JP2013162667A - 電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 2つの組電池において、一方の組電池を積極的に用いると、一方の組電池の劣化が進行してしまう。
【解決手段】 電池システムは、車両を走行させる駆動源であるモータジェネレータと、モータジェネレータに対して並列に接続され、モータジェネレータに電力を供給する第1組電池および第2組電池と、第1組電池および第2組電池の充放電を制御するコントローラと、を有する。コントローラは、第2組電池において、放電時の塩濃度分布による劣化が発生しているとき、第1組電池の出力電力およびモータジェネレータが生成した回生電力の少なくとも一方を用いて、第2組電池を充電するとともに、モータジェネレータに供給される要求電力を満たすように、第1組電池を放電させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、2つの組電池を用いて車両を走行させる場合において、各組電池の充放電を制御する電池システムに関する。
特許文献1に記載の技術では、大容量蓄電装置および大出力蓄電装置を備えた車両において、所定条件が成立する前までは、大容量蓄電装置を主に放電させ、所定条件が成立した後は、少なくとも大出力蓄電装置を放電させるようにしている。ここで、所定条件を判別するためのパラメータとして、大容量蓄電装置の温度を用いている。
特開2011−030308号公報 特開2011−041461号公報
特許文献1では、温度によって大容量蓄電装置が劣化してしまうことを考慮して、大容量蓄電装置および大出力蓄電装置を使い分けている。ここで、蓄電装置は、温度以外の要因によっても劣化することがある。具体的には、蓄電装置を放電したときには、塩濃度分布が発生することにより、劣化してしまうことがある。
本発明である電池システムは、車両を走行させる駆動源であるモータジェネレータと、モータジェネレータに対して並列に接続され、モータジェネレータに電力を供給する第1組電池および第2組電池と、第1組電池および第2組電池の充放電を制御するコントローラと、を有する。コントローラは、第2組電池において、放電時の塩濃度分布による劣化が発生しているとき、第1組電池の出力電力およびモータジェネレータが生成した回生電力の少なくとも一方を用いて、第2組電池を充電する。また、コントローラは、モータジェネレータに供給される要求電力を満たすように、第1組電池を放電させる。
本発明によれば、第2組電池を放電することにより、塩濃度分布による劣化が発生したときには、第2組電池を充電することにより、塩濃度分布による劣化を解消させやすくなる。ここで、第1組電池および第2組電池は並列に接続されているため、第2組電池の充電電力として、第1組電池の出力電力を用いることができる。また、車両の制動時において、モータジェネレータが生成する回生電力を用いて、第2組電池を充電することができる。さらに、本発明では、第1組電池を放電させることにより、モータジェネレータに供給される要求電力を確保しているため、車両の走行性能を確保することもできる。
電池システムの構成を示す図である。 組電池の充電および放電を示す図である。 組電池の容量維持率と時間の平方根との関係を示す図である。 組電池の充放電制御を示すフローチャートである。 第1組電池および第2組電池の充放電制御における電力変化を示す図である。 第1組電池および第2組電池の充放電制御における電力変化を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システムについて説明する。図1は、本実施例である電池システムの構成を示す図である。本実施例の電池システムは、車両に搭載される。この車両としては、電気自動車やハイブリッド自動車がある。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池だけを備えている。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池の他に、エンジン又は燃料電池を備えている。
第1組電池10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。第1組電池10に含まれる2つの単電池11には、ヒューズ12が接続されている。第2組電池20は、直列に接続された複数の単電池21を有する。第2組電池20に含まれる2つの単電池21には、ヒューズ22が接続されている。ヒューズ12,22は、組電池10,20に過度の電流が流れるのを抑制するために用いられる。
単電池11,21としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。図1では、組電池10,20を構成する複数の単電池11,21が直列に接続されているが、組電池10,20には、並列に接続された複数の単電池11,21が含まれていてもよい。
第1組電池10としては、例えば、第2組電池20よりも大きなエネルギ容量を有する組電池を用いることができる。具体的には、第1組電池10を構成する単電池11の電力容量密度を、第2組電池20を構成する単電池21の電力容量密度よりも高くすることができる。単電池11,21の電力容量密度は、例えば、単電池11,21の単位質量当たりの容量(単位[Wh/kg])又は、単電池11,21の単位体積当たりの容量(単位[Wh/L])として表すことができる。
また、第2組電池20としては、第1組電池10よりも大きな電流で充放電を行う組電池を用いることができる。具体的には、第2組電池20を構成する単電池21の出力密度を、第1組電池10を構成する単電池11の出力密度よりも高くすることができる。単電池11,21の出力密度は、例えば、単電池11,21の単位質量当たりの電力(単位[W/kg])又は、単電池11,21の単位体積当たりの電力(単位[W/L])として表すことができる。
電圧センサ13は、第1組電池10の端子間電圧を検出し、検出結果をコントローラ100に出力する。電流センサ14は、第1組電池10の充放電電流を検出し、検出結果をコントローラ100に出力する。電圧センサ23は、第2組電池20の端子間電圧を検出し、検出結果をコントローラ100に出力する。電流センサ24は、第2組電池20の充放電電流を検出し、検出結果をコントローラ100に出力する。
第1組電池10は、正極ラインPL1および負極ラインNL1を介して、昇圧コンバータ30に接続されている。コンデンサ16は、正極ラインPL1および負極ラインNL1に接続されており、正極ラインPL1および負極ラインNL1の間における電圧変動を平滑化する。
正極ラインPL1には、システムメインリレーSMR−G1が設けられており、負極ラインNL1には、システムメインリレーSMR−B1が設けられている。システムメインリレーSMR−P1および電流制限抵抗15は、互いに直列に接続されているとともに、システムメインリレーSMR−G1に対して並列に接続されている。電流制限抵抗15は、第1組電池10を昇圧コンバータ30と接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
システムメインリレーSMR−G1,SMR−P1,SMR−B1は、コントローラ100からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。第1組電池10を昇圧コンバータ30と接続するとき、まず、コントローラ100は、システムメインリレーSMR−P1,SMR−B1をオフからオンに切り替える。このとき、電流制限抵抗15に電流が流れる。次に、コントローラ100は、システムメインリレーSMR−G1をオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−P1をオンからオフに切り替える。
これにより、第1組電池10および昇圧コンバータ30の接続が完了する。第1組電池10および昇圧コンバータ30の接続を遮断するとき、コントローラ100は、システムメインリレーSMR−G1,SMR−B1をオンからオフに切り替える。
第2組電池20は、正極ラインPL2および負極ラインNL2を介して、インバータ40と接続されている。正極ラインPL2には、システムメインリレーSMR−G2が設けられており、負極ラインNL2には、システムメインリレーSMR−B2が設けられている。システムメインリレーSMR−P2および電流制限抵抗25は、互いに直列に接続されているとともに、システムメインリレーSMR−G2に対して並列に接続されている。
システムメインリレーSMR−G2,SMR−P2,SMR−B2は、コントローラ100からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。第2組電池20をインバータ40(言い換えれば、後述するバスラインPB,NB)と接続するとき、まず、コントローラ100は、システムメインリレーSMR−P2,SMR−B2をオフからオンに切り替える。このとき、電流制限抵抗25に電流が流れる。次に、コントローラ100は、システムメインリレーSMR−G2をオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−P2をオンからオフに切り替える。
これにより、第2組電池20およびインバータ40(バスラインPB,NB)の接続が完了する。第2組電池20およびインバータ40(バスラインPB,NB)の接続を遮断するとき、コントローラ100は、システムメインリレーSMR−G2,SMR−B2をオンからオフに切り替える。第2組電池20をバスラインPB,NBと接続することにより、第1組電池10の電力を第2組電池20に供給することができる。すなわち、第1組電池10の出力電力を用いて、第2組電池20を充電することができる。
昇圧コンバータ30は、正極ラインPL1および負極ラインNL1の間における電圧を昇圧してバスラインPB,NBの間に出力する。昇圧コンバータ30は、リアクトル31を有する。リアクトル31の一端は、正極ラインPL1と接続され、リアクトル31の他端は、トランジスタ32のエミッタと、トランジスタ33のコレクタとに接続されている。
トランジスタ32,33は、バスラインPB,NBの間で、直列に接続されている。ここで、トランジスタ32のコレクタは、バスラインPBと接続され、トランジスタ33のエミッタは、バスラインNBと接続されている。また、トランジスタ32のエミッタは、トランジスタ33のコレクタと接続されている。トランジスタ32,33としては、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、npn型トランジスタ、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いることができる。
ダイオード34,35は、トランジスタ32,33に対して、それぞれ並列に接続されている。具体的には、ダイオード34,35のアノードが、トランジスタ32,33のエミッタと接続され、ダイオード34,35のカソードが、トランジスタ32,33のコレクタと接続されている。コンデンサ17は、バスラインPB,NBに接続されており、バスラインPB,NBの間における電圧変動を平滑化する。
昇圧コンバータ30は、昇圧動作や降圧動作を行うことができる。昇圧コンバータ30が昇圧動作を行うとき、コントローラ100は、トランジスタ33をオンにするとともに、トランジスタ32をオフにする。これにより、第1組電池10からリアクトル31に電流が流れ、リアクトル31には、電流量に応じた磁場エネルギが蓄積される。次に、コントローラ100は、トランジスタ33をオンからオフに切り替えることにより、リアクトル31からダイオード34を介して、インバータ40に電流を流す。これにより、リアクトル31で蓄積されたエネルギが、昇圧コンバータ30から放出され、昇圧動作が行われる。
昇圧コンバータ30が降圧動作を行うとき、コントローラ100は、トランジスタ32をオンにするとともに、トランジスタ33をオフにする。これにより、インバータ40からの電力が第1組電池10に供給され、第1組電池10の充電が行われる。
インバータ40は、昇圧コンバータ30や第2組電池20から供給される直流電力を交流電力に変換して、モータジェネレータ(MG)50に出力する。また、インバータ40は、モータジェネレータ50が生成した交流電力を直流電力に変換して、昇圧コンバータ30や第2組電池20に出力する。インバータ40は、コントローラ100からの制御信号を受けて動作する。モータジェネレータ50としては、三相交流モータを用いることができる。
モータジェネレータ50は、インバータ40から供給された電気エネルギ(交流電力)を運動エネルギに変換する。モータジェネレータ50は、車輪と接続されており、モータジェネレータ50によって生成された運動エネルギ(回転力)は、車輪に伝達される。これにより、車両を走行させることができる。また、車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータジェネレータ50は、車輪からの回転力を受けて発電する。モータジェネレータ50によって生成された交流電力は、インバータ40に出力される。
コントローラ100は、メモリ101およびタイマ102を有する。メモリ101には、コントローラ100を動作させるためのプログラムや、各種の情報が記憶されている。タイマ102は、後述するように、組電池10,20の放電時間などを計測するために用いられる。なお、メモリ101やタイマ102は、コントローラ100の外部に設けることもできる。
本実施例の電池システムでは、第1組電池10および第2組電池20の出力を用いて、車両を走行させることができる。例えば、車両を走行させるための電力として、第2組電池20の出力電力を主に用い、第1組電池10の出力電力を補助的に用いることができる。第1組電池10や第2組電池20は、車両の走行パターンに応じて、例えば、図2に示すように、放電や充電を繰り返すことになる。図2において、縦軸は電流値を示し、横軸は時間を示している。ここで、組電池10,20を放電しているときの電流値を正の値とし、組電池10,20を充電しているときの電流値を負の値としている。
組電池10,20を放電し続けるほど、言い換えれば、図2に示す放電時間t_dcが長くなるほど、組電池10,20が劣化しやすくなることがある。所定値以上の放電レートにおいて、組電池10,20の放電を続けると、分極(塩濃度分布)が発生し、組電池10,20の内部抵抗が上昇しやすい。
また、単電池11,21として、リチウムイオン二次電池を用いたときには、塩濃度分布によってリチウムが析出することがあり、リチウムの析出によって、単電池11,21(組電池10,20)の容量が低下してしまう。ここで、図3に示すように、放電時間t_dcが長くなるほど、組電池10,20の容量維持率が低下しやすくなる。容量維持率は、図3に示すように、時間の平方根と比例することがある。
容量維持率とは、現在の組電池10,20の満充電容量を、初期状態にある組電池10,20の満充電容量で除算した値である。初期状態とは、組電池10,20の劣化が発生していない状態であり、例えば、初期状態として、組電池10,20を製造した直後の状態とすることができる。組電池10,20の満充電容量が低下したとき、容量維持率は、1よりも低下する。
組電池10,20を放電し続けることによる劣化(塩濃度分布による内部抵抗の上昇や満充電容量の低下)は、組電池10,20を充電することによって解消させることができる。すなわち、組電池10,20を充電することにより、組電池10,20の放電によって発生する塩濃度分布を解消しやすくすることができる。塩濃度分布を解消させれば、内部抵抗の上昇や、満充電容量の低下を抑制することができる。
本実施例では、組電池10,20のうち、一方の組電池に劣化(塩濃度分布に起因する劣化)が発生しているときには、他方の組電池の出力を用いて、一方の組電池を充電することにより、一方の組電池の劣化を抑制するようにしている。この処理について、図4を用いて説明する。図4に示す処理は、コントローラ100によって実行される。
図4に示す処理を開始するとき、第1組電池10よりも第2組電池20が主に使用され、図5および図6に示すように、第2組電池20の放電電力W2out_cは、第1組電池10の放電電力W1out_cよりも高い。図5および図6に示すように、組電池10,20を放電しているときの電力Woutを正の値とし、組電池10,20を充電しているときの電力Winを負の値としている。
図4のステップS101において、コントローラ100は、タイマ102を用いて、第2組電池20の放電時間t_dcを計測する。ここでは、放電時間t_dcとして、第2組電池20の放電し続けているときの時間とする。なお、第2組電池20の放電が間欠的に行われる場合において、これらの放電時間を累積した時間を放電時間t_dcとすることもできる。本実施例では、上述したように、第1組電池10よりも第2組電池20が積極的に用いられ、第2組電池20の出力電力W2out_cが第1組電池10の出力電力W1out_cよりも高くなるため、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化が発生しやすくなる。
ステップS102において、コントローラ100は、ステップS101で取得した放電時間t_dcが閾値t_thよりも長いか否かを判別する。閾値t_thは、第2組電池20を放電し続けることにより、塩濃度分布による劣化が発生するまでの時間である。閾値t_thは、実験などによって予め求めておくことができ、閾値t_thに関する情報は、メモリ101に記憶しておくことができる。
放電時間t_dcが閾値t_thよりも長いとき、コントローラ100は、ステップS103の処理を行う。放電時間t_dcが閾値t_thよりも長いとき、コントローラ100は、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化が発生していると判別し、ステップS103の処理を行う。一方、放電時間t_dcが閾値t_thよりも短いとき、コントローラ100は、ステップS101の処理を行う。
本実施例では、放電時間t_dcを閾値t_thと比較しているが、これに限るものではない。すなわち、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化を抑制することができればよい。塩濃度分布による劣化が発生するときには、第2組電池20の内部抵抗が上昇しやすい。このため、第2組電池20の内部抵抗を算出し、算出した内部抵抗(現在の内部抵抗)が、予め定めた閾値よりも高いか否かを判別することができる。
すなわち、現在の内部抵抗が閾値よりも高いときには、塩濃度分布による劣化が発生していると判別することができる。ここで、第2組電池20(単電池21)の劣化には、単電池21を構成する材料が摩耗することによる劣化(摩耗劣化成分とよぶ)も含まれる。したがって、現在の内部抵抗から摩耗劣化成分を除けば、塩濃度分布による劣化成分を特定することができる。摩耗劣化成分は、時間の経過に応じて増加するため、摩耗劣化成分および時間の関係を予め実験などによって求めておけば、現在の摩耗劣化成分を特定することができる。
ステップS103において、コントローラ100は、下記式(1)の条件を満たすか否かを判別する。
上記式(1)において、W1out_maxは、第1組電池10の最大出力電力を示し、最大出力電力W1out_maxは、第1組電池10の放電を制御するときの上限値である。第1組電池10の充放電を制御するときには、充電や放電に対応した上限値が設定され、第1組電池10の充電電力や放電電力が上限値を超えないように、第1組電池10の充放電が制御される。W1out_cは、現在の第1組電池10の出力電力を示し、W2out_cは、現在の第2組電池20の出力電力を示す。
上記式(1)に示すW2in_reqは、第2組電池20を充電するときの電力である。本実施例では、第1組電池10の出力電力を用いて、第2組電池20を充電するようにしているため、電力W2in_reqは、第2組電池20の充電に用いられる第1組電池10の出力電力となる。上述したように、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化が発生しているときには、第2組電池20を充電することにより、塩濃度分布による劣化を解消させることができる。このため、塩濃度分布による劣化を解消させるための第2組電池20の充電電力を、電力W2in_reqとしている。電力W2in_reqは、予め実験などによって定めておくことができる。
ステップS103の処理では、第1組電池10の出力を用いて、第2組電池20を充電しつつ、インバータ40に供給される電力(組電池10,20の出力電力W1out_c,W2out_cの総和)を維持することができるか否かを判別している。第1組電池10の最大出力電力W1out_maxが、電力W1out_c、電力W2out_cおよび電力W2in_reqの総和よりも高ければ、第2組電池20を充電しつつ、インバータ40に供給される電力を維持することができる。
ステップS103の処理において、上記式(1)の条件を満たすとき、コントローラ100は、ステップS104の処理を行う。一方、上記式(1)の条件を満たさないとき、コントローラ100は、図4に示す処理を終了する。
なお、インバータ40に供給される電力を維持しなくてもよいときには、言い換えれば、インバータ40に供給される電力が低下してもよいときには、上記式(1)の条件を満たしているか否かを判別しなくてもよい。具体的には、ステップS102の処理からステップS104の処理に進んでもよい。ただし、この場合であっても、第1組電池10の出力電力によって、インバータ40に供給される電力と、第2組電池20を充電するための電力を確保する必要がある。
ステップS104において、コントローラ100は、第1組電池10を放電させるとともに、第1組電池10の出力電力を用いて第2組電池20を充電する。ここで、第1組電池10の出力電力は、図5および図6に示すように、電力W1out_c,W2out_c,W2in_reqの総和となる。図5および図6において、時刻t1は、閾値t_thに相当する。
図5および図6に示す時刻t2では、第1組電池10の出力電力だけを用いて、車両を走行させている。時刻t2における第1組電池10の出力電力は、電力W1out_c,W2out_cの総和よりも高いため、第1組電池10の出力(電力W1out_c)および第2組電池20の出力(電力W2out_c)を用いて車両を走行させているときの電力と等しい電力を確保することができる。すなわち、時刻t1よりも前の時刻において車両を走行させているときの電力と、時刻t1よりも後の時刻において車両を走行させているときの電力とを等しくすることができる。
また、時刻t2以降の第1組電池10の出力電力は、電力W2in_reqも含んでいるため、電力W2in_reqを用いて、第2組電池20の充電を行うこともできる。図5および図6において、第1組電池10の出力電力のうち、電力W1out_cおよび電力W2out_cの総和を超える部分は、第2組電池20の充電に用いられ、第1組電池10の放電電力量Eoutは、第2組電池20の充電電力量Einと等しくなる。
ステップS105において、コントローラ100は、第2組電池20を充電したときの電力量Einが、第2組電池20の劣化(塩濃度分布による劣化)を解消させるための電力量Ein_reqよりも多いか否かを判別する。ここで、電力量Ein_reqは、実験などによって予め求めておくことができ、電力量Ein_reqに関する情報は、メモリ101に記憶しておくことができる。
電力量Einが要求電力量Ein_reqよりも多いとき、コントローラ100は、第2組電池20の充電によって、第2組電池20の劣化(塩濃度分布による劣化)が解消されたと判別し、ステップS106の処理を行う。一方、電力量Einが要求電力量Ein_reqよりも少ないとき、コントローラ100は、ステップS104の処理を継続して行う。
ステップS106において、まず、コントローラ100は、第1組電池10のSOC1(State of Charge)を算出する。SOCは、満充電容量に対する、現在の充電容量の割合を示す。SOCは、OCV(Open Circuit Voltage)と対応関係があるため、この対応関係を予め求めておけば、OCVを特定することにより、SOCを特定することができる。単電池11の分極が緩和された状態において、第1組電池10の電圧を検出することにより、OCVを取得することができる。一方、第1組電池10を充放電したときの電流値を積算することにより、第1組電池10のSOCを算出することもできる。ここで、第1組電池10は、放電し続けているため、第1組電池10のSOCは、低下する。
また、ステップS106において、コントローラ100は、第1組電池10のSOC1が下限値SOC_limよりも高いか否かを判別する。下限値SOC_limは、第1組電池10の出力を確保する観点などから予め定められたSOCの下限値である。下限値SOC_limに関する情報は、メモリ101に予め記憶することができる。SOC1が下限値SOC_limよりも高いとき、コントローラ100は、ステップS107の処理を行う。一方、SOC1が下限値SOC_limよりも低いとき、コントローラ100は、ステップS108の処理を行う。
ステップS107において、コントローラ100は、第1組電池10および第2組電池20を放電させる。図6に示すように、時刻t3が経過した後は、第2組電池20は、充電から放電に切り替えられる。また、第1組電池10は、放電したままである。ここで、第1組電池10の出力電力は、車両を走行させるための主な電力として用いられ、第2組電池20の出力電力は、車両を走行させるための補助的な電力として用いられる。すなわち、図6に示すように、コントローラ100は、第1組電池10の出力電力を電力W2out_cに設定するとともに、第2組電池20の出力電力を電力W1out_cに設定する。
本実施例では、時刻t3が経過した後における第2組電池20の出力電力を、時刻t1までの第1組電池10の出力電力W1out_cと等しくしているが、出力電力W1out_cと異ならせることもできる。また、時刻t3が経過した後における第1組電池10の出力電力を、時刻t1までの第2組電池10の出力電力W2out_cと等しくしているが、出力電力W2out_cと異ならせることもできる。すなわち、インバータ40に供給される電力が、時刻t1よりも前と、時刻t3が経過した後とで等しければよい。
図6において、時刻t1よりも前では、第2組電池20の出力電力を、車両を走行させるための主な電力として用い、第1組電池10の出力電力を、車両を走行させるための補助的な電力として用いている。ステップS107の処理を行うときには、第1組電池10および第2組電池20における出力電力の関係が、時刻t1よりも前における出力電力の関係と逆となる。
ステップS107において、第1組電池10および第2組電池20の出力電力を設定した後は、この設定条件のもとで、第1組電池10および第2組電池20の放電が行われる。ステップS107の処理を行った後は、ステップS106の処理に戻る。すなわち、第1組電池10のSOC1が下限値SOC_limよりも低くなるまで、ステップS107で設定された条件のもとで、第1組電池10および第2組電池20の放電が行われる。
ステップS108において、コントローラ100は、第1組電池10および第2組電池20を放電させる。図5に示すように、時刻t3が経過した後は、第2組電池20は、充電から放電に切り替えられる。また、第1組電池10は、放電したままである。
ここで、第2組電池20の出力電力は、車両を走行させるための主な電力として用いられ、第1組電池10の出力電力は、車両を走行させるための補助的な電力として用いられる。すなわち、図5に示すように、コントローラ100は、第2組電池20の出力電力を電力W2out_cに戻すとともに、第1組電池10の出力電力を電力W1out_cに戻す。ステップS107の処理を行った後は、図4に示す処理が完了する。
本実施例では、第1組電池10の出力電力を用いて、第2組電池20を充電することにより、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化を解消させているが、これに限るものではない。すなわち、モータジェネレータ50が生成した回生電力を、第2組電池20に供給することにより、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化を解消させることができる。また、回生電力と、第1組電池10の出力電力とを併用することにより、第2組電池20において、塩濃度分布による劣化を解消させることもできる。
10:第1組電池 20:第2組電池
11,21:単電池 12:ヒューズ
13,23:電圧センサ 14,24:電流センサ
15,25:電流制限抵抗 16,17:コンデンサ
30:昇圧コンバータ 31:リアクトル
32,33:トランジスタ 34,35:ダイオード
40:インバータ 50:モータジェネレータ
100:コントローラ 101:メモリ
102:タイマ

Claims (1)

  1. 車両を走行させる駆動源であるモータジェネレータと、
    前記モータジェネレータに対して並列に接続され、前記モータジェネレータに電力を供給する第1組電池および第2組電池と、
    前記第1組電池および前記第2組電池の充放電を制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、前記第2組電池において、放電時の塩濃度分布による劣化が発生しているとき、前記第1組電池の出力電力および前記モータジェネレータが生成した回生電力の少なくとも一方を用いて、前記第2組電池を充電するとともに、前記モータジェネレータに供給される要求電力を満たすように、前記第1組電池を放電させることを特徴とする電池システム。
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