JPH09139642A - 増幅器 - Google Patents

増幅器

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JPH09139642A
JPH09139642A JP29685395A JP29685395A JPH09139642A JP H09139642 A JPH09139642 A JP H09139642A JP 29685395 A JP29685395 A JP 29685395A JP 29685395 A JP29685395 A JP 29685395A JP H09139642 A JPH09139642 A JP H09139642A
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input
input terminal
phase
resistance
amplifier
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JP29685395A
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Hidehiko Yamaguchi
英彦 山口
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、制御信号により利得を変化させるこ
とのできる増幅器に関し、利得によらない安定動作と、
比較的広いダイナミックレンジを確保する。 【解決手段】正相入力抵抗4_1,4_2,4_3およ
び逆相入力抵抗5_1,5_2,5_3のうちの少なく
とも一方の入力抵抗(図1の例では逆相入力抵抗5_
1,5_2,5_3)と、第1の外部入力端子1および
第2の外部入力端子2の双方との間に、第1の外部入力
端子1から出力される信号および第2の外部入力端子2
から入力される信号を、背反的に切換え自在に、該少な
くとも一方の入力抵抗5_1,5_2,5_3に伝達す
るスイッチ回路9_1,9_2,9_3を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号により利
得を変化させることのできる増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、利得を変化させることのでき
る増幅器が広い分野で使用されている。図9は、従来の
利得可変増幅器の一例を示す回路図である(特開平1−
181208号公報参照)。
【0003】この増幅器には、正相内部入力端子33
a,逆相内部入力端子33bおよび内部出力端子33c
を有し、正相内部入力端子33aから入力された信号と
逆相入力端子から入力された信号との差分を増幅して内
部出力端子33cから出力する増幅回路33が備えられ
ており、外部入力端子31と、その増幅回路33の正相
内部入力端子33aとの間は直接に接続され、外部入力
端子32と、増幅回路33の逆相内部入力端子33bと
の間は入力抵抗35を介して接続されている。また、接
続回路33の逆相内部入力端子33bと内部出力端子3
3cとの間には、順次直列に接続された複数の抵抗36
_1,36_2,…,36_nからなるフィードバック
抵抗36が接続されている。また、それら複数の抵抗3
6_1,36_2,…,36_nのうち抵抗36_1を
除く他の抵抗36_2,…,36_nのそれぞれに並列
に各スイッチ回路46_2,…,46_n接続されてお
り、それらのスイッチ回路46_2,…,46_nは、
各制御入力端子44_2,…,44_nから入力される
各制御信号により、オン、オフが制御される。また増幅
回路33の内部出力端子33cは、外部出力端子34、
すなわちこの増幅器の出力端子に直接に接続されてい
る。
【0004】このように構成された増幅器において、制
御入力端子44_2,…,44_nから入力される制御
信号によりスイッチ回路46_2,…,46_nを開閉
させてフィードバック抵抗36の抵抗値を変化させる。
こうすることにより、入力抵抗35の抵抗値とフィード
バック抵抗36の抵抗値との比率により定まる利得が変
化する。
【0005】しかしながら、このような利得可変増幅器
においては、フィードバック抵抗36の抵抗値を変化さ
せることにより利得を変化させているため、利得を大き
く変化させるにはフィードバック抵抗36の抵抗値を大
きく変化させることとなり、利得により出力インピーダ
ンスが大きく変化し、増幅器の安定動作を確保するのが
難しいという問題がある。
【0006】図10は、従来の利得可変増幅器の他の例
を示す回路図である(特開平6−291572号公報参
照)。この増幅器には、図9に示す増幅器と同様に、正
相内部入力端子33a,逆相内部入力端子33bおよび
内部出力端子33cを有し、正相内部入力端子33aか
ら入力された信号と逆相入力端子33bから入力された
信号との差分を増幅して内部出力端子33cから出力す
る増幅回路33が備えられている。外部入力端子31
と、増幅回路33の正相内部入力端子33aとの間、お
よび外部出力端子34と、増幅回路33の内部出力端子
33cとの間は、それぞれ直接に接続されている。
【0007】また、外部入力端子32と、増幅回路33
の逆相内部入力端子33bとの間には、並列に接続され
た5つのMOSトランジスタスイッチ45_1,45_
2,45_3,45_4,45_5が接続されており、
増幅回路33の逆相入力端子33bと内部出力端子33
cとの間には、MOSトランジスタスイッチ46が接続
されている。これら6つのMOSトランジスタスイッチ
45_1〜45_5,46のうち、4つのMOSトラン
ジスタスイッチ45_1,45_2,45_3,45_
4は、各制御入力端子41_1,41_2,41_3,
41_4から入力される各制御信号により、それぞれ独
立に、オン,オフが制御される。またMOSトランジス
タスイッチ45_5,46は、共通の制御入力端子44
から入力される制御信号により、常時オン状態に保たれ
る。
【0008】この増幅器は、MOSトランジスタスイッ
チ45_1〜45_5,46のオン抵抗を、入力抵抗な
いしフィードバック抵抗として用いており、入力抵抗と
しての5つのMOSトランジスタスイッチ45_1〜4
5_5のうちのいくつをオン状態にするかにより、それ
ら5つのMOSトランジスタスイッチ45_1〜45_
5のうちのオン状態にあるMOSトランジスタスイッチ
のオン抵抗の並列接続によって定まる入力抵抗の抵抗値
と、MOSトランジスタスイッチ46のオン抵抗によっ
て定まるフィードバック抵抗の抵抗値との比率によって
定まる利得が変化する。
【0009】しかしながら、この図10に示す利得可変
増幅器の場合、基準となるMOSトランジスタスイッチ
46を構成するMOSトランジスタのゲート・ソース間
電圧や、可変の入力抵抗を構成するMOSトランジスタ
スイッチ45_1〜45_5を構成するMOSトランジ
スタのゲート・ソース間電圧が、外部入力端子32から
入力される信号の電圧値や設定した利得によって変化
し、このためMOSトランジスタスイッチ45_1〜4
5_5,46のオン抵抗が変化し、利得設定精度が悪い
という問題がある。これを回避するため、上記の文献
(特開平6−291572号公報)には、オン抵抗の変
化の少ない領域で使用することが説明されているが、そ
の場合、入力信号のダイナミックレンジが犠牲になると
いう問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、利得によらず動作が安定し、かつ入力信号のダイ
ナミックレンジの広い増幅器を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の増幅器は、第1の信号および第2の信号をそれぞれ
入力する第1の外部入力端子および第2の外部入力端子
と、正相内部入力端子、逆相内部入力端子、および内部
出力端子を有し、正相内部入力端子から入力された信号
と逆相内部入力端子から入力された信号との差分を増幅
して内部出力端子から出力する増幅回路と、上記第1の
外部入力端子と上記正相内部入力端子との間、および上
記第2の外部入力端子と上記逆相内部入力端子との間に
それぞれ接続された、正相入力抵抗および逆相入力抵抗
と、上記逆相内部入力端子と上記内部出力端子との間に
接続されたフィードバック抵抗とを備えた増幅器におい
て、上記正相入力抵抗および上記逆相入力抵抗のうちの
少なくとも一方の入力抵抗と、上記第1の外部入力端子
および上記第2の外部入力端子双方との間に配置され
た、上記第1の信号および上記第2の信号を、背反的に
切換え自在に、上記少なくとも一方の入力抵抗に伝達す
るスイッチ回路を備えたことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、利得によらず抵抗値が一
定であるため、安定的に動作し、しかも、入力信号のダ
イナミックレンジを犠牲にすることなく利得設定精度が
高精度に保たれる。ここで、上記本発明の増幅器におい
て、上記少なくとも一方の入力抵抗と上記スイッチ回路
との組を複数組備えることが好ましい。
【0013】この場合、上述の長所を維持したまま、そ
の複数組に応じて種々の利得に設定することができる。
また、上記本発明の増幅器において、上記スイッチ回路
が、正相入力抵抗および逆相入力抵抗のうちの一方の入
力抵抗と、第1の外部入力端子および第2の外部入力端
子双方との間に配置され、正相入力抵抗および逆相入力
抵抗のうちの、上記一方の入力抵抗とは異なる他方の入
力抵抗と直列に、上記スイッチ回路のオン抵抗補償用
の、オン状態に保持されるスイッチ回路を備えることも
好ましい態様である。
【0014】この場合、スイッチ回路のオン抵抗が無視
できない場合であっても、そのオン抵抗がキャンセルさ
れ、一層高精度の利得設定が実現する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の増幅器の一実施形態の回路
図である。この増幅器には、前述した従来例(図9,図
10参照)と同様に、正相内部入力端子3a,逆相内部
入力端子3bおよび内部出力端子3cを有し、正相内部
入力端子3aから入力された信号と逆相入力端子から入
力された信号との差分を増幅して内部出力端子3cから
出力する増幅回路3が備えられており、外部入力端子1
と、増幅回路3の正相内部入力端子3aとの間には、並
列接続された3つの正相入力抵抗4_1,4_2,4_
3が配置されている。理論上は、これらの正相入力抵抗
4_1,4_2,4_3の各抵抗値を合成した抵抗値を
有する1つの入力抵抗を備えてもよいが、ここでは、以
下に説明する3つの逆相入力抵抗5_1,5_2,5_
3と抵抗値を合わせるために、3つの正相入力抵抗4_
1,4_2,4_3を並列に配置してある。
【0016】増幅回路3の逆相内部入力端子3b側に
は、3つの逆相入力抵抗5_1,5_2,5_3が配置
されており、これら3つの逆相入力抵抗5_1,5_
2,5_3のそれぞれと、第1の外部入力端子1および
第2の外部入力端子2双方との間には、各スイッチ回路
9_1,9_2,9_3が配置されている。各スイッチ
回路9_1,9_2,9_3は、それぞれが、各逆相入
力抵抗5_1,5_2,5_3と第2の外部入力端子2
との間に配置されたスイッチ回路9_1a,9_2a,
9_3aと、各逆相入力抵抗5_1,5_2,5_3と
第1の外部入力端子1との間に配置された各スイッチ回
路9_1b,9_2b,9_3bとのペアで構成されて
いる。
【0017】各スイッチ回路9_1,9_2,9_3を
構成する各2つのスイッチ回路9_1a,9_1b;9
_2a,9_2b;9_3a,9_3bは、各制御入力
端子11_1,11_2,11_3から入力される制御
信号、および各制御入力端子11_1,11_2,11
_3から入力される制御信号が各インバータ回路12_
1,12_2,12_3で反転された信号で制御され
る。すなわち、スイッチ回路9_1に関しては、そのス
イッチ回路9_1を構成する2つのスイッチ回路9_1
a,9_1bが、それぞれ、制御入力端子11_1から
入力される制御信号により、およびその制御信号がイン
バータ12_1で反転された信号により、背反的に、常
に何れか一方がオン状態、もう一方がオフ状態となるよ
うに制御される。スイッチ回路9_2,9_3について
も同様である。
【0018】また、増幅回路3の逆相内部入力端子3b
と内部出力端子3cとの間にはフィードバック抵抗6が
接続されている。その内部出力端子3cと外部出力端子
10との間は直接に接続されている。さらに、本実施形
態には、第3の外部入力端子7が備えられており、その
第3の外部入力端子7と、増幅回路3の正相入力端子3
aとの間にはバイアス抵抗8が配置されている。
【0019】尚、本実施形態においては、第2の外部入
力端子2および第3の外部入力端子7は接地されており
第1の外部入力端子1から電圧信号が入力される。この
図1に示す増幅器において各正相入力抵抗4_1,4_
2,4_3と各逆相入力抵抗5_1,5_2,5_3は
互いに同一の抵抗値に揃えられており、この実施形態で
は、フィードバック抵抗6およびバイアス抵抗8の各抵
抗値をRとしたとき、正相入力抵抗4_1と逆相入力抵
抗5_1はいずれも抵抗値R/K1、正相入力抵抗4_
2と逆相入力抵抗5_2はいずれも抵抗値R/K2、正
相入力抵抗4_3と逆相入力抵抗5_3はいずれも抵抗
値R/K3、に設定されている。
【0020】ここで、制御入力端子11_1,11_
2,11_3から入力される各制御信号により、スイッ
チ回路9_1a,9_2a,9_3aをオン状態、スイ
ッチ回路9_1b,9_2b,9_3bをオフ状態にし
た場合の出力信号Vout は、入力信号をVinとしたと
き、 Vout =(K1+K2+K3)×Vin となり、利得Gは、 G=Vout /Vin=K1+K2+K3 となる。
【0021】また、その状態からスイッチ回路9_1を
切り換え、スイッチ回路9_1aをオフ状態、スイッチ
回路9_1bをオン状態にすると、 Vout =(K1+K2+K3−K1)×Vin=(K2+
K3)×Vin G=K2+K3 となる。
【0022】このように、本実施形態では、制御入力端
子11_1,11_2,11_3から入力される各制御
信号によるスイッチ回路9_1,9_2,9_3の切換
え制御により、利得を変化させることができ、正相入力
抵抗4_1,4_2,4_3および逆相入力抵抗5_
1,5_2,5_3の各ペア毎に異なる抵抗値の抵抗を
備えておく(上記例では、K1≠K2≠K3とする)こ
とにより、少ない回路部品構成で利得を細かく設定する
ことができる。
【0023】また、本実施形態では、上記のようにスイ
ッチ回路9_1,9_2,9_3を切り換えることによ
り利得を変化させても、増幅回路3の逆相内部入力端子
3bには常に同一の3つの逆相入力抵抗5_1,5_
2,5_3が接続されており、逆相入力抵抗の合計の抵
抗値は変化せず、したがって常に安定的に動作し入力信
号のダイナミックレンジを利得の精度を保つために制限
する必要もない。
【0024】尚、スイッチ回路9_1,9_2,9_3
のオン抵抗によって設定利得誤差を生じる可能性はある
が、逆相入力抵抗5_1,5_2,5_3の抵抗値を、
スイッチ回路9_1,9_2,9_3のオン抵抗と比べ
十分に大きな値に設定することにより、その誤差を十分
に低いレベルに抑えることができる。あるいは、以下に
説明する第2実施形態のように構成すればスイッチ回路
9_1,9_2,9_3のオン抵抗が無視できないレベ
ルであっても、それに起因する利得誤差を低く抑えるこ
とができる。
【0025】図2は、本発明の増幅器の第2実施形態の
回路図である。図1に示す第1実施形態の構成要素に対
応する構成要素には、図1に付した符号と同一の符号を
付して示し、相違点のみについて説明する。この図2に
示す第2実施形態には、3つの正相入力抵抗4_1,4
_2,4_3のそれぞれに直列に各スイッチ回路13_
1,13_2,13_3が備えられており、それらのス
イッチ回路13_1,13_2,13_3は、いずれも
常にオン状態に保たれている。
【0026】この図2に示す実施形態の場合、逆相入力
抵抗5_1,5_2,5_3と正相入力抵抗4_1,4
_2,4_3との双方にスイッチ回路9_1,9_2,
9_3;13_1,13_2,13_3が接続されてい
るため、逆相入力抵抗5_1,5_2,5_3の抵抗値
と正相入力抵抗4_1,4_2,4_3の抵抗値を、ス
イッチ回路のオン抵抗を含めて一致させることができ、
スイッチ回路のオン抵抗に起因する利得誤差を極めて小
さいレベルに抑えることができる。
【0027】図3は、本発明の増幅器の第3実施形態の
回路図である。図2に示す実施形態との相違点について
説明する。この図3に示す第3実施形態には、図2に示
す第2実施形態と比べ、2つのフィードバック抵抗6_
1,6_2と、2つのバイアス抵抗8_1,8_2が備
えられている。
【0028】各フィードバック抵抗6_1,6_2、各
バイアス抵抗8_1,8_2のそれぞれに直列にスイッ
チ回路16_1,16_2;17_1,17_2が備え
られており、それらのスイッチ回路16_1,16_
2;17_1,17_2は、2つの制御入力端子14,
15から入力される制御信号により、フィードバック抵
抗の抵抗値とバイアス抵抗の抵抗値を常に同一の値に保
つという条件下で、オン、オフ制御される。
【0029】この実施形態には、抵抗値Rと抵抗値R/
R4という、抵抗値の異なる2つのフィードバック抵抗
6_1,6_2(および2つのバイアス抵抗8_1,8
_2)を備え、それらのうちのいずれか一方を用い、あ
るいは双方を同時に用いることにより、この増幅器の利
得を制御することができる。ここで、フィードバック抵
抗を大きく切り換えると、図9を参照して説明したよう
に増幅器の動作が不安定になるおそれがあるが、図3に
示す実施形態の場合、回路動作が不安定になるほど大き
くはフィードバック抵抗を変化させず、入力抵抗とフィ
ードバック抵抗の双方の切換えの組合せにより利得を細
かく設定し、あるいは、双方の切換の組合せをもって利
得を大きく変化させることができるよう回路構成がなさ
れている。
【0030】図4は、本発明の増幅器の第4実施形態の
回路図である。この第4実施形態では、前述した第1〜
第3の実施形態とは異なり、並列接続された3つの逆相
入力抵抗5_1,5_2,5_3が、増幅回路3の逆相
内部入力端子3bと外部入力端子2との間に固定的に備
えられており、3つの正相入力抵抗4_1,4_2,4
_3のそれぞれと、第1の外部入力端子1および第2の
外部入力端子2の双方との間に、各スイッチ回路19_
1,19_2,19_3が備えられている。各スイッチ
回路19_1,19_2,19_3は、それぞれが、各
正相入力抵抗4_1,4_2,4_3と第2の外部入力
端子2との間に配置された各スイッチ回路19_1a,
19_2a,19_3aと、各正相入力抵抗4_1,4
_2,4_3と第1の外部入力端子1との間に配置され
た各スイッチ回路19_1b,19_2b,19_3b
とのペアで構成されている。
【0031】各スイッチ回路19_1,19_2,19
_3を構成する各2つのスイッチ回路19_1a,19
_1b;19_2a,19_2b;19_3a,19_
3bは、各制御入力端子111_1,111_2,11
1_3から入力される制御信号、および各制御入力端子
111_1,111_2,111_3から入力される制
御信号が各インバータ回路112_1,112_2,1
12_3で反転された信号で制御される。すなわち、ス
イッチ回路19_1に関しては、そのスイッチ回路19
_1を構成する2つのスイッチ回路19_1a,19_
1bが、それぞれ、制御入力端子111_1から入力さ
れる制御信号により、およびその制御信号がインバータ
回路112_1で反転された信号により、背反的に、常
に何れか一方がオン状態、もう一方がオフ状態となるよ
うに制御される。スイッチ回路19_2,19_3につ
いても同様である。
【0032】この図4に示す第4の実施形態の他の部分
の構成は、前述した第1実施形態(図1参照)の構成と
同様である。ここで、制御入力端子111_1,111
_2,111_3から入力される各制御信号により、ス
イッチ回路19_1a,19_2a,19_3aをオン
状態、スイッチ回路19_1b,19_2b,19_3
bをオフ状態に制御した場合の出力信号Vout は、入力
信号をVinとしたとき、 Vout =(K1+K2+K3)×Vin となり、利得Gは、 G=Vout /Vin=K1+K2+K3 となる。
【0033】また、その状態からスイッチ回路19_3
を切り換え、スイッチ回路19_3aをオフ状態、スイ
ッチ回路19_3bをオン状態にすると、 Vout =(K1+K2)×Vin G=K1+K2 となる。
【0034】このように、正相入力端子3a側にスイッ
チ回路を備えた場合も、利得を変化させることができる
とともに、利得を変化させても入力抵抗が常に一定に保
たれ、回路動作の安定性が高く、しかも利得設定精度が
よく、入力信号のダイナミックレンジの広い増幅器が構
成される。尚、上記各実施形態では、互いに対応する正
相入力抵抗4_1,4_2,4_3と逆相入力抵抗5_
1,5_2,5_3とに同一の抵抗値のものが配置され
ているが、この抵抗値は必ずしも同一である必要はな
く、利得の設定の仕方に応じて、例えば一方が他方の2
倍、3倍等の抵抗値を有していてもよい。
【0035】図5は、本発明の増幅器の第5実施形態の
回路図である。この図5に示す第5実施形態では、前述
した第1実施形態(図1参照)と同様に、3つの逆相入
力抵抗5_1,5_2,5_3のそれぞれと、第1の外
部入力端子1および第2の外部入力端子2の双方との間
に各スイッチ回路9_1,9_2,9_3を備えるとと
もに、前述した第4実施形態(図4参照)と同様に、3
つの正相入力抵抗4_1,4_2,4_3のそれぞれ
と、第1の外部入力端子1および第2の外部入力端子2
の双方との間に各スイッチ回路19_1,19_2,1
9_3を備えている。
【0036】ここで、各スイッチ回路9_1,9_2,
9_3;19_1,19_2,19_3を構成する各2
つのスイッチ回路9_1a,9_1b;9_2a,9_
2b;9_3a,9_3b;19_1a,19_1b;
19_2a,19_2b;19_3a,19_3bのう
ち、スイッチ回路9_1a,9_2a,9_3a;19
_1a,19_2a,19_3aをオン状態、スイッチ
回路9_1b,9_2b,9_3b;19_1b,19
_2b,19_3bをオフ状態とすると、出力信号V
out は、 Vout =(K4+K5+K6)×Vin となる。また、この状態からスイッチ回路9_1を切換
え、スイッチ回路9_1aをオフ状態、スイッチ回路9
_1bをオン状態に変化させると、出力信号Vou t は、 Vout =(K4+K5+K6−K1)×Vin となる。
【0037】このように、逆相入力端子3b側を正相入
力端子3a側との双方に利得切換用のスイッチ回路を備
えた場合も、利得を変化させても逆相入力抵抗、正相入
力抵抗の抵抗値は変化せず、前述の各実施形態と同様の
効果を得ることができる。また、この実施形態では、逆
相入力端子3b側と正相入力端子3a側との双方に利得
切換用のスイッチ回路が備えられており、他の実施形態
と比べ多数の利得切換用スイッチ回路が備えられている
分、他の実施形態よりも多段に利得の変化させることが
できる。
【0038】次に、上記各実施形態で採用することので
きるスイッチ回路および増幅回路の例について説明す
る。図6は、NMOSトランジスタで構成したスイッチ
回路の回路図である。このスイッチ回路には、2つの端
子23_1,23_2の間にNMOSトランジスタ21
が備えられており、そのゲートに制御入力端子20が接
続されている。制御入力端子20から‘H’レベル,
‘L’レベルの制御信号を入力すると、それぞれ、2つ
の端子23_1,23_2の間が導通したオン状態、そ
れら2つの端子23_1,23_2の間が互いに電気的
に切り離されたオフ状態に変化する。
【0039】図7は、NMOSトランジスタとPMOS
トランジスタで構成したスイッチ回路の回路図である。
このスイッチ回路には、2つの端子23_1,23_2
の間に、並列に接続されたNMOSトランジスタ21と
PMOSトランジスタ22が備えられており、それらの
ゲートのうち、PMOSトランジスタ22のゲートに
は、制御入力端子20が直接に、NMOSトランジスタ
24のゲートには、インバータ回路24を介して、接続
されている。制御入力端子20から‘H’レベル,
‘L’レベルの制御信号を入力すると、それぞれ、2つ
の端子23_1,23_2の間が電気的に切り離された
オフ状態、2つの端子23_1,23_2の間が導通し
たオン状態に変化する。
【0040】図8は、増幅回路の回路図である。電源端
子25を電源、グラウンド端子26をグラウンドに接続
し、バイアス入力端子27_1,27_2に各所定のバ
イアス電圧を印加する。この増幅回路は、初段に差動入
力段3_1を有し、正相入力端子3aと逆相入力端子3
bに各所定の信号を入力すると、それらの信号の差分に
対応する信号が増幅段3_2に入力される。その増幅段
3_2で増幅された信号は、出力段3_3を経由して、
出力端子28から出力される。
【0041】図1〜図5に示す各実施形態において、例
えば、図6,図7に示すスイッチ回路、図8に示す増幅
回路を用い、さらに各抵抗として、拡散抵抗やポリシリ
コン抵抗を使用することにより、各実施形態の集積化が
可能である。ただし、集積化する場合において、その集
積回路における回路構成は、ここに例示したものに限ら
れるものではなく、例えばNMOS入力の差動増幅回路
や、PMOSトランジスタのみで構成したスイッチ回路
等を採用してもよく、製造プロセスも、通常のMOS集
積回路の製造プロセスに限られるものではなく、バイポ
ーラ、バイCMOS等の製造プロセスを用いて本発明の
増幅器を実現してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のによれ
ば、利得によらず安定動作し、かつ比較的広いダイナミ
ックレンジの増幅器が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の増幅器の第1実施形態を示す回路図で
ある。
【図2】本発明の増幅器の第2実施形態を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の増幅器の第3実施形態を示す回路図で
ある。
【図4】本発明の増幅器の第4実施形態を示す回路図で
ある。
【図5】本発明の増幅器の第5実施形態を示す回路図で
ある。
【図6】NMOSトランジスタで構成したスイッチ回路
の回路図である。
【図7】NMOSトランジスタおよびPMOSトランジ
スタで構成したスイッチ回路の回路図である。
【図8】MOSトランジスタで構成した増幅回路の回路
図である。
【図9】従来技術による可変利得増幅器の例を示す回路
図である。
【図10】従来技術による可変利得増幅器の他の例を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 第1の外部入力端子 2 第2の外部入力端子 3 演算増幅器 4_1,4_2,4_3 正相入力抵抗 5_1,5_2,5_3 逆相入力抵抗 6 フィードバック抵抗 7 第3の外部入力端子 8 バイアス抵抗 9_1,9_2,9_3 スイッチ回路 10 外部出力端子 11_1,11_2,11_3 制御入力端子 12_1,12_2,12_3 インバータ回路 13_1,13_2,13_3 スイッチ回路 19_1,19_2,19_3 スイッチ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号および第2の信号をそれぞれ
    入力する第1の外部入力端子および第2の外部入力端子
    と、正相内部入力端子、逆相内部入力端子、および内部
    出力端子を有し、該正相内部入力端子から入力された信
    号と該逆相内部入力端子から入力された信号との差分を
    増幅して該内部出力端子から出力する増幅回路と、前記
    第1の外部入力端子と前記正相内部入力端子との間、お
    よび前記第2の外部入力端子と前記逆相内部入力端子と
    の間にそれぞれ接続された、正相入力抵抗および逆相入
    力抵抗と、前記逆相内部入力端子と前記内部出力端子と
    の間に接続されたフィードバック抵抗とを備えた増幅器
    において、 前記正相入力抵抗および前記逆相入力抵抗のうちの少な
    くとも一方の入力抵抗と、前記第1の外部入力端子およ
    び前記第2の外部入力端子双方との間に配置された、前
    記第1の信号および前記第2の信号を、背反的に切換え
    自在に、該少なくとも一方の入力抵抗に伝達するスイッ
    チ回路を備えたことを特徴とする増幅器。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一方の入力抵抗と前記ス
    イッチ回路との組を複数組備えたことを特徴とする請求
    項1記載の増幅器。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ回路が、前記正相入力抵抗
    および前記逆相入力抵抗のうちの一方の入力抵抗と、前
    記第1の外部入力端子および前記第2の外部入力端子双
    方との間に配置され、 前記正相入力抵抗および前記逆相入力抵抗のうちの、前
    記一方の入力抵抗とは異なる他方の入力抵抗と直列に、
    前記スイッチ回路のオン抵抗補償用の、オン状態に保持
    されるスイッチ回路を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の増幅器。
JP29685395A 1995-11-15 1995-11-15 増幅器 Withdrawn JPH09139642A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6696680B2 (en) 2000-03-02 2004-02-24 Sanyo Electric Co., Ltd. Variable resistance circuit, operational amplification circuit and semiconductor integrated circuit
JP2008147869A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体増幅回路
JP2019207159A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 新電元工業株式会社 電流検出回路、電流計、及び、電流検出回路の制御方法

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