JP2008153381A - 不揮発性半導体メモリ及びその動作方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ及びその動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電荷蓄積層に対するホットエレクトロンの注入効率を向上させるPMOSトランジスタ型の不揮発性半導体メモリを提供する。
【解決手段】PMOSトランジスタ型の不揮発性半導体メモリは、N型シリコン層20中にソース/ドレインとして形成された第1及び第2P型拡散層21,22と、ソース21及びドレイン22に挟まれたチャネル領域CNL上に絶縁膜30を介して形成されたゲート電極50と、チャネル領域CNLとゲート電極50との間の絶縁膜30中に形成された電荷蓄積層40とを備える。ソース21からドレイン22へ向かう方向は、N型シリコン層20の結晶方位<100>である。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性半導体メモリ及びその動作方法に関する。特に、本発明は、PMOSトランジスタ型の不揮発性半導体メモリ及びその動作方法に関する。
フラッシュメモリ等の電気的に消去・プログラム可能な不揮発性半導体メモリが知られている。そのような不揮発性半導体メモリのメモリセルは、典型的には、NMOSトランジスタ型の構造を有している。
一般的に、不揮発性半導体メモリは、シリコンウエハ上に形成される。そのシリコンウエハにおいて、MOSトランジスタ型の不揮発性メモリセルが形成される面は、シリコン結晶の結晶面(100)に設定される。それは、シリコンと酸化膜との界面順位が、結晶面(100)の場合に最小となるからである。また、不揮発性半導体メモリは、通常、結晶方位<110>に沿って形成される。それは、矩形状のデバイスをシリコンウエハから切り出す際、劈開性の観点から、結晶方位<110>に沿ってシリコンウエハを切断することが最も容易だからである。よって、不揮発性メモリセルのチャネル方向は、通常、シリコンの結晶方位<110>に一致する。
シリコンウエハの結晶面や結晶方位に関する技術が、特許文献1に記載されている。より詳細には、特許文献1には、SOI(Silicon On Insulator)基板上にデバイスを製造する際にそのSOI基板に対する金属汚染を低減するための技術が記載されている。当該従来技術によれば、SOI基板を形成するために、まず、ベース基板と、デバイスが形成されるボンド基板が準備される。ベース基板とボンド基板は、共に単結晶シリコンウエハであり、その主面は結晶面(100)である。ベース基板の面内においては、結晶方位<011>にノッチが形成され、一方、ボンド基板の面内においては、結晶方位<010>にノッチが形成される。それらノッチ同士が重なるように、ベース基板とボンド基板とが酸化膜を介して貼り合わされ、それによりSOI基板が作成される。このように、結晶方位をずらしてベース基板とボンド基板とを貼り合わせることにより、SOI基板のゲッタリング能力が向上する。NMOSトランジスタ型の不揮発性メモリセルは、その長手方向がボンド基板の結晶方位<010>に平行または垂直になるように、SOI基板上に形成される。SOI基板のゲッタリング能力が向上し、金属汚染が抑制されるため、デバイスの信頼性が向上する。
特開2002−305291号公報
不揮発性半導体メモリの分野において、プログラム/消去電位の更なる低減、プログラム/消去動作の更なる高速化が望まれている。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によれば、PMOSトランジスタ型の不揮発性半導体メモリ(1)が提供される。その不揮発性半導体メモリ(1)は、N型シリコン層(20)中にソース/ドレインとして形成された第1及び第2P型拡散層(21,22)と、ソース(21)及びドレイン(22)に挟まれたチャネル領域(CNL)上に絶縁膜(30)を介して形成されたゲート電極(50)と、チャネル領域(CNL)とゲート電極(50)との間の絶縁膜(30)中に形成された電荷蓄積層(40,60)とを備える。ソース(21)からドレイン(22)へ向かう方向は、N型シリコン層(20)の結晶方位<100>である。
データ書き換え時、ソース(21)の電位に対して負の電位がゲート電極(50)に印加される。また、ソース(21)の電位に対して負の電位がドレイン(22)に印加される。その結果、チャネルキャリアとしてのホールが、ソース(21)からドレイン(22)に移動する。そのホールは、ドレイン(22)の端部周辺の空乏層(DEP)中の強電界(ED)により加速され、チャネルホットホールとなる。そのチャネルホットホールとシリコン層との衝突により、空乏層(DEP)中に電子正孔対(PR)が新たに発生する。このうち電子が、空乏層(DEP)中の強電界(ED)により加速されホットエレクトロンとなる。そして、そのホットエレクトロンが、絶縁膜(31)のポテンシャル障壁を超えて電荷蓄積層(40,60)に注入される。
ここで、本発明において、チャネル方向(X)、すなわち、ホールが走る方向が結晶方位<100>であることに留意されたい。シリコン結晶の場合、結晶方位<100>に沿ったホールの移動度は、結晶方位<110>に沿ったものよりも大きい。従って、ホールは、チャネル領域(CNL)において、より加速されやすく、よりエネルギーを得やすくなる。すなわち、上述のデータ書き換えにおいて、チャネルホットホールの生成効率が向上する。結果として、空乏層(DEP)におけるホットエレクトロンの発生効率も向上し、電荷蓄積層(40,60)へのホットエレクトロンの注入効率も向上する。
電荷蓄積層(40,60)へのホットエレクトロンの注入効率が向上するため、データ書き換えに要する時間が低減される。つまり、不揮発性半導体メモリ(1)の動作速度が向上する。あるいは、電荷蓄積層(40,60)へのホットエレクトロンの注入効率が向上するため、より低い印加電位でデータ書き換えを実現することが可能となる。つまり、データ書き換えに要する印加電位を低減することが可能となる。その場合、チャージポンプ回路等の周辺回路の面積を縮小することが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体メモリによれば、動作速度が向上する。また、データ書き換えに要する印加電位を低減し、周辺回路の面積を縮小することが可能となる。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリを説明する。本実施の形態に係る不揮発性半導体メモリは、例えばマイクロコンピュータに搭載される。
1.構造
図1は、本実施の形態に係る不揮発性半導体メモリ1の構成の一例を示す概略図である。不揮発性半導体メモリ1は、ワード電位印加回路2、ビット電位印加回路3、ソース電位印加回路4、基板電位印加回路5、制御回路6、及びアレイ状に配置された複数の不揮発性メモリセル10を備えている。
各不揮発性メモリセル10は、電気的に消去・プログラムが可能な不揮発性メモリセルである。具体的には、各不揮発性メモリセル10は、PMOSトランジスタ型の構造を有しており、ゲート電極(制御ゲート)、ソース、ドレイン、及びバックゲートを備えている。ゲート電極はワード線WLに接続され、バックゲートはバックゲート線BGに接続されている。ドレインはビット線BLに接続され、ソースはソース線SLに接続されている。
ワード電位印加回路2は、選択されたワード線WLに、動作に応じた所定のワード電位を印加する。つまり、ワード電位印加回路2は、選択された不揮発性メモリセル10のゲート電極に、所定のワード電位を印加する。ビット電位印加回路3は、選択されたビット線BLに、動作に応じた所定のビット電位を印加する。つまり、ビット電位印加回路3は、選択された不揮発性メモリセル10のドレインに、所定のビット電位を印加する。ソース電位印加回路4は、選択されたソース線SLに、動作に応じた所定のソース電位を印加する。つまり、ソース電位印加回路4は、選択された不揮発性メモリセル10のソースに、所定のソース電位を印加する。基板電位印加回路5は、バックゲート線BG、すなわち各不揮発性メモリセル10のバックゲートに、動作に応じた所定の基板電位を印加する。
制御回路6は、ワード電位印加回路2、ビット電位印加回路3、ソース電位印加回路4、及び基板電位印加回路5のそれぞれに対し、動作に応じた電位の印加を指示する。つまり、これらワード電位印加回路2、ビット電位印加回路3、ソース電位印加回路4、基板電位印加回路5、及び制御回路6は、選択された不揮発性メモリセル10に対して所定の電位を印加する「電位印加部」を構成していると言える。
図2は、本実施の形態に係る不揮発性メモリセル10の構造を示す断面図である。この不揮発性メモリセル10は、PMOSトランジスタ型の構造を有している。具体的には、N型シリコン基板(あるいはN型ウエル)20中に、ソース/ドレインとして機能する第1P型拡散層21及び第2P型拡散層22が形成されている。N型シリコン基板20中で第1P型拡散層21と第2P型拡散層22に挟まれた領域が、チャネルが形成されるチャネル領域CNLである。例えば、第1P型拡散層21が上記ビット線BLに接続され、第2P型拡散層22が上記ソース線SLに接続されている。また、N型シリコン基板20には、上記バックゲート線BGを介して所定の基板電位が印加される。
チャネル領域CNL上には、第1ゲート絶縁膜31を介して浮遊ゲート(floating gate)40が形成されている。更に、浮遊ゲート40上には、第2ゲート絶縁膜32を介して制御ゲート50(control gate)が形成されている。制御ゲート50は、上記ワード線WLに接続されている。浮遊ゲート40は、第1ゲート絶縁膜31や第2ゲート絶縁膜32を含む絶縁膜30によって囲まれており、周囲から電気的に隔離されている。つまり、浮遊ゲート40は、チャネル領域CNLと制御ゲート50との間の絶縁膜30中に形成されている。
浮遊ゲート40は、電荷が蓄積される「電荷蓄積層」としての役割を果たす。浮遊ゲート40中に蓄積された電荷量に依存して、PMOSトランジスタ型の不揮発性メモリセル10の閾値電圧が変動する。不揮発性メモリセル10は、その閾値電圧の大小を利用することにより、データ(0あるいは1)を不揮発的に記憶することができる。その意味で、浮遊ゲート40を、データ記憶領域と呼ぶこともできる。一方、制御ゲート50は、データ記憶領域上に配置されるゲート電極であり、そのデータ記憶領域の状態変更や状態検出を制御する役割を果たす。
図2において、N型シリコン基板20の表面に直角な方向が、Z方向として定義されている。つまり、N型シリコン基板20の表面は、XY面に平行である。また、第1P型拡散層21から第2P型拡散層22へ向かう方向が、X方向として定義されている。つまり、チャネル領域CNLはX方向に沿って形成される。本実施の形態によれば、このX方向(チャネル方向)が次に示される特有な方向となるように、不揮発性メモリセル10が作成される。
N型シリコン基板20はシリコン結晶で形成されているため、そのN型シリコン基板20に関して、結晶方位(<100>,<110>,等)や結晶面((100),(110),等)が定義され得る。それら結晶方位や結晶面は、例えばCu−Kα線を用いたX線回折実験を通して測定可能である。本実施の形態において、N型シリコン基板20の表面(XY面)は結晶面(100)であり、Z方向は結晶方位<100>に一致する。更に、本実施の形態によれば、X方向も結晶方位<100>に一致する。すなわち、第1P型拡散層21から第2P型拡散層22へ向かう方向、あるいは、第2P型拡散層22から第1P型拡散層21へ向かう方向は、シリコン結晶の結晶方位<100>である。尚、結晶方位<100>は、結晶方位<010>や結晶方位<001>と記載することもできる。また、結晶面(110)は、結晶面(010)や結晶面(001)と記載することもできる。
一般的なMOSトランジスタでは、チャネル方向は結晶方位<110>である。しかしながら、本実施の形態によれば、チャネル方向(X方向)は結晶方位<100>である。結晶方位<100>に沿った正孔(ホール)の有効質量は、結晶方位<110>に沿ったものより小さくなることが知られている。すなわち、結晶方位<100>に沿った正孔の移動度は、結晶方位<110>に沿った移動度より大きい。従って、本実施の形態によれば、X方向に沿ったホールの移動度が、一般的なMOSトランジスタと比較して向上する。一方、電子に関しては、結晶方位<100>と結晶方位<110>との間で移動度の差がほとんど無いことが知られている。従って、本実施の形態によれば、チャネル方向(X方向)に沿った電子の移動度はほとんど変化しない。
2.動作
次に、本実施の形態に係る不揮発性半導体メモリ1のデータ書き換え動作やデータ読み出し動作を詳しく説明する。データ書き換え動作やデータ読み出し動作時、上述の電位印加部は、それぞれの動作に応じた電位を、選択された不揮発性メモリセル10に印加する。尚、「データ書き換え動作」には、「プログラム動作」と「消去動作」が含まれる。以下の説明では、浮遊ゲート40に電子を注入するための動作が「プログラム動作」と参照され、一方、浮遊ゲート40から電子を引き抜くための動作が「消去動作」と参照される。但し、動作の割り当ては設計事項であり、その割り当ては逆であってもよい。
2−1.プログラム動作
プログラム動作においては、プログラム対象の1つの不揮発性メモリセル10が選択される。図3は、プログラム動作の一例を示す模式図である。図3に示されるように、電位印加部は、制御ゲート(CG)50、第1P型拡散層21、第2P型拡散層22、及びN型シリコン基板20のそれぞれに、−3V、0V、−5V、及び0Vの電位を印加する。このとき、第1P型拡散層21がソースとして機能し、第2P型拡散層22がドレインとして機能する。ホールは、ソース21からチャネル領域CNLに放出され、チャネルホールとしてドレイン22に向かう。
図4は、プログラム動作時のドレイン22周辺の様子を示す拡大図である。上述の通り、制御ゲート50の電位は−3Vであり、ドレイン22の電位は−5Vであり、N型シリコン基板20の電位は0Vである。この時、ドレイン22の端部周辺には、空乏層DEPが形成されている。
チャネルホールは、ドレイン22近傍の空乏層DEP中の強電界EDにより加速され、チャネルホットホール(Channel Hot Hole)となる。生成されたチャネルホットホールは、空乏層DEP中でシリコン結晶(N型シリコン基板20やドレイン22)の格子に衝突し、空乏層DEP中に電子正孔対PRを新たに発生させる。電子正孔対PRのうち正孔(ホール)は、ドレイン22(−5V)の方へ引かれる。逆に、電子正孔対PRのうち電子は、空乏層DEP中の電界EDによって、チャネル領域CNLの方へ引かれる。この時、電子は、空乏層DEP中の電界EDによって加速され、ホットエレクトロンとなる。このようにして、チャネルホットホールとシリコン層との衝突により、空乏層DEP中に多数のホットエレクトロンが発生する。そして、高いエネルギーを有するホットエレクトロンが、ゲート絶縁膜31のポテンシャル障壁を乗り超え、浮遊ゲート40に注入される。その結果、PMOSトランジスタ型の不揮発性メモリセル10の閾値電圧が減少する。
ここで、本実施の形態において、X方向、すなわち、チャネルホールが走る方向が結晶方位<100>であることに留意されたい。シリコン結晶の場合、結晶方位<100>に沿ったホールの移動度は、結晶方位<110>に沿ったものよりも大きい。従って、チャネルホールは、チャネル領域CNLにおいて、より加速されやすく、よりエネルギーを得やすくなる。すなわち、上述のプログラム動作において、チャネルホットホールの生成効率が向上する。結果として、空乏層DEPにおけるホットエレクトロンの発生効率も向上し、浮遊ゲート40へのホットエレクトロンの注入効率も向上する。
浮遊ゲート40へのホットエレクトロンの注入効率が向上するため、データプログラムに要する時間が低減される。つまり、不揮発性半導体メモリ1の動作速度が向上する。あるいは、浮遊ゲート40へのホットエレクトロンの注入効率が向上するため、より低い印加電位でデータプログラムを実現することが可能となる。つまり、データプログラムに要する印加電位を低減することが可能となる。その場合、チャージポンプ回路等の周辺回路の面積を縮小することが可能となる。
これらの効果は、PMOSトランジスタ型の不揮発性メモリセル10と結晶方位<100>との組み合わせにより得られる相乗効果である。逆に言えば、NMOSトランジスタ型の不揮発性メモリセルと結晶方位<100>とを組み合わせても、上記効果は得られない。それは、チャネルキャリアが電子の場合、結晶方位<100>と結晶方位<110>との間で移動度の差はほとんど無いからである。つまり、NMOSトランジスタ型の場合、印加電位を低減するためにチャネル方向を結晶方位<100>に設定する動機は存在しない。本実施の形態によれば、従来得られなかった相乗効果が得られるようになる。
2−2.消去動作
消去動作においては、あるブロックに含まれる全ての不揮発性メモリセル10のデータが一括消去される。本実施の形態において、各不揮発性メモリセル10に対するデータ消去は、FN(Fowler-Nordheim)トンネル方式により実現される。
図5は、消去動作の一例を示す模式図である。図5に示されるように、電位印加部は、制御ゲート50、第1P型拡散層21、第2P型拡散層22、及びN型シリコン基板20のそれぞれに、−10V、0V、0V、及び0Vの電位を印加する。その結果、浮遊ゲート40とチャネル領域CNLとの間にFNトンネル電流が流れ、浮遊ゲート40中の電子がN型シリコン基板20に引き抜かれる。その結果、PMOSトランジスタ型の不揮発性メモリセル10の閾値電圧が増加する。
2−3.読み出し動作
図6は、読み出し動作の一例を示す模式図である。図6に示されるように、電位印加部は、制御ゲート50、第1P型拡散層21、第2P型拡散層22、及びN型シリコン基板20のそれぞれに、−2V、0V、−1.5V、及び0Vの電位を印加する。このとき、第1P型拡散層21がソースとして機能し、第2P型拡散層22がドレインとして機能する。閾値電圧が小さいプログラム状態では、PMOSトランジスタはONし、閾値電圧が大きい消去状態では、PMOSトランジスタはOFFする。このON/OFFを検出することによって、不揮発性メモリセル10に記憶されたデータを読み出すことができる。尚、閾値電圧とは、MOSトランジスタがOFFからONへ変わる時の、ソース電位と制御ゲート電位との間の電位差を意味する。
3.変形例
図7は、本実施の形態に係る不揮発性メモリセル10の変形例を示している。図7に示される不揮発性メモリセル10は、スプリットゲート型の構造を有している。つまり、制御ゲート50は浮遊ゲート40に部分的にオーバラップしており、制御ゲート50の一部は、第1ゲート絶縁膜31を介してチャネル領域CNL上に設けられている。
図8は、本実施の形態に係る不揮発性メモリセル10の他の変形例を示している。図8において、浮遊ゲート40の代わりに、電荷をトラップする性質を有するトラップ膜60が、絶縁膜30中に形成されている。このトラップ膜60は、例えばシリコン窒化膜である。また、第1ゲート絶縁膜31及び第2ゲート絶縁膜32は、シリコン酸化膜である。すなわち、第1ゲート絶縁膜31、トラップ膜60、及び第2ゲート絶縁膜32によって、ONO(Oxide Nitride Oxide)膜が形成されている。図8に示される不揮発性メモリセル10は、所謂「MONOSトランジスタ型」である。トラップ膜60に電子がトラップされている場合、トラップされていない場合に比べて、MONOSトランジスタの閾値電圧は小さくなる。つまり、本変形例においては、トラップ膜60が「電荷蓄積層」の役割を果たす。
図9は、本実施の形態に係る不揮発性メモリセル10の更に他の変形例を示している。図9において、選択ゲート70の両側にMONOSトランジスタが形成されている。つまり、図9に示される不揮発性メモリセル10は、所謂「ツインMONOS型」である(非特許文献1参照)。より詳細には、チャネル領域CNL上にゲート絶縁膜31を介して選択ゲート70が形成されている。選択ゲート70の両側のチャネル領域CNL上には、第1MONOSトランジスタと第2MONOSトランジスタが形成されている。第1MONOSトランジスタは、制御ゲート50−1とトラップ膜60−1を有し、第2MONOSトランジスタは、制御ゲート50−2とトラップ膜60−2を有している。本変形例においては、トラップ膜60−1、60−2が、「電荷蓄積層」の役割を果たす。
制御ゲート50−1、制御ゲート50−2、及び選択ゲート70は、それぞれワード線WL1、WL2、及びWL3に接続されている。選択ゲート70は、アクセス対象のメモリセルへのアクセスを可能にするためのゲート電極である。選択ゲート70により構成されるトランジスタには、データは記憶されない。一方、制御ゲート50−1、50−2の各々は、電荷蓄積層上に配置されるゲート電極であり、その電荷蓄積層に対する電荷の授受を制御する役割を果たす。制御ゲート50−1、50−2の各々により構成されるトランジスタには、データが記憶される。つまり、図9に示された構成で、2ビットのデータが記憶される。尚、それら2ビットのうち書き込みあるいは読み出しの対象となるビットに応じて、ビット線BLとソース線SLは入れ替わる。
図7〜図9に示されたいずれの変形例においても、第1P型拡散層21から第2P型拡散層22へ向かう方向(X方向)は、シリコン結晶の結晶方位<100>である。データ書き換え動作やデータ読み出し動作は、上述の方式により同様に実現される。その結果、上述の効果と同じ効果が得られる。
尚、上述の実施の形態において、チャネルホットホールにより生成されるホットエレクトロンが電荷蓄積層に注入されるデータ書き換え動作が示されたが、チャネルホットホール自身が電荷蓄積層に注入されるデータ書き換え動作が行われてもよい。その場合でも、本発明の構造によりチャネルホットホールの生成効率が向上するため、データ書き換え効率が向上する。
図1は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリの構成の一例を示す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの構造を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るプログラム動作を示す模式図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るプログラム動作を詳細に示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る消去動作を示す模式図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る読み出し動作を示す模式図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの変形例を示す断面図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの他の変形例を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの更に他の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 不揮発性半導体メモリ
2 ワード電位印加回路
3 ビット電位印加回路
4 ソース電位印加回路
5 基板電位印加回路
6 制御回路
10 不揮発性メモリセル
20 N型シリコン基板(Nウエル)
21 第1P型拡散層
22 第2P型拡散層
30 絶縁膜
31 第1ゲート絶縁膜
32 第2ゲート絶縁膜
40 浮遊ゲート
50 制御ゲート
60 トラップ膜(窒化膜)
70 選択ゲート
CNL チャネル領域
DEP 空乏層
PR 電子正孔対

Claims (6)

  1. PMOSトランジスタ型の不揮発性半導体メモリであって、
    N型シリコン層中にソース/ドレインとして形成された第1及び第2P型拡散層と、
    前記ソース及び前記ドレインに挟まれたチャネル領域上に、絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記チャネル領域と前記ゲート電極との間の前記絶縁膜中に形成され、電荷が蓄積される電荷蓄積層と
    を備え、
    前記ソースから前記ドレインへ向かう方向は、前記N型シリコン層の結晶方位<100>である
    不揮発性半導体メモリ。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    データ書き換え時、チャネルホットホールと前記N型シリコン層及び前記ドレインとの衝突により生成されるホットエレクトロンが、前記電荷蓄積層に注入される
    不揮発性半導体メモリ。
  3. 請求項1又は2に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記N型シリコン層の表面は結晶面(100)である
    不揮発性半導体メモリ。
  4. 請求項1又は2に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記電荷蓄積層は、浮遊ゲートである
    不揮発性半導体メモリ。
  5. 請求項1又は2に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記絶縁膜は酸化膜であり、
    前記電荷蓄積層は窒化膜である
    不揮発性半導体メモリ。
  6. 不揮発性半導体メモリの動作方法であって、
    前記不揮発性半導体メモリは、
    N型シリコン層中にソース/ドレインとして形成された第1及び第2P型拡散層と、
    前記ソース及び前記ドレインに挟まれたチャネル領域上に、絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記チャネル領域と前記ゲート電極との間の前記絶縁膜中に形成され、電荷が蓄積される電荷蓄積層と
    を備え、
    前記ソースから前記ドレインへ向かう方向は、前記N型シリコン層の結晶方位<100>であり、
    前記動作方法は、
    (A)データ書き換え時、前記ソースの電位に対して負の電位を、前記ゲート電極に印加するステップと、
    (B)前記(A)ステップと同時に、前記ソースの電位に対して負の電位を、前記ドレインに印加するステップと
    を有する
    不揮発性半導体メモリの動作方法。
JP2006338869A 2006-12-15 2006-12-15 不揮発性半導体メモリ及びその動作方法 Pending JP2008153381A (ja)

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