JP2008154695A - 冠状動脈バイパス術用処置具 - Google Patents

冠状動脈バイパス術用処置具 Download PDF

Info

Publication number
JP2008154695A
JP2008154695A JP2006345140A JP2006345140A JP2008154695A JP 2008154695 A JP2008154695 A JP 2008154695A JP 2006345140 A JP2006345140 A JP 2006345140A JP 2006345140 A JP2006345140 A JP 2006345140A JP 2008154695 A JP2008154695 A JP 2008154695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coronary artery
artery bypass
cylindrical body
end side
bypass surgery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006345140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4716333B2 (ja
Inventor
Hirokuni Arai
裕国 荒井
Akira Kawamata
晃 川又
Hideaki Asai
秀昭 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Tokyo Medical and Dental University NUC
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Tokyo Medical and Dental University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd, Tokyo Medical and Dental University NUC filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2006345140A priority Critical patent/JP4716333B2/ja
Publication of JP2008154695A publication Critical patent/JP2008154695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4716333B2 publication Critical patent/JP4716333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】オフポンプ冠動脈吻合術において、吻合部の術野の視認性に優れ、安全に吻合を実施できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供すること。
【解決手段】冠状動脈バイパス術用処置具10は、長尺の筒状体1と、筒状体1の先端側に設けられた吸着部材2と、筒状体1の基端側に設けられた開閉部材3と、前記開閉部材3の設置位置より、更に筒状体1の基端側に設けられた逆止弁4と、を備える。そして、筒状体1の先端側に、外力が加えられたとき変形した形状を維持する形状維持部材5が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冠状動脈バイパス術用処置具に関する。
近年、心筋梗塞等の虚血性心疾患を抱えた患者に対するカテーテルインターベンションが加速度的に普及してきた。代表的なカテーテルインターベンションには、冠動脈血管拡張術や血管内ステント留置があるが、これらの治療は患者に対し低浸襲であり、入院期間が短いという特徴を有する。
一方、カテーテル治療の対象とならない患者には、人工心肺を用いる冠動脈バイパス術(以下CABGと略す)の有効性が広く認知されている。この方法は、虚血の原因である狭窄の起こっている冠動脈の末梢側に剥離した内胸動脈、胃大網動脈等のバイパス用血管の一端を吻合し、虚血の解消を図る方法である。
近年、人工心肺を使用しないで、心拍動下でバイパス用グラフトを吻合する方法が試みられ、良好な成績が得られるようになった。この方法は、オフポンプ冠動脈吻合術(以下、OPCABと略す)と呼ばれている。
OPCABの問題点は、心臓が動いているために、完璧な吻合を短時間で実施するには熟練を要することである。吻合が不良であれば吻合部から冠動脈やバイパス用血管内に血の塊が発生して閉塞してしまう原因となる。この問題は、心臓の吻合部を抑え、心臓の拍動を緩和させて、吻合部を安定化するような器具(スタビライザー)を使用することで、安定した状態でバイパス用血管を吻合することが可能となったため、OPCABの成績は飛躍的に向上した(例えば特許文献1参照)。
このスタビライザーは、心臓表面に吸着可能な1対のU字形状の吸着部材、吸着部材の位置を調整、保持するためのアーム、吸着部材に連通し、かつ1つの吸引源と接続可能な吸引チューブから構成されている。
しかしながら、上述のスタビライザーは、アームと、吸引チューブとが別々となって吸着部材に接続されているため、吸着部材近辺の嵩張りが大きくなり、吻合部近辺の術野が狭くなるという問題があった。
特表2002−524183号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、オフポンプ冠動脈吻合術において、吻合部の術野の視認性に優れ、安全に吻合を実施できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供することにある。
本発明による冠状動脈バイパス術用処置具は、長尺の筒状体と、前記筒状体の先端側に設けられた吸着部材と、前記筒状体の基端側に設けられた開閉部材と、前記開閉部材の設置位置より、更に前記筒状体の基端側に設けられた逆止弁と、を備え、前記筒状体の先端側に、外力が加えられたとき変形した形状を維持する形状維持部材が設けられていることを特徴とする。
この冠状動脈バイパス術用処置具においては、筒状体の先端側に形状維持部材が設けられている。これにより、吸引チューブとなる筒状体の周辺に吸引チューブの位置を固定するアームが不要となり、広い術野を確保することが出来る冠状動脈バイパス術用処置具が実現できる。
本発明によれば、オフポンプ冠動脈吻合術において、吻合部の術野の視認性に優れ、安全に吻合を実施できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供することができる。
以下図面を参照にしつつ、本発明による冠状動脈バイパス術用処置具の好適な実施形態について詳細に説明する。以下に示す冠状動脈バイパス術用処置具は、吻合部を安定化させるスタビライザーである。この器具は、たとえば冠状動脈バイパス術等を施す際に好適に用いられる。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による冠状動脈バイパス術用処置具の一実施形態を示す模式図である。冠状動脈バイパス術用処置具10は、長尺の筒状体1と、筒状体1の先端側に設けられた吸着部材2と、筒状体1の基端側に設けられた開閉部材3と、筒状体1の基端側に設けられた逆止弁4と、を備える。そして、筒状体1の先端側に、外力が加えられたとき変形した形状を維持する形状維持部材5が設けられている。
筒状体1と吸着部材2と開閉部材3と逆止弁4は連通しており、筒状体1の基端部を吸引源と接続することができる。1つの吸引源にて別の冠状動脈バイパス術用処置具であるポジショナーを使用する際は、たとえば、2又に分かれたYコネクターを介して接続することができる。
冠状動脈バイパス術用処置具10において、筒状体1は可とう性チューブ1である。可とう性チューブ1の材料は、たとえば、ポリウレタン樹脂、軟質塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の材料とすることができる。また、可とう性チューブ1は、たとえば押出成形により形成される。可とう性チューブ1の大きさは、全長をたとえば200mm以上、好ましくは300mm以上とすることができ、内径をたとえば2mm以上、好ましくは4mm以上とすることができる。
冠状動脈バイパス術用処置具10において、形状維持部材5は変形自在に変形するものであることが好ましい。
また、筒状体1の先端側に内包されていてもよい。形状維持部材5は、たとえば、ステンレス鋼などの金属を材質とするパイプ形状とし、市販されているサージカルアームを介して開胸器と接続、固定することができる。形状維持部材5の大きさは、長さを50mm以上、好ましくは100mm以上とすることができ、内径をたとえば2mm以上、好ましくは4mm以上とすることができ、外径を15mm以下、好ましくは10mm以下とすることができる。形状維持部材5として、弾性があり、剛性にも優れたステンレス鋼を用いることにより、比較的容易に外力を加えることによって変形させることが可能である。また、内径と外径がこれらの範囲内にあれば、形状維持部材5が曲げた部分でキンクすることもない。さらには、外力を加えて変形した形状も維持することが可能となる。そして、図3に示すような、吸着部材2側に向かって変形することも可能であるし、また、上下左右どの様な方向にも変形が可能でかつ変形した形状を維持することが出来る。そのため、臓器固定の自由度が高くすることが出来る。
冠状動脈バイパス術用処置具10において、吸着部材2は、可とう性チューブ1の先端側に設けられている。吸着部材2は、可とう性チューブ1を介して吸引源により陰圧がかけられ、吸引により、被吸着物の表面に吸着する。
ここで、被吸着物は、心臓である。このため、吸着部材2は、心臓壁面に対する密着性に優れた材料とすることができる。吸着部材2の材料は、たとえば弾性体とすることができる。こうすることにより、心臓壁面に充分にフィットさせ、密着性を確保することができる。弾性体として、具体的には、シリコーン樹脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン樹脂、ウレタンエラストマー等のエラストマーとすることができる。また、吸着部材2の材料は吻合部の安定化を向上させることを目的に、たとえば、ポリカーボネート樹脂や硬質塩化ビニル樹脂などの硬質プラスチックにしてもよい。この場合は、心臓壁面に対する密着性を向上させるため、吸着面には前述の弾性体を付与することが好ましい。
また、吸着部材2の形状は、図2(a)に示すように、平面がほぼ楕円形のカップ状とすることができる。こうすることにより、心臓壁面の血管を吸引することなく最大の接触面積で心臓壁面に吸着させることができる。
また、吸着部材2の長さは、吸着部材2を心臓壁面にさらに安定的に吸着させる観点では、たとえば20mm以上、好ましくは30mm以上とすることができる。また、長さは、作業性をさらに向上させる観点では、たとえば60mm以下、好ましくは50mm以下とすることができる。さらに、吸着部材2の幅は、吸着部材2を心臓壁面にさらに安定的に吸着させる観点では、たとえば5mm以上、好ましくは10mm以上とすることができる。また、幅は、作業性をさらに向上させる観点では、たとえば30mm以下、好ましくは20mm以下とすることができる。さらに、吸着部材2の高さは、作業性をさらに向上させる観点では、たとえば5mm以上30mm以下とすることができる。
吸着部材2の長さ、幅、高さを以上のように構成することにより、吸着部材2を心臓の表面に確実に吸着させ、吻合部を安定化することができる。また、処置の作業性を確保することができる。
また、吸着部材2は、図2(b)に示すように、吸着面に開口部6が設けられていてもよい。開口部6は可とう性チューブ1に連通している構成とすることができる。また、吸着部材2の開口部6を覆う複数の小さな孔が開いたメッシュ等を付設してもよい。このとき、心臓の壁面は、メッシュを介して吸着部材2に接する構成となる。
また、たとえば、吸引開口部6の周囲に凸部を設け、吸引開口部6との間に隙間を設けるようにメッシュ等を付設してもよい。こうすることにより、吸引面積の減少を防止することができる。よって、吸着部材2における吸引力を向上させることができる。メッシュ等の材質は、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊維や、ナイロン等のポリアミド繊維や、吸水性効果を有する不織布やコットンとすることができる。
また、吸着部材2に設けられた開口部6の内側面には、複数の凹状スリット7が形成されていることが好ましい。吸着部材2に、可とう性チューブ1に連通する連通口と、吸着部材2の端部から連通口に向かって延びる複数の凹状スリット7と、がさらに設けられている。凹状スリット7は、吸着部材2の内面に形成された溝部である。凹状スリット7を設けることにより、凹状スリット7から連通口を経由して吸着部材2内の液体を可とう性チューブ1に効率よく排出することができる。よって、吸着部材2内に液体がたまって排出経路が塞がれることのないようにすることができ、組織表面の体液等の水切り効果を得ることができ、吸着部材2の組織に対する横滑りを防止できる。また、複数の凹状スリット7が、吸着面に略垂直方向(吸引方向)に延在するとともに互いに略平行に設けられている構成とすることができる。
また、複数の凹状スリット7は吸着部材2の中心から周辺に向かってのびており、放射状に形成されている。このため、吸着部材2の中の液体を開口部の内部から外部に向かって効率よく排出することができる。また、複数の凹状スリット7が吸着部材2の内側面の周方向に設けられていてもよい。さらに、凹状スリット7は吸着部材2の端部付近まで形成されていることが好ましい。こうすれば、上述の水切り効果に加えて、吸着部材2の端部まで確実に吸引圧をかけることができるという効果が得られる。このため、吸引力を向上させることができる。
凹状スリット7の幅はたとえば0.2mm以上1mm以下、深さは0.5mm以上5mm以下とすることが好ましい。こうすることにより、組織が凹状スリット内7に完全に浸入して凹状スリット7の水切り効果を損なうことを抑制できる。このため、吸着部材2の水切り効果を向上させることができる。
次に、冠状動脈バイパス術用処置具10において、可とう性チューブ1には開閉部材3が設けられている。開閉部材3は、図1に示したようにコック3とすることができる。
また、たとえば、開閉部材3をコック3とする場合、たとえば、一方向に回転できないようにストッパーを設けることで二方向のみに限定して調整できる構造としてもよい。こうすれば、コック3の回転調整により、
i)吸着部材2により心臓壁を吸引する際の確実な吸引操作、および
ii)吸着部材2を心臓壁から取り外す際に、確実に吸引源から遮断しつつ大気開放する操作、を実施できる。
また、開閉部材3を二方向のみに調整できる構造として、コック3のような回転させる構造の他に、たとえば、コック3に該当する部材が可とう性チューブ1に対し垂直方向に摺動可能な構成とすることにより、上述したi)およびii)を実施できる構造としてもよい。
次に、冠状動脈バイパス術用処置具10において、可とう性チューブ1には、吸着部材2から吸引源側への方向を順方向とした逆止弁4が設けられている。
逆止弁4は、外部からの操作を加えられることなく、逆止弁4を経由する逆流を抑制できるように構成されている。つまり、逆止弁4は、流体を一方向にのみ流通させる機能を有する。具体的には、逆止弁4の基端側(吸引源の側)が吸着部材2の側に対して陰圧であるときに開状態となり、吸引圧により吸着部材2を心臓壁面に付着させる。一方、逆止弁4の基端側(吸引源の側)が吸着部材2の側に対して相対的に陽圧であるときに閉状態となるように構成される。
このような逆止弁4は、たとえば、吸引源側の先端で互いに接触し、閉状態となるように設けられた一対の弁体を有する。閉状態において、弁体は、可とう性チューブ1の壁面側から内部に向かって連続的に傾斜し、基端つまり吸引源側の端部で互いに接触し、密着しているため、流体の流路が遮断される。また、開状態においては、弁体の先端が離隔するため、弁体の間に流体の通路が形成される。
逆止弁4は、図1に示したようにダックビル弁4(詳細形状は省略)とすることができる。ダックビル弁4の外側には、可とう性チューブ1と接続できるようにダックビル弁4を内包するハウジングを設けることができる。こうすることにより、別の冠状動脈バイパス術用処置具であるポジショナーを1つの吸引源にて併用する際、仮にポジショナーの吸着部材2が心臓から外れた場合、心臓に吸着されたスタビライザーの吸着部材2と連通している可とう性チューブ1に付設されたダックビル弁4より吸引源側の可とう性チューブ1内部にかかる吸引圧が、ダックビル弁4から吸着部材2内の吸引圧より高くなる(すなわち、相対的に陽圧になる)。この差圧のため、空気の逆流が発生し、この逆流により逆止弁4が閉状態となり、スタビライザーの吸着部材2内の吸引圧が保持されるため、心臓の吻合部の安定化を維持することができる。また、ポジショナーの吸着部材2が外れた際に、術者等がダックビル弁4に対して特に操作を加える必要なく、逆流を自動的に遮断することができる。このため、吻合操作の安全性を向上させることができる。
逆止弁4の材料は、たとえば、シリコーン樹脂、アクリロニトリルゴム、イソプレンゴム、ウレタンエラストマー等のエラストマーとすることができる。また、逆止弁4は、ダックビル弁に限定せず、傘型形状等の他の逆止弁4としてもよい。これらの逆止弁4は、圧縮成形等により成形することができる。また、逆止弁4を内包するハウジングの材料は、たとえば、硬質塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂とすることができる。これらのハウジングは、射出成形等により成形することができる。ハウジングは逆止弁4を内包できるように2部品から構成することができ、2部品のハウジングは逆止弁4を内包した状態で、たとえば超音波溶着により組み立てることができる。
また、冠状動脈バイパス術用処置具10において、可とう性チューブ1の先端側に設けられた吸着部材2より後方側(すなわち吸引源の側)に、開閉部材(コック3)、逆止弁(ダックビル弁4)が、この順に直列的に可とう性チューブ1に設けられた構成とすることができる。こうすることにより、逆止弁4の効果を損なうことなく、開閉部材3の操作により吸着部材2を心臓壁から取り外すための吸着部材2内部の大気開放を実施することができる。逆に言えば、開閉部材3を逆止弁4より後方側(基端側つまり吸引源の側)に直列的に可とう性チューブ1に設けた場合、開閉部材3の操作による吸着部材2を心臓壁から取り外すための吸着部材2内部の大気開放を実施することが逆止弁4により邪魔されるため、好ましくない。
したがって、冠状動脈バイパス術用処置具10において、筒状体1に形状維持部材5を有し、かつ筒状体1に逆止弁4を有することにより、筒状体1と分離した形状維持部材5を有し、かつ逆止弁4を有しなかったこれまでの処置具に比較し、吻合部近辺の術野に優れ、また1つの吸引源でも安全に他の別の処置具と併用することができ、安全かつ簡便に冠状動脈バイパス術を行うことができる。
また、筒状体1を可とう性チューブ1とすることにより、取り回しがしやすくなり、操作性を向上させることができる。
形状維持部材5は、図示はされていないが、開胸器と接続することにより固定することができる。開胸器との接続は、開胸器と接続可能なサージカルアームを介して接続することができる。また、形状維持部材5自体に開胸器との接続部を付設して、直接的に開胸器と接続させてもよい。
冠状動脈バイパス術用処置具10において、筒状体1は吸引源と連通する吸引流路であり、可とう性チューブ1とすることができる。こうすることにより、取り回しがしやすくなり、操作性を向上させることができる。
冠状動脈バイパス術用処置具10において、前記形状維持部材5は、筒状体1に内包させた構造とすることができる。こうすることにより、吻合部近辺での処置具の嵩張りをさらに減少させることができ、良好な術野を得ることができるため、手術の安全・確実性を向上させることができる。
オフポンプ冠動脈吻合術において、手術を煩雑化させることなく、1つの吸引源でも安全に使用できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供することができる。また、本発明によれば、オフポンプ冠動脈吻合術において、吻合部の術野に優れ、安全に吻合を実施できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供することができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。これらの実施形態はあくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明による冠状動脈バイパス術用処置具の一実施形態を模式的に示す図である。 吸着部材の拡大された平面図と底面図を示す図である。 外力を加えて変形した状態を示す概略図である。
符号の説明
1 筒状体(可とう性チューブ)
2 吸着部材
3 開閉部材(コック)
4 逆止弁(ダックビル弁)
5 形状維持部材
6 開口部
7 凹状スリット
10 冠状動脈バイパス術用処置具

Claims (5)

  1. 長尺の筒状体と、
    前記筒状体の先端側に設けられた吸着部材と、
    前記筒状体の基端側に設けられた開閉部材と、
    前記開閉部材の設置位置より、更に前記筒状体の基端側に設けられた逆止弁と、を備え、前記筒状体の先端側に、外力が加えられたとき変形した形状を維持する形状維持部材が設けられていることを特徴とする冠状動脈バイパス術用処置具。
  2. 前記筒状体は、可とう性チューブである請求項1に記載の冠状動脈バイパス術用処置具。
  3. 前記形状維持部材は、前記筒状体内に内包されている請求項1または2に記載の冠状動脈バイパス術用処置具。
  4. 前記形状維持部材は、変形自在に変形するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の冠状動脈バイパス術用処置具
  5. 前記形状維持部材は、ステンレスパイプである請求項1ないし4のいずれかに記載の冠状動脈バイパス術用処置具。
JP2006345140A 2006-12-22 2006-12-22 冠状動脈バイパス術用処置具 Active JP4716333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006345140A JP4716333B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 冠状動脈バイパス術用処置具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006345140A JP4716333B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 冠状動脈バイパス術用処置具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008154695A true JP2008154695A (ja) 2008-07-10
JP4716333B2 JP4716333B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=39656250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006345140A Active JP4716333B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 冠状動脈バイパス術用処置具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4716333B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161130A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd 冠状動脈バイパス術用処置具

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4889107A (en) * 1988-02-10 1989-12-26 Kaufman Jack W Surgical retractor
JPH0833639A (ja) * 1994-02-07 1996-02-06 Ethicon Inc 顎部の閉止機構とステープル射出アクチュエータ機構を改善した外科用ホチキス装置
JPH11192226A (ja) * 1997-10-07 1999-07-21 Ethicon Endo Surgery Inc セグメント化されたシャフトを有する手術時の体組織安定化装置
JP2002516138A (ja) * 1998-05-29 2002-06-04 ガイダント・コーポレーション 鼓動する心臓の冠状動脈バイパス手術器具
JP2002524183A (ja) * 1998-09-15 2002-08-06 メドトロニック・インコーポレーテッド 組織の局部的領域を一時的に固定するための方法及び装置
JP2003530943A (ja) * 2000-04-27 2003-10-21 メドトロニック・インコーポレーテッド 体内臓器へ取付ける吸引式レトラクタ
US20050049463A1 (en) * 2003-08-08 2005-03-03 Hirokuni Arai Instrument for coronary artery bypass graft surgery
JP2005507702A (ja) * 2001-10-29 2005-03-24 テレフレックス−シーティ・デヴァイシズ・インコーポレーテッド 組織安定化デバイスを保持するためのセグメント化アーム
US20050203334A1 (en) * 1999-01-26 2005-09-15 Lonky Neal M. Vacuum instrument for laparotomy procedures
US20050215851A1 (en) * 2004-03-24 2005-09-29 Kim David J Methods and apparatus providing suction-assisted tissue engagment
WO2006041014A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 冠状動脈バイパス術用処置具
JP2006513785A (ja) * 2003-03-13 2006-04-27 メドトロニック・インコーポレーテッド 身体組織に一時的に係合する装置
JP2006230635A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Asahi Intecc Co Ltd 医療用処置具

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4889107A (en) * 1988-02-10 1989-12-26 Kaufman Jack W Surgical retractor
JPH0833639A (ja) * 1994-02-07 1996-02-06 Ethicon Inc 顎部の閉止機構とステープル射出アクチュエータ機構を改善した外科用ホチキス装置
JPH11192226A (ja) * 1997-10-07 1999-07-21 Ethicon Endo Surgery Inc セグメント化されたシャフトを有する手術時の体組織安定化装置
JP2002516138A (ja) * 1998-05-29 2002-06-04 ガイダント・コーポレーション 鼓動する心臓の冠状動脈バイパス手術器具
JP2002524183A (ja) * 1998-09-15 2002-08-06 メドトロニック・インコーポレーテッド 組織の局部的領域を一時的に固定するための方法及び装置
US20050203334A1 (en) * 1999-01-26 2005-09-15 Lonky Neal M. Vacuum instrument for laparotomy procedures
JP2003530943A (ja) * 2000-04-27 2003-10-21 メドトロニック・インコーポレーテッド 体内臓器へ取付ける吸引式レトラクタ
JP2005507702A (ja) * 2001-10-29 2005-03-24 テレフレックス−シーティ・デヴァイシズ・インコーポレーテッド 組織安定化デバイスを保持するためのセグメント化アーム
JP2006513785A (ja) * 2003-03-13 2006-04-27 メドトロニック・インコーポレーテッド 身体組織に一時的に係合する装置
US20050049463A1 (en) * 2003-08-08 2005-03-03 Hirokuni Arai Instrument for coronary artery bypass graft surgery
US20050215851A1 (en) * 2004-03-24 2005-09-29 Kim David J Methods and apparatus providing suction-assisted tissue engagment
WO2006041014A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 冠状動脈バイパス術用処置具
JP2006230635A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Asahi Intecc Co Ltd 医療用処置具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161130A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd 冠状動脈バイパス術用処置具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4716333B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4556949B2 (ja) 冠状動脈バイパス術用処置具
US6511416B1 (en) Tissue stabilizer and methods of use
JP5410662B2 (ja) 吸引器具との使用のための伸展性ガード
JP2012000456A (ja) 血液回収装置を有するシールポート
JP2011218171A (ja) 可撓性カニューレを有するアクセスアセンブリ
JP2005131163A (ja) 内視鏡用の外付けチャンネル
WO2011108409A1 (ja) 人工血管
JP4274073B2 (ja) 冠状動脈バイパス術用処置具
JP3849140B2 (ja) 血管把持具
JP3939364B2 (ja) 拍動下冠動脈バイパス術用補助具
JP2012200605A (ja) 腹腔鏡アクセスデバイスのための保持部材
JP4716333B2 (ja) 冠状動脈バイパス術用処置具
CN100556372C (zh) 用于冠状动脉旁路手术的治疗器械
AU2003216075A1 (en) Organ manipulator
JP5004216B2 (ja) 心臓手術用心筋温測定用具
JP2002272677A (ja) 湾曲圧排具
JP2011161130A (ja) 冠状動脈バイパス術用処置具
JP7326974B2 (ja) 吸着式スタビライザー
JP2018082953A (ja) コネクタおよびカテーテル
JP3997173B2 (ja) 血管オクルーダ
JP4170236B2 (ja) 接続器具
KR101794900B1 (ko) 폐색된 혈관의 재개통을 위한 카테터
JP4867250B2 (ja) カニューレ
TW202335639A (zh) 吸引附件以及穩定器
JP2011152282A (ja) 多関節式アーム及びこれを具備する冠状動脈バイパス術用処置具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4716333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250