JP2008155832A - コネクタの保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭い空間内でもコネクタを樹脂成型品の保持位置に容易に位置決めできるコネクタの保持構造を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネスプロテクタ20の外面に設けられたコネクタホルダ40の上側にはラッパ状に開口する挿入部42が設けられている。よって、狭い空間内でも、他のコネクタが接続されたボディ側コネクタを、コネクタホルダ40の内側に容易に挿入できる。また、コネクタホルダ40の前面に設けられた上下方向に延びるスリット43を介すことで、ボディ側コネクタが固定されたワイヤハーネスをコネクタホルダ40の内側に容易に挿通させることができる。また、コネクタホルダ40の後ろ側内面46に出退可能に設けられた係止爪36に、ボディ側コネクタの外面に設けられた係合部材を係合できるので、コネクタホルダ40の内側にボディ側コネクタを確実に保持させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタの保持構造に関し、詳細には、樹脂成型品の外面にコネクタを保持できるコネクタの保持構造に関する。
従来より、自動車のセンターピラー(Bピラー)の下部分には、シートベルトを巻き取るためのベルト巻取装置が固定されている。このベルト巻取装置から引き出されたシートベルトは、センターピラーの上部分に配設されたショルダーアンカーに通され、車体の床部に固定されたベースアンカーに先端が締結されている。さらに、シートの側方に固定されたバックルに係脱自在に差し込みロックされるタングプレートが、シートベルトの適宜位置に移動可能に配設されている。また、センターピラーの下部分には、各種ハーネスを収納するとともに所定箇所に配索するワイヤハーネスプロテクタが設けられ、そのワイヤハーネスプロテクタとセンターピラーの車室側とを覆うように、樹脂製のピラーガーニッシュがセンターピラーに取り付けられている。
また、最近では、万一の前面衝突時に、シートベルトをシート側に瞬時に引き寄せて乗員が車外に投げ出されるのを防止するためのプリテンショナーをベルト巻取装置に付設した車両が増えている。このプリテンショナーは、車体の所定位置に固定されたセンサが衝撃を感知することで、ベルト巻取装置を巻取り方向に回動させ、ベルトを強制的に瞬時に引き締めることができるので、衝突時における乗員の拘束性を強化することができる。このようなプリテンショナーを装備した車両には、衝突時の衝撃を検知するためのセンサが必要となるが、そのセンサ位置は各種車両によって様々である。
例えば、センサがベースアンカーに固定されたタイプの車両が知られている。このタイプの車両の場合、ベースアンカーに固定されたセンサのハーネスの端末に接続されたセンサ側コネクタを、ワイヤハーネスプロテクタの内側から引き出されたハーネスの端末に接続されたボディ側コネクタに接続する接続作業が必要となる。この接続作業は、ピラーガーニッシュの下部に設けられた穴を介して行われる。しかし、センターピラーの下部にはワイヤハーネスプロテクタが設けられているので、ピラーガーニッシュの内側の空間は狭くなっている。つまり、ピラーガーニッシュの穴を介して狭い空間の中でコネクタ同士を接続しなければならないため、作業者にとって非常にやりづらいという問題があった。さらに、接続作業後のコネクタ同士をそのままピラーガーニッシュの内側空間に押し込めただけでは、車体の振動によってコネクタが振動してしまい、走行中に異音等を発生させるという問題もあった。
そこで、前者の問題の解消策として、例えば、ボディ側コネクタをピラーガーニッシュの穴から外側に引き出し、その後、広い車室内でセンサ側コネクタを接続し、再度ピラーガーニッシュの内側に戻す方法が考えられる。一方、後者の問題の解消策として、例えば、樹脂成型品(ワイヤハーネスプロテクタ)の外周にコネクタ保持部を設け、そのコネクタ保持部にコネクタを嵌合させ、コネクタを樹脂成型品に保持させる樹脂成型品へのコネクタの保持構造(例えば、特許文献1参照)を採用することが考えられる。この構造によって、接続後のコネクタを樹脂成型品であるワイヤハーネスプロテクタの外面に確実に保持させることができるので、走行中の異音等を防止できると思われる。
特開2000−215950号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコネクタの保持構造を採用しても、ピラーガーニッシュの内側の空間が狭いうえに、ピラーガーニッシュの穴を介して接続後のコネクタを樹脂成型品のコネクタ保持部に嵌合させなければならない。このことから、コネクタ保持部にコネクタを正確に位置決めして嵌合させることは非常に困難であるという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、狭い空間内でもコネクタを樹脂成型品の保持位置に容易に位置決めできるコネクタの保持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のコネクタの保持構造は、第1のコネクタが接続される第2のコネクタを、樹脂成型品の外面に設けられたコネクタホルダに保持させるためのコネクタの保持構造であって、前記コネクタホルダは、前記第2のコネクタを取り囲むホルダ本体と、当該ホルダ本体の前記第2のコネクタが挿入される側に設けられ、ラッパ状に開口する挿入口と、前記第2のコネクタに接続された電線を前記ホルダ本体の外側に引き出すための引出口と、前記挿入口と前記引出口との間に縦断して設けられ、前記コネクタホルダの外側から前記コネクタホルダの内側に前記電線を配索するためのスリットとを備え、前記電線を前記スリットから前記コネクタホルダの内側に配索し、前記第2のコネクタに前記第1のコネクタを接続し、前記第2のコネクタを前記挿入口から前記ホルダ本体内に挿入することによって、前記第2のコネクタが前記コネクタホルダの内側に保持されることを特徴とすることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のコネクタの保持構造は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記コネクタホルダの内側には、前記第2のコネクタに設けられた被係止部を係止するための係止部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のコネクタの保持構造は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記ホルダ本体の互いに対向する両側壁には、締結用のベルトを通すための通し穴が各々設けられ、前記通し穴に前記ベルトが通され、前記電線が前記スリットを介して前記コネクタホルダの内側に配索された後で、前記ベルトが前記スリットの長手方向に直交するように前記ホルダ本体の外側で締結されることを特徴とする。
請求項1に係る発明のコネクタの保持構造では、挿入口がラッパ状に開口しているので、挿入口に対して第2のコネクタが多少ずれても、その挿入口に対して第2のコネクタを確実かつ容易に挿入できる。例えば、コネクタホルダの周囲の空間が狭く、挿入口に対する第2のコネクタの位置決めが困難である場合でも、第2のコネクタをホルダ本体内に確実かつ容易に挿入できるので、樹脂成型品の外面の保持位置に対して第2のコネクタを容易に位置決めることができる。また、コネクタホルダのスリットを介すことによって、第2のコネクタに接続された電線をコネクタホルダ内に容易に挿通させることができる。
また、請求項2に係る発明のコネクタの保持構造では、請求項1に記載の発明の効果に加え、第2のコネクタに設けられた被係止部を、コネクタホルダの内側で係止部に係止させることができるので、コネクタホルダ内に第2のコネクタを確実に保持させることができる。
また、請求項3に係る発明のコネクタの保持構造では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、通し穴に締結用のベルトを通し、電線がスリットを介してコネクタホルダの内側に配索された後で、ベルトをスリットの長手方向に直交するようにホルダ本体の外側で締結しているので、コネクタホルダのスリットから電線が外側に抜けてしまうのを防止できる。
以下、本発明に係るコネクタの保持構造の一実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、センターピラー2に固定されたガーニッシュ5の下側の斜視図であり、図2は、ワイヤハーネスプロテクタ20の正面図であり、図3は、コネクタホルダ40の斜視図であり、図4は、コネクタホルダ40の上側から見た斜視図であり、図5は、コネクタホルダ40の正面図であり、図6は、コネクタホルダ40の平面図であり、図7は、ボディ側コネクタ60の斜視図であり、図8は、センサ側コネクタ70をボディ側コネクタ60に接続する方法を示す説明図であり、図9は、コネクタホルダ40の内側に、センサ側コネクタ70及びボディ側コネクタ60が接続状態で保持された状態の正面図であり、図10は、コネクタホルダ40の内側に、センサ側コネクタ70及びボディ側コネクタ60が接続状態で保持された状態の左側面図であり、図11は、図9に示すA−A線矢視方向断面図である。
はじめに、自動車のセンターピラー2の下部構造について説明する。図1に示すように、前側のドア(図示外)と後ろ側のドア(図示外)との間には、上下方向に延びる柱状のセンターピラー2が設けられ、そのセンターピラー2の車室側下部にはシートベルト6を巻取るための巻取り装置(図示外)が取付けられている。さらに、その巻取り装置から上方に引き出されたシートベルト6は、センターピラー2の上部分に配設されたショルダーアンカー(図示外)に通され、センターピラー2の車室側下部に固定されたベースアンカー8にその先端が締結されている。また、巻取り装置には、万一の衝突時にシートベルト6を瞬時に巻き取るためのテンショナー装置(図示外)が設けられ、ベースアンカー8には、衝突時の衝撃を検出するための衝撃センサ12が取り付けられている。さらに、その衝撃センサ12には配線13が接続され、その配線13の先端にはセンサ側コネクタ70が固定されている。
また、センターピラー2の車室側下部の近傍において、床部3の上面には、各種ワイヤハーネスを収納する筒状のワイヤハーネスプロテクタ20が略水平に固定されている。そして、このワイヤハーネスプロテクタ20の車室側に対向する外面(後述するカバー31の外面)には、本発明の特徴であるラッパ状のコネクタホルダ40が設けられている。さらに、センターピラー2の車室側には、そのセンターピラー2の内面を覆うように樹脂製のガーニッシュ5が固定されている。このガーニッシュ5はセンターピラー2の形状に合わせて上下方向に延びる柱状に形成され、その下部は床部3の上面に沿って末広がりに形成されている。そして、そのガーニッシュ5の下部の内側に、上記したワイヤハーネスプロテクタ20が位置している。
また、ガーニッシュ5の下部には矩形状の作業穴10が設けられ、その作業穴10を介してワイヤハーネスプロテクタ20の外面に設けられたコネクタホルダ40が、ガーニッシュ5の外側に露出している。さらに、ワイヤハーネスプロテクタ20の後述する引出穴28bから配線81が外側に引き出され、その配線81の先端にはボディ側コネクタ60が固定されている。そして、このボディ側コネクタ60に対して前記センサ側コネクタ70が接続され、これらボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70が接続状態で、ワイヤハーネスプロテクタ20の外面に設けられたコネクタホルダ40の内側に確実に保持されている。
次に、ワイヤハーネスプロテクタ20の概略構造について説明する。図2に示すように、ワイヤハーネスプロテクタ20は正面視「Ω」状に形成された樹脂製の筒体である。このワイヤハーネスプロテクタ20は、U字溝状に形成されたケース21と、該ケース21の前面側の開口を塞ぐ断面コの字状のカバー31とから構成されている。さらに、このワイヤハーネスプロテクタ20には、右側に開口する右側ハーネス口24と、左側に開口する左側ハーネス口25と、上側に開口する上側ハーネス口26とが各々設けられている。そして、これらハーネス口24〜26から各種ワイヤハーネスが引き出されることによって、各種ワイヤハーネスを所望の場所に各々配索することができる。
次に、ケース21について説明する。図2に示すように、ケース21の互いに対向する両側壁の外面の開口端近傍には、その開口端に沿って複数の係合枠29(図3参照)が互いに隙間を空けて一体的に設けられている。これら係合枠29の位置は、カバー31の開口端に沿って設けられた後述する複数の係合爪39の位置にそれぞれ対応している。さらに、ケース21の下側の側壁の外面の中央部分、右側部分および左側部分には、クリップ27a,27b,27cが下方に突出して各々設けられている。そして、これらクリップ27a,27b,27cを、床部3に設けられた3つの嵌合穴(図示外)に押し込んで嵌合させることで、ワイヤハーネスプロテクタ20のケース21の底面が床部3に固定されるようになっている。
次に、カバー31について説明する。図2に示すように、カバー31は、ケース21の正面形状に相対して形成されるとともに、断面コの字状に形成されている。カバー31は、略水平方向に延設された中央水平部31aと、該中央水平部31aの右端部から下方に延設され、かつ先端が右側に折り返されて略水平に延設された正面視L字状の右方向部31bと、中央水平部31aの左端部からやや左斜め下方に延設され、かつ先端が左側に折り返されて略水平に延設された左方向部31cとから構成されている。中央水平部31aの左上には、ワイヤハーネスプロテクタ20の内側を挿通する所望のワイヤハーネスを外側に引き出すための半楕円状の引出穴28aが設けられ、右方向部31b及び左方向部31cにも、その引出穴28aと同様の半円状の引出穴28b,28cが各々設けられている。
さらに、カバー31の長手方向に直交する方向の両端部には、前記ケース21の開口端近傍に設けられた複数の係合枠29に各々相対するように複数の係合爪39が各々設けられている。そして、これら係合爪39が、ケース21の係合枠29に各々係合することによって、カバー31がケース21に取り付けられる。そして、このようなカバー31の右方向部31bの左側の外面には、センサ側コネクタ70が接続されたボディ側コネクタ60をカバー31の外面に保持させるための本発明の特徴であるコネクタホルダ40が一体して設けられている。
次に、本発明の特徴であるコネクタホルダ40の構造について詳細に説明する。図3乃至図6に示すように、コネクタホルダ40は、横断面が略矩形状の筒部41と、該筒部41の上部に設けられ、上方に向かってラッパ状に開口するラッパ挿入口54を有する挿入部42とから構成されている。そして、筒部41の下側には、コネクタホルダ40内に挿通される配線81を下側に引き出すための矩形状の引出口55が設けられている。さらに、そのコネクタホルダ40の前面(筒部41の前面と挿入部42の前面)には、ラッパ挿入口54と引出口55との間を上下方向に縦断する所定幅のスリット43が設けられている。このスリット43は、コネクタホルダ40の内側に配線81を外側から容易に挿通させるためのものである。また、筒部41の互いに対向する右側壁と左側壁とにおいて、カバー31側に近接する部分には、締結用ベルト50(図4参照)をコネクタホルダ40の上下方向に貫通する軸穴に直交する方向に通すためのベルト通し穴58,58(図3参照:図3では、左側壁側のベルト通し穴58のみ図示)が各々設けられている。なお、締結用ベルト50は、周知の樹脂製ベルトであって、その途中に設けられた固定部51にループ状に折り返して先端を通して固定することにより、例えば、複数の配線等を束ねることができる。
一方、図3,図4,図6に示すように、コネクタホルダ40の内面は、スリット43より右側の右側内面44と、スリット43よりも左側の左側内面45と、カバー31側の後ろ側内面46とで構成されている。そして、図3,図4に示すように、右側内面44及び左側内面45において、筒部41と、挿入部42との連結部分における後ろ側内面46に近接する各部分には、左側方又は右側方にそれぞれ突出する突出部47,47が設けられ、これら突出部47,47の間には所定の隙間48(図4参照)が設けられている。この隙間48は、後述するボディ側コネクタ60の係合部材62(図7参照)を上側から通すための隙間である。さらに、その隙間48に対向する突出部47,47の各対向面の中段位置には、隙間48の内側に向かって略水平に突出する棚部49,49が各々設けられている。これら棚部49,49は、ボディ側コネクタ60の係合部材62の底部を載せて位置決めするための部材である。
また、図3,図4,図5に示すように、コネクタホルダ40の後ろ側内面46には、ワイヤハーネスプロテクタ20の内側に貫通する正面視縦長長方形状の貫通穴35が設けられている。そして、その貫通穴35を取り囲む内面の上面には、略三角柱状の係止爪36の上端部が連結されている。そして、この係止爪36は、コネクタホルダ40のカバー31側の内面から突出した状態で支持され、外部付勢によってカバー31の厚み方向に出退可能となっている。
次に、ボディ側コネクタ60の形状について説明する。図7に示すように、ボディ側コネクタ60は上下方向に延びる楕円柱状に形成され、その下端面には配線81の先端が接続され、反対の上端面には、センサ側コネクタ70(図8,図10参照)を挿入して接続するための挿入口61が設けられている。さらに、このボディ側コネクタ60の外側面の下側には、コネクタホルダ40の内側に設けられた係止爪36に係合するための係合部材62が設けられている。この係合部材62は、ボディ側コネクタ60の外面に直交する方向に所定厚を有する正面視「H」状に形成され、その上面の中央部分には下方に窪んだ係合溝63が設けられている。一方、係合部材62の下面の中央部分には、上方に窪んだ挿入溝64が設けられている。そして、これら係合溝63と挿入溝64との間に略水平に延びる水平棚部65が設けられ、その水平棚部65の下面の中央には下方に鉤状に突出する突出部66(図11参照)が設けられている。
次に、上記構成からなるコネクタホルダ40を用いたボディ側コネクタ60の保持方法について説明する。まず、図4に示すように、準備段階として、コネクタホルダ40の一対のベルト通し穴58,58(図3参照)に対し、コネクタホルダ40の右側から左側に向けて締結用ベルト50の先端を通す。そして、締結用ベルト50を固定する前に、ワイヤハーネスプロテクタ20の引出穴28bから配線81を外側に引き出し、コネクタホルダ40のスリット43を介して配線81をコネクタホルダ40の内側に挿通させる。このようにスリット43を利用することによって、配線81の先端に固定されたボディ側コネクタ60がコネクタホルダ40の筒部41を挿通できない大きさであっても、配線81のみを容易に挿通させることができる。そして、コネクタホルダ40の内側に配線81を挿通させた状態で、締結用ベルト50をループ状に折り返し、その先端を固定部51に挿入して締結する。このとき、締結用ベルト50がスリット43の長手方向に略直交するように締結用ベルト50を締結する。これにより、コネクタホルダ40の内側で配線81が動いても、配線81がスリット43を介して外側に抜け出てしまうのを防止できる。
次いで、図8に示すように、コネクタホルダ40の内側に配線81を挿通させた状態で、ボディ側コネクタ60をコネクタホルダ40のラッパ挿入口54から上方に引き出し、さらにガーニッシュ5の作業穴10から外側に引き出す。なお、ボディ側コネクタ60を引き出した状態でも、コネクタホルダ40のスリット43には、締結用ベルト50が直交して配置されているので、配線81がスリット43から抜け出る恐れはない。次に、そのガーニッシュ5の外側に引き出されたボディ側コネクタ60の挿入口61に対し、配線13の先端に接続されたセンサ側コネクタ70を挿入して接続する。これにより、ボディ側コネクタ60とセンサ側コネクタ70とが接続して1つの複合体となる。
次いで、ガーニッシュ5の作業穴10を介して、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70を、ワイヤハーネスプロテクタ20の外面に設けられたコネクタホルダ40のラッパ挿入口54の内側に挿入する。ここで、ガーニッシュ5の内側の空間は非常に狭くなっているが、コネクタホルダ40のラッパ挿入口54によって、正確な位置決めを要せずとも、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70を上側から容易に挿入できる。そして、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70を挿入部42の内面に沿って挿入することによって、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70が筒部41の内側にスムーズに案内される。なお、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70を挿入部42に挿入する際、ボディ側コネクタ60の係合部材62がコネクタホルダ40の後ろ側内面46に対向するように挿入する。
次いで、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70をコネクタホルダ40の後ろ側内面46に沿って挿入する。そして、係合部材62をコネクタホルダ40の隙間48の内側に通過させることによって、係合部材62の挿入溝64の内側に係止爪36が侵入し、突出部66の先端部が係止爪36に当接する。そして、ボディ側コネクタ60をさらに押し込んで挿入すると、係合部材62の突出部66によって係止爪36が押し下げられる。さらに、係止爪36は係合部材62の水平棚部65に当接した状態で摺動した後で、係合部材62の係合溝63に落ち込んで弾性力で元の形状に戻る。
これにより、図11に示すように、係合部材62の底面がコネクタホルダ40の内側の棚部49,49の各上面に載置され、係止爪36の下面が係合部材62の水平棚部65の上面に位置する。つまり、係止爪36が係合部材62の水平棚部65に係合した状態となる。さらに、図9に示すように、ボディ側コネクタ60は、コネクタホルダ40の筒部41の内側に嵌った状態となっているので、接続状態のボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70は、コネクタホルダ40の内側に確実に位置決めされた状態で保持される。こうして、図9,図10,図11に示すように、コネクタホルダ40の内側に、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70を接続状態で保持させることができ、ワイヤハーネスプロテクタ20の外面に固定することができる。したがって、車体が振動しても、接続状態のボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70は、ワイヤハーネスプロテクタ20の外面に設けられたコネクタホルダ40の内側に確実に保持されているので、ガーニッシュ5の内側の空間で振動することがなく、異音等の発生を防ぐことができる。
なお、以上説明において、センサ側コネクタ70が本発明の「第1のコネクタ」に相当し、ボディ側コネクタ60が本発明の「第2のコネクタ」に相当し、ワイヤハーネスプロテクタ20が本発明の「樹脂成型品」に相当する。さらに、コネクタホルダ40の筒部41及び挿入部42が本発明の「ホルダ本体」に相当し、係止爪36が本発明の「係止部」に相当し、係合部材62が本発明の「被係止部」に相当し、ベルト通し穴58が本発明の「通し穴」に相当する。
以上説明したように、本実施形態のコネクタの保持構造では、ワイヤハーネスプロテクタ20の外面に設けられた筒状のコネクタホルダ40の内側に、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70を接続状態で保持させることができる。このコネクタホルダ40の上側にはラッパ状に開口するラッパ挿入口54が設けられているので、狭い空間内においても、ボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70をコネクタホルダ40の内側に容易に挿入することができる。また、コネクタホルダ40の前面には、ラッパ挿入口54と引出口55との間を上下方向に縦断する所定幅のスリット43が設けられている。このスリット43を介すことによって、ボディ側コネクタ60が固定された配線81をコネクタホルダ40の内側に容易に挿通させることができる。また、コネクタホルダ40の後ろ側内面46には、係止爪36がカバー31の厚み方向に出退可能に設けられ、この係止爪36に、ボディ側コネクタ60の外面に設けられた係合部材62が係合するようになっている。これにより、コネクタホルダ40の内側に、ボディ側コネクタ60が確実に保持させることができるので、車両が振動しても、ガーニッシュ5の内側でボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70が振動し、異音等が発生することを効果的に防止することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、ワイヤハーネスプロテクタ20の形状や、コネクタホルダ40の位置は上記実施形態に限定されるものではない。また、上記実施形態では、互いに接続状態にあるボディ側コネクタ60及びセンサ側コネクタ70をコネクタホルダ40の内側に保持させたが、単独のコネクタを保持させてもよい。さらに、コネクタホルダ40は上方にラッパ状に開口しているが、何れの方向に開口させてもよい。
また、コネクタホルダ40の筒部41は上下方向に直線状に延設されているが、例えば、L字状に屈曲させてもよい。
本発明のコネクタの保持構造は、自動車に限らず、所定空間内にコネクタが押し込められる構造を有する場合に適用可能である。
センターピラー2に固定されたガーニッシュ5の下側の斜視図である。 ワイヤハーネスプロテクタ20の正面図である。 コネクタホルダ40の斜視図である。 コネクタホルダ40の上側から見た斜視図である。 コネクタホルダ40の正面図である。 コネクタホルダ40の平面図である。 ボディ側コネクタ60の斜視図である。 センサ側コネクタ70をボディ側コネクタ60に接続する方法を示す説明図である。 コネクタホルダ40の内側に、センサ側コネクタ70及びボディ側コネクタ60が接続状態で保持された状態の正面図である。 コネクタホルダ40の内側に、センサ側コネクタ70及びボディ側コネクタ60が接続状態で保持された状態の左側面図である。 図9に示すA−A線矢視方向断面図である。
符号の説明
2 センターピラー
5 ガーニッシュ
13 配線
20 ワイヤハーネスプロテクタ
36 係合爪
40 コネクタホルダ
41 筒部
42 挿入部
43 スリット
50 締結用ベルト
54 ラッパ挿入口
55 引出口
58 ベルト通し穴
60 ボディ側コネクタ
62 係合部材
70 センサ側コネクタ
81 配線

Claims (3)

  1. 第1のコネクタが接続される第2のコネクタを、樹脂成型品の外面に設けられたコネクタホルダに保持させるためのコネクタの保持構造であって、
    前記コネクタホルダは、
    前記第2のコネクタを取り囲むホルダ本体と、
    当該ホルダ本体の前記第2のコネクタが挿入される側に設けられ、ラッパ状に開口する挿入口と、
    前記第2のコネクタに接続された電線を前記ホルダ本体の外側に引き出すための引出口と、
    前記挿入口と前記引出口との間に縦断して設けられ、前記コネクタホルダの外側から前記コネクタホルダの内側に前記電線を配索するためのスリットと
    を備え、
    前記電線を前記スリットから前記コネクタホルダの内側に配索し、前記第2のコネクタに前記第1のコネクタを接続し、前記第2のコネクタを前記挿入口から前記ホルダ本体内に挿入することによって、前記第2のコネクタが前記コネクタホルダの内側に保持されることを特徴とするコネクタの保持構造。
  2. 前記コネクタホルダの内側には、前記第2のコネクタに設けられた被係止部を係止するための係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタの保持構造。
  3. 前記ホルダ本体の互いに対向する両側壁には、締結用のベルトを通すための通し穴が各々設けられ、
    前記通し穴に前記ベルトが通され、前記電線が前記スリットを介して前記コネクタホルダの内側に配索された後で、前記ベルトが前記スリットの長手方向に直交するように前記ホルダ本体の外側で締結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタの保持構造。
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