JP2008146751A - 光情報装置及びトラッキング信号生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録により溝深さが変化するディスクにおいて、未記録トラックに挟まれて記録済みトラックが1本のみ存在するとき、プッシュプル法のトラッキング信号では振幅が小さくなりすぎ安定なトラッキング制御を行うことができなかった。
【解決手段】光ディスクで反射・回折された光ビームの遠視野像の中央付近にプッシュプル法とは逆の光量アンバランスが生じることが原因であるため、遠視野像を少なくとも4つの領域に分割し、2つの領域から溝回折光のトラッキング信号を検出し、残りの領域で光量のアンバランスを検出してアンバランスを打ち消す演算をすることで、トラッキング信号振幅の低下を抑えることができる。これにより安定なトラッキング制御を実現する。
【選択図】図4
【解決手段】光ディスクで反射・回折された光ビームの遠視野像の中央付近にプッシュプル法とは逆の光量アンバランスが生じることが原因であるため、遠視野像を少なくとも4つの領域に分割し、2つの領域から溝回折光のトラッキング信号を検出し、残りの領域で光量のアンバランスを検出してアンバランスを打ち消す演算をすることで、トラッキング信号振幅の低下を抑えることができる。これにより安定なトラッキング制御を実現する。
【選択図】図4
Description
本発明は、光ディスクや光カードなど、光情報媒体に情報を記録もしくは再生する光情報装置及びトラッキング信号生成方法に関するものである。
従来の光情報装置としては、プッシュプル法でトラッキング信号を生成しているものがあった(例えば、特許文献1参照)。図19は、前記特許文献1に記載された従来の光情報装置の光ヘッド装置100を示すものである。
図19において、光源としての半導体レーザ101から出射された光ビームをコリメータレンズ102で平行光になり、偏光ビームスプリッタ103で反射され、1/4波長板104を通って円偏光にされた後、集光光学系としての対物レンズ105に入射し、収束光となる。この収束光は光ディスク106に照射される。光ディスク106の情報層107で反射・回折された光は再び対物レンズ105を通り、1/4波長板104にて最初の光とは直交した偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ103を透過する。対物レンズ105はアクチュエータ108により光軸方向及びトラック垂直方向に移動される。偏光ビームスプリッタ103を透過した光ビームは検出レンズ109を通り、光検出器110に入射する。
図20は光検出器110の受光部の配置を示す。光ビーム120は光軸上の4分割受光部121により受光され、トラッキング信号と和信号(TS信号)が検出される。分割線122に対して一方の側の受光部から検出した光量に応じて出力される信号は加算器130で加算され、分割線122に対して反対側の受光部から検出した光量に応じて出力された信号は加算器131で加算される。差動回路132は加算器130からの信号と加算器131からの信号の差信号を出力する。差動回路132からプッシュプル方式のトラッキング信号が出力される。また加算器133は加算器130からの信号と加算器131からの信号の和信号をTS信号として出力する。
図21は記録により記録部の光学的溝深さが浅くなることで反射率が増加する光ディスクにおいて、未記録のトラックに挟まれて記録済みトラックが1トラックのみある場合のTS信号とTS信号で規格化したTE信号(TE/TS)を示す。
TS信号は未記録トラックでは0.3であるのに対し、記録済みトラックでは0.43となる。このようなディスクでは記録により反射率が増加し、未記録部より記録部の方が信号が大きくなる。
一方、TE/TSの振幅は未記録トラックでは0.58であるのに対し、記録済みトラックでは0.04である。計算の条件は、対物レンズのNAは0.85、波長λは405nm、トラック間隔Tpは0.32μm、未記録トラックの溝深さはλ/8、記録済みトラックの溝深さはλ/16としている。
特開昭64−1131号公報
しかしながら、前記従来の構成では、記録済みトラックのトラッキング信号の振幅は未記録トラックのトラッキング信号の振幅の1/10以下であり、このようなトラックに安定にトラッキング制御を行うことは困難であるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、未記録トラックの中に1トラックのみ記録済みトラックがある場合でもトラッキング制御が可能なトラッキング信号を得ることができる光情報装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の光情報装置は、あらかじめ所望の光学的溝深さを有する案内溝が形成され、所望の光量の光ビームの照射により被照射部の案内溝の光学的溝深さが変化して記録をおこなう光情報媒体と、光ビームを発する光源と、前記光源から出射された光ビームを前記光情報媒体に集光する集光光学系と、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを分岐する分岐素子と、前記分岐素子で分岐された光ビームを検出する光検出器を有し、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームは少なくとも4つの領域に分割して検出され、前記4つの領域のうち、前記案内溝の回折光を主に含む2つの領域を第1の領域群とし、前記第1の領域群から得られる信号の差信号を第1の差信号として生成し、前記第1の領域群以外の領域を分割した少なくとも2つの領域を第2の領域群とし、前記第2の領域群から得られる信号の差信号を第2の差信号として生成し、前記第2の領域群は前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光光学系で集光された光ビームを照射した時に光検出器上に発生する光量分布のアンバランスを検出するように配置され、前記第1の差信号から前記第2の差信号に所望の係数をかけて減算することでトラッキング信号を得る。
本構成によって、未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝でも十分な大きさのトラッキング信号をえることができる。
また望ましくは、光情報媒体は、光の入射側から見て案内溝の奥側に情報が記録され、記録により前記案内溝の光学的溝深さが浅くなることを特徴とする。
本構成のような特徴を有すると、未記録の案内溝の光学的溝深さがλ/8以下でも、未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝でも十分な大きさのトラッキング信号をえることができる。
また望ましくは、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームは少なくとも7つの領域に分割され、前記7つの領域のうち、案内溝の回折光を主に含む2つの領域を第1の領域群とし、前記第1の領域群から得られる信号の差信号を第1の差信号として生成し、前記第1の領域群以外の5つの領域のうち1つの領域はトラッキング信号の生成に使用せず、残りの4つの領域を第2の領域群とし、前記第2の領域群から得られる信号の差信号を第2の差信号として生成し、前記第2の領域群は前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光光学系で集光された光ビームを照射した時に光検出器上に発生する光量分布のアンバランスを検出するように配置され、前記第1の差信号から前記第2の差信号に所望の係数をかけて減算することでトラッキング信号を得る。
本構成によれば、光量分布のアンバランスな領域の一部を最初から演算に使用しないため、アンバランスの相殺がより容易に可能となる。
また、前記従来の課題を解決するために、本発明の光情報装置は、あらかじめ所望の光学的溝深さを有する案内溝が形成され、所望の光量の光ビームの照射により被照射部の案内溝の光学的溝深さが変化して記録を行う光情報媒体と、光ビームを発する光源と、前記光源から出射された光ビームを前記光情報媒体に集光する集光光学系と、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを分岐する分岐素子と、前記分岐素子で分岐された光ビームを検出する光検出器を有し、前記光情報媒体に少なくとも2つの光ビームを照射し、前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光光学系で集光された光ビームの一方を照射した時に他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済みの案内溝上以外の場所を照射し、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号を演算することによりトラッキング信号を生成する。
本構成によれば、未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝でも十分な大きさのトラッキング信号をえることができる。
また、望ましくは、光情報媒体は、光の入射側から見て案内溝の奥側に情報が記録され、記録により前記案内溝の光学的溝深さが浅くなることを特徴とする。
本構成のような特徴を有すると、未記録の案内溝の光学的溝深さがλ/8以下でも、未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝でも十分な大きさのトラッキング信号をえることができる。
また、望ましくは、複数の光ビームのうち、一つが未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝の中央にあるとき、他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済みの案内溝に隣接する未記録の案内溝の中央にあり、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号の演算とは、加算処理である。
本構成の場合、最小2本のビームで構成することができるため、メインビームの光の利用効率を高くできる。
また、望ましくは、複数の光ビームの一つが未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝の中央にあるとき、他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済み案内溝と未記録の案内溝の中間にあり、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号の演算とは、減算処理である。
本構成の場合、レンズシフトによるプッシュプル信号のオフセットの補正を同時に行うことができる。
本発明の光情報装置及びトラッキング信号生成方法によれば、記録により溝深さが変わる光情報媒体で、未記録トラックに挟まれた記録済みトラックが単独である場合でも、十分にトラッキング制御が可能な大きさのトラッキング信号を得ることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光情報媒体としての光ディスク106の案内溝に垂直な面での断面図である。図1(a)は記録前の状態を示す。図1(a)において、基板204には所望の深さの案内溝としてのトラック205が形成されている。基板204には反射層206、色素層207が形成されており、その上に保護層としてのカバー層208が形成される。光情報装置の対物レンズから出力された光ビーム209はカバー層208側から色素層207や反射層206を照射する。記録前は色素層207の特性は一様であり各トラックの光学的溝深さも一様である。図1(b)は中央のトラックに一定パワーの光が照射され、色素層が記録済みの状態210になった様子を示す。ここでは色素層207は一定パワーの光を照射することにより組成が変化し、屈折率が低下する場合について示す。各トラックの光学的溝深さTdは、物理的深さをd、屈折率をnとして、
Td=n・d
で表される。記録済み状態反射層210のあるトラックは屈折率の低下により、トラックの光学的溝深さは浅くなる。図1(c)は中央のトラックのみ記録済みの時の溝深さを模式的に表した図である。記録済みトラック211は未記録トラック212に比べ溝深さが浅いことを示している。
図1は、本発明の実施の形態1における光情報媒体としての光ディスク106の案内溝に垂直な面での断面図である。図1(a)は記録前の状態を示す。図1(a)において、基板204には所望の深さの案内溝としてのトラック205が形成されている。基板204には反射層206、色素層207が形成されており、その上に保護層としてのカバー層208が形成される。光情報装置の対物レンズから出力された光ビーム209はカバー層208側から色素層207や反射層206を照射する。記録前は色素層207の特性は一様であり各トラックの光学的溝深さも一様である。図1(b)は中央のトラックに一定パワーの光が照射され、色素層が記録済みの状態210になった様子を示す。ここでは色素層207は一定パワーの光を照射することにより組成が変化し、屈折率が低下する場合について示す。各トラックの光学的溝深さTdは、物理的深さをd、屈折率をnとして、
Td=n・d
で表される。記録済み状態反射層210のあるトラックは屈折率の低下により、トラックの光学的溝深さは浅くなる。図1(c)は中央のトラックのみ記録済みの時の溝深さを模式的に表した図である。記録済みトラック211は未記録トラック212に比べ溝深さが浅いことを示している。
図2は未記録トラックの中に挟まれて記録済みトラックが1本のみ孤立してある場合にプッシュプル方式のトラッキング信号(TE信号)がどのように現れるかを考察した図である。図2(a)では各トラックを微視的に見た場合を示す。各トラックでは溝深さに応じたトラッキング信号が得られる。ここでは光の照射側から見て奥側(溝が深い側)で右上がりの極性のTE信号が得られると定義する。未記録トラック212の溝深さをλ/8とし、記録済みトラック211の溝深さをその半分のλ/16とすると、未記録トラック212で得られるTE信号より、記録済みトラック211で得られるTE信号の振幅は小さくなるが約70%のTE振幅を得られる。一方、図2(b)ではトラック全体を巨視的に見た場合を示す。各トラックを平均した場合、溝深さは点線220に示したように近似できる。未記録トラックが連続する部分では一様な深さであるが、孤立した記録済みトラック211の部分のみが浅くなったように見える。この部分のみ浅いトラックがあるように感じられるため、巨視的には図2(b)の下側に示したようなトラッキング信号を生じる。これは図2(a)の場合とは逆の極性(トラック中心で左上がり)のTE信号となる。実際には図2(a)の微視的に見たTE信号と図2(b)の巨視的にみたTE信号が加算される。このため、記録済みトラック211付近では逆極性のTEが加算され、プッシュプル方式のTE信号が極端に小さくなる。
図3は未記録トラックに挟まれて記録済みトラックが1本のみある場合に光ディスクで反射・回折した光ビームの遠視野像(FFP像)がどのようになるかを計算により求めた図である。図3(a)は記録済みトラック211とFFP像を計算した位置の関係を示す。点Aは記録済みトラック211の中心から1/4トラックずれた位置を示す。この点は記録済みトラック211の影響を大きく受けている。点Bは記録済みトラック211から2トラックと1/4トラックずれた位置を示す。この点は記録済みトラック211の影響をほとんど受けない。図3(b)が点AでのFFP像、図3(c)が点BでのFFP像を示す。FFP像は色が濃い程光量が強いことを示している。また矢印で示した位置のFFP像の断面での光量分布を各図の下部に重ねて表示している。断面の光量分布は図の一番下が0で、上へ行く程光量が大きいことを示す。計算シミュレーションの条件は、対物レンズのNAは0.85、波長λは405nm、トラック間隔Tpは0.32μm、未記録トラックの溝深さはλ/8、記録済みトラックの溝深さはλ/16としている。Tp=0.32μmのトラックによる±1次の回折光(案内溝による回折光)と0次光との干渉部は領域230、領域231で表される。トラックが一様な場合、トラックによる光量変化は領域230、領域231のみに現れる。図3(b)(c)とも各々近接のトラック中心に対して1/4トラックずれているため領域230の方が領域231より明るい。領域230と領域231以外の領域を比較すると点BのFFP像である図3(c)ではほぼ一様なのに対し、点AのFFP像である図3(b)では領域231に近いほど光量が大きく、領域230に近いほど光量が小さいという勾配をもったアンバランスな分布になっている。図3(b)に現れている光量の非対称は領域230と領域231の光量の関係とは逆極性であり、図2(b)で説明した巨視的に見たときの溝深さによるトラッキング信号がFFP像では光軸の中央付近を含めて一様に影響を与えることがわかる。
このように、記録により光学的溝深さが浅くなる光ディスクにおいて、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合にプッシュプルのトラッキング信号の振幅が低下する原因がFFP像の光軸の中央付近を含めて一様に存在する光量のアンバランスに原因があることがわかった。このため、このようなトラックでも安定なトラッキング信号を得るためにはFFP像の光軸の中央付近の光量のアンバランスを打ち消すような演算をすればよい。
図4(a)に本実施の形態でのFFP像の分割パターンを示す。この例ではホログラム素子300により光ビームを分割して演算する例を示す。ホログラム素子300は分割線により、7つの領域に分割される。第1の領域群としての領域301と領域302は、光ビームのトラックによる干渉部(案内溝の回折光)である領域230と領域231を主に含む。第2の領域群としての4つの領域、領域303、領域304、領域305、領域306はFFP像の中でトラックの接線方向の端部を含み、未記録トラックに挟まれた記録済みトラックに光ビームを照射したときに光検出器上で発生する光量分布のアンバランスを検出する。ダミー領域である領域307はFFP像の光軸の中央付近を含む。図4(b)は図3(a)の点AでのFFP像をホログラム素子300に組み合わせた図である。領域301と領域302にはトラックによる±1次回折光と0次光の干渉領域及びその近傍の領域が含まれ、FFP像の光量の非対称性がここから得られる信号に影響を与えるのがわかる。これに対し領域303〜領域306にもFFP像の光量の非対称性が現れている。領域301〜領域307に入った光量に応じた信号をそれぞれ、S301〜S307で表す。ここで得られた信号から、
TE=S301−S302−k・{(S304+S306)−(S303+S305)}
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性(アンバランス)を打ち消すことができ、未記録トラックに挟まれた記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅が低下を抑えることができる。ここで、kは所定の定数であり、領域307はこの演算には使用しない。
TE=S301−S302−k・{(S304+S306)−(S303+S305)}
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性(アンバランス)を打ち消すことができ、未記録トラックに挟まれた記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅が低下を抑えることができる。ここで、kは所定の定数であり、領域307はこの演算には使用しない。
図5はこのホログラム素子を用いる光ヘッド装置310の構成図である。光源としての半導体レーザ101から出射された光ビームはコリメータレンズ102で平行光になり、分岐素子としての偏光ビームスプリッタ103で反射され、1/4波長板104を通って円偏光にされた後、集光光学系としての対物レンズ105に入射し、収束光となる。この収束光は光ディスク106に照射される。光ディスク106の情報層107で反射・回折された光は再び対物レンズ105を通り、1/4波長板104にて最初の光とは直交した偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ103を透過する。対物レンズ105はアクチュエータ108により光軸方向及びトラック垂直方向に移動される。偏光ビームスプリッタ103を透過した光ビームはホログラム素子300で一部の光が回折される。回折光311と回折されない0次光312は、検出レンズ313を通り、光検出器314に入射する。
図6は光検出器314の受光部と光ビームの配置の関係及びトラッキング信号の演算回路の構成を示す。0次光312は4分割受光部320で受光され、この信号からフォーカス信号やRF信号が生成される。回折光311のうち、領域301を通った光ビーム331は受光部321で受光され、領域302を通った光ビーム332は受光部322で受光され、それぞれ受光した光量に応じた電気信号として出力される。領域303と領域305を通った光ビームは焦点付近では1つの光ビーム333として受光部323で受光され、領域304と領域306を通った光ビームも焦点付近では1つの光ビーム334として受光部324で受光され、それぞれ受光した光量に応じた電気信号として出力される。領域307で回折された光ビームは回折光311とは直交した方向に回折され、光ビーム337及び光ビーム338として受光部には入らない位置に導かれる。差動回路340は受光部321と受光部322から出力された信号を受けてその差信号を出力する。差動回路341は受光部324と受光部323から出力された信号を受けてその差信号を出力する。可変増幅回路342は差動回路341から出力される信号を受けて、係数kを掛け算した信号を出力する。差動回路343は差動回路340と可変増幅回路342の出力信号を受けてその差を出力する。差動回路343からトラッキング信号が出力される。
図7に記録により記録部の光学的溝深さが浅くなる光ディスクにおいて、未記録のトラックに挟まれて記録済みトラックが1トラックのみある場合に本実施の形態の方法で得られるTS信号で規格化したTE信号(TE/TS)を示す。TS信号で規格化したTE信号の振幅は未記録トラックでは0.58であるのに対し、記録済みトラックでも0.35である。これはプッシュプル法の0.04に比べて、約9倍となり、トラッキング制御が十分可能な大きさの信号である。
図8に、ホログラム素子300の替わりに別の分割パターンを持つホログラム素子350の例を示す。ホログラム素子350は6つの領域に分かれており、第1の領域群としての2つのメイン領域である領域351と領域352は、光ビームのトラックによる干渉部を主に含む。第2の領域群としての4つのサブ領域である領域353、領域354、領域355、領域356はFFP像の中でトラックの接線方向の端部を含み、記録済みトラック近傍で発生する光量の非対称性を検出する。領域351〜領域356に入った光量に応じた信号をそれぞれ、S351〜S356で表す。ここで得られた信号から、
TE=S351−S352−k2・{(S354+S356)−(S353+S355)}
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性を打ち消すことができ、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅の低下を抑えることができる。ここで、k2は所定の定数である。
TE=S351−S352−k2・{(S354+S356)−(S353+S355)}
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性を打ち消すことができ、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅の低下を抑えることができる。ここで、k2は所定の定数である。
更に別の分割パターンの例を図9に示す。ホログラム素子360は5つの領域に分かれており、第1の領域群としての2つのメイン領域である領域361と領域362は、光ビームのトラックによる干渉部を主に含む。第2の領域群としての2つのサブ領域である領域363、領域364はFFP像の中でトラックの接線方向の端部と中間部の領域を含み、記録済みトラック近傍で発生する光量の非対称性を検出する。領域365は光軸付近の領域を含み、この領域をトラッキング信号の演算に含めないことで光量の非対称性の影響を軽減する。領域361〜領域364に入った光量に応じた信号をそれぞれ、S361〜S364で表す。ここで得られた信号から、
TE=S361−S362−k3・(S364−S363)
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性を打ち消すことができ、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅が低下を抑えることができる。ここで、k3は所定の定数である。
TE=S361−S362−k3・(S364−S363)
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性を打ち消すことができ、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅が低下を抑えることができる。ここで、k3は所定の定数である。
更に別の分割パターンの例を図10に示す。ホログラム素子370は4つの領域に分かれており、2つのメイン領域である領域371と領域372は、光ビームのトラックによる干渉部を主に含む。2つのサブ領域である領域373、領域374はFFP像の中で光軸付近の領域を含み、記録済みトラック近傍で発生する光量の非対称性を検出する。領域371〜領域374に入った光量に応じた信号をそれぞれ、S371〜S374で表す。ここで得られた信号から、
TE=S371−S372−k4・(S374−S373)
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性を打ち消すことができ、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅が低下を抑えることができる。ここで、k4は所定の定数である。
TE=S371−S372−k4・(S374−S373)
という演算を行うことによりFFP像の光量の非対称性を打ち消すことができ、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅が低下を抑えることができる。ここで、k4は所定の定数である。
図11に光情報装置としての光ディスクドライブ400の構成例を示す。光ディスク106はクランパー401とターンテーブル402で固定され、モーター(回転系)403によって回転させられる。光ヘッド装置310はトラバース(移送系)404上に乗っており、光ビームを照射する点が光ディスク106の内周から外周まで移動できるようにしている。制御回路405は光ヘッド200ら受けた信号をもとにフォーカス制御、トラッキング制御、トラバース制御、モーターの回転制御等を行う。また信号処理回路406は再生信号から情報の再生を行い入出力回路407に出力したり、入出力回路407から入ってきた信号を制御回路405を通じて光ヘッド装置310へ送出する。
ここで示したように、かかる構成によれば、FFP像を複数の領域に分割し、光量の非対称性を打ち消す演算を行うことにより、FFP像の非対称性により発生する逆極性のトラッキング信号を打ち消すこととなり、未記録トラックに挟まれた記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅の低下を抑えることができる。これにより、安定なトラッキング制御が可能となり、また安定な情報の書き込みが可能となり、誤り率の低い情報の再生が可能となる。
また、本構成によれば、光ディスクの偏芯に追従して対物レンズが移動した場合に分割線と光ビームとがずれた場合にトラッキングに発生するオフセットを同時に抑えることが可能である。
尚、ここではホログラム素子を利用して光ビームを分割する例を示したが、分割素子はこれに限定されるものではなく、プリズムを組み合わせて分割したり、光検出器の分割線が分割素子としての役割を果たしても良い。
また、ここでは光情報媒体の色素層として記録により屈折率が下がり、光学的溝深さが浅く見える例を示したが、記録により屈折率が上がり、光学的溝深さが深く見える場合でも、記録前の光学的溝深さがλ/4以上かつλ/2以下の場合には、この実施例で述べたのと同様の現象が置き、本発明はその場合でも効果を発揮する。
尚、記録可能な光ディスクとして色素層を用いた光ディスクの例を示したが、記録により屈折率が変化する特性を示す材料であれば、色素に限らず、層変化膜や金属膜、無機酸化物や有機酸化物等でも本発明の効果を得ることができる。
尚、本実施の形態ではNA=0.85、波長λ=405nm、トラック間隔Tp=0.32μm、未記録トラックの溝深さがλ/8、記録済みトラックの溝深さがλ/16の例を示したが、これに限定されるものではない。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2の光ヘッド装置500の構成図である。本実施の形態では光情報媒体上に複数の光ビームを照射する例について述べる。
図12は、本発明の実施の形態2の光ヘッド装置500の構成図である。本実施の形態では光情報媒体上に複数の光ビームを照射する例について述べる。
図12において、光源としての半導体レーザ101から照射された光ビームは回折格子501によりメインビームと2本のサブビームが生成される。3本のビームは(図示はメインビームのみ)分岐素子としての偏光ビームスプリッタ103で反射され、コリメータレンズ502で平行光になり、1/4波長板104にて円偏光にされた後、集光光学系としての対物レンズ105に入射し収束光となる。この収束光は光ディスク106に照射される。光ディスク106の情報層107で反射・回折された光は再び対物レンズ105を通り、1/4波長板104にて最初の光とは直交した偏光に変換され、コリメータレンズ502で収束光となり、偏光ビームスプリッタ103を透過する。対物レンズ105はアクチュエータ108により光軸方向及びトラック垂直方向に移動される。偏光ビームスプリッタ103を透過した光ビームは検出レンズ503を通り光検出器504に入射する。
図13は光ディスク上の3つの光スポットの配置を示した図である。メインビーム510があるトラックの中心にある時、サブビーム511とサブビーム512はそのトラックと隣接トラックの中央に位置するように配置される。
図14は光検出器504の受光部と光ビームの配置の関係及びトラッキング信号の演算回路の構成を示す。メインビーム521は4分割受光部531で受光され、各受光領域は受光した光量に応じた電気信号を出力する。また、サブビーム522は2分割受光部532で受光され、各受光領域は受光した光量に応じた電気信号を出力する。また、サブビーム523は2分割受光部533で受光され、各受光領域は受光した光量に応じた電気信号を出力する。4分割受光部531から出力された信号は加算器541と加算器542に入力されそれぞれトラックの接線に平行な分割線に対し同じ側同士の領域の信号が加算される。差動回路543は加算器541と加算器542の出力信号を受けてその差信号(メインビームのプッシュプル方式のトラッキング信号)を出力する。加算器544は2分割受光部532の片側の受光領域と2分割受光部533の片側の受光領域からの信号を受けてその和信号を出力する。また加算器545は2分割受光部532のもう一つの側の受光領域と2分割受光部533のもう一つの側の受光領域からの信号を受けてその和信号を出力する。差動回路546は加算器544と加算器545の出力信号を受けてその差信号(2つのサブビームのプッシュプル方式のトラッキング信号の和)を出力する。可変増幅回路547は差動回路546から出力される信号を受けて、係数k5を掛け算した信号を出力する。差動回路548は差動回路543と可変増幅回路547の出力信号を受けてその差を出力する。差動回路548からトラッキング信号が出力される。
図15に記録により記録部の光学的溝深さが浅くなる光ディスクにおいて、未記録のトラックに挟まれて記録済みトラックが1トラックのみある場合に本実施の形態の方法で得られるTS信号で規格化したTE信号(TE/TS)を示す。計算条件は第1の実施の形態の場合と同じである。TS信号で規格化したTE信号の振幅は、記録済みトラックで0.17である。これはプッシュプル法の0.04に比べて、約4倍となり、トラッキング制御が十分可能な大きさの信号である。
本実施の形態では、メインビームのプッシュプル方式のトラッキング信号は未記録のトラック中に1トラックのみ記録状態がある場合にTE信号の振幅は極端に小さくなるが、サブビームはその時に未記録トラックと記録トラックの中間にあるため、TE信号の振幅の低下はそれほど大きくなく、演算後のトラッキング信号はサブビームのトラッキング信号に助けられて、ある程度の振幅を得ることができる。
ここで示したように、かかる構成によれば、光ディスク上に複数の光ビームを照射し、それぞれから得られたトラッキング信号の演算を行うことにより、トラッキング信号振幅を平均化することとなり、未記録トラックに挟まれて1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅の低下を抑えることができる。
また、本構成によれば、光ディスクの偏芯に追従して対物レンズが移動した場合に分割線と光ビームとがずれた場合にトラッキングに発生するオフセットを同時に抑えることが可能である。
尚、本実施の形態ではサブビームを隣接トラックとの間に配置したが、隣接トラックの更に隣のトラックとのトラック間に配置しても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態では光情報媒体上に複数の光ビームを照射する別の例について述べる。実施の形態2と共通の部分については説明を省略する。本実施の形態では光ディスク上に2つの光ビームを照射する例を示す。
本実施の形態では光情報媒体上に複数の光ビームを照射する別の例について述べる。実施の形態2と共通の部分については説明を省略する。本実施の形態では光ディスク上に2つの光ビームを照射する例を示す。
光ヘッド装置の構成は図示しないが、実施の形態2と基本的には同じで、3つの光ビームを発生させる回折格子501の替わりに2つの光ビーム発生させる回折格子を使用する。これは回折格子の断面を非対称にするブレーズ化を行ってもよいし、3つの光ビーム発生させた後、使用しない1本の光ビームを遮光しても良い。
図16は光ディスク上の2つの光スポットの配置を示した図である。メインビーム600が、あるトラックの中心にある時、サブビーム601はそのトラックと隣接するトラックの中心に配置される。
図17は光検出器610の受光部と光ビームの配置の関係及びトラッキング信号の演算回路の構成を示す。メインビーム611は4分割受光部621で受光され、各受光領域は受光した光量に応じた電気信号を出力する。また、サブビーム612は2分割受光部622で受光され、各受光領域は受光した光量に応じた電気信号を出力する。4分割受光部621から出力された信号は加算器631と加算器632に入力されそれぞれトラックの接線に平行な分割線に対し同じ側同士の領域の信号が加算される。差動回路633は加算器631と加算器632の出力信号を受けてその差信号(メインビームのプッシュプル方式のトラッキング信号)を出力する。差動回路634は2分割受光部622の2つの受光領域それぞれからの出力信号を受けてその差信号(サブビームのプッシュプル方式のトラッキング信号)を出力する。可変増幅回路635は差動回路634から出力される信号を受けて、係数k6を掛け算した信号を出力する。差動回路636は差動回路633と可変増幅回路635の出力信号を受けてその差を出力する。差動回路636からトラッキング信号が出力される。
図18に記録により記録部の光学的溝深さが浅くなることにより反射率が増加する光ディスクにおいて、未記録のトラックに挟まれて記録済みトラックが1トラックのみある場合に本実施の形態の方法で得られるTS信号で規格化したTE信号(TE/TS)を示す。TS信号で規格化したTE信号の振幅は、記録済みトラックで0.29である。これはプッシュプル法の0.04に比べて、約7倍となり、トラッキング制御が十分可能な大きさの信号である。
ここで示したように、かかる構成によれば、光ディスク上に複数の光ビームを照射し、それぞれから得られたトラッキング信号の演算を行うことにより、トラッキング信号振幅を平均化することとなり、未記録トラックの中に1本だけ記録済みトラックがある場合でもトラッキング信号の振幅の低下を抑えることができる。
本発明にかかる光情報装置は、製造コストの安価な色素等を利用した記録可能な光ディスクに対し、安定なトラッキング制御を実現できる機能を有し、コンピュータの外部記憶装置等として有用である。またDVDレコーダーやBDレコーダー、HD−DVDレコーダー等の映像記録装置や映像再生装置等の用途にも応用できる。さらに、カーナビゲーションシステムや、携帯音楽プレーヤー、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラの記憶装置の用途にも応用できる。
100 光ヘッド装置
101 半導体レーザ(光源)
103 偏光ビームスプリッタ(分岐素子)
105 対物レンズ(集光光学素子)
106 光ディスク(光情報媒体)
110 光検出器
204 基板
205 トラック(案内溝)
206 反射層
207 色素層
208 カバー層(保護層)
210 記録済み状態反射層
211 記録済みトラック
212 未記録トラック
300 ホログラム素子(分割素子)
310 光ヘッド装置
314 光検出器
320 4分割受光部
321〜324 受光部
350,360,370 ホログラム素子(分割素子)
400 光ディスクドライブ(光情報装置)
500 光ヘッド装置
501 回折格子
504 光検出器
510 メインビーム
511,512 サブビーム
531 4分割受光部
532,533 2分割受光部
600 メインビーム
601 サブビーム
621 4分割受光部
622 2分割受光部
101 半導体レーザ(光源)
103 偏光ビームスプリッタ(分岐素子)
105 対物レンズ(集光光学素子)
106 光ディスク(光情報媒体)
110 光検出器
204 基板
205 トラック(案内溝)
206 反射層
207 色素層
208 カバー層(保護層)
210 記録済み状態反射層
211 記録済みトラック
212 未記録トラック
300 ホログラム素子(分割素子)
310 光ヘッド装置
314 光検出器
320 4分割受光部
321〜324 受光部
350,360,370 ホログラム素子(分割素子)
400 光ディスクドライブ(光情報装置)
500 光ヘッド装置
501 回折格子
504 光検出器
510 メインビーム
511,512 サブビーム
531 4分割受光部
532,533 2分割受光部
600 メインビーム
601 サブビーム
621 4分割受光部
622 2分割受光部
Claims (9)
- あらかじめ所望の光学的溝深さを有する案内溝が形成され、所望の光量の光ビームの照射により被照射部の案内溝の光学的溝深さが変化して記録を行う光情報媒体と、光ビームを発する光源と、前記光源から出射された光ビームを前記光情報媒体に集光する集光光学系と、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを分岐する分岐素子と、前記分岐素子で分岐された光ビームを検出する光検出器を有し、
前記光情報媒体で反射・回折された光ビームは少なくとも4つの領域に分割して検出され、
前記4つの領域のうち、前記案内溝の回折光を主に含む2つの領域を第1の領域群とし、前記第1の領域群から得られる信号の差信号を第1の差信号として生成し、
前記第1の領域群以外の領域を分割した少なくとも2つの領域を第2の領域群とし、前記第2の領域群から得られる信号の差信号を第2の差信号として生成し、
前記第2の領域群は前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光光学系で集光された光ビームを照射した時に光検出器上に発生する光量分布のアンバランスを検出するように配置され、前記第1の差信号から前記第2の差信号に所望の係数をかけて減算することでトラッキング信号を得ることを特徴とする光情報装置。 - 光情報媒体は、光の入射側から見て案内溝の奥側に情報が記録され、記録により前記案内溝の光学的溝深さが浅くなることを特徴とする請求項1記載の光情報装置。
- 前記光情報媒体で反射・回折された光ビームは少なくとも7つの領域に分割され、
前記7つの領域のうち、案内溝の回折光を主に含む2つの領域を第1の領域群とし、前記第1の領域群から得られる信号の差信号を第1の差信号として生成し、
前記第1の領域群以外の5つの領域のうち1つの領域はトラッキング信号の生成に使用せず、残りの4つの領域を第2の領域群とし、前記第2の領域群から得られる信号の差信号を第2の差信号として生成し、
前記第2の領域群は前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光光学系で集光された光ビームを照射した時に光検出器上に発生する光量分布のアンバランスを検出するように配置され、前記第1の差信号から前記第2の差信号に所望の係数をかけて減算することでトラッキング信号を得ることを特徴とする請求項1記載の光情報装置。 - あらかじめ所望の光学的溝深さを有する案内溝が形成され、所望の光量の光ビームの照射により被照射部の案内溝の光学的溝深さが変化して記録を行う光情報媒体と、
光ビームを発する光源と、前記光源から出射された光ビームを前記光情報媒体に集光する集光光学系と、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを分岐する分岐素子と、前記分岐素子で分岐された光ビームを検出する光検出器を有し、
前記光情報媒体に少なくとも2つの光ビームを照射し、
前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光光学系で集光された光ビームの一方を照射した時に他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済みの案内溝上以外の場所を照射し、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号を演算することによりトラッキング信号を生成することを特徴とする光情報装置。 - 光情報媒体は、光の入射側から見て案内溝の奥側に情報が記録され、記録により前記案内溝の光学的溝深さが浅くなることを特徴とする請求項4記載の光情報装置。
- 複数の光ビームのうち、一つが未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝の中央にあるとき、他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済みの案内溝に隣接する未記録の案内溝の中央にあり、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号の演算とは、加算処理であることを特徴とする請求項4記載の光情報装置。
- 複数の光ビームの一つが未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝の中央にあるとき、他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済み案内溝と未記録の案内溝の中間にあり、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号の演算とは、減算処理であることを特徴とする請求項4記載の光情報装置。
- あらかじめ所望の光学的深さを有する案内溝が形成され、所望の光量の光ビームの照射により被照射部の案内溝の光学的深さが変化して記録を行う光情報媒体と、
光ビームを発する発光過程と、前記発光過程で出射された光ビームを前記光情報媒体に集光する集光過程と、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを分岐する分岐過程と、前記分岐過程で分岐された光ビームを検出する光検出過程を有し、
前記光検出過程は前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを少なくとも4つの領域に分割して検出し、
前記4つの領域のうち、前記案内溝の回折光を主に含む2つの領域を第1の領域群とし、前記第1の領域群から得られる信号の差信号を第1の差信号として生成し、
前記第1の領域群以外の領域を分割した少なくとも2つの領域を第2の領域群とし、前記第2の領域群から得られる信号の差信号を第2の差信号として生成し、
前記第2の領域群は前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光過程の光ビームが照射されたときに光検出器過程に発生する光量分布のアンバランスを検出するように配置され、前記第1の差信号から前記第2の差信号に所望の係数をかけて減算することでトラッキング信号を得ることを特徴とするトラッキング信号生成方法。 - あらかじめ所望の光学的溝深さを有する案内溝が形成され、所望の光量の光ビームの照射により被照射部の案内溝の光学的溝深さが変化して記録を行う光情報媒体と、
光ビームを発する発光過程と、前記発光過程で出射された光ビームを前記光情報媒体に集光する集光過程と、前記光情報媒体で反射・回折された光ビームを分岐する分岐過程と、前記分岐過程で分岐された光ビームを検出する光検出過程を有し、
前記光情報媒体に少なくとも2つの光ビームを照射し、
前記光情報媒体の未記録の案内溝に挟まれた記録済みの案内溝に前記集光過程で集光された光ビームの一方を照射した時に他方のうち少なくとも一つの光ビームは記録済みの案内溝上以外の場所を照射し、それぞれの光ビームから得られたプッシュプル信号を演算することによりトラッキング信号を生成することを特徴とするトラッキング信号生成方法。
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---|---|---|---|
JP2006332990A JP2008146751A (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 光情報装置及びトラッキング信号生成方法 |
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