JP2008148389A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リチウムイオン系二次電池に充電されている電力を無駄にすることなく、深い充電深度での長時間の放置によるリチウムイオン系二次電池の劣化及び過放電による鉛蓄電池の劣化を同時的に抑制することができる電源装置を提供する。
【解決手段】エンジンEが停止している場合に、第2制御部22がDC/DCコンバータ13を降圧側に切り替えて、十分に充電されているリチウム電池12が放電した高電圧の電力を降圧して、満充電ではない鉛蓄電池11に充電する。ただし、リチウム電池12が十分に放電するか、鉛蓄電池11が満充電になったら、第2制御部22がDC/DCコンバータ13を昇圧側に切り替えて、リチウム電池12から鉛蓄電池11に対する給電を停止する。このようにして、深い充電深度での長時間の放置によって劣化するリチウム電池12を放電し、過放電によって劣化する鉛蓄電池11を充電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載発電機の発電電力によって充電され、電気負荷群に電力を供給する低電圧系のバッテリ(例えば鉛蓄電池)と、車載発電機の発電電圧を昇圧した電圧によって充電され、1又は複数の他の電気負荷に電力を供給する高電圧系のバッテリ(例えばリチウムイオン二次電池)とを備える電源装置に関する。
車両に搭載される電気負荷の個数は年々増加する傾向にあり、また、大容量の電気負荷が採用されている。このような電気負荷の増加、大容量化に対応して、鉛蓄電池を備える従来の電源装置に、鉛蓄電池よりも高電圧での充放電が容易なリチウムイオン二次電池(以下、リチウム電池)と、車載発電機の発電電圧を昇圧する昇圧手段とを加えてなる電源装置が提案されている。
この電源装置は、昇圧手段が昇圧した電圧によってリチウム電池を充電し、鉛蓄電池が出力する電力よりも高電圧の電力を電気負荷に供給する。
ところで、リチウム電池には、深い充電深度(SOC:State Of Charge )で長時間放置されると劣化が進んで充電可能容量が減少するという問題がある。
この問題を解決するために、深い充電深度で長時間リチウム電池を放置する際に、リチウム電池を強制的に放電させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−287372号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている装置では、放電すべきリチウム電池の電力を、冷却ファンのモータに供給することによって、ほとんど無意味に消費している。
ところで、深い充電深度で長時間放置されると劣化するリチウム電池とは異なり、鉛蓄電池には、過放電すると劣化するという問題がある。
しかしながら、特許文献1では、リチウム電池及び鉛蓄電池両方の問題を同時的に解決する手段については言及されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、エンジンが停止している場合に、降圧手段を介して低電圧系の第1バッテリに、高電圧系の第2バッテリから給電する構成とすることにより、第2バッテリに充電された電力を無駄にすることなく、第1バッテリ及び第2バッテリ両方の劣化を抑制することができる電源装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、第1バッテリの充電深度を所定範囲に維持する構成とすることにより、車両駆動中の第1バッテリの使い勝手を悪化させることなく、車両駐車中に第2バッテリから供給される電力を第1バッテリが受け入れることができる電源装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、第2バッテリの充電深度が深い場合に第2バッテリから第1バッテリに給電し、更に、第2バッテリの充電深度が浅くなったときに給電を停止する構成とすることにより、第2バッテリの充電深度を適度な充電深度に調整することができる電源装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、第2バッテリからの給電によって第1バッテリの充電深度が深くなった場合に給電を停止し、更に、所定時間後に給電を再開する構成とすることにより、第1バッテリの過充電及び過放電両方を抑制することができる電源装置を提供することにある。
第1発明に係る電源装置は、エンジンに連動して発電する車載発電機と、該車載発電機が発電した電力によって充電され、電気負荷群に電力を供給する第1バッテリと、前記車載発電機が発電した電圧を昇圧する昇圧手段と、該昇圧手段が昇圧した電圧によって充電され、1又は複数の他の電気負荷に電力を供給する第2バッテリとを備える電源装置において、前記昇圧手段が停止している場合に前記第2バッテリが出力した電圧を降圧して前記第1バッテリに与える降圧手段を備え、前記エンジンが停止している場合に、前記降圧手段を作動に切り替えるようにしてあることを特徴とする。
第2発明に係る電源装置は、前記車載発電機の発電電力の電圧値の高低を制御する発電制御手段と、前記第1バッテリの電圧値を検出する第1電圧検出手段及び/又は前記第1バッテリに対して流入出する電流値を検出する第1電流検出手段と、前記第1電圧検出手段の検出結果及び/又は前記第1電流検出手段の検出結果に基づいて求められる前記第1バッテリの充電深度が、満充電より浅い所定範囲の充電深度であるか否かを判定する充電範囲判定手段とを備え、前記充電範囲判定手段が、前記所定範囲の充電深度より深い充電深度であると判定した場合、前記発電制御手段は、前記車載発電機の発電電力の電圧値を前記第1電圧検出手段の検出結果よりも低くする手段を有し、前記充電範囲判定手段が、前記所定範囲の充電深度より浅い充電深度であると判定した場合、前記発電制御手段は、前記車載発電機の発電電力の電圧値を前記第1電圧検出手段の検出結果よりも高くする手段を有することを特徴とする。
第3発明に係る電源装置は、前記第2バッテリの電圧値を検出する第2電圧検出手段及び/又は前記第2バッテリに対して流入出する電流値を検出する第2電流検出手段と、前記エンジンが停止している場合、前記第2電圧検出手段の検出結果及び/又は前記第2電流検出手段の検出結果に基づいて求められる前記第2バッテリの充電深度が第1充電深度以深であるか否かを判定する第1判定手段と、前記第2バッテリの充電深度が第2充電深度以浅であるか否かを判定する第2判定手段とを備え、前記第1判定手段が、前記第1充電深度以深であると判定した場合、前記降圧手段を作動に切り替えるようにし、前記降圧手段を作動に切り替えた後、前記第2判定手段が、前記第2充電深度以浅であると判定した場合、前記昇圧手段を作動に切り替えるようにしてあることを特徴とする。
第4発明に係る電源装置は、前記降圧手段を作動に切り替えた後、前記第1バッテリの充電深度が、前記所定範囲の充電深度より深い所定の充電深度以深であるか否かを判定する充電深度判定手段を備え、前記充電深度判定手段が、前記所定の充電深度以深であると判定した場合、前記昇圧手段を作動に切り替えるようにし、前記昇圧手段を作動に切り替えた後、所定時間が経過した場合、前記降圧手段を作動に切り替えるようにしてあることを特徴とする。
第1発明にあっては、エンジンが停止している場合に、降圧手段を作動に切り替え、昇圧手段を停止に切り替えることによって、降圧手段を介して第1バッテリ側に、第2バッテリ側から給電される。
エンジンが停止している場合とは、車両が駆動されていない場合であり、第1バッテリと第2バッテリとが、長時間放置される可能性がある。また、エンジンの停止に伴い、エンジンに連動して発電する車載発電機が発電を停止するため、第1バッテリは、車載発電機が発電した電力によっては充電されず、時計、マイクロコンピュータ等への給電による暗電流、自己放電等によって徐々に放電する。
過放電によって劣化する第1バッテリ、及び深い充電深度で長時間放置されると劣化する第2バッテリ夫々の劣化を抑制するために、第2バッテリから第1バッテリに電力を供給する。
このようにして第1バッテリに充電された電力は、第1バッテリから電気負荷群に対して給電されて有効利用される。また、第1バッテリに充電された電力は、昇圧手段を介して、1又は複数の他の電気負荷に給電されて有効利用されることもある。つまり、第2バッテリが放電した電力は無駄に消費されない。
ここで、第2バッテリには、車載発電機が発電した低電圧の電力を昇圧手段が昇圧した高電圧の電力が充電されている。一方、第1バッテリは、低電圧の電力によって充電される。第1バッテリ及び第2バッテリ間には電圧差があるので、第2バッテリから供給された低電圧の電力は、作動に切り替えられた降圧手段によって降圧されてから、第1バッテリへ供給される。このとき、昇圧手段は停止に切り替えられるため、第1バッテリ側から給電されて第2バッテリが充電されることはない。
第2発明にあっては、エンジンが作動している場合に、第1バッテリに対する車載発電機からの充電を制御して、第1バッテリの充電深度を所定範囲に維持する。
仮に、エンジンが作動している場合の第1バッテリの充電深度が深過ぎると、エンジンが停止している場合に第2バッテリから供給される電力を第1バッテリが受け入れられず、第2バッテリが放電できないか、第2バッテリが放電した電力が無駄に消費される。
また、仮に、エンジンが作動している場合の第1バッテリの充電深度が浅過ぎると、第1バッテリから電気負荷への必要な給電がなされ難くなり、また、過放電による第1バッテリの劣化が進むこともある。
以上のような不具合を抑制するために、第1バッテリの充電深度が、満充電より浅い所定範囲の充電深度よりも深い場合、発電制御手段が車載発電機の発電電力の電圧値を第1電圧検出手段の検出結果(即ち第1バッテリの電圧値)より低くして、第1バッテリに対する充電を制限する。一方、第1バッテリの充電深度が、満充電より浅い所定範囲の充電深度よりも浅い場合、発電制御手段が、車載発電機の発電電力の電圧値を第1電圧検出手段の検出結果より高くして、第1バッテリに対する充電を積極的に行なう。
ここで、第1バッテリの充電深度は、第1電圧検出手段の検出結果及び/又は第1電流検出手段の検出結果(即ち第1バッテリに対して流入出する電流値。具体的には第1バッテリに対して流入出する電流の積算値が望ましい)に基づいて求められ、求められた第1バッテリの充電深度が所定の範囲の充電深度であるか否かを充電範囲判定手段が判定する。
第3発明にあっては、エンジンが停止している場合に、第2バッテリの充電深度を適切な充電深度に調節する。
このために、第2バッテリが第1充電深度以深である場合に、降圧手段を作動に切り替え、昇圧手段を停止に切り替えて、第2バッテリから第1バッテリに対して電力が供給されるようにする。この結果、深い充電深度を有する第2バッテリが放電する。
一方、第2バッテリが第1充電深度より浅い場合は、降圧手段を作動に切り替えないため、十分に浅い充電深度を有する第2バッテリから第1バッテリに対して電力が供給されない。
そして、降圧手段を作動に切り替えた後、つまり第2バッテリから第1バッテリに対して給電されるようにした後、第2バッテリが第2充電深度以浅である場合は、昇圧手段を作動に切り替え、降圧手段を停止に切り替えることによって、十分に浅い充電深度を有する第2バッテリから第1バッテリに対して電力が供給されないようにする。
一方、第2バッテリが第2充電深度より深い場合は、昇圧手段を作動に切り替えないため、第2バッテリから第1バッテリに対して電力が供給される。この結果、未だ比較的深い充電深度を有する第2バッテリが放電する。
ここで、第2バッテリの充電深度は、第2電圧検出手段の検出結果(即ち第2バッテリの電圧値)及び/又は第2電流検出手段の検出結果(即ち第2バッテリに対して流入出する電流値。具体的には第2バッテリに対して流入出する電流の積算値が望ましい)に基づいて求められる。また、求められた第2バッテリの充電深度が第1充電深度以深であるか否かを第1判定手段が判定し、求められた第2バッテリの充電深度が第2充電深度以浅であるか否かを第2判定手段が判定する。
第1充電深度及び第2充電深度としては、夫々第2バッテリを長時間放置する場合の適切な充電深度を用いることが好ましい。なお、リチウム電池の場合は過放電の問題が生じ難いため、第1充電深度及び第2充電深度夫々は略0%でもよい。
第4発明にあっては、エンジンが停止している場合に、第1バッテリの過充電を抑制する。
このために、エンジンが停止しており、第2バッテリから第1バッテリに対して給電されている場合、即ち降圧手段を作動に切り替えた後、第1バッテリの充電深度が、所定の充電深度以深である場合、昇圧手段を作動に切り替え、降圧手段を停止に切り替えて、第2バッテリから第1バッテリに対して電力が供給されないようにする。
ところで、エンジンが作動している場合には第1バッテリの充電深度を所定範囲の充電深度に維持するが、この所定範囲の充電深度よりも、ここで判定の基準として用いられる所定の充電深度の方が深い(例えば、満充電を示す充電深度である)。
充電が停止された第1バッテリは、暗電流、自己放電等によって徐々に放電するため、長期間の放置によって過放電になるおそれがある。また、第1バッテリに対する充電を停止した後でも、未だ第2バッテリが深い充電深度を有する場合、長期間の放置によって第2バッテリは劣化する。以上のような不具合を抑制するために、昇圧手段を作動に切り替えた後で所定時間が経過した場合、降圧手段を作動に切り替え、昇圧手段を停止に切り替えて、第2バッテリから第1バッテリに対して電力が供給されるようにする。
ここで判定の基準として用いられる所定時間は、暗電流、自己放電等によって第1バッテリが十分に放電する時間、及び、深い充電深度での放置によって第2バッテリが劣化を開始する時間等に基づいて、予め設定される。
また、第1電圧検出手段の検出結果及び/又は第1電流検出手段の検出結果に基づいて第1バッテリの充電深度が所定の充電深度以深であるか否かを充電深度判定手段が判定する。
第1発明の電源装置による場合、第1バッテリ及び第2バッテリが長時間放置される可能性があるときに、第2バッテリが放電した電力を、第1バッテリに充電することができる。
この結果、第2バッテリに充電された電力を、第1バッテリを経由して各種の電気負荷に供給することができるため、第2バッテリに充電された電力の無駄な放電を抑制することができる。
また、深い充電深度で長時間放置されると劣化する第2バッテリが放電し、過放電すると劣化する第1バッテリが充電されるため、第1バッテリ及び第2バッテリ両方の劣化を抑制することができる。
第2発明の電源装置による場合、車両駆動中の第1バッテリの充電深度を所定範囲に維持することによって、車両駐車中に第2バッテリから供給される電力を第1バッテリが十分に受け入れることができる。このため、第2バッテリが十分に放電して、しかも、第2バッテリが放電した電力が無駄に消費されることを抑制することができる。
また、車両駆動中に、第1バッテリから電気負荷へ必要な給電を十分に行なうことができる。
第3発明の電源装置による場合、車両駐車中に、第2バッテリの充電深度が深いときは、第2バッテリから第1バッテリに給電する。この結果、深い充電深度での第2バッテリの長時間の放置を抑制することができる。
また、車両駐車中の第2バッテリから第1バッテリに対する給電によって第2バッテリの充電深度が浅くなったときは、第1バッテリに対する給電を停止する。
第4発明の電源装置による場合、車両駐車中に、第2バッテリからの給電によって第1バッテリの充電深度が深くなったときは、第1バッテリに対する給電を停止する。この結果、第1バッテリの過充電を抑制することができる。
また、車両駐車中の第2バッテリから第1バッテリに対する給電を停止してから所定時間が経過したときは、第2バッテリから第1バッテリに給電する。この結果、第1バッテリの過放電及び深い充電深度での第2バッテリの長時間の放置を抑制することができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電源装置1の構成を示すブロック図である。
電源装置1は、エンジンEを備える車両に搭載されており、鉛蓄電池(第1バッテリ)11と、リチウム電池(第2バッテリ)12と、DC/DCコンバータ(昇圧手段兼降圧手段)13と、オルタネータ(車載発電機)14とを備える。
また、電源装置1は、第1電圧センサ(第1電圧検出手段)51と、第2電圧センサ(第2電圧検出手段)52と、第1電流センサ(第1電流検出手段)61と、第2電流センサ(第2電流検出手段)62とを備える。
更に電源装置1は、夫々マイクロコンピュータを用いてなる第1制御部21及び第2制御部22とを備え、第1制御部21は、オルタネータ14、第2制御部22、第1電圧センサ51、第1電流センサ61、及びエンジンEと信号線で接続されており、第2制御部22は、DC/DCコンバータ13、第1制御部21、第2電圧センサ52、及び第2電流センサ62と信号線で接続されている。
第1制御部21は、主に鉛蓄電池11の充放電に関する制御を行なう。また、第2制御部22は、主にリチウム電池12の充放電に関する制御を行なう。エンジンEが作動しているか停止しているかを示す信号(例えば回転数信号)は、エンジンEから第1制御部21に与えられ、第1制御部21を介して第2制御部22にも与えられる。第1制御部21及び第2制御部22は、この信号が与えられているか否かに基づき、エンジンEの作動/停止を判定する。このように、第1制御部21から第2制御部22へは、各種の信号(例えば後述する満充電信号)が出力される。
鉛蓄電池11の高圧側端子はDC/DCコンバータ13の低圧側端子に接続され、更に、オルタネータ14及び負荷41,41,…夫々に接続されている。また、鉛蓄電池11の低圧側端子は接地端子に接続されている。
ここで、負荷41,41,…は、例えば車載ランプのような低電圧の電気負荷群である。また、第1制御部21、第2制御部22等も電気負荷群に含まれる。
一方、リチウム電池12の高圧側端子はDC/DCコンバータ13の高圧側端子に接続され、更に、モータドライバ43を介して、電気負荷である電動モータ42に接続されている。また、リチウム電池12の低圧側端子は接地端子に接続されている。なお、リチウム電池12の高圧側端子は、電動モータ42を含む複数の電気負荷に接続されていてもよい。
昇圧手段としてのDC/DCコンバータ13は、オルタネータ14が発電した電力を含む鉛蓄電池11側の低電圧(具体的には約14V)の電力を高電圧(具体的には約42V)に昇圧してリチウム電池12側に与える(図1中、白抜矢符方向)。また、降圧手段としてのDC/DCコンバータ13は、リチウム電池12側の約42Vの電力を約14Vに降圧して鉛蓄電池11側に与える(図1中、二点鎖線で示した矢符方向)。
DC/DCコンバータ13の昇圧動作と降圧動作とは排他的に実行され、昇圧動作と降圧動作との切り替えは、第2制御部22が制御する。
なお、第2制御部22は、DC/DCコンバータ13の出力電圧及び出力電流夫々の制御も行なう。
オルタネータ14は、エンジンEに連動して発電する交流の車載発電機であり、エンジンEの作動に連動して発電を開始し、エンジンEの停止に連動して発電を停止する。本実施の形態のオルタネータ14は、発電電力の電圧値の高低が、鉛蓄電池11の充電電圧である約14Vと、鉛蓄電池11の放電電圧よりも低く0V(即ち発電停止状態)よりも高い所定の電圧値との少なくとも2段階に切替可能に構成されている。オルタネータ14の発電電力の電圧値の高低の切り替えは、第1制御部21が制御する。
鉛蓄電池11は、与えられた約14Vの電力によって充電され、電気負荷群としての複数の負荷41,41,…夫々に電力を供給する。ただし、負荷41,41,…夫々には、オルタネータ14が発電し整流した約14Vの電力、又は、DC/DCコンバータ13によって約14Vに降圧された電力が与えられることもある。
そして、鉛蓄電池11には、オルタネータ14が発電し整流した約14Vの電力が与えられる。つまり、オルタネータ14の発電電力の電圧値の高低を制御することによって、第1制御部21は、鉛蓄電池11の充放電に関する制御を行なう。
また、鉛蓄電池11には、DC/DCコンバータ13によって約14Vに降圧された電力が与えられることもある。
リチウム電池12は、与えられた約42Vの電力によって充電され、電動モータ42に、モータドライバ43を介して電力を供給する。ただし、電動モータ42には、DC/DCコンバータ13によって約42Vに昇圧された電力が、モータドライバ43を介して与えられることもある。
モータドライバ43は、電源装置1から給電された直流を交流に変換して電動モータ42に与える。
リチウム電池12には、オルタネータ14が発電し、DC/DCコンバータ13によって約42Vに昇圧された電力が与えられる。また、鉛蓄電池11が出力した低電圧の電力が、DC/DCコンバータ13によって約42Vに昇圧されて、リチウム電池12に与えられることもある。
ここで、低電圧の電力が昇圧されてリチウム電池12側に与えられている場合、リチウム電池12は充電される。逆に、高電圧の電力が降圧されて鉛蓄電池11側に与えられている場合、リチウム電池12が放電する。
つまり、DC/DCコンバータ13の昇圧動作と降圧動作との切り替えを行なうことによって、第2制御部22は、リチウム電池12の充放電に関する制御を行なう。
第1電圧センサ51は、鉛蓄電池11の電圧値を検出して、第1制御部21に与え、第1電流センサ61は、鉛蓄電池11に対して流入出する電流値を検出して、第1制御部21に与える。
第2電圧センサ52は、リチウム電池12の電圧値を検出して、第2制御部22に与え、第2電流センサ62は、リチウム電池12に対して流入出する電流値を検出して、第2制御部22に与える。
以下では、流出(放電)方向の電流値は正の値、流入(充電)方向の電流値は負の値とする。
ところで、鉛蓄電池11は、過放電すると劣化し、リチウム電池12は、深い充電深度で長時間放置されると劣化して、夫々充電可能容量が減少する。
このため、本実施の形態の電源装置1においては、鉛蓄電池11及びリチウム電池12夫々を長時間放置する前に、リチウム電池12を放電させておき、更に、鉛蓄電池11を充電させておく。そして、鉛蓄電池11に充電する電力として、リチウム電池12が放電した電力を利用する。
しかしながら、仮に、リチウム電池12の放電開始時に鉛蓄電池11が略満充電された状態であると、リチウム電池12から放電された電力を鉛蓄電池11が受け入れられず、受け入れた場合は過充電となる不具合が生じる。逆に、リチウム電池12の放電開始までに鉛蓄電池11が大幅に放電されていると、リチウム電池12から放電された電力は受け入れられるが、鉛蓄電池11から負荷41,41,…への給電が十分に行なわれないという不具合がある。
以上の不具合を抑制するために、鉛蓄電池11の充電深度は、満充電を示す充電深度より浅い所定範囲の充電深度に保たれる。
ここで、鉛蓄電池11の充電深度は、第1電圧センサ51の検出結果及び/又は第1電流センサ61の検出結果に基づいて第1制御部21が算出する。具体的には、鉛蓄電池11の充電深度は、第1電流センサ61の検出結果の積算値(即ち鉛蓄電池11の充放電電流の積算値)に基づいて算出される。つまり、満充電の鉛蓄電池11の充電容量をA0 、満充電の状態からの鉛蓄電池11の充放電電流の積算値をAとすると、鉛蓄電池11の充電深度=(A0 −A)/A0 ×100[%]である。
このため、本実施の形態においては、鉛蓄電池11の充電深度を示すパラメータとして鉛蓄電池11の充放電電流の積算値A(即ち第1電流センサ61の検出結果の積算値A)を用いる。
また、前述の所定範囲(後述する図2の所定SOC範囲)の充電深度の最小深さ(以下、最浅充電深度という)を示す積算値を最浅積算値A1 とし、前述の所定範囲の充電深度の最大深さを示す積算値(以下、最深充電深度という)を最深積算値A2 とする。ただし、最浅充電深度[%]<最深充電深度[%]であって最浅積算値A1 >最深積算値A2 であり、積算値Aは、A2 ≦A≦A1 の範囲に維持される。
最浅積算値A1 は、鉛蓄電池11から負荷41,41,…への給電が十分に行なわれる充電深度に対応し、最深積算値A2 は、リチウム電池12から供給された電力を鉛蓄電池11が十分に受け入れられる充電深度に対応する。
一方、リチウム電池12の充電深度は、第2電圧センサ52の検出結果及び/又は第2電流センサ62の検出結果に基づいて算出される。リチウム電池12の充電深度は、第2電圧センサ52の検出結果(即ちリチウム電池12の電圧値)に対応するため、本実施の形態においては、リチウム電池12の充電深度を示すパラメータとしてリチウム電池12の電圧値V(即ち第2電圧センサ52の検出結果V)を用いる。
リチウム電池12は、充電深度が十分に浅い場合、長時間放置しても問題はないため、充電深度が十分に浅い所定の第1充電深度以深である場合に、リチウム電池12から鉛蓄電池11へ電力を供給する。
そして、リチウム電池12から鉛蓄電池11へ電力を供給することによって、リチウム電池12の充電深度が十分に浅い所定の第2充電深度以浅になった場合に、リチウム電池12から鉛蓄電池11への電力の供給を停止する。
以下では、第1充電深度に対応するリチウム電池12の電圧値を第1電圧値V1 といい、第2充電深度に対応するリチウム電池12の電圧値を第2電圧値V2 という。
第1電圧値V1 及び第2電圧値V2 は、V1 ≧V2 の夫々十分に小さい電圧値であることが望ましい。仮に、第1電圧値V1 及び第2電圧値V2 が大きすぎる場合、リチウム電池12が十分に放電されず、リチウム電池12が劣化する。
図2は、鉛蓄電池11の充電深度の時間変化を示す特性図であり、図3は、リチウム電池12の充電深度の時間変化を示す特性図である。
図2の横軸は、エンジンEの作動開始から経過した時間を示し、図3の横軸は、エンジンEの作動停止から経過した時間を示している。また、図2の縦軸は、鉛蓄電池11の充電深度を示し、図3の縦軸は、リチウム電池12の充電深度を示している。
充電深度の単位は[%]であり、0%が完全に放電された状態の充電深度を示し、100%が満充電の充電深度を示す。
図2に示すように、車両の駆動開始、即ちエンジンEの作動開始から、オルタネータ14が発電した電力が鉛蓄電池11に充電されて、鉛蓄電池11の充電深度が深くなっていく(即ち鉛蓄電池11の充放電電流の積算値Aが減少する)。このとき、鉛蓄電池11を効率よく充電するために、オルタネータ14の発電電力の電圧値は高い状態に保たれる。
そして、鉛蓄電池11が満充電に達したとき、鉛蓄電池11を過充電から保護するために、オルタネータ14の発電電力の電圧値は低い状態に保たれる。オルタネータ14の発電電力の電圧値が低い間は、鉛蓄電池11に対してオルタネータ14からの充電がほとんど行なわれなくなり、しかも、負荷41,41,…に対する給電を鉛蓄電池11及びオルタネータ14が行なうことになるため、鉛蓄電池11は放電して、鉛蓄電池11の充電深度が浅くなっていく(即ち鉛蓄電池11の充放電電流の積算値Aが増大する)。
次いで、鉛蓄電池11の放電によって鉛蓄電池11の充電深度が、所定SOC範囲の最浅充電深度より浅くなった(即ち積算値Aが、最浅積算値A1 を上回った)とき、オルタネータ14の発電電力の電圧値は高い状態に保たれ、鉛蓄電池11が充電される。次に、鉛蓄電池11の充電によって鉛蓄電池11の充電深度が、所定SOC範囲の最深充電深度より深くなった(即ち積算値Aが、最深積算値A2 を下回った)とき、オルタネータ14の発電電力の電圧値は低い状態に保たれ、鉛蓄電池11が放電される。
このようにして、鉛蓄電池11の充電深度(即ち積算値A)は、所定SOC範囲(即ちA2 ≦A≦A1 の範囲)に維持される。
図2及び図3に示すように、車両が駐車した時点、即ちエンジンEが停止した時点から、オルタネータ14の発電が停止し、このとき、リチウム電池12の充電深度が第1電圧値V1 に対応する充電深度以深であれば、オルタネータ14が発電した電力の代わりに、リチウム電池12が放電した電力が鉛蓄電池11に充電されて、鉛蓄電池11の充電深度が深くなり、リチウム電池12の充電深度が浅くなる(即ち電圧値Vが減少する)。
そして、鉛蓄電池11が満充電に達したとき、鉛蓄電池11を過充電から保護するために、リチウム電池12から鉛蓄電池11に対する給電が停止される。この場合、鉛蓄電池11は充電されず、暗電流、自己放電等によって、徐々に充電深度が浅くなる。
一方、リチウム電池12も、暗電流、自己放電等によって、徐々に充電深度が浅くなるが、この減少の度合い(即ち浅くなる度合い)は、鉛蓄電池11へ給電しているときの減少の度合いよりも小さい。
リチウム電池12から鉛蓄電池11に対する給電が停止した時点から所定時間T0 が経過した場合、暗電流、自己放電等によって、鉛蓄電池11の充電深度は、再びリチウム電池12からの給電を受け入れ可能な充電深度まで浅くなっている。このため、再び、リチウム電池12が放電した電力が鉛蓄電池11に充電されて、鉛蓄電池11の充電深度が深くなり、リチウム電池12の充電深度が浅くなる。
最後に、リチウム電池12の充電深度が第2電圧値V2 に対応する充電深度以浅となったとき、リチウム電池12から鉛蓄電池11に対する給電が停止される。
図4及び図5は、第1制御部21が実行する鉛蓄電池制御処理の手順を示すフローチャートである。鉛蓄電池制御処理は、エンジンEが作動している場合に実行される。エンジンEの作動開始に伴い、第1制御部21の制御とは無関係に、オルタネータ14が発電を開始する。
まず、第1制御部21は、オルタネータ14の発電電力の電圧値が第1電圧センサ51の検出結果よりも高い状態に保たれるよう、オルタネータ14を制御する(S11)。
次に、第1制御部21は、鉛蓄電池11の充電深度を算出し(S12)、S12における算出結果が、満充電を示す充電深度であるか否かを判定する(S13)。
S12における算出結果が、満充電を示す充電深度ではない場合(S13でNO)、つまり鉛蓄電池11が未だ満充電になっていない場合、第1制御部21は、処理をS12へ戻す。
S12における算出結果が、満充電を示す充電深度である場合(S13でYES)、即ち鉛蓄電池11が満充電になった場合、第1制御部21は、オルタネータ14の発電電力の電圧値が第1電圧センサ51の検出結果よりも低い状態に保たれるよう、オルタネータ14を制御する(S14)。
次に、第1制御部21は、満充電の状態からの鉛蓄電池11の充放電電流の積算値Aを算出する(S15)。
次に、第1制御部21は、S15における算出結果としての積算値Aが、最浅積算値A1 を上回っているか否かを判定する(S16)。
A>A1 である場合(S16でYES)、充電深度が浅くなり過ぎているため、第1制御部21は、第1制御部21は、オルタネータ14の発電電力の電圧値が第1電圧センサ51の検出結果よりも高い状態に保たれるよう、オルタネータ14を制御してから(S19)、処理をS15へ戻す。この場合、充電深度が浅くなり過ぎた鉛蓄電池11に、オルタネータ14から充電される。
A≦A1 である場合(S16でNO)、第1制御部21は、S15における算出結果としての積算値Aが、最深積算値A2 を下回っているか否かを判定する(S17)。
A<A2 である場合(S17でYES)、充電深度が深くなり過ぎているため、第1制御部21は、処理をS14へ戻し、オルタネータ14の発電電力の電圧値が第1電圧センサ51の検出結果よりも低い状態に保たれるよう、オルタネータ14を制御する。この場合、充電深度が深くなり過ぎた鉛蓄電池11が放電する。
A≧A2 である場合(S17でNO)、鉛蓄電池11の充電深度が所定SOC範囲に維持されているため、第1制御部21は、エンジンEが停止したか否かを判定し(S18)、停止していない場合(S18でNO)、処理をS15へ戻す。
エンジンEが停止した場合(S18でYES)、エンジンEの作動停止に伴い、第1制御部21の制御とは無関係に、オルタネータ14が発電を停止し、第1制御部21は、S15の処理と同様に、積算値Aを算出する(S21)。次いで、第1制御部21は、S21における算出結果としての積算値Aが、満充電を示す積算値(即ち満充電の鉛蓄電池11の充電容量A0 )であるか否かを判定する(S22)。
S21における算出結果が、満充電を示す積算値ではない場合(S22でNO)、つまり鉛蓄電池11が未だ満充電になっていない場合、第1制御部21は、エンジンEが作動したか否かを判定し(S23)、エンジンEが作動していない場合は(S23でNO)、処理をS21へ戻す。
エンジンEが作動した場合(S23でYES)、第1制御部21は、処理をS11へ戻す。
S21における算出結果が、満充電を示す積算値である場合(S22でYES)、つまり鉛蓄電池11が満充電になった場合、第1制御部21は、第2制御部22に、鉛蓄電池11が満充電になったことを示す満充電信号を出力し(S24)、処理をS21へ戻す。この場合、鉛蓄電池11は、リチウム電池12から給電されなくなり、暗電流、自己放電等によって放電する。しかしながら、所定時間T0 が経過して鉛蓄電池11の充電深度が適度に浅くなると、再びリチウム電池12から給電されて、鉛蓄電池11は充電される。
図6及び図7は、第2制御部22が実行するリチウム電池制御処理の手順を示すフローチャートである。リチウム電池制御処理は、エンジンEが作動している場合に実行され、第2制御部22によって、DC/DCコンバータ13は昇圧側に切り替えられる。エンジンEの作動開始に伴い、オルタネータ14が発電を開始し、オルタネータ14が発電した低電圧の電力をDC/DCコンバータ13が昇圧してなる高電圧の電力によって、リチウム電池12が充電される。
第2制御部22は、エンジンEが停止したか否かを判定し(S31)、停止していない場合(S31でNO)、S31の処理を繰り返す。
エンジンEが停止した場合(S31でYES)、エンジンEの作動停止に伴い、オルタネータ14が発電を停止し、オルタネータ14からリチウム電池12に対する充電が停止する。
ここで、第2制御部22は、リチウム電池12の電圧値Vを検出し(S32)、S32における検出結果としての電圧値Vが、第1電圧値V1 以上であるか否かを判定する(S33)。
V<V1 である場合(S33でNO)、リチウム電池12の充電深度が十分に浅いため、第2制御部22は、S34以降の処理を実行せずに、処理を後述するS52へ移す。
V≧V1 である場合(S33でYES)、リチウム電池12の充電深度が深いため、第2制御部22は、DC/DCコンバータ13を降圧側に切り替える(S34)。この場合、リチウム電池12が供給した高電圧の電力をDC/DCコンバータ13が降圧してなる低電圧の電力が、鉛蓄電池11に供給されて、鉛蓄電池11が充電される。
次いで、第2制御部22は、リチウム電池12の電圧値Vを検出し(S35)、S35における検出結果としての電圧値Vが、第2電圧値V2 以下であるか否かを判定する(S36)。
V>V2 である場合(S36でNO)、リチウム電池12の充電深度は未だ十分に深いため、第2制御部22は、鉛蓄電池11が満充電になったことを示す満充電信号が入力されたか否かを判定する(S41)。
満充電信号が入力されていない場合(S41でNO)、鉛蓄電池11は未だ十分に電力を受け入れ可能であるため、第2制御部22は、処理をS35へ戻す。このため、リチウム電池12が放電し続け、鉛蓄電池11は充電され続ける。
満充電信号が入力された場合(S41でYES)、鉛蓄電池11は既に電力を受け入れられないため、第2制御部22は、DC/DCコンバータ13を昇圧側に切り替える(S42)。この場合、リチウム電池12が供給した高電圧の電力がDC/DCコンバータ13によって降圧されないため、リチウム電池12が放電せず、鉛蓄電池11が充電されない。
S42の処理完了後、第2制御部22は図示しないタイマを用いて経過時間の計時を開始し(S43)、再びリチウム電池12からの給電を受け入れ可能な充電深度になるまで鉛蓄電池11の充電深度が浅くなる所定時間T0 が経過したか否かを判定する(S44)。
所定時間T0 が経過していない場合(S44でNO)、鉛蓄電池11は未だ電力を受け入れられないため、第2制御部22はS44の処理を繰り返す。このため、リチウム電池12が放電せず、鉛蓄電池11が充電されない。
所定時間T0 が経過した場合(S44でYES)、鉛蓄電池11は既に電力を受け入れ可能であるため、第2制御部22は処理をS34へ移して、DC/DCコンバータ13を降圧側に切り替える。この場合、リチウム電池12が供給した高電圧の電力をDC/DCコンバータ13が降圧してなる低電圧の電力が、鉛蓄電池11に供給されて、鉛蓄電池11が充電される。
一方、V≦V2 である場合(S36でYES)、リチウム電池12は十分に放電したため、第2制御部22は、DC/DCコンバータ13を昇圧側に切り替える(S51)。この場合、リチウム電池12が供給した高電圧の電力がDC/DCコンバータ13によって降圧されないため、リチウム電池12が放電せず、鉛蓄電池11が充電されない。
S51の処理完了後、又はS33でNOの場合、第2制御部22は、エンジンEが作動したか否かを判定し(S52)、エンジンEが作動していない場合は(S52でNO)、S52の処理を繰り返す。この場合、鉛蓄電池11及びリチウム電池12は、暗電流、自己放電等によって徐々に放電される。
エンジンEが作動した場合(S52でYES)、第2制御部22は、処理をS31へ戻す。
以上のような電源装置1は、車両が停車して鉛蓄電池11及びリチウム電池12夫々が長時間放置されても、リチウム電池12が放電し、放電された電力が鉛蓄電池11に充電されるため、鉛蓄電池11及びリチウム電池12両方の劣化を同時的に抑制する。しかも、リチウム電池12に一旦充電された電力を鉛蓄電池11に移し替えて、負荷41,41,…で有効に消費するため、充電された電力の無駄が抑制される。
本発明の実施の形態に係る電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電源装置が備える第1バッテリとしての鉛蓄電池の充電深度の時間変化を示す特性図である。 本発明の実施の形態に係る電源装置が備える第2バッテリとしてのリチウム電池の充電深度の時間変化を示す特性図である。 本発明の実施の形態に係る電源装置の第1制御部が実行する鉛蓄電池制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電源装置の第1制御部が実行する鉛蓄電池制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電源装置の第2制御部が実行するリチウム電池制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電源装置の第2制御部が実行するリチウム電池制御処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電源装置
11 鉛蓄電池(第1バッテリ)
12 リチウム電池(第2バッテリ)
13 DC/DCコンバータ(昇圧手段,降圧手段)
14 オルタネータ(車載発電機)
21 第1制御部(発電制御手段,充電範囲判定手段,充電深度判定手段)
22 第2制御部(第1判定手段,第2判定手段)
41 負荷(電気負荷群)
42 電動モータ(電気負荷)
51 第1電圧センサ(第1電圧検出手段)
52 第2電圧センサ(第2電圧検出手段)
61 第1電流センサ(第1電流検出手段)
62 第2電流センサ(第2電流検出手段)
E エンジン

Claims (4)

  1. エンジンに連動して発電する車載発電機と、
    該車載発電機が発電した電力によって充電され、電気負荷群に電力を供給する第1バッテリと、
    前記車載発電機が発電した電圧を昇圧する昇圧手段と、
    該昇圧手段が昇圧した電圧によって充電され、1又は複数の他の電気負荷に電力を供給する第2バッテリと
    を備える電源装置において、
    前記昇圧手段が停止している場合に前記第2バッテリが出力した電圧を降圧して前記第1バッテリに与える降圧手段を備え、
    前記エンジンが停止している場合に、前記降圧手段を作動に切り替えるようにしてあることを特徴とする電源装置。
  2. 前記車載発電機の発電電力の電圧値の高低を制御する発電制御手段と、
    前記第1バッテリの電圧値を検出する第1電圧検出手段及び/又は前記第1バッテリに対して流入出する電流値を検出する第1電流検出手段と、
    前記第1電圧検出手段の検出結果及び/又は前記第1電流検出手段の検出結果に基づいて求められる前記第1バッテリの充電深度が、満充電より浅い所定範囲の充電深度であるか否かを判定する充電範囲判定手段と
    を備え、
    前記充電範囲判定手段が、前記所定範囲の充電深度より深い充電深度であると判定した場合、前記発電制御手段は、前記車載発電機の発電電力の電圧値を前記第1電圧検出手段の検出結果よりも低くする手段を有し、
    前記充電範囲判定手段が、前記所定範囲の充電深度より浅い充電深度であると判定した場合、前記発電制御手段は、前記車載発電機の発電電力の電圧値を前記第1電圧検出手段の検出結果よりも高くする手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2バッテリの電圧値を検出する第2電圧検出手段及び/又は前記第2バッテリに対して流入出する電流値を検出する第2電流検出手段と、
    前記エンジンが停止している場合、前記第2電圧検出手段の検出結果及び/又は前記第2電流検出手段の検出結果に基づいて求められる前記第2バッテリの充電深度が第1充電深度以深であるか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第2バッテリの充電深度が第2充電深度以浅であるか否かを判定する第2判定手段と
    を備え、
    前記第1判定手段が、前記第1充電深度以深であると判定した場合、前記降圧手段を作動に切り替えるようにし、
    前記降圧手段を作動に切り替えた後、前記第2判定手段が、前記第2充電深度以浅であると判定した場合、前記昇圧手段を作動に切り替えるようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記降圧手段を作動に切り替えた後、前記第1バッテリの充電深度が、前記所定範囲の充電深度より深い所定の充電深度以深であるか否かを判定する充電深度判定手段
    を備え、
    前記充電深度判定手段が、前記所定の充電深度以深であると判定した場合、前記昇圧手段を作動に切り替えるようにし、
    前記昇圧手段を作動に切り替えた後、所定時間が経過した場合、前記降圧手段を作動に切り替えるようにしてあることを特徴とする請求項2又は3に記載の電源装置。
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