JP2006219280A - エレベータかご室の側壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた床面積においてかご室の内側寸法を大きく取ることができるエレベータかご室の側壁を提供する。
【解決手段】かご室の側壁を構成する側板11のフランジ部12b、12cおよび補強部材12dがかご室の内側を向くように側板を配置するので、側板の平坦部分12aをかご床2の周縁に沿わせて配置できる。これにより、従来のエレベータかご室の側壁において活用していなかった側板の裏側のデッドスペースを、かご室内部空間を拡大するための延長空間として活用し、限られた床面積においてかご室の内側寸法を最大限に大きく取ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータかご室の側壁に関し、より詳しくは、限られた床面積内においてかご室の内側寸法を大きく取ることができるように改良する技術に関する。
従来、エレベータのかご室は、その床面となるかご床上に出入口柱および複数の側板を立設してその側壁を形成するとともに、この側壁の上に天井を載せた構造となっている。
具体的に説明すると、図8(a)に示した従来のかご室の側壁1は、かご床2の出入口側に立設された左右一対の出入口柱3a,3bと、これらの出入口柱3a,3bおよびかご床2の周縁と平行に並ぶように配設されてかご床2から天井へと上下に延びる多数の側板4a〜4kとから形成されている(例えば、下記特許文献1を参照)。
このとき、各側板4b〜4jは、図8(b)に示したように、所定の幅を有して上下方向に延びる鋼板の両側縁をかご室の外側に折り曲げてフランジ5a,5bを形成するとともに、これらのフランジ5a,5b間で延びる平坦部分5cの外側に補強部材5dを付設した構造となっている。
そして、互いに隣接する側板のフランジ5a,5b同士を、かご室の外側においてボルトBを用いて連結することにより側壁1を一体に構成している。
これにより、従来のかご室の側壁1は、かご室内部の壁面が平坦となっている。
特開平4−365781号公報
ところで、従来のエレベータかご室の側壁においては、フランジ5a,5bおよび補強部材5dがかご室の外側に位置するように各側板4b〜4jを配置しているため、各側板4b〜4jの平坦部分5cは、かご床2の周縁から寸法L1だけかご室の内側に入った位置となる。
これにより、かご床2の寸法を幅W1×奥行きD1とし、かご室の内側寸法を幅W2×奥行きD2とし、かご床2の前縁から出入口柱3a,3bまでの距離をD3とすると、
幅 W2=W1−2×L1 (1)
奥行き D2=D1−D3−L1 (2)
となる。
すなわち、従来のエレベータかご室の側壁においては、各側板4b〜4jのフランジ5a,5bおよび補強部材5dがかご室の外側に配置されているため、寸法L1の値が大きく、かご床2の寸法に対してかご室の内側寸法が小さくなってしまう。
したがって、例えば高層マンション等において自転車等の長尺物をエレベータに乗せて居住階に運ぼうとするときに、かご室の内側寸法が不足して不便をきたすことがあった。
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、限られた床面積においてかご室の内側寸法を最大限に大きく取ることができるエレベータかご室の側壁を提供することにある。
上記の課題を解決するための請求項1に記載した手段は、
エレベータのかご室を構成する側壁であって、
一定な断面形状を有してその長手方向に延びるとともに、互いに隣接した状態で連結されてかご床上に固定される複数の側板を備え、
前記側板は、
前記長手方向に延びる平坦部分と、前記平坦部分の両側縁にそれぞれ曲設された左右一対のフランジ部とを有し、
上方から見たときに前記平坦部分が前記かご床の周縁に沿って延びるとともに前記フランジが前記かご室の内側に向かって延びるように配置され、
互いに隣接している前記フランジ同士を前記かご室の内側から連結手段を用いて連結することにより前記側壁を構成することを特徴としている。
すなわち、請求項1に記載したエレベータかご室の側壁においては、側壁を構成する側板のフランジ部がかご室の内側に向かって延びるように側板を配置するので、側板の平坦部分をかご床の周縁の直近においてこれらの周縁に沿わせて配置できることになり、かご室の少なくとも一部分の内側寸法を最大限に大きく取ることができる。
これにより、従来のエレベータかご室の側壁において活用できなかった側板の裏側のデッドスペースを、かご室内部空間を拡大するための延長空間として活用できるから、限られた床面積においてかご室の内側寸法を最大限に大きく取ることができる。
できる。
また、上記の課題を解決するための請求項2に記載した手段は、
エレベータのかご室を構成する側壁であって、
一定な断面形状を有してその長手方向に延びるとともに、互いに隣接した状態で連結されてかご床上に固定される複数の側板を備え、
前記側板は、
前記長手方向に延びる平坦部分と、前記平坦部分の両側縁にそれぞれ曲設されて前記平坦部分の一方の側面の側に突出する左右一対の突出部と、前記突出部の側縁にそれぞれ曲折されて前記突出部が突出する方向とは反対側に延びる左右一対のフランジ部とを有し、
上方から見たときに前記平坦部分が前記かご床の周縁に沿って延びるとともに前記フランジが前記かご室の外側に向かって延びるように配置され、
互いに隣接している前記フランジ同士を連結手段を用いて前記かご室の外側から連結することにより前記側壁を構成することを特徴としている。
すなわち、請求項2に記載したエレベータかご室の側壁においては、側板の平坦部分の両側縁からかご室の内側に向かって突出する突出部分を設けるとともに、これらの突出部分の側縁からかご室の外側に延びるようにそれぞれフランジ部を設けたので、側板の平坦部分をかご床の周縁の直近においてこれらの周縁に沿わせて配置することができる。
これにより、従来のエレベータかご室の側壁において活用できなかった側板の裏側のデッドスペースを、かご室内部空間を拡大するための延長空間として活用できるから、限られた床面積においてかご室の内側寸法を最大限に大きく取ることができる。
また、請求項3に記載した手段は、請求項1または2に記載したエレベータかご室の側壁において、前記側板が、前記平坦部分のうち前記左右一対のフランジ部が延びる側の側面に付設された補強部材をさらに有することを特徴とする。
すなわち、請求項3に記載したエレベータかご室の側壁は、かご室の内側に位置する補強部材を有するので、かご室の少なくとも一部分の内側寸法を大きく取りながら、側板の強度を高く取ることができる。
なお、かご室の内部に向かって開口する補強部材を用いれば、この補強部材の内側空間を収納のために用いることができる。
また、請求項4に記載した手段は、請求項1または2に記載したエレベータかご室の側壁において、前記側板が、前記左右一対のフランジ部が延びる側に突出するように前記平坦部分に突設された補強部分さらに有することを特徴とする。
すなわち、請求項4に記載したエレベータかご室の側壁は、側板の平坦部分に補強部分を一体に形成するものであるから、別個の補強部材が不要となり、側板の材料費および製造コストを削減しつつ、側板の重量を減少させてかご室の重量を減少させ、エレベータシステム全体の性能を向上させることができる。
また、請求項5に記載した手段は、請求項1,3および4のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁において、前記フランジおよび前記連結手段を覆うカバー部材をさらに設けたことを特徴とする。
すなわち、請求項5に記載したエレベータかご室の側壁においては、かご室の内側に向かって延びているフランジ部およびフランジ部を連結している連結手段がカバー部材によって覆われるので、かご室内の乗客や荷物等がフランジ部や連結手段に接触することを防止できる。
また、請求項6に記載した手段は、請求項1,3および4のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁において、前記左右一対のフランジ部の間で延びるように前記平坦部分に貼設されるとともにその端部が前記連結手段を覆う、前記フランジ部の長さ寸法より短い寸法の厚みを有する板状部材をさらに設けたことを特徴とする。
すなわち、請求項6に記載したエレベータかご室の側壁においては、側板に貼設した板状部材によって側板の平坦部分を補強しあるいは装飾することができるとともに、かご室内の乗客や荷物等が連結手段に接触することを防止できる。
この場合、前述した請求項1に記載の側壁におけるかご室の内側寸法に比較すると板状部材の厚み寸法だけ小さくなるものの、従来のかご室よりも大きな内側寸法のかご室を確保することができる。
また、側板の平坦部分とフランジ部の先端との間の空間に、補強用あるいは装飾用の板状部材を収納するから、側板の全体厚みを増加させることなくこれらの部材を装着することができる。
また、請求項7に記載した手段は、請求項1乃至6のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁において、その長手方向が上下方向となるように前記側板を配設したことを特徴とする。
同様に、請求項8に記載した手段は、請求項1乃至6のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁において、その長手方向が水平方向となるように前記側板を配設したことを特徴とする。
すなわち、請求項7および8に記載したエレベータかご室の側壁のいずれにおいても、かご室の少なくとも一部分の内側寸法を大きく取ることができる。
このとき、側板が上下方向に延びるように配設すれば自転車等の長尺物をかご室に収納するときに便利であり、側板が水平方向に延びるように配設すればテーブル等の長尺物をかご室に収納するときに便利である。
さらに、水平方向に延びる側板によりかご室の左右の側壁を構成し、上下方向に延びる側板によりかご室の奥側の側壁を構成することもできる。
本発明によれば、従来のエレベータかご室の側壁において活用していなかった側板の裏側のデッドスペースを、かご室内部空間を拡大するための延長空間として活用できるから、限られた床面積においてかご室の内側寸法を最大限に大きく取ることができる。
また、側板の平坦部分に補強部分を一体に突設することによって別個の補強部材を不要とすることができるから、側板の材料費および製造コストを削減しつつ、側板の重量を減少させてかご室の重量を減少させ、エレベータシステム全体の性能を向上させることができる。
また、かご室の内側にフランジ部や補強部材、補強部分を露出させる構造であるから、斬新で意匠性に富むかご室を提供することができる。
また、側板の平坦部分とフランジ部の先端との間の空間に、補強用板状部材あるいは表面装飾部材等を収納できるから、側板の全体厚みを増加させることなくこれらの部材を装着することができる。
以下、図1乃至図7を参照し、本発明に係るエレベータかご室の側壁の各実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
第1実施形態
まず最初に図1および図2を参照し、第1実施形態のエレベータかご室の側壁について詳細に説明する。
図1(a)に示した本第1実施形態の側壁10は、かご床2の出入口側(図示下側)に立設された左右一対の出入口柱3a,3bと、これらの出入口柱3a,3bに連結される側板4a,4k、およびかご床2の各周縁2a,2b,2cに沿って並ぶように配設されてかご床2から天井へと上下方向に延びる多数の側板11a〜11iとから構成されている。
このとき、側板11a〜11iは、図1(b)に示したように、例えば帯状鋼板をプレス加工して一定な断面形状で上下方向に長く延びるように成形したもので、所定の幅を有して上下方向に延びる平坦部分12aと、この平坦部分12aの両側縁にそれぞれ曲設された左右一対のフランジ部12b,12cと、平坦部分12aのうちフランジ部12b,12cが延びる側の側面に固設された断面形状オーム(Ω)形の補強部材12dとをそれぞれ有している。
また、側板11a〜11iは、上方から見たときにその平坦部分12aがかご床2の各周縁2a,2b,2cの直近において各周縁2a,2b,2cに沿って延びるとともに、左右一対のフランジ部12b,12cおよび補強部材12dがかご室の内側を向くように配置されている。
そして、側板11a〜11iは、互いに隣接するフランジ部12b,12c同士をかご室の内側からボルト(連結手段)Bを用いて締結することにより一体に連結され、かつ出入口柱3a,3b側の側板4a,4kに連結されて側壁10を構成している。
さらに、一体に締結されて互いに密着しているフランジ部12b,12cには、断面形状がコ字型の樹脂製あるいはゴム製のカバー部材13が被着され、かご室内の乗客あるいは荷物がフランジ部12b,12cおよびボルトBに接触しないようになっている。
すなわち、本第1実施形態のエレベータかご室の側壁10は、フランジ部12b,12cおよび補強部材12dがかご室の内側を向くように各側板11a〜11iをそれぞれ配置する構造となっている。
これにより、図8に示した従来の側壁1のように各側板のフランジ部12b,12cおよび補強部材12dをかご床2の各周縁2a,2b,2cの側に配置する必要がないから、各側板の平坦部分12aをかご床2の各周縁2a,2b,2cの直近において各周縁2a,2b,2cに沿って延びるように配置することができる。
したがって、かご床2の各周縁2a,2b,2cと各側板11a〜11iの平坦部分12aとの間の距離はL2となり、図8に示した従来の側壁1における同一部分の寸法L1に比較して大幅に小さくすることができる。
なお、L2の値は、各側板11a〜11iをかご床2上に固定するために必要な寸法であり、ゼロに近づけることができる。
これに伴い、かご室の内側寸法を各側板11a〜11iの平坦部分12a同士の間、および平坦部分12aと出入口柱3a,3b間で測定すると、その幅W3および奥行きD4は、
幅 W3=W1−2×L2
=W2+2(L1−L2) (3)
奥行き D4=D1−D3−L2
=D2+(L1−L2) (4)
となり、L1の値に対してL2の値が小さくなった分だけ大きくなる。
これにより、例えば自転車等の長尺物をエレベータに載せて運ぶときには、その前端あるいは後端をカバー部材13と補強部材12dとの間の隙間に位置合わせすることにより、かご室の内部に容易に収納することができる。
また、フランジ部12b,12cにはカバー部材が被着され、かつ補強部材12dのかご室内側の部分が平坦となっているので、長尺物が傷付くこともない。
第2実施形態
次に図2を参照し、第2実施形態のエレベータかご室の側壁について説明すると、この側壁20は、上述した第1実施形態の側壁10における補強部材12dを断面形状コ字形の補強部材14に置き換えたものである。
このとき、この補強部材14はかご室の内側に向かって開放しているので、その左右一対の側壁14a,14b間の隙間に長尺物の先端を収納することができる。
これにより、補強部材14が位置する部分の空間も有効に活用することができる。
なお、各側壁14a,14bの先端にカバー部材を被着して、かご室内の乗客および荷物が接触しないようにすることもできる。
第3実施形態
次に図3を参照し、第3実施形態のエレベータかご室の側壁について説明すると、この側壁30は、上述した第1実施形態の側壁10における補強部材12dを補強ビード(補強部分)に置き換えたものである。
すなわち、側壁30を構成する各側板は、帯状鋼板をプレス加工して一定な断面形状で上下方向に長く延びるように成形したもので、所定の幅を有して上下方向に延びる平坦部分15aと、この平坦部分15aの両側縁にそれぞれ曲設された左右一対のフランジ部15b,15cと、これらのフランジ部15b,15cが延びる側に突出するように平坦部分15aの中央部分に突設された補強ビード15dとを有している。
これにより、例えば自転車等の長尺物をエレベータに載せて運ぶときには、その前端あるいは後端をカバー部材13と補強ビード15dとの間の隙間に位置合わせすることにより、かご室の内部に容易に収納することができる。
第4実施形態
次に図4を参照し、第4実施形態のエレベータかご室の側壁について説明すると、この側壁40は、上述した第3実施形態の側壁30における単一の補強ビード15dを2つの補強ビードに置き換えたものである。
すなわち、側壁40を構成する各側板は、帯状鋼板をプレス加工して一定な断面形状で上下方向に長く延びるように成形したもので、所定の幅を有して上下方向に延びる平坦部分16aと、この平坦部分16aの両側縁にそれぞれ曲設された左右一対のフランジ部16b,16cと、これらのフランジ部16b,16cが延びる側に突出するように平坦部分16aに突設された左右一対の補強ビード16d,16eとを有している。
これにより、各側板の平坦部分16aの強度は、左右一対の補強ビード16d,16eによって補強されてさらに向上する。
また、例えば自転車等の長尺物をエレベータに載せて運ぶときには、その前端あるいは後端を左右一対の補強ビード16d,16e間の隙間に位置合わせすることにより、かご室の内部に容易に収納することができる。
第5実施形態
次に図5を参照し、第5実施形態のエレベータかご室の側壁について説明すると、この側壁50は、上述した第1実施形態の側壁10における補強部材12dを板状部材に置き換えたものである。
すなわち、側壁40を構成する各側板の平坦部分12aには、左右一対のフランジ部12b,12cの間で延びるとともに、フランジ部12b,12cの長さ寸法より短い寸法の厚みを有する樹脂製の板状部材17が接着剤を用いて貼設されている。
また、板状部材17の各端部には、フランジ部を連結しているボルトBを収納するための収納凹部17a,17bが凹設されている。
これにより、各側板の平坦部分12aを板状部材17によって補強できるとともに、かご室内の乗客や荷物等がボルトBに接触することを防止できる。
また、かご室の内側寸法(D4等)は、第1実施形態の側壁10に比較すると板状部材17の厚み寸法分だけ小さくなるが、従来のかご室の内側寸法W2,D2(図8)よりは大きくすることができる。
さらに、側板の平坦部分12aとフランジ部12b,12cの先端との間の空間に、補強用あるいは表面装飾用の板状部材17を収納できるから、側板の全体厚みを増加させることなくこれらの部材を装着することができる。
第6実施形態
次に図6を参照し、第6実施形態のエレベータかご室の側壁について説明すると、この側壁60を構成する各側板の形状は、上述した第1〜第5実施形態の側壁におけるそれとは大きく異なっている。
すなわち、本第6実施形態の側壁60を構成する側板18は、帯状鋼板をプレス加工して一定な断面形状で上下方向に長く延びるように成形したもので、所定の幅を有して上下方向に延びる平坦部分18aと、この平坦部分18aの両側縁にそれぞれ曲設されてその一方の側面の側に突出する左右一対の突出部18b,18cと、これらの突出部18b,18cの側縁にそれぞれ曲折されてこれらの突出部18b,18cが突出する方向とは反対側に延びる左右一対のフランジ部18d,18eとを有している。
そして、この側板18は、上方から見たときにその平坦部分18aがかご床2の各周縁2a,2b,2cに沿って延びるとともに、左右一対のフランジ部18d,18eがかご室の外側に向かって延びるように配置されている。
また、この側板18は、互いに隣接するフランジ部18d,18e同士をかご室の外側からボルトBを用いて締結することにより一体に連結されて側壁60を構成している。
これにより、左右一対のフランジ部18d,18eがかご室の外側に向かって延びてはいるものの、左右一対の突出部18b,18cを設けたことにより、平坦部分18aをかご床2の各周縁2a,2b,2cに沿わせて配置することができる。
したがって、本第6実施形態においても、前述した第1実施形態と同様に、幅W3および奥行きD4のかご室内側寸法を確保することができる。
また、左右一対の突出部18b,18cを設けたことにより、各側板18の強度を高めることができる。
第7実施形態
次に図7を参照し、第7実施形態のエレベータかご室の側壁について説明すると、この側壁70は、上述した第6実施形態の側壁60における側板18の断面形状を変更したものである。
すなわち、側壁70を構成する各側板19は、帯状鋼板をプレス加工して一定な断面形状で上下方向に長く延びるように成形したもので、所定の幅を有して上下方向に延びる平坦部分19aと、この平坦部分19aの両側縁にそれぞれ曲設されてその一方の側面の側に突出する左右一対の突出部19b,19cと、これらの突出部19b,19cの側縁にそれぞれ曲折されてこれらの突出部29b,29cが突出する方向とは反対側に延びる左右一対のフランジ部19d,19eと、左右一対の突出部19b,19cが延びる側に突出するように平坦部分19aに突設された補強ビード19fとを有している。
したがって、補強ビード19fにより側板19の平坦部分19aの強度を高くしながら、かご室の内側寸法を大きくすることができる。
また、例えば自転車等の長尺物をエレベータに載せて運ぶときに、その前端あるいは後端を左右一対の突出部19b,19cと補強ビード19fとの間の隙間に位置合わせすることにより、かご室の内部に容易に収納することができる。
以上、本発明に係るエレベータかご室の各実施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、いずれも側壁を構成する側板が上下方向に細長く延びるように配置されているが、かご床の隅角部に立設した柱の間で水平方向に延びるように各側板を配置できることは言うまでもない。
第1実施形態のエレベータかご室の側壁を示す平面断面図(a)および要部拡大断面図。 第2実施形態のエレベータかご室の側壁を示す要部拡大断面図。 第3実施形態のエレベータかご室の側壁を示す要部拡大断面図。 第4実施形態のエレベータかご室の側壁を示す要部拡大断面図。 第5実施形態のエレベータかご室の側壁を示す要部拡大断面図。 第6実施形態のエレベータかご室の側壁を示す要部拡大断面図。 第7実施形態のエレベータかご室の側壁を示す要部拡大断面図。 従来のエレベータかご室の側壁を示す平面断面図(a)および要部拡大断面図。
符号の説明
1 従来の側壁
2 かご床
2a,2b,2c 周縁
3a,3b 出入口柱
4 側板
10 第1実施形態の側壁
11 側板
12a 平坦部分
12b,12c フランジ部
12d 補強部材
13 カバー部材
14 補強部材
15a 平坦部分
15b,15c フランジ部
15d 補強部分
16a 平坦部分
16b,16c フランジ部
16d,16e 補強部分
17 板状部材
18a 平坦部分
18b,18c 突出部分
18d,18e フランジ部
19a 平坦部分
19b,19c 突出部分
19d,19e フランジ部
19f 補強部分
20 第2実施形態の側壁
30 第3実施形態の側壁
40 第4実施形態の側壁
50 第5実施形態の側壁
60 第6実施形態の側壁
70 第7実施形態の側壁

Claims (8)

  1. エレベータのかご室を構成する側壁であって、
    一定な断面形状を有してその長手方向に延びるとともに、互いに隣接した状態で連結されてかご床上に固定される複数の側板を備え、
    前記側板は、
    前記長手方向に延びる平坦部分と、前記平坦部分の両側縁にそれぞれ曲設された左右一対のフランジ部とを有し、
    上方から見たときに前記平坦部分が前記かご床の周縁に沿って延びるとともに前記フランジが前記かご室の内側に向かって延びるように配置され、
    互いに隣接している前記フランジ同士を前記かご室の内側から連結手段を用いて連結することにより前記側壁を構成することを特徴とするエレベータかご室の側壁。
  2. エレベータのかご室を構成する側壁であって、
    一定な断面形状を有してその長手方向に延びるとともに、互いに隣接した状態で連結されてかご床上に固定される複数の側板を備え、
    前記側板は、
    前記長手方向に延びる平坦部分と、前記平坦部分の両側縁にそれぞれ曲設されて前記平坦部分の一方の側面の側に突出する左右一対の突出部と、前記突出部の側縁にそれぞれ曲折されて前記突出部が突出する方向とは反対側に延びる左右一対のフランジ部とを有し、
    上方から見たときに前記平坦部分が前記かご床の周縁に沿って延びるとともに前記フランジが前記かご室の外側に向かって延びるように配置され、
    互いに隣接している前記フランジ同士を連結手段を用いて前記かご室の外側から連結することにより前記側壁を構成することを特徴とするエレベータかご室の側壁。
  3. 前記側板は、前記平坦部分のうち前記左右一対のフランジ部が延びる側の側面に付設された補強部材をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載したエレベータかご室の側壁。
  4. 前記側板は、前記左右一対のフランジ部が延びる側に突出するように前記平坦部分に突設された補強部分をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載したエレベータかご室の側壁。
  5. 前記フランジおよび前記連結手段を覆うカバー部材をさらに備えることを特徴とする請求項1,3および4のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁。
  6. 前記平坦部分のうち前記かご室の内側を向く側面に付設されるとともにその両側縁が前記連結手段を覆う、前記フランジ部の長さ寸法より短い寸法の厚みを有する板状部材をさらに備えることを特徴とする請求項1,3および4のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁。
  7. 前記側板は、その長手方向が上下方向となるように配設されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁。
  8. 前記側板は、その長手方向が水平方向となるように配設されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載したエレベータかご室の側壁。
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