JP2008150799A - 防音パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】表面部を平坦状にして面板に強度を持たせると共に、複数のパネルの面板同士の表面を平坦状にして、フィルムシート等の貼着を容易にし、また、面板の表面に雨水等が溜まるのを防止し、かつ、積み重ね状態からパネルの取り出しを容易にする防音パネルを提供する。
【解決手段】略矩形状の面板10の周辺に同一方向に折曲される折曲縁31Aを有し、面板10のコーナー部2における折曲縁32Aを中間部の折曲縁31Aに対して高く形成する。面板10のコーナー部2の上面に、面板同士が積み重ねられる際に、コーナー部2の折曲縁32Aに係合可能な係止突部26を設ける。
【選択図】 図16
【解決手段】略矩形状の面板10の周辺に同一方向に折曲される折曲縁31Aを有し、面板10のコーナー部2における折曲縁32Aを中間部の折曲縁31Aに対して高く形成する。面板10のコーナー部2の上面に、面板同士が積み重ねられる際に、コーナー部2の折曲縁32Aに係合可能な係止突部26を設ける。
【選択図】 図16
Description
この発明は、例えば建物の解体工事,改装工事,外壁工事等の建設現場において足場等に取り付けられる防音パネルに関するものである。
一般に、建物の解体工事,改装工事,外壁工事等の建設現場においては、作業者の作業,歩行の確保及び建設資材の運搬等のために足場が設置されている。また、足場の外側には、建設現場の周辺への騒音防止,作業者及び建設資材の落下防止や建設現場の外観の向上を図るために防音パネルが取り付けられている。
上記防音パネルは、使用時には、建設現場に運搬されて、足場に装着された取付金具等を用いて足場の外側に係止されて防音壁を構築し、また、建物の解体工事,改装工事,外壁工事等が終了した後は、足場から取り外されて、積み重ねられた状態で、次の使用まで保管される。
従来のこの種の防音パネルには、補強を持たせるために、略矩形状の面板の少なくとも対向する縁部や周縁部に枠体(枠材)を取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。なお、本出願(明細書及び特許請求の範囲)において、矩形とは正方形も含んで略矩形という。
また、不使用時にパネル同士を積み重ねる際に、パネルの前面部に突出された突出部を、枠材に設けられた積み重ね枠部に収容配置できるようにした構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−213045号公報(特許請求の範囲、図1,図3,図4)
実用新案登録第3114943号公報(実用新案登録請求の範囲、図3)
しかしながら、従来の特開2002−213045号公報及び実用新案登録第3114943号公報に記載の防音パネルにおいては、いずれも面板の辺部に枠材を取り付ける額縁状の構造であり、しかも、コーナー部においては枠材をV字状にカットした後、折り曲げ加工するか、あるいは、枠材同士を接合するなどの加工を施す必要があるため、構造が複雑であった。また、面板の表面辺部に枠材の一部が突出した形状となるため、複数の防音パネルを取り付けて防音壁を構成した状態で、複数の面板の表面に、適宜デザインを施したフィルムシートを貼着する場合、各パネルの枠材がフィルムシートの貼着に支障をきたすと共に、貼着されたフィルムシートに凹凸状の皺等が生じ美観が損なわれるという問題があった。
また、パネルの積み重ね状態においては、上下のパネル間に隙間がないため、作業者は枠材を掴んで、積み重ねられたパネルからパネルを取り出さなければならず、パネルの取り出しが面倒であった。更には、不使用時に積み重ねられて保管された状態において、雨水等が面板表面に溜まり、溜まった雨水等の荷重によって面板が撓むという問題もあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、表面部を平坦状にして面板に強度を持たせると共に、複数のパネルの面板同士の表面を平坦状にして、フィルムシート等の貼着を容易にし、また、面板の表面に雨水等が溜まるのを防止し、かつ、積み重ね状態からパネルの取り出しを容易にする防音パネルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、略矩形状の面板の周辺に同一方向に折曲される折曲縁を有し、面板のコーナー部における折曲縁が中間部の折曲縁に対して高く形成され、上記コーナー部の上面に、面板同士が積み重ねられる際に、上記コーナー部の折曲縁に係合可能な係止突部を有する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、表面部を平坦状にして面板に強度を持たせることができると共に、複数のパネルの面板同士の表面を平坦状にして、フィルムシート等の貼着を容易にすることができる。また、積み重ね状態において、上段に位置する面板のコーナー部の折曲縁を下段に位置する面板のコーナー部の上面に設けられた係止突部を係合させてパネル同士のずれを防止することができ、かつ、積み重ね状態において、上段の面板の折曲縁と下段の面板の上面との間に隙間を形成することができる。また、面板の周辺には起立部がないので、積み重ね状態においても雨水等が面板の表面に溜まることがない。
この発明において、上記面板の対向する辺における上記コーナー部の折曲縁に、係止用貫通孔を設ける方が好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、例えば足場に装着された取付金具のフック部等を、係止用貫通孔に貫挿することで、防音パネルを足場に取り付けることができる。
また、請求項3記載の発明は、略矩形状の面板と、該面板のコーナー部を形成するコーナー部材とからなり、上記面板は、切除されたコーナー部を除く周辺に同一方向に折曲される第1の折曲縁を有し、上記コーナー部材は、隣接する両辺に上記第1の折曲縁より高く形成される第2の折曲縁と、固定手段を介して上記面板のコーナー部側面部の内面及び第1の折曲縁の内面に固定され、面板表面及び第1の折曲縁表面とコーナー部材の表面及び第2の折曲縁表面とを同一面上に保持する固定片と、を有すると共に、コーナー部材の表面に、面板同士が積み重ねられる際に、上記コーナー部材の第2の折曲縁に係合可能な係止突部を有する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、表面部を平坦状にして面板に強度を持たせることができると共に、複数のパネルの面板同士の表面を平坦状にして、フィルムシート等の貼着を容易にすることができる。また、積み重ね状態において、上段に位置する面板のコーナー部の第2の折曲縁を下段に位置する面板のコーナー部の上面に設けられた係止突部を係合させてパネル同士のずれを防止することができ、かつ、積み重ね状態において、上段の面板の第1の折曲縁と下段の面板の上面との間に隙間を形成することができる。また、面板の周辺には起立部がないので、積み重ね状態においても雨水等が面板の表面に溜まることがない。
この発明において、上記面板の対向する辺における上記コーナー部材の第2の折曲縁に係止用貫通孔を設ける方が好ましい(請求項4)。
このように構成することにより、例えば足場に装着された取付金具のフック部等を、係止用貫通孔に貫挿することで、防音パネルを足場に取り付けることができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1又は3記載の防音パネルにおいて、上記面板は、該面板の表面中央から辺部に向かって下り勾配の傾斜を有する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、面板の中央部に膨らみを持たせることができるので、雨水等の水切りを良好にすることができると共に、面板の撓みを防止することができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の防音パネルにおいて、上記面板は、熱可塑性ポリマ材料にて形成される、ことを特徴とする。この場合、熱可塑性ポリマ材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等を使用することができる。
このように構成することにより、面板と折曲縁とを容易に形成することができる。また、面板をリサイクルによって再生することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の防音パネルにおいて、上記面板の表面に、反射防止のための表面処理が施されている、ことを特徴とする。この場合、面板の表面を例えば梨地のような微細凹凸状に形成することにより反射防止の表面処理を施すことができる。
このように構成することにより、使用状態においてパネルに照射された太陽光や夜間照明等の光が反射するのを防止することができる。
また、請求項8記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の防音パネルにおいて、上記面板の折曲縁の先端部に補強用部材を被着してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、例えば運搬作業中や取付作業中に、折曲縁が障害物等に衝突しても補強用部材によって折曲縁が破損するのを防止することができる。
加えて、請求項9記載の発明は、請求項3又は4記載の防音パネルにおいて、上記コーナー部材は、アルミニウム合金製の鋳物又は熱可塑性ポリマ材にて形成される、ことを特徴とする。
このように構成することにより、係止用突部と固定片を一体に有するコーナー部材を容易に作製することができると共に、パネルのコーナー部に強度を持たせることができる。また、コーナー部材を熱可塑性ポリマ材にて形成することにより、コーナー部材と面板を同じ材質にすることができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1,3記載の発明によれば、表面部を平坦状にして面板に強度を持たせることができると共に、複数のパネルの面板同士の表面を平坦状にして、フィルムシート等の貼着を容易にすることができるので、構造を簡単にすることができると共に、パネルの軽量化が図れ、かつ、使用状態において、各パネルの面板表面にフィルムシートを平坦状に貼着することができ、美観の向上を図ることができる。また、積み重ね状態において、上段に位置する面板のコーナー部の折曲縁を下段に位置する面板のコーナー部の上面に設けられた係止突部を係合させてパネル同士のずれを防止することができるので、パネルを安定した状態で積載することができる。また、積み重ね状態において、上段の面板の折曲縁と下段の面板の上面との間に隙間を形成することができるので、作業者は隙間に手を入れて積載されたパネルから容易にパネルを取り出すことができる。更にまた、面板の周辺には起立部がないので、積み重ね状態においても雨水等が面板の表面に溜まることがないので、雨水等の荷重によって面板が撓むことがなく、パネルの寿命の増大を図ることができる。
(2)請求項2,4記載の発明によれば、例えば足場に装着された取付金具のフック部等を、係止用貫通孔に貫挿することで、防音パネルを足場に取り付けることができるので、上記(1)に加えて、更にパネルを容易に足場に取り付けることができると共に、足場から容易に取り外すことができる。
(3)請求項5記載の発明によれば、面板の中央部に膨らみを持たせることができるので、雨水等の水切りを良好にすることができると共に、積み重ね状態において面板表面に雨水等が溜まるのを防止することができ、かつ、面板の撓みを確実に防止することができる。したがって、上記(1),(2)に加えて、更にパネルの寿命の増大を図ることができる。
(4)請求項6記載の発明によれば、面板を熱可塑性ポリマ材料にて形成するので、上記(1)〜(3)に加えて、更に面板と折曲縁とを容易に形成することができ、また、面板をリサイクルによって再生することができるので、資源の有効利用を図ることができる。
(5)請求項7記載の発明によれば、使用状態においてパネルに照射された太陽光や夜間照明等の光が反射するのを防止することができるので、上記(1)〜(4)に加えて、更に建設現場の周辺への光による弊害を防止することができる。
(6)請求項8記載の発明によれば、折曲縁が障害物等に衝突しても補強用部材によって折曲縁が破損するのを防止することができるので、上記(1)〜(5)に加えて、更にパネルの寿命の増大を図ることができる。
(7)請求項9記載の発明によれば、係止用突部と固定片を一体に有するコーナー部材を容易に作製することができると共に、面板のコーナー部に強度を持たせることができるので、コーナー部材の作製を容易にすることができると共に、パネルに強度を持たせて、寿命の増大を図ることができる。また、コーナー部材を熱可塑性ポリマ材にて形成することにより、コーナー部材と面板を同じ材質にすることができるので、防音パネルに一体感を持たせることができ、更に美観の向上が図れる。
以下に、この発明に係る防音パネルの最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明に係る防音パネルの第1実施形態の使用状態を示す概略正面図、図2は、図1のI−I線に沿う断面図、図3は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図1は、この発明に係る防音パネルの第1実施形態の使用状態を示す概略正面図、図2は、図1のI−I線に沿う断面図、図3は、図1のII−II線に沿う断面図である。
この発明に係る防音パネル1は、図4ないし図7に示すように、略矩形状の面板10と、該面板10のコーナー部を形成する4つのコーナー部材20とで主に構成されている。
上記面板10は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等の熱可塑性ポリマ材料にて形成されており、該面板10の本体11の4辺には、略三角状に切除されたコーナー部を除く周辺に同一方向に第1の折曲縁31が折曲されている。なお、面板本体11及び第1の折曲縁31のコーナー部側位置には、後述する固定手段であるリベット41,42を取り付けるための複数の透孔34が設けられている。
また、面板10は透明性又は非透明性に形成されており、その表面には、中央から辺部に向かって下り勾配(θ/100)の傾斜面12が形成されて、面板10の中央部に膨らみを持たせている(図4参照)。このように形成することにより、雨水等の水切りを良好にすることができると共に、面板10の撓みを防止することができる。
また、図4(b)に示すように、面板10の表面には、反射防止のための表面処理例えば梨地のような微細凹凸状模様13が施されている。このように面板10の表面に反射防止のための表面処理を施すことにより、使用状態において防音パネル1に照射された太陽光や夜間照明等の光が反射するのを防止することができる。
また、図4(b)に示すように、上記面板10の第1の折曲縁31の先端部には、例えば合成樹脂製部材からなるチャンネル状の補強用部材14被着されている。なお、補強用部材14は必ずしもチャンネル状に形成する必要はなく、第1の折曲縁31の先端部側面に貼着により被着される帯状に形成したものであってもよい。このように第1の折曲縁31の先端部に補強用部材14を被着することにより、例えば運搬作業中や取付作業中に、第1の折曲縁31が障害物等に衝突しても補強用部材14によって第1の折曲縁31が破損するのを防止することができる。
一方、上記コーナー部材20は、例えばアルミニウム合金製の鋳物にて形成されており、隣接する両辺に上記第1の折曲縁31より高く形成される第2の折曲縁32と、固定手段例えばリベット41,42を介して面板10のコーナー部側面部の内面及び第1の折曲縁31の内面に固定され、面板表面及び第1の折曲縁表面とコーナー部材20の表面及び第2の折曲縁表面とを同一面上に保持する固定片21とを具備している。この場合、コーナー部材20は、隣接する2辺に第2の折曲縁32を有する略三角形状のコーナー部材基部22と、このコーナー部材基部22の残りの辺から、面板10の厚み分の段部23を介して延在すると共に、両第2の折曲縁32の延長上に、第1の折曲縁31の厚み分の段部23を介して延在する固定片21とからなる。なお、固定片21には、面板10を固定する第1のリベット41を取り付けるための第1の透孔24と、第1の折曲縁31を固定する第2のリベット42を取り付けるための第2の透孔25が設けられている。
また、コーナー部材20の表面には、面板同士が積み重ねられる際に、コーナー部材20の第2の折曲縁32に係合可能な略L字状の係止突部26が突設されている。この場合、図5ないし図9に示すように、係止突部26は、コーナー部材20の端縁から第2の折曲縁32の厚み分内方側に設けられている。また、係止突部26は、先端側に向かって狭小のテーパ状に形成されている(図5(b),(c)及び図9参照)。
また、4つのコーナー部材20における対向する第2の折曲縁32には、長孔状の係止用貫通孔33が設けられている。このように係止用貫通孔33を設けることにより、図2及び図3に示すように、例えば足場50(具体的には、足場用支柱)に装着された取付金具60のフック部61を、係止用貫通孔33に貫挿することで、防音パネル1を足場すなわち足場支柱50に取り付けることができる。なお、コーナー部材20において、係止用貫通孔33が設けられていない第2の折曲縁32の外面には、例えば検査規格表示や製品番号等の表示部27が刻印されるようになっている。
上記のように形成されるコーナー部材20の固定片21に、面板10及び第1の折曲縁31のコーナー部側を被着した状態で、第1及び第2のリベット41,42,41を、固定片21に設けられた第1,第2の透孔24,25と面板本体11及び第1の折曲縁31に設けられた透孔34に貫通し、リベット41,42の突出端部をかしめ等によって拡径することにより、面板10のコーナー部にコーナー部材20を固定して防音パネル1が作製される。この場合、防音パネル1の短辺側における一方の第1及び第2の折曲縁31,32の外面には、例えばスポンジ製の隙間塞ぎ部材70が添設されている。
上記のようにして形成された防音パネル1を使用する場合は、例えば、防音パネル1の長辺側の寸法より若干広い間隔をおいて立設された足場用支柱50に取り付けられた取付金具60を介して足場用支柱50間に取り付けられる。すなわち、図1ないし図3に示すように、足場用支柱50に取り付けられた取付金具60のフック部61に、防音パネルのコーナー部材20に設けられた係止用貫通孔33を係合することで、隣接する足場用支柱50間に防音パネル1を取り付ける。このようにして、下段がわから順次上段側に向かって防音パネル1を取り付けて、防音壁を構築する。この際、左右に隣接する防音パネル1間の隙間は、一方の防音パネル1の短辺側に取り付けられた隙間塞ぎ部材70によって塞がれている。
上記のようにして構築された防音壁において、各防音パネル1は面板10が平坦状に形成されているので、防音壁の表面は平坦状となる。したがって、例えば各防音パネル1の面板10表面に連続して適宜デザインを施したフィルムシート(図示せず)を平坦状に貼着することができ、防音壁の美観の向上を図ることができる。
また、建物の改装や外壁工事等が終了した後、足場から取り外された防音パネル1は、図8に示すように、コーナー部材20の平面に設けられた係止突部26に、別の防音パネル1の第2の折曲縁32を係合させるようにして積み重ねられる。この際、係止突部26はコーナー部材20の端縁から第2の折曲縁32の厚み分内方側に設けられているので、積み重ねられた防音パネル1の側面は略面一の状態になる。このようにして多段に積み重ねられた状態で、保管場所まで運搬され、次の使用まで保管される。この場合、面板10の周辺には起立部がないので、積み重ね状態においても雨水等が面板10の表面に溜まることがないので、雨水等の荷重によって面板10が撓むことがない。
また、多段に積み重ねられた状態において、上段の防音パネル1の面板10の第1の折曲縁31と下段の防音パネル1の面板10の上面との間に隙間S(図8参照)を形成することができるので、作業者は隙間に手を入れて積載された防音パネル1から容易に上方の防音パネル1を取り出すことができる。
<第2実施形態>
図10は、この発明に係る防音パネルの第2実施形態の使用状態を示す概略正面図、図11は、第2実施形態の防音パネルのコーナー部を示す平面図、図12は、第2実施形態におけるコーナー部材の平面図(a)及び(a)のVII−VII線に沿う端面図(b)である。
図10は、この発明に係る防音パネルの第2実施形態の使用状態を示す概略正面図、図11は、第2実施形態の防音パネルのコーナー部を示す平面図、図12は、第2実施形態におけるコーナー部材の平面図(a)及び(a)のVII−VII線に沿う端面図(b)である。
第2実施形態の防音パネル1Aは、面板10のコーナー部に略矩形状のコーナー部材20Aを取り付けた場合である。この場合、コーナー部材20Aは、隣接する両辺に面板10に設けられた第1の折曲縁31より高く形成される第2の折曲縁32を有する略矩形状のコーナー部材基部22Aと、このコーナー部材基部22Aの内方側の隣接する2辺から、面板10の厚み分の段部23を介して延在すると共に、両第2の折曲縁32の延長上に、第1の折曲縁31の厚み分の段部23を介して延在する固定片21Aとからなる。なお、固定片21Aには、面板10を固定する第1のリベット41を取り付けるための第1の透孔24と、第1の折曲縁31を固定する第2のリベット42を取り付けるための第2の透孔25が設けられている。
また、コーナー部材20Aの表面には、第1実施形態のコーナー部材20と同様に、面板同士が積み重ねられる際に、コーナー部材20の第2の折曲縁32に係合可能な略L字状の係止突部26が突設されている。この場合、係止突部26は、コーナー部材20の端縁から第2の折曲縁32の厚み分内方側に設けられている。また、係止突部26は、先端側に向かって狭小のテーパ状に形成されている。
なお、第2実施形態のコーナー部材20Aも第1実施形態のコーナー部材20と同様に、例えばアルミニウム合金製の鋳物にて形成されている。
第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一の符号を付して説明は省略する。
<第3実施形態>
図13は、この発明に係る防音パネルの第3実施形態の使用状態を示す概略正面図、図14は、第3実施形態の防音パネルのコーナー部を示す平面図、図15は、第3実施形態におけるコーナー部材の平面図(a)及び(a)のVIII−VIII線に沿う端面図(b)である。
図13は、この発明に係る防音パネルの第3実施形態の使用状態を示す概略正面図、図14は、第3実施形態の防音パネルのコーナー部を示す平面図、図15は、第3実施形態におけるコーナー部材の平面図(a)及び(a)のVIII−VIII線に沿う端面図(b)である。
第3実施形態の防音パネル1Bは、面板10のコーナー部に略L型のコーナー部材20Bを取り付けた場合である。この場合、コーナー部材20Bは、隣接する両辺に面板10に設けられた第1の折曲縁31より高く形成される第2の折曲縁32を有する略L字状のコーナー部材基部22Bと、このコーナー部材基部22Bの内方側から、面板10の厚み分の段部23を介して延在すると共に、両第2の折曲縁32の延長上に、第1の折曲縁31の厚み分の段部23を介して延在する固定片21Bとからなる。なお、固定片21Bには、面板10を固定する第1のリベット41を取り付けるための第1の透孔24と、第1の折曲縁31を固定する第2のリベット42を取り付けるための第2の透孔25が設けられている。
また、コーナー部材20Bの表面には、第1実施形態のコーナー部材20と同様に、面板同士が積み重ねられる際に、コーナー部材20の第2の折曲縁32に係合可能な略L字状の係止突部26が突設されている。この場合、係止突部26は、コーナー部材20の端縁から第2の折曲縁32の厚み分内方側に設けられている。また、係止突部26は、先端側に向かって狭小のテーパ状に形成されている。
なお、第3実施形態のコーナー部材20Aも第1実施形態のコーナー部材20と同様に、例えばアルミニウム合金製の鋳物にて形成されている。
第3実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一の符号を付して説明は省略する。
<第4実施形態>
図16は、この発明に係る防音パネルの第4実施形態を示す概略斜視図である。
図16は、この発明に係る防音パネルの第4実施形態を示す概略斜視図である。
第4実施形態の防音パネル1Cは、上記第1ないし第3実施形態面板におけるコーナー部材20,20A,20Bを設けずに面板10とコーナー部材とを一体に形成した場合である。すなわち、防音パネル1Cは、略矩形状の面板10の周辺に同一方向に折曲される折曲縁30を有し、面板10のコーナー部2における折曲縁32A(上記第2の折曲縁32に相当)が中間部の折曲縁31A(上記第1の折曲縁31に相当)に対して高く形成されている。また、コーナー部2の上面に、面板同士が積み重ねられる際に、上記コーナー部2の折曲縁32Aに係合可能な略L字状の係止突部26が設けられている。また、面板10の対向する辺における上記コーナー部2の折曲縁32Aに、長孔状の係止用貫通孔33が設けられている。
上記のように形成される防音パネル1Cは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等の熱可塑性ポリマ材料にて形成されている。
なお、第4実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
第4実施形態の防音パネル1Cによれば、面板10にコーナー部を一体に形成することができるので、防音パネル1Cに一体感を持たせることができ、美観の向上が図れる。また、防音パネルの重量を軽量化することができ、運搬及び足場に組み付けて防音壁を構築する作業及び防音壁の解体作業を容易にすることができる。
<その他の実施形態>
上記第1ないし第3実施形態においては、コーナー部材20,20A,20Bがアルミニウム合金製の鋳物にて形成される場合について説明したが、コーナー部材20,20A,20Bを面板10と同様の材質例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等の熱可塑性ポリマ材料にて形成するようにしてもよい。
上記第1ないし第3実施形態においては、コーナー部材20,20A,20Bがアルミニウム合金製の鋳物にて形成される場合について説明したが、コーナー部材20,20A,20Bを面板10と同様の材質例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等の熱可塑性ポリマ材料にて形成するようにしてもよい。
このように構成することにより、コーナー部材20,20A,20Bがアルミニウム合金製の鋳物にて形成される場合に比べて、防音パネル1Cに一体感を持たせることができ、美観の向上が図れる。また、防音パネル1,1A,1Bの重量を軽減することができ、運搬及び足場への組み付け、解体作業を容易にすることができる。
1,1A,1B,1C 防音パネル
2 コーナー部
10 面板
12 傾斜面
13 微細凹凸状模様
14 補強用部材
20,20A,20B コーナー部材
26 係止突部
30 折曲縁
31 第1の折曲縁
31A 折曲縁
32 第2の折曲縁
32A 折曲縁
33 係止用貫通孔
S 隙間
2 コーナー部
10 面板
12 傾斜面
13 微細凹凸状模様
14 補強用部材
20,20A,20B コーナー部材
26 係止突部
30 折曲縁
31 第1の折曲縁
31A 折曲縁
32 第2の折曲縁
32A 折曲縁
33 係止用貫通孔
S 隙間
Claims (9)
- 略矩形状の面板の周辺に同一方向に折曲される折曲縁を有し、面板のコーナー部における折曲縁が中間部の折曲縁に対して高く形成され、
上記コーナー部の上面に、面板同士が積み重ねられる際に、上記コーナー部の折曲縁に係合可能な係止突部を有する、
ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項1記載の防音パネルにおいて、
上記面板の対向する辺における上記コーナー部の折曲縁に、係止用貫通孔を設けた、ことを特徴とする防音パネル。 - 略矩形状の面板と、該面板のコーナー部を形成するコーナー部材とからなり、
上記面板は、切除されたコーナー部を除く周辺に同一方向に折曲される第1の折曲縁を有し、
上記コーナー部材は、隣接する両辺に上記第1の折曲縁より高く形成される第2の折曲縁と、固定手段を介して上記面板のコーナー部側面部の内面及び第1の折曲縁の内面に固定され、面板表面及び第1の折曲縁表面とコーナー部材の表面及び第2の折曲縁表面とを同一面上に保持する固定片と、を有すると共に、コーナー部材の表面に、面板同士が積み重ねられる際に、上記コーナー部材の第2の折曲縁に係合可能な係止突部を有する、
ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項3記載の防音パネルにおいて、
上記面板の対向する辺における上記コーナー部材の第2の折曲縁に係止用貫通孔を設けた、ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項1又は3記載の防音パネルにおいて、
上記面板は、該面板の表面中央から辺部に向かって下り勾配の傾斜を有する、ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の防音パネルにおいて、
上記面板は、熱可塑性ポリマ材料にて形成される、ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の防音パネルにおいて、
上記面板の表面に、反射防止のための表面処理が施されている、ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の防音パネルにおいて、
上記面板の折曲縁の先端部に補強用部材を被着してなる、ことを特徴とする防音パネル。 - 請求項3又は4記載の防音パネルにおいて、
上記コーナー部材は、アルミニウム合金製の鋳物又は熱可塑性ポリマ材にて形成される、ことを特徴とする防音パネル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006337414A JP2008150799A (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 防音パネル |
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JP2006337414A JP2008150799A (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 防音パネル |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101057741B1 (ko) * | 2010-04-30 | 2011-08-18 | 김성우 | 단열 및 흡음기능을 갖는 패널 및 그 제조방법 |
-
2006
- 2006-12-14 JP JP2006337414A patent/JP2008150799A/ja not_active Withdrawn
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KR101057741B1 (ko) * | 2010-04-30 | 2011-08-18 | 김성우 | 단열 및 흡음기능을 갖는 패널 및 그 제조방법 |
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