JP2008151013A - タービンロータおよび蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接部における熱応力の発生を抑制し、高温蒸気で駆動して熱効率の向上を図ることができ、優れた信頼性を有するタービンロータおよび蒸気タービンを提供することを目的とする。
【解決手段】タービンロータ300は、高温蒸気が通過する高温タービンロータ構成部301と、高温タービンロータ構成部301を挟んで溶接により連結され、高温タービンロータ構成部301とは異なる材料からなる低温タービンロータ構成部302と、高温タービンロータ構成部301と低温タービンロータ構成部302との溶接部120の近傍の高温タービンロータ構成部301を冷却蒸気240により冷却する。冷却蒸気240が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部120までの距離を、高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径で除した値が0.3以上となるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、異種材料を溶接して構成されるタービンロータおよびこのタービンロータを備える蒸気タービンに関する。
火力発電設備における高温部の大半には、製造性や経済性に優れたフェライト系耐熱鋼が使用されてきた。この従来の火力発電設備の蒸気タービンにおいては、蒸気条件が一般に600℃級以下の蒸気温度であるため、タービンロータ、動翼等の主要部材にはフェライト系耐熱鋼が用いられている。
しかし近年は、環境保全を背景とした火力発電設備の高効率化が積極的に進められ、600℃程度の高温蒸気を利用した蒸気タービンが運転されている。このような蒸気タービンにおいては、フェライト系耐熱鋼の諸特性では要求特性を満足できない構成部品があるため、その構成部品をより高温特性に優れた耐熱合金やオーステナイト系耐熱鋼で形成しているものもある。
一方、650℃以上の高温蒸気を利用した蒸気タービンに対して、オーステナイト系材料の使用を極力削減して蒸気タービン発電設備を構成する技術が開示されている(例えば、特許文献1−3参照。)。この蒸気タービン発電設備は、超高圧タービン、高圧タービン、中圧タービン、低圧タービン、第2の低圧タービンおよび発電機が一軸に連結されており、超高圧タービンと高圧タービンは同一の外部ケーシング内に組み込まれて独立したものとされている(例えば、特許文献2参照。)。
また、地球環境保護の観点から、CO、SOx、NOxの排出量の抑制のために、更なる高効率化へのニーズが高まる状況にある。火力発電設備におけるプラント熱効率の高効率化を図るためには、蒸気温度を高めることが最も有効な手段の一つであり、700℃級の蒸気タービンの開発が検討されている。
また、上記した蒸気温度の高温化に対応するため、タービン構成部品を冷却蒸気によって冷却する技術も開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
特開平7−247806号公報 特開2000−282808号公報 特許第3095745号公報 特開2004−353603号公報
例えば、630℃以上の温度の蒸気を導入する蒸気タービンの開発において、特にタービン構成部品の強度保証に関して解決すべき問題が多く存在する。従来、火力発電設備では、蒸気タービンに使用するタービンロータ、ノズル、動翼、ノズルボックス(蒸気室)、蒸気供給管等のタービン構成部品に改良された耐熱鋼を使用していたが、再熱蒸気温度が630℃以上になると、タービン構成部品の強度保証を高く維持することが難しい。
このため、蒸気タービンにおいて、従来の改良された耐熱鋼をタービン構成部品にそのまま使用しても強度保証を高く維持できる新たな技術の実現が望まれている。この新たな技術の一つとして、上記したタービン構成部品を冷却蒸気によって冷却する技術が期待されているが、例えばタービンロータやケーシングを冷却蒸気によって冷却して、タービン初段に対応する部位から従来材を適用するためには、主流の数%に及ぶ冷却蒸気量を必要とする。また、冷却蒸気が通路部内に流入することによって、翼列性能の劣化に伴うタービン単体での内部効率の低下が問題となる。
また、高温部を構成する材料に、高温での強度に優れかつ耐水蒸気酸化特性を有する材料である、Inco625、Inco617およびInco713(Inco社製)等のNi基合金やSUS310等のオーステナイト鋼を使用し、低温部を構成する材料に、フェライト鋼、新12Cr鋼、改良12Cr鋼、12Cr鋼やCrMoV鋼を使用し、双方を溶接等で接合する場合には、溶接部に発生する熱応力が問題となる。すなわち、高温部に使用するNi基合金やオーステナイト鋼の線膨張係数は、低温部に使用するフェライト鋼等の線膨張係数よりも大きく、溶接部では伸び差による大きな熱応力が発生し、溶接部近傍が破断する可能性がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、溶接部における熱応力の発生を抑制し、高温蒸気で駆動して熱効率の向上を図ることができ、優れた信頼性を有するタービンロータおよび蒸気タービンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のタービンロータは、高温蒸気が導入される蒸気タービンに貫設されるタービンロータであって、高温蒸気が通過する高温タービンロータ構成部と、前記高温タービンロータ構成部を挟んで溶接により連結され、前記高温タービンロータ構成部とは異なる材料からなる低温タービンロータ構成部と、前記高温タービンロータ構成部と前記低温タービンロータ構成部との溶接部の近傍の前記高温タービンロータ構成部に冷却蒸気を吹き付けて冷却する冷却手段とを備え、前記冷却手段によって冷却蒸気が吹き付けられる前記高温タービンロータ構成部の位置から前記溶接部までの距離を、前記高温タービンロータ構成部のタービンロータ径で除した値が0.3以上となることを特徴とする。
このタービンロータによれば、冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部の位置から溶接部までの距離を、高温タービンロータ構成部のタービンロータ径で除した値を0.3以上となるように、冷却蒸気の吹き付け位置および溶接部を設定することで、接合面に発生する熱応力を抑制することができる。
本発明の蒸気タービンは、高温蒸気が通過する高温タービンロータ構成部と、前記高温タービンロータ構成部を挟んで溶接により連結され、前記高温タービンロータ構成部とは異なる材料からなる低温タービンロータ構成部と、前記高温タービンロータ構成部と前記低温タービンロータ構成部との溶接部の近傍の前記高温タービンロータ構成部に冷却蒸気を吹き付けて冷却する冷却手段とを備えるタービンロータが貫設された蒸気タービンであって、前記タービンロータにおいて、前記冷却手段によって冷却蒸気が吹き付けられる前記高温タービンロータ構成部の位置から前記溶接部までの距離を、前記高温タービンロータ構成部のタービンロータ径で除した値が0.3以上となることを特徴とする。
この蒸気タービンによれば、貫設するタービンロータにおいて、冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部の位置から溶接部までの距離を、高温タービンロータ構成部のタービンロータ径で除した値を0.3以上となるように、冷却蒸気の吹き付け位置および溶接部を設定することで、接合面に発生する熱応力を抑制することができる。
本発明のタービンロータおよび蒸気タービンによれば、溶接部における熱応力の発生を抑制し、高温蒸気で駆動して熱効率の向上を図ることができ、優れた信頼性を有する。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態のタービンロータ300を備えた蒸気タービン100の上半ケーシング部における断面を示した図である。
図1に示すように、蒸気タービン100は、内部ケーシング110とその外側に設けられた外部ケーシング111とから構成される二重構造のケーシングを備え、内部ケーシング110と外部ケーシング111との間にはヒートチャンバ112が形成される。内部ケーシング110内にはタービンロータ300が貫設されている。また、内部ケーシング110の内周面にはノズルダイヤフラム外輪117が多段に接続され、例えば9段落のノズル114a、114b…が配設される。また、タービンロータ300には、これらのノズル114a、114b…に対応してホイール部210a…に動翼115a…が植設されている。また、ノズルダイヤフラム内輪118b…のタービンロータ300側の面には、ノズルラビリンス119b…が設けられ、蒸気の漏洩を抑制している。
このタービンロータ300は、高温タービンロータ構成部301と、この高温タービンロータ構成部301を挟んで溶接により連結された低温タービンロータ構成部302とから構成されている。高温タービンロータ構成部301は、初段のノズル114a(蒸気温度が630〜730℃程度)に対応する位置から、通過する蒸気温度が550℃以下になる動翼115eの直上流側に位置するノズルダイヤフラム内輪118eに設けられたノズルラビリンス119eの下流端部にほぼ対応する位置にわたる領域に設けられる。一方、低温タービンロータ構成部302は、蒸気温度が550℃を下回る領域に設けられる。
また、上記した内部ケーシング110は、この高温タービンロータ構成部301が貫設された領域を覆う高温ケーシング構成部110aと、低温タービンロータ構成部302が貫設された領域を覆う低温ケーシング構成部110bとから構成される。これらの高温ケーシング構成部110aと低温ケーシング構成部110bとの間は、溶接接合またはボルト締結により連結されている。
ここで、高温タービンロータ構成部301および高温ケーシング構成部110aは、蒸気導入温度である630〜730℃程度の高温蒸気から550℃程度の蒸気に晒されるため、高温における機械的強度(例えば、10万時間でのクリープ破断強度)が大きく、かつ耐水蒸気酸化特性を有する耐食性耐熱材料などで構成される。この耐食性耐熱材料として、例えばNi基合金が用いられ、具体的には、例えば、Inco社製のInco625、Inco617、Inco713などが挙げられる。なお、蒸気導入温度である630〜730℃程度の高温蒸気から550℃程度の蒸気に晒される領域、すなわち高温タービンロータ構成部301と高温ケーシング構成部110aとの間の領域に位置するノズル114a…、ノズルダイヤフラム外輪117、ノズルダイヤフラム内輪118b…、動翼115a…なども上記した耐食性耐熱材料で材料で構成される。
一方、550℃よりも低い温度の蒸気に晒される低温タービンロータ構成部302や低温ケーシング構成部110bは、上記した高温タービンロータ構成部301や高温ケーシング構成部110aを構成する材料とは異なる材料で構成され、従来からタービンロータやケーシングの材料として広く用いられているフェライト系耐熱鋼などで構成されることが好ましい。このフェライト系耐熱鋼として、具体的には、例えば新12Cr鋼、改良12Cr鋼、12Cr鋼、9Cr鋼またはCrMoV鋼などが挙げられるが、これらに限られるものではない。
さらに、蒸気タービン100には、蒸気流入管130が、外部ケーシング111および内部ケーシング110を貫通して設けられ、さらに蒸気流入管130の端部が、動翼115a側に向けて蒸気を導出するノズルボックス116に連通して接続されている。これらの蒸気流入管130やノズルボックス116は、蒸気導入温度である630〜730℃程度の高温蒸気に晒されるため、上記した耐食性耐熱材料で構成される。ここで、ノズルボックス116は、例えば、特開2004−353603号公報に開示されているように、ノズルボックスの壁の内部に冷却蒸気を流す冷却蒸気通路を形成し、ノズルボックスの壁内側面を遮蔽板で断続的に覆う構成としてもよい。これによって、ノズルボックスの壁に発生する熱応力などを低減して高い強度保証を維持することができる。
また、図1に示すように、タービンロータ300に沿って配設され、初段のノズル114aに対応する位置の溶接部126付近から初段の動翼115aに対応するホイール部210aに向けて冷却蒸気240を噴出する冷却蒸気供給配管220が設けられている。また、蒸気温度が550℃以下になる段落の動翼115eの直上流側(1段上流側)に位置する動翼115dと、この動翼115dの直下流側に位置するノズル114eとの間に配設され、高温タービンロータ構成部301に向けて冷却蒸気240を噴出する冷却蒸気供給配管230とを備えている。また、冷却蒸気供給配管220、230は、高温タービンロータ構成部301の周囲に所定の間隔で複数設けられてもよい。
なお、冷却蒸気供給配管230から噴出される冷却蒸気240は、動翼115dが植設されるホイール部210dの根元部や側面に向けて噴出されることが好ましい。そのため、冷却蒸気供給配管230の蒸気噴出口230aは、このホイール部210dの根元部や側面に向けられて構成されることが好ましい。これらの冷却蒸気供給配管220、230は、冷却手段として機能し、これらの冷却蒸気供給配管220、230から噴出された冷却蒸気240によって、タービンロータ300、溶接部120、126などが冷却される。
冷却蒸気240には、温度が500℃以下の蒸気が用いられることが好ましい。温度が500℃以下の蒸気が用いられることが好ましいのは、線膨張係数の高いNi基合金やオーステナイト鋼からなる高温タービンロータ構成部301の温度を低下させ、溶接部120、126近傍に作用する伸び差を低減し、熱応力の発生を効果的に抑えることができるからである。また、噴出される冷却蒸気240の流量は、蒸気タービン100内を流動する主流の蒸気流量の3%以下とすることが好ましい。主流の蒸気流量の3%以下とすることが好ましいのは、タービンプラント効率への影響が少ないからである。また、冷却蒸気240として、例えば、高圧タービンやボイラなどから抽出した蒸気、蒸気タービン100の途中段落から抽出した蒸気、さらに蒸気タービン100の排気経路125に排気される蒸気などを用いることができ、設定する冷却蒸気240の温度に基づいて、適宜にその供給源が選択される。
次に、冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部120までの距離Lと、高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dとの関係について、図2および図3を参照して説明する。
図2は、冷却蒸気供給配管230から冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301および溶接部120を含む部分の断面を拡大した図である。また、図3は、冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部120までの距離Lを高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dで除した値(L/D)と、熱応力との関係を示す図である。
ここで、冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置とは、冷却蒸気が直接吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置を意味する。そして、この冷却蒸気が直接吹き付けられた高温タービンロータ構成部301の部位から、冷却蒸気が流れる溶接部120に向う方向に、高温タービンロータ構成部301が冷却される。また、熱応力は、溶接部120に発生する熱応力である。
図3に示すように、冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部120までの距離Lを高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dで除した値(L/D)が減少するとともに、熱応力は増加している。そして、L/Dの値が0.3よりも小さくなるとことで、熱応力は制限値を超える。上記したように、熱応力を制限値以下に抑えるためには、L/Dの値を0.3以下にする必要があり、この範囲を本発明のL/Dの値の範囲とする。すなわち、使用する高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径に基づいて、高温タービンロータ構成部301に冷却蒸気を吹き付ける位置および溶接部120の位置を設定する。
なお、ここでは、冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部120までの距離Lを高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dで除した値(L/D)と、熱応力との関係について説明したが、冷却蒸気供給配管220によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部126までの距離を高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dで除した値と、熱応力との関係も同様である。すなわち、冷却蒸気供給配管220によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部126までの距離Lを高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dで除した値(L/D)を0.3以下にする。この場合も、使用する高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径に基づいて、高温タービンロータ構成部301に冷却蒸気を吹き付ける位置および溶接部126の位置を設定する。
また、図2に示すように、溶接部120は、蒸気温度が550℃以下になる段落の動翼115eの直上流側に位置するノズルダイヤフラム内輪118eまたはこのノズルダイヤフラム内輪118eに設けられたノズルラビリンス119eの下流端部にほぼ対応する位置に形成されることが好ましい。
続いて、蒸気タービン100における動作について、図1を参照して説明する。
蒸気流入管130を経て、蒸気タービン100内のノズルボックス116内に流入した温度が630〜730℃程度の蒸気は、内部ケーシング110に固定されたノズル114a…とタービンロータ300に植設された動翼115a…との間の蒸気通路を通り、タービンロータ300を回転させる。また、膨張仕事をした蒸気の大部分は、排気経路125を通り、蒸気タービン100から排気され、例えば図示しない低温再熱管を通りボイラに流入する。
なお、上記した蒸気タービン100において、膨張仕事をした蒸気の一部を冷却蒸気として、内部ケーシング110と外部ケーシング111との間に導き、外部ケーシング111や内部ケーシング110を冷却する構成を備えてもよい。この際、冷却蒸気は、グランドシール部127aまたは排気経路125から排気される。なお、冷却蒸気の導入方法はこれに限られるものではなく、例えば、蒸気タービン100の途中段落から抽出した蒸気や、他の蒸気タービンから抽出した蒸気を冷却蒸気として使用してもよい。
また、冷却蒸気供給配管230の蒸気噴出口230aから噴出され、高温タービンロータ構成部301に吹き付けられた冷却蒸気240は、動翼115dの直下流側における高温タービンロータ構成部301を冷却しながら下流側へ流れる。そして、さらに高温タービンロータ構成部301とノズルラビリンス119eと間を下流に向かって流れ、溶接部120およびその付近を冷却する。
また、冷却蒸気供給配管220の蒸気噴出口220aから噴出された冷却蒸気240は、初段の動翼115aに対応するホイール部210aに衝突し、ホイール部210aを冷却し、さらに高温タービンロータ構成部301から低温タービンロータ構成部302側へ流れることで、高温タービンロータ構成部301、溶接部126およびその付近を冷却する。そして、冷却蒸気240は、グランドシール部127bを通過し、その一部は、外部ケーシング111と内部ケーシング110との間を流れ、それぞれのケーシングを冷却する。さらに、ヒートチャンバ112に導入され、排気経路125から排気される。一方、グランドシール部127bを通過した残りの冷却蒸気240は、グランドシール部127aを通過し、排気される。
上記したように第1の実施の形態の蒸気タービン100および蒸気タービン100に貫設されているタービンロータ300によれば、高温タービンロータ構成部301と低温タービンロータ構成部302との溶接部120、126に近傍の高温タービンロータ構成部301に冷却蒸気240を吹き付けて冷却することで、高温タービンロータ構成部301と低温タービンロータ構成部302とを構成する材料の線膨張係数の差によって生じる溶接部120、126の接合面に発生する熱応力を抑制することができ、破断等を防止することができる。さらに、冷却蒸気供給配管220、230によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部301の位置から溶接部120、126までの距離Lを高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dで除した値(L/D)を0.3以下にするように、冷却蒸気を吹き付ける高温タービンロータ構成部301における位置および高温タービンロータ構成部301のタービンロータ径Dを設定することで、接合面に発生する熱応力を効率よく抑制することができる。
ここで、第1の実施の形態の蒸気タービン100は上記した実施の形態に限られるものではない。ここで、第1の実施の形態の他の蒸気タービン100の構成について説明する。図4は、ノズルダイヤフラム内輪118eに延設部材260を設けた場合の高温タービンロータ構成部301および溶接部120を含む部分の断面を拡大した図である。
図4に示すように、冷却蒸気供給配管230が挿入されるホイール部210dとこのホイール部210dの直下流側に設けられたノズルダイヤフラム内輪118eとの間において、ノズルダイヤフラム内輪118eに、ホイール部210dの近傍まで高温タービンロータ構成部301に沿って、冷却蒸気供給配管230を貫通させるための貫通口261が形成された延設部材260を延設してもよい。
具体的には、延設部材260は、例えば、冷却蒸気供給配管230を貫通させる貫通口261が形成された、ホイール部210dに接触しない程度の幅のリング状部材で構成される。そして、このリング状部材は、ノズルダイヤフラム内輪118eの所定の位置に、高温タービンロータ構成部301を中心軸として配置される。また、高温タービンロータ構成部301の周囲に複数の冷却蒸気供給配管230が設けられた場合には、それぞれの冷却蒸気供給配管230の位置に対応して貫通口261が形成される。延設部材260は、延設部材260のホイール部210d側の端部が、ホイール部210dの動翼115dに近い側に位置するように、ノズルダイヤフラム内輪118eに設けられることが好ましい。
ここで、ホイール部210dとこのホイール部210dの直下流側に設けられたノズルダイヤフラム内輪118eとの間に冷却蒸気供給配管230を挿入することで、ホイール部210dとノズルダイヤフラム内輪118eとの隙間は広くなる。この隙間が広くなると、この隙間に主流蒸気を巻き込む可能性がある。これによって、一部の主流蒸気がノズルラビリンス119eと高温タービンロータ構成部301との間に流入するので、冷却蒸気240による高温タービンロータ構成部301の冷却効率の向上を図る観点から好ましくない。しかしながら、本発明のように、延設部材260を設けることで、主流蒸気がこの隙間に流入するのを抑制することができるとともに、冷却蒸気240が主流蒸気側に漏洩するのを防止することができる。これによって、冷却蒸気240によって高温タービンロータ構成部301を効率よく冷却することができる。また、上記したように、延設部材260を、延設部材260のホイール部210d側の端部が、ホイール部210dに植設された動翼115dに近い側に位置するように設けることで、ホイール部210dやノズルダイヤフラム内輪118eにおける高温の主流蒸気に晒される面積を減少することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のタービンロータ400を備えた蒸気タービン100について図5を参照して説明する。
第2の実施の形態のタービンロータ400は、高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402との接合端部の構成が、第1の実施の形態のタービンロータ300の構成とは異なる以外は、第1の実施の形態のタービンロータ300と同じ構成である。したがって、ここでは、高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402との接合端部の構成について主に説明する。
図5は、第2の実施の形態のタービンロータ400における高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402との溶接部120の断面を示す図である。なお、第1の実施の形態のタービンロータ300と同一の構成部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略または簡略する。
図5に示すように、高温タービンロータ構成部401および低温タービンロータ構成部402のそれぞれの接合端面は、タービンロータ軸を中心に円形状の凹部430、431を有するとともに、周縁部で互いに溶接により接合された円環状の面を有している。また、溶接部120の内部には、空間部440が形成されている。
高温タービンロータ構成部401および低温タービンロータ構成部402に形成された凹部430、431の深さは、冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気240が吹き付けられる高温タービンロータ構成部401の位置に対応する位置に至るまでの深さを有していることが好ましい。このように、凹部430、431の深さを冷却蒸気240が吹き付けられる高温タービンロータ構成部401の位置に対応する位置に至るまでの深さとすることで、冷却蒸気240により冷却する高温タービンロータ構成部401の容積を削減することができる。これによって、高温タービンロータ構成部401および溶接部120が効率よく冷却され、高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402とを構成する材料の線膨張係数の差によって生じる溶接部120の接合面に発生する熱応力を抑制することができる。
なお、冷却蒸気供給配管220によって冷却蒸気240が吹き付けられる側の高温タービンロータ構成部401の接合端部、およびこの接合端部に溶着される低温タービンロータ構成部402の接合端部も、上記した冷却蒸気供給配管230によって冷却蒸気240が吹き付けられる側の高温タービンロータ構成部401の接合端部、およびこの接合端部に溶着される低温タービンロータ構成部402の接合端部の構成と同様に構成することができる。そして、高温タービンロータ構成部401および溶接部126が効率よく冷却され、高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402とを構成する材料の線膨張係数の差によって生じる溶接部126の接合面に発生する熱応力を抑制し、破断等を防止することができる。
ここで、第2の実施の形態のタービンロータ400の構成は、上記した構成に限られるものではない。ここで、第2の実施の形態の他のタービンロータ400の構成について説明する。図6および図7は、空間部440に冷却蒸気240の一部を導くための冷却蒸気導入口500を備えたタービンロータ400における高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402との溶接部120の断面を示す図である。
図6に示すように、タービンロータ400において、高温タービンロータ構成部401に、冷却蒸気240の一部を空間部440に導くための冷却蒸気導入口500を形成し、さらに溶接部120と蒸気温度が550℃以下になる段落の動翼115eが植設されているホイール部210eとの間の低温タービンロータ構成部402に、空間部440に導かれた冷却蒸気240を排出するための冷却蒸気排出口510を形成してもよい。
また、図7に示すように、タービンロータ400において、高温タービンロータ構成部401に、冷却蒸気240の一部を空間部440に導くための冷却蒸気導入口500を形成し、さらに蒸気温度が550℃以下になる段落の動翼115eが植設されているホイール部210eと、このホイール部210eの直下流のノズルダイヤフラム内輪118fとの間の低温タービンロータ構成部402に、空間部440に導かれた冷却蒸気240を排出するための冷却蒸気排出口520を形成してもよい。
上記したタービンロータ400では、冷却蒸気導入口500から空間部440内に流入した冷却蒸気240は、空間部440内を循環し、高温タービンロータ構成部401、溶接部120および低温タービンロータ構成部402を内部から冷却する。特に、高温となる高温タービンロータ構成部401の冷却作用が得られる。そして、空間部440内を循環した冷却蒸気240は、冷却蒸気排出口510、520から低温タービンロータ構成部402の外部に排出される。
このように、空間部440内に冷却蒸気240の一部を導いて、高温タービンロータ構成部401や溶接部120を内部からも冷却することで、高温タービンロータ構成部401や溶接部120を効率よく冷却することができ、溶接部120近傍における高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402との温度差を限りなく小さくすることができる。これによって、高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402とを構成する材料の線膨張係数の差によって生じる溶接部120の接合面に発生する熱応力を抑制し、破断等を防止することができる。
なお、冷却蒸気供給配管220によって冷却蒸気240が吹き付けられる側の高温タービンロータ構成部401および低温タービンロータ構成部402においても、上記したように、空間部内に冷却蒸気240の一部を導く冷却蒸気導入口および空間部440内を循環した冷却蒸気240を排出する冷却蒸気排出口を備えてもよい。この場合においても、上記した場合と同様に、高温タービンロータ構成部401や溶接部126を効率よく冷却することができ、溶接部126近傍における高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402との温度差を限りなく小さくすることができる。これによって、高温タービンロータ構成部401と低温タービンロータ構成部402とを構成する材料の線膨張係数の差によって生じる溶接部126の接合面に発生する熱応力を抑制し、破断等を防止することができる。
以上、本発明を一実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明に係る実施の形態のタービンロータを備えた蒸気タービンの上半ケーシング部における断面を示した図。 冷却蒸気供給配管から冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部および溶接部を含む部分の断面を拡大した図。 冷却蒸気供給配管によって冷却蒸気が吹き付けられる高温タービンロータ構成部の位置から溶接部までの距離Lを高温タービンロータ構成部のタービンロータ径Dで除した値(L/D)と、熱応力との関係を示す図。 ノズルダイヤフラム内輪に延設部材を設けた場合の高温タービンロータ構成部および溶接部を含む部分の断面を拡大した図。 第2の実施の形態のタービンロータにおける高温タービンロータ構成部と低温タービンロータ構成部との溶接部の断面を示す図。 空間部に冷却蒸気の一部を導くための冷却蒸気導入口を備えたタービンロータにおける高温タービンロータ構成部と低温タービンロータ構成部との溶接部の断面を示す図。 空間部に冷却蒸気の一部を導くための冷却蒸気導入口を備えたタービンロータにおける高温タービンロータ構成部と低温タービンロータ構成部との溶接部の断面を示す図。
符号の説明
100…蒸気タービン、110…内部ケーシング、110a…高温ケーシング構成部、110b…低温ケーシング構成部、111…外部ケーシング、112…ヒートチャンバ、300…タービンロータ、301…高温タービンロータ構成部、302…低温タービンロータ構成部、114a,114b…ノズル、115a,115b…動翼、116…ノズルボックス、117…ノズルダイヤフラム外輪、118b…ノズルダイヤフラム内輪、119b…ノズルラビリンス、120,126…溶接部、125…排気経路、127a,127b…グランドシール部、130…蒸気流入管、210a…ホイール部、220,230…冷却蒸気供給配管、220a,230a…蒸気噴出口、240…冷却蒸気。

Claims (13)

  1. 高温蒸気が導入される蒸気タービンに貫設されるタービンロータであって、
    高温蒸気が通過する高温タービンロータ構成部と、
    前記高温タービンロータ構成部を挟んで溶接により連結され、前記高温タービンロータ構成部とは異なる材料からなる低温タービンロータ構成部と、
    前記高温タービンロータ構成部と前記低温タービンロータ構成部との溶接部の近傍の前記高温タービンロータ構成部に冷却蒸気を吹き付けて冷却する冷却手段と
    を備え、
    前記冷却手段によって冷却蒸気が吹き付けられる前記高温タービンロータ構成部の位置から前記溶接部までの距離を、前記高温タービンロータ構成部のタービンロータ径で除した値が0.3以上となることを特徴とするタービンロータ。
  2. 前記冷却手段が、冷却蒸気を前記高温タービンロータ構成部に吹き付けるための冷却蒸気管を備えることを特徴とする請求項1記載のタービンロータ。
  3. 蒸気温度が550℃以下になる動翼が植設される第1のロータホイール部よりも1段上流側の前記高温タービンロータ構成部における第2のロータホイール部の側面または根元部に向けて、前記冷却手段から冷却蒸気が噴出されることを特徴とする請求項1または2記載のタービンロータ。
  4. 前記溶接部が、前記ノズルダイヤフラム内輪または前記ノズルダイヤフラム内輪に設けられたノズルラビリンスの下流端部にほぼ対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のタービンロータ。
  5. 前記高温タービンロータ構成部および前記低温タービンロータ構成部のそれぞれの接合端面は、中心に円形状の凹部を有するとともに、周縁部で互いに溶接により接合された円環状の面を有し、内部に空間部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のタービンロータ。
  6. 前記高温タービンロータ構成部に、前記冷却蒸気の一部を前記空間部に導入するための冷却蒸気導入口を設け、かつ前記低温タービンロータ構成部に、前記空間部に導入された冷却蒸気を排出するための冷却蒸気排出口を設けたことを特徴とする請求項5記載のタービンロータ。
  7. 高温蒸気が通過する高温タービンロータ構成部と、
    前記高温タービンロータ構成部を挟んで溶接により連結され、前記高温タービンロータ構成部とは異なる材料からなる低温タービンロータ構成部と、
    前記高温タービンロータ構成部と前記低温タービンロータ構成部との溶接部の近傍の前記高温タービンロータ構成部に冷却蒸気を吹き付けて冷却する冷却手段と
    を備えるタービンロータが貫設された蒸気タービンであって、
    前記タービンロータにおいて、前記冷却手段によって冷却蒸気が吹き付けられる前記高温タービンロータ構成部の位置から前記溶接部までの距離を、前記高温タービンロータ構成部のタービンロータ径で除した値が0.3以上となることを特徴とする蒸気タービン。
  8. 前記冷却手段が、冷却蒸気を前記高温タービンロータ構成部に吹き付けるための冷却蒸気管を備えることを特徴とする請求項7記載の蒸気タービン。
  9. 蒸気温度が550℃以下になる動翼が植設される第1のロータホイール部よりも1段上流側の前記高温タービンロータ構成部における第2のロータホイール部の側面または根元部に向けて、前記冷却手段から冷却蒸気が噴出されることを特徴とする請求項7または8記載の蒸気タービン。
  10. 前記溶接部が、前記ノズルダイヤフラム内輪または前記ノズルダイヤフラム内輪に設けられたノズルラビリンスの下流端部にほぼ対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項7記載の蒸気タービン。
  11. 前記高温タービンロータ構成部および前記低温タービンロータ構成部のそれぞれの接合端面は、中心に円形状の凹部を有するとともに、周縁部で互いに溶接により接合された円環状の面を有し、内部に空間部が形成されていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  12. 前記高温タービンロータ構成部に、前記冷却蒸気の一部を前記空間部に導入するための冷却蒸気導入口を設け、かつ前記低温タービンロータ構成部に、前記空間部に導入された冷却蒸気を排出するための冷却蒸気排出口を設けたことを特徴とする請求項11記載の蒸気タービン。
  13. 前記冷却蒸気管が挿入される前記第2のロータホイール部と前記第2のロータホイール部の直下流側に設けられたノズルダイヤフラム内輪との間において、前記ノズルダイヤフラム内輪に、前記第2のロータホイール部の近傍まで前記高温タービンロータ構成部に沿って延設され、かつ前記冷却蒸気管を貫通させるための貫通口が形成された延設部材が設けられていることを特徴とする請求項9記載の蒸気タービン。
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