JP2008147869A - 半導体増幅回路 - Google Patents

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洋佑 黒岩
Hiroshi Yamaguchi
博史 山口
Hideo Fukuda
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Abstract

【課題】増幅器のゲイン抵抗を信号レベルに応じて切り替える半導体増幅回路において、異なるゲイン抵抗を選択した場合でも良好な出力信号の周波数特性を得ることができるようにすること。
【解決手段】増幅器4と、前記増幅器4の増幅率を定める複数の抵抗10,11と、前記複数の抵抗10,11を切り替える第1の切り替え手段12と、前記増幅器4で増幅された信号を出力するための出力回路5と、前記第1の切り替え手段12と連動して前記出力回路5の出力抵抗値を出力する前記信号に応じて切り替える第2の切り替え手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光電気変換ICなどに用いられ、得られた電気信号を増幅して出力するための増幅回路に関するものである。
異なるレベルの複数の信号を出力する場合に、それぞれを同じような出力レベルとするために、増幅器のゲイン抵抗を出力する信号毎に切り替える機能を備えた増幅回路を半導体装置内部に設けることが行われている。
例えば、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等の、光学的に情報の記録/再生を行う装置において、ディスクからの反射光を電気信号に変換する光ピックアップは、主に光を集光させるレンズ系と、光信号を電圧に変換する半導体装置である光電気変換IC(PDIC: Photo Detector IC)と、PDICから装置本体の信号処理基板までを接続するフレキシブルプリント配線基板(FPC: Flexible Printed Circuit Board)とで構成されている。PDICの出力は、FPCを介して光ディスク装置等の装置本体の信号処理基板に入力される。ここで、光ディスクへの情報の記録と再生の両方に使用される光ピックアップにおいては、このPDIC内部の増幅器のゲイン抵抗である光電流−電圧変換抵抗(IV変換抵抗)の値を記録時と再生時で切り替えることにより、両方の場合において元々はレベルが異なっていた出力信号を適宜の倍率で増幅して、出力値として好ましい値になるように設計されている。
一方、FPCはコイルと容量とで構成された等価回路で表すことができるので、装置本体の信号処理基板に入力されるPDICの周波数特性に影響を与え、FPCのコイルと容量とで構成される回路の伝達特性により、信号が減衰したりピーキングが現れたりする。光ディスク再生時に、RF信号の周波数特性が減衰したりピーキングが現れたりすると、ジッタ劣化と呼ばれる信号自体のなまりや信号レベルの低下の原因となる。また、光ディスク記録時には、トラッキングサーボ信号にピーキングによるアンダーシュートが発生すると、セトリングタイムが悪化し、サーボ信号をサンプリングできない原因となる。
このため、通常の光ディスク装置では、ピーキング防止のためPDICの内部に出力抵抗が付加されている。ピーキングが発生しないように、出力抵抗をFPCのコイル等の容量との値に合わせて、PDICの出力インピーダンスを最適化しているのである。この技術を利用して、FPCのインダクタンス値、容量値に応じてPDICの出力抵抗を外部から調整することができる回路が知られている。
また、増幅器の周波数特性を可変にするため、ピーキング回路を制御信号に応じて増幅器に段接するトランジスタスイッチ回路が知られている(特許文献1参照)。
特開昭62−264721号公報
しかしながら、光ディスクへの情報の記録と再生の、両方に使用される光ピックアップにおいては、記録時と再生時でIV変換抵抗の値が約数十倍も異なる。従来のPDICにおいては、IV変換抵抗の切り替えに応じて、増幅器であるIV変換アンプに内蔵される差動増幅回路に流す電流値を最適となるように調整したり、ゲイン抵抗に付加されているフィードバック容量の値を、それぞれのゲイン抵抗に対して最適な設計とすることなどにより、IV変換抵抗を切り替えた場合でも、出力信号の周波数特性が良好になるような最適化設計を行っていた。しかしながら、これらの手法だけでは、情報記録時と再生時とで約数10倍も異なるそれぞれのゲイン抵抗に対し、PDICの周波数特性を最適化することは非常に難しく、例えば再生時のIV変換抵抗に対しては周波数特性を使用帯域内でフラットに設計し得たとしても、記録時のIV変換抵抗に対しては周波数特性にピーキングが現れてしまうことを十分に回避することはできなかった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、増幅器のゲイン抵抗を信号レベルに応じて切り替える半導体増幅回路において、異なるゲイン抵抗を選択した場合でも良好な出力信号の周波数特性を得ることができるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の増幅回路は、増幅器と、前記増幅器の増幅率を定める複数の抵抗と、前記複数の抵抗を切り替える第1の切り替え手段と、前記増幅器で増幅された信号を出力するための出力回路と、前記第1の切り替え手段と連動して前記出力回路の出力抵抗値を出力する前記信号に応じて切り替える第2の切り替え手段とを備えたことを特徴とする。このようにすることで、選択された増幅器の抵抗に合った出力抵抗値を得ることができ、出力端子に接続される回路特性の影響で生じるピーキングの発生や信号の減衰を回避することができる。
上記した増幅回路では、前記第2の切り替え手段が、前記出力回路に接続された複数の出力抵抗を切り替えるスイッチであることが好ましい。また、前記第2の切り替え手段を、それぞれ異なる前記出力抵抗が接続された複数の前記出力回路を切り替えるもの、電界効果トランジスタのゲート電圧値によって電界効果トランジスタのON抵抗を切り替えるもの、互いに並列に接続された複数の前記出力抵抗を、前記出力抵抗の各々に直列に接続された電界効果トランジスタのON/OFFを切り替えることにより選択して出力抵抗の値を切り替えるもの、互いに直列に接続された複数の前記出力抵抗を、前記出力抵抗の各々に並列に接続された電界効果トランジスタのON/OFFを切り替えることにより選択して出力抵抗の値を切り替えるもの、可変電流源の電流値を調整することにより、前記出力回路に接続されたバイポーラトランジスタのエミッタ抵抗を変化させて前記出力抵抗の値を切り替えるもの、などとすることができる。
さらに、前記増幅器が光電気変換ICの光電気変換アンプであり、前記複数の抵抗が前記変換アンプの帰還抵抗であることが好ましい。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る増幅回路の第1の実施の形態として、本発明の増幅回路を、情報の記録と再生、両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合の具体的な回路構成を示している。
図1において、PDIC1は、受光素子3で得られた電気信号を増幅器であるIV変換アンプ4で増幅し、出力回路5を介して出力する構成となっている。情報の記録時と再生時とでIV変換アンプ4での増幅率を切り替えるため、IV変換アンプ4にはその増幅率を定める複数の抵抗として、第1のIV変換抵抗10と第2のIV変換抵抗11とが並列に接続されている。また、出力回路5の後段には、第1の出力抵抗13と第2の出力抵抗14とが並列に接続されていて、いずれかを選択することで出力回路の出力抵抗値を出力される信号に応じて変更できるようになっている。これら2つの抵抗の並列接続体を切り替えるための切り替え信号がSW回路6から出力され、制御線16を通って第1の切り替え手段であるIV変換抵抗切替スイッチ12に、また、制御線17を通って第2の切り替え手段である出力抵抗切替スイッチ15に入力され、これらを同時に切り替える。また、PDIC1の出力端子7には、フレキシブルプリント配線基板(FPC)2が接続される。図1ではFPC2の回路定数を、インダクタンス成分を集中定数化したコイル8とキャパシタンス成分を集中定数化した容量9として表している。
次に、図1のPDIC1で行われる光ディスクにより反射した光の光/電圧変換について説明する。受光素子3で発生した光電流の信号は、IV変換アンプ4で電流/電圧変換され、出力回路5、第1の出力抵抗11又は第2の出力抵抗12を介して、PDIC1の出力端子7に電圧として出力され、この出力信号はFPC2を介して光ディスク装置の後段の回路に伝達される。PDIC1の第1のIV変換抵抗10および第2のIV変換抵抗11は、光ディスクの再生もしくは記録のどちらかに対応している。SW回路6は再生もしくは記録の用途に応じて外部から信号を受け、制御線16を介してIV変換抵抗切替スイッチ12を切り替え、第1のIV変換抵抗10または第2のIV変換抵抗11のどちらかが接続されるようにスイッチング制御を行う。
ここで、例として、第1のIV変換抵抗10を再生時のIV変換抵抗、第2のIV変換抵抗11を記録時のIV変換抵抗とし、それぞれの抵抗値を、第1のIV変換抵抗が40kΩ、第2のIV変換抵抗が2kΩであるとする。このような場合の、再生モード時および記録モード時のそれぞれにおける、出力信号の周波数特性のPDIC1内部出力抵抗値依存性を示したものが図2である。
図2(a)は、再生モード時(IV変換抵抗=40kΩの時)の周波数特性で、破線51が出力抵抗=0Ωの時、実線52が出力抵抗=30Ωの時、そして、破線53が出力抵抗=60Ωの時を示している。また、図2(b)は、記録モード時(IV変換抵抗=2kΩの時)の周波数特性で、破線54が出力抵抗=60Ωの時、実線55が出力抵抗=90Ωの時、そして、破線56が出力抵抗=120Ωの時を示している。
図2(a)の再生モード時では、破線51で示す出力抵抗値0Ωの場合に、出力信号の周波数特性にはFPC2のコイル成分8と容量成分9によりピーキングが発生する。また、PDIC1内部の出力抵抗値が大きくなるほどピーキングが減少する傾向があり、実線52で示す30Ωの時に、最も好ましい周波数特性を示す。そして、さらに出力抵抗値が大きくなり破線53で示す60Ωの場合には、出力抵抗とFPC2の容量成分9で形成されたフィルター回路の影響で出力信号の周波数特性に減衰が生じる。図2(b)に示す記録モード時にもこれと同じような傾向が生じるが、IV変換抵抗値が2kΩと再生モードの場合と比較して20分の1であるため、最適な周波数特性が得られる実線55で示す時の出力抵抗値が90Ωとなり、これより小さい破線54で示す出力抵抗値が60Ωの時にピーキングが生じ、また、破線56で示す出力抵抗値が120Ωの時に減衰が生じている。
ここで、出力信号の周波数特性において、ピーキングがなくかつ減衰も生じないようにPDIC1内部の出力抵抗値を最適設計するのであるが、上記のように再生モード時と記録モード時ではIV変換抵抗値が20倍も異なり、回路の位相余裕が異なるため最適な出力抵抗値が大きく異なる。通常の設計ではこれらの両方を満足させることは困難であるが、本願発明の場合は、図1に示したように、IV変換抵抗切替スイッチ12の切り替えを行うタイミングと連動して制御線17を介して出力抵抗切替スイッチ15の切り替えを行うことができるので、再生/記録モードの切り替えに合わせて出力抵抗の値をそれぞれのモードでの出力される信号に応じた最適値に変えることが可能となる。すなわち、この場合は出力抵抗として再生モード時には抵抗値30Ωの第1の出力抵抗13を選択し、また、記録モード時には抵抗値90Ωの第2の出力抵抗14に設定することにより、再生/記録の両方のモードにおいて出力信号の周波数特性の最適化を図ることが出来るのである。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図3は本発明に係る増幅回路の第2の実施形態として、本発明の増幅回路を、情報の記録と再生、両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合の具体的な回路構成を示している。
図3において、第1の実施形態である図1に示した回路構成と異なるのは、出力回路の出力抵抗値を切り替える第2の切り替え手段として、それぞれ異なる出力抵抗が接続された複数の出力回路自体を切り替える様にしている点である。具体的に本実施形態では、SW回路6から出力された切り替え信号は、第1のIV変換抵抗10と第2のIV変換抵抗11とを切り替える第1の切り替え手段であるIV変換抵抗切替スイッチ12に入力してこれらのいずれかを選択すると同時に、制御線20を通して第1の出力回路18をONするか、もしくは制御線21を通して第2の出力回路19をONする。第1の出力回路をONした場合には接続された第1の出力抵抗13を選択し、第2の出力回路をONした場合には接続された第2の出力抵抗14を選択したこととなるので、実施の形態1と同様、IV変換抵抗の切り替えに合わせて、出力回路の出力抵抗として適切なものを選ぶことができる。
出力回路18、19としては、例えば図4に示す回路を構成すればよい。図4において、SW回路6により電流源31、32、33をONし、電流源34、35、36をOFFすれば出力回路18のみがONし出力抵抗13が選択される。また、SW回路6により電流源34、35、36をONし、電流源31、32、33をOFFすれば出力回路19のみがONし出力抵抗14が選択される。
なお、本実施形態の場合には、出力回路自体を切り替えることとなるため、出力回路が少なくとも2系統必要となって全体の回路規模が大きくなってしまう。しかしながら、出力抵抗以外の部分での出力回路の構成を、再生と記録の各モードでの出力信号により適合させた設計とすることができる。また、出力抵抗部にスイッチ等の抵抗値ばらつきを持つ素子を設ける必要が無くなるという利点も有している。
(実施の形態3)
次に、図5を用いて本発明に係る増幅回路の第3の実施形態を説明する。図5も、本発明の増幅回路を情報の記録と再生の両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合の回路構成を示している。
本実施形態が、上記の第1および第2の実施形態と異なる部分は、出力回路の出力抵抗値を切り替える第2の切り替え手段として、電界効果トランジスタ(FET)のゲート電圧値によってFETのON抵抗を切り替えるようにしている点である。具体的には、出力回路5の出力端にドレイン端子を接続したFET22を設け、FET22のゲート端子を可変電圧源23に、また、FET22のソース端子をPDIC1の出力端子7に接続している。このようにすることで、FET22は、PDIC1の出力抵抗を担うことになる。
SW回路6から出力された切り替え信号は、第1のIV変換抵抗10と第2のIV変換抵抗11とを切り替える第1の切り替え手段であるIV変換抵抗切替スイッチ12に入力してこれらのいずれかを選択すると同時に、制御線24を通して可変電圧源23の出力電圧を切り替える。FET22として例えば図6に示すようなゲート電圧−ON抵抗特性のFETを用いることにより、FET22のゲート電圧を変化させることで、FET22のドレイン・ソース間に発生したON抵抗の値を任意のものに設定することができる。このようにすることで、本実施の形態でも、実施の形態1および2と同様の効果を得ることが可能である。また、本実施形態の構成は出力抵抗部がFET1個だけであるため、出力回路部の回路規模を小さくすることが出来るという利点がある。
また、可変電圧源23としては例えば図7に示す回路を構成すればよい。図7において、37は可変電流源、38はゲート電圧印加用の抵抗であり、可変電流源37の電流値を制御することにより抵抗38における電圧降下、すなわちFET22のゲート電圧を可変にすることができる。この回路構成を用いると、出力信号が変動した場合においても抵抗38における電圧降下は変化しないためゲート電圧を一定に保つことが可能である。
(実施の形態4)
図8は本発明に係る増幅回路の第4の実施形態として、情報の記録と再生の両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合の回路構成を示している。
本実施形態が、上記の第1から第3の各実施形態と異なる部分は、出力回路の出力抵抗値を切り替える第2の切り替え手段として、互いに並列に接続された複数の出力抵抗を、出力抵抗の各々に直列に接続された電界効果トランジスタ(FET)のONとOFFを切り替えることにより選択して、出力回路の出力抵抗値を切り替えるようにしている点である。具体的には、図8に示すように、出力回路5の出力部に、第1の出力抵抗13とこれにドレイン端子を接続した第1のFET25、および、第2の出力抵抗14とこれにドレイン端子を接続した第2のFET26とを有している。第1のFET25と第2のFET26のソース端子は、いずれもPDIC1の出力端子7に接続されている。そして、SW回路6から出力された切り替え信号は、制御線27または制御線28を通して、第1のFET25のゲート電圧、または、第2のFET26のゲート電圧を変化させて、これらのいずれかをONする。例えば第1のFET25をONし、第2のFET26をOFFするように設定すれば、出力回路5の出力抵抗値は第1の出力抵抗13と第1のFET25のON抵抗の合成抵抗値になる。このように、出力回路5の出力抵抗値の切り替え動作を、IV変換抵抗切替スイッチ12の切り替え動作と連動させることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、この第4の実施形態の回路構成は、FETのON/OFF動作のみで出力抵抗値を切り替えることができるため、第2の切り替え手段部分の回路規模を小さくすることが出来るという利点がある。
(実施の形態5)
図9は本発明に係る増幅回路の第5の実施形態として、情報の記録と再生の両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合の回路構成を示している。
本実施形態が、上記の各実施形態と異なる部分は、出力回路の出力抵抗値を切り替える第2の切り替え手段として、互いに直列に接続された複数の出力抵抗を、出力抵抗の各々に並列に接続された電界効果トランジスタのON/OFFを切り替えることにより選択して出力抵抗の値を切り替えるものとしている点である。具体的には、図9に示すように、出力回路5の出力部に、第1のFET25のドレインとソースの間に第1の出力抵抗13が並列接続されたものと、第2のFET26のドレインとソースの間に第2の出力抵抗14が並列接続されたものが直列に接続されている。そして、第1のFET25と第2のFET26それぞれのドレイン−ソース間の抵抗値は、FETがONすればFETのON抵抗と並列接続された抵抗の合成抵抗になり、FETがOFFすればFETに並列接続された出力抵抗の抵抗値のみとなる。SW回路6は制御線27、28を介して第1のFET25と第2のFET26とを個別にON/OFFさせることが出来るようになっており、例えば第1のFET25をOFF、第2のFET26をOFFに設定すれば出力抵抗値は第1の出力抵抗13と第2の出力抵抗14の合成抵抗値になる。ここで、この切り替え動作と、第1および第2のFETのON抵抗の値、そして、第1および第2の出力抵抗の値を適宜設定することで、IV変換抵抗切替スイッチ12の切り替えと連動して出力回路5の出力抵抗値を所望のものとすることができる。また、本実施形態の構成でも、FETのON/OFF動作のみで出力抵抗値を切り替えることができるため、出力抵抗切り替え部の回路規模を小さくすることが出来るという利点を有する。
(実施の形態6)
図10は本発明に係る増幅回路の第6の実施形態を示している。本実施形態でも、情報の記録と再生の両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合の回路構成として示している。
本実施形態では、第2の切り替え手段による出力抵抗値の切り替えを、可変電流源の電流値を調整することにより、出力回路に接続されたバイポーラトランジスタのエミッタ抵抗を変化させて行うようにした点が、上記の各実施形態と異なる。具体的には、図10に示すように、出力回路5の出力部にNPNトランジスタ29のベースが接続されており、このNPNトランジスタ29のエミッタに可変電流源30とPDIC1の出力端子7が接続されている。つまり、NPNトランジスタ29と可変電流源30とでエミッタフォロア回路を構成している。このようにすることで、NPNトランジスタ29のエミッタ抵抗はPDIC1の出力抵抗を担うこととなり、このエミッタ抵抗はNPNトランジスタ29のコレクタ電流を調整することにより任意の値に設定することができる。そして、SW回路6から制御線31を介して可変電流源30の出力電流を切り替える切り替え動作をIV変換抵抗切替スイッチ12の切り替えと連動して行うことにより、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態の構成では、第2の切り替え手段をバイポーラトランジスタのみで構成でき、MOSトランジスタを必要としないため、PDIC1をバイポーラトランジスタのみの拡散プロセスで実現することができるという利点を有する。
以上、本発明の増幅回路の様々な実施形態について、情報の記録と再生、両方に使用される光ディスク装置の光ピックアップとして使用される光電気変換IC(PDIC)に用いた場合について説明してきたが、本発明はこれに限られるものではなく、図11に示すような電圧増幅度を切り替える機能を有し、入力端子と出力端子を備える一般的な増幅回路に対しても使用することができる。この場合にも、実施の形態1で説明した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明に係る増幅回路は、増幅率の異なる信号の増幅に当たって、常に好適な周波数特性を得ることができる。このため、特に、再生と記録の両方に対応するPDICの光電流−電圧変換抵抗に応じて出力信号を最適化するための手段として有用である。
本発明に係る増幅回路の第1の実施形態を示す回路構成図 本発明に係る増幅回路の効果を示す出力信号の周波数特性図 本発明に係る増幅回路の第2の実施形態を示す回路構成図 出力回路の構成例 本発明に係る増幅回路の第3の実施形態を示す回路構成図 FETのゲート電圧−ON抵抗特性を示す図 可変電圧源の構成例 本発明に係る増幅回路の第4の実施形態を示す回路構成図 本発明に係る増幅回路の第5の実施形態を示す回路構成図 本発明に係る増幅回路の第6の実施形態を示す回路構成図 本発明に係る増幅回路の他の例
符号の説明
1 光電流変換IC(PDIC)
2 フレキシブルプリント配線基板(FPC)
3 受光素子
4 IV変換アンプ
5,18,19 出力回路
6 SW回路
7 出力端子
8 コイル(FPC回路定数のインダクタンス成分)
9 容量(FPC回路定数のキャパシタンス成分)
10 第1のIV変換抵抗
11 第2のIV変換抵抗
12 IV変換抵抗切替スイッチ
13 第1の出力抵抗
14 第2の出力抵抗
15 出力抵抗切替スイッチ
16,17,20,21,24,27,28,31 制御線
22 電界効果トランジスタ(FET)
23 可変電圧源
25 第1のFET
26 第2のFET
29 NPNトランジスタ
30 可変電流源
31、32、33、34、35、36 電流源
37 可変電流源
38 ゲート電圧印加用抵抗
51 再生モード時の出力抵抗=0Ωの時の周波数特性
52 再生モード時の出力抵抗=30Ωの時の周波数特性
53 再生モード時の出力抵抗=60Ωの時の周波数特性
54 記録モード時の出力抵抗=60Ωの時の周波数特性
55 記録モード時の出力抵抗=90Ωの時の周波数特性
56 記録モード時の出力抵抗=120Ωの時の周波数特性

Claims (8)

  1. 増幅器と、前記増幅器の増幅率を定める複数の抵抗と、前記複数の抵抗を切り替える第1の切り替え手段と、前記増幅器で増幅された信号を出力するための出力回路と、前記第1の切り替え手段と連動して前記出力回路の出力抵抗値を出力する前記信号に応じて切り替える第2の切り替え手段とを備えたことを特徴とする増幅回路。
  2. 前記第2の切り替え手段が、前記出力回路に接続された複数の出力抵抗を切り替えるスイッチである請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記第2の切り替え手段が、それぞれ異なる前記出力抵抗が接続された複数の前記出力回路を切り替えるものである請求項1記載の増幅回路。
  4. 前記第2の切り替え手段が、電界効果トランジスタのゲート電圧値によって電界効果トランジスタのON抵抗を切り替えるものである請求項1記載の増幅回路。
  5. 前記第2の切り替え手段が、互いに並列に接続された複数の前記出力抵抗を、前記出力抵抗の各々に直列に接続された電界効果トランジスタのON/OFFを切り替えることにより選択して出力抵抗の値を切り替えるものである請求項1記載の増幅回路。
  6. 前記第2の切り替え手段が、互いに直列に接続された複数の前記出力抵抗を、前記出力抵抗の各々に並列に接続された電界効果トランジスタのON/OFFを切り替えることにより選択して出力抵抗の値を切り替えるものである請求項1記載の増幅回路。
  7. 前記第2の切り替え手段が、可変電流源の電流値を調整することにより、前記出力回路に接続されたバイポーラトランジスタのエミッタ抵抗を変化させて前記出力抵抗の値を切り替えるものである請求項1記載の増幅回路。
  8. 前記増幅器が光電気変換ICの光電気変換アンプであり、前記複数の抵抗が前記変換アンプの帰還抵抗である請求項1〜7のいずれか1項に記載の増幅回路。
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