JP2008155262A - 平鋼の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】四隅の角部を適正なコーナーRとすることができると共に、硬度も適正な硬度とすることができる平鋼の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】最終パスに4ロール圧延機を配置した冷間圧延ラインにて丸鋼1aから平鋼1cを製造する平鋼の製造方法において、最終パス直前段階の素材を、四隅に曲面が形成された断面略角丸四角形の略平鋼1bとして、その略平鋼1bの上下左右の夫々対になった圧延面のうち少なくとも一方の対になった圧延面に中心部が凹むような傾斜を設けて加工面とすると共に、略平鋼1bの対になった加工面3間の幅寸法のうち最小の幅寸法を、最終パスでの圧延後の平鋼1cの幅寸法より大きくしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、比較的入手しやすい熱間圧延で製造された素材である丸鋼から、冷間圧延ラインで平鋼を製造する平鋼の製造方法に関するものである。
従来、平鋼(平線)は、熱間圧延で製造された素材である平鋼を引抜加工する方法によって製造されるのが主であったが、近年は、比較的入手しやすい熱間圧延で製造された丸鋼を冷間圧延することで製品を製造する方法や、丸鋼を冷間圧延し、更に引抜加工を行って製品を製造する方法が主流になってきている。
例えば、JIS G3194(熱間圧延平鋼の形状、寸法、質量、及びその許容差、1998)の表5には、熱間圧延で製造された平鋼のかど落ちの許容差は、厚さ9mm以上のものについて、厚さの15%以下でなければならないと規定されている。
しかしながら、図6に示すように、丸鋼1aを冷間圧延し、更に引抜加工を行って製品の平鋼1cを製造する場合、冷間圧延後の半製品である平鋼1cの四隅の角部に形成されたコーナーRが大きいと、引抜加工で、角部のコーナーRがダイス通りにでない抜けがあったり、角部近傍に焼き付きが生じたりするという問題が発生することがあった。
また、平鋼1cにあっては、四隅のコーナーRの寸法が異なる形状の製品を求められることもあり、この場合には、上述した引抜加工での問題を出来る限り緩和するために、半製品の段階から最終製品に近い形状とすることが必要となっていた。
従って、冷間圧延のみで最終製品を製造する場合の製品の四隅のコーナーRを制御することは当然のこと、冷間圧延後に引抜加工を施す場合にあっても、冷間圧延後の半製品の四隅のコーナーRを制御することが必要である。
冷間圧延ラインで平鋼を製造する方法については、例えば、特許文献1に記載された技術がある。この特許文献1には、平鋼(平線)を冷間圧延加工する際の最初または任意の段階で、圧延装置によって側面から加圧して側面部に減面加工を施すことで、うず巻ばね用平線を得るとした技術が記載されているが、四隅のコーナーRについての記載は全くない。これは、圧延工程後の引抜加工が、第3図(ロ)に示すようなコーナーRが比較的大きなダイスで行われるため、考慮する必要がなかったと類推できるが、一般的な平鋼にあっては、角部に適正なコーナーRを形成することは非常に重要であり、特許文献1のように単に4面加工するだけでは、適正なコーナーRを得ることは不可能である。
そこで、発明者らは、図7及び図8に示すように、丸鋼1aを素材とし、第1パスで上下の2方ロール2で丸鋼1aの上下に圧下を加えて略平鋼1bを形成した後、4方ロール4で形状を整えて平鋼1cを製造する方法を、冷間圧延で行う実験をした。
図7はφ27mmの丸鋼1aから、2方ロール2での圧延、4方ロール4での圧延を経て、厚さ17mm、幅26mmの平鋼1cを製造した場合の例であるが、この条件で製造した平鋼1cの四隅の角部のコーナーRは、6.5mmであり、適正な製品の条件を具備しない。一方、図8はφ28.5mmの丸鋼1aから、2方ロール2での圧延、4方ロール4での圧延を経て、厚さ17mm、幅26mmの平鋼1cを製造した場合の例であるが、この条件で製造した平鋼1cの四隅の角部のコーナーRは、2mmであって、適正な製品の条件を具備することとなる。このように、素材である丸鋼1aの径を大きくすると、出来上がる平鋼1cの四隅の角部を適正なコーナーRとすることができる。なお、コーナーRについては、前記JIS G3194の平鋼のかど落ちの許容差は、厚さ9mm以上のものについて、厚さの15%以下でなければならないとの規定を参考に、その範囲内にあれば適正として判断した。
しかしながら、素材寸法(素材径)を大きくすることによって、圧延により製造された平鋼1cの断面減少率は、図7の場合で18.3%、図8の場合で26.6%となる。一般的に製品である平鋼1cの硬度は断面減少率に比例するため、素材径を大きくすると圧延後の硬度が上昇し、その後に引抜加工を行う場合、破断や焼き付きを招く危険性が大きくなる。また、圧延のみで製品を仕上げる場合は、加工硬化を緩和するための熱処理(焼鈍)が必要となる。このような問題を生じさせないためには、出来る限り素材の断面減少率を小さくする必要があり、単に素材である丸鋼1aの径を大きくするだけでは問題を生じてしまう。
特開昭64−27703号公報
本発明は上記従来の問題を解決せんとして発明したものであって、平鋼の四隅の角部を適正なコーナーRとすることができ、更には、得られる平鋼の硬度も適正な硬度とすることができる平鋼の製造方法を提供することを課題とするものである。
請求項1記載の発明は、最終パスに4ロール圧延機を配置した冷間圧延ラインにて素材の丸鋼から平鋼を製造する平鋼の製造方法において、最終パスに入る直前段階の素材を、四隅に曲面が形成された断面略角丸四角形の略平鋼として、その略平鋼の上下と左右の夫々対になった圧延面のうち少なくとも一方の対になった圧延面に中心部が凹むような傾斜を設けて加工面とすると共に、前記略平鋼の対になった加工面間の幅寸法のうち最小の幅寸法を、最終パスでの圧延後の平鋼の幅寸法より大きくしたことを特徴とする平鋼の製造方法である。
請求項2記載の発明は、最終パスに入る直前段階の前記略平鋼の加工面は、略平鋼の上下と左右の夫々対になった圧延面のうち一対の圧延面のみであり、他の対になった圧延面は非加工面となっていることを特徴とする請求項1記載の平鋼の製造方法である。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の平鋼の製造方法であって、前記略平鋼の加工面間の幅寸法のうち最小の幅寸法をC、最大の幅寸法をDとし、前記平鋼の幅寸法をW、その幅寸法に直交する厚み寸法をBとし、前記略平鋼の最大の幅寸法位置の仮想面から、前記平鋼の非加工面までの厚み寸法差をAとしたとき、 最終パスでの加工面を圧延するロールでの最大圧下率R1、最小圧下率R2、圧下率比RRは夫々、R1=(D−W)/D×100、R2=(C−W)/D×100、RR=R1/R2であって、パラメータα、βを夫々、α=A/B×100、β=RR×R1としたとき、β≧0.7145×αという式を満たすことを特徴とする平鋼の製造方法である。
本発明の平鋼の製造方法によると、四隅の角部のコーナーR、硬度共に適正な平鋼を、比較的入手しやすい熱間圧延で製造された素材である丸鋼から、冷間圧延ラインで製造することができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて更に詳細に説明する。
発明者らが、背景技術で示した実験を行った後、鋭意研究開発に努め発明するに至ったのが、例えば、図1に示すように、最終パスに入る直前段階の素材を、四隅に曲面が形成された断面略角丸四角形の略平鋼1bとして、その略平鋼1bの上下と左右の夫々対になった圧延面のうち少なくとも一方の対になった圧延面に中心部が凹むような傾斜を設けて加工面3とする方法である。なお、略平鋼1bの対になった加工面3,3間の幅寸法のうち最小の幅寸法は、最終パスでの圧延後の平鋼1cの幅寸法より大きくすることが条件である。
以下の説明では、上下と左右の夫々対になった圧延面のうち左右の圧延面を加工面3とし、上下の圧延面は非加工面5とした実施形態を示すが、上下の圧延面を加工面3、左右の圧延面を非加工面5としても良いし、上下左右全ての圧延面を加工面3としても良い。また、以下の説明は、左右対称形状の平鋼1cを製造する基本的な平鋼の製造方法を例示して説明する。
圧延面の上下部のうち少なくとも一方に、中心部に向けて凹むような逆Rやテーパといった傾斜を設けて加工面3とするには、最終圧延前の2方ロール2の表面に、図1(b)に示すようなRや、図3(b)に示すようなテーパを形成して、その2方ロール2にて素材の左右両側面を圧延する必要がある。その後、4方ロール4で素材である略平鋼1bの上下左右の4面を圧延すれば平鋼1cを製造することができる。
図1は、最終パスに4ロール圧延機を配置した冷間圧延ラインにて素材の丸鋼1aから平鋼1cを製造する方法を示す。まず、図1(a)に示すように、素材である丸鋼1aの上下を上下のロール6,6で圧延し、素材である丸鋼1aを扁平な形状とする。
その後の最終パスの直前段階のパスで、図1(b)に示すように、左右の2方ロール2で素材の左右両側面を圧延して、素材を略平鋼1bとする。この左右の2方ロール2の表面は、その中心線上が膨らむR状となっており、この2方ロール2で圧延された略平鋼1bの左右両側面は、圧延方向の中心線上(中心部)が凹む逆R状、即ちその上下部に傾斜面が形成された形状となる。つまり、この実施形態では、上下左右の圧延面のうち、左右両側面が加工面3、上下面が非加工面5となる。また、2方ロール2で圧延された略平鋼1bの左右両側面の上下の四隅は、2方ロール2で圧延されず曲面が残る。なお、図1(b)には、左右の2方ロール2以外に、上下のロール6,6も図示しているが、このように4方圧延とすれば、素材の四面を支持して安定性良く圧延作業を行うことができる。
最終パスの4ロール圧延機の4方ロール4で、図1(c)に示すように、略平鋼1bの上下左右4面を圧延すれば平鋼1cが製造できる。冷間圧延だけで製品を製造する場合は以上で製品は完成する。また、引抜加工を行って製品を完成する場合は次の引抜加工工程に進む。
実際に、φ27mmとφ28.5mmの丸鋼1aから、2方ロール2、4方ロール4での圧延によって、厚さ17mm、幅26mmの平鋼1cを製造したしたところ、どちらも、出来上がった平鋼1cの四隅の角部のコーナーRは、2mm以内となり、適正な製品の条件を具備することとなった。このことは、本発明の平鋼の製造方法で平鋼1cを製造すれば、素材である丸鋼1aの径を特に大きくしなくても、平鋼1cの四隅の角部を適正なコーナーRとすることができることを示している。
本発明によれば、このように、素材寸法(素材径)を大きくしなくても、平鋼1cの四隅の角部を適正なコーナーRとすることができるので、素材寸法(素材径)を大きくすることによる断面減少率の増加による平鋼1cの硬度上昇という矛盾による問題もなくなり、四隅の角部のコーナーR、硬度共に適正な平鋼1cを製造することができる。
図2は、最終パスの前段階での2方ロール2で圧延された略平鋼1bと、最終パスの4方ロール4で圧延された平鋼1cを重ねて示した説明図である。
略平鋼1bの加工面3,3間の幅寸法のうち最小の幅寸法をC、最大の幅寸法をDとし、平鋼1cの幅寸法をW、その幅寸法Wに直交する厚み寸法をBとし、略平鋼1bの最大の幅寸法位置における仮想面、即ち、略平鋼1bの左右両側面における上下夫々の四隅の曲面が始まる位置をつなぐ仮想平面から、平鋼1cの非加工面までの厚み寸法差をAとしたとき、最終パスでの加工面3を圧延する4方ロール4での最大圧下率R1、最小圧下率R2、圧下率比RRは夫々、最大圧下率R1=(D−W)/D×100、最小圧下率R2=(C−W)/D×100、圧下率比RR=R1/R2という式で示すことができる。
このとき、パラメータα、βを夫々、パラメータα=A/B×100、パラメータβ=RR×R1とすれば、パラメータβ≧0.7145×パラメータαという式を満たすことが、本発明の請求項3記載した条件である。詳細については、下記する実施例で示す。
図3は、四隅のコーナーRの寸法が異なる形状の平鋼1cを製造する平鋼の製造方法の参考例を示す。この参考例では、この左右の2方ロール2の表面がR状ではなく、テーパが設けられた形状となっている。なお、図3(b)は、略平鋼1bと2方ロール2の関係が理解しやすいように、素材(略平鋼1b)を上右方にずらせて図示しているが、実際の略平鋼1bは図1(b)と同様に上下のロール6,6間に位置する。
この参考例では、左右の2方ロール2の下部に、夫々傾斜角度並びに長さの異なるテーパが形成されており、この2方ロール2で圧延された略平鋼1bの左右の加工面3,3の下部には、その中心部に向けて凹むようなテーパ面(傾斜面)が形成されている。この2方ロール2で、最終パスの直前段階のパスでの圧延を行うことにより、最終パスの4ロール圧延機の4方ロール4で、圧延されて出来上がった平鋼1cの四隅の角部のコーナーRを異なる形状とすることができる。
この参考例では、圧延されて出来上がった平鋼1cの上隅のコーナーRは左右とも同じ形状であるが、左右の2方ロール2の上方にも夫々傾斜角度や長さの異なるテーパを形成することで、略平鋼1bの加工面3,3に形成されるテーパ面(傾斜面)を上下左右の四隅で全て異なる形状とすることができ、その結果、出来上がった平鋼1cの四隅のコーナーRの形状を全て異なる形状とすることができる。このように、略平鋼1bの加工面3,3に形成されるテーパ面(傾斜面)を上下左右の四隅で全て異なる形状とすることで、加工面3に中心部が凹むような傾斜が形成でき、出来上がる平鋼1cの硬度を適正な硬度とすることができる。すなわち、略平鋼1bの加工面3,3に形成されるテーパ面(傾斜面)を上下左右の四隅で全て異なる形状としたものは、本発明に含まれる。
なお、製造される平鋼1c(最終製品)の寸法精度が非常に厳密である場合等には、この後に引抜工程が入ることとなるが、この場合においても四隅のコーナーRが略最終製品の形状になっていることと、前記した素材径を小さくすることができることにより、引抜時の断線、コーナー形状不良、焼き付き、抜け等を防止でき、良好な最終製品を製造することができる。
請求項3に示すパラメータαとパラメータβの関係式を導き出すため、略平鋼1bの左右両側面の加工面3に形成される逆Rの寸法、略平鋼1bの加工面3間の幅寸法のうち最小の幅寸法(2方ロールでの最圧下部幅)Cを変えることにより、実験(解析)を行った。
実験で使用した、素材である丸鋼の径はφ27mmであり、鋼種はS45Cである。略平鋼1bの状態で、その左右両側面に逆R状の加工面3を形成しない従来方法である基準方法での冷間圧延は、φ27mm丸鋼→2方ロール圧延(厚さ18mmの略平鋼)→4方ロール圧延(厚さ18mm、幅26mmの平鋼)とし、略平鋼1bの状態で、その左右両側面に逆R状の加工面3を形成する改良方法での冷間圧延は、φ27mm丸鋼→2方ロール圧延(厚さ18mmの略平鋼の前段階)→4方ロール圧延(下記条件の略平鋼)→4方ロール圧延(厚さ18mm、幅26mmの平鋼)とした。
上記に示す改良方法での4方ロール圧延(上下ロールは素材の上下面を押さえているだけで事実上は2方ロール圧延)の条件は、略平鋼1bに形成される逆Rの寸法を5mm、10mm、20mm、30mm、50mm、75mmの6水準とし、略平鋼1bの前記最圧下部幅Cを26.4mm、28mm、29mm、30mm、31mm、31.8mmの6水準とし、6×6=36水準で実験(解析)を行い、製品(平鋼)のコーナーR寸法を調べた。基準方法で製造した平鋼1cのコーナーR寸法に対し、改良方法で製造した平鋼1cのコーナーR寸法が20%以上減少しているものを低減効果があると規定した。結果を図4に示す。○はコーナーRに低減効果があったもの、●は低減効果がなかったものを示す。
図4から分かるように、パラメータαが小さくなるほど、パラメータβは小さな値で、コーナーRの低減効果が現れていることが分かる。コーナーRを低減させるための条件は、実験データの回帰式より、パラメータβ≧0.7145×パラメータαとなる。
図5に、略平鋼1bに形成される逆Rの寸法を20mm、略平鋼1bの最圧下部幅Cを26.4mmとして改良方法で実験(解析)を行ったときの素材の形状変化を示す。基準方法で製造した平鋼1cのコーナーR寸法は3.1mmであった(図面には記載せず)のに対し、改良方法で製造した平鋼1cのコーナーR寸法は2.0mmであり、コーナーR寸法が20%以上減少しており低減効果が認められる。
なお、請求項3で示す各式に実際の数値を代入すると下記に示す通りであって、コーナーRを低減させるための条件であるパラメータαとパラメータβの関係式を満たすことが分かる。
最大圧下率R1=(28.2−26.0)/28.2×100=7.8%
最小圧下率R2=(26.4−26.0)/26.4×100=1.5%
圧下率比RR=7.8/1.5=5.2
パラメータα=3.1/18×100=17.2
パラメータβ=5.2×7.8=40.6
パラメータ40.6≧0.7145×17.2=12.3
本発明の一実施形態を示す説明図であって、(a)は1パス目を、(b)は最終パスの直前段階のパスを、(c)は最終パスを夫々示す。 最終パスの前段階での略平鋼と、最終パスの平鋼を重ねて示した説明図である。 参考例を示す説明図であって、(a)は1パス目を、(b)は最終パスの直前段階のパスを、(c)は最終パスを夫々示す。 実験(解析)によるパラメータとコーナーRの低減効果の関係を示す説明図である。 実験(解析)による素材の形状変化を示す説明図であり、(a)は1パス目の素材の形状変化を、(b)は2パス目の素材の形状変化を、(c)は3パス目の素材の形状変化を夫々示す。 丸鋼を冷間圧延し、更に引抜加工を行って製品の平鋼を製造する従来例を示す説明図である。 従来例を示す説明図であって、(a)は1パス目を、(b)は最終パスを示す。 従来例を示す説明図であって、(a)は1パス目を、(b)は最終パスを示す。
符号の説明
1a…丸鋼
1b…略平鋼
1c…平鋼
3…加工面
5…非加工面

Claims (3)

  1. 最終パスに4ロール圧延機を配置した冷間圧延ラインにて素材の丸鋼から平鋼を製造する平鋼の製造方法において、
    最終パスに入る直前段階の素材を、四隅に曲面が形成された断面略角丸四角形の略平鋼として、
    その略平鋼の上下と左右の夫々対になった圧延面のうち少なくとも一方の対になった圧延面に中心部が凹むような傾斜を設けて加工面とすると共に、
    前記略平鋼の対になった加工面間の幅寸法のうち最小の幅寸法を、最終パスでの圧延後の平鋼の幅寸法より大きくしたことを特徴とする平鋼の製造方法。
  2. 最終パスに入る直前段階の前記略平鋼の加工面は、略平鋼の上下と左右の夫々対になった圧延面のうち一対の圧延面のみであり、他の対になった圧延面は非加工面となっていることを特徴とする請求項1記載の平鋼の製造方法。
  3. 請求項2記載の平鋼の製造方法であって、
    前記略平鋼の加工面間の幅寸法のうち最小の幅寸法をC、最大の幅寸法をDとし、
    前記平鋼の幅寸法をW、その幅寸法に直交する厚み寸法をBとし、
    前記略平鋼の最大の幅寸法位置の仮想面から、前記平鋼の非加工面までの厚み寸法差をAとしたとき、
    最終パスでの加工面を圧延するロールでの最大圧下率R1、最小圧下率R2、圧下率比RRは、
    最大圧下率R1=(D−W)/D×100
    最小圧下率R2=(C−W)/D×100
    圧下率比RR=R1/R2
    であって、
    パラメータα、βを、
    パラメータα=A/B×100
    パラメータβ=RR×R1
    としたとき、
    パラメータβ≧0.7145×パラメータα
    を満たすことを特徴とする平鋼の製造方法。
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