JP2008150891A - 開き戸の開放装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開き戸の開き操作時のラッチ24の解除に伴って戸パネル10を開放する開き戸の開放装置の構造を簡単にする。
【解決手段】開き戸の戸パネル10に、その戸パネル10から突出動作により戸当たり8を押して戸パネル10を開き方向に移動させる押出部材38を設け、この押出部材38をラッチ24の没入動作(引き込み動作)に応じて突出方向に前進移動させるようにする。
【選択図】図6
【解決手段】開き戸の戸パネル10に、その戸パネル10から突出動作により戸当たり8を押して戸パネル10を開き方向に移動させる押出部材38を設け、この押出部材38をラッチ24の没入動作(引き込み動作)に応じて突出方向に前進移動させるようにする。
【選択図】図6
Description
本発明は、開き戸の戸パネルをラッチの係合解除に応じて開き方向に回動させて開放をアシストするようにした開き戸の開放装置に関するものである。
一般に、住宅等の建築物の開口部に設けられている開き戸には、枠のラッチ受けに係合して戸パネルの閉鎖状態を保持するためのラッチが設けられている。そして、このラッチのラッチ受けとの係合を解除して開き戸を開くときには、戸パネルのレバーハンドル等の把手を掴んで下げる開き操作を行うことでラッチの係合を外した後、そのまま把手を戸パネルの開き方向である手前側に引くか奥側に押すかすることにより開き戸を開くことが行われている。
しかし、荷物等を持っていて両手が塞がっている状態で開き戸を開放しようとした場合や、手先の運動機能に障害がある身障者が開き戸を開放しようとした場合は、把手を掴む動作を行い難く、開き戸をスムースに開くことが困難となる。特に、戸パネルを手前に引いて開くためには、把手を確実に掴む必要があり、極めて困難であった。
そこで、従来、例えば特許文献1に示されるように、ラッチにスライド可能に支持されるアシスト体を設ける一方、枠のラッチ受け内に傾斜状のストライカを設け、ラッチが戸パネル内に没入したときに、その逆方向にアシスト体を突出させて先端部をストライカに押圧させ、その反力を利用して戸パネルを開き方向に強制的に回動させるようにした開放装置が提案されている。
特開2005−299299号公報
ところが、上記特許文献1のものでは、開放装置を有効に働かせるためには、ラッチ受けとして、ストライカが形成された特殊なものを取り付ける必要があるだけでなく、ラッチが引き込むのに連動して、アシスト体が突出させるための構造が複雑となるという問題があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記の機能を持つ開き戸の開放装置の機構を工夫することにより、その構造を簡単にしながら、開き操作時のラッチの係合解除に伴って戸パネルを開放し得るようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、戸パネルに、戸当たりを押して戸パネルを開き方向に回動させる部材を設け、この部材をラッチの没入動作(引き込み動作)に応じて押し動作させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、枠と、この枠の内部に開閉可能に支持された戸パネルと、この戸パネルに閉じ位置で当接して戸パネルを閉じ位置に規制する戸当たりとを備え、上記枠にはラッチ受けが設けられている一方、上記戸パネルには、開閉操作される把手と、この把手の開閉操作に応じて戸先端面に対し出没し、戸パネルの閉じ位置で突出したときに上記ラッチ受けに進入係合して戸パネルを閉じ位置に保持するラッチとが設けられている開き戸の開放装置が対象である。
そして、上記戸パネルにおいて、該戸パネルが閉じ位置にあるときに上記戸当たりに当接する側面に出没方向に進退可能に設けられた押出部材と、上記ラッチが没入方向に移動したときに上記押出部材を、その先端部が戸当たりを押して戸パネルが閉じ位置から開くように突出方向に移動させる押出部材駆動機構とを備えたことを特徴とする。
上記の構成によると、開き戸の閉じ位置では、戸パネルに設けられている押出部材は没入方向に後退移動しており、その先端部は戸当たりを押していない。また、ラッチは戸パネルの戸先端面から突出していて、枠のラッチ受けに進入係合しており、このラッチとラッチ受けとの係合により戸パネルが閉じ位置に保持されている。そして、把手が開き操作されてラッチが戸先端面内に没入し、そのラッチとラッチ受けとの係合が解除されて戸パネルが開放状態となると、そのラッチの没入移動に伴い、押出部材駆動機構によって押出部材が駆動されて突出方向に前進移動し、その先端部が戸当たりを押す。このことで、上記開き状態となっている戸パネルが閉じ位置から開くように押され、開き戸の開放がアシストされる。
この発明では、戸パネルに設けた押出部材をラッチの没入動作に応じて突出方向に移動させ、その先端部で戸当たりを押して戸パネルを開放させるので、従来のように特殊なラッチ受けやアシスト体は不要となり、開き戸の開放装置の構造が簡単になる。
請求項2の発明では、上記押出部材駆動機構は、ラッチに設けられかつ該ラッチの出没方向に対し傾斜する傾斜カム面と、押出部材の基部に設けられ、上記ラッチの没入移動に応じて上記傾斜カム面により押圧されて押出部材を突出方向に前進移動させるカムフォロワとを有するものとする。
この発明によると、開き戸の開き時にラッチが戸先端面内に没入すると、このラッチの没入移動に伴い、ラッチの傾斜カム面により押出部材のカムフォロワが押圧されることで、その押出部材が駆動されて突出方向に前進移動し、その先端部が戸当たりを押す。このことで、好ましい押出部材駆動機構が具体的に得られる。
請求項3の発明では、上記押出部材を没入方向に付勢する付勢手段を設ける。こうすれば、ラッチが突出状態に戻ったときに、付勢手段によって押出部材を没入方向の後退位置にスムーズに復帰させることができる。
以上説明したように、請求項1の発明によると、開き戸の戸パネルに、その戸パネルからの突出方向の前進移動により戸当たりを押して戸パネルを開き方向に回動させる押出部材を設け、この押出部材をラッチの没入動作(引き込み動作)に応じて前進移動させるようにしたことにより、荷物等で両手が塞がっている状態で開き戸を開放しようとした場合や、手先の運動機能に障害がある身障者が開き戸を開放しようとした場合に、把手の開き操作に応じたラッチの解除動作に引き続いて自動的に戸パネルを開き動作させ、その開き戸の開放装置の構造の簡単化を図ることができる。
請求項2の発明によると、ラッチに傾斜カム面を設ける一方、押出部材には、ラッチの没入移動に伴い傾斜カム面によって押圧されるカムフォロワを設けたことにより、ラッチの没入移動に応じて押出部材を突出方向に前進移動させる押出部材駆動機構の好適な構造が得られる。
請求項3の発明によると、押出部材を没入方向に付勢する付勢手段を設けたことにより、ラッチの突出状態への復帰に伴って押出部材を没入方向の後退位置にスムーズに復帰させることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図9は本発明の実施形態に係る開き戸Dを示す。この開き戸Dは、図4〜図6に示すように、第1室R1(図9では手前側の室)と第2室R2との境界部に設置されるもので、左右の縦枠部1a,1b及び該両縦枠部1a,1bの上端間に連結された横枠部1cからなる枠1と、この枠1の内部に配置された戸パネル10とを備えている。この戸パネル10の左右側端部の一方(図9では右側端部)は支持側端部10aに、また他方(図9では左側端部)は回動側端部10bにそれぞれ設定され、支持側端部10aは、該支持側端部10aに対応する図9右側の縦枠部1aに上下複数の蝶番11,11(支軸)を介して回動可能に支持されており、このことで戸パネル10は枠1に蝶番11,11によって開閉可能に支持され、その蝶番11,11を支点として、戸パネル10を図4〜図6で反時計回り方向に回動させて回動側端部10bを第1室R1側に向かう方向に移動させたときに開き戸Dが開く一方、図4〜図6で時計回り方向に回動させて回動側端部10bを第2室R2側に向かう方向に移動させたときに開き戸Dが閉じるようになっている。尚、説明の便宜を図るため、枠1及び戸パネル10の第1室R1側を表側とし、第2室R2側を裏側とする。
上記戸パネル10の回動側端部10bに対応する図9左側の縦枠部1bの内面には、上下方向に延びる凹条3が形成され、この凹条3には、例えば中空の樹脂等からなる戸当たり8が嵌合されて取付固定されており(戸当たり8は、中空の樹脂等以外のものでもよく枠1と一体のものでもよい)、図4に示すように、戸パネル10が閉じ位置にあるときに、その回動側端部10bに戸当たり8を当接させて戸パネル10を閉じ位置に規制するようにしている。
上記戸当たり8の表側(第1室R1側)近傍の縦枠部1b内面には、所定高さの位置にラッチ受け4が形成されている。このラッチ受け4は、縦枠部1b内面を例えば矩形状に凹陥させた凹陥部5と、この凹陥部5を覆うように縦枠部1b内面に取付固定され、凹陥部5の開口に対応する開口部6aを有するラッチ受材6とからなり、このラッチ受材6の開口部6aに戸パネル10側の後述するラッチ24を進入させることで、そのラッチ24とラッチ受け4とを係合させて戸パネル10を閉じ位置に保持するようになっている。
一方、図7及び図8に示すように、上記戸パネル10の回動側端部10bにはドア開閉ユニット14が取り付けられている。このドア開閉ユニット14は、戸パネル10の厚さよりも薄い有底の矩形箱状のケース本体16と、このケース本体16にその開口を塞ぐように一体形成され、ケース本体16よりも上下に延びる取付パネル部17とを有するケース15を備え、取付パネル部17には、戸パネル10が閉じ位置にあるときの上記ラッチ受け4(ラッチ受材6の開口部6a)に対応する位置にラッチ出没孔18が開口されている。そして、ケース15は、ケース本体16を戸パネル10の回動側端部10bの戸先端面に凹陥形成した矩形状の収容部分内に収容しかつ取付パネル部17を戸先端面にねじ止め等で固定することによって戸パネル10に取り付けられている。
ケース本体16内には、取付パネル部17側(戸先端面側)である前側の下部に位置するラッチ収容室20と、取付パネル部17と反対側である後側に位置するリンク収容室21とが隔壁22によって区画形成されている。ラッチ収容室20にはラッチ24が上記取付パネル部17のラッチ出没孔18を挿通して戸先端面に対し出没するようにスライド可能に支持されて収容されており、このラッチ24が戸パネル10の閉じ位置で突出したときに上記ラッチ受け4(ラッチ受材6の開口部6a)に進入係合して戸パネル10を閉じ位置に保持するようになっている。
ラッチ24の後端部(戸パネル10の支持側端部10a側)には、後端に係合部24bを有するロッド状の連結部24aが一体に突設され、この連結部24aは隔壁22をスライド可能に挿通されて、後端の係合部24bがリンク収容室21に位置している。ラッチ24と隔壁22との間には連結部24a周りに配置した圧縮ばね25が縮装されており、この圧縮ばね25によってラッチ24を常時突出方向に付勢している。
ラッチ24の先端部には、その先端裏側(戸当たり8側)の角部を斜めに切り欠くことで、ラッチ24の先端側に向かって表側に向かうように傾斜する傾斜面24cが形成されており、戸パネル10を閉じ位置に回動させたときに、その先端傾斜面24cを縦枠部1b内面の表側角部に当接させることで、ラッチ24を後述のレバーハンドル26の操作によらずに上記圧縮ばね25の付勢力に抗して没入させるようにしている。
上記ケース本体16のリンク収容室21には、レバーハンドル26の操作に応じてラッチ24を没入移動させるラッチ駆動機構27が設けられている。このラッチ駆動機構27は、リンク収容室21の下部に下端のボス部28aにて表裏方向の回動中心回りに回動可能に支持された略上下方向に延びるアーム28を有し、このアーム28のボス部28aには断面矩形状のハンドル取付口29が貫通形成され、このハンドル取付口29にはハンドル軸30が嵌挿されて回動一体に固定されている。このハンドル軸30はケース本体16及び戸パネル10を貫通して戸パネル10の表裏面に突出し、その突出部には、水平方向に延びる把手としてのレバーハンドル26が一体的に固定されている。
また、リンク収容室21の上部には略上下方向に延びるリンク31が上端の基端部にて表裏方向の軸33回りに回動可能に支持されている。このリンク31の上下中間部後側(アーム28側)には、アーム28の上端部に該アーム28が開き方向に回動したときのみに係合するリンク係止部31aが、また下端の前側には、上記ラッチ24後端の係合部24bに常時係合するラッチ係止部31bがそれぞれ形成されている。
さらに、アーム28にはボス部28aよりも下側に延びるばね受部28bが突設され、このばね受部28bと隔壁22の後面との間には圧縮ばね32が縮装されており、この圧縮ばね32によってアーム28を常時図7及び図8で反時計回り方向に付勢している。そして、開き戸Dの開き時、戸パネル10の表裏両側にあるレバーハンドル26,26のいずれかを圧縮ばね32の付勢力に抗して先端部が戸パネル10の表裏面に沿って下方に移動するように押し下げ操作して回動させることで、このレバーハンドル26と一体のアーム28を図7及び図8で時計回り方向に回動させ、このアーム28の回動により、その先端部にリンク31をリンク係止部31aで係合させて、そのリンク31を図7及び図8で反時計回り方向に回動させ、このリンク31の回動により、そのラッチ係止部31bに係合部24bで係合しているラッチ24を圧縮ばね25の付勢力に抗して没入移動させて、そのラッチ24のラッチ受け4との係合を解除し、戸パネル10を開放可能状態とするようになっている。
尚、ラッチ24が先端傾斜面24cと縦枠部1b内面の表側角部との当接や押込み力等によって、レバーハンドル26の操作によらずに没入移動したときには、ラッチ駆動機構27のリンク31のみがラッチ24の移動と共に回動するだけで、アーム28、ハンドル軸30、レバーハンドル26は回動しないようになっている。
本発明の特徴として、図1及び図2に示すように、上記ラッチ24には、その戸当たり8側にある先端傾斜面24cの上下中央部を部分的に抉った形状の凹部34が形成され、この凹部34のラッチ24先端側の面には、ラッチ24の出没方向に対しラッチ24先端側に向かって裏側に向かうように傾斜する傾斜カム面35が形成されている。
また、上記ドア開閉ユニット14の取付パネル部17は、戸パネル10の裏面側に折り曲げられて延びる折曲げ部17aを有し、この折曲げ部17aには上記ラッチ24の凹部34と同じ高さ位置に、ケース本体16のラッチ収容室20迄の範囲に亘り戸パネル10を貫通して延びる貫通孔37が開口され、この貫通孔37には丸棒状の押出部材38が基端部を上記ラッチ24の凹部34内に位置せしめた状態で戸パネル10の表裏方向(厚さ方向)にスライド可能に収容支持されている。すなわち、この押出部材38は、戸パネル10において、その戸パネル10が閉じ位置にあるときに上記戸当たり8に当接する側面(裏面)に出没方向に進退可能に設けられている。図3に拡大して示すように、押出部材38の長さ方向の略中央の外周部にはフランジ状の突起38aが一体に突設されている。また、押出部材38の基端部には傾斜面からなるカムフォロワ39が形成され、このカムフォロワ39の傾斜方向はラッチ24の傾斜カム面35に一致しており、ラッチ24の傾斜カム面35及び押出部材38のカムフォロワ39により押出部材駆動機構40が構成されている。そして、この押出部材駆動機構40により、ラッチ24が没入移動したときにそれに応じてラッチ24の傾斜カム面35により押出部材38をカムフォロワ39で押圧して突出方向に前進移動させ、その先端部により戸当たり8を押して戸パネル10を閉じ位置から開くようになっている。
また、上記押出部材38外周の突起38aと、ドア開閉ユニット14における取付パネル部17の折曲げ部17aとの間には、押出部材38周りに配置した付勢手段としての圧縮ばね42が縮装されており、この圧縮ばね42によって押出部材38を常時没入方向に付勢している。
次に、上記実施形態の作動について説明する。開き戸Dの閉じ位置では、図7に示すように、戸パネル10のレバーハンドル26は圧縮ばね32の付勢力によって水平状態にあり、ラッチ24は圧縮ばね25の付勢力によって付勢されて戸先端面から突出している。図4に示すように、このラッチ24は枠1の縦枠部1bにおけるラッチ受け4に進入して係合しており、このことで、戸パネル10は戸当たり8に当接した状態で閉じ位置に保持されている。また、上記ラッチ24の突出状態では、押出部材38が圧縮ばね42の付勢力によって没入方向に後退移動しており、その先端部は戸当たり8を押していない。
そして、開き戸Dを開くために、図8に示すように、戸パネル10の表裏面にあるレバーハンドル26,26が第1室R1又は第2室R2のいずれかから押し下げられて開き操作されると、この各レバーハンドル26の開き操作に伴い、アーム28が圧縮ばね32の付勢力に抗して図7及び図8で時計回り方向に回動し、このアーム28の先端にリンク31がリンク係止部31aで係合して図7及び図8で反時計回り方向に回動し、このリンク31のラッチ係止部31bに係合部24bで係合しているラッチ24が圧縮ばね25の付勢力に抗して没入移動し、そのラッチ24がラッチ受け4から抜け出して両者の係合が解除され、戸パネル10が開放可能状態となる。
このようなラッチ24の没入が行われると、それに伴い、図5に示すように、ラッチ24の凹部34内の傾斜カム面35が押出部材38の基端部にあるカムフォロワ39を押し、このことで押出部材38がばね42の付勢力に抗して突出方向に前進移動し、その先端部がそれに対向する戸当たり8を押し、その反力により戸パネル10自体が押し返されて開き方向に回動する。ラッチ24が没入した状態では、図6に示すように、押出部材38が完全に突出して開き戸Dが開くこととなる。
すなわち、以上により、レバーハンドル26を開き操作してラッチ24による閉じ位置への保持を解除するのと当時に自動的に戸パネル10が開き位置から閉じ方向に回動して開くこととなる。
そのため、第1室R1から開き戸Dを開く際に、荷物等を持っていて両手が塞がっている状態で開き戸Dを開放しようとした場合や、手先の運動機能に障害がある身障者が開き戸Dを開放しようとした場合は、レバーハンドル26を押し下げる操作さえすれば、その後は戸パネル10が強制的に開き方向に回動するので、レバーハンドル26を掴んだ状態で戸パネル10を手前に引いて開く動作は不要となり、開き戸Dをスムースに開き、その開き操作をアシストすることができる。
尚、第2室R2から開き戸Dを開く際には、開き方向に回動した戸パネル10をそのまま表側に押せばよく、敢えてレバーハンドル26を掴む操作は不要である。
また、戸パネル10が開いて回動側端部10bが枠1の縦枠部1bから外れると、ラッチ24がばね25の付勢力によって突出し、それに伴い押出部材38がばね42の付勢力によって没入位置に戻る。このことで、押出部材38を没入位置にスムーズに復帰させることができる。
一方、開き戸Dを閉じるときには、上記開き動作とは逆の動作が行われ、レバーハンドル26を開き操作せずに戸パネル10を開き位置に回動させたときには、ラッチ24の先端傾斜面24cが縦枠部1b内面の表側角部に当接することで、ラッチ24が圧縮ばね25の付勢力に抗して没入する。或いはレバーハンドル26を開き操作して戸パネル10を開き位置に回動させたときには、上記ラッチ駆動機構27によりラッチ24が同様に没入する。このラッチ24の没入動作により、上記開き時と同様に、押出部材38が突出方向に前進するが、ラッチ24がラッチ受け4の位置に対応して突出移動しながら該ラッチ受け4に進入するのと同時に、押出部材38はばね42の付勢力によって没入位置に戻る。よって、押出部材38が戸当たり8に当接することが原因で戸パネル10の閉じ位置への移動が干渉されることはない。
したがって、この実施形態においては、戸パネル10に押出部材38を設け、この押出部材38をラッチ24の没入動作に応じて突出させ、その先端部で戸当たり8を押して戸パネル10を開き方向に移動させる構造であるので、その開き戸Dの開放装置の構造が簡単になる。
(他の実施形態)
尚、上記実施形態では、押出部材駆動機構40として、ラッチ24に設けられた傾斜カム面35と、押出部材38の基部に設けられたカムフォロワ39とを有するものとしているが、リンク機構等の他の機構を用いることができる。
尚、上記実施形態では、押出部材駆動機構40として、ラッチ24に設けられた傾斜カム面35と、押出部材38の基部に設けられたカムフォロワ39とを有するものとしているが、リンク機構等の他の機構を用いることができる。
また、レバーハンドル26の開き操作によってラッチ24を没入させるラッチ駆動機構27は、上記実施形態で説明した機構以外の他のリンク機構やその他の機構を用いてもよいのは勿論である。また、戸パネル10に直交する回動中心を持つレバーハンドル26に限定されず、例えば戸パネル10に向かって押し操作するハンドルや引き操作するハンドルを備え、その操作によってラッチ24を没入させる機構を用いてもよい。
本発明は、開き戸の戸パネルを簡単な構造でラッチの没入動作に連動して開き方向に移動させるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
D 開き戸
1 枠
4 ラッチ受け
8 戸当たり
10 戸パネル
24 ラッチ
26 レバーハンドル(把手)
27 ラッチ駆動機構
35 傾斜カム面
38 押出部材
39 カムフォロワ
40 押出部材駆動機構
42 圧縮ばね
1 枠
4 ラッチ受け
8 戸当たり
10 戸パネル
24 ラッチ
26 レバーハンドル(把手)
27 ラッチ駆動機構
35 傾斜カム面
38 押出部材
39 カムフォロワ
40 押出部材駆動機構
42 圧縮ばね
Claims (3)
- 枠と、該枠の内部に開閉可能に支持された戸パネルと、該戸パネルに閉じ位置で当接して戸パネルを閉じ位置に規制する戸当たりとを備え、
上記枠にはラッチ受けが設けられている一方、上記戸パネルには、開閉操作される把手と、該把手の開閉操作に応じて戸先端面に対し出没し、戸パネルの閉じ位置で突出したときに上記ラッチ受けに進入係合して戸パネルを閉じ位置に保持するラッチとが設けられている開き戸の開放装置であって、
上記戸パネルにおいて、該戸パネルが閉じ位置にあるときに上記戸当たりに当接する側面に出没方向に進退可能に設けられた押出部材と、
上記ラッチが没入方向に移動したときに上記押出部材を、その先端部が戸当たりを押して戸パネルが閉じ位置から開くように突出方向に移動させる押出部材駆動機構とを備えたことを特徴とする開き戸の開放装置。 - 請求項1の開き戸の開放装置において、
押出部材駆動機構は、ラッチに設けられかつ該ラッチの出没方向に対し傾斜する傾斜カム面と、
押出部材の基部に設けられ、上記ラッチの没入移動に応じて上記傾斜カム面により押圧されて押出部材を突出方向に前進移動させるカムフォロワとを有することを特徴とする開き戸の開放装置。 - 請求項1又は2の開き戸の開放装置において、
押出部材を没入方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする開き戸の開放装置。
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