コースに設けた複数のフリクションローラ駆動式駆動装置3,3aと、検査区画63および滞留ゾーン64内を移送するためのローラチェーン式駆動装置4aと、次工程または部品庫への搬送する曲線コースに設けた複数のフリクションローラ駆動式駆動装置3,3aとを図1の矢印方向に沿って上流側から下流側に向け順次直列配置で走行レール6のレール支持架構9など(図4,7,8参照。)適宜の周辺部材で支持するように設置する。
【0017】
そして、ローラチェーン式駆動装置4から第1のパワーチェーン駆動装置2への中継点、第1および第2のパワーチェーン式駆動装置2,2a同士の中継点のそれぞれの中継箇所には、キャリア10を前方へ押し出すためのフィーダー用シリンダ装置5をそれぞれ設置するとともに、検査区画63と滞留ゾーン64のそれぞれの先端位置には遠隔操作式のストッパ装置8を設置する。上記において、ブース区画61は、キャリア10に載置したバンパの素材に対し、これを加熱炉区画62に搬入する前に、錆落とし即ちブラスティング、吹き付け清掃または洗浄、薬液槽への浸漬、塗料粉体の吹き付けなどの前処理を行う作業工程が混在する区画である。
【0018】
この搬送システム1で被搬送物を搬送する場合は、図2に示す如く、キャリア10の本体部11の連結部材11aの上部に被搬送物支持体65を固定し、被搬送物支持体65に処理対象物即ち被搬送物66を固定支持する。このようにしてキャリア10を走行レール6の溝部に支持して処理工程順に沿って走行させる。被搬送物支持体65は、被搬送物66の形状と寸法に合わせ様々な形態のものが準備される。
【0019】
つぎに、上記構成からなる搬送システム1の更に詳細な構造について以下に順次説明する。まず、走行レール6について説明する。走行レール6は、被搬送物の搬送経路に沿って床面や壁面などに沿って所定間隔で配置固定され、内側に略U字状空間を有するレール支持架構9の前記U字状空間に支持固定される。レール6は、長手方向に直交する断面が略コ字状の1対の溝形部材を互いの溝を内方に向けて所定の間隔を隔ててレール支持架構9に対向支持してなる。走行レール6の左右の溝部の互いの上端には、それぞれ水平の帯状部材を固着させ、その帯状部材同士の互いの対向端部の隙間は、その隙間の中心をレール6の左右の溝部間の中央に一致させ、且つその隙間を後述のキャリア10に回転可能に支持されキャリアの左右の動きを規制するサイドローラ(案内ローラ)15の外周が僅かな隙間を隔てて接する(即ち係合する)関係に設定する。レール6の左右の溝部の内部上下面の高さは、後述のキャリア10の前後に回転可能に支持した左右走行車輪14,14が僅かな隙間を隔てて接して(即ち係合して)転動する関係に設定する。
【0020】
なお、走行レール6については、前記の形態の他に例えばI形鋼やH形鋼などを用いて両側面に外側に向く溝部を有する形態としてもよい。I形鋼やH形鋼を走行レールに用いる実施形態の場合は、この走行レールに支持する被搬送物搬送用のキャリアの支持構造は、下記に説明する図示の構造とは異なり、これらの形鋼のセンターウェブ両側の溝部にそれぞれ走行車輪を嵌合させ、且つ、前記I形鋼またはH形鋼の水平のフェース部材の両側端部またはセンターウエブの両側面に水平のサイドローラを接しさせた形態にして、キャリアの前後と左右の移動を規制し且つこのレールに沿って走行可能に支持する構成にする。このように、走行レールに対しキャリアを前後と左右の移動を規制し且つレールに沿って走行可能に支持する構成としては図示の形態以外にも種々の形態が可能である。そして詳細構造の図示は省略するがこの場合も、キャリアの前記走行車輪とサイドローラとを支持するローラ支持枠部の適宜の箇所に、走行レールの脇に設置するパワーチェーン式駆動装置およびローラチェーン式駆動装置にそれぞれ当接係合する部材を設け、且つキャリアの側面のほぼ前後端部に亘り、フリクションローラ式駆動装置のフリクションローラに接する直線状の垂直壁面を備えさせればよい。
【0021】
つぎにキャリア10について図示の例に沿って説明する。キャリア10は、長手方向と直交する断面が略矩形の前後に長い水平の連結部材11aの前後端部に垂直の連結ピン16,16でそれぞれ水平左右回動可能に連結支持されたローラ支持枠13,13を有するとともに、前記連結部材11aの側面が直線状の垂直側面12をなす本体部11と、本体部11のローラ支持枠13,13に回転可能に支持され、前述のように走行レール6の溝部に係合してキャリア10の上下の動きを規制するとともに走行可能にキャリアを支持する垂直走行車輪14,14と、ローラ支持枠13,13に回転可能に支持され、前述のようにレール6の上部帯状部材の対向端部の隙間に接してキャリア10の左右の動きを規制する水平案内ローラ(サイドローラ)15とを有する基本構成からなる。
【0022】
そして、本体部11の前端部下方(図示の例ではローラ支持枠13の下方)には、走行レール6の下方に設置する後述のパワーチェーン式駆動装置2(または2aも同じ構成である)のトロリ25の上方に突設したプッシングドッグ28の前面に当接するほぼ垂直面の当接部33を有する前側フロッパードッグ32と、プッシングドッグ28の後面に当接するほぼ垂直面の当接部38を有する後側フロッパードッグ37とを前後に対向して設ける。この各フロッパードッグ32,37は、図3の2点鎖線で示すように下方の先端側が互いに対向する内方にのみ限定的に揺動可能なるように、且つ、ローラ支持枠13に突設した回動規制部材39aに当接して互いに外方への回動が規制されるようにして基端側レバー部をそれぞれ支持ピン39,39により本体部11の下方のローラ支持枠13に支持する。
【0023】
前側のフロッパードッグ32は、レバー部の支持ピン39よりも後方を斜め上方前方に向け延出させ、該延出部の前方端に左右に水平に張り出す翼部35を設け、更に、当接部33の下方の先端部には、後述のローラチェーン式駆動装置4(または4aも同じ構成である)のローラチェーン40のローラブッシュ42の前側面に係合する幅の狭い係合部34を設ける。一方、後側フロッパードッグ37は、後面に前方に向けて傾斜する先細の傾斜面38aを設ける。なお、前側フロッパドッグ32には支持ピン39など適宜の箇所に付勢バネ36を介在させ、先端を前方回動方向に付勢する。
【0024】
そして、キャリア10の後端部下方には、後続の同型のキャリア10が接近した際にその後続キャリア10の前側フロッパードッグ32の前端の翼部35が当接して翼部35を下方回動させるためのカム部18を設ける。該カム部18は、本体部11の後端に下方が前方側に傾斜する下向きの下り傾斜面として構成される。これにより、後続キャリア10が停止中の先行キャリア10に接近すると、前側フロッパードッグ32の前端翼部35が先行キャリア10の後方の下り傾斜面18に当接して前側フロッパードッグ32の先端係合部34を後方回動させ、ローラチェーン駆動装置4のローラブッシュ42と係合部34との係合を解除してローラチェーン40からの走行動力の伝達を遮断させるように構成する。なお、キャリア10には更に、キャリア10の走行を停止させる手段として、走行レール6の脇に設置した回避可能なストッパ装置8(図12,図13参照)に対して当接してキャリア10の走行を停止させるためのストッパ当接部17,17を本体部11のローラ支持枠13の左右側面に突設する。
【0025】
つぎに、ローラチェーン式駆動装置4,4aについて説明する。ローラチェーン式駆動装置4および4aは、それぞれ同じ構造からなるのでその一方を例に説明する。ローラチェーン式駆動装置4を設置する箇所には、駆動用のローラチェーン40を支持するための上下1対のチェーン案内部材43,43を有する。チェーン案内部材43,43は、上記走行レール6の下方に該走行レールに沿って平行にレール支持架構9で支持固定する。チェーン案内部材43は、ほぼ水平の底面を備え上部が開口する長手方向に直交する断面が略U字状の溝形部材からなり、且つこの溝形部材の溝部底面の中央には、チェーン40の左右のリンク41,41の内幅よりも若干狭い幅で断面が角形のチェーン支持部43aを長手方向に向けほぼ全長に亘って設けて構成する。ローラチェーン式駆動装置4は、前端にモータ45で駆動される駆動スプロケット44、および後端に従動スプロケット46をそれぞれ配置して両スプロケット44,46間にローラチェーン40をエンドレスに掛け渡し、上段のレール案内部材43のチェーン支持部43aに支持したローラチェーン40は前進方向に向け、下段のレール案内部材43のチェーン支持部43aに支持したローラチェーン40は戻り側に向けそれぞれ移動するように構成する。そして従動スプロケット46の支持枠は例えば図示のようにネジ機構により前後にスライドさせて位置調整可能に構成したローラチェーン40の張り調整機構47を備える。
【0026】
なお上記のローラチェーン40は、一般市場に流通しているローラチェーンと同様の構造からなり、両端にそれぞれ貫通ピン孔を有する1対の対向リンク41、41のピン孔に、管状部材にその環状部材よりも長寸で該環状部材の中心孔にルーズに嵌合するピン部材を装着してなるローラブッシュ42の両端をそれぞれ挿入してローラブッシュ42を挟持した単位リンクを構成し、この単位リンクの両側面から突出する前記ピン部材の両端部にそれぞれ外側から別のリンク41の端部を装着して前記単位リンク同士を連結し、同様にして単位リンクを順次連結して構成する。また、チェーン支持部43aは、ローラチェーン40を案内して直線的に移動させる部材であるが、キャリア10の前側フロッパードッグ32の先端の係合部34がローラブッシュ42に係合した際に該ローラブッシュが反力で係合部34から離れようとする作用を規制する為の部材でもある。
【0027】
以上の構成により、キャリア10の前側フロッパードッグ32の先端係合部34がローラチェーン式駆動装置4のローラチェーン40と接する位置に来た際に、ローラチェーン40はモータ45で駆動されて前方移動しているため、前記係合部34がローラチェーン40の適宜のローラブッシュ42に係合し、キャリア10を前方に走行させる。そして前側フロッパードッグ37の前端の翼部35が先行キャリア10の後方カム部18に当接した際には、前述のように、ローラチェーン40と係合部34との係合が解除されキャリア10は停止する。ローラチェーン40のローラブッシュ42はピッチが小さい。従って、キャリア10との係合が解除されてキャリア10が停止した状態から再び係合して走行を再開させようとする場合などに、ローラチェーン40が比較的高速で移動していると前側フロッパードッグ32がローラブッシュ42に弾かれることもある。しかし、その場合にも前述の付勢バネ36が係合部34をローラブッシュ42に押し当てる作用で確実に係合させることができる。
【0028】
つぎに、パワーチェーン式駆動装置2,2aについて説明する。パワーチェーン式駆動装置2および2aは互いに基本構造は同一でパワーチェーンの移動速度が異なるだけであるから、その一方を例に説明する。パワーチェーン式駆動装置2を設置する個所には、パワーチェーン20をレール6に沿って案内させるトロリ25の走行用トロリレール7を、走行レール6の下方の前記レール支持架構9の前記U字状空間に支持固定する。トロリレール7は、長手方向に直交する断面が略コ字状の1対の溝形鋼を互いの溝を内方に向けて所定間隔を隔ててレール支持架構9に対向支持してなる。トロリレール7の左右の溝部は、パワーチェーン20に対し一定の間隔で連結固定されたトロリ25(後述参照)の前後の左右側面にそれぞれ回転可能に支持された車輪(符号は省略)が僅かな隙間を隔てて係合し、前記溝部の内側上下面に接して転動する関係に設定する。
【0029】
パワーチェーン20は、垂直方向に貫通するピン孔を前後端部にそれぞれ有する細長い棒状部材からなるセンターリンク21と、垂直方向に貫通するピン孔を前後端部にそれぞれ有する細長い板状部材からなる上下1対のサイドリンク22と、このセンターリンク21とサイドリンク22とを連結する連結ピン23とを有してなり、センターリンク21の端部を上下から挟む様にして1対のサイドリンク22の端部を重ねて両リンク21,22の互いのピン孔を一致させてそのピン孔に連結ピン23を装着して連結し、同様の要領でセンターリンク21とサイドリンク22とを交互に連結して構成する。なお、パワーチェーン20には、前述の案内用トロリ25に連結するため、所定の一定間隔毎に上方のサイドリンク22から上方に突出する突起24を設け、この突起24には左右に貫通する水平のピン孔を形成する。
【0030】
トロリ25は、左右対向壁面を有するトロリフレーム26の前後端部にそれぞれ取り付けられ左右に突出する水平支軸の各端部に、前記のトロリレール7の溝部に支持される車輪を回転可能に取り付けるとともに、パワーチェーン20と連結するため、トロリフレーム26の下端部には左右に貫通する水平のピン孔を形成して構成する。トロリ25は、車輪をトロリレール7の対向溝部に係合させ、トロリレール7に対し上下移動を規制するとともに走行可能に支持する。そして、トロリフレーム26の左右側壁間に前述のパワーチェーン20のサイドリンク22から突出する突起24を挿入させ、トロリフレーム26の下端の前記ピン孔と前述のパワーチェーン20の上方突起24のピン孔同士を重ね合わせて連結ピン27で両部材を一体的に連結する。これによってパワーチェーン20はトロリ25に支持されて走行レール6の下方を走行レール6と平行に移動可能となる。
【0031】
トロリ25は、前述のようにトロリフレーム26の前後にそれぞれトロリレール7の溝部に係合する左右1対の車輪を設けることにより、プッシングドッグに作用するキャリア押送力に伴う前後の傾きを規制する構造にしている。これに対し、トロリ25,25の中間には、パワーチェーン20を保持してトロリレール7で支持する別のトロリ25a(図3参照)を設け、該トロリ25aと前述のトロリ25とでパワーチェーン20を支持して案内する。該トロリ25aは、前後幅の狭い左右1対のトロリフレームの上端部に左右に突出する支軸を設け、その支軸端にそれぞれトロリレール7の溝部に係合する車輪を設けるとともに、トロリフレーム下端はパワーチェーン20を保持する連結部を備えた構造からなる。このトロリ25aは、走行レール6に沿って設けたトロリレール7に沿ってパワーチェーン20が移動するように支持する目的で設けられ、キャリア10に走行動力を伝達する役目はしないので車輪は1対のみ設けているだけでよい。トロリ25aは、図の例ではパワーチェーン20のセンターリンク21に結合しているが、これに替えてトロリ25と同じようにサイドリンク22に結合させてもよい。
【0032】
パワーチェーン駆動装置2は、前端部にモータ31で回転駆動され且つパワーチェーン20に噛み合う駆動スプロケット29、および後端部にパワーチェーン20に噛み合う従動スプロケット30を、外周が走行レール6の軌道中心線に沿う垂直平面に接するようにして水平に配置し、パワーチェーン20を該スプロケット29,30間に巻き掛け、該パワーチェーン20をモータ31で駆動させる様に構成する。駆動スプロケット29から送り出される戻り側パワーチェーン20は、駆動スプロケット29と従動スプロケット30の側方に配置した従動スプロケット30a,30aを経由して再び従動スプロケット30に戻されてエンドレス状に巻き掛ける。そして、パワーチェーンの上方にはパワーチェーン20を支持するトロリ25(および25a(詳細後述))とこのトロリを支持して案内するトロリレール7とを設置し、パワーチェーン20は前記トロリ25,25aに支持されて移動するように構成する。更にトロリ25には、トロリフレーム26の上部から上方に突出し且つ前後端にほぼ垂直の平面状当接部を有するプッシングドッグ28を設ける。該プッシングドッグ28が前述のキャリア10に設けた前後1対のフロッパードッグ32,37の間に位置した状態で、プッシングドッグ28の前側面が前側フロッパードッグの当接部33に当接してキャリア10に前進走行駆動力を伝達する。また、キャリアが下り傾斜部にさしかかった際には後側フロッパードッグ37の当接部38がプッシングドッグ28の後側面に当接してキャリアの逸走防止をする。
【0033】
即ち、プッシングドッグ28が後方から接近して後側フロッパードッグ37の後方傾斜面38aに当接すると、後側フロッパードッグ37が前方に揺動してプッシングドッグ28を通過する。つぎにプッシングドッグ28の前側面が前側フロッパードッグ32の当接部33に当接すると、前側フロッパードッグ32は前方揺動しないのでその当接係合を維持した状態でキャリア10が前方に押されて走行する。下り傾斜の搬送路にさしかかり、キャリア10が自重で前方へ逸走しようとした際には、後側フロッパードッグ37の前方当接部38がプッシングドッグ28の後面に当接し、キャリア10は逸走が規制されてパワーチェーン20の移動速度で移動する。
【0034】
図1のレイアウトの場合、戻り側のパワーチェーン20が前進側のパワーチェーンの側方に位置するような関係で駆動スプロケット29と従動スプロケット30を配置している。これにより、パワーチェーン式駆動装置2の行程端部でパワーチェーン20が駆動スプロケット29に巻き掛ってコースの外側に離れるように移動するに伴い、プッシングドッグ28がキャリア10の前側フロッパードッグ32のほぼ垂直の当接部33に沿って外側に向け円滑にスリップして側端部から抜け出して両者の係合が解除される。なお、プッシングドッグ28と前側フロッパードッグ32との係合を解除する手段としては前記方法以外にも可能である。例えば搬送経路中間部の走行レール6の脇に前側フロッパードッグ28のレバー部前端の翼部35を図3の2点鎖線で示すように大きく下方回動させる機能を備えたストッパー装置(図示しない)を設け、該ストッパー装置で係合を解除してキャリア10の走行を停止させることも可能である。
【0035】
パワーチェーン20は、センターリンク21とサイドリンク22が垂直の連結ピン23で交互に連結された構造であり、左右水平方向には大きな曲率で曲折可能であり、上下方向には各リンク部材のピン孔と連結ピン23どの隙間の許容範囲で曲折可能である。従って、搬送ラインの左右水平方向のカーブ箇所、駆動スプロケット29および従動スプロケット30の箇所はもちろんその曲率に対応可能で、水平搬送路と上りまたは下り傾斜の搬送路とのやや緩やかな移行部などにおいてもその曲率に対応可能にしてある。図示は省略するが例えば、左右の水平カーブ箇所には、急激なカーブの場合はスプロケットやプーリを介在させ、緩やかなカーブにおいてはパワーチェーン20の側面に接する帯状のガイド部材や反らせ板やガイドローラなどを介在させるとよい。
【0036】
このパワーチェーン式駆動装置2は、重量物の搬送はもとより傾斜搬送路にも或いは水や油や粉体が付着したり高温の熱を受ける場所などに適する万能の搬送装置である反面、パワーチェーン20、トロリ25、トロリレール7、大径の駆動スプロケット29、および従動スプロケット30,30aなどで構成される大がかりな装置であり、フリクションローラ式駆動装置3やローラチェーン式駆動装置4などの駆動装置に比較してコストが高く、且つ広い設置スペースが必要であるといった問題もある。また、騒音が大きいため、比較的高速搬送のラインに用いると騒音対策が必要となる。
【0037】
なお、駆動スプロケット29と従動スプロケット30,30aは、詳細構造の図示は省略するが、それぞれホイールの外周に沿ってパワーチェーン20のセンターリンク21の両側面に接する突起またはサイドリンク22の間の隙間に挿入する突起を備えた構造とする。ただし従動スプロケット30,30aについてはパワーチェーン20とのスリップが生じてもよいので、この突起は設けずにパワーチェーン20の横移動を規制する溝部を備えた溝車状に形成してもよい。そして詳細構造の図示は省略するが、従動スプロケット30の支軸の支持部材をパワーチェーン20の長手方向に前後移動可能に支持し、該支持部材に前述のローラチェーン式駆動装置4,4aの張り調整機構47と同様のネジ機構からなる張り調整機構を備えるなど、適宜の形態のパワーチェーン20の張り調整手段を備えるとよい。また、図1において、駆動スプロケット29を従動スプロケット30に置き換え、従動スプロケット30a,30a間などの直線部の中間にパワーチェーン20に接するキャタピラ式ドライバ(図示しない)を設け、該キャタピラ式ドライバでパワーチェーン20を駆動する方式にしてもよい。キャタピラ式ドライバとは、例えば帯状部材の両端を連結してループ状となし、該ループの内側にモータ駆動の駆動輪と従動輪とを対向配置させて帯状部材に接しさせて無限軌道の駆動機構を構成するとともに、前記帯状部材の外側面にはパワーチェーン20に噛み合う凹凸を備えた構成の駆動装置をいう。
【0038】
つぎに、フリクションローラ式駆動装置3,3aについて説明する。フリクションローラ式駆動装置3,3aは、ともにモータ51で回転駆動される水平のフリクションローラ50がキャリア10の垂直側面12に当接してキャリア10に対し摩擦力で走行駆動力を伝達するように構成する。フリクションローラ式駆動装置3,3aのうち、符号3の装置は水平方向の揺動角度の小さなフリクションローラ式駆動装置で直線搬送部に所定の間隔で設置され、一方、符号3aの装置は水平方向の揺動角度の大きなフリクションローラ式駆動装置で搬送路がカーブする部分に設置される。符号3aの装置は、符号3の装置に比べて、フリクションローラ50をキャリア10側に付勢する揺動アーム52の長さが長く且つ揺動アーム52をキャリア10側に付勢する付勢バネ(図示しない)のストロークが大きい。この点を除き両者はほぼ同じ構成である。従って、一方の符号3の装置についてその構造と作用を説明する。
【0039】
フリクションローラ式駆動装置3の駆動部は、モータ51と、該モータに一体的に連結された減速機と、該減速機の出力軸端に取り付けられモータ51で駆動される水平のフリクションローラ50とで構成される。そして、走行レール6の脇の床面またはレール支持架構9などにブラケット54を固定支持し、該ブラケット54に対し支持ピン53を介し水平揺動可能に揺動アーム52を支持し、該揺動アーム52の先端に前記の駆動部を固定支持する。ブラケット54と揺動アーム52との間には図示しない付勢バネを介在させ、揺動アーム52の先端を走行レール6側に向け付勢してフリクションローラ式駆動装置3を構成する。そして、フリクションローラ50は、走行レール6側に面する外周面が走行レール3のほぼ中心付近に位置し、且つ、走行レール6に支持されたキャリア10の前後端のほぼ全長に亘って設けられた直線状の垂直側面12と接する高さに設定する。キャリア10の垂直側面12の前後端部は、円弧状またはテーパー状の先細に形成する。この先細部は、フリクションローラ式駆動装置3に接近した際にフリクションローラ50の外周面に接し、キャリア10の走行に伴ってフリクションローラを緩やかに側方に押す作用をする。なお、添付の図10,11では、ブラケット54にモータ51の制御盤51aを取り付けた状態を示している。フリクションローラ50は、耐摩耗性と弾性と高い摩擦係数(鋼板製の環状部材に対する)とを有する例えばウレタンゴムなどの材料を用いて形成したリング状部材を金属製のホイールの外周に固着して形成する
【0040】
以上の構成により、キャリア10がフリクションローラ式駆動装置3のフリクションローラ50に接する位置にある状態でモータ51を運転すると、フリクションローラ50の外周面がキャリア10の垂直側面12に前進走行方向に摩擦力を伝え、キャリア10はこの摩擦力で前進走行する。この摩擦力は、揺動アーム52を付勢する図示しない付勢バネの付勢力でフリクションローラ50がキャリア10の垂直側面12を押圧する作用により発生する。フリクションローラ式駆動装置3は、キャリア10の全長に対し少なくとも1個以上が接する間隔で設置する。従って、キャリア10の走行に伴い、前方に設置されたフリクションローラ式駆動装置3のフリクションローラ50に順次接して走行駆動されるとともに、フリクションローラ50は前記のキャリア前後端部の先細部に案内されて緩やかに側方に押されるので、或いは緩やかに戻されるので、キャリア10には衝撃を伴わない。
【0041】
符号3aの装置は、揺動アーム52を長くして且つ図示しない付勢バネのストロークを大きくして広範囲に揺動可能な構造にしているので、走行レール6がカーブする箇所でキャリア10の本体部11の連結部材11aが走行レール6からカーブ内方に偏心して移動する箇所に設置する。これにより、キャリア10を急なカーブに沿って走行させる際に本体部11の連結部材11aが走行レール6から大きく偏心してもフリクションローラ50とキャリア10の連結部材11aとの接触を適正に維持して円滑に走行させることができる。
【0042】
従って、フリクションローラ式駆動装置3aは、レール6の分岐または集合箇所などに設置すると都合がよい。例えば図示は省略するが、揺動可能に支持されたレール片を切り換えシリンダで左右に駆動操作する機構を備えたトラックスイッチ機構と称する切り換え手段を走行レール6の経路途中に設け、2つの搬送経路に分岐または合流させ、不良品を別経路に移したり、複数系列の作業ラインから搬送されてきた搬送物を合流させたりすることがある。そのような大きなカーブ箇所では、このようなフリクションローラ式駆動装置3aが不可欠となる。
【0043】
つぎに、フィーダー用シリンダ装置5について説明する。フィーダー用シリンダ装置5は後方の駆動装置で搬送されてきたキャリア10を前方の駆動装置に中継させるための押送装置である。フィーダー用シリンダ装置5は、詳細構造の図示は省略するが、走行レール6の脇の床面またはレール支持架構9に固定した適宜の据付台(図示しない)に対し、先端にキャリア10を前方に押し出す適宜の押し具5bを設けた押し出し用シリンダ5aを回動可能に支持するとともに、押し出しシリンダ5aの先端を走行レール6の経路側に向け回動するための適宜の回動機構(図示しない)を備えてなる。つぎにフィーダー用シリンダ装置5の作用を説明する。後方の駆動装置で搬送されてきたキャリア10を、前方の駆動装置に係合または接触可能な位置まで押し出す場合、前記回動機構を操作して押し出しシリンダ5aの先端の押し具5bがキャリア10の本体部11の適宜の部位に当接可能な位置に揺動させ、押し出しシリンダ5aを伸張させてキャリア10を前方へ押し出す。押し出し動作が完了したら、押し出しシリンダ5aを収縮させ且つ回動機構を操作して後続キャリア10の侵入の支障にならない状態に回避させて待機する。
【0044】
つぎにストッパ装置8について説明する。ストッパ装置8の一例を図12,図13に示す。図示のストッパ装置8は、走行レール6のレール支持架構9に固定支持するブラケット8dと、ブラケット8dに取り付けたモータ8cと、前記ブラケットに水平支持され且つ走行レール6の側に向け水平に進退動するレバー部を備えたストッパ部材8aとによって構成される。ストッパ部材8aは、前記レバー部先端から垂直下方に向かう部材の下端に固設されたカム板8bと、前記レバー部先端から水平後方に延出する当接端部とを備えた構造からなる。カム板8bは、走行レール6に沿う方向板部材の前後に前述のキャリア10のカム部18と同様の傾斜を備えた構造である。ストッパ部材8aの基端部には、詳細構造の図示は省略するが、モータ8cが回転するとストッパ部材8aを走行レール6側に向けて進退動させる機構を設けている。このストッパ装置8は、ストッパ部材8aが走行レール6側にスライドすると、先端のカム板8bがキャリア10の前側フロッパードッグ32の翼部35に当接するとともにレバー部の先端から後方に延出する前記当接端部にキャリア10のストッパ当接部17に当接する関係に位置設定して設置する。なお、このストッパ8は、キャリア10をローラチェーン式駆動装置4で走行駆動させ且つ一時的に滞留させる必要のある箇所、即ち検査区画63および滞留ゾーン64などの先端部に設置する。つぎに、ストッパ装置8の作用について説明する。前記モータ8cで前記ストッパ部材8aを走行レール6側に向け2点鎖線で示す位置に押し出すと、ストッパ部材8aの下方に設けられた前記カム板8bが走行してきたキャリア10の前側フロッパードッグ32の翼部35に当接して前側フロッパードッグ32を回動させ、ローラチェーン40とフロッパードッグ32の係合部34との係合を解除させるとともに、ストッパ部材8aの上部がキャリア10のストッパ当接部17に当接してキャリア10の前進を止める。ストッパ部材8aを実線の位置に後退させると、キャリア10との干渉が回避されてキャリア10が自由に通過可能となり、前側フロッパードッグ32がもとの状態に回動して先端の係合部35がローラチェーン40に係合し、キャリア10は前方に走行移動可能となる。ローラーチェーン40のローラブッシュ42は間隔が狭くほぼ任意の位置で係合可能なため、走行開始の時間待ちがなく直ちに係合して走行が開始される。
【0045】
つぎに、以上の構成からなる搬送システム1の作動の概要を説明する。被搬送物66は予め図示しない移載作業場でキャリア10の本体部11の連結部材11a上に被搬送物支持部材65を介して載置固定される。被搬送物66を載置したキャリア10は、走行レール6に支持されてフリクションローラ式駆動装置3で作業工程上流端の貯留ゾーン60に設置されたローラチェーン式駆動装置4の始点位置まで搬送される。ここでキャリア10の前側フロッパードッグ32の先端の係合部34がローラチェーン40に係合し、ローラチェーン式駆動装置4の終点位置まで移動する。ローラチェーン式駆動装置4の前方には第1のパワーチェーン式駆動装置2が設置され、搬送されてきたキャリア10は、前側フロッパードッグ32の当接部33がパワーチェーン式駆動装置2のトロリ25の上部に突設したプッシングドッグ28に当接して前方に押され順次前方へ移動する。この中継点では、パワーチェーン20を支持して案内するトロリ25が所定の間隔をあけて順次移動してくるため、後続のキャリア10が搬送待ち(即ちプッシングドッグ待ち)の先行キャリア10に追突しないよう、後続キャリア10の前側フロッパードッグ32の前端部の翼部35が先行キャリア10の後端カム部18に当接して回動し、ローラチェーン式駆動装置4との係合が解除された状態で搬送開始まで一時的に滞留する。そして、先行キャリアがトロリ25のプッシングドッグ28と係合して前進すると後続のキャリア10は再び前側フロッパードッグ32がローラーチェーン式駆動装置4に係合して前進を開始する。
【0046】
パワーチェーン式駆動装置2で走行駆動されたキャリア10がブース区画61を通過して前端部に到達すると、パワーチェーン20とトロリ25が駆動スプロケット44に案内されて外側に離れ、プッシングドッグ28と前側フロッパードッグ32との係合が外れてキャリア10は停止する。ここでフィーダー用シリンダ装置5が作動して、キャリア10を前方に押送して第2のパワーチェーン式駆動装置2aと係合する位置に押し出す。その結果キャリア10は、前記と同様に第2のパワーチェーン式駆動装置2aに係合して走行駆動され、加熱炉区画62を通過してその前端部に達し、そこでキャリア10は前記と同様にパワーチェーン式駆動装置2aとの係合が解除される。そしてここでは、つぎの検査区画63へ中継する中継経路に設置されたフリクションローラ式駆動装置3aがキャリア10の本体部11の垂直側面12に接する位置までキャリア10が押し出される。その結果、キャリア10はフリクションローラ式駆動装置3aに受け継がれて前方に走行動力を与えられ、その先の所定間隔で接されたフリクションローラ式駆動装置3,3,3,・・・に順次接して中継経路の終端部まで移動し、検査区画63と滞留ゾーン64とに亘って設置したローラチェーン式駆動装置4aの始点部に到達する。
【0047】
検査区画63と滞留ゾーン64とに亘って設置したローラチェーン式駆動装置4aは、前述の貯留ゾーン60に設置したローラチェーン式駆動装置4と同一の構造であり、その作動説明は重複するので説明を省略する。また、このローラチェーン式駆動装置4aには、検査区画63と滞留ゾーン64のそれぞれの終端部にストッパ8をそれぞれ設置している。このストッパ8の作動については、前述のストッパの構造の構造の説明における作用説明の内容と重複するので作動説明は省略する。
【0048】
滞留ゾーン64で滞留しているキャリア10は、先頭のストッパ8が所定のタイミングで作動して停止を解除すると、先頭のキャリア10の前側フロッパードッグの先端係合部がローラチェーン式駆動装置4aと係合して前方に移動を開始し、フリクション式駆動装置3にキャリア10の本体部11の垂直側面12が接すると、キャリア10はローラチェーン式駆動装置4aよりも高速で駆動するフリクション式駆動装置3によって走行駆動されて月の処理工程或いは倉庫へと搬送される。この中継時に前側フロッパードッグ32がローラチェーン式駆動装置4aに係合状態のままフリクションローラ式駆動装置で前方へ走行されると前側フロッパードッグ32が後方へ回動してローラチェーンとの係合が自動的に外れる。後側フロッパードッグ37はローラーチェーン40と干渉しない位置にあるのでそのまま通過する。
【0049】
つぎに、長尺の被搬送物または重量の大きな被搬送物を搬送するのに適した形態の連結型キャリアの実施例を図14に基づいて説明する。なおこの図示の連結型キャリア10aは、第1キャリア10bの前方に第2キャリア10cを連結した2連編成型の前方部分を示す部分図である。図示はしないが、第1キャリア10bの前後にそれぞれ第2キャリア10c,10cを連結した3連編成型とすることも可能である。以下に本発明に係る連結型キャリアの詳細構造を説明する。連結型キャリア10aは、前述のキャリア10における走行車輪14よりも上方がほぼ同じ構成からなるキャリアの本体部の前後即ち各ローラ支持枠13の端部にそれぞれ別のキャリアを連結するための連結部16aを設けてなる第1キャリア10bと、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面12を有し且つ一端に前記自在継ぎ手部57を備えた連結部材55と、この連結部材55の他端に連結ピン16で水平回動可能に連結され且つ前述のキャリア10におけるローラ支持枠13とほぼ同じ構造のローラ支持枠13にそれぞれ回転可能に支持されて走行レール6に係合して支持される垂直の走行車輪14および水平の案内ローラ15、15を有するトロリ部56とを有してなる第2キャリア10cとで構成する。自在継ぎ手部57は、前記の連結ピン16を装着するための垂直方向に貫通する連結ピン孔と、該連結ピン孔の近傍に水平の連結ピン58とを備えた構造を有する。第1キャリア10bの前端または後端或いは両端の連結部16aに、第2キャリア10cの自在継ぎ手部57を連結ピン16で水平回動可能に連結して連結型キャリア10aを構成する。従って、連結型10aキャリアは、第1キャリア10bと第2キャリア10cとがそれぞれ走行レール6に支持されて左右の倒れが規制され且つ一体となって前方に走行することが可能ある。そして、走行レール6の水平方向左右のカーブに対しては支障なく対応するとともに、自在継ぎ手部57の水平の連結ピン58が介在することにより緩やかな上下の傾斜に対しても対応可能である。
【0050】
そして、上記の連結型キャリア10aの最も前方のローラ支持枠13(図14の2連編成の連結型キャリア10aの場合、第1キャリア10bの前方に連結した第2キャリア10cのトロリ部56の下端部)には、先端にパワーチェーン式駆動装置2のパワーチェーン20を支持して案内するトロリ25に突設したプッシングドッグ28に対し当接係合するほぼ垂直平面の当接部33,38をそれぞれ有する前後1対の前側フロッパードッグ32と後側フロッパードッグ37を互いに対向する内方にのみ回動可能に支持し、且つ前側のフロッパードッグ32には先端部にローラチェーン式駆動装置4のローラーチェーン20のローラブッシュ42に係合する係合部34を設ける。更に、上記の連結型キャリアの最も後方のローラ支持枠13(図14の2連編成の連結型キャリア10aの場合、図示はしていないが、第1キャリア10bの後方のローラ支持枠13の後端部)には、後続の連結型キャリア10aの前側フロッパードッグ32が接近した際に前記後続のキャリアの前側フロッパードッグ32の前端が当接して先端部当接部33と係合部34とを後方回動させてローラチェーン駆動装置4との係合を解除させるカム部18を設ける。
【0051】
なお、この連結型キャリアの第1キャリア10aは、前述のキャリア10の前側フロッパードッグ32と後側フロッパードッグ37を有しない形態、或いはプッシングドッグ28に当接しないレベルまで回動させて適宜のロック手段でロックした形態のいずれかで構成し、且つ本体部11の前後の案内ローラ15の垂直支軸の上部に第2キャリア10bを連結可能にしたものでもよい。また第2キャリア10bについては、第1キャリア10aの前方連結用は、前後1対のフロッパードッグ32,37を備えたものとし、第1キャリア10aの後方連結用は、後端にカム部18を備えたものとし、この2種類を準備することで2連編成または3連編成の連結型キャリアを構成することができる。
【0052】
以上の構成からなる連結型キャリア10aは、第1キャリア10bと第2キャリア10cとが一体的に連結された1基のキャリアとみなすことが可能であるり、連結型キャリア10aは全体としては前述の説明の独立型のキャリア10と同等の機能を備えたキャリアとみなすことができる。つまり連結型キャリア10aは、1台の前述のキャリア10では前後に張り出すような長尺の被搬送物を搬送する場合や重量物を搬送する場合、このような2連編成の連結型キャリア10a或いは図示はしないが3連編成の連結型キャリアを用いて、連結された複数のキャリア10b,10cにまたがって被搬送物を支持して搬送することができる。或いは、第1キャリア10bの前側または後側或いは前後両側に空荷の第2キャリア10cが連結されていることで、被搬送物が長尺物の場合でも、先行および後続のキャリアに載置した被搬送物との互いの干渉を回避して搬送できる。
【0053】
以上、自動車のバンパの塗装処理工場における搬送システムを例にして本発明の実施例を説明した。機械装置の組み立てやその機械装置の構成部材の製造のラインなどでは、上記の例と同様に複数の作業工程が組み合わされて1つの生産ラインを構成している。そのような一連の作業ラインには、例えば前述のような走行レール6を全体の行程経路に沿って連続して設置し、該走行レール6に例えば前述の形態と機能を有するキャリア10または連結型キャリアに載置した機械本体や被処理物を順次流して搬送する搬送路を設ける。そしてその搬送路には、各作業工程の条件に応じ、前述のパワーチェーン式駆動装置2、フリクションローラ式駆動装置3、およびローラチェーン式駆動装置4のいずれかを適宜選択して搬送路の走行レール6に沿って設置する。更に、各駆動装置同士の中継位置には必要に応じ前述のフィーダー用シリンダ装置5、停止が必要な箇所にはストッパ装置8、走行レールの分岐または集合箇所にはトラックスイッチ機構56を適宜配置して搬送システム全体を構成する。本発明に係る搬送システムは、このようにして各種の生産ラインの条件に応じて適宜構築することができる。
【0054】
また、以上に説明した搬送システム1は、走行レール6を工場の床面またはその近傍に設置し、被搬送物はキャリアの本体部に載置して走行レール6の上を移動する形態で説明した。本発明に係る搬送システムは、上記の実施形態に限るものではなく、上下対称の逆配置構成にすることも可能である。図示は省略するが、例えば前述のような形態の走行レール6を高所または天井部近傍などに添付図とは上下逆向きにして固定支持し、この走行レールに対し前述のキャリア10または連結型キャリアを吊り下げる形態で装着して走行可能に支持させ、同様に、前述のパワーチェーン式駆動装置2、フリクションローラ式駆動装置3、ローラチェーン式駆動装置4を添付図とは逆向きで且つ前記の上下逆向きの走行レールに対し添付図と対称の上方側に設置して、フィーダー用シリンダ装置5およびストッパ装置8などの構成部材も逆向きに取り付けて全体を構成してもよい。このように搬送システムを上下逆向きの高所移動型にする場合は、被搬送物はキャリアの本体部の例えば連結部材11aに下方に向けて吊り下げた形態の被搬送物支持部材に支持して搬送する。
【0055】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の搬送システムは、複数の作業工程からなる一連の作業ラインに、搬送物を載置して搬送するためのキャリアと、搬送路の全経路に亘り連続して設置固定され、前記キャリアを上下および左右の動きを規制し且つ前方走行可能に支持する走行レールとを有し、且つ、前記キャリアへの走行動力伝達手段として、センターリンクとサイドリンクとを連結ピンで交互に連結して構成したパワーチェーンを用いてなるパワーチェーン式駆動装置、フリクションローラ式駆動装置、およびローラチェーン式駆動装置のいずれかをそれぞれの作業工程の要求仕様に応じて適宜選択して前記レールに沿って直列に順次設置するとともに、前記キャリアには、前記3種類の駆動装置のいずれに対してもそれぞれ係合または接触して走行動力の伝達を受ける手段を備えてなる搬送システムを構成したので、これにより、被搬送物を同一キャリアに載置して一連の作業ラインの全経路を各作業工程の要求仕様に自動搬送させることを可能にするとともに、キャリアの走行駆動装置を作業工程毎の要求仕様に応じて使い分けて搬送システム全体のコストを低減させ、且つ、騒音の低減をはかることができるといった作用効果がある。
【0056】
つまり、水や油や粉体が付着する作業工程部分や搬送路に上りまたは下りの傾斜が含まれる区域或いは低速の定ピッチ搬送が要求される区域などにはパワーチェーン式駆動装置を選択し、急なカーブが含まれる区域や経路の集合、分岐のある区域や騒音低減区域にはフリクションローラ式駆動装置を選択し、キャリアを任意のタイミングで随時押送させたり滞留させたりする区域や騒音低減にはローラチェーン式駆動装置を選択して、目的と状況に応じて使い分けることで、全体のコスト低減と騒音の低減をはかることが可能となる。
【0057】
なお上記の搬送システムにおいては、後方駆動装置で搬送されてきたキャリアを前方駆動装置側に向けて押し進めるためのフィーダー用シリンダ装置を必要な中継位置に配置すると、このフィーダー用シリンダ装置によりキャリアを順次前方の駆動装置に係合する位置まで押し出し、適正なタイミングと間隔で連続的に搬送させることができるといった作用効果がある。
【0058】
請求項2に係る発明の搬送システムは、キャリアを、キャリア本体部の連結部材にその前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を備える一方、該本体部の下方に、先端にパワーチェーン式駆動装置のパワーチェーンを支持して案内するトロリに突設したプッシングドッグに対し当接係合するほぼ垂直平面の当接部をそれぞれ有する前後1対のフロッパードッグを互いに対向する内方にのみ回動可能に支持し、且つその前側のフロッパードッグには先端部にローラチェーン式駆動装置のローラブッシュに係合する係合部を設けて構成したので、本体部の連結部材の垂直側面はレールの脇に設置したフリクションローラ式駆動装置のフリクションローラに接しさせ、また、フロッパードッグはパワーチェーン式駆動装置およびローラチェーン式駆動装置にそれぞれ係合させることができ、上記3種類の駆動装置からそれぞれの構造に適した方法で確実に走行動力の伝達を受けることができるといった作用効果がある。キャリアの後方フロッパードッグの先端が、ローラーチェーン式駆動装置とは干渉しないやや上方位置に有り、しかも内方への揺動即ち前方揺動のみが可能なため、パワーチェーンのトロリ上方に突出するプッシングドッグの後方から前方への通過を自由に許容させる一方、後方揺動が規制される構造のため、キャリアの走行レールが下り傾斜の箇所ではこの後方フロッパードッグの前面がプッシングドッグ後面に当接して逸走を防止するといった作用効果がある。また、前方フロッパードッグは、内方揺動即ち後方揺動が可能で且つ前方揺動は規制されるため、パワーチェーンのトロリ上方に突出するプッシングドッグが後方から前方へ移動して来ると、その通過を規制してキャリアを前進方向に押して走行動力伝達させることができ、また、必要な場合、前側フロッパードッグを強制的に回動させた場合、プッシングドッグを通過させてキャリアを走行停止させることもできるといった作用効果がある。また、前側フロッパードッグには、先端を前方に向け付勢する付勢バネを設けることが可能であり、この付勢バネを設けると、細かいピッチでローラブッシュが配列する構造のローラチェーンが比較的高速で移動する場合でも、フロッパードッグの先端がローラブッシュに弾かれて踊ることを防止でき、ローラチェーンのローラブッシュに対する係合を円滑に且つ確実に行わせるといった作用効果が得られる。
【0059】
請求項3に係る発明の搬送システムは、キャリアの後方に、後続のキャリアの前記前側フロッパードッグが接近した際に前記後続のキャリアの前側フロッパードッグの前端が当接して先端部を後方回動させて前記ローラチェーン駆動装置のローラブッシュとの係合を解除させるカム部を設けたので、これにより、後続キャリアが呈し中の先行キャリアに接近した際に、前側フロッパードッグの前端が先行キャリア後方のカム部に当接して前側フロッパードッグの先端を後方回動させてローラチェーン駆動装置との係合を解除し、キャリア同士の追突衝撃の緩和させ、且つ、キャリアの滞留を可能にするといった作用効果が得られる。
【0060】
請求項4に係る発明の搬送システムは、被搬送物搬送用のキャリアを、第1キャリアの前方または後方或いは前後に自在継ぎ手部を介して第2キャリアを連結した複数編成からなる連結型キャリアとし、該連結型キャリアの最も前方の前記ローラ支持枠には、前述の独立のキャリアと同様の構造と機能を備えたフロッパードッグを設けて構成したので、前述の請求項2の搬送システムの作用効果の説明と同様の作用効果が得られることに加え、この連結型キャリアは、1台のキャリアから前後に張り出すような長尺の被搬送物を搬送する場合や重量物を搬送する場合、連結された複数のキャリア間に支持して搬送することができる。或いは、第1キャリアの前側または後側或いは前後両側に空荷のキャリアが連結されていることで、被搬送物が長尺物の場合でも、先行および後続のキャリアに載置した被搬送物との互いの干渉を回避して搬送できる、などといった作用効果がある。
【0061】
請求項5に係る発明の搬送システムは、前記の連結型キャリアにおける最も後方のローラ支持枠に、前述の独立のキャリアと同様の構造と機能を備えたカム部を設けた構成にしたので、請求項3の搬送システムの作用効果の説明と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送システムの実施例の一例を示し、搬送システム全体のレイアウトを模式的に示す図である。
【図2】ローラチェーン式駆動装置を設置した区域にてキャリア同士が接して滞留している状態を側方からみた図である。
【図3】パワーチェーン式駆動装置を設置した個所を側方から見た図で、キャリアとの係合部を示す部分図である。
【図4】図3におけるパワーチェーン式駆動装置とキャリアとの係合部を後方から見た状態で示す図である。
【図5】ローラチェーンと、キャリア側の前側フロッパードッグおよび後側フロッパードッグとの係合関係を示した図である。
【図6】図5を後方から見た図である。
【図7】図2のローラチェーン式駆動装置の端部の従動側スプロケット部を側方から見た拡大図である。
【図8】図7の部分を左側から見た状態に、キャリアを重ね合わせて示した図である。
【図9】図2の部分において走行レールを部分的に切り開き上方から見て見た部分平面図である。
【図10】フリクションローラ駆動装置の部分の平面図である。
【図11】図10の部分を右方から見た正面図である。
【図12】ストッパ装置の実施例を示す平面図である。
【図13】図12のストッパ装置の側面を示す図である。
【図14】連結型キャリアの実施例を示す部分図である。
【符号の説明】
1 搬送システム
2,2a パワーチェーン式駆動装置
3、3a フリクションローラ式駆動装置
4,4a ローラチェーン式駆動装置
5 フィーダー用シリンダ装置
5a シリンダ
5b 押し具
6 走行レール
7 トロリレール
8 ストッパ装置
8a ストッパ部材
8b カム板
8c モータ
8d ブラケット
9 レール支持架構
10 キャリア
10a 連結型キャリア
10b 第1キャリア
10c 第2キャリア
11 本体部
11a 連結部材
12 垂直側面
13 ローラ支持枠
14 走行車輪
15 サイドローラ(案内ローラ)
16 連結ピン
16a 連結部
17 ストッパ当接部
18 カム部(下り傾斜面)
20 パワーチェーン
21 センターリンク
22 サイドリンク
23 連結ピン
24 突起
25,25a トロリ
26 トロリフレーム
27 連結ピン
28 プッシングドッグ
29 駆動スプロケット
30,30a 従動スプロケット
31 モータ
32 前側フロッパードッグ
33 当接部
34 係合部
35 翼部
36 付勢バネ
37 後側フロッパードッグ
38 当接部
38a 傾斜部
39 支持ピン
39a 回動規制部材
40 ローラチェーン
41 リンク
42 ローラブッシュ
43 チェーン案内部材
43a チェーン支持部
44 駆動スプロケット
45 モータ
46 従動スプロケット
47 張り調整機構
50 フリクションローラ
51 モータ
51a 制御盤
52 揺動アーム
53 支持ピン
54 ブラケット
55 連結部材
56 トロリ部
57 自在継ぎ手部
58 連結ピン
60 貯留ゾーン
61 ブース区画
62 加熱炉区画
63 検査区画
64 滞留ゾーン
65 被搬送物支持部材
66 被搬送物

Claims (5)

  1. 複数の作業工程からなる一連の作業ラインに、搬送物を載置して搬送するための被搬送物搬送用のキャリアと、搬送路の全経路に亘り連続して設置固定され、前記キャリアを上下および左右の動きを規制し且つ前方走行可能に支持する走行レールとを有し、且つ、前記キャリアへの走行動力伝達手段として、センターリンクとサイドリンクとを連結ピンで交互に連結して構成したパワーチェーンと該パワーチェーンを支持する案内手段とパワーチェーンの駆動装置とを有してなるパワーチェーン式駆動装置、水平のフリクションローラと該フリクションローラの駆動装置と該フリクションローラの水平揺動付勢機構とを有してなるフリクションローラ式駆動装置、およびローラチェーンと該ローラチェーンを支持する案内手段とローラチェーンの駆動装置とを有してなるローラチェーン式駆動装置のいずれかをそれぞれの作業工程の要求仕様に応じて適宜選択して前記レールに沿って直列に順次設置するとともに、前記キャリアには、パワーチェーン式駆動装置に当接係合する当接部と、ローラーチェーン式駆動装置に当接係合する係合部と、フリクションローラ式駆動装置のフリクションローラ外周に接する側面とを備えて構成される搬送システム。
  2. 被搬送物搬送用のキャリアが、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を有する連結部材の前後端部にそれぞれローラ支持枠を水平回動可能に連結してなる本体部と、前記各ローラ支持枠に回転可能に支持され且つ前記レールに係合して支持される垂直走行車輪および水平案内ローラをそれぞれ有するとともに、前記本体部には、先端にパワーチェーン式駆動装置のパワーチェーンを支持して案内するトロリに突設したプッシングドッグに対し当接係合するほぼ垂直平面の当接部をそれぞれ有する前後1対のフロッパードッグを互いに対向する内方にのみ回動可能に支持し、且つその前側のフロッパードッグには先端部にローラチェーン式駆動装置のローラブッシュに係合する係合部を設けた構成としてなる、請求項1に記載の搬送システム。
  3. 被搬送物搬送用のキャリアの後方のローラ支持枠には、後続のキャリアの前記前側フロッパードッグが接近した際に前記後続のキャリアの前側フロッパードッグの前端が当接して先端部を後方回動させて前記ローラチェーン駆動装置のローラブッシュとの係合を解除させるカム部を設けてなる、請求項2に記載の搬送システム。
  4. 被搬送物搬送用のキャリアが、第1キャリアの前方または後方或いは前後に自在継ぎ手部を介して第2キャリアを連結した複数編成からなる連結型キャリアで構成され、
    前記第1キャリアが、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を有する連結部材の前後端部にそれぞれローラ支持枠を水平回動可能に連結してなる本体部と、前記各ローラ支持枠に回転可能に支持され且つ前記レールに係合して支持される垂直走行車輪および水平案内ローラとを有してなる一方、
    前記第2キャリアが、前端部から後端部に亘る直線状の垂直側面を有し且つ一端に前記自在継ぎ手部を有する連結部材と、該連結部材の他端に水平回動可能に連結され且つローラ支持枠に回転可能に支持されて前記レールに係合して支持される垂直走行車輪および水平案内ローラを有するトロリ部とを有してなり、
    該連結型キャリアの最も前方の前記ローラ支持枠には、先端にパワーチェーン式駆動装置のパワーチェーンを支持して案内するトロリに突設したプッシングドッグに対し当接係合するほぼ垂直平面の当接部をそれぞれ有する前後1対のフロッパードッグを互いに対向する内方にのみ回動可能に支持し、且つその前側のフロッパードッグには先端部にローラチェーン式駆動装置のローラブッシュに係合する係合部を設けてなる、請求項1に記載の搬送システム。
  5. 連結型キャリアの最も後方のローラ支持枠には、後続の連結型キャリアの前記前側フロッパードッグが接近した際に前記後続のキャリアの前側フロッパードッグの前端が当接して先端部を後方回動させて前記ローラチェーン駆動装置のローラブッシュとの係合を解除させるカム部を設けてなる、請求項4に記載の搬送システム。
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