JP4653967B2 - ワイヤハーネスの保持構造及び該保持構造を備えた電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車などに適用され、ワイヤハーネスやホースやケーブル、なかんずくワイヤハーネスを抜け出しなく保持させるワイヤハーネスの保持構造及び該保持構造を有している電気接続箱に関するものである。
図6は、この種のワイヤハーネスの保持構造に関連する従来の一例として、車両内部に配索される電線を保持する構造を示すものである(特許文献1参照)。
図6に示す従来例は、電線66が保持され易く、電線66が抜け出しにくい電線留め具60に関するものであり、可動片65を基部61からほぼ直線的に立設し、固定片64の先端と可動片65の中間とに内向きに折り返した部分を設けて挿入用のガイド64a,65aをそれぞれ形成し、基部61に立設された固定片64と可動片65との間で電線66を係止するようにしたものである。
電線留め具60は、基部61と、基部61の下側に位置してパネル孔に係止されるクリップ62と、基部61の上側に位置して電線66を固定するクランプ63とからなっている。クランプ63は、基部61に斜めに立設された固定片64と、固定片64の先端が基部に向かって斜め内向きに折り返された固定片側ガイド64aと、固定片64との間で電線66の収容空間68を形成しつつ基部61に垂直に立設された可撓性の可動片65と、可動片65の中間部に固定片側ガイド64aと対応する位置で基部61に向かって斜め内向きに折り返された可動片側ガイド65aとからなっている。
電線66を保持するには、電線66をクランプ63の入口付近に持ってきて、電線66を収容空間68内に押し込むと、固定片側ガイド64aと可動片側ガイド65aとに電線66が当たり、可撓性を有する可動片65が根本側をして支点として外向きに撓み、電線66が収容空間68内に深く入り、可動片65が弾性復元することで電線66が固定片側ガイド64aと可動片側ガイド65aの内側で係止されるようになっている。
また、他の従来例として、直径の異なる電線や長手方向に漸次直径の変化する電線を共に挟持することができるクランプに関するものがある。この従来例は、基部の両側に一定の間隔で相対向する可撓性の壁体が立設され、壁体が背の高さの異なる複数の挟持片で構成され、各挟持板の内面に電線係止用の突起が設けられたものである。背の高さの異なる挟持板により直径の異なる電線が挟持され、各挟持板が独立して撓むことにより、長手方向に直径の異なる電線の大径部と小径部とが独立に挟持されるようになっている。
実開平2−14882号公報(第4−7頁、第2図) 実開昭63−179717号公報(第4−7頁)
しかしながら、上記従来例では、解決すべき以下の問題点がある。従来の第1例では、可動片65が電線66に押されて外向きに撓むことで、電線66が挿入され易くなっているが、電線66が強く押されると、押し込み力に負けて可動片65の根本側に塑性変形が生じ、可動片65が元に戻らなくなったり、破損分離したりする心配があった。また、外部との干渉などにより、可動片65が不用意に外向きの外力を受けると、可動片65が根本側を支点として外向きに撓み、U字状の収容空間68が拡がって、収容空間68から電線66が外へ抜け出す心配があった。殊に、可動片65の腕の長さが長い場合には、小さ
い力で可動片65が撓み、上記不具合が生じ易くなるという問題があった。
電線66が抜け出さないようにするべく可動片65の剛性を高めた場合には、電線66を収容空間68内に挿入する際に大きな力を必要とし、電線66の取付作業性が悪化したり、絶縁被覆部66aが損傷したりするという問題があった。
従来の第2例は、相対向する両側の壁体が可撓性を有しているため、電線が保持され易くなっているが、従来の第1例と同様にして、太い電線が相対向する壁体間に強く押し込まれた場合に、両側の壁体が外向きに大きく撓み、塑性変形するという心配があった。また、電線を挟む力が弱く、電線に引張力が加わると、電線が両壁体間から抜け出すという心配があった。
本発明は、上記した点に鑑み、弛みの生じるワイヤハーネスを容易に取り付けることができ、弛みの生じるワイヤハーネスの抜け出しを防止でき、しかも可撓性を有する保持片の塑性変形や破損を防止でき、クランプ信頼性の高いワイヤハーネスの保持構造及び該保持構造を備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電気接続箱の壁部と、該壁部に突出して形成された保持アームとを備えて、該壁部と該保持アームとの隙間で、弛みの生じるワイヤハーネスが保持されるように構成された、弛みの生じるワイヤハーネスの保持構造において、前記保持アームの内側には、板厚方向の外側へ撓むとともに該板厚方向の内側へ弾性復元するように該板厚方向に可撓性を有する保持片が設けられ、前記保持片の自由端部の先端と対向する前記壁部の部分には、ワイヤハーネスの抜け止め用の係止突部が設けられ、前記保持片の自由端部の先端には、前記壁部と前記保持アームとの隙間の入口側を狭めるように、前記壁部の係止突部と対向する係止突部が設けられ、前記壁部と前記保持アームとが、前記保持片よりも高剛性とされ、かつ、前記保持アームの先端部と前記保持片との間には、該保持片が前記板厚方向の外側へ撓むとともに該板厚方向の内側へ弾性復元し、前記板厚方向の外側への前記保持片の過度の撓みが規制され、前記保持片に対する外側からの外部干渉が阻止されるように、撓み空間が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、基部側の壁部と保持片との隙間にワイヤハーネスが挿入されると、ワイヤハーネスが係止突部に乗り上げ、保持片が外側に撓み、さらにワイヤハーネスが押し込まれることで、ワイヤハーネスが係止突部を乗り越え、保持片が弾性復元し、ワイヤハーネスが壁部と保持片との隙間で保持される。保持片は、保持アームの内側に設けられかつ保持片と保持アームとの間には撓み空間が形成されているから、保持片が保持アームによって保護されるとともに根本側を支点とする保持片の外側への撓みが規制される。ワイヤハーネスに抜け出し方向の力が作用した際は、ワイヤハーネスが係止突部に当接することで抜け出しが防止される。なお、基部側の壁部は、電気接続箱の壁部や、ハーネスプロテクタの壁部や、車体パネルというように種々の壁部に適用される。また、壁部と保持片の両係止突部が、相対向して設けられていることで、ワイヤハーネスが挿入される隙間の入口が狭まり、保持されたワイヤハーネスが外へ抜けづらくなる。また、サイズの小さいワイヤハーネスを保持することも可能となり、保持されるワイヤハーネスの適用サイズが広がる。さらに、保持片に対向する壁部が強くなり、ワイヤハーネスの押し込み力によって撓むなどの変形が生じ難くなり、壁部と保持片との間でワイヤハーネスを挟む力が強くなる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弛みの生じるワイヤハーネスの保持構造において、前記保持アームが、前記壁部に連結された基部と、該基部に交差して続く断面コ字状の先端部とで構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、基部と先端部とにより、逆L字状の保持アームが形成され、壁部と保持アームとの間でU字状の隙間が形成される。先端部は断面コ字状をなしているから、断面性能が向上し、先端部の強度アップが図られる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の弛みの生じるワイヤハーネスの保持構造において、前記係止突部には、前記ワイヤハーネスの挿入側においてテーパ面が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、壁部と保持片との隙間にワイヤハーネスが挿入されると、ワイヤハーネスがテーパ面を滑りながら乗り上げ、低挿入力で挿入される。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弛みの生じるワイヤハーネスの保持構造を有していることを特徴とする電気接続箱に存する。
上記構成によれば、例えば、ワイヤハーネスとしての電線が、壁部と保持片との隙間で保持されるため、接続箱本体の外側で宙ぶらりと弛んだ電線が他の電線と絡まったり、弛んだ電線が自動車部品の隙間などに挟まったり、車両走行中にばたついたりすることが防止される。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、保持アームの内側に可撓性を有する保持片が設けられているから、ワイヤハーネスが挿入された際に根本側を支点として外側に撓んだ保持片が保持アームに当接し、保持片のそれ以上の撓みが規制され、保持片の塑性変形や破損が防止される。また、ワイヤハーネスが挿入された際に、保持片が外側に撓み、壁部と保持片の隙間が広がるから、ワイヤハーネスを小さい挿入力で挿入することができ、ワイヤハーネスの取付作業性を向上することができる。保持されたワイヤハーネスは、保持片の係止突部に当接することで、ワイヤハーネスの抜け出しが防止され、ワイヤハーネスのクランプ信頼性が向上する。また、保持片と壁部の両係止突部が、相対向して位置することで、隙間の入口側が狭まり、壁部と保持片との間で保持されたワイヤハーネスが外へ抜けづらくなる。したがって、ワイヤハーネスを確実に保持することができ、ワイヤハーネスが不用意に引っ張りを受けることがあっても、抜け出すことを防止することができる。さらに、壁部がワイヤハーネスの押し込み力によって変形し難くなり、壁部と保持片との間に押し込まれたワイヤハーネスが抜け出すことを防止することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、先端部は断面コ字状をなしているから、先端部の強度アップを図ることができ、保持片の塑性変形や破損を確実に防止することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、壁部と保持片との隙間に、低挿入力でワイヤハーネスを挿入することができる。したがって、ワイヤハーネスの取付作業性をより一層向上することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、ワイヤハーネスとしての電線が接続箱本体の壁部に保持されるため、電線が損傷したり、断線したりすることを未然に防止することができる。また、電線の取り付けをワンタッチで行うことができ、電線の取付作業性を向上することができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を、図面を用いて説明する。図1〜図5は、本発明に係るワイヤハーネスの保持構造及び電気接続箱の一実施形態を示すものである。
ワイヤハーネスには、電線や、ウィンドウォッシャホースや、駆動用のケーブルなどが含まれるが、本実施形態では、給電や信号の送受信を行う自動車用ワイヤハーネス40を一例として説明する。ワイヤハーネス40は、複数本の被覆電線をビニルテープ巻きや合成樹脂製の保護チューブなどで収束したものであり、通常のものである。
基部側の壁部は、電気接続箱の壁部やハーネスプロテクタの壁部や車体パネルなどであってもよいが、本実施形態では、ワイヤハーネス40が電気接続箱としてのジャンクションボックス10の壁部に保持される場合について説明する。なお、基部側の壁部が、矩形筒状のハーネスプロテクタ(図示せず)の壁部である場合は、ワイヤハーネスがプロテクタ内のワイヤハーネスと平行に、ハーネス保持アームで保持される。基部側の壁部が、車体パネル(図示せず)の壁部である場合は、ワイヤハーネスが車体パネルに沿って、ハーネス保持アームで保持される。
本実施形態のワイヤハーネス40の保持構造は、ワイヤハーネス40を保持し易く、車両走行中の振動などによって保持されたワイヤハーネス40が抜け出すことを防止でき、しかもハーネス保持片(保持片)33の塑性変形や破損を防止できるものであり、ボックス本体(接続箱本体)12の側壁(壁部)25と、この側壁25に突設され、側壁25との隙間38でワイヤハーネス40を保持するハーネス保持アーム(保持アーム)30とからなるワイヤハーネス40の保持構造であって、ハーネス保持アーム30が、側壁25に連結された基部31と、基部31に交差して続く断面コ字状をなす先端部32とからなり、先端部32の内側に、ハーネス抜け止め用の係止突部34を有するとともに、板厚方向に可撓性を有するハーネス保持片33が設けられたことを特徴とし、ボックス本体12の側壁25に、ハーネス抜け止め用の係止突部34と対向する位置で係止突部27が設けられ、側壁25とハーネス保持片33との隙間38が狭められたことを有効とするものである。
以下に、本実施形態のジャンクションボックス10の説明をしてから、ワイヤハーネス40の保持構造の主要構成部分及びその作用について詳細に説明する。
ワイヤハーネス40が保持されるジャックションボックス10(図2)は、エンジン室内においてバッテリと電装品との間に位置し、バッテリからの電源の供給を受けつつ、ECU(Electronic Control Unit)からの制御信号を受信して、アクチュエータ類や計器類などの電装品を制御するためのユニット化された中継装置であり、自動車のエンジン室の狭いスペースで、車体パネルに締結ボルトやねじ等の締結部材を用いて固着されるものである。
ジャンクションボックス10は、ボックス本体12と、フロントカバー35と、アッパカバー36と、ロアカバー37とから構成されており、合成樹脂材料を構成材料として射出成形されたものである。
フロントカバー35は、ボックス本体12の前壁13に開口形成されたハーネス導入口14(図3)を覆う前側のカバーであり、回動自在に装着されるようになっている。フロントカバー35の係止手段については、他の出願で提案予定であるため、本明細書での説明は省略することとする。
アッパカバー36は、ボックス本体12の上側開口部15を覆い、縁壁36aに設けられた係合部36bをボックス本体12の側壁25に設けられた係止部26aに係合させる
ことで、ボックス本体12に固定されるようになっている。アッパカバー36により、ボックス本体12内の図示しないリレーやヒューズなどの電気部品の防水が図られるようになっている。
ロアカバー37は、ボックス本体12の下側開口部16を覆う下側のカバーであり、アッパカバー36に比べて深底で、ボックス本体12内のワイヤハーネスの重みに耐え得るように形成されている。ロアカバー37は、上向きに突出する係合部37aをボックス本体12の係止部26bに係合させることにより固定されるようになっている。ボックス本体12の前壁13より前方に突出するロアカバー37の前側部分37bは、ワイヤハーネス40の導入をガイドする部分として機能している。また、前側部分37bは、フロントカバー35の下側部分35aと互いに係合されるようになっている。
ボックス本体12は、略矩形箱状をなし、成形性・耐熱性に優れるポリプレピン等の合成樹脂材料から射出成形されたものであり、内部は複数の隔壁18により複数の部品収容室19に仕切られている(図5)。各部品収容室19には、リレーが集合化されたリレーブロック(不図示)や、ヒューズ及びヒュージブルリンクが集合化されたヒューズブロック(不図示)等が収容されるようになっている。リレーブロックやヒューズブロックは、隔壁18の係止部20aや、側壁25内面や後壁23内面に設けられた係止部20b,20cなどにより係止固定されるようになっている。
ボックス本体12の上部及び下部は開口形成されており、前・後壁13,23と両側壁25,25とから外壁が形成されている。前側のL字状に凹んだ壁部22(図5)には、ジャンクションボックス10をエンジン室の車体パネルに固定するための取付ブラケット22aが設けられている。
ここで、本明細書の説明の都合上、前後方向x、左右方向(幅方向)y、上下方向(高さ方向)zを以下のように定めることとする。前後方向xとはボックス本体12の長手方向をいうものとし、前をフロントカバー35の位置する側と定める。左右方向yとはボックス本体12の短手方向をいうものとする。上下方向zとはボックス本体12の深さ方向をいうものとし、上をアッパカバー36の位置する側、下をロアカバー37の位置する側と定める。
ボックス本体12の前壁13は、幅寸法がボックス本体12の幅寸法の略1/2に形成されており、上下方向zに長い矩形状をなしている。前壁13は、その一部が開口形成され(図3)、その開口はエンジン側ワイヤハーネス41が導入されるハーネス導入口14となっている。
前壁13に対向する後壁23には、リレーやヒューズ等の電気部品に接続された内部ワイヤハーネス42を外部へ導出させる図示しないハーネス導出口が設けられている。ハーネス導出口には図示しないグロメットが装着され、ボックス本体12内への外部からの水の浸入が防止されている。
前壁13及び後壁23に直交する両側壁25,25には、アッパカバー36の係合部36bに対する係止部26aや、ロアカバー37の係合部37aに対する係止部26bが複数設けられている。ボックス本体12の上下の開口からリレーブロックやヒューズブロックが収容された後に、アッパカバー36及びロアカバー37により上下の開口が覆われることで、ボックス本体12内に水や塵埃等が浸入することが防止されている。
図1などに示すように、ボックス本体12の一側の側壁25には、前壁13寄りの位置でハーネス保持アーム30が突出形成されている。ハーネス保持アーム30は、逆L字状
(J字状)をなし、2本の脚部31aで側壁25に連なる基部31と、基部31に略直交して続く先端部32とからなっている。側壁25とハーネス保持アーム30は、後述するハーネス保持片33に比べて高剛性に形成されているため、ワイヤハーネス40が側壁25とハーネス保持片33との隙間38に押し込まれても、撓むなどの変形が生じず、ワイヤハーネス40が強く挟まれるようになっている。
基部31は、側壁25に対して垂直に突出し、根本側が太く形成されているため、保持されるワイヤハーネス40の重さによって撓んだり、変形したりしないようになっている(図3,4参照)。先端部32は、断面コ字状をなし、側壁25に対して一定の間隔を開けかつ平行に上向きに延びている(図5参照)。側壁25と先端部32の対向する間隔は、保持されるワイヤハーネス40によって任意の寸法に設定されるものであるが、本実施形態では、直径10mm程度のワイヤハーネス40が保持される寸法に設定されている。先端部32の長さは、保持されるワイヤハーネス40が抜け出さない程度に十分な長さに形成されている。
先端部32の内側には、根本側を基部31に連ねた可撓性を有するハーネス保持片33が設けられている。ハーネス保持片33は、板厚方向に可撓性を有する係止用舌片であり、自由端部33aの先端には内向きの係止突部34を有し、根本側を支点として板厚方向に撓み可能に形成されている。ハーネス保持片33と側壁25の隙間38に、ワイヤハーネス40が保持されるようになっている。ハーネス保持片33とハーネス保持アーム30の先端部32との間に、ハーネス保持片33の外側への撓み空間39(図5)が形成されている。
係止突部34は、ハーネス保持片33と側壁25との隙間38の入口側を狭めて、ワイヤハーネス40の抜けを防止するためのものであるが、係止突部34には、ワイヤハーネス40の挿入側にテーパ面34aが形成されているため、ワイヤハーネス40の挿入性が妨げられず、ビニルテープや絶縁被覆部に傷がつかないようになっている。すなわち、ワイヤハーネス40がテーパ面34aに当接することで、ハーネス保持片33が根本側を支点として外側に撓み、ワイヤハーネス40の取り付けがスムーズに行われるようになっている。また、入口が狭められることで、直径の細いワイヤハーネスを保持することもでき、ワイヤハーネスの適用範囲を広げることが可能となる。
ハーネス保持片33が断面コ字状をなす先端部32の内側に位置することで、ハーネス保持片33の外側への過度の撓みが規制されるとともに、ハーネス保持片33に対する外側からの外部干渉が阻止され、ハーネス保持片33の塑性変形や破損が防止されるようになっている。
また、側壁25には、ハーネス保持片33の係止突部34と対向する位置で山型をなす係止突部27が設けられており、ワイヤハーネス40を挿入させる隙間38がより狭くなっているため、ワイヤハーネス40はより抜けづらくなっており、ワイヤハーネス40のクランプ信頼性が向上されるようになっている。係止突部27のワイヤハーネス40の挿入側も、テーパ面27aとなっているため、ワイヤハーネス40の挿入が妨げられず、ワイヤハーネス40がよりスムーズに挿入されるようになっている。
このように本実施の形態によれば、ジャンクションボックス10の側壁25に逆L字状をなすハーネス保持アーム30が突設され、ハーネス保持アーム30の先端部32の内側に、抜け止め用の係止突部34を内向きに突設させ、かつ、板厚方向に可撓性を有するハーネス保持片33が設けられているから、側壁25とハーネス保持片33との隙間38にワイヤハーネス40が挿入されると、ワイヤハーネス40が係止突部34に乗り上げ、ハーネス保持片33が外側に撓み、さらにワイヤハーネス40が押し込まれることで、ワイ
ヤハーネス40が係止突部34を乗り越え、ハーネス保持片33が弾性復元し、ワイヤハーネス40が側壁25とハーネス保持片33との間で保持される。このため、側壁25とハーネス保持片33との隙間38にワイヤハーネス40を小さい押し込み力で押し込むことができ、ワイヤハーネス40の取付作業性を向上することができる。ハーネス保持片33は、根本側を支点とする外側への撓みが規制されることで、塑性変形や破損を生じることが防止される。ワイヤハーネス40に抜け出し方向の力が作用した際は、ワイヤハーネス40が係止突部34に当接することで、挿入反対方向への抜け出しが防止される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形して実施することもできる。
(1)ジャンクションボックス10の側壁25とハーネス保持片33の両方に係止突部27,34を設けることに代えて、側壁25又はハーネス保持片33の一方に係止突部を設ける。このように構成すると、側壁25とハーネス保持片33との隙間38に、ワイヤハーネス40をより一層小さい力で押し込むことができる。
(2)両係止突部27,34を対向して設けることに代えて、両係止突部27,34を斜向かいに設ける。このように構成すると、ワイヤハーネス40の挿入性が損なわれることなく、ワイヤハーネス40の抜けを防止することができる。
本発明に係るワイヤハーネスの保持構造の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示す分解図である。 図2に示すボックス本体の正面図である。 図3に示すA部拡大図である。 図2に示すボックス本体の平面図である。 従来のワイヤハーネスの保持構造の一例を示す正面図である。
符号の説明
10 ジャンクションボックス(電気接続箱)
12 ボックス本体(接続箱本体)
25 側壁(壁部)
27,34 係止突部
27a,34a テーパ面
30 ハーネス保持アーム(保持アーム)
31 基部
32 先端部
33 ハーネス保持片(保持片)
38 隙間
40 ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 電気接続箱の壁部と、該壁部に突出して形成された保持アームとを備えて、該壁部と該保持アームとの隙間でワイヤハーネスが保持されるように構成された、ワイヤハーネスの保持構造において、
    (イ)前記保持アームの内側には、板厚方向の外側に設けられた撓み空間へ撓むとともに該板厚方向の内側へ弾性復元するように該板厚方向に可撓性を有する保持片が設けられ、
    (ロ)前記保持片の自由端部の先端と対向する前記壁部の部分には、ワイヤハーネスの抜け止め用の係止突部が設けられ、
    (ハ)前記保持片の自由端部の先端には、前記壁部と前記保持アームとの隙間の入口側を狭めるように、前記壁部の係止突部と対向する係止突部が設けられ、かつ、
    (ニ)前記壁部と前記保持アームとが、前記保持片よりも前記板厚方向に高剛性とされている
    ことを特徴とするワイヤハーネスの保持構造。
  2. 前記保持アームが、前記壁部に連結された基部と、該基部に交差して続く断面コ字状の先端部とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの保持構造。
  3. 前記係止突部には、前記ワイヤハーネスの挿入側においてテーパ面が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネスの保持構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの保持構造を有していることを特徴とする電気接続箱。
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