JP2002031270A - チューブクランプ - Google Patents

チューブクランプ

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JP2002031270A
JP2002031270A JP2000215412A JP2000215412A JP2002031270A JP 2002031270 A JP2002031270 A JP 2002031270A JP 2000215412 A JP2000215412 A JP 2000215412A JP 2000215412 A JP2000215412 A JP 2000215412A JP 2002031270 A JP2002031270 A JP 2002031270A
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spring
tube
receiving
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JP2000215412A
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English (en)
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Morihito Sawai
守人 澤井
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Nippon Stud Welding Co Ltd
Original Assignee
Nippon Stud Welding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 径の異なる二種類のチューブの装着を可能な
ようにする。 【解決手段】 クランプ部1は、略半円状の形態からな
る受止め部14と、両受止め部14、14間に設けられ
るものであって受止め部14を形成する円の中心方向に
バネ反力を発揮するとともに受止め部14を形成する円
弧の半径よりも小さな半径を有し、かつ、その先端部が
円周方向に半円周を越えるように形成される円弧状のス
プリング部15と、スプリング部15の上方部側に設け
られるものであって上記受止め部14を形成する円の中
心に向かって放射状に設けられ、かつ、先端部が円弧状
受止め部14を形成する円の円周面と略同一の円周面上
に位置するように形成されたカンチレバー状の第一保持
腕11と、受止め部14に連続して垂直状に形成される
支柱部2の途中であって第一保持腕11と対向する側に
設けられるオーバハング部21と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、径の異なる二種類
のチューブを保持することのできるようにしたクランプ
部を有するチューブクランプに関するものであり、特
に、上記二種類のチューブのうち、径の細いものを保持
する場合において、当該チューブが確実に保持され、ぐ
らついたりすることのないようにしたチューブ保持用ク
ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、径の異なる二種類のチューブを
保持することのできるようにしたチューブ保持用クラン
プとしては、例えば特開平11−201330号公報記
載のようなものが挙げられる。このものは、長穴を半割
状に切断することによって形成される横長半円状の受け
部と、当該受け部を基礎に、この横長半円状受け部の上
方部に設けられるものであって長さの異なる2本の抜け
止め片と、からなることを基本とするものである。そし
て、これら抜け止め片のうちの、その長さが短目のもの
は、径の値が大きなもの、すなわち太目のチューブの保
持を担うようになっているものであり、長い方のもの
は、径の値の小さいチューブ(細いチューブ)の保持を
担うようになっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものにおいては、径の小さなもの、すなわち細目のチュ
ーブの保持は、上記長い方の抜け止め片と上記受け部内
に設けられるものであって弾性変形が可能なように形成
された第二受け部とによって行われるようになっている
ものである。一方、径の値の大きなもの、すなわち太目
のチューブの保持は横長半円状の第一受け部と短い方の
抜け止め片とにて行われるようになっているものであ
る。これらのことから、この従来のものにおいては、細
い径のチューブを保持する場合と太い径のチューブを保
持する場合とで、保持されるチューブ間のピッチに差異
が生ずることとなり、正確なチューブの保持(クラン
プ)を行なうことができないと言う問題点がある。ま
た、各クランプ部(保持部)間の間隔を横長半円状の受
け部に合わせて設定しなければならず、クランプ部間の
ピッチを大きく(広く)とらざるを得ないと言う問題点
がある。このような問題点を解決するために、チューブ
の保持間隔を小さな値であって常に一定の値に規制する
ことのできるようにした、かつ、細い径のチューブが装
着された場合においても、チューブがぐらついたりする
ことのないようにしたクランプ部を有するチューブクラ
ンプを提供しようとするのが、本発明の目的(課題)で
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、径の異
なる二種類のチューブを装着することのできるようにし
たチューブクランプに関して、幅方向の両端部のところ
に設けられるものであって略半円状の形態からなる受止
め部と、当該両受止め部間に設けられるものであって当
該半円状受止め部を形成する円の中心方向にバネ反力を
発揮するとともに当該受止め部を形成する円弧の半径よ
りも小さな半径を有し、かつ、その先端部が円周方向に
半円周を越えて形成される円弧状のスプリング部と、当
該スプリング部の上方部側に設けられるものであって上
記受止め部を形成する円の中心に向かって放射状に設け
られ、かつ、先端部が上記半円状受止め部を形成する円
の円周面と略同一の円周面上に位置するように形成され
たカンチレバー状の保持腕と、上記受止め部に連続して
垂直状に形成される支柱部の途中であって上記保持腕と
対向する側に設けられるオーバハング部と、からなるク
ランプ部を有するようにした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、径の異なる二種類のチューブが上記
クランプ部のところにて確実に保持(固定)されること
となる。特に、本発明のものにおいては、径の細いチュ
ーブが本クランプ部のところに装着されると、受止め部
周りに位置するチューブの下半分の部分は、例えば図2
に示す如く、左右のスプリング部からの同一のバネ反力
によって保持されるとともに、半円周を越えてオーバハ
ング状に形成されたスプリング部の先端部にて確実に保
持されることとなる。また、径の太いチューブが装着さ
れたときには、例えば、下半分は受止め部にて保持され
るとともに上半分の部分は、受止め部の上方に設けられ
た保持腕及びオーバハング部にて受止め部の中心に向か
って押し付けられるように保持され、これによって確実
に保持されることとなる(図3参照)。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。本発明においては、径の異なる二種類のチューブを
装着することのできるようにしたクランプに関して、幅
方向の両端部のところに設けられるものであって円弧状
の形態からなる受止め部と、当該両受止め部間に設けら
れるものであって円弧状受止め部を形成する円の中心方
向にバネ反力を発揮するとともに当該受止め部を形成す
る円弧の半径よりも小さな半径を有し、かつ、その先端
部がオーバハング状に形成された円弧状のスプリング部
と、同じく当該両受止め部間に設けられるものであって
当該円弧状受止め部を形成する円の中心方向にバネ反力
を発揮するとともに、当該受止め部のところから垂直状
に設けられる支柱部のその付け根部に係合するサポート
部をその先端部に有する弾性片と、上記スプリング部の
上方部側に設けられるものであって上記受止め部を形成
する円の中心に向かって放射状に設けられ、かつ、先端
部が上記受止め部を形成する円の円周面と略同一の円周
面上に位置するように形成されたカンチレバー状の第一
保持腕と、上記弾性片の上方側に設けられるものであっ
て上記受止め部を形成する円の中心に向かって放射状に
設けられ、かつ、先端部が上記スプリング部を形成する
円の円周面と略同一の円周面上に位置するように形成さ
れたカンチレバー状の第二保持腕と、からなるクランプ
部を有するようにした構成を採ることとした。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、径の異なる二種類のチューブが上記
クランプ部のところにて確実に保持(固定)されること
となる。すなわち、径の細いチューブが本クランプ部の
ところに装着されるときには、チューブの下半分の部分
は、その一方側は、先端部がオーバハング状に形成され
た円弧状スプリング部のバネ反力にて保持されるととも
に、もう一方の側はサポート部にて支持された弾性片の
弾性変形(撓み変形)によるバネ反力によって中心方向
に押さえ付けられることとなる。また、上半分の部分は
上記サポート部の上方に設けられた第二保持腕の先端部
にてチューブの中心に向かって押し付けられることとな
る。これらによって径の細いチューブは上記クランプ部
のところに確実に保持されることとなる。また、径の太
いチューブが装着されるときには、その下半分の部分は
スプリング部と先端部にサポート部を有する弾性片とが
左右に最大限広げられた状態で保持される。特に、この
時、スプリング部の先端部に形成された係合部のところ
はストッパ部のところを滑って下方へと移動し、ここに
収容される(係合する)とともに、弾性片側はサポート
部が支柱部の付け根部に当接した状態で弾性変形をし、
この状態で弾性変形が規制されることとなる。従って、
これら各部材の弾性変形によってチューブの下半分は保
持されることとなる。また、上半分の部分は、スプリン
グ部の上方に設けられている第一保持腕の先端部と、撓
んだ状態の第二保持腕のヒール部のところとで押さえ付
けられることとなる。これらによって、チューブは確実
に保持されることとなる。
【0008】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1または
請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1または請求項2記載のチューブクラ
ンプに関して、上記クランプ部を複数個並列に設けるよ
うにした構成を採ることとした。このような構成を採る
ことにより、本発明のものにおいては、一つのチューブ
クランプにて径の細いチューブと径の太いチューブとを
複数本束ねた状態で保持することができるようになると
ともに、径の細いチューブの本数と径の太いチューブの
本数との比が異なる場合においても、一つのチューブク
ランプにて間に合わせることができるようになる。すな
わち、仕様の異なるものにおいて、部品(チューブクラ
ンプ)の共用化あるいは共通化を図ることができるよう
になる。
【0009】次に、請求項4記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1ないし
請求項3記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1ないし請求項3記載のチューブクラ
ンプに関して、全体をプラスチック材にて一体的に形成
するようにした構成を採ることとした。このような構成
を採ることにより、本発明のものにおいては、チューブ
クランプ全体を熱可塑性プラスチック材を用いてインジ
ェクション成形手段等にて一体的に成形することができ
るようになる。その結果、生産性の向上、延いては製造
コストの低減化を図ることができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図5を基に説明する。本発明の実施の形態にか
かるものの、その構成は、図1に示す如く、一定の幅を
有するクランプ部1と、これらクランプ部1が複数個並
列に設けられた状態において、これら一群のクランプ部
を一体的にまとめて所定の部材に取付ける役目を果たす
取付部5と、からなることを基本とするものである。
【0011】このような構成からなるものにおいて、上
記クランプ部1に関する、その第一の実施形態につい
て、図2及び図3を基に説明する。このものは、例えば
図2に示す如く、幅方向の両端部のところに設けられる
ものであって略半円状の形態からなる受止め部14と、
当該両受止め部14、14間に設けられるものであって
当該半円状受止め部14を形成する円の中心(O1 )方
向にバネ反力を発揮するとともに当該受止め部14を形
成する円弧の半径よりも小さな半径を有し、かつ、その
先端部が円周方向に半円周を越えるように形成される円
弧状のスプリング部15と、当該スプリング部15の上
方部側に設けられるものであって上記受止め部14を形
成する円の中心(O1 )に向かって放射状に設けられ、
かつ、先端部が上記半円状受止め部14を形成する円の
円周面と略同一の円周面上に位置するように形成された
カンチレバー状の保持腕である第一保持腕11と、上記
受止め部14に連続して垂直状に形成される支柱部2の
途中であって上記保持腕(第一保持腕)11と対向する
側に設けられるオーバハング部21と、からなることを
基本とするものである。
【0012】このような構成からなるものにおいて、上
記保持腕(第一保持腕)11は、弾性変形が可能なよう
になっており、その先端部115の位置は上記受止め部
14を形成する円と略同一の円周面上に来るようになっ
ているものである。従って、本クランプ部1のところに
径の太いチューブ9が装着されたときには、その外周面
が上記先端部115と接するようになっているものであ
る(図3(B)参照)。また、当該保持腕(第一保持
腕)11と対向する側には、支柱部2の側面部にて形成
されるオーバハング部21が設けられるようになってお
り、このオーバハング部21も、上記受止め部14を形
成する円の円周面と略同一の円周面上に位置するように
なっているものである。また、略半円状の形態からなる
ものであって上記受止め部14と同心円状に形成される
スプリング部15は、図2及び図3に示す如く、左右対
称形に形成されたカンチレバー状の弾性片部15a、1
5bからなるものであり、その取付部155を支点にし
て左右対称形状に撓み変形をするようになっているもの
である。そして、このような構成からなるスプリング部
15を形成する各弾性片部15a、15bのそれぞれの
先端部のところには傾斜面からなる係合部152が設け
られるようになっている。また、上記スプリング部15
のところに太い径のチューブ9が装着されたときには、
図3(B)に示す如く、上記両弾性片部15a、15b
が撓み変形をすることによって、上記支柱部2の側面部
に設けられた傾斜面からなるストッパ部23のところに
上記係合部152が滑り込んで行き、当該係合部152
はここに収容される(係合する)ようになっているもの
である。
【0013】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものの、そのクランプ部1のところにチューブ9、
9’が装着される場合の、各部の態様(形態)につい
て、図2及び図3を基に説明する。まず、径の細いチュ
ーブ9’が装着される場合について、図2を基に説明す
る。この場合、まず、図2(A)に示す如く、径の細い
チューブ9’を保持腕(第一保持腕)11とオーバハン
グ部21との間に割り込ませる(図2(A)の矢印方
向)。そうすると、弾力性を有する上記保持腕(第一保
持腕)11は撓んで、チューブ9’を上記保持腕(第一
保持腕)11のヒール部111のところを滑らせながら
通過させる。そして更に、チューブ9’はスプリング部
15を形成する各弾性片部15a、15bのそれぞれの
先端部を左右に開かせながら、最終的には、図2(B)
に示す如く、両弾性片部15a、15b面内に収まるこ
ととなる。そして、その下半分の部分は受止め部14に
接した状態で収まることとなる。また、このとき、上記
スプリング部15は、その円周端部が半円周を越えた形
態に形成されるているので、この越えた部分が、上記チ
ューブ9’の上半分の部分を一部オーバハング状に保持
することとなる。その結果、径の細いチューブ9’は、
横断面部におけるその略3/4周分程度がスプリング部
15にて保持されることとなり、確実に保持されること
となる。
【0014】次に、径の太いチューブ9の装着態様につ
いて、図3を基に説明する。まず、図3(A)に示す如
く、径の太いチューブ9をクランプ部1の保持腕(第一
保持腕)11とオーバハング部21との間に設置すると
ともに、このような状態においてチューブ9を図3
(A)に示す矢印方向に押し込む。これによって、弾力
性を有する上記保持腕(第一保持腕)11は撓んでその
ヒール部111のところをチューブ9が通過することと
なる。そして更に、チューブ9はスプリング部15を形
成する両弾性片部15a、15bのそれぞれの先端部を
左右両側に弾性変形させながら押し開いて行く。そし
て、最終的には、図3(B)に示す如く、その下半分が
受止め部14に接した状態で収容されることとなる。な
お、このような状態においては、本実施の形態のものに
おいては、図3(B)に示す如く、スプリング部15を
形成する左右の弾性片部15a、15bは撓み変形をし
て左右に大きく広げられた状態となる。そして、それぞ
れの先端部に設けられた係合部152は支柱部2の側面
部に設けられた傾斜面からなるストッパ部23との間に
おいて滑り係合をして、ここに収容されることとなる。
これによって、スプリング部15を形成する各弾性片部
15a、15bの弾性変形(撓み変形)が規制されるこ
ととなる。そして、このときの撓み変形に基づくバネ反
力によって、チューブ9は受止め部14の中心点(O1
)方向に押し付けられることとなる。更に、チューブ
9の上半分の部分は、保持腕(第一保持腕)11の先端
部115が接した状態となっており、チューブ9は中心
点(O1 )に向かって押し付けられることとなる。ま
た、オーバハング部21にも接するようになっており、
チューブ9の外周面は、その全体にわたって略均等に中
心(O1 )方向に押さえ付けられるようになる。その結
果、チューブ9はクランプ部1のところに確実に保持さ
れることとなる。
【0015】次に、本クランプ部1についての第二の実
施形態について、図4及び図5を基に説明する。このも
のは、図4に示す如く、幅方向の両端部のところに設け
られるものであって円弧状の形態からなる受止め部14
と、当該両受止め部14、14間に設けられる(図1参
照)ものであって本円弧状受止め部14を形成する円の
中心方向にバネ反力を発揮するとともに当該受止め部1
4を形成する円弧の半径よりも小さな半径を有し、か
つ、オーバハング状に形成される円弧状のスプリング部
15と、同じく上記両受止め部14、14間に設けられ
るものであって本円弧状受止め部14を形成する円の中
心方向にバネ反力を発揮するとともにその内周面が上記
円弧状スプリング部15の内周面と略同一の面を形成
し、かつ、その先端部にサポート部18を有する弾性片
17と、上記スプリング部15の上方部側に設けられる
ものであって上記受止め部14を形成する円の中心に向
かって放射状に設けられ、かつ、先端部115が上記受
止め部14を形成する円の円周面と略同一の円周面上に
位置するように形成されたカンチレバー状の第一保持腕
11と、上記弾性片17の上方側に設けられるものであ
って上記受止め部14を形成する円の中心に向かって放
射状に設けられ、かつ、先端部125が上記スプリング
部15を形成する円の円周面と略同一の円周面上に位置
するように形成されたカンチレバー状の第二保持腕12
と、からなることを基本とするものである。
【0016】このような構成からなるものにおいて、上
記各保持腕11、12は、弾性変形が可能なようになっ
ているものである。そして、これら各保持腕のうち、長
い方の保持腕である第二保持腕12は、その先端部12
5が円弧状のスプリング部15を形成する円の円周面と
略同一の円周面上に位置するようになっているものであ
り、短い方の保持腕を形成する第一保持腕11の先端部
115は円弧状受止め部14を形成する円の円周面と略
同一の円周面上に位置するようになっているものであ
る。そして、ここに径の太いチューブ9が装着されたと
きには、その外周面が上記第一保持腕の先端部115と
接するようになっているものである(図5(B)参
照)。また、スプリング部15の先端部には傾斜面から
なる係合部152が設けられるようになっており、本ス
プリング部15が弾性変形(撓み変形)をしたときには
支柱部2に設けられたストッパ部23内に滑り込んで収
容されるようになっているものである(図5(B)参
照)。また、上記弾性片17は、そこに径の太いチュー
ブ9が装着されたときには、図5(B)に示す如く、弾
性変形(撓み変形)をするとともに当該弾性片17の先
端部に設けられたサポート部18のところが、受止め部
14の一方の端部のところから垂直状に設けられた支柱
部2の付け根部28のところに係合して、上記弾性片1
7の撓み変形を規制するようにしているものである。
【0017】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものの、そのクランプ部1のところにチューブ9、
9’が装着される場合の各部の態様(形態)について、
図4及び図5を基に説明する。まず、径の細いチューブ
9’が装着される場合について、図4を基に説明する。
この場合、径の細いチューブ9’を左右に設けられた第
一保持腕11と第二保持腕12との間に割り込ませる
(図4(A)矢印方向)。そうすると弾力性を有する各
保持腕11、12は撓んで左右に開くこととなる。そし
て、チューブ9’は各保持腕11、12の先端のところ
を滑って行く。そして更に、チューブ9’は、スプリン
グ部15及び弾性片17の先端部に設けられたサポート
部18のそれぞれに接触した後、スプリング部15及び
弾性片17を左右両側に弾性変形させながら開いて、最
終的には、図4(B)に示す如く、その下半分が受止め
部14に接した状態でクランプ部1内に収まることとな
る。
【0018】このとき、チューブ9’の上半分側は、長
い方の保持腕である第二保持腕12の先端部125にて
下方向に押し付けられることとなる。また、円周方向に
オーバハングするように形成されたスプリング部15の
先端部にても保持されることとなる。その結果、径の細
いチューブ9’は横断面部におけるその全周にわたって
保持されることとなり、チューブ9’は確実に保持され
ることとなる。
【0019】次に、径の太いチューブ9の装着態様につ
いて、図5を基に説明する。この場合、まず、径の太い
チューブ9をクランプ部1の左右に設けられた第一保持
腕11と第二保持腕12との間に割り込ませる(図5
(A)矢印方向)。そうすると、弾力性を有する各保持
腕11、12は撓んで左右に開くこととなる。そして、
チューブ9は、各保持腕11、12の先端部に形成され
たヒール部111、121のところを滑って行く。その
結果、チューブ9はスプリング部15と弾性片17の先
端部に設けられたサポート部18のそれぞれに接触した
後、上記スプリング部15及び弾性片17を左右両側に
弾性変形させる。そして、チューブ9は、最終的には、
図5(B)に示す如く、その下半分が受止め部14に接
した状態で本クランプ部1内に収まることとなる。
【0020】そして、このとき、上記スプリング部15
は全体が大きく撓むと同時に、その先端部に形成された
傾斜面からなる係合部152のところが、上記支柱部2
の一部に設けられたストッパ部23のところに滑り込ん
で、そこに収容される(係合する)こととなる。これに
よって、スプリング部15はこれ以上撓むことがなくな
り、そのバネ反力によって、チューブ9は中心点(O2
)方向に押さえ付けられることとなる。また、サポー
ト部18を有する弾性片17の弾性変形も上記サポート
部18の支柱部2の付け根部28への係合によって規制
されることとなり、これによって、チューブ9は中心点
(O2 )側へ押し付けられることとなる。更には、チュ
ーブ9の上半分においては、第一保持腕11の先端部1
15と、第二保持腕12のヒール部121とが、その外
周に接した状態となっており、チューブ9は中心点(O
2 )に向かって押さえ付けられることとなる。その結
果、径の太いチューブ9は、その横断面部において、そ
の全周にわたって略均等な状態に保持されることとな
る。その結果、チューブ9は、クランプ部1のところに
確実に保持されることとなる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、クランプ部を、幅方向
の両端部のところに設けられるものであって略半円状の
形態からなる受止め部と、当該両受止め部間に設けられ
るものであって当該半円状受止め部を形成する円の中心
方向にバネ反力を発揮するとともに当該受止め部を形成
する円弧の半径よりも小さな半径を有し、かつ、その先
端部が円周方向に半円周を越えて形成される円弧状のス
プリング部と、当該スプリング部の上方部側に設けられ
るものであって上記受止め部を形成する円の中心に向か
って放射状に設けられ、かつ、先端部が上記半円状受止
め部を形成する円の円周面と略同一の円周面上に位置す
るように形成されたカンチレバー状の保持腕と、上記受
止め部に連続して垂直状に形成される支柱部の途中であ
って上記保持腕と対向する側に設けられるオーバハング
部と、からなる構成を採ることとしたので、径が異なる
二種類のチューブを上記クランプ部のところにて確実に
保持(固定)することができるようになった。特に、本
発明のものにおいては、径の細いチューブの装着に当っ
ては、受止め部周りに位置するチューブの下半分の部分
が左右のスプリング部からの同一のバネ反力によって保
持されるとともに、半円周を越えて形成されるスプリン
グ部の先端部にてオーバハング状に保持されることとな
り、チューブ全体が確実に保持されるようになった。ま
た、径の太いチューブが装着されたときには、下半分は
受止め部にて保持されるとともに上半分の部分は、受止
め部の上方に設けられた保持腕及びオーバハング部にて
受止め部の中心に向かって押し付けられるように保持さ
れ、これらによって確実に保持されるようになった。
【0022】また、クランプ部を、幅方向の両端部のと
ころに設けられるものであって円弧状の形態からなる受
止め部と、当該両受止め部間に設けられるものであって
円弧状受止め部を形成する円の中心方向にバネ反力を発
揮するとともに当該受止め部を形成する円弧の半径より
も小さな半径を有し、かつ、その先端部がオーバハング
状に形成された円弧状のスプリング部と、同じく両受止
め部間に設けられるものであって当該円弧状受止め部を
形成する円の中心方向にバネ反力を発揮するとともに、
上記受止め部のところから垂直状に設けられる支柱部の
その付け根部に係合するサポート部をその先端部に有す
る弾性片と、上記スプリング部の上方部側に設けられる
ものであって上記受止め部を形成する円の中心に向かっ
て放射状に設けられ、かつ、先端部が上記受止め部を形
成する円の円周面と略同一の円周面上に位置するように
形成されたカンチレバー状の第一保持腕と、上記弾性片
の上方側に設けられるものであって上記受止め部を形成
する円の中心に向かって放射状に設けられ、かつ、先端
部が上記スプリング部を形成する円の円周面と略同一の
円周面上に位置するように形成されたカンチレバー状の
第二保持腕と、からなるようにしたものにおいては、径
の異なる二種類のチューブが本クランプ部のところに確
実に保持(固定)されるようになった。すなわち、径の
細いチューブの装着に当っては、チューブの下半分の部
分がオーバハング部を有する円弧状スプリング部のバネ
反力、更にはサポート部に支持された弾性片の弾性変形
(撓み変形)によるバネ反力によって保持されるととも
に、上半分の部分は上記サポート部の上方に設けられた
第二保持腕の先端部にて保持されることとなり、径の細
いチューブは確実に保持されるようになった。また、径
の太いチューブの装着に当っては、その下半分の部分は
スプリング部と先端部にサポート部を有する弾性片の弾
性変形によって保持されるとともに、上半分の部分は、
スプリング部の上方に設けられている第一保持腕の先端
部と、撓んだ状態の第二保持腕のヒール部とによって保
持されるようになり、径の太いチューブは確実に保持さ
れるようになった。
【0023】また、本発明のものにおいては、上記構成
からなるチューブクランプを、その全体がプラスチック
材にて一体的に形成するようにしたので、例えばチュー
ブクランプ全体を熱可塑性プラスチック材を用いたイン
ジェクション成形手段等にて一体的に成形することがで
きるようになり、その生産性の向上、延いては製造コス
トの低減化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかるクランプ部についての第一の実
施形態を示すものであって、径の細いチューブが装着さ
れる場合の、その態様を示す図である。
【図3】本発明にかかるクランプ部についての第一の実
施形態を示すものであって、径の太いチューブが装着さ
れる場合の、その態様を示す図である。
【図4】本発明にかかるクランプ部についての第二の実
施形態を示すものであって、径の細いチューブが装着さ
れる場合の、その態様を示す図である。
【図5】本発明にかかるクランプ部についての第二の実
施形態を示すものであって、径の細いチューブが装着さ
れる場合の、その態様を示す図である。
【符号の説明】
1 クランプ部 11 保持腕(第一保持腕) 111 ヒール部 115 先端部 12 第二保持腕 121 ヒール部 125 先端部 14 受止め部 15 スプリング部 15a 弾性片部 15b 弾性片部 152 係合部 155 取付部 17 弾性片 18 サポート部 2 支柱部 21 オーバハング部 23 ストッパ部 28 付け根部 5 取付部 9 チューブ(径の太いチューブ) 9’ チューブ(径の細いチューブ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径の異なる二種類のチューブを装着する
    ことのできるようにしたチューブクランプにおいて、幅
    方向の両端部のところに設けられるものであって略半円
    状の形態からなる受止め部と、当該両受止め部間に設け
    られるものであって当該半円状受止め部を形成する円の
    中心方向にバネ反力を発揮するとともに当該受止め部を
    形成する円弧の半径よりも小さな半径を有し、かつ、そ
    の先端部が円周方向に半円周を越えて形成される円弧状
    のスプリング部と、当該スプリング部の上方部側に設け
    られるものであって上記受止め部を形成する円の中心に
    向かって放射状に設けられ、かつ、先端部が上記半円状
    受止め部を形成する円の円周面と略同一の円周面上に位
    置するように形成されたカンチレバー状の保持腕と、上
    記受止め部に連続して垂直状に形成される支柱部の途中
    であって上記保持腕と対向する側に設けられるオーバハ
    ング部と、からなるクランプ部を有するようにした構成
    からなることを特徴とするチューブクランプ。
  2. 【請求項2】 径の異なる二種類のチューブを装着する
    ことのできるようにしたチューブクランプにおいて、幅
    方向の両端部のところに設けられるものであって円弧状
    の形態からなる受止め部と、当該両受止め部間に設けら
    れるものであって当該円弧状受止め部を形成する円の中
    心方向にバネ反力を発揮するとともに当該受止め部を形
    成する円弧の半径よりも小さな半径を有し、かつ、その
    先端部がオーバハング状に形成された円弧状のスプリン
    グ部と、同じく上記両受止め部間に設けられるものであ
    って当該受止め部を形成する円の中心方向にバネ反力を
    発揮するとともに、当該受止め部のところから垂直状に
    設けられる支柱部のその付け根部に係合するサポート部
    をその先端部に有する弾性片と、上記スプリング部の上
    方部側に設けられるものであって上記受止め部を形成す
    る円の中心に向かって放射状に設けられ、かつ、先端部
    が上記受止め部を形成する円の円周面と略同一の円周面
    上に位置するように形成されたカンチレバー状の第一保
    持腕と、上記弾性片の上方部側に設けられるものであっ
    て上記受止め部を形成する円の中心に向かって放射状に
    設けられ、かつ、先端部が上記スプリング部を形成する
    円の円周面と略同一の円周面上に位置するように形成さ
    れたカンチレバー状の第二保持腕と、からなるクランプ
    部を有するようにした構成からなることを特徴とするチ
    ューブクランプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のクランプ
    部を複数個並列に設けるようにした構成からなることを
    特徴とするチューブクランプ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載のチューブ
    クランプにおいて、全体をプラスチック材にて一体的に
    成形するようにしたことを特徴とするチューブクラン
    プ。
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