JP2008155819A - コンソールリッド及びその製造方法 - Google Patents

コンソールリッド及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008155819A
JP2008155819A JP2006348320A JP2006348320A JP2008155819A JP 2008155819 A JP2008155819 A JP 2008155819A JP 2006348320 A JP2006348320 A JP 2006348320A JP 2006348320 A JP2006348320 A JP 2006348320A JP 2008155819 A JP2008155819 A JP 2008155819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
console lid
cushion
cushion material
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006348320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4884203B2 (ja
Inventor
Masaya Yonetani
昌也 米谷
Makoto Murakami
誠 村上
Takami Matsunaga
隆身 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU TS KK
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
KYUSHU TS KK
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU TS KK, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical KYUSHU TS KK
Priority to JP2006348320A priority Critical patent/JP4884203B2/ja
Publication of JP2008155819A publication Critical patent/JP2008155819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4884203B2 publication Critical patent/JP4884203B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】容易かつ安価に製造されてなるコンソールリッド、および、コンソールリッドを容易かつ安価に製造し得るコンソールリッドの製造方法を提供すること。
【解決手段】コンソールリッド1の表面11を構成する表皮材2と、表皮材2の裏面22側に積層されている弾性変形可能なクッション材3と、クッション材3の裏面32側に積層されている基材4と、をコンソールリッド1に設けるとともに、クッション材3と基材4との一方には凸状をなす第1係合部30を設け、他方には凹状をなす第2係合部40を設け、第1係合部30と第2係合部40とが係合してクッション材3と基材4とが一体化されるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車室内に配設されるコンソールボックスの一部を構成するコンソールリッドに関する。
コンソールボックスは自動車の車室内に配設される内装品である。コンソールボックスは、一般に、コンソールボックス本体とコンソールリッドとを持つ。コンソールボックス本体は箱状をなし、上方または側方に開口部を持つ。箱内部は荷物などを収容する空間として利用される。コンソールリッドはコンソールボックス本体に取り付けられ、コンソールボックス本体の開口部を開閉する。
コンソールリッドの一種として、基材と、クッション材と、表皮材とを持つものがある。この種のコンソールリッドにおいて、表皮材はコンソールリッドの表面を構成する。クッション材は、表皮材の裏面側に積層される。基材はクッション材の裏面側に積層される。すなわち、この種のコンソールリッドにおいて、クッション材は表皮材と基材との間に介在する。コンソールリッドにクッション材を設けることで、コンソールリッドにクッション性を付与でき、コンソールリッドに種々の用途(例えばアームレストなど)を付与できる。
この種のコンソールリッドを製造する方法として、基材とクッション材と表皮材とを別々に成形し、クッション材の裏面側に基材を接着し、クッション材の表面側に表皮材を積層してタッカー等で表皮材をクッション材や基材に固定する方法が一般に用いられている。クッション材と基材とを接着固定することで、コンソールリッドをアームレスト等として用いる場合にも、クッション材と基材とがずれることがない。
しかし、この方法によると、クッション材と基材とを一体化する際に、クッション材と基材とを位置ずれなく積層しさらに接着する工程が必要になり、コンソールリッドの製造が煩雑でありかつ製造工数も多くなる。よって、コンソールリッドの製造コストが高くなる問題があった。
特許文献1には、基材とクッション材と表皮材とを持つグローブボックスの蓋体(以下、単に蓋体と呼ぶ)と、その製造方法が開示されている。特許文献1に開示されている方法によると、予め所定形状に成形した表皮材を成形型内に載置し、次いでクッション材の材料であるポリウレタン樹脂の液状原料を表皮材の上に注入し、次いで予め所定形状に成形した基材を成形型内(ポリウレタン樹脂の液状原料の上)に固定する。ポリウレタン樹脂の液状原料が発泡しクッション材が成形される際に、発泡ポリウレタン樹脂の接着力によって、表皮材とクッション材と基材とが一体化する。したがって、特許文献1の方法によると、クッション材と基材とを接着する工程が不要になり、基材と表皮材とクッション材と基材とをもつ成形品を少ない工数で製造できる利点がある。
しかし、特許文献1に紹介されている製造方法を用いて意匠性に優れる蓋体を製造するためには、ポリウレタン樹脂の液状原料が表皮材と基材との間から表面側に漏出しないように、成形型を精度高く形成するとともに、表皮材と基材とを成形型内に精度高く載置または固定する必要がある。したがって、この製造方法によっても、製造コストが高くなる問題は依然として解決していなかった。
実公昭62−25958号公報
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、容易かつ安価に製造されてなるコンソールリッド、および、コンソールリッドを容易かつ安価に製造し得るコンソールリッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のコンソールリッドは、箱状をなし上面または側面に開口部90を持つコンソールボックス本体9に取り付けられ、開口部90を開閉するコンソールリッド1であって、コンソールリッド1の表面11を構成する表皮材2と、表皮材2の裏面22側に積層されている弾性変形可能なクッション材3と、クッション材3の裏面32側に積層されている基材4と、を持ち、クッション材3と基材4との一方は凸状をなす第1係合部30を持ち、他方は凹状をなす第2係合部40を持ち、クッション材3と基材4とは、第1係合部30と第2係合部40とが係合して一体化されていることを特徴とする。
本発明のコンソールリッドは、下記の(1)を備えるのが好ましい。
(1)上記クッション材3は上記第1係合部30を持ち、上記基材4は上記第2係合部40を持つ。
上記課題を解決する本発明のコンソールリッドの製造方法は、箱状をなし上面または側面に開口部を持つコンソールボックス本体9に取り付けられ、開口部90を開閉するコンソールリッド1であって、コンソールリッド1の表面11を構成する表皮材2と、表皮材2の裏面22側に積層されている弾性変形可能なクッション材3と、クッション材3の裏面32側に積層されている基材4と、を持ち、クッション材3と基材4との一方は凸状をなす第1係合部30を持ち、他方は凹状をなす第2係合部40を持ち、クッション材3と基材4とは、第1係合部30と第2係合部40とが係合して一体化されているコンソールリッド1を製造する方法であって、シート状をなし表皮材2の材料となる表皮シート25を賦形型6に載置して賦形し、表皮材2を形成する表皮材形成工程と、賦形型6内に載置されている表皮材2の裏面側に予め成形されたクッション材3を載置するクッション材積層工程と、賦形型6内に載置されているクッション材3の裏面32側に予め成形された基材4を載置するとともに、第1係合部30と第2係合部40とを係合させる基材積層工程と、表皮材2の外周部を基材4に固定する固定工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のコンソールリッドによると、クッション材と基材とが第1係合部と第2係合部とが係合し互いに固定されるため、コンソールリッドをアームレストなどとして用いる場合にも、クッション材と基材とがずれることがない。
また、本発明のコンソールリッド及びその製造方法によると、基材とクッション材との一方に第1係合部を設け、他方に第2係合部を設けて、第1係合部と第2係合部とが互いに係合することでクッション材と基材とを一体化しているため、クッション材と基材とを一工程で簡単に一体化できる。よって、コンソールリッドを容易かつ安価に製造できる。
本発明のコンソールリッドが上記(1)を備える場合には、第1係合部および第2係合部を種々の位置に形成し得るため、設計の自由度が高まる。すなわち、基材は一般に比較的硬質な材料からなるが、基材が第1係合部を備える場合には、クッション材の裏面側に硬質の第1係合部が出っ張る。このため、第1係合部を形成する位置によっては、ユーザーがコンソールリッドをアームレストとして利用する際に、腕や肘に違和感を感じる場合がある。本発明のコンソールリッドが上記(1)を備える場合には、クッション材の裏面側に硬質の第1係合部が出っ張ることがないため、第1係合部および第2係合部を種々の位置に形成し得る。
以下、本発明のコンソールリッド及びその製造方法を図面を基に説明する。
(実施例)
実施例のコンソールリッドは、本発明のコンソールリッドであり上記(1)を備える。実施例のコンソールリッドの製造方法は本発明のコンソールリッドの製造方法である。実施例のコンソールリッドを模式的に表す断面図を図1に示す。実施例のコンソールリッドにおけるクッション材を模式的に表す斜視図を図2に示す。実施例のコンソールリッドにおける基材を模式的に表す斜視図を図3に示す。実施例のコンソールリッドの製造方法における表皮材形成工程を模式的に表す説明図を図4〜図5に示す。実施例のコンソールリッドの製造方法におけるクッション材積層工程を模式的に表す説明図を図6に示す。実施例のコンソールリッドの製造方法における基材積層工程を模式的に表す説明図を図7に示す。実施例のコンソールリッドの製造方法における固定工程を模式的に表す説明図を図8〜図9に示す。以下、実施例において、上、下、左、右、前、後とは図1〜図3に示す上、下、左、右、前、後を指す。
図1に示すように、実施例のコンソールリッド1は、表皮材2と、クッション材3と、基材4と、アンダーカバー5と、が積層されてなる。実施例のコンソールリッド1は、自動車の車室内に配設されるコンソールボックス本体9(図1中破線で示す)に取り付けられ、コンソールボックスの一部を構成する。詳しくは、コンソールリッド1は、コンソールボックス本体9に枢支される回動軸10を持つ。コンソールリッド1は、回動軸10を中心として回動し、コンソールボックス本体9の開口部90を開閉する。
表皮材2は、薄肉の部材であり、軟質の樹脂材料であるポリ塩化ビニルからなる。表皮材2はコンソールリッド1の表面11(図1における上面、コンソールボックス本体9と逆側の面)を構成する。クッション材3は、表皮材2よりも厚肉の部材であり、弾性変形可能な材料である発泡ポリウレタンからなる。クッション材3は表皮材2の裏面22(図1における下面)側に積層されている。基材4は、表皮材2よりも厚肉の部材であり、表皮材2およびクッション材3よりも硬質の材料であるスチレン系樹脂からなる。基材4はクッション材3の裏面32(図1における下面)側に積層されている。アンダーカバー5は、コンソールリッド1の裏面12(図1における下面)を構成する。アンダーカバー5は、表皮材2およびクッション材3よりも硬質の材料であるオレフィン系樹脂からなる。アンダーカバー5には、上述した回動軸10が一体化されている。実施例のコンソールリッド1において、表皮材2と、クッション材3と、基材4と、アンダーカバー5と、はそれぞれ別体で成形され、組み立てられて一体化されている。
図2に示すように、クッション材3の裏面32(図2中下面)側には、10個の第1係合部30が形成されている。各第1係合部30は凸状(長尺の角柱状)をなす。10個の第1係合部30のなかの2個である後第1係合部30aは、クッション材3の後端部に形成されている。2つの後第1係合部30aは、前後に配列し、それぞれ長手方向を左右に向けている。10個の第1係合部30のなかの他の2個である左後第1係合部30bは、クッション材3の左端部後側に形成されている。2つの左後第1係合部30bは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。10個の第1係合部30のなかの他の2個である左前第1係合部30cは、クッション材3の左端部前側に形成されている。2つの左前第1係合部30cは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。10個の第1係合部30のなかの他の2個である右後第1係合部30dは、クッション材3の右端部後側に形成されている。2つの右後第1係合部30dは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。10個の第1係合部30のなかの他の2個である右前第1係合部30eは、クッション材3の右端部前側に形成されている。2つの右前第1係合部30eは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。なお、2つの左前第1係合部30cは、2つの左後第1係合部30bよりも右側に形成されている。2つの右前第1係合部30eは、2つの右後第1係合部30dよりも左側に形成されている。
図3に示すように、基材4の表面41(図3中上面)側には、10個の第2係合部40が形成されている。各第2係合部40は凹状(長溝状)をなす。10個の第2係合部40のなかの2個である後第2係合部40aは、基材4の後端部に形成されている。2つの後第2係合部40aは、前後に配列し、それぞれ長手方向を左右に向けている。10個の第2係合部40のなかの他の2個である左後第2係合部40bは、基材4の左端部後側に形成されている。2つの左後第2係合部40bは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。10個の第2係合部40のなかの他の2個である左前第2係合部40cは、基材4の左端部前側に形成されている。2つの左前第2係合部40cは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。10個の第2係合部40のなかの他の2個である右後第2係合部40dは、基材4の右端部後側に形成されている。2つの右後第2係合部40dは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。10個の第2係合部40のなかの他の2個である右前第2係合部40eは、基材4の右端部前側に形成されている。2つの右前第2係合部40eは、左右に配列し、それぞれ長手方向を前後に向けている。なお、2つの左前第2係合部40cは、2つの左後第2係合部40bよりも右側に形成されている。2つの右前第2係合部40eは、2つの右後第2係合部40dよりも左側に形成されている。
実施例のコンソールリッド1において、各第1係合部30は、それぞれ対応する第2係合部40に挿入される。詳しくは、各後第1係合部30aは、各後第2係合部40aに挿入される。各左後第1係合部30bは、左後第2係合部40bに挿入される。各左前第1係合部30cは、各左前第2係合部40cに挿入される。各右後第1係合部30dは、各右後第2係合部40dに挿入される。各右前第1係合部30eは、各右前第2係合部40eに挿入される。各第1係合部30が各第2係合部40に挿入されて、各第1係合部30と各第2係合部40とが係合する。クッション材3と基材4は、この第1係合部30と第2係合部40との係合によって一体化されている。
なお、実施例のコンソールリッド1において、表皮材2の外周部は基材4の裏面側にタッカー止めされ、クッション材3および基材4に一体化されている。
さらに、基材4とアンダーカバー5とは互いに係合して一体化されている。詳しくは、図1に示すように、基材4の裏面側には鉤状の第3係合部45が複数個形成されている。アンダーカバー5の表面側には孔状の第4係合部55が複数個形成されている。基材4とアンダーカバー5とは、この第3係合部45が第4係合部55に挿入されて係合し、一体化している。
以下、本実施例のコンソールリッド1の製造方法を説明する。
(1.表皮材形成工程)
先ず、表皮材2の材料となる表皮シート25を準備した。表皮シート25は予めシート状に成形されている。この表皮シート25を賦形型6に載置した(図4)。賦形型6の一方である第1賦形型60は、表皮シート25を賦形して表皮材2を形成する賦形面61を持つ。この第1賦形型60には図略の真空ポンプが取り付けられている。この表皮材形成工程においては、表皮シート25を載置した賦形型6のキャビティを真空ポンプによって減圧することで、表皮シート25を賦形面61に沿った形状に賦形して、表皮材2を得た(図5)。
(2.クッション材積層工程)
表皮材形成工程後、賦形型6を開いて表皮材2の裏面22を露出させた。そして、第1賦形型60に載置されたままの表皮材2の裏面22側に、予め成形されたクッション材3を載置した(図6)。このとき、クッション材3は表面31を表皮材2側に向け、裏面32および第1係合部30を表皮材2とは逆側(図6中上方)に向けた。
(3.基材積層工程)
クッション材積層工程後、第1賦形型60内に載置されているクッション材3の裏面32側に、予め成形された基材4を載置した(図7)。このとき、基材4は表面41および第2係合部40をクッション材3側に向け、裏面42をクッション材3とは逆側(図7中上方)に向けた。上述したように、クッション材3の裏面32(基材4と対向する面)側には10個の第1係合部30が形成されている。そして、基材4の表面41(クッション材3と対向する面)側には10個の第2係合部40が形成されている。第1係合部30は凸状をなし、第2係合部40は凹状をなす。したがって、基材4をクッション材3方向に向けて押圧しつつ、クッション材3の裏面32側に載置すると、基材4の各第2係合部40にクッション材3の各第1係合部30が挿入され、第1係合部30と第2係合部40とが係合して、クッション材3と基材4とが一体化した。
(4.固定工程)
基材積層工程後、表皮材2、クッション材3および基材4が第1賦形型60に載置されている状態で、表皮材2の外周部25の数カ所を基材4の裏面側に手作業にてタッカー止めした(図8)。その後、表皮材2、クッション材3および基材4を第1賦形型60から取り出し、さらに、タッカー装置によって、表皮材2の外周部25の数カ所を基材4の裏面側にタッカー止めした。この固定工程によって、表皮材2の外周部25が基材4に固定された。
(5.アンダーカバー取付工程)
固定工程で得られた表皮材2、クッション材3および基材4の一体品に、さらに、アンダーカバー5を取り付けた。詳しくは、基材4の裏面42側にアンダーカバー5をあてがい、基材4に形成されている第3係合部45をアンダーカバー5に形成されている第4係合部55に挿入し、第3係合部45と第4係合部55とを係合させた。この工程によって、基材4とアンダーカバー5とが一体化され、表皮材2、クッション材3、基材4、およびアンダーカバー5が一体化されてなる実施例のコンソールリッド1が得られた。
実施例のコンソールリッド1は、第1係合部30と第2係合部40とが係合してクッション材3と基材4とが一体化されている。したがって、実施例のコンソールリッド1によると、使用時にクッション材3と基材4とがずれることがない。
また、クッション材3と基材4とには、第1係合部30と第2係合部40とがそれぞれ複数個ずつ設けられている。このため、実施例のコンソールリッド1においては、クッション材3と基材4とが安定かつ強固に一体化する。したがって、コンソールリッド1の使用時にクッション材3が基材4に対してずれることはない。
また、第1係合部30は複数個(実施例では2個)を一組として、クッション材3の各位置に形成されている。第2係合部40もまた、複数個(実施例では2個)を一組として基材4の各位置に形成されている。2つの第1係合部30はそれぞれ対応する第2係合部40の内部に挿入保持される。そして、2つの第2係合部40の間に形成されている凸状の部分は、2つの第1係合部30の間に形成されている凹状の部分に挿入保持される。このため、実施例のコンソールリッド1におけるクッション材3と基材4とは、より一層安定かつ強固に固定される。
また、各第1係合部30は互いに前後左右にずれた位置に形成され、各第2係合部40もまた互いに前後左右にずれた位置に形成されているため、クッション材3と基材4とは、広域にわたって安定に固定される。
本発明のコンソールリッドにおいて、第1係合部30と第2係合部40とは、複数個ずつ設けるのが好ましい。第1係合部30と第2係合部40とを、複数個ずつ設ける場合、第1係合部30および第2係合部40の少なくとも一つは、他の第1係合部30および第2係合部40と交差する方向に延設するのがよい。また、第1係合部30および第2係合部40をそれぞれ1個のみ設ける場合には、第1係合部30および第2係合部40をコンソールリッド1の長手方向に交差する方向に延設するのが良い。コンソールリッドを製造する際および使用する際におけるクッション材3と基材4とのずれを、多方向にわたって防止するためである。
実施例のコンソールリッド1では、クッション材3に第1係合部30が形成され、基材4に第2係合部40が形成されているため、設計の自由度に優れる。すなわち、実施例のコンソールリッド1においては基材4が硬質の材料からなるものの、基材4に設けられている凹形状の第2係合部40は、コンソールリッド1の内部に突出しない。したがって、コンソールリッド1をアームレストとして使用する場合などに、ユーザーが違和感を感じることはない。このため、基材4のなかの種々の位置に第2係合部40を形成できるとともに、クッション材3のなかの種々の位置に第1係合部30を形成できる。よって、実施例のコンソールリッド1は設計の自由度に優れる。なお、基材4を硬質の材料で形成することで、コンソールリッド1を強度高く形成できる利点がある。
実施例のコンソールリッド1の製造方法によると、クッション材3に設けた第1係合部30と、基材4に設けた第2係合部40とを互いに係合させることで、クッション材3と基材4とを一体化している。第1係合部30は凸形状であり、第2係合部40は凹形状であるため、両者を係合させるためには、基材4をクッション材3に向けて押圧するだけでよい。したがって、基材4とクッション材3とを一体化する工程すなわち基材積層工程は非常に容易である。よって、実施例の製造方法によると、コンソールリッド1を容易かつ安価に製造できる。
さらに、実施例のコンソールリッド1の製造方法によると、表皮材2とクッション材3と基材4とを一体成形するのではなく、予め成形したクッション材3および基材4を表皮材2に一体化しているため、表皮シート25とクッション材3と基材4との少なくとも一つを成形する工程と、表皮材2とクッション材3と基材4とを一体化する工程(表皮材形成工程、クッション材積層工程、基材積層工程、および固定工程)とを異なる場所でおこなうことが可能である。したがって、本発明のコンソールリッド1を製造する製造ラインの設計の自由度が高まり、このことによってもコンソールリッド1の製造コストを低減できる。
なお、実施例のコンソールリッド1における表皮材2は、基材4に固定されているが、クッション材3に固定しても良い。表皮材2(表皮シート25)の材料としては、賦形可能な程度に軟質である材料を使用できる。クッション材3の材料としては、弾性変形可能な材料を使用できる。例えばウレタン発泡材等である。基材4の材料は特に問わないが、硬質の材料を使用するのが好ましい。例えばABS等である。
実施例のコンソールリッド1は、基材4、クッション材3、表皮材2にアンダーカバー5を加えた4層からなるが、本発明のコンソールリッド1は、基材4、クッション材3、表皮材2の3層のみからなっても良い。或いは、第2のクッション材や第2の表皮材などが積層された5層以上からなっても良い。クッション材3は、表皮材2の裏面22全面を覆うように積層しても良いし、表皮材2の裏面22の一部のみを覆うように積層しても良い。基材4は、クッション材3の裏面32全面を覆うように積層しても良いし、クッション材3の裏面32の一部のみを覆うように積層しても良い。さらに、基材4の全体をクッション材3の裏面32側に積層しても良いし、基材4の一部をクッション材3の裏面32側から表面31側に延在させても良い。例えば、コンソールリッド1のなかで回動軸10と逆側の端部において、基材4の一部をクッション材3の裏面32側から表面31側に延在させる場合には、コンソールリッド1を開閉操作する際にユーザーが把持する部分を硬質にでき、コンソールリッド1の操作性を向上させ得る。
実施例のコンソールリッドを模式的に表す断面図である。 実施例のコンソールリッドにおけるクッション材を模式的に表す斜視図である。 実施例のコンソールリッドにおける基材を模式的に表す斜視図である。 実施例のコンソールリッドの製造方法における表皮材形成工程を模式的に表す説明図である。 実施例のコンソールリッドの製造方法における表皮材形成工程を模式的に表す説明図である。 実施例のコンソールリッドの製造方法におけるクッション材積層工程を模式的に表す説明図である。 実施例のコンソールリッドの製造方法における基材積層工程を模式的に表す説明図である。 実施例のコンソールリッドの製造方法における固定工程を模式的に表す説明図である。 実施例のコンソールリッドの製造方法における固定工程を模式的に表す説明図である。
符号の説明
1:コンソールリッド 2:表皮材 3:クッション材
4:基材 5:アンダーカバー 6:賦形型
9:コンソールボックス本体 25:表皮シート 30:第1係合部
40:第2係合部 90:開口部

Claims (3)

  1. 箱状をなし上面または側面に開口部を持つコンソールボックス本体に取り付けられ、該開口部を開閉するコンソールリッドであって、
    該コンソールリッドの表面を構成する表皮材と、該表皮材の裏面側に積層されている弾性変形可能なクッション材と、該クッション材の裏面側に積層されている基材と、を持ち、
    該クッション材と該基材との一方は凸状をなす第1係合部を持ち、他方は凹状をなす第2係合部を持ち、
    該クッション材と該基材とは、該第1係合部と該第2係合部とが係合して一体化されていることを特徴とするコンソールリッド。
  2. 前記クッション材は前記第1係合部を持ち、前記基材は前記第2係合部を持つ請求項1に記載のコンソールリッド。
  3. 箱状をなし上面または側面に開口部を持つコンソールボックス本体に取り付けられ、該開口部を開閉するコンソールリッドであって、該コンソールリッドの表面を構成する表皮材と、該表皮材の裏面側に積層されている弾性変形可能なクッション材と、該クッション材の裏面側に積層されている基材と、を持ち、該クッション材と該基材との一方は凸状をなす第1係合部を持ち、他方は凹状をなす第2係合部を持ち、該クッション材と該基材とは、該第1係合部と該第2係合部とが係合して一体化されているコンソールリッドを製造する方法であって、
    シート状をなし該表皮材の材料となる表皮シートを賦形型に載置して賦形し、表皮材を形成する表皮材形成工程と、
    該賦形型内に載置されている該表皮材の裏面側に予め成形された該クッション材を載置するクッション材積層工程と、
    該賦形型内に載置されている該クッション材の裏面側に予め成形された該基材を載置するとともに、該第1係合部と該第2係合部とを係合させる基材積層工程と、
    該表皮材の外周部を該基材に固定する固定工程と、
    を備えることを特徴とするコンソールリッドの製造方法。
JP2006348320A 2006-12-25 2006-12-25 コンソールリッドの製造方法 Expired - Fee Related JP4884203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006348320A JP4884203B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 コンソールリッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006348320A JP4884203B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 コンソールリッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008155819A true JP2008155819A (ja) 2008-07-10
JP4884203B2 JP4884203B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=39657226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006348320A Expired - Fee Related JP4884203B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 コンソールリッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4884203B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225958Y2 (ja) * 1981-12-04 1987-07-02
JPH0275243A (ja) * 1988-09-09 1990-03-14 Fujitsu Ltd モニタ方式
JPH0449540A (ja) * 1990-06-19 1992-02-18 Fuji Photo Film Co Ltd 情報記録媒体
JP2000043134A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Inoac Corp 表皮材の端末巻込み方法
JP2003250666A (ja) * 2002-02-27 2003-09-09 Ain Kk Sogo Kenkyusho スプリング構造樹脂成形品から成るクッション材及びその製造方法
JP2005329743A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Honda Motor Co Ltd 車両のドア構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225958Y2 (ja) * 1981-12-04 1987-07-02
JPH0275243A (ja) * 1988-09-09 1990-03-14 Fujitsu Ltd モニタ方式
JPH0449540A (ja) * 1990-06-19 1992-02-18 Fuji Photo Film Co Ltd 情報記録媒体
JP2000043134A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Inoac Corp 表皮材の端末巻込み方法
JP2003250666A (ja) * 2002-02-27 2003-09-09 Ain Kk Sogo Kenkyusho スプリング構造樹脂成形品から成るクッション材及びその製造方法
JP2005329743A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Honda Motor Co Ltd 車両のドア構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4884203B2 (ja) 2012-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023538B2 (ja) 自動車用室内トリム
US6708462B2 (en) Foam-in-place seal and method
JP4766322B2 (ja) 車両用内装品およびその製造方法
US20070199797A1 (en) Molded parts with fabric surface areas and processes for their production
JP4572883B2 (ja) 内装用パネル及び射出成形方法
JP2014501663A (ja) カバー層付きフレキシブルインテリアトリム部品
KR101414996B1 (ko) 쿠션 형성 구역을 갖는 부품 및 쿠션 형성 구역을 갖는 부품을 제조하는 방법
KR20180133970A (ko) 자동차용 후드 인슐레이션
JP5719786B2 (ja) 自動車内装品及び自動車内装品用表皮材の製造方法
JP4884203B2 (ja) コンソールリッドの製造方法
JP6185858B2 (ja) 自動車用内装部品
WO2016084813A1 (ja) 車両用内装部品、車両用内装パネル、及び車両用複合内装部品
US20020079605A1 (en) Method of manufacturing a plastics molded part with a soft-feel surface and a manufacturing tool to use in the method
JP6172528B2 (ja) 車両用内装材
JP3775971B2 (ja) 積層樹脂成形体
JP2010215070A (ja) アームレスト及びその製造方法
JP5111190B2 (ja) 樹脂積層体及びその製造方法
JP3707319B2 (ja) フロアコンソール
JP7374773B2 (ja) 装飾部材の製造方法
JP5151218B2 (ja) 表皮端末固定方法
JP7112891B2 (ja) パッド付き車両用内装品の製造方法
US10730452B2 (en) Automobile interior component
JP4617948B2 (ja) 自動車用アームレスト
JP2009234072A (ja) 表皮付部材の表皮材、表皮付部材およびその製造方法
JP2001239544A (ja) 表皮をもつ樹脂部品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees