JP2003187909A - 調芯機構 - Google Patents

調芯機構

Info

Publication number
JP2003187909A
JP2003187909A JP2001390418A JP2001390418A JP2003187909A JP 2003187909 A JP2003187909 A JP 2003187909A JP 2001390418 A JP2001390418 A JP 2001390418A JP 2001390418 A JP2001390418 A JP 2001390418A JP 2003187909 A JP2003187909 A JP 2003187909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
movable
standby
shaft
side holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001390418A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Tamaoki
和也 玉置
Hirokazu Kamibayashi
宏和 上林
Yoshimi Nakatani
好美 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2001390418A priority Critical patent/JP2003187909A/ja
Publication of JP2003187909A publication Critical patent/JP2003187909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 待受側ホルダの待受側軸と可動側ホルダの可
動側軸の角度が違う状態での嵌合・引き抜きを可能と
し、且つ引抜き時に可動側ホルダを初期位置に復帰可能
な調芯機構を提供する。 【解決手段】 筒状をなし、先端(2c)がラッパ状に
拡開してガイド部とされ、基端(2b)が第1の組付体
(21)に固定される待受側ホルダ(2)と、待受側ホ
ルダ(2)と対向して配置され、ガイド部(2c)から
挿入されて嵌合される可動側ホルダ(3)と、第1の組
付体(21)に対向して組み付けられる第2の組付体
(22)と可動側ホルダ(3)との間に設けられ、可動
側ホルダ(3)をその可動側軸(L2)に垂直な面にお
いて移動自在に且つ可動側軸(L2)を傾斜自在に支持
し、待受側ホルダの待受側軸(L1)と合致させる支持
機構(4)とを備えた構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調芯機構に関し、
特に待受側コネクタの待受側軸と可動側コネクタの可動
側軸の角度が違う状態での嵌合・引き抜きを行うコネク
タ装置に適用して好適な調芯機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の一つの部品モジュール
に他の部品モジュールを組み付ける場合に、両部品モジ
ュール間で電気的接続が必要なときは、一方の部品モジ
ュールの所定位置に第一のコネクタと取り付けておき、
他方の部品モジュールの所定位置に第二のコネクタを取
り付けておいて、一方の部品モジュールに他方の部品モ
ジュールを組み付けるときに、その組み付けと同時に第
一のコネクタと第二のコネクタとの嵌合が行われるよう
にすることが効率的である。
【0003】このような組み立て方式を採用する場合、
一方の部品モジュールに他方の部品モジュールを組み付
けるときに、第一のコネクタと第二のコネクタの軸線が
ずれていると、両コネクタを正しく嵌合できない。この
ため、従来は、第一のコネクタ(例えばこれを「待受側
コネクタ」とする)を保持する第一のホルダ(待受側ホ
ルダ)の入口側の内面にラッパ状のテーパ面を形成する
と共に、当該待受側ホルダをコネクタ嵌合方向(軸線方
向)に対し直交する方向(面直方向)に移動できるよう
に固定支持体に取り付けて、嵌合時に両コネクタの軸線
がずれているときは、まず第二のコネクタ(これを「挿
入側コネクタ」とする)の先端縁部又は隅部が待受側ホ
ルダのテーパ面に突き当たり、挿入側コネクタの押込み
力により待受側ホルダ及びコネクタを面直方向に変位さ
せ、両コネクタの軸線が一致したところで嵌合が進行す
るようにして、両者を電気的に接続するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の構造で
は、待受側コネクタが面直方向にしか移動できないた
め、両コネクタの軸線が平行にずれている場合には対応
できても、両コネクタの軸線が折れ曲るようにずれてい
る(一方のコネクタの軸線に対し他方のコネクタの軸線
が斜めになっている)場合には対応できず、コネクタの
嵌合、引き抜きができなくなるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、両コネクタの軸線が折れ
曲るようにずれている場合でも、軸線のズレを補正し
て、正しい嵌合状態を得ることのできるコネクタ装置を
提供することにある。又、引き抜き時に挿入側(可動
側)ホルダを初期位置に復帰可能な調芯機構を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、筒状をなし、基端が第1の組
付体に固定される待受側ホルダと、前記待受側ホルダと
対向して配置され、当該待受側ホルダと嵌合される可動
側ホルダと、前記第1の組付体と待受側ホルダとの間、
又は前記第1の組付体に対向して組み付けられる第2の
組付体と前記可動側ホルダとの間に設けられ、前記待受
側ホルダ及び可動側ホルダの何れか一方をその一方の待
受側軸又は可動側軸に垂直な面において移動自在に且つ
前記一方のホルダの待受側軸又は可動側軸を傾斜自在に
支持し嵌合する相手側の可動側軸又は待受側軸と合致さ
せる支持機構とを備え、前記待受側ホルダ及び可動側ホ
ルダの何れか一方の先端にラッパ状に拡開したガイド部
を有し、前記待受側ホルダ及び可動側ホルダは、当該ガ
イド部から挿入されて互いに嵌合されることを特徴とす
る。
【0007】請求項2の発明では、請求項1に係わる調
芯機構において、支持機構は、軸の基端に前記可動側ホ
ルダの基端面に第1の方向に摺動自在に係合される第1
の係合部が設けられ、先端に第2の係合部が設けられた
可動部材と、前記第2の組付体側に固定され、前記第2
の係合部を前記第1の方向と直交する第2の方向に摺動
自在に、且つ前記軸を全方向に傾斜自在に支持する支持
部材と、前記可動側ホルダと前記支持部材との間に縮設
されて前記可動側ホルダを挿入方向に付勢する弾性部材
とから成ることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明では、請求項1又は2に係
わる調芯機構において、待受側ホルダは、前記第1の組
付体側に取り付けられる待受側コネクタに設けられ、可
動側ホルダは、前記第2の組付体側に取り付けられて前
記待受側コネクタと嵌合する可動側コネクタが設けられ
ていることを特徴とする。待受側ホルダは、第1の組付
体に固定され、支持機構の固定部材は、第2の組付体の
待受側ホルダと対応する位置に固定される。可動部材
は、軸が弾性部材の弾性により支持部材の中央に位置決
めされて弾性的に支持される。可動側ホルダの可動側軸
は、初期位置において支持部材の中心線上に位置してい
る。
【0009】待受側ホルダの待受側軸と可動側ホルダの
可動側軸の角度が違う状態で第1の組付体に第2の組付
体を組み付け始めると、可動側ホルダの先端縁部又は隅
部が待受側ホルダのラッパ状に拡開するガイド部の内面
に接触する。第2の組付体が更に押されると弾性部材が
圧縮され、可動側ホルダは、前記隅部がガイド部に接触
したままの状態となる。第2の組付体が押されるに伴
い、可動側ホルダの先端縁部又は隅部がガイド部内面を
摺動しながら開口部へと導かれ、これに伴い可動部材の
第1の係合部が可動側ホルダの可動側軸に対して直交す
る第1の方向に摺動して変位し、第2の係合部が前記第
1の方向に直交する第2の方向に変位し、且つ軸が傾斜
して可動側ホルダの可動側軸が待受側ホルダの待受側軸
に徐々に調芯され、次いで、可動側軸が待受側軸に一致
して挿入可能となる。即ち、可動側ホルダが待受側ホル
ダと嵌合するように調芯される。更に第2の組付体が押
されると可動側ホルダが待受側ホルダ内に挿入され、第
1の組付体への組み付けが終了すると、可動側ホルダが
待受側ホルダに完全に挿入されて嵌合する。
【0010】これにより、待受側ホルダの待受側軸と可
動側ホルダの可動側軸とが角度をなしている場合でも、
待受側ホルダの待受側軸に可動側ホルダの可動側軸を調
芯することができ、待受側ホルダに可動側ホルダを円滑
に嵌合することが可能となる。可動側ホルダが待受側ホ
ルダから引き抜かれたときに弾性部材の弾性力により、
可動側ホルダの可動側軸がどのような方向に向いていて
も、引き抜き時に初期位置に復帰することが可能となる
(請求項1、2)。これにより、第1の組付体に第2の
組付体を再び組み付ける際に可動側ホルダの位置決め調
整が不要となる。
【0011】また、待受側ホルダを待受側コネクタに設
け、可動側ホルダを前記待受側コネクタと嵌合する可動
側コネクタに設けることで、待受側コネクタの待受側軸
と可動側コネクタの可動側軸とが角度をなしている場合
でも、待受側コネクタの待受側軸に可動側コネクタの可
動側軸を調芯することができ、待受側コネクタに可動側
コネクタを円滑に嵌合することが可能となる(請求項
3)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明に係る調芯機構の
組立斜視図を示し、図2は、図1に示す調芯機構を組み
立てた状態の斜視図である。図1において調芯機構1
は、待受側ホルダ2、可動側ホルダ3、支持機構4から
成り、組付体例えば、車両ドアのドアインナパネル(第
1の組付体)とドアトリム(第2の組付体)とを対向さ
せて組み付けることにより、前記インナパネルに組み付
けられている補機例えば、パワーウインドモータの雌コ
ネクタと前記ドアトリム側に設けてある雄コネクタとを
嵌合させて電気的に接続するコネクタ装置(図示せず)
に適用される。
【0013】図1及び図2に示すように調芯機構1は、
前記ドアインナパネルに固定される不図示の待受側コネ
クタ(例えば、雌コネクタ)が設けられた待受側ホルダ
2と、前記ドアトリムに取り付けられる可動側コネクタ
(雄コネクタ)と一体に形成された可動側ホルダ3と、
前記ドアトリムに固定されて可動側ホルダ3をその可動
側軸に対して全方向に変位可能に弾性的に支持する支持
機構4とにより構成されている。
【0014】待受側ホルダ2は、例えば、角筒形状をな
す本体2aの基端の左右両側部に取付部2bが、先端に
ラッパ状に拡開するガイド部2cが一体に設けられてい
る。そして、本体2aの内側の各隅部2d、ガイド部2
cの内側の各隅部2e、及び本体2aとガイド部2cと
の内側の連設部2f(全周)は、2点鎖線で示すように
円弧状に面取りされて滑らかな形状とされている。この
待受側ホルダ2は、樹脂部材により一体に形成されてい
る。この待受側ホルダ2は、本体2a内の基端部に前記
雌コネクタが一体に形成されており、取付部2bが前記
ドアインナパネルに固定される。
【0015】尚、前記雌コネクタと待受側ホルダ2は、
一体に形成してもよいが、別部品として作製し、これら
を一体に組み立てた組立体としてもよい。可動側ホルダ
3は、本体3aが前記雌コネクタと嵌合する雄コネクタ
と一体に形成されており、待受側ホルダ2の本体2aに
嵌合可能な角筒形状をなし、基端面3bの左右両側に取
付部3cが設けられている。本体3aの上下、左右の各
外面には夫々軸方向(長手方向)に沿って、凸条3dが
先端から基端まで設けられており、これら凸条3dの上
面が待受側ホルダ2の本体2aの対向する内面と摺動可
能とされている。これにより、本体3aが待受側ホルダ
2に挿入され、又は引き出される際の摺動抵抗が低減さ
れる。また、本体3aの先端3a’、各凸条3dの先
端、及び本体3aの各隅部は、円弧状に面取りされてお
り、待受側ホルダ2への嵌合が円滑に行われるようにな
っている。
【0016】取付部3cは、基端面3bの左右両側に上
下方向に延出する凸条の内側及び上下方向に開口するス
リット3c’が設けられた構造とされている。基端面3
bは、当該可動側ホルダ3の可動側軸(中心軸)L2に
垂直な平面をなし、取付部3c即ち、スリット3c’
は、可動側軸L2に垂直な面の第1の方向(上方)に向
けて設けられている。また、図1に示すように左右の取
付部3cの後面には基端面3bの中心と同心的にスプリ
ング7のばね座としての環状溝3eが設けられている。
この可動側ホルダ3は、樹脂部材により一体に形成され
ている。
【0017】尚、可動側コネクタ(雄コネクタ)と可動
側ホルダ3は、一体に形成してもよいが、別部品として
作製し、これらを一体に組み立てた組立体としてもよ
い。支持機構4は、可動側ホルダ3を支持する可動部材
5と、前記ドアトリムに固定されて可動部材5を支持す
る支持部材6と、可動側ホルダ3と支持部材6との間に
縮設された弾性部材としてのスプリング7とにより構成
されている。図1及び図3に示すように可動部材5は、
軸5aの基端(前端)に第1の係合部としての大きな略
正方形をなす薄板状の摺動部5bが設けられ、軸5aの
先端(後端)に当該軸5aよりも僅かに大きい第2の係
合部としての略正方形をなす厚肉の摺動部5cが設けら
れている。摺動部5cの後面5dは、略半球状をなして
突出している。この可動部材5は、樹脂部材により一体
に形成されている。
【0018】可動部材5は、摺動部5bの左右両側部が
可動側ホルダ3の基端面3bに設けられた左右の取付部
3c、3cのスリット3c’、3c’の間に摺動自在に
嵌挿される。そして、可動部材5の軸5aが可動側ホル
ダ(コネクタ)3の待受側軸L2(図1)に対してスリ
ット3c’、3c’(図1の上下方向)に平行に移動
(変位)自在とされている。
【0019】図1及び図4に示すように支持部材6は、
可動部材5の摺動部5cを支持する支持部としてのガイ
ドレール6aが前面中央に可動側ホルダ3の可動側軸
(中心軸)L2に対して左右方向に延在して突設されて
いる。このガイドレール6aには長手方向(左右方向)
にガイド溝(スリット)6bが設けられており、前面及
び左右に開口している。前面の開口部6cは、幅狭とさ
れ、開口部の上下内面6dが摺動部とされている。ま
た、開口部6cの上下の開口端外面6eがテーパ状に面
取りされて拡開している。図5及び図6に示すように可
動部材5は、軸5aがガイドレール6aのガイド溝6b
の開口部6cを僅かな間隙を存して遊貫し、摺動部5c
がガイド溝6bに収納され、その上下面が当該ガイド溝
6bの対向する上下内面に当接し、前面上下縁部が開口
部6cの開口縁部内面に当接係止されて、左右方向に摺
動可能、且つ逸脱不能とされている。
【0020】更に、図7に示すように軸5aは、開口部
6cの外側開口端面6eがテーパ面をなして拡開し、摺
動部5cの後面5dが半球状をなして突出していること
で上下、左右方向に円滑に傾斜可能とされている。更
に、摺動部5cの前面上下縁部がガイド溝6bの対向す
る上下の各開口端内側縁部6dに面当たりして係止さ
れ、且つ半球状の後面5dがガイド溝6bの底面6fに
係止されて軸方向の動きを係止されることで、軸5aが
必要な角度以上に傾斜することが規制される。また、ガ
イドレール6aの前面には可動側ホルダ3の環状溝(ば
ね座)3e(図1)と対向してスプリング7のばね座と
しての環状溝6g(図4)が設けられている。この支持
部材6は、樹脂部材により形成されている。そして、図
4に示す板面周囲に設けられた孔6hにより前記ドアト
リムに固定される。
【0021】可動部材5は、軸5aの前端の摺動部5b
が可動側ホルダ3の後端面3bに図中上下方向に摺動自
在に係合し、軸5aの後端の摺動部5cが支持部材6の
ガイド溝6bに左右方向に摺動自在、且つ全方向に傾斜
自在に支持されることで、可動側ホルダ3を図8に矢印
で示すように可動側軸L2に垂直な面内で互いに直角を
なす上下、左右の2方向に平行移動自在に支持し、且つ
図9に示すように可動側軸L2を全方向に傾斜自在に支
持することが可能となり、可動側ホルダ3の可動側軸L
2を待受側ホルダ2の待受側軸L1に調芯することが可
能となる。
【0022】図1に示すようにスプリング7は、可動側
ホルダ3の後端と支持部材6のガイドレール6a前面と
の間に縮設され、一端が可動側ホルダ3の後端に設けら
れた環状溝3eに、他端がガイドレール6aの前面に設
けられた環状溝6eにそれそれ嵌合係止されている。こ
のスプリング7は、可動側ホルダ3を弾性的に支持する
と共に、嵌合前の状態において可動側ホルダ3を初期位
置に保持し、待受側ホルダ2から引き抜いた時(嵌合解
除時)に当該可動側ホルダ3を初期位置へ復帰させる。
【0023】即ち、スプリング7は、外力により弾性力
に抗して可動側ホルダ3が図8及び図9の何れの矢印方
向に向けられて傾斜変形しているときに、前記外力を無
くすと、ばね力(弾性力)により、可動側ホルダ3を図
5及び図6に示す元の位置(初期位置)に復帰させる。
これにより、可動側ホルダ3が支持部材6に対してどの
ような向き(方向)に変位した状態で待受側ホルダ2に
嵌合した場合でも、当該可動側ホルダ3の引き抜き時に
前記初期位置に復帰することが可能となり、次の挿入操
作に対処することが可能となる。
【0024】以下に動作を説明する。図10(a)の平
面図及び同図(b)の側面図に示すように調芯機構1の
待受側ホルダ2は、前記車両ドアの第1の組付体として
のドアインナパネル21に固定されている。そして、待
受側ホルダ2の待受側軸L1は、ドアインナパネル21
の取付面に対して垂直をなしている。また、支持部材6
は、前記車両ドアの第2の組付体としてのドアトリム2
2の待受側ホルダ2と対応する位置に固定されている。
可動側ホルダ3は、支持機構4により初期位置において
可動側軸L2が支持部材6の中心線上に位置している。
【0025】そして、ドアインナパネル21にドアトリ
ム22を取り付ける(組み付ける)前の初期位置におい
て、これらのドアインナパネル21とドアトリム22と
が三次元的に角度を存して対向しており、待受側ホルダ
2と可動側ホルダ3とが前記角度を存して対向してい
る。従って、可動側ホルダ3の可動側軸L2が待受側ホ
ルダ2の待受側軸L1に対して三次元的に前記角度をな
している。
【0026】この状態でドアインナパネル21にドアト
リム22を矢印方向に組み付け始めると、図11
(a)、(b)に示すように可動側ホルダ3の本体3a
の先端隅部(又は先端縁部)3a''が待受側ホルダ2の
ラッパ状に拡開するガイド部2cの内面に接触する。ド
アトリム22が更に押されるとスプリング7が圧縮さ
れ、可動側ホルダ3は、前記隅部3a''がガイド部2c
に接触したままの状態となる。
【0027】更にドアトリム22が押されると、可動側
ホルダ3の本体3aの先端及び各凸条3dの先端、ガイ
ド部2cの連設部2fが滑らかな曲面をなしていること
で、図12に示すように本体3aの前記隅部3a''がガ
イド部2cの内面を摺動しながら本体2aの開口部へと
導かれる。更にドアトリム22が押されると、可動側ホ
ルダ3の本体3aの先端が待受側ホルダ2のガイド部2
cから本体2aの先端に導かれ、これに伴い図13に示
すように可動部材5の摺動部5b、摺動部5cがその中
心位置(初期位置)から夫々平行移動(変位)し、且つ
傾斜して可動側ホルダ3の可動側軸L2が待受側ホルダ
2の待受側軸L1と平行となるように徐々に調芯され
る。
【0028】更にドアトリム22が押されると、可動側
ホルダ3の本体3aの先端が待受側ホルダ2のガイド部
2cから本体2aの先端に導かれ、当該可動側ホルダ3
の可動側軸L2が調芯されて待受側ホルダ2の待受側軸
L1に一致して挿入可能となる。そして、更にドアトリ
ム22が押されると図14に示すように可動側ホルダ3
の本体3aが待受側ホルダ2の本体2a内に挿入され、
ドアトリム22のドアインナパネル21への組み付けが
終了すると、可動側ホルダ3の本体3aが待受側ホルダ
2の本体2a内に完全に挿入され、待受側コネクタ(雌
コネクタ)と可動側コネクタ(雄コネクタ)とが完全に
嵌合する。このようにして待受側ホルダ2の待受側軸L
1と可動側ホルダ3の可動側軸L2とが角度をなしてい
る場合でも、待受側ホルダ2の待受側軸L1に可動側ホ
ルダ3の可動側軸L2を容易に調芯することができ、待
受側ホルダ2に可動側ホルダ3を円滑に嵌合することが
可能となる。
【0029】図14に示すように待受側ホルダ2と可動
側ホルダ3とが嵌合している状態において、ドアインナ
パネル21からドアトリム22を外す場合には、調芯機
構1が図14〜図10に示すように嵌合時と反対に作動
して可動側ホルダ3が待受側ホルダ2から円滑に引き抜
かれる。そして、可動側ホルダ3は、待受側ホルダ2か
ら引き抜かれたときにスプリング7のばね力により、可
動側ホルダ3の可動側軸L2がどのような方向に向いて
いても、引き抜き時に図10に示す初期位置に復帰する
ことが可能となる。これにより、再びドアインナパネル
21にドアトリム22を組み付ける際に可動側ホルダ3
の位置決め調整が不要となる。
【0030】尚、上記実施形態においては、調芯機構1
の支持機構4を、第2の組付体であるドアトリムと可動
側ホルダ3間に設けたが、第1の組付体21と待受側ホ
ルダ2との間に設けることもでき、上記実施形態と同様
の作用・効果が得られる。又、上記実施形態において、
待受側ホルダ2の先端2cにラッパ状に拡開したガイド
部を一体に設けたものを例示したが、このガイド部は雌
コネクタ側のホルダに取り付ければよく、雌コネクタを
内装し、且つガイド部を有するホルダは、第2の組付体
側に取り付けてもよい。そして、上記支持機構4を可動
側ホルダ、或いは、待受側ホルダの何れに設けたとして
も、上記実施形態と同じような効果が得られる。
【0031】更に又、上記実施形態においては、調芯機
構1を車両ドアのドアインナパネルの待受側コネクタ
と、ドアトリムに取り付ける可動側コネクタとのコネク
タ装置に適用した場合について記述したが、これに限る
ものではなく、他の補機のコネクタに適用することがで
きる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、待
受側ホルダの待受側軸と可動側ホルダの可動側軸の角度
が違う状態でのこれらホルダの嵌合、引き抜きが可能と
なる。また、弾性部材の反力により可動側ホルダがどの
方向に動いていた場合でも、待受側ホルダから引き抜き
時に初期位置に復帰することが可能となり、次の挿入操
作に対処することができる(請求項1)。また、可動側
ホルダ、待受側ホルダの取付面積を小さくすることがで
きると共に、部品点数の増加が抑えられる(請求項
2)。
【0033】また、待受側ホルダを待受側コネクタに設
け、可動側ホルダを前記待受側コネクタと嵌合する可動
側コネクタに設けることで、待受側コネクタの待受側軸
と可動側コネクタの可動側軸とが角度をなしている場合
でも、待受側コネクタの待受側軸に可動側コネクタの可
動側軸を調芯することができ、待受側コネクタに可動側
コネクタを円滑に嵌合することが可能となる(請求項
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調芯機構の組立斜視図である。
【図2】図1に示す調芯機構を組み立てた状態の斜視図
である。
【図3】図1に示す調芯機構の可動部材の斜視図であ
る。
【図4】図1に示す支持部材の斜視図である。
【図5】図2に示す支持機構の一部切欠斜視図である。
【図6】図5に示す可動部材と支持部材との係合状態の
説明図である。
【図7】図6の可動部材が傾斜した状態の説明図であ
る。
【図8】図5に示す支持機構の可動側軸に垂直な面にお
ける互いに直交する2方向への変位の説明図である。
【図9】図5に示す支持機構の可動側軸の全方向への傾
斜を説明する図である。
【図10】図2に示す調芯機構の嵌合動作開始時におけ
る説明図である。
【図11】図10に示す可動側ホルダが更に嵌合方向に
押された状態を示す図である。
【図12】図11に示す可動側ホルダが更に嵌合方向に
押された状態を示す図である。
【図13】図12に示す可動側ホルダが更に嵌合方向に
押された状態を示す図である。
【図14】図13の待受側ホルダに可動側ホルダが嵌合
完了した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 調芯機構 2 待受側ホルダ 3 可動側ホルダ 4 支持機構 5 可動部材 5a 軸 5b 摺動部(第1の係合部) 5c 摺動部(第2の係合部) 6 支持部材 6a ガイドレール(支持部) 6b ガイド溝(スリット) 6c 開口部 7 スプリング(弾性部材) 21 ドアインナパネル(第1の組付体) 22 ドアトリム(第2の組付体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 好美 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA09 FB20 FC31 FC38 HA07 JA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなし、基端(2b)が第1の組付
    体(21)に固定される待受側ホルダ(2)と、 前記待受側ホルダ(2)と対向して配置され、当該待受
    側ホルダ(2)と嵌合される可動側ホルダ(3)と、 前記第1の組付体(21)と待受側ホルダ(2)との
    間、又は前記第1の組付体(21)に対向して組み付け
    られる第2の組付体(22)と前記可動側ホルダ(3)
    との間に設けられ、前記待受側ホルダ(2)及び可動側
    ホルダ(3)の何れか一方をその一方の待受側軸(L
    1)又は可動側軸(L2)に垂直な面において移動自在
    に且つ前記一方の待受側軸(L1)又は可動側軸(L
    2)を傾斜自在に支持し嵌合する相手側の可動側軸(L
    2)又は待受側軸(L1)と合致させる支持機構(4)
    とを備え、 前記待受側ホルダ(2)及び可動側ホルダ(3)の何れ
    か一方の先端(2c)にラッパ状に拡開したガイド部を
    有し、前記待受側ホルダ(2)及び可動側ホルダ(3)
    は、当該ガイド部から挿入されて互いに嵌合されること
    を特徴とする調芯機構。
  2. 【請求項2】 前記支持機構(4)は、 軸(5a)の基端に前記可動側ホルダ(3)の基端面
    (3b)に第1の方向に摺動自在に係合される第1の係
    合部(5b)が設けられ、先端に第2の係合部(5c)
    が設けられた可動部材(5)と、 前記第2の組付体(22)側に固定され、前記第2の係
    合部(5c)を前記第1の方向と直交する第2の方向に
    摺動自在に、且つ前記軸(5a)を全方向に傾斜自在に
    支持する支持部材(6)と、 前記可動側ホルダ(3)と前記支持部材(6)との間に
    縮設されて前記可動側ホルダ(3)を挿入方向に付勢す
    る弾性部材(7)とから成ることを特徴とする請求項1
    に記載の調芯機構。
  3. 【請求項3】 前記待受側ホルダ(2)は、前記第1の
    組付体(21)側に取り付けられる待受側コネクタに設
    けられ、前記可動側ホルダ(3)は、前記第2の組付体
    (22)側に取り付けられて前記待受側コネクタと嵌合
    する可動側コネクタが設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の調芯機構。
JP2001390418A 2001-12-21 2001-12-21 調芯機構 Pending JP2003187909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390418A JP2003187909A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 調芯機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390418A JP2003187909A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 調芯機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003187909A true JP2003187909A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27598350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001390418A Pending JP2003187909A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 調芯機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003187909A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008052983A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Yazaki Corp コネクタ接続構造
JP2008155832A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Toyota Auto Body Co Ltd コネクタの保持構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008052983A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Yazaki Corp コネクタ接続構造
US7393229B2 (en) 2006-08-23 2008-07-01 Yazaki Corporation Connecting mechanism for a connector
DE102007038694B4 (de) * 2006-08-23 2010-04-22 Yazaki Corp. Verbindungsmechanismus für einen Steckverbinder
JP2008155832A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Toyota Auto Body Co Ltd コネクタの保持構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6848925B2 (en) Connector assembly, connector, connector assembling construction and method of assembling them
JP6041107B2 (ja) フローティング機構付き同軸コネクタ
JP3200546B2 (ja) 可動コネクタ
US7108566B2 (en) Electrical plug connector
JP3147221B2 (ja) 可動接続構造
US7445475B2 (en) Lever type connector
EP1096617A1 (en) A connector mounting construction, a connector and a holder therefor
JPH0216542Y2 (ja)
JPH02192679A (ja) 軸直角移動コネクタ
US6244885B1 (en) Low connecting resistance connector
EP0797274B1 (en) Connector connecting structure
JP4667004B2 (ja) コネクタ
JP2003187909A (ja) 調芯機構
JP5446397B2 (ja) 電気コネクタ嵌合治具
WO2017082228A1 (ja) コネクタ装置
JP3595195B2 (ja) コネクタ支持機構
JPH0660935A (ja) コネクタ装置
JP2003187913A (ja) 調芯機構
JP2000348820A (ja) コネクタ支持機構
US6767244B2 (en) Connector construction and a method for connecting a pair of connectors
JP4420340B2 (ja) コネクタ
JPH09320697A (ja) コネクタ保持構造
JP3185101B2 (ja) 実装治具
JP2008186617A (ja) バックライト用コネクタ
JP3941643B2 (ja) コネクタ