JP2003187913A - 調芯機構 - Google Patents

調芯機構

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JP2003187913A
JP2003187913A JP2001390419A JP2001390419A JP2003187913A JP 2003187913 A JP2003187913 A JP 2003187913A JP 2001390419 A JP2001390419 A JP 2001390419A JP 2001390419 A JP2001390419 A JP 2001390419A JP 2003187913 A JP2003187913 A JP 2003187913A
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Japan
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holder
movable
standby
shaft
piece
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JP2001390419A
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Kazuya Tamaoki
和也 玉置
Yoshimi Nakatani
好美 中谷
Hirokazu Kamibayashi
宏和 上林
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 待受側ホルダの待受側軸と可動側ホルダの可
動側軸の角度が違う状態での嵌合・引き抜きを可能と
し、且つ引抜き時に可動側ホルダを初期位置に復帰可能
な調芯機構を提供する。 【解決手段】 筒状をなし、先端(2c)がラッパ状に
拡開してガイド部とされ、基端(2b)が第1の組付体
(21)に固定される待受側ホルダ(2)と、待受側ホ
ルダ(2)と対向して配置され、ガイド部(2c)から
挿入されて嵌合される可動側ホルダ(3)と、第1の組
付体(21)に対向して組み付けられる第2の組付体
(22)と可動側ホルダ(3)との間に設けられ、可動
側ホルダ(3)をその可動側軸(L2)が待受側ホルダ
の待受側軸(L1)と合致するように変位可能に支持す
る支持機構(4)とを備えた構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調芯機構に関し、
特に待受側コネクタの待受側軸と可動側コネクタの可動
側軸の角度が違う状態での嵌合・引き抜きを行うコネク
タ装置に適用して好適な調芯機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の一つの部品モジュール
に他の部品モジュールを組み付ける場合に、両部品モジ
ュール間で電気的接続が必要なときは、一方の部品モジ
ュールの所定位置に第一のコネクタを取り付けておき、
他方の部品モジュールの所定位置に第二のコネクタを取
り付けておいて、一方の部品モジュールに他方の部品モ
ジュールを組み付けるときに、その組み付けと同時に第
一のコネクタと第二のコネクタとの嵌合が行われるよう
にすることが効率的である。
【0003】このような組み立て方式を採用する場合、
一方の部品モジュールに他方の部品モジュールを組み付
けるときに、第一のコネクタと第二のコネクタの軸線が
ずれていると、両コネクタを正しく嵌合できない。この
ため、従来は、第一のコネクタ(例えばこれを「待受側
コネクタ」とする)を保持する第一のホルダ(待受側ホ
ルダ)の入口側の内面にラッパ状のテーパー面を形成す
ると共に、当該待受側ホルダをコネクタ嵌合方向(軸線
方向)に対し直交する方向(面直方向)に移動できるよ
うに固定支持体に取り付けて、嵌合時に両コネクタの軸
線がずれているときは、まず第二のコネクタ(これを
「挿入側コネクタ」とする)の先端縁部が待受側ホルダ
のテーパー面に突き当たり、挿入側コネクタの押込み力
により待受側ホルダ及びコネクタを面直方向に変位さ
せ、両コネクタの軸線が一致したところで嵌合が進行す
るようにして、両者を電気的に接続するようにしてい
る。
【0004】図17は、上記従来の、待受側コネクタが
内装され、樹脂部材で形成された待受側ホルダ12と、
この待受側ホルダ12を収納する取付具13を例示して
いる。待受側ホルダ12は、取付具13の内壁に当接
し、ホルダ下面、及び左右側面に一体に形成された樹脂
バネ12a及び12bを備えている。上記コネクタ同士
の嵌合時には、待受側ホルダ12の樹脂バネ12a及び
12bの撓みによって、待受側ホルダ12が待受側軸
(紙面に垂直方向)に対して上下方向(矢印B−B’方
向)、左右方向(矢印A―A’方向)に平行移動可能と
なり、嵌合が進行するとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の構造で
は、待受側コネクタが面直方向にしか移動できないた
め、両コネクタの軸線が平行にずれている場合には対応
できても、両コネクタの軸線が折れ曲るようにずれてい
る(一方のコネクタの軸線に対し他方のコネクタの軸線
が斜めになっている)場合には対応できず、コネクタの
嵌合、引き抜きができなくなるという問題があった。
【0006】更に、待受側ホルダ12の取付具13への
セット方法が、スライド挿入のためにスライドさせる方
向にスペースが必要であり、周囲にスペースの無い部品
モジュールには使用することができない等の問題があ
る。本発明の目的は、両コネクタの軸線が折れ曲るよう
にずれている場合でも、軸線のズレを補正して、正しい
嵌合状態を得ることのできるコネクタ装置を提供するこ
とにある。又、引き抜き時に挿入側ホルダ(可動側ホル
ダ)を初期位置に復帰可能な調芯機構を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、筒状をなし、先端がラッパ状
に拡開してガイド部とされ、基端が第1の組付体に固定
される待受側ホルダと、前記待受側ホルダと対向して配
置され、前記ガイド部から挿入されて嵌合される可動側
ホルダと、前記第1の組付体に対向して組み付けられる
第2の組付体と前記可動側ホルダとの間に設けられ、前
記可動側ホルダをその可動側軸が前記待受側ホルダの待
受側軸と合致するように変位可能に支持する支持機構と
を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、請求項1に係わる調
芯機構において、支持機構は、基端が前記可動側ホルダ
の基端面中央から垂直に延びる軸と当該軸の先端に設け
られ、前記基端面側に凸の円錐面をなす駒とを有する軸
駒と、前記第2の組付体側に開口し前記軸駒の係止部を
収納する収納部と、前記収納部の開口端に設けられ前記
第2の組付体に固定されるフランジとを有する固定部材
と、前記可動側ホルダと前記収納部との間に介在されて
前記可動側ホルダを挿入方向に付勢する弾性部材とから
成り、前記固定部材の収納部は、前記前面に設けられた
孔に前記軸駒の軸を遊貫させて前記係止部を全方向に変
位自在に収納し、前記弾性部材の弾性力により前記孔の
周縁部に前記係止部の周縁部を圧接係止させて弾性的に
支持すると共に、前記孔の開口端と前記係止部の円錐面
と前記弾性部材の弾性力とにより前記軸駒を初期位置に
保持・復帰可能に支持することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明では、請求項1又は2に係
わる調芯機構において、待受側ホルダは、前記第1の組
付体側に取り付けられる待受側コネクタに設けられ、前
記可動側ホルダは、前記第2の組付体側に取り付けられ
て前記待受側コネクタと嵌合する可動側コネクタに設け
られていることを特徴とする。この場合、待受側ホルダ
は、第1の組付体に固定され、支持機構の支持部材は、
第2の組付体の待受側ホルダと対応する位置に固定され
る。軸駒は、軸が弾性部材の弾性と係止部の円錐面とに
より収納部の孔の中央に位置決めされて弾性的に支持さ
れる。可動側ホルダの可動側軸は、初期位置において支
持部材の孔の中心線上に位置している。
【0010】待受側ホルダの待受側軸と可動側ホルダの
可動側軸の角度が違う状態で第1の組付体に第2の組付
体を組み付け始めると、可動側ホルダの先端隅部が待受
側ホルダのラッパ状に拡開するガイド部の内面に接触す
る。第2の組付体が更に押されると弾性部材が圧縮さ
れ、可動側ホルダは、前記隅部がガイド部に接触したま
ま不動状態となる。第2の組付体が押されるに伴い、可
動側ホルダの先端隅部がガイド部内面を摺動しながら開
口部へと導かれ、これに伴い軸駒が支持部材内を初期位
置から変位し、可動側ホルダの可動側軸が待受側ホルダ
の待受側軸と平行となり、次いで、可動側軸が待受側軸
に一致して挿入可能となる。即ち、可動側ホルダが待受
側ホルダと嵌合するように調芯される。更に第2の組付
体が押されると可動側ホルダが待受側ホルダ内に挿入さ
れ、第1の組付体への組み付けが終了すると、可動側ホ
ルダが待受側ホルダに完全に挿入されて嵌合する。この
状態において、可動側ホルダは、弾性部材により支持部
材の収納部内の最適位置に弾性的に保持される。
【0011】このように、軸駒が支持部材に対して傾斜
したり、平行移動することで、待受側ホルダの待受側軸
と可動側ホルダの可動側軸とが角度をなしている場合で
も、待受側ホルダの待受側軸に可動側ホルダの可動側軸
を調芯することができ、待受側ホルダに可動側ホルダを
円滑に嵌合することが可能となる。可動側ホルダが待受
側ホルダから引き抜かれたときに弾性部材の弾性力と軸
駒が引っ張られて係止部の円錐面の特性により、可動側
ホルダの可動側軸がどのような方向に向いていても、引
き抜き時に初期位置に復帰することが可能となる(請求
項1、2)。これにより、第1の組付体に第2の組付体
を再び組み付ける際に可動側ホルダの位置決め調整が不
要となる。
【0012】また、待受側ホルダを待受側コネクタに設
け、可動側ホルダを前記待受側コネクタと嵌合する可動
側コネクタに設けることで、待受側コネクタの待受側軸
と可動側コネクタの可動側軸とが角度をなしている場合
でも、待受側コネクタの待受側軸に可動側コネクタの可
動側軸を調芯することができ、待受側コネクタに可動側
コネクタを円滑に嵌合することが可能となる(請求項
3)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明に係る調芯機構の
斜視図を示し、図2は、図1に示す可動側ホルダの斜め
後方から見た斜視図、図3は、図1に示す調芯機構の要
部切欠図である。図1において調芯機構1は、待受側ホ
ルダ2、可動側ホルダ3、支持機構4から成り、組付体
例えば、車両ドアのドアインナパネル(第1の組付体)
とドアトリム(第2の組付体)とを対向させて組み付け
ることにより、前記ドアインナパネルに組み付けられて
いる補機例えば、パワーウインドモータの雌コネクタと
前記ドアトリム側に取り付ける雄コネクタとを嵌合させ
て電気的に接続するコネクタ装置(図示せず)に適用さ
れる。
【0014】図1及び図2に示すように調芯機構1は、
前記ドアインナパネルに固定される不図示の待受側コネ
クタ(例えば、雌コネクタ)に装着される待受側ホルダ
2と、前記ドアトリムに取り付けられる、可動側コネク
タ(雄コネクタ)と一体に形成された可動側ホルダ3
と、前記ドアトリムに固定されて可動側ホルダ3を全方
向に変位可能に弾性的に支持する支持機構4とにより構
成されている。
【0015】待受側ホルダ2は、例えば、角筒形状をな
す本体2aの基端の左右両側部に取付部2bが、先端に
ラッパ状に拡開するガイド部2cが一体に設けられてい
る。そして、本体2aの内側の各隅部2d、ガイド部2
cの内側の各隅部2e、及び本体2aとガイド部2cと
の内側の連設部2f(全周)は、2点鎖線で示すように
円弧状に面取りされて滑らかな形状とされている。この
待受側ホルダ2は、樹脂部材により一体に形成されてい
る。この待受側ホルダ2は、取付部2bが前記ドアイン
ナパネルに固定され、且つ基端部が前記ドアインナパネ
ルに固定された待受側コネクタに外嵌装着される。尚、
待受側ホルダ2は、本体2a内の基端部に前記雌コネク
タを一体に形成した構造としてもよい。
【0016】可動側ホルダ3は、本体3aが前記雌コネ
クタと嵌合する雄コネクタを内装しており、可動側ホル
ダ3と雄コネクタは、一体に形成されている。そして、
可動側ホルダ3は、待受側ホルダ2の本体2aに嵌合可
能な角筒形状をなし、基端面3bの左右両側に取付部3
cが設けられている。本体3aの上下、左右の各外面に
は夫々軸方向(長手方向)に沿って、凸条3dが先端か
ら基端まで設けられており、これら凸条3dの上面が待
受側ホルダ2の本体2aの対向する内面と摺動可能とさ
れている。これにより、本体3aが待受側ホルダ2に挿
入され、又は引き出される際の摺動抵抗が低減される。
また、本体3aの先端3a’、各凸条3dの先端、及び
本体3aの各隅部は、円弧状に面取りされており、待受
側ホルダ2への嵌合が円滑に行われるようになってい
る。
【0017】取付部3cは、基端面3bの左右両側に上
下方向に延出する凸条の内側及び上下方向に開口するス
リット3c’が設けられた構造とされている。また、図
2に示すように左右の取付部3cの後面には基端面3b
の中心と同心的に後述するスプリング7のばね座として
の環状溝3eが設けられている。この可動側ホルダ3
は、樹脂部材により一体に形成されている。
【0018】尚、可動側コネクタ(雄コネクタ)と可動
側ホルダ3は、一体に形成してもよいが、別部品として
作製し、これらを一体に組み立てた組立体としてもよ
い。支持機構4は、可動側ホルダ3の基端面3b中央に
固定される軸駒5(図3)と、前記ドアトリムに固定さ
れて軸駒5を支持する支持部材6と、可動側ホルダ3の
基端面3bと支持部材6との間に縮設された弾性部材と
してのスプリング7とにより構成されている。
【0019】図4及び図5に示すように軸駒5は、軸5
aの基端(前端)に略正方形状の固定部5bが設けら
れ、軸5aの先端(後端)に駒(係止部)5cが設けら
れている。軸5aの基端は、固定部5bの中央に固定さ
れ垂直に延びている。駒5cは、側面視略両凸レンズ状
をなして前側面、後側面5d、5eが略円錐面をなし、
更に後側面5eの中央部が略半球状に突出して突起部5
fとされ、左右両側の上下に位置する四隅に係止用突起
部5gが設けられている(図5)。この軸駒5は、樹脂
部材により一体に形成されている。
【0020】軸駒5は、固定部5bの左右両側部が可動
側ホルダ3の基端面3bに設けられた左右の取付部3
c、3cのスリット3c’、3c’に嵌挿され、基端面
3bに圧接固定される。そして、軸駒5の軸5aが可動
側ホルダ(コネクタ)3の可動側軸L2(図8、図9)
と合致している。このようにして、可動側ホルダ3の後
端に軸駒5が固定される。尚、軸駒5は、可動側ホルダ
3の基端面3bにこれと一体に形成してもよい。
【0021】図1、図6及び図7に示すように支持部材
6は、軸駒5の駒5cを収容する略正方形状の収納部6
aと、収納部6aの開口端に全周に設けられたフランジ
6bとから成り、フランジ6bには取付孔6cが複数設
けられている。フランジ6bは、前記ドアトリムに固定
するためのものである。収納部6aの前面6dには軸駒
5の駒5cの外形と同形且つ当該駒5cが軸方向に押し
込み挿入可能な孔6eが設けられている。孔6eは、図
5に示す軸駒5の駒5cを45°回転させた状態で、収
納部6aに前方から軸方向に押し込み挿入可能とされ、
挿入後駒5cを45°反対に回転させる(戻す)ことで
駒5cの係止用突起部5gが孔6eの縁に係止されて逸
脱不能とされる。
【0022】軸駒5の軸5aは、図7に矢印で示すよう
に収納部6aの孔6e内で上下左右、斜めの全方向に移
動(変位)可能とされ、駒5cは、図8に矢印で示すよ
うに収納部6a内で矢印で示す可動側軸L2に面直の全
方向に、及び軸方向に自由に変位可能とされている。可
動側ホルダ3の支持部材6への取り付けが、可動側軸方
向に押し込み挿入であるため、嵌合作業に必要なスペー
スのみでよく、周囲にスペースのない補機にも使用する
ことが可能である。
【0023】また、前面6dには孔6eの回りに同心的
にスプリング7のばね座としての環状溝6fが設けられ
ている。図3に示すようにスプリング7は、可動側ホル
ダ3の左右の取付部3cの後端と支持部材6の収納部6
aの前面6dとの間に縮設され、一端が可動側ホルダ3
の環状溝3eに、他端が収納部6aの環状溝6fに夫々
嵌合係止されている。このスプリング7は、可動側ホル
ダ3を弾性的に支持すると共に、嵌合前の状態において
可動側ホルダ3を初期位置に保持し、待受側ホルダ2か
ら引き抜いた時(嵌合解除時)に当該可動側ホルダ3を
初期位置へ復帰させる。
【0024】即ち、スプリング7のばね力(弾性力)
と、軸駒5の駒5cの円錐面をなす前側面5dを引っ張
ったときに孔6eの開口端とにより前側面(円錐面)5
dが孔6eの中心方向に押される特性を利用すること
で、軸駒5が孔6e内のどの方向に動いていた場合でも
(可動側ホルダ3が支持部材6に対してどの方向に動い
ていた場合でも)、可動側ホルダ3の引き抜き時に初期
位置に復帰することが可能となり、次の挿入操作に対処
することが可能となる。
【0025】以下に動作を説明する。図9(a)の平面
図及び同図(b)の側面図に示すように調芯機構1の待
受側ホルダ2は、前記車両ドアの第1の組付体としての
ドアインナパネル21に固定され、本体2aの基端部に
ドアインナパネル21に固定された不図示の待受側コネ
クタ(雌コネクタ)が収納されている。そして、待受側
ホルダ2の待受側軸L1は、ドアインナパネル21の取
付面に対して垂直をなしている。また、支持部材6は、
前記車両ドアの第2の組付体としてのドアトリム22の
待受側ホルダ2と対応する位置に固定されている。
【0026】軸駒5は、初期状態においてスプリング7
により押し出され、駒5cの前側面5d(図4)が円錐
面をなしていることで収納部6aの孔6e(図6)の中
央に位置決めされ、各係止用突起部5gが孔6eの周縁
部に圧接係止されて弾性的に支持され、軸5aが孔6e
の中心に位置し、且つ当該孔6eの中心線と一致してい
る(図10)。可動側ホルダ3の可動側軸L2は、孔6
eの中心線と一致しており、従って、ドアトリム22の
前記取付面に対して垂直をなしている。また、駒5cの
後側面5eの突起部5fは、ドアトリム22の取付面か
ら離隔している。このように、可動側ホルダ3は、支持
機構4により初期位置において可動側軸L2が支持部材
6の孔6eの中心線上に位置している。
【0027】そして、図9に示すようにドアインナパネ
ル21にドアトリム22を取り付ける(組み付ける)前
の初期位置において、これらのドアインナパネル21と
ドアトリム22とが三次元的に角度を存して対向してお
り、待受側ホルダ2と可動側ホルダ3とが前記角度を存
して対向している。従って、可動側ホルダ3の可動側軸
L2が待受側ホルダ2の待受側軸L1に対して三次元的
に前記角度をなしている。
【0028】この状態でドアインナパネル21にドアト
リム22を矢印方向に組み付け始めると、図11
(a)、(b)に示すように可動側ホルダ3の本体3a
の先端隅部3a''が待受側ホルダ2のラッパ状に拡開す
るガイド部2cの内面に接触する。ドアトリム22が更
に押されるとスプリング7が圧縮され、可動側ホルダ3
は、前記隅部3a''がガイド部2cに接触したまま不動
状態となる。
【0029】更にドアトリム22が押されると、可動側
ホルダ3の本体3aの先端及び各凸条3dの先端、ガイ
ド部2cの連設部2fが滑らかな曲面をなしていること
で、本体3aの前記隅部3a''がガイド部2cの内面を
摺動しながら本体2aの開口部へと導かれ、これに伴い
図12に示すように軸駒5の軸5aが支持部材6の孔6
e内をその中心位置から変位し、且つ中心線に対して傾
斜して可動側ホルダ3の可動側軸L2が待受側ホルダ2
の待受側軸L1と平行となる。
【0030】更にドアトリム22が押されると、可動側
ホルダ3の本体3aの先端3a’が待受側ホルダ2のガ
イド部2cから本体2aの先端に導かれ、当該可動側ホ
ルダ3の可動側軸L2が待受側ホルダ2の待受側軸L1
に一致して挿入可能となる。即ち、可動側ホルダ3が待
受側ホルダ2と合致するように調芯される。そして、更
にドアトリム22が押されると図13に示すように可動
側ホルダ3の本体3aが待受側ホルダ2の本体2a内に
挿入される。このとき図14に示すように軸駒5の駒5
cの後側面5eの突起部5fがドアトリム22の板面に
当接して可動側ホルダ3の本体3aの押し込みの力を受
け止め、支持部材6の収納部6aの前面6dへの不要な
押圧力を防止する。また、駒5cの後側面5eが円錐面
をなしていることで、傾斜したときにドアトリム22に
干渉することが防止され、当該駒5cが自由に傾斜する
ことが可能となる。
【0031】そして、図15に示すようにドアトリム2
2のドアインナパネル21への組み付けが終了すると、
可動側ホルダ3の本体3aが待受側ホルダ2の本体2a
内に完全に挿入され、待受側コネクタ(雌コネクタ)と
可動側コネクタ(雄コネクタ)とが完全に嵌合する。こ
の状態において、図16に示すように可動側ホルダ3
は、スプリング7のばね力により、支持部材6の収納部
6a内の最適位置に弾性的に保持され、軸駒5の駒5c
の突起部5fがドアトリム22の取付面から僅かに離隔
する。この間隔は、ドアインナパネル21とドアトリム
22との取り付けた状態における余裕分に相当する。
【0032】このように、軸駒5が支持部材6に対して
傾斜したり、平行移動することで、待受側ホルダ2の待
受側軸L1と可動側ホルダ3の可動側軸L2とが角度を
なしている場合でも、待受側ホルダ2の待受側軸L1に
可動側ホルダ3の可動側軸L2を調芯することができ、
待受側ホルダ2に可動側ホルダ3を円滑に嵌合すること
が可能となる。
【0033】図15に示すように待受側ホルダ2と可動
側ホルダ3とが嵌合している状態において、ドアインナ
パネル21からドアトリム22を外す場合には、調芯機
構1が図13〜図9に示すように嵌合時と反対に作動し
て可動側ホルダ3が待受側ホルダ2から円滑に引き抜か
れる。そして、可動側ホルダ3は、待受側ホルダ2から
引き抜かれたときにスプリング7のばね力と軸駒5が引
っ張られて駒5cの円錐面をなす前側面5dの動きとに
より、可動側ホルダ3の可動側軸L2がどのような方向
に向いていても、引き抜き時に図9に示す初期位置に復
帰することが可能となる。これにより、再びドアインナ
パネル21にドアトリム22を組み付ける際に可動側ホ
ルダ3の位置決め調整が不要となる。
【0034】尚、上記実施形態においては、調芯機構1
を車両ドアのドアインナパネルの待受側コネクタと、ド
アトリムに取り付ける可動側コネクタとのコネクタ装置
に適用した場合について記述したが、これに限るもので
はなく、他の補機のコネクタに適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、待
受側ホルダの待受側軸と可動側ホルダの可動側軸の角度
が違う状態での調芯が可能となり、これらホルダの嵌
合、引き抜きが可能となる。また、弾性部材の反力と軸
駒の駒の円錐面を引っ張ったときの特性を利用すること
で、可動側ホルダがどの方向に動いていた場合でも、引
き抜き時に初期位置に復帰することが可能となり、次の
挿入操作に対処することができる。更に、可動側ホルダ
の支持部材への取り付けが、可動側軸方向に押し込み挿
入であるため、嵌合作業に必要なスペースのみでよく、
周囲にスペースのない補機にも使用することが可能であ
り、汎用性を有している(請求項1、2)。
【0036】また、待受側ホルダを待受側コネクタに設
け、可動側ホルダを前記待受側コネクタと嵌合する可動
側コネクタに設けることで、待受側コネクタの待受側軸
と可動側コネクタの可動側軸とが角度をなしている場合
でも、待受側コネクタの待受側軸に可動側コネクタの可
動側軸を調芯することができ、待受側コネクタに可動側
コネクタを円滑に嵌合することが可能となる(請求項
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調芯機構の斜視図である。
【図2】図1に示す調芯機構の可動側ホルダの斜め後方
から見た斜視図である。
【図3】図1に示す調芯機構の支持機構の要部切欠図で
ある。
【図4】図3に示す軸駒の斜め側方から見た斜視図であ
る。
【図5】図4に示す軸駒の後面図である。
【図6】図1に示す支持部材の斜視図である。
【図7】図6の支持部材の孔内における軸駒の軸の変位
を説明する図である。
【図8】図6の支持部材の収納部内における軸駒の可動
側軸に面直な面内での変位を説明する図である。
【図9】図1に示す調芯機構の使用状態を示し、嵌合前
の初期状態を示す図である。
【図10】図9(a)の矢線X−Xに沿う断面図であ
る。
【図11】図9に示す調芯機構の嵌合動作開始時におけ
る説明図である。
【図12】図11に示す可動側ホルダが更に嵌合方向に
押された状態を示す図である。
【図13】図12に示す可動側ホルダが更に嵌合方向に
押された状態を示す図である。
【図14】図13(a)の矢線XIV―XIVに沿う断面図で
ある。
【図15】図13の待受側ホルダに可動側ホルダが嵌合
完了した状態を示す図である。
【図16】図15(a)の矢線XVI―XVIに沿う断面図で
ある。
【図17】従来のコネクタ装置における待受側コネクタ
を保持する待受側ホルダ及びこの待受側ホルダを支持す
る取付具の説明図である。
【符号の説明】
1 調芯機構 2 待受側ホルダ 3 可動側ホルダ 4 支持機構 5 軸駒 5a 軸 5c 駒 6 支持部材 6a 収納部 6b フランジ 6e 孔 7 スプリング(弾性部材) 21 ドアインナパネル(第1の組付体) 22 ドアトリム(第2の組付体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上林 宏和 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA09 FA16 FB20 FC31 FC38 HA01 HA05 JA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなし、先端(2c)がラッパ状に
    拡開してガイド部とされ、基端(2b)が第1の組付体
    (21)に固定される待受側ホルダ(2)と、 前記待受側ホルダ(2)と対向して配置され、前記ガイ
    ド部(2c)から挿入されて嵌合される可動側ホルダ
    (3)と、 前記第1の組付体(21)に対向して組み付けられる第
    2の組付体(22)と前記可動側ホルダ(3)との間に
    設けられ、前記可動側ホルダ(3)をその可動側軸(L
    2)が前記待受側ホルダの待受側軸(L1)と合致する
    ように変位可能に支持する支持機構(4)とを備えたこ
    とを特徴とする調芯機構。
  2. 【請求項2】 前記支持機構(4)は、 基端が前記可動側ホルダ(3)の基端面(3b)中央か
    ら垂直に延びる軸5aと当該軸5aの先端に設けられ、
    前記基端面(3b)側に凸の円錐面(5d)をなす駒
    (5c)とを有する軸駒(5)と、 前記第2の組付体(22)側に開口し前記軸駒(5)の
    駒(5c)を収納する収納部(6a)と、前記収納部
    (6a)の開口端に設けられ前記第2の組付体(22)
    に固定されるフランジ(6b)とを有する固定部材
    (6)と、 前記可動側ホルダ(3)と前記収納部(6a)との間に
    介在されて前記可動側ホルダ(3)を挿入方向に付勢す
    る弾性部材(7)とから成り、 前記固定部材(6)の収納部(6a)は、前記前面(6
    d)に設けられた孔(6e)に前記軸駒(5)の軸(5
    a)を遊貫させて前記駒(5c)を全方向に変位自在に
    収納し、前記弾性部材(7)の弾性力により前記孔(6
    e)の周縁部に前記駒(5c)の周縁部を圧接係止させ
    て弾性的に支持すると共に、前記孔(6e)の開口端と
    前記駒(5c)の円錐面(5d)と前記弾性部材(7)
    の弾性力とにより前記軸駒(5)を初期位置に保持・復
    帰可能に支持することを特徴とする請求項1に記載の調
    芯機構。
  3. 【請求項3】 前記待受側ホルダ(2)は、前記第1の
    組付体(21)側に取り付けられる待受側コネクタに設
    けられ、前記可動側ホルダ(3)は、前記第2の組付体
    (22)側に取り付けられて前記待受側コネクタと嵌合
    する可動側コネクタに設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の調芯機構。
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Cited By (3)

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