JP2007128626A - トラッキングエラー検出方法、トラッキングエラー検出装置及び光記録再生装置 - Google Patents

トラッキングエラー検出方法、トラッキングエラー検出装置及び光記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1本のビームでフセットを補正することが可能なトラッキングエラー信号検出方法、トラッキングエラー信号検出装置及び光記録再生装置を提供する
【解決手段】対物レンズ6に入射する光の強度分布が、光記録媒体のトラック方向(y軸)及びこれと直交する方向(x軸)に対して傾斜する方向に対称性を有し、受光部8が、少なくともトラック方向及びこれと直交する方向に分割され、分割された受光部8からの検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を検出する。トラック方向に分割した信号の差信号がオフセットによるシフト補正量となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光ディスクや光カード等の光記録媒体に対して光学的に情報を記録再生する際に用いるトラッキングエラー検出方法、トラッキングエラー検出装置及び光記録再生装置に関する。
近年、光記録媒体において、記録密度が異なる種々のタイプの光記録媒体が開発されており、例えばディスク状の光記録媒体では、レーザ光の使用波長が例えば780nm付近であるCD(Compact Disc)、使用波長が660nm付近であるDVD(Digital Versatile Disc)、使用波長が405nm付近であるBD(Blu-ray Disc)、同様に使用波長が405nm付近であるHD−DVD(High Definition DVD)等が挙げられる。
これらの光記録媒体においてはその構造がそれぞれ異なり、記録密度を上げるために、CD型光記録媒体では1.6μmであったトラックピッチがDVD型光記録媒体においては0.74μm、BD型光記録媒体では0.3〜0.35μm程度にトラックピッチが微小化されている。
このように幅が微細化された記録トラックに対し、光源から出射された光を目的とする記録トラック上に精度良く位置させることが必要である。
従来のトラッキング方法としては、プッシュプル法における対物レンズのオフセット、すなわち対物レンズの光軸ずれに対する補正を行う方法として、DPP(Differential Push-Pull)法が広く用いられている(例えば特許文献1参照。)
このDPP法は、光源から光記録媒体に向かう光を3分割し、真ん中のメインビームに対して両側のサブビームを、光記録媒体の盤面上における半径方向に、記録トラックのトラックピッチの2分の1だけずらした位置に精度良く照射し、これらの光を受光部において検出して、対物レンズのオフセットをキャンセルしようとするものである。
特公平4−34212号公報
上述したように、従来のDPP法によるトラッキングエラー検出方法では、光源から光記録媒体に向かういわゆる光の往路において3分割した光を、光記録媒体の記録トラックに対し、精度良く目的とする位置に照射する必要がある。したがって、
(1)光を往路上で3分割するため、記録再生を行うような光記録媒体において、光源からの光の利用効率は、分割しない場合と比べて低下する。
(2)光記録媒体のトラックに対して、高精度にサブビームを配置しなければならない。
(3)光記録媒体のシーク軸上(半径方向)に高精度にメインビームを配置しなければならない。
(4)複数の層を有する光記録媒体において、記録再生を行っていない層からの不要光が増える。
(5)異なるトラックピッチの光記録媒体に対する互換性がない。
などの問題がある。
しかしながら、光を往路上で分割せずに、精度良く対物レンズのオフセットを補正する方法は提案されていない。
以上の問題に鑑みて、本発明は、複数のビームを用いることなく、トラッキングエラー検出における対物レンズのオフセットを補正することが可能なトラッキングエラー検出方法、トラッキングエラー検出装置及びこれを用いた光記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によるトラッキングエラー信号検出方法は、対物レンズに入射する光の強度分布が、光記録媒体のトラック方向及びこれと直交する方向に対して傾斜する方向に対称性を有し、受光部が、少なくともトラック方向及びこれと直交する方向に分割され、分割された受光部からの検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を検出する。
また、本発明は、上述のトラッキングエラー検出方法において、受光部において光記録媒体上のトラック方向の差信号をTPP、トラック方向と直交する方向の差信号をRPPとすると、トラッキングエラー信号TESを、
TES=RPP−kTPP
(但し、kは任意定数)
として検出する。
また、本発明のトラッキングエラー検出装置は、光源からの光が少なくとも対物レンズを介して光記録媒体に入射され、光記録媒体から反射された光が受光部に導かれる光学系と、受光部において検出された光出力に基づいて少なくともトラッキングエラー信号が検出される演算回路とを有して成り、対物レンズに入射する光の強度分布が、光記録媒体のトラック方向及びこれと直交する方向に対して傾斜する方向に対称性を有し、この受光部が、少なくともトラック方向及びこれと直交する方向に分割され、分割された受光部からの検出信号に基づいてトラッキングエラー信号が前記演算回路において検出される構成とする。
更に、本発明の光記録再生装置は、光源からの光が少なくとも対物レンズを介して光記録媒体に入射され、この光記録媒体から反射された光が受光部に導かれる光学系と、対物レンズを駆動する対物レンズ駆動部とより成る光ヘッドを有し、受光部において検出された光出力に基づいて記録及び/又は再生がなされる光記録再生装置であって、上述の本発明構成のトラッキングエラー検出装置を有する構成とする。
上述の本発明のトラッキングエラー検出方法によれば、光源からの光を分割することなく光記録媒体に照射し、その強度分布を、光記録媒体のトラック方向から傾斜した方向に対称性を有する強度分布とすることによって、後述する演算方法によって、容易に対物レンズのオフセットを精度良く補正することができる。
したがって、本発明によれば、複数のビームを光記録媒体のトラックに対して精度良く目的とする位置に照射させる必要がなく、また光利用効率を損なうことなく、良好なトラッキングエラー信号の検出が可能なトラッキングエラー信号検出方法、トラッキングエラー信号検出装置及び光記録再生装置を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、1本のビームを用いてトラッキングエラー信号のオフセット補正を行うことができることから、光利用効率の低下を回避し、良好にトラッキングエラー信号を検出することが可能なトラッキングエラー信号検出方法、トラッキングエラー信号検出装置及び光記録再生装置の光学系の簡易化を図ることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1においては、本発明によるトラッキングエラー検出方法を実現するトラッキングエラー検出装置を含む光記録再生装置の一例の要部の概略構成図を示す。
この光記録再生装置100は、半導体レーザ等より成る光源2と、光源2から出射される光を光記録媒体10、例えば光ディスクに入射させる光学系とを有する。この光学系は、この場合コリメータレンズ等より成るレンズ3、偏光ビームスプリッタ5、4分の1波長板5と、対物レンズ6とより構成される。また、光記録媒体10から反射された光を受光部8に導く光学系を有し、この場合対物レンズ6、4分の1波長板5、偏光ビームスプリッタ4、マルチレンズ等のレンズ7とより構成する。
対物レンズ6には、2軸アクチュエータ等の対物レンズ駆動部9が接続されて、破線で示す光ヘッド1が構成される。また、光記録媒体10は、スピンドルモータ等の回転駆動部16上に載置固定されて、記録再生時には所定の速度で回転される。
受光部8において検出された信号は演算回路15に出力される。本発明のトラッキングエラー検出装置20は、図1において一点鎖線Tで示すように、光源2と、光源2からの光を光記録媒体10に導く光学系と、光記録媒体10において反射された光を受光部8に導く光学系と、演算回路8とより構成される。
このような構成において、光源2から出射された例えばレーザ光は、例えばコリメートレンズより成るレンズ3によって平行光とされ、偏光ビームスプリッタ4に入射され、その偏光面において反射されて、4分の1波長板5を通過して対物レンズ6を介して光記録媒体10の所定の記録トラック上に入射される。
この光は、後述する図2において詳細に説明する強度分布をもつビーム形状とされて対物レンズ6に入射され、所定の強度分布をもって光記録媒体10の所定のトラック上に照射される。
光記録媒体10から反射された光は、対物レンズ6を介して4分の1波長板5を通過する。4分の1波長板を2回通過した光は偏光ビームスプリッタ4において偏光方向が変換されて偏光面を通過し、レンズ7を介して受光部8の受光面上に入射される。
この受光部8は、光記録媒体10のトラック方向及びこれと直交する方向に対応する方向に4分割される。すなわち光記録媒体10が円盤状の光ディスクの場合は、トラックのタンジェンシャル(接線)方向とラディアル(半径)方向に対応する方向に4分割される。なお、受光部8の分割線の交点は、光記録媒体から反射されて受光部8に入射する光の強度分布の強度中心がほぼ一致するように受光部8が配置される。
そして、受光部8において検出された光出力は、演算回路15においてRF(高周波)信号、TE(トラッキングエラー)信号、FE(フォーカスエラー)信号がそれぞれ演算される。RF信号は例えば演算回路においてアナログ/デジタル変換、エラー訂正などの処理がなされて記録再生信号として出力され、TE信号は光ヘッド駆動部13及び/又は対物レンズ駆動部9に、またFE信号は対物レンズ駆動部9に出力されて、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがなされる。
なお、FE信号検出は例えばマルチレンズより成るレンズ7に非点収差を与えることによって、非点収差法により検出可能である。
そして本発明においては、図2(a)又は(b)に示すように、対物レンズ6に入射する光が、トラック方向及びこれと直交する方向に対して傾斜する方向に、光源2から出射される光がその強度分布に対称性を有するように入射する構成とする。すなわち、光記録媒体10の表面において、また、受光部8においても同様に、光記録媒体10のトラック方向とこれと直交する方向に対応する方向から傾斜する方向に、光強度分布が対称性を有するように光を入射させる。
ここで、図2(a)及び(b)に示すように、受光部8の受光面上において、光記録媒体10のトラック方向(タンジェンシャル方向)と対応する方向をy軸、これと直交する方向(半径方向)と対応する方向をx軸とすると、x−y座標系のx>0、y>0の受光領域から得られる信号をA、x<0、y>0の受光領域から得られる信号をB、x<0、y<0の受光領域から得られる信号をC、x>0、y<0の受光領域から得られる信号をDとする。
図2(a)においては、信号A及びCを受光する領域において光強度分布が密であり、信号B及びDを受光する領域において光強度分布が疎となる場合を示し、図2(b)においては、逆に信号B及びDを受光する領域において光強度分布が密、信号A及びCを受光する領域において光強度分布が疎である場合を示す。すなわち本発明においては、これら図2(a)及び(b)に示すように、光強度分布がx軸及びy軸に対し傾斜する方向に対称性を有するように光を入射させる構成とするものである。
図2(a)及び(b)において、P1及びP2は、トラック案内溝又は凹凸ピットによって回折される0次光と±1次回折光が重なるプッシュプル信号領域を示す。
なお、一般的に光記録再生装置の光源に使用される半導体レーザは、活性層に平行な方向(//方向)と垂直な方向(⊥方向)で光の発散する角度が異なり、活性層に対し⊥方向が//方向の数倍大きい。このため、ビーム整形等を行わないかぎり、対物レンズに入射する際の光強度分布は、その周辺光強度(rim強度)として⊥方向が高く、//方向が低い。
そこで例えば、この光強度分布を光記録媒体のトラック方向(タンジェンシャル方向)に対して傾斜させる、すなわちトラック方向に傾斜した方向に光強度分布が対称性を有するように配置すると、対物レンズがトラックに対して直交する方向(ラディアル方向)にオフセットした際に、4分割した受光部からの検出信号に基づいて、このオフセットしたレンズシフト量及びトラッキングエラー信号を検出することができる。
図3及び図4を参照して、この対物レンズシフト量を検出する原理を説明する。
図3及び図4においては、対物レンズにおいての入射光の光強度分布と、対物レンズ6により光記録媒体の表面において反射された光の光路を透過光路に置き換えて表した光路図、更に、受光部の表面における光強度分布及び受光部上の強度分布平面図を示し、図3及び図4においては、それぞれ対物レンズが光軸上に配置される場合と、シフト量S1をもってシフトした場合を示す。また、図3及び図4の受光部8において、図2(a)及び(b)と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図3に示すように、対物レンズ6の光軸Cがシフトしていない場合は、光強度分布Ldは光軸Cと対称軸とする分布となり、アパーチャaによって規制される入射光Lは、反射面Rによって反射された後も分布は光軸Cを対称軸とする光強度分布Ld0であり、したがって、受光部8において、強度分布は例えば前述の図2(a)に示す分布をもって光を入射する場合はその分布が保たれる。このとき、光記録媒体のトラック方向と直交する方向(半径方向)を示すx軸により分割される上下の領域において光強度分布は対称であり、すなわち信号(A+D)と信号(B+C)はほぼ等しくなり、この差信号は0となる。
これに対し、図4に示すように、光学系の光軸C1に対し、対物レンズ6の光軸C2がシフトした場合は、対物レンズシフト量をS1とすると、反射面Rを反射した光の光強度分布は、戻り光路(図4においては透過光路として示す)において対物レンズ6を通過後は、対物レンズ6のシフト量S1の2倍のシフト量S2だけ光強度分布Ld1がずれることとなる。つまり、受光部8においては、光強度分布の頂点が破線C3で示す位置、すなわち対物レンズ6のシフト量S1の2倍のシフト量S2をもってずれた分布として受光される。図4においては、光学系の光軸C1上の光の光路を矢印Lsとして示す。
この場合、対物レンズ6のシフトによって光記録媒体のトラック方向と直交する方向(ラディアル方向)において光強度差が発生するとともに、特に本発明においてはこの光強度分布を傾斜させているために、トラック方向(タンジェンシャル方向)に対しても光強度差が発生することとなり、受光部8のy軸の+側領域は光強度が強い領域、−側領域は光強度が弱い領域となる。
したがって、図4に示す受光部8の上下の領域の光強度差である差信号(A+B)−(C+D)を検出することにより、対物レンズ6のオフセット(シフト量)のみを検出することが可能となり、トラックと直交する方向(ラディアル方向)の差信号から、このシフト量を示す差信号を差し引けば、対物レンズ6のオフセットを補正したトラッキングエラー信号を得ることができる。
すなわちこの場合トラッキングエラー信号TESは、RPPをトラック方向と直交する方向(ラディアル方向)の差信号、TPPをトラック方向の差信号とすると、
TES=RPP−kTPP(kは任意定数) ・・・(1)
となる。ここでRPPは、
RPP=(A+B)−(C+D) ・・・(2)
である。また、TPPは、図2(a)に示すように、対物レンズに入射する光の強度分布が、受光部の信号A及びCを受光する領域において密であり、信号B及びDを受光する領域において疎である場合は、
TPP=(A+D)−(B+C) ・・・(3)
であり、また、図2(b)に示すように、対物レンズに入射する光の強度分布が、受光部の信号A及びCを受光する領域において疎であり、信号B及びDを受光する領域において密である場合は、
TPP=(B+C)−(A+D) ・・・(3´)
である。
なお、任意定数kは、入射光の強度分布及びその傾斜角度による違いを補正する補正係数である。
図5は、上記式(1)〜(3)(又は(3´))の演算を行う演算回路の一実施形態例の構成図である。
受光部8において検出された光量A〜Dは、加算器21〜24においてそれぞれ、A+D、A+B、B+C及びC+Dが演算され、減算器25及び26においてそれぞれ(A+D)−(B+C)すなわちTPPと、(A+B)−(C+D)すなわちRPPが演算される。なお、上記式(3´)の演算を行う場合は減算器25´を用いて(B+C)−(A+D)を演算する。そして更に、TPPに係数kが係数乗算器27により乗算されて加算器28からRPPとkTTPの差信号がトラッキングエラー信号TESとして出力される。
この演算によって、図6に示すように、従来は実線bで示すトラッキングエラー信号RPPに対し対物レンズのオフセットによって加算されていた実線cで示す直流成分kTPPが補正され、実線dで示す本来のトラッキングエラー信号成分TESのみを検出することができることとなる。図6において、信号量は相対値を示す。
図7は、対物レンズ6に入射する光の強度分布の傾斜角度を図2(c)に示すx軸、すなわちトラック方向と直交する方向(ラディアル方向)から5度以上85度以下の範囲で変えて、TPP出力をシミュレーションした結果を示す。このシミュレーションにおいては、光強度分布が広いほうの周辺光強度を0.88、狭いほうの周辺光強度を0.49とし、また横軸の対物レンズシフト量は、アパーチャ半径を1として規格化した値を示す。TPP出力値は任意強度である。
この図7から明らかなように、このように光強度分布の対称方向を傾斜して配置する場合、その傾斜角度が10度以上80度以下の範囲で対物レンズのシフト量に対して、十分なレベルの出力差を検出することができることから、傾斜角度は10度以上80度以下とすればよいことがわかる。
また、より精度良くシフト量を補正するためには、30度以上60度以下程度とすることが望ましく、特に、40度以上45度以下の範囲とする場合は最も大きい信号出力差が検出できるので、この範囲とすることが望ましいことがわかる。
以上説明した本発明のトラッキングエラー検出方法、トラッキングエラー検出装置及び光記録再生装置によれば、サブビームを使用することなく、1本のビームのみによって、対物レンズのオフセットを補正することができ、すなわち対物レンズが光軸からシフトしてもオフセットが発生しないトラッキングエラー信号を比較的簡易な光学系の構成を持って、容易に得ることができる。また、このように1本のビームのみにてトラッキングエラー検出用の光学系を構成することができることから、次の効果が得られる。
1.光利用効率が向上する。
2.光学系の光軸合わせ、ビームの位置合わせ、ビームの移動方向の位置合わせ精度などを緩和して、組み立て工程の簡易化、生産性の向上、更に歩留まりの低下を図ることができる。
3.複数のビームを用いないことから、複数の記録層を有する光記録媒体に対し記録再生を行う場合の不要光の発生を抑制、低減することができる。
4.異なるトラックピッチを有する光記録媒体に対する互換性が得られる。
なお、本発明のトラッキングエラー信号検出装置及び光記録再生装置は、上述の実施形態例において説明した構成に限定されることなく、本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
例えば、本発明の光記録再生装置において、フォーカスエラー検出方法は、上述の非点収差法に限定されることなく、その他の方法を用いることが可能である。
また、本発明のトラッキングエラー信号検出方法、トラッキングエラー信号検出装置及び光記録再生装置は、DVD−ROM等の特定のプッシュプル検出方式を採用する光記録媒体を除いて、色素型、相変化型、光磁気記録型などの各種の案内溝、凹凸ピットを有する光記録媒体に対する記録再生を行う場合に適用可能である。なお、対物レンズのオフセットを検出するのみの場合は、全ての光記録媒体に適用可能である。
本発明によるトラッキングエラー検出装置を有する光記録再生装置の一実施形態例の概略構成図である。 (a)及び(b)は本発明によるトラッキングエラー検出方法の一実施形態例の説明図である。 本発明によるトラッキングエラー検出方法の一実施形態例の説明図である。 本発明によるトラッキングエラー検出方法の一実施形態例の説明図である。 本発明によるトラッキングエラー検出装置の演算回路の一実施形態例の概略構成図である。 対物レンズのシフトに対するトラッキングエラー検出信号を示す図である。 光強度分布の傾き角度と対物レンズシフトとを変化させた場合のトラッキングエラー信号の変化を示す図である。
符号の説明
1.光ヘッド、2.光源、3.レンズ、4.偏光ビームスプリッタ、5.波長板、6.対物レンズ、7.レンズ、8.受光部、9.対物レンズ駆動部、10.光記録媒体、12.アクチュエータ、15.演算回路、20.トラッキングエラー検出装置、21〜24.加算器、25.減算器、26.減算器、27.係数乗算器、28.減算器、100.光記録再生装置

Claims (5)

  1. 対物レンズに入射する光の強度分布が、前記光記録媒体のトラック方向及びこれと直交する方向に対して傾斜する方向に対称性を有し、
    受光部が、少なくとも前記トラック方向及びこれと直交する方向に分割され、
    前記分割された受光部からの検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を検出する
    ことを特徴とするトラッキングエラー信号検出方法。
  2. 前記受光部において前記光記録媒体上の前記トラック方向の差信号をTPP、前記トラック方向と直交する方向の差信号をRPPとすると、トラッキングエラー信号TESを、
    TES=RPP−kTPP
    (但し、kは任意定数)
    として検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のトラッキングエラー検出方法。
  3. 前記光記録媒体及び前記受光部に入射する光の強度分布の対称性を有する方向が、前記トラック方向と成す角度をαとすると、
    10度≦α≦80度
    である
    ことを特徴とする請求項1記載のトラッキングエラー信号検出方法。
  4. 光源からの光が少なくとも対物レンズを介して光記録媒体に入射され、前記光記録媒体から反射された光が受光部に導かれる光学系と、
    前記受光部において検出された光出力に基づいて少なくともトラッキングエラー信号が検出される演算回路とを有して成り、
    前記対物レンズに入射する光の強度分布が、前記光記録媒体のトラック方向及びこれと直交する方向に対して傾斜する方向に対称性を有し、
    前記受光部が、少なくとも前記トラック方向及びこれと直交する方向に分割され、
    前記分割された受光部からの検出信号に基づいてトラッキングエラー信号が前記演算回路において検出される
    ことを特徴とするトラッキングエラー検出装置。
  5. 光源からの光が少なくとも対物レンズを介して光記録媒体に入射され、前記光記録媒体から反射された光が受光部に導かれる光学系と、前記対物レンズを駆動する対物レンズ駆動部とより成る光ヘッドを有し、前記受光部において検出された光出力に基づいて記録及び/又は再生がなされる光記録再生装置であって、
    前記対物レンズに入射する光の強度分布が、前記光記録媒体のトラック方向及びこれと直交する方向に対して傾斜する方向に対称性を有し、
    前記受光部が、少なくとも前記トラック方向及びこれと直交する方向に分割され、
    前記分割された受光部からの検出信号に基づいてトラッキングエラー信号が演算回路において演算される
    ことを特徴とする光記録再生装置。
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