JP2008149891A - 車両の走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】先行車両W2が存在するときには、車両W1を所定の目標車間距離で該先行車両W2に追従走行させる一方、先行車両W2が存在しないときには、車両W1を所定の目標車速で定速走行させるACC制御を行う車両W1の走行制御装置において、車両W1を追従走行から定速走行に移行させて目標車速まで加速させる際に、車両W1が先行車両W2を追い越そうとしているか否か等の車両の走行状況により異なる乗員の加速に対する要求を満足させる車両制御を行う。
【解決手段】先行車両W2の車両W1に対する車幅方向の相対移動の向きに基づいて、車両W1の走行車線を推定するとともに、該車両W1が追い越し車線を走行していると推定される場合(ステップSA9)には、走行車線を走行していると推定される場合(ステップSA6)に比べて迅速に車両W1を目標車速に到達させるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】先行車両W2の車両W1に対する車幅方向の相対移動の向きに基づいて、車両W1の走行車線を推定するとともに、該車両W1が追い越し車線を走行していると推定される場合(ステップSA9)には、走行車線を走行していると推定される場合(ステップSA6)に比べて迅速に車両W1を目標車速に到達させるようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、自車両前方に先行車両が存在するときに、所定の目標車間距離を維持するように自車両を当該先行車両に追従走行させる一方、先行車両が存在しないときには、所定の目標車速となるように自車両を定速走行させるACC制御を行う車両の走行制御装置に関する技術分野に属する。
従来より、先行車両検知手段と追従走行制御手段とを備えて、自車両を先行車に追従走行させる車両の走行制御装置はよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば特許文献2に示す車両の走行制御装置では、先行車両検知手段としてミリ波レーダを採用して、先行車両までの距離や、先行車両に対する相対速度を検出している。そして、ミリ波レーダの検知結果に基づいて、先行車両が検知された場合には、先行車との車間距離が目標車間距離となるように追従走行制御を行う一方、先行車両が検知されない場合は、車速が目標車速となるように定速走行制御を行うACC(Adaptive Cruise Control)制御を行う。
特開2004−330890号公報
特開2003−67896号公報
ところで、上述の特許文献2に示すACC制御を行う走行制御装置が搭載された車両では、例えば自車両が走行車線上にて先行車両に追従走行している最中に当該先行車両を追い越すために追い越し車線に車線変更した場合に、該車線変更後の自車両の進行路上(追い越し車線上)に更に他の先行車両が存在していないときには、自車両は定速走行に移行して目標車速まで加速することとなるが、この追い越し車線上での加速に対しては、車両の走行安全性等の観点から迅速に行いたいという乗員要求がある。
一方、例えば自車両が走行車線上にて先行車両に追従走行している最中に当該先行車両が追い越し車線に車線変更した場合においても、該車線変更後の自車両の進行路上(走行車線上)に更に他の先行車両が存在しないときには、自車両は定速走行に移行して目標車速まで加速することとなるが、この走行車線上での加速に対しては、乗り心地向上等の観点から追い越し車線上での加速に比べて緩やかなものとしたいという乗員要求がある。
しかしながら、上述したACC制御を行う従来の車両の走行制御装置では、通常、自車両が追従走行している最中に定速走行に移行する際に、該自車両を目標車速まで加速させるための加速度や加速タイミングは固定されており、このため、上述のように車両の走行状況(自車両が先行車両に対して追い越しをかけようとしているか否か等の状況)に応じて異なる、乗員の加速に対する要求を十分に満足させることができないという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、追従走行制御手段と定速走行制御手段とを備えた車両の走行制御装置に対して、その構成及び制御方法に工夫を凝らすことで、自車両が追従走行から定速走行に移行して目標車速まで加速する際に、自車両の走行状況に応じて異なる、乗員の加速に対する要求を満足させるような車両走行制御を実現しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、先行車両の自車両に対する車幅方向の相対移動を検知する先行車両相対移動検知手段を備えるとともに、自車両が追従走行から定速走行に移行するときに、該先行車両相対移動検知手段により検知された先行車両の相対移動の向きが自車両に対して車幅方向の左右いずれの側であるかによって自車両を目標車速に到達させるまでの目標車速到達時間を異ならせるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、自車両前方を走行する先行車両を検知する先行車両検知手段と、上記先行車両と自車両との目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段と、自車両の目標車速を設定する目標車速設定手段と、自車両の進行路を推定する進行路推定手段と、該進行路推定手段により推定された自車両の進行路上に上記先行車両が存在するときに、上記目標車間距離設定手段により設定された目標車間距離を維持するように自車両を当該先行車両に対して追従走行させる追従走行制御手段と、上記進行路上に上記先行車両が存在しないときには、上記目標車速設定手段により設定された目標車速で自車両を定速走行させる定速走行制御手段とを備えた車両の走行制御装置を対象とする。
そして、上記先行車両検知手段からの上記先行車両の検知情報を受けて、自車両に対する該先行車両の車幅方向の相対的な移動の向きを検知する先行車両相対移動検知手段を備え、上記定速走行制御手段は、自車両が上記目標車速未満の車速で上記先行車両に追従走行している最中に、上記先行車両相対移動検知手段により当該先行車両が自車両に対して車幅方向に相対移動したことが検知されたときにおいて、当該先行車両が上記進行路上に存在しなくなったときには、自車両を上記目標車速まで加速させるようになっていて、上記先行車両相対移動検知手段により検知された上記先行車両の相対移動の向きが自車両に対して車幅方向の左右いずれの側であるかによって、自車両が上記目標車速に到達するまでの目標車速到達時間を異ならせるように構成されている。
上記の構成により、自車両が先行車両に追従走行している最中に、当該先行車両が車幅方向に移動して自車両の進行路上に存在しなくなったときに、当該先行車両が自車両のいずれの側の車線を走行しているかを推定することが可能となる。
具体的には、先行車両相対移動検知手段により先行車両が自車両に対して相対的に車幅方向の左側に移動したことが検知され且つ進行路上に当該先行車両が存在しなくなったときには、当該先行車両は自車両の左側の車線を走行しているものと推定することができ、また、先行車両相対移動検知手段により、先行車両が自車両に対して相対的に車幅方向の右側に移動したことが検知された且つ進行路上に当該先行車両が存在しなくなったときには、当該先行車両は自車両の右側の車線を走行しているものと推定することができる。
そして、自車両が目標車速未満の車速で先行車両に追従走行している最中に、先行車両相対移動検知手段により当該先行車両が自車両に対して車幅方向に相対移動したことが検知されたときにおいて当該先行車両が進行路上に存在しなくなったとき、すなわち先行車両が自車両とは異なる車線を走行していると推定されるときには、該自車両は定速走行制御手段により定速走行に移行して上記目標車速まで加速される。そして、定速走行制御手段は、該先行車両相対移動検知手段により検知された相対移動の向きが右側であるか左側であるかによって、自車両が上記目標車速に到達するまでの目標車速到達時間を異ならせるように構成されている。このため、先行車両が自車両の車幅方向の左右いずれの側の車線を走行していると推定されるかによって、該目標車速到達時間が異なるようになっている。
従って、例えば左側に通常の走行車線が設けられ、右側に追い越し車線が設けられた日本の高速道路上において、先行車両が自車両の左側を走行していると推定される場合には、自車両が追い越し車線を走行しているものとして、目標車速到達時間を短く設定することで該自車両を迅速に目標車速まで加速させることができ、これにより、追い越し車線上においては車両の走行安全性の観点から迅速な加速を望む乗員要求を満足させることができる。一方、先行車両が自車両の右側の車線を走行していると推定される場合には、自車両が走行車線を走行しているものとして、目標車速到達時間を、該自車両が追い越し車線を走行しているものとされる場合に比べて長く設定することで、該自車両を目標車速まで緩やかに加速させ、これにより、走行車線上においては乗り心地向上等の観点から急速な車速変化は避けたいという乗員要求を満足させることができる。
一方、右側に通常の走行車線が設けられ、左側に追い越し車線が設けられた米国や欧州の高速道路上においては、上述した右側に追い越し車線が設けられている例とは異なり、先行車両が自車両の右側の車線を走行していると推定できる場合には、自車両が追い越し車線を走行しているものとして、該先行車両が自車両の左側を走行していると推定される場合に比べて目標車速到達時間を短縮するようにすればよい。こうすることによって、左側に追い越し車線が設定された高速道路上においても、自車両が追従走行から定速走行に移行して目標車速まで加速する際の加速を、上記乗員要求に基づいたものとすることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記先行車両検知手段は、ミリ波レーダからなるものとする。
このことにより、先行車両検知手段を、ビデオカメラ等で構成した場合に比べて安価に且つ簡単に構成することができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、上記定速走行制御手段は、上記先行車両相対移動検知手段により、上記先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたときには、右側に相対移動したと検知されたときよりも上記目標車速到達時間を早める目標車速到達時間短縮制御を実行するように構成されている。
このことにより、左側に走行車線が設けられ、右側に追い越し車線が設けられた高速道路上において、自車両が走行車線上にて先行車両に追従走行している最中に当該先行車両を追い越そうとして追い越し車線に車線変更した場合や、自車両が追い越し車線上にて先行車両に追従走行している最中に、当該先行車両が走行車線に車線変更した場合に、自車両前方の進行路上(追い越し車線上)に更に他の先行車両が存在しないときには、上記定速走行制御手段により定速走行制御が実行されるとともに上記目標車速到達時間短縮制御が実行され、この結果、自車両を迅速に目標車速まで加速させることができる。従って、追い越し車線上においては迅速な加速を望む乗員要求を満足させることができる。
ここで、上記目標車速到達時間短縮制御は、例えば自車両を加速させる加速度を大きくしたり、該加速を開始するタイミングを早めることで可能となる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、上記先行車両検知手段は、上記先行車両よりも前方を走行する複数の車両を検知可能に構成されており、上記先行車両検知手段からの検知情報を受けて、上記複数の車両からなる前方車両群の重心位置を算出する重心位置算出手段と、上記重心位置算出手段により算出された重心位置の自車両に対する車幅方向の相対的な移動を検知する重心位置相対移動検知手段とを備え、上記定速走行制御手段は、上記重心位置相対移動検知手段により上記重心位置の相対移動が検知されなかった場合には、上記先行車両相対移動検知手段により上記先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたときであっても、上記目標車速到達時間短縮制御を実行しないように構成されている。
このことにより、自車両及び先行車両の移動とは無関係に定まる基準点として、重心位置相対移動検知手段により検知される前方車両群の重心を採用することで、上記重心位置相対移動検知手段により、自車両に対する該重心の相対移動が検知されたときには、自車両が車幅方向に移動したものと推定することができる。
また、上記重心位置相対移動検知手段及び先行車両相対移動検知手段からの移動情報を基に、自車両の車幅方向の移動の向きを推定することができる。具体的には、例えば、先行車両相対移動検知手段により先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知された場合に、重心位置相対移動検知手段により自車両に対する上記重心の相対移動が検知されたときには、自車両が車幅方向の右側に移動したと推定することができる一方、上記重心の相対移動が検知されなかったときには、先行車両が車幅方向の左側に移動したと推定することができる。
そして、上記定速走行制御手段は、上記重心位置相対移動検知手段により上記重心位置の相対移動が検知されなかった場合において、上記先行車両相対移動検知手段により上記先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたとき、つまり先行車両が車幅方向の左側に移動したと推定されるときには、上記目標車速到達時間短縮制御を実行しないように構成されている。このため、例えば、左側に走行車線が設けられ、右側に追い越し車線が設けられた高速道路上において、自車両が走行車線上にて先行車両に追従走行している最中に、当該先行車両が走行車線の左側に分岐するランプウェイに車線変更した(左側に移動した)場合には、当該先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したにも拘わらず、上記目標車速到達時間短縮制御は実行されない。従って、このように、自車両が走行車線を走行していて、該自車両の乗員に先行車両を追い越す意思が無い場合にまで、自車両を不必要に急加速させるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明の車両の走行制御装置によると、自車両が先行車両に追従走行している最中に、当該先行車両が自車両の進行路上から存在しなくなったことにより定速走行を開始するときに、先行車両相対移動検知手段により検知された先行車両の相対移動の向きが車幅方向のいずれの側であるかによって目標車速到達時間を異ならせるようにしたことで、例えば、先行車両の相対移動の向きから自車両の走行している車線が追い越し車線であるか走行車線であるかを推定して、追い越し車線と推定される場合には、自車両を迅速に目標車速まで加速させる一方、走行車線と推定される場合には、自車両を緩やかに目標車速まで加速させる等して乗員要求を反映した車両の走行制御が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係る走行制御装置が搭載された車両W1(自車両に相当)を示し、この車両W1は、その前端部に配設され、当該車両W1の前方を走行する先行車両W2を検知する先行車両検知手段としての車両検知センサ1と、該車両検知センサ1からの先行車両検知情報を受けて、車両W1の車速や先行車両W2との車間距離を自動的に制御するクルーズコントローラ10とを備えている。また、車両W1のステアリングホイール32には乗員が操作する操作部3が設けられている。
図1は、本発明の実施形態に係る走行制御装置が搭載された車両W1(自車両に相当)を示し、この車両W1は、その前端部に配設され、当該車両W1の前方を走行する先行車両W2を検知する先行車両検知手段としての車両検知センサ1と、該車両検知センサ1からの先行車両検知情報を受けて、車両W1の車速や先行車両W2との車間距離を自動的に制御するクルーズコントローラ10とを備えている。また、車両W1のステアリングホイール32には乗員が操作する操作部3が設けられている。
上記クルーズコントローラ10には、図2に示すように、上記車両検知センサ1、上記操作部3、舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、及び車両W1の車速を検知する車速センサ2からの各情報が入力されるようになっている。そして、該クルーズコントローラ10は、これらの入力情報に基づいて、エンジンECU21及びDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)ユニット23を制御することによって、先行車両W2が存在しない場合に車両W1を後述の如く設定される目標車速で定速走行させる定速走行制御を行う一方、先行車両W2が存在する場合には、後述の如く設定される目標車間距離を維持するように車両W1を当該先行車両W2に追従走行させる追従走行制御を行うように構成されている。すなわち、クルーズコントローラ10は、ACC(Adaptive Cruise Control)制御を行うようになっている。
上記操作部3は、図6に示すように、上記ステアリングホイール32において中心部に対して車両左側及び右側並びに下側にある3つのスポーク部32aのうちの車両右側のスポーク部32aに設けられていて、上下左右に並ぶ4つの操作スイッチで構成されている。すなわち、操作部3の左上側の部分には、本走行制御装置を作動状態又は非作動状態にするメインスイッチ3aが設けられ、このメインスイッチ3aの右側には、本走行制御装置による制御をキャンセルするキャンセルスイッチ3bが設けられ、このキャンセルスイッチ3bの下側には、車両W1の乗員が、車両W1と先行車両W2との間の目標車間距離として、遠距離、中距離及び近距離の3つの選択肢の中から1つを選択するための目標車間距離選択スイッチ3cが設けられ、この目標車間距離選択スイッチ3cの左側でかつメインスイッチ3aの下側には、車両W1の目標車速を設定するための目標車速設定スイッチ3dが設けられている。
上記目標車間距離選択スイッチ3cは、1回操作(押操作)する毎に、遠距離、中距離及び近距離の順にサイクル的に変わり、この目標車間距離選択スイッチ3cの操作回数によって、いずれか1つの選択肢を選択することが可能になっている。そして、この選択情報はクルーズコントローラ10へと送信され、クルーズコントローラ10では、該選択情報を基に目標車間距離を算出して設定する。具体的には、遠距離、中距離、及び近距離のそれぞれに対応して予め設定された車間時間t(本実施形態においては1.8sに設定されている)と先行車両W2の車速との積により目標車間距離が算出される。そして、目標車間距離選択スイッチ3c及びクルーズコントローラ10が先行車両W2との目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段を構成することとなる。
上記目標車速設定スイッチ3dは、乗員側に突出するレバーを上側(「RES/+」と記載されている側)又は下側(「SET/−」と記載されている側)に倒すことで操作を行うようになっている。そして、上記メインスイッチ3aにより本走行制御装置が作動状態とされた後において、乗員が最初に目標車速設定スイッチ3dのレバーを下側に倒す操作を行うと、定速走行を行う定速走行モードに設定されるとともに、該操作時に上記車速センサ2により検知された車速が目標車速に設定される。この設定後に、目標車速設定スイッチ3dのレバーを上側に倒す操作(スイッチONの継続時間(操作継続時間)が所定時間以内である操作)を1回行うと、目標車速が所定速度だけアップする一方、下側に倒す操作(スイッチONの継続時間が所定時間以内である操作)を1回行うと、目標車速が所定速度だけダウンするようになっている。その後に再度、目標車速設定スイッチ3dのレバーを上側又は下側に倒す操作(所定時間以内の操作)を1回行うと、目標車速が所定速度だけアップ又はダウンするようになっている。
また、目標車速設定スイッチ3dのレバーを上側又は下側に倒す操作を継続して所定時間を超えるように行った場合(スイッチONの継続時間が所定時間を超える長押し操作を行った場合)には、その所定時間が超えたときから該操作が終了するまで、上記目標車速を一定の割合(例えば1秒間に2km/hの割合)で変化させて更新していく。
さらに、上記メインスイッチ3aにより本走行制御装置が作動状態とされた後において、最初に目標車速設定スイッチ3dのレバーを上側に倒す操作を行うと、下側に倒す操作を行ったときと同様に定速走行モードに設定されるが、このときには、乗員が前回に設定していた車速が目標車速に設定される。
すなわち、本実施形態では、目標車速設定スイッチ3dは、車両W1の目標車速を設定するためのスイッチだけでなく、定速走行モードにモード変更するためのセットスイッチ3eと、リジュームスイッチ3fを兼用している。そして、目標車速設定スイッチ3dが車両W1の目標車速を設定する目標車速設定手段を構成する。
尚、車両W1の前方に先行車両W2が存在するときには、定速走行モードに設定することはできず、先行車両W2に対して追従走行する追従走行モードに設定される。
一方、車両検知センサ1は、スキャン式のミリ波レーダによって構成されている。このミリ波レーダは、車両W1の前端部の車幅方向略中央位置においてその光軸が前方を向くように配設されていて、ミリ波を車両W1の前方に向けて略水平方向に所定角度範囲を走査しながら発信し、その反射波を受信することによって車両W1の前方に車両(物体)が存在するか否かを検知することができる。
尚、本実施形態では、車両検知センサ1としてミリ波レーダを採用するようにしているが、必ずしもこれに限ったものではなく、例えばレーザレーダや超音波レーダや赤外線レーダやカメラ等を採用するようにしてもよい。
エンジンECU21は、主にエンジン(図示省略)を制御し、その機能の1つとしてスロットル22のスロットル開度を調節して車両Wを加速させる。
DSCユニット23は、急ハンドルや急カーブ走行時などに、車両W1の安定した走行姿勢を確保するアクティブセーフティシステムであって、エンジン出力と4輪の各輪に別個に付与するブレーキ力とを統合的にコントロールすることにより、車両W1の横滑りを抑制するものである。このDSCユニット23は、各輪に設けられたブレーキ装置にブレーキ圧を供給する液圧ユニット(Hydraulic Unit;以下HUという)24を制御することによってブレーキ力を調節して車両Wを減速させる。
上記クルーズコントローラ10は、車両検知センサ1の検知信号が入力される先行車両検知部11及び先行車両相対移動検知部12と、上記車速センサ2の検出信号が入力される車速検知部13と、上記エンジンECU21にアクセル制御量信号a(X)を出力するアクセル制御部14と、上記DSCユニット23にブレーキ制御量信号b(Y)を出力するブレーキ制御部15とを有している。
上記進行路推定部16は、車速センサ2からの車速、舵角センサ25からの舵角およびヨーレートセンサ26からのヨーレート)を受け、これらに基づいて車両W1の旋回半径等を求めることで自車の進行路を推定する。この進行路の推定方法としては、例えば特開平8−216726にて公知の方法を採用することができる。
上記先行車両検知部11は、上記進行路推定部16により推定される車両W1の進行路上に物体が存在するか否かを検知するとともに、検知された物体の相対速度から、該物体が障害物であるのか、前方を走行する先行車両W2であるのかを識別する。
上記車速検知部13は、上記車速センサ2からの検出信号から車速を検知し、定速走行制御において、この検出された検出車速と目標車速との車速偏差を算出する。
上記先行車両相対移動検知部12は、車両検知センサ1からの検知情報を基に所定時間毎(ミリ波レーダの走査時間に対応する時間)に検知される、車両W1との距離と、車両W1対する方位(上記走査範囲の中心線(車両Wの前後方向に延びるレーダ検知軸)からの角度θで規定)とに基づいて車両W1に対する先行車両W2の車幅方向の相対速度ベクトル(移動の向き及びその速度)を検知する。すなわち、該先行車両相対移動検知部12は、先行車両W2の車両W1に対する車幅方向の相対的な移動の向きを検知可能になっている。
上記ブレーキ制御部15は、車両Wを減速させるべくブレーキ制御を行う。このブレーキ制御では、所望のブレーキ力が得られるように、上記ブレーキ制御部15が所定のブレーキ制御量Yに応じたブレーキ制御量信号b(Y)をDSCユニット23に出力する。このブレーキ制御量信号b(Y)を受けたDSCユニット23は、ブレーキ制御量信号b(Y)に応じて制御信号hをHU24に出力して、所定のブレーキ制御量Yに応じたブレーキ力が発生するようにHU24を制御する。
上記アクセル制御部14は、車両W1を加速させるべくアクセル制御を行う。このアクセル制御では、所望のエンジン出力が得られるように、上記アクセル制御部14が所定のアクセル制御量Xに応じたアクセル制御量信号a(X)をエンジンECU21に出力する。このアクセル制御量信号a(X)を受けたエンジンECU21は、アクセル制御量信号a(X)に応じて制御信号sをスロットル22に出力して、所定のアクセル制御量Xに応じたスロットル開度となるようにスロットル22を制御する。
そして、クルーズコントローラ10は、先行車両検知部11により先行車両W2が検知されたときには、当該先行車両W2との車間距離が上記目標車間距離となるように車両W1の車速を制御する追従走行制御を行う一方、先行車両検知部11により先行車両W2が検知されないときには、車両W1が上記目標車速になるように車速を制御する定速走行制御を行う。そして、このクルーズコントローラ10が追従走行制御手段及び定速走行制御手段を構成することとなる。
また、クルーズコントローラ10は、車両W1が上記目標車速未満の車速で上記先行車両W2に追従走行している最中に、上記先行車両相対移動検知部12により当該先行車両W2が車両W1に対して車幅方向に相対移動したことが検知されたときにおいて、上記先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されなくなったときには、車両W1を上記目標車速まで加速させるようになっていて、上記先行車両相対移動検知部12により検知された上記先行車両W2の相対移動の向きが車両W1に対して車幅方向の左右いずれの側であるかによって、車両W1が上記目標車速に到達するまでの目標車速到達時間を異ならせるように構成されている。ここで、目標車速到達時間とは、先行車両検知部11にて先行車両が検知されなくなってから(定速走行制御が開始してから)、車両W1が目標車速に到達するまでの時間である。
より具体的には、クルーズコントローラ10は、上記先行車両相対移動検知部12により、上記先行車両W2が車両W1に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたときには右側に相対移動したと検知されたときよりも上記目標車速到達時間を早める目標車速到達時間短縮制御を実行するように構成されている。尚、この目標車速到達時間短縮制御は上記ACC制御の一部を構成している。
次に、上記クルーズコントローラ10におけるACC制御処理動作について図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップSA1では、先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されているか否かを判定し、この判定がYESの場合にはステップSA2に進み、NOの場合にはステップSA8に進む。
ステップSA2では、車両W1が上記目標車間距離を維持した状態で先行車両W2に追従走行するように、該車両W1の車速を制御する。
ステップSA3では、先行車両相対移動検知部12にて車両W1に対する先行車両W2の車幅方向の相対移動が検知されたか否かを判定し、この判定がYESの場合にはステップSA4に進み、NOの場合にはステップSA2に戻り上記追従走行を持続する。
ステップS4では、先行車両検知部11により先行車両W2が検知されなくなったか否かを判定し、この判定がYESの場合にはステップSA5に進み、NOの場合にはステップSA2に戻り上記追従走行を持続する。
ステップSA5では、ステップSA3における先行車両W2の相対移動の向きが車両W1に対して車幅方向の右側であったか否かを判定し、この判定がYESの場合にはステップSA6に進み、NOの場合にはステップSA9に進む。
ステップSA6では、先行車両W2が走行車線から追い越し車線に車線変更した(図4(a)参照)か、又は車両W1が追い越し車線から走行車線に車線変更した(図4(b)参照)と推定する。
ステップSA7では、ステップSA4における判定完了後、所定時間A1秒として例えば0.6秒経過後に車両W1が加速度B1として例えば0.5(m/sec2)で加速するようにアクセル制御部14からエンジンECU21に対して所定のアクセル制御量信号a(X)を出力する。該アクセル制御量信号a(X)は車速が上記目標車速になるまで出力される。
ステップSA1でNOの場合に進むステップSA8では、車両W1の車速を上記目標車速になるように制御して該車両W1を定速走行させる。具体的には、上記車速検知部13にて検知される車速偏差が0になるように車両W1の車速を制御する。
ステップSA5でNOの場合に進むステップSA9では、車両W1が走行車線から追い越し車線に車線変更したか(図5(a)参照)、又は先行車両W2が追い越し車線から走行車線に車線変更した(図5(b)参照)と推定する。
ステップSA10では、ステップSA5における判定完了後、所定時間A2秒として例えば0.2秒経過後に車両W1を加速度B2として例えば1(m/sec2)で加速するようにアクセル制御部14からエンジンECU21に対して所定のアクセル制御量信号a(X)出力する。該アクセル制御量信号a(X)は車速が上記目標車速になるまで出力される。
以上の如く上記実施形態1では、クルーズコントローラ10は、先行車両W2の相対移動の結果、先行車両検知部11にて該先行車両W2が検知されなくなったときにおいて(ステップSA4)、上記先行車両相対移動検知部12により、上記先行車両W2の相対移動の向きが車両W1に対して車幅方向の右側であったと検知されたとき(ステップSA5でYESのとき)には先行車両W2が追い越し車線から走行車線に車線変更したか、又は車両W1が走行車線から追い越し車線に車線変更したと推定して(ステップSA6)、先行車両W2が検知されなくなった後、0.6秒経過後に車両W1を0.5(m/sec2)で上記目標車速まで加速させる一方、左側に相対移動したと検知されたとき(ステップSA5でNOのとき)には、先行車両W2が走行車線から追い越し車線に車線変更したか、又は車両W1が追い越し車線から走行車線に車線変更したと推定して(ステップSA9)、先行車両W2が検知されなくなった後、0.2秒経過後に車両W1を1(m/sec2)で上記目標車速まで加速させるように構成されている。
すなわち、上記クルーズコントローラ10は、追従走行制御を実行中に先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されなくなったことにより定速走行制御を開始したときに、該車両W1が追い越し車線を走行中であると推定されるとき(ステップSA9のとき)には、車両W1が走行車線を走行中であると推定されるとき(ステップSA6のとき)に比べて早く車両W1を上記目標車速に到達させるように車速を制御する目標車速短縮制御(ステップSA10)を実行する。従って、追い越し車線上においては車両の走行安全性等の観点から速やかに車両W1を加速させたいという乗員要求と、走行車線上においては乗り心地向上等の観点から急激な加速を抑制したいという乗員要求とを共に満足させることができる。
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2を示し、クルーズコントローラ10の構成及びそのACC制御処理を上記実施形態1とは異ならせたものである。尚、図2と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。すなわち、本実施形態では、クルーズコントローラ10は、車両検知センサ1からの検知情報を基に、上記先行車両W2よりも前方を走行する複数の車両からなる前方車両群WS(図9参照。本実施形態においては車両W3乃至W6の4台からなる。)の重心Gの車両W1に対する相対位置(車両W1からの距離と方位とで決まる位置)を算出する重心位置算出部17(重心位置算出手段)と、車両W1に対する該重心Gの車幅方向の相対的を検知する重心位置相対移動検知部18(重心位置相対移動検知手段)とを更に備えている。
図7は本発明の実施形態2を示し、クルーズコントローラ10の構成及びそのACC制御処理を上記実施形態1とは異ならせたものである。尚、図2と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。すなわち、本実施形態では、クルーズコントローラ10は、車両検知センサ1からの検知情報を基に、上記先行車両W2よりも前方を走行する複数の車両からなる前方車両群WS(図9参照。本実施形態においては車両W3乃至W6の4台からなる。)の重心Gの車両W1に対する相対位置(車両W1からの距離と方位とで決まる位置)を算出する重心位置算出部17(重心位置算出手段)と、車両W1に対する該重心Gの車幅方向の相対的を検知する重心位置相対移動検知部18(重心位置相対移動検知手段)とを更に備えている。
具体的には、上記重心位置算出部17は、車速センサ2からの検知情報を基に、先行車両W2よりも前方を走行する所定台数の車両W3乃至W6を選択する。尚、所定台数とは、最低2台以上であって、重心Gの車両W1に対する相対位置の変動を抑制するためにも3台以上であることが好ましく、また多ければ多いほどよい。
そして、該重心位置算出部17は、選択された各車両W3乃至W6の車両W1に対する相対位置を検知して、この検知された相対位置から車両W3乃至W6の重心位置G3乃至G6を推定するとともに、該推定された重心位置G3乃至G6から前方車両群WSの重心Gの相対位置を算出する。ここで、該重心Gの相対位置の算出は、車両W3乃至W6のそれぞれの形状が所定の形状(一般的なセダン車両の形状)であるものとして行われる。また、各車両W3乃至W6の重量は互いに等しいものとすればよい。尚、例えば車両検知センサ1からの情報を基に、各車両W3乃至W6のそれぞれの車両幅を検知し、該車両幅から各車両W3乃至W6の車両形状を推定するようにしてもよい。
上記重心位置相対移動検知部18は、上記重心Gの相対位置(重心Gの車両W1からの距離と、重心Gの車両W1に対する方位とで決まる位置)の時間経過に伴う変化から、重心Gの車幅方向の相対速度ベクトル(重心Gの相対移動方向と相対移動速度)を検知することによって、車両W1に対する重心Gの車幅方向の相対移動を検知する。
そして、クルーズコントローラ10は、重心位置相対移動検知部18により重心Gの車両W1に対する相対移動が検知された場合には、上記先行車両相対移動検知部12により上記先行車両W2が車両W1に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたときであっても、上記目標車速到達時間短縮制御を実行しないように構成されている。
次に、本実施形態2に係るクルーズコントローラ10におけるACC制御処理動作について図8のフローチャートに基づいて説明する。
ステップSB1乃至ステップSB8までの各ステップでは、上記実施形態1におけるステップSA1乃至ステップSA8と同様の処理を行う。
ステップSB5でNOの場合に進むステップSB9では、ステップSA3の判定時に、重心位置相対移動検知部18にて重心Gの車両W1に対する車幅方向の相対移動が検知されたか否かの判定を行い、この判定がYESの場合にはステップSB10に進み、NOの場合にはステップSB12に進む。
ステップSB10では、車両W1が走行車線から追い越し車線に車線変更した(図5(a)参照)と推定する。
ステップSB11では、ステップSB4における判定完了後、つまり先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されなくなった後、0.2秒経過後に車両W1が1(m/sec2)で加速するように、アクセル制御部14からエンジンECU21に対して所定のアクセル制御量信号a(X)出力する。
ステップSB12では、先行車両W2が追い越し車線から走行車線に車線変更した(図5(b)参照)と推定してステップSB7に進む。このステップSB7では、上記実施形態1におけるステップSA7と同様の処理が行われる。すなわち、先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されなくなった後、0.6秒経過後に車両W1を0.5(m/sec2)で加速するように、アクセル制御部14からエンジンECU21に対して所定のアクセル制御量信号a(X)出力する。
以上の如く上記実施形態2では、クルーズコントローラ10は、上記先行車両相対移動検知部12により上記先行車両W2が車両W1に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知され且つ該検知後に先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されなくなったとき(ステップSB5でNOのとき)であっても、重心位置相対移動検知部18にて重心Gの相対移動が検知されなかった場合(ステップSB9でNOの場合)には、右側に相対移動したと検知されたとき(ステップSB5でYESのとき)と同様に、先行車両検知部11にて先行車両W2が検知されなくなった後(ステップSB4)0.6秒経過後に車両W1を0.5(m/sec2)で加速させるとともに(ステップSB7)上記目標車速到達時間短縮制御(ステップSA10と同様の処理であるステップSB11)を実行しないように構成されている。
これにより、車両W1が走行車線にて先行車両W2に追従走行している最中に、当該先行車両W2が該走行車線に対して左側に分岐して延びるランプウェイ等に車線変更した場合に(図5(c)参照)、車両W1が走行車線を走行中であるにも拘わらず急激に加速されるのを防止することができる。従って、走行車線上においては緩やかな加速を望む乗員要求を満足させることができる。
尚、車両W1が追い越し車線上にて先行車両W2に追従走行している最中に、当該先行車両W2が走行車線に車線変更した場合(図5(b)参照)においても、車両W1は緩やかに加速することとなるが、この場合は、車両W1が先行車両W2を追い越すために追い越し車線に車線変更する場合(図5(a)参照)に比べて急激な加速は要求されず、従って乗員要求を著しく害することもない。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記各実施形態では、車両W1を加速させるタイミングを早めるとともにその加速度を大きくすることで上記目標車速到達時間短縮制御を行うようにしているが、必ずしもこれに限ったものではなく、例えば加速度は一定のままで、加速タイミングを早めることのみで行うようにしてもよい。
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記各実施形態では、車両W1を加速させるタイミングを早めるとともにその加速度を大きくすることで上記目標車速到達時間短縮制御を行うようにしているが、必ずしもこれに限ったものではなく、例えば加速度は一定のままで、加速タイミングを早めることのみで行うようにしてもよい。
本発明は、自車両前方に先行車両が存在するときに、所定の目標車間距離を維持するように自車両を当該先行車両に追従走行させる一方、先行車両が存在しないときには、所定の目標車速となるように自車両を定速走行させるACC制御を行う車両の走行制御装置に有用であり、特に先行車両を検知するための先行車両検知手段としてミリ波レーダを備えた車両の走行制御装置に有用である。
W1 自車両(車両)
W2 先行車両
1 車両検知センサ(先行車両検知手段)
3c 目標車間距離設定スイッチ(目標車間距離設定手段)
3d 目標車速設定スイッチ(目標車速設定手段)
10 クルーズコントローラ(追従走行制御手段、定速走行制御手段)
(目標車間距離設定手段)
11 先行車両検知部(先行車両検知手段)
12 先行車両相対移動検知部(先行車両相対移動検知手段)
16 進行路推定部(進行路推定手段)
17 重心位置算出部(重心位置算出手段)
18 重心位置相対移動検知部(重心位置相対移動検知手段)
W2 先行車両
1 車両検知センサ(先行車両検知手段)
3c 目標車間距離設定スイッチ(目標車間距離設定手段)
3d 目標車速設定スイッチ(目標車速設定手段)
10 クルーズコントローラ(追従走行制御手段、定速走行制御手段)
(目標車間距離設定手段)
11 先行車両検知部(先行車両検知手段)
12 先行車両相対移動検知部(先行車両相対移動検知手段)
16 進行路推定部(進行路推定手段)
17 重心位置算出部(重心位置算出手段)
18 重心位置相対移動検知部(重心位置相対移動検知手段)
Claims (4)
- 自車両前方を走行する先行車両を検知する先行車両検知手段と、上記先行車両と自車両との目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段と、自車両の目標車速を設定する目標車速設定手段と、自車両の進行路を推定する進行路推定手段と、該進行路推定手段により推定された自車両の進行路上に上記先行車両が存在するときに、上記目標車間距離設定手段により設定された目標車間距離を維持するように自車両を当該先行車両に対して追従走行させる追従走行制御手段と、上記進行路上に上記先行車両が存在しないときには、上記目標車速設定手段により設定された目標車速で自車両を定速走行させる定速走行制御手段とを備えた車両の走行制御装置であって、
上記先行車両検知手段からの上記先行車両の検知情報を受けて、自車両に対する該先行車両の車幅方向の相対的な移動の向きを検知する先行車両相対移動検知手段を備え、
上記定速走行制御手段は、自車両が上記目標車速未満の車速で上記先行車両に追従走行している最中に、上記先行車両相対移動検知手段により当該先行車両が自車両に対して車幅方向に相対移動したことが検知されたときにおいて、当該先行車両が上記進行路上に存在しなくなったときには、自車両を上記目標車速まで加速させるようになっていて、上記先行車両相対移動検知手段により検知された上記先行車両の相対移動の向きが自車両に対して車幅方向の左右いずれの側であるかによって、自車両が上記目標車速に到達するまでの目標車速到達時間を異ならせるように構成されていることを特徴とする車両の走行制御装置。 - 請求項1記載の車両の走行制御装置において、
上記先行車両検知手段は、ミリ波レーダからなることを特徴とする車両の走行制御装置。 - 請求項1又は2記載の車両の走行制御装置において、
上記定速走行制御手段は、上記先行車両相対移動検知手段により、上記先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたときには、右側に相対移動したと検知されたときよりも上記目標車速到達時間を早める目標車速到達時間短縮制御を実行するように構成されていることを特徴とする車両の走行制御装置。 - 請求項3記載の車両の走行制御装置において、
上記先行車両検知手段は、上記先行車両よりも前方を走行する複数の車両を検知可能に構成されており、
上記先行車両検知手段からの検知情報を受けて、上記複数の車両からなる前方車両群の重心位置を算出する重心位置算出手段と、
上記重心位置算出手段により算出された重心位置の自車両に対する車幅方向の相対的な移動を検知する重心位置相対移動検知手段とを備え、
上記定速走行制御手段は、上記重心位置相対移動検知手段により上記重心位置の相対移動が検知されなかった場合には、上記先行車両相対移動検知手段により上記先行車両が自車両に対して車幅方向の左側に相対移動したと検知されたときであっても、上記目標車速到達時間短縮制御を実行しないように構成されていることを特徴とする車両の走行制御装置。
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