JP2009059394A - 光ピックアップ装置およびトラッキング制御方法 - Google Patents

光ピックアップ装置およびトラッキング制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対物レンズのレンズシフトに伴うビームスポットのシフトに起因するオフセットと共にビームスポット内の光強度分布に起因するオフセットの発生を回避する。
【解決手段】受光領域5a〜5dの受光量を示す電気信号を出力する光検出器5と、光ビームを対物レンズに入射させると共に戻り光ビームを光検出器5上に投射する光学系と、受光領域5a〜5dからの電気信号に基づいてレンズ駆動部を制御するトラッキング制御部7と、光情報媒体のトラック方向および半径方向に傾斜する方向で対物レンズをシフトさせるレンズ駆動部とを備え、光学系は、対物レンズのシフト時に戻り光ビームの中心が光検出器5上で分割線L2上を移動し、かつ戻り光ビームのビームスポット内における±1次回折光による明暗の変化が出現する領域P2が受光領域5a,5d側に位置し領域P1が受光領域5b,5c側に位置するように戻り光ビームを光検出器5上に投射する。
【選択図】図3

Description

本発明は、直交する2つの分割線で分割された4つの受光領域を備えた光検出器から出力される電気信号に基づいて、光ビームに対するトラッキングの制御を1ビーム法で行う光ピックアップ装置およびトラッキング制御方法に関するものである。
この種の光ピックアップ装置が有するトラッキング制御装置として、下記の特許文献1に開示されたトラッキング制御装置が知られている。このトラッキング制御装置では、第1のディテクタ、第1のディテクタに対してディスクの半径方向に隣接配置された第2のディテクタ、第2のディテクタに対してディスクの接線方向に隣接配置された第3のディテクタおよび第1のディテクタに対して接線方向に隣接配置されると共に第3のディテクタに対して半径方向に隣接配置された第4のディテクタを有するディテクタ部を備え、第1および第4のディテクタの出力信号の和である第1の和信号と、第2および第3のディテクタの出力信号の和である第2の和信号との差を演算するプッシュプル演算を行うことでトラッキングエラー信号を生成する。また、第1および第4のディテクタの出力信号の差である第1の差信号の振幅と、第2および第3のディテクタの出力信号の差である第2の差信号の振幅とを比較し、その比較結果に基づいて第1の和信号の増幅率および第2の和信号の増幅率を決定する。この場合、第1の差信号の振幅と第2の差信号の振幅の相違は対物レンズのレンズシフト量を示すため、これに基づいて第1および第2の和信号の増幅率を調整することにより、対物レンズのレンズシフトの影響を除去したトラッキングエラー信号を得ることができる。
特開2001−93170号公報(第4−5頁、第1図)
ところが、従来のトラッキング制御装置には、以下の問題点がある。すなわち、このトラッキング制御装置では、第1および第4のディテクタの出力信号の差である第1の差信号と、第2および第3のディテクタの出力信号の差である第2の差信号の振幅を比較すると共に、この比較結果に基づいて第1の和信号の増幅率および第2の和信号の増幅率を決定している。したがって、このトラッキング制御装置には、プッシュプル演算を行う回路以外に、第1の差信号および第2の差信号の各振幅を比較するための比較回路、第1の和信号の増幅率を変更する増幅回路および第2の和信号の増幅率を変更する増幅回路が必要となるため、回路構成が複雑になるという問題点が存在している。
また、光情報媒体11上に投射された光ビームについての対物レンズのレンズシフトによって生じるビームスポットSP1内での光強度分布は、図12において複数の曲線(等高線を模した曲線)で示すように、ビームスポットSP1のシフト方向、つまりトラック12の接線方向(タンジェンシャル方向。同図に示すY軸方向)と直交する方向(ラジアル方向。同図中のX軸方向)に対して対称性を有している。また、このように光情報媒体11上に投射された光ビームの戻り光ビームは、対物レンズで受光されて、図13に示すように2つの分割線L2,L3で4つの受光領域5a,5b,5c,5d(従来のトラッキング制御装置での第1〜第4のディテクタにそれぞれ対応する)に分割された光検出器5上に同図に示すように投射される。この場合、戻り光ビームは、そのビームスポットSP3のシフト方向が光検出器5上において、分割線L3に沿ってシフトするように投射される。したがって、対物レンズのレンズシフトに起因して光検出器5上においてビームスポットSP3が分割線L3に沿ってシフト(移動)した場合には、ビームスポットSP3内の光強度分布が分割線L2を基準として非対称になる結果、プッシュプル演算(受光領域5a,5dから出力される各信号の和信号と、受光領域5b,5cから出力される各信号の和信号との差分を求める演算)では光強度分布に起因するオフセットはキャンセルされずにトラッキングエラー信号に残存した状態となる。このため、トラッキング制御の精度が低下するという問題点も存在している。
本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたものであり、回路構成の複雑化を回避しつつ、対物レンズのレンズシフトに伴うビームスポットのシフトに起因するオフセットと共にビームスポット内の光強度分布に起因するオフセットの発生を回避し得るトラッキング制御方法、および光ピックアップ装置を提供することを主目的とする。また、データの未記録領域と記録領域との境界で生じるオフセットを低減し得るトラッキング制御方法、および光ピックアップ装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る光ピックアップ装置は、光ビームを出射する光源と、入射した前記光ビームを光情報媒体のトラックに集光させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光情報媒体と平行な平面内でシフトさせるトラッキング用のレンズ駆動部と、直交する2つの分割線で分割された第1受光領域、第2受光領域、第3受光領域および第4受光領域が当該2つの分割線の交点の周囲にこの順に配設されて構成されると共に、当該各受光領域で受光する光量を示す電気信号を出力する光検出器と、前記光源から出射された前記光ビームを前記対物レンズに入射させると共に、当該対物レンズで受光した前記光情報媒体からの戻り光ビームを前記光検出器上に投射する光学系と、前記2つの分割線のうちの一方の分割線を基準として互いに同一側に位置する前記第1受光領域および前記第4受光領域で受光している前記戻り光ビームの光量を示す2つの前記電気信号の和と、前記第2受光領域および前記第3受光領域で受光している前記戻り光ビームの光量を示す2つの前記電気信号の和との差分に基づいて前記レンズ駆動部を制御して前記対物レンズをシフトさせるトラッキング制御部とを備えた光ピックアップ装置であって、前記レンズ駆動部は、前記光情報媒体のトラック方向および当該トラック方向と直交する方向のそれぞれに対して傾斜する方向で前記対物レンズをシフトさせ、前記光学系は、前記対物レンズが前記シフト方向に沿ってシフトさせられたときに前記投射された前記戻り光ビームの中心が前記光検出器上において前記一方の分割線上を移動し、かつ当該投射された前記戻り光ビームのビームスポット内における±1次回折光による明暗の変化が出現する2つの領域のうちの一方の領域が前記第1受光領域および前記第4受光領域側に位置すると共に他方の領域が前記第2受光領域および前記第3受光領域側に位置するように当該戻り光ビームを当該光検出器上に投射する。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、前記光学系は、前記光検出器に投射される前記戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズを備え、当該センサレンズ上での当該戻り光ビームのビームスポットについてのシフト方向が当該母線に対して所定角度傾くように構成されている。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、前記光学系は、前記光検出器に投射される前記戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズを備え、当該センサレンズ上での当該戻り光ビームのビームスポットについての前記対物レンズのシフト方向が当該母線と一致または直交するように構成されている。
また、本発明に係るトラッキング制御方法は、直交する2つの分割線で分割された第1受光領域、第2受光領域、第3受光領域および第4受光領域が前記2つの分割線の交点の周囲にこの順に配設されて構成された光検出器上に対物レンズで受光した光情報媒体からの戻り光ビームを投射させ、前記2つの分割線のうちの一方の分割線を基準として互いに同一側に位置する前記第1受光領域および前記第4受光領域で受光している光量をそれぞれ示す2つの電気信号の和と、前記第2受光領域および前記第3受光領域で受光している光量をそれぞれ示す2つの電気信号の和との差分に基づいて前記対物レンズをシフトさせるトラッキング制御方法であって、前記投射された前記戻り光ビームの中心が前記光検出器上において前記一方の分割線上を移動し、かつ当該投射された前記戻り光ビームのビームスポット内における±1次回折光による明暗の変化が出現する2つの領域のうちの一方の領域が前記第1受光領域および前記第4受光領域側に位置すると共に他方の領域が前記第2受光領域および前記第3受光領域側に位置した状態で当該戻り光ビームが当該光検出器上に投射されるように、前記光情報媒体のトラック方向および当該トラック方向と直交する方向のそれぞれに対して傾斜するシフト方向に前記対物レンズをシフトさせる。
本発明に係る光ピックアップ装置およびトラッキング制御方法では、トラッキング信号に基づいて光情報媒体のトラック方向およびこの方向と直交する方向のそれぞれに対して傾斜するシフト方向で対物レンズをシフトさせ、対物レンズがシフト方向に沿ってシフトさせられたときに、光検出器上に投射された戻り光ビームの中心が光検出器上において一方の分割線上を移動し、かつ投射された戻り光ビームのビームスポット内における±1次回折光による明暗の変化が出現する2つの領域のうちの一方の領域が第1および第4受光領域側に位置すると共に他方の領域が第2および第3受光領域側に位置するように戻り光ビームを光検出器上に投射し、一方の分割線を基準として互いに同一側に位置する第1および第4受光領域からの各電気信号の和と、第2および第3受光領域からの各電気信号の和との差分に基づいて対物レンズをシフト方向にシフトさせる。
したがって、この光ピックアップ装置およびトラッキング制御方法によれば、トラッキング制御部の構成を、第1および第4受光領域から出力される各電気信号の和と、第2および第3受光領域から出力される各電気信号の和との差を示す信号をトラッキング用の信号として生成するという簡易な構成に維持しつつ、対物レンズのレンズシフトに伴う戻り光ビームのビームスポットについてのシフトに起因するオフセットをプッシュプル演算において発生しないようにすることができ、これによって光情報媒体に投射される光ビームのビームスポットを目標のトラック上に正しく投射されるようにトラッキング制御することができる。また、対物レンズのレンズシフトによって光検出器に投射されたビームスポット内の光強度は不均一となるが、その光強度分布は光検出器の一方の分割線を基準として線対称となるため、この光強度分布によるオフセットについてもプッシュプル演算において発生しないようにすることができる。したがって、この光ピックアップ装置およびトラッキング制御方法によれば、プッシュプル演算によって生成される高精度のトラッキング信号に基づいて対物レンズを駆動することができ、対物レンズから光情報媒体上に投射される光ビームのビームスポットを目標のトラック上に、より正確に投射することができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置によれば、光検出器に投射される戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズ上での戻り光ビームのビームスポットについてのシフト方向が母線に対して所定角度傾くように構成したことにより、センサレンズから出力された戻り光ビームを、センサレンズの母線方向が光検出器の各分割線に対して所定角度傾いた状態で光検出器上に投射させることができる。したがって、光情報媒体上に投射された光ビームのフォーカスが外れたときに、光検出器上においてビームスポットが各分割線に対して所定角度傾く縦長の円に変化させることができる。これにより、光ピックアップ装置によれば、非点収差を利用した公知のフォーカスサーボの構成、すなわち光検出器から出力される各電気信号に基づいてフォーカス誤差信号を生成する1ビーム方式によるフォーカスサーボの構成を採用して、光情報媒体に投射されるビームスポットに対するフォーカスサーボ制御を行うことができるため、フォーカスサーボに関する回路構成についてもその複雑化を回避することができる。また、光情報媒体上に投射された光ビームのビームスポットがデータの未記録領域と記録領域との境界部分に位置しているときに発生する光強度分布によるオフセットについてもプッシュプル演算によって低減させることができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置では、光検出器に投射される戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズ上での戻り光ビームのビームスポットについての対物レンズのシフト方向を母線と一致または直交させる構成としたことにより、センサレンズから出力された戻り光ビームはそのシフト方向が光検出器の一方の分割線と一致するように光検出器上に投射され、多層の記録層で構成される光情報媒体において発生する迷光のビームスポットは光検出器の一方の分割線に対して線対称となる状態で投射される。したがって、この光ピックアップ装置によれば、このトラッキング制御部を簡易な構成に維持しつつ、光情報媒体に投射される光ビームのビームスポットを目標のトラック上に正しく投射するようにトラッキング制御でき、かつ対物レンズのレンズシフトに伴う戻り光ビームのビームスポットについてのシフトに起因するオフセットおよび光強度分布によるオフセットをトラッキング制御部のプッシュプル演算において発生しないようにすることができると共に、センサレンズ上でのビームスポットのシフト方向をセンサレンズの母線と一致または直交させる構成としたことにより、母線と一致させる構成においては多層の記録層のうちの焦点のあった記録層よりも近い方の記録層からの迷光を、また母線と直交させる構成においては焦点のあった記録層よりも遠い方の記録層からの迷光を、一方の分割線に対して線対称となり、かつこの分割線上をシフトするように光検出器上に投射することができ、これによってこれらの迷光によるオフセットをプッシュプル演算においてキャンセルできる結果、迷光全体としてのオフセットを低減させることができる。
以下、本発明に係るトラッキング制御方法および光ピックアップ装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、光ピックアップ装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す光ピックアップ装置1は、例えば、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc(登録商標))−R、BD−RE、HD(High Definition)−R、HD−RW、HD−RAMなどの記録型DVDや、CD−RおよびCD−RWなどの記録型CDのように、記録および再生の双方が行われる光情報媒体に対する記録・再生動作、およびDVD−ROM、BD−ROMおよびHD−ROMやCD−ROMなどの再生のみが行われる光情報媒体に対する再生動作を少なくとも実行するドライブ装置に組み込み可能に構成されている。具体的には、この光ピックアップ装置1は、同図に示すように、レーザビームなどの光ビームを出射する光源2、対物レンズ3、レンズ駆動部4、光検出器5、光学系6およびトラッキング制御部7を有するトラッキングサーボ機構TMを備え、図2に示すように、光情報媒体11に形成されたトラック12に対して、目的とする1つのトラック12上に光源2から出射された光ビームSP1を精度良く位置させるトラッキング制御が可能に構成されている。
なお、図2において、光情報媒体11上に投射された光ビームのビームスポットSP1に含まれている2つの領域P1,P2は、光情報媒体11と平行な平面内で対物レンズ3がシフトした際に、±1次回折光による明暗の変化が出現する領域を示している。また、このビームスポットSP1内に表記された複数の曲線(等高線を模した曲線)は、対物レンズのレンズシフトによってビームスポットSP1内に生じる光強度分布を表したものである。この曲線により、ビームスポットSP1の中央部分が最も光強度が高く、周辺に向かうに従って光強度が低下することが示されている。また、曲線の間隔が狭いところ程、光強度分布が大きく変化していることを示している。また、この光強度分布は、レンズのシフトする方向に依存しているため、同図に示すように仮想直線L1を基準として線対称な分布となっている。この仮想直線L1は、トラック12の接線方向(タンジェンシャル方向であって、本発明におけるトラック方向。同図中のY軸)およびこれと直交する方向(ラジアル方向。同図中のX軸)のそれぞれに対して所定角度(本例では一例として45°)で傾斜する方向と平行であって、対物レンズ3のレンズシフト方向、具体的にはビームスポットSP1の中心Oが移動する軌跡と一致する直線である。
対物レンズ3は、光学系6から入射した光ビーム(平行光状態の光ビーム)を光情報媒体11上に集光させると共に、光情報媒体11からの戻り光ビームを平行光に戻す機能を備えている。レンズ駆動部4は、トラッキング制御部7から出力される後述のトラッキング信号S1に基づいて、図2に示すように、仮想直線L1と平行な方向(シフト方向)に対物レンズ3を駆動(シフト)可能に構成されている。
光検出器5は、図3に示すように、直交する2つの分割線(分割線L2(本発明における一方の分割線)と分割線L3)で分割された第1受光領域5a、第2受光領域5b、第3受光領域5cおよび第4受光領域5dがこの2つの分割線L2,L3の交点Gの周囲に一例として時計回り方向でこの順に配設されて構成されている。また、光検出器5は、各受光領域5a,5b,5c,5dで受光する戻り光ビームの光量を示す電気信号Sa,Sb,Sc,Sdを出力する。
光学系6は、図1に示すように、一例として、偏光ビームスプリッタ21、コリメータレンズ22、1/4波長板23およびセンサレンズ(シリンドリカルレンズ)24を備え、光源2から出射された光ビームを対物レンズ3に入射させると共に、対物レンズ3で受光した光情報媒体11からの戻り光ビームを光検出器5上に投射する。この場合、光学系6では、戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズ24が、図4に示すように、光検出器5に対して(具体的には、光検出器5の分割線L2に対して)、45°傾いた状態で配設されている。また、このセンサレンズ24に対して、偏光ビームスプリッタ21から出力される戻り光ビームが同図に示すように投射される。具体的には、光学系6では、センサレンズ24上での戻り光ビームのビームスポットSP2についてのシフト方向(対物レンズ3がシフトしたときのビームスポットSP2の移動方向)が母線L4に対して45°(本発明における所定角度の一例)傾くように、戻り光ビームがセンサレンズ24に投射される。
また、光学系6では、上記したようにセンサレンズ24が光検出器5の分割線L2に対して45°傾いた状態で配設され、かつこのセンサレンズ24上に上記のようにビームスポットSP2が投射されるように構成されていることにより、センサレンズ24から出力された戻り光ビームは、母線L4を基準として線対称移動させられて、図3に示すように光検出器5上に投射される。これにより、対物レンズ3がレンズ駆動部4によって駆動された(シフトさせられた)ときに、投射された戻り光ビームのビームスポットSP3のシフト方向が同図において矢印で示す方向(光検出器5の分割線L2と平行な方向)となり、かつビームスポットSP3の中心Oが光検出器5の分割線L2(本発明における一方の分割線)上を移動するように、戻り光ビームが光検出器5上に投射される。つまり、戻り光ビームは、ビームスポットSP3の中心Oが分割線L2上に位置した状態で平行移動するように投射される。さらに、ビームスポットSP3内の2つの領域P1,P2のうちの領域P2(本発明における一方の領域)が、分割線L2に対して第1受光領域5aおよび第4受光領域5d側に常に主として位置すると共に、領域P1(本発明における他方の領域)が、分割線L2に対して第2受光領域5bおよび第3受光領域5c側に常に主として位置するように、戻り光ビームが光検出器5上に投射される。この場合、「主として位置する」とは、領域P1の全部が分割線L2に対して受光領域5b,5c側に位置する場合と、その一部が分割線L2を越えて受光領域5a,5d側に位置するがその大部分が受光領域5b,5c側に位置する場合とを含むことを意味し、領域P2の全部が分割線L2に対して受光領域5a,5d側に位置する場合と、その一部が分割線L2を越えて受光領域5b,5c側に位置するがその大部分が受光領域5a,5d側に位置する場合とを含むことを意味する。
トラッキング制御部7は、一例として、図3に示すように、2つの加算器7a,7bおよび1つの減算器7cを備え、光検出器5から出力される電気信号Sa〜Sdに対してプッシュプル演算を行うことにより、トラッキング信号S1を生成して出力する。具体的には、加算器7aが光検出器5から出力される2つの電気信号Sa,Sdの和信号S2を出力し、加算器7bが光検出器5から出力される2つの電気信号Sb,Scの和信号S3を出力する。次いで、減算器7cが、これら2つの和信号S2,S3の差を示すトラッキング信号S1を生成して出力する。
次に、光ピックアップ装置1のトラッキング制御動作について説明する。
作動状態において、光ピックアップ装置1では、光源2が光ビームを出射し、光学系6がこの光ビームを光情報媒体11上に対物レンズ3を介して投射する。また、光学系6は、対物レンズ3を介して入射された光情報媒体11からの戻り光ビームを光検出器5上に投射する。また、光検出器5は、各受光領域5a〜5dにおいて受光した戻り光ビームの光量を検出して、電気信号Sa,Sb,Sc,Sdを出力する。トラッキング制御部7は、この電気信号Sa,Sb,Sc,Sdに基づいてトラッキング信号S1を生成してレンズ駆動部4に出力する。レンズ駆動部4は、トラッキング信号S1に基づいて、図2に示すように、トラック12の接線方向(Y軸方向)およびこれと直交する方向(X軸方向)のそれぞれに対して所定角度(本例では一例として45°)で傾斜するシフト方向に沿って、対物レンズ3を駆動する。
この場合、ビームスポットSP3における領域P1,P2が分割線L2を基準として異なる分割領域側(受光領域5b,5c側と受光領域5a,5d側)に位置しているため、ビームスポットSP1の位置が図2において光情報媒体11のラジアル方向(X方向)に相対的にシフトしたときには、シフト方向に対応して各領域P1,P2の明暗が一方が明るくなって他方が暗くなるように変化する。また、これに応じてトラッキング制御部7において生成される両和信号S2,S3のうちの一方が増加して他方が減少するように変化する。このため、トラッキング制御部7から出力されるトラッキング信号S1は、ビームスポットSP1がラジアル方向(X方向)に沿っていずれの方向にシフトするかによって、その極性が変化し、かつシフト量に応じてそのレベルが変化する。レンズ駆動部4は、このトラッキング信号S1の極性に応じて対物レンズ3の駆動方向を決定し、かつトラッキング信号S1のレベルに応じて対物レンズ3の駆動量を決定して、対物レンズ3を駆動させる。これにより、対物レンズ3から光情報媒体11上に投射される光ビームのビームスポットSP1が、目的とするトラック12上に正しく投射されるように、ビームスポットSP1の位置が制御(トラッキング制御)される。
また、光ピックアップ装置1では、レンズ駆動部4によって対物レンズ3が駆動(シフト)された場合、光検出器5に投射された戻り光ビームのビームスポットSP3の光検出器5上でのシフト方向が分割線L2と平行で、かつビームスポットSP3の中心Oが分割線L2上を移動し、しかもビームスポットSP3における領域P1,P2が分割線L2を基準として異なる分割領域側に常時位置しているため、対物レンズ3のレンズシフトに伴うビームスポットSP3のシフトに起因するオフセットがトラッキング制御部7のプッシュプル演算において発生しない構成となっている。また、対物レンズ3のレンズシフトによってビームスポットSP3内に生じる光強度分布が光検出器5の分割線L2を基準として線対称となるため、この光強度分布によるオフセットについてもトラッキング制御部7のプッシュプル演算において発生しない構成となっている。したがって、この光ピックアップ装置1では、これらのオフセットがトラッキング制御部7でのプッシュプル演算において発生しないため、プッシュプル演算によって生成される高精度のトラッキング信号S1に基づいて対物レンズ3が駆動されて、対物レンズ3から光情報媒体11上に投射される光ビームのビームスポットSP1が、目標のトラック12上に正しく投射される。
また、光ピックアップ装置1では、光検出器5の分割線L2に対してセンサレンズ24が45°傾いた状態で配設され、かつセンサレンズ24上に図4に示すようにビームスポットSP2が投射されて、センサレンズ24から出力された戻り光ビームが、図3に示すように、図4における母線L4を基準として線対称移動させられて光検出器5上に投射される構成となっている。このため、対物レンズ3と光情報媒体11との距離が適正であって、対物レンズ3からの光ビームが光情報媒体11上に正確に集光されているときには、光検出器5上におけるビームスポットSP3が図5において実線で示すようにほぼ円形となり、対物レンズ3と光情報媒体11との距離が近すぎたり、逆に遠すぎたりしたときには、光検出器5上におけるビームスポットSP3が同図において破線や一点鎖線で示すように、各分割線L2,L3に対して45°傾いた細長い円になる。このため、非点収差を利用した公知のフォーカスサーボの構成、例えば、2つの電気信号Sa,Scの和信号と、他の2つの電気信号Sb,Sdの和信号との差を示す信号をフォーカス誤差信号として使用して、対物レンズ3を光情報媒体11に対して接離動させるフォーカスサーボの構成を採用することにより、光情報媒体11に投射されるビームスポットSP1に対するフォーカスサーボ制御についても良好に行われる。
このように、この光ピックアップ装置1、および光ピックアップ装置1によって実行されるトラッキング制御方法では、レンズ駆動部4は、トラッキング制御部7から出力されるトラッキング信号S1に基づいて光情報媒体11のタンジェンシャル方向およびこの方向と直交する方向(ラジアル方向)のそれぞれに対して45°傾斜する方向に対物レンズ3を駆動し(シフトさせ)、光学系6は、対物レンズ3が上記方向に沿ってシフトさせられたときに、光検出器5上に投射された戻り光ビームのビームスポットSP3の中心Oが光検出器5上において分割線L2上を移動し、かつビームスポットSP3内における±1次回折光による明暗の変化が出現する2つの領域P1,P2のうちの一方の領域P2が受光領域5a,5d側に常に主として位置すると共に他方の領域P1が受光領域5b,5c側に常に主として位置するように戻り光ビームを光検出器5上に投射し、トラッキング制御部7は、分割線L2を基準として互いに同一側に位置する受光領域5a,5dからの各電気信号Sa,Sdの和信号S2、受光領域5b,5cからの各電気信号Sb,Scの和信号S3、および各和信号S2,S3の差を示すトラッキング信号S1を生成する。
したがって、この光ピックアップ装置1および光ピックアップ装置1が実行するトラッキング制御方法によれば、トラッキング制御部7の構成を、各電気信号Sa,Sdの和信号S2、各電気信号Sb,Scの和信号S3、および各和信号S2,S3の差を示すトラッキング信号S1を生成するという簡易な構成に維持しつつ、対物レンズ3のレンズシフトに伴うビームスポットSP3のシフトに起因するオフセットをトラッキング制御部7のプッシュプル演算において発生しないようにすることができ、これによって光情報媒体11に投射される光ビームのビームスポットSP1を目標のトラック12上に正しく投射されるようにトラッキング制御することができる。また、対物レンズ3のレンズシフトによってビームスポットSP3内に生じる光強度分布が光検出器5の分割線L2を基準として線対称となるため、この光強度分布によるオフセットについてもトラッキング制御部7のプッシュプル演算において発生しないようにすることができる。したがって、この光ピックアップ装置1および上記のトラッキング制御方法によれば、プッシュプル演算によって生成される高精度のトラッキング信号S1に基づいて対物レンズ3を駆動することができ、対物レンズ3から光情報媒体11上に投射される光ビームのビームスポットSP1を目標のトラック12上に、より正確に投射することができる。
また、この光ピックアップ装置1では、図4に示すように、センサレンズ24上でのシフト方向が母線L4に対して所定角度(本例では一例として45°)傾くように戻り光ビームのビームスポットSP2がセンサレンズ24上に投射される。したがって、この光ピックアップ装置1によれば、光情報媒体11上に投射された光ビームのフォーカスが外れたときに、光検出器5上においてビームスポットSP3が、図5に示すように、各分割線L2,L3に対して所定角度(本例では45°)傾く縦長の円に変化させることができる。これにより、非点収差を利用した公知のフォーカスサーボの構成、すなわち光検出器5から出力される各電気信号Sa〜Sdに基づいてフォーカス誤差信号を生成する1ビーム方式によるフォーカスサーボの構成を採用して、光情報媒体11に投射されるビームスポットSP1に対するフォーカスサーボ制御を行うことができるため、フォーカスサーボに関する回路構成についてもその複雑化を回避することができる。
また、対物レンズ3のレンズシフトによってビームスポットSP3内に生じる光強度分布について上記したが、光情報媒体11上に投射された光ビームのビームスポットSP1がデータの未記録領域と記録領域との境界部分に位置しているときには、これら各領域の反射率(構造)の相違に起因して、上記の光強度分布とは異なる光強度分布がビームスポットSP3内に発生する。具体的には、ビームスポットSP3の半分が未記録領域および記録領域の一方の側に位置し、ビームスポットSP3の他の半分が未記録領域および記録領域の他方の側に位置しているときには、図6に示すように、一方の側に共に位置しているビームスポットSP3内の各領域P3,P4(ドットを密な状態で付した領域)が同じ光強度となり、他方の側に位置しているビームスポットSP3内の各領域P5,P6(ドットを疎な状態で付した領域)が同じ光強度となる。しかしながら、光ピックアップ装置1では、対物レンズ3のレンズシフト時に、ビームスポットSP3が光検出器5上においてその中心Oが分割線L2上に位置した状態で、分割線L2と平行に移動するため、対物レンズ3がレンズシフトしたとしても、各領域P3,P5は、分割線L2を基準として常に各受光領域5a,5d側に主として位置し、各領域P4,P6は、分割線L2を基準として常に各受光領域5b,5c側に主として位置することになる。したがって、光ピックアップ装置1では、このビームスポットSP1が未記録領域と記録領域との境界部分に位置しているときに発生する光強度分布によるオフセットについても、トラッキング制御部7のプッシュプル演算によって低減することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。本例では、フォーカス誤差信号に含まれるオフセット成分を最小にできる好ましい例として、所定角度を45°とした例を挙げて説明したが、トラッキングサーボ機構に関しては、センサレンズ24上での母線L4に対するビームスポットSP2のシフト方向の所定角度は45°に限定されず、任意の角度とすることができる。具体的には、多少のオフセット成分がフォーカス誤差信号に含まれていてもよいときには、例えば35°など45°を含む所定の角度範囲内の任意の角度にすることができる。また、例えば、フォーカスサーボ専用の光学系および光検出器を別途配設する構成を採用した場合には、光検出器5に対するセンサレンズ24の角度を45°を含む任意の角度に設定することができる。
例えば図7に示すように、ビームスポットSP2のシフト方向が母線L4と一致するように戻り光ビームをセンサレンズ24上に投射し、かつ光検出器5の分割線L2と母線L4とが平行となるようにセンサレンズ24の位置を規定するか、または図8に示すように、ビームスポットSP2のシフト方向が母線L4に対して直交するように戻り光ビームをセンサレンズ24上に投射し、かつ光検出器5の分割線L2と母線L4とが直交するようにセンサレンズ24の位置を規定して、センサレンズ24から出力された戻り光ビームを図7の構成では図9に、図8の構成では図10にそれぞれ示すように光検出器5上に投射させるように光学系6および光検出器5を構成することもできる。この構成においても、ビームスポットSP2は母線L4を基準として線対称移動させられて光検出器5上に投射される。これにより、光検出器5上でのビームスポットSP3のシフト方向が図9,10において矢印で示す方向(光検出器5の分割線L2と平行な方向)となり、かつビームスポットSP3の中心Oが光検出器5上において分割線L2上を移動するように、戻り光ビームが光検出器5上に投射されるように構成することができ、ビームスポットSP3内の2つの領域P1,P2のうちの領域P1が第1受光領域5aおよび第4受光領域5d側に常に主として位置すると共に、領域P2が第2受光領域5bおよび第3受光領域5c側に常に主として位置するように、光学系6および光検出器5を構成することができる。
したがって、この構成によれば、トラッキング制御部7を簡易な構成に維持しつつ、光情報媒体11に投射される光ビームのビームスポットSP1を目標のトラック12上に正しく投射するようにトラッキング制御でき、かつ対物レンズ3のレンズシフトに伴うビームスポットSP3のシフトに起因するオフセットおよび光強度分布によるオフセットをトラッキング制御部7のプッシュプル演算において発生しないようにすることができる。さらに、この構成によれば、多層の記録層で構成される光情報媒体において発生する迷光についても、図7に示すセンサレンズ24の構成(ビームスポットSP2のシフト方向を母線L4と一致させた構成)においては、多層の記録層のうちの焦点のあった記録層よりも遠い方の記録層からの迷光はそのシフト方向が母線L4から外れるものの、近い方の記録層からの迷光は図11に示すように、光検出器5の分割線L2に対して線対称となり、かつ光検出器5の分割線L2上をシフト(同図において矢印で示す方向でのシフト)するようにビームスポットSPxを投射させることができる。これにより、近い方の記録層からの迷光によるオフセットについてはトラッキング制御部7のプッシュプル演算によってキャンセルでき、したがって、迷光全体としてのオフセットを低減させることができる。また、図8に示すセンサレンズ24の構成(ビームスポットSP2のシフト方向を母線L4と直交させた構成)においては、逆に多層の記録層のうちの焦点のあった記録層よりも近い方の記録層からの迷光はそのシフト方向が母線L4から外れるものの、遠い方の記録層からの迷光はそのシフト方向が母線L4と一致する(迷光が母線L4上を移動する)ため、遠い方の記録層からの迷光によるオフセットについてはトラッキング制御部7のプッシュプル演算によってキャンセルさせることができ、これにより、迷光全体としてのオフセットを低減させることができる。また、ビームスポットSP3と同様の光強度分布が迷光に存在しているときでも、図7に示すセンサレンズ24の構成における上記した近い方の記録層からの迷光について、また図8に示すセンサレンズ24の構成における上記した遠い方の記録層からの迷光については、ビームスポットSP3のときと同様にしてトラッキング制御部7のプッシュプル演算により、光強度分布に起因したオフセットを発生しないようにすることができる。
また、例えば、上記した非点収差法以外の方法(例えば、ホログラムを使って行うダブルナイフエッジ法)によってフォーカスサーボ制御を行う構成や、フォーカスサーボ専用の光学系および光検出器を別途配設する構成を採用することもでき、この構成では、上記した光学系6からセンサレンズ24を省くことができる。この場合、フォーカスサーボ専用の光学系としては、センサレンズを含む光学系、およびセンサレンズを含まない光学系のいずれも採用することができる。また、この構成では、多層の記録層で構成される光情報媒体において発生するすべての迷光は、光検出器5上でのそれぞれのビームスポットの形状が円となると共に、これらのビームスポットの移動方向がビームスポットSP3のシフト方向と一致し、かつ各ビームスポットの中心が光検出器5の分割線L2上を移動するため、迷光によって発生するオフセットを完全にキャンセルすることができる。
光ピックアップ装置1の構成図である。 光情報媒体11上に投射されたビームスポットSP1のシフト方向などを示す説明図である。 光検出器5およびトラッキング制御部7の構成を示す回路図である。 光検出器5に対するセンサレンズ24の傾きを45°としたときのセンサレンズ24とビームスポットSP2との関係を説明するための説明図である。 光ビームのフォーカス状態が変化したときの光検出器5上でのビームスポットSP3の形状の変化を説明するための説明図である。 ビームスポットSP1が光情報媒体11における記録領域と非記録領域の境界に位置しているときに生じる光強度分布を説明するための説明図である。 ビームスポットSP2のシフト方向を母線L4と一致させたときのセンサレンズ24の平面図である。 ビームスポットSP2のシフト方向を母線L4と直交させたときのセンサレンズ24の平面図である。 センサレンズ24が図7の構成のときの光検出器5とビームスポットSP3との関係を説明するための説明図である。 センサレンズ24が図8の構成のときの光検出器5とビームスポットSP3との関係を説明するための説明図である。 センサレンズ24が図7の構成のときの光検出器5とビームスポットSP3との関係を説明するための説明図である。 光情報媒体11上に投射されたビームスポットSP1の従来のシフト方向などを示す説明図である。 光検出器5上に投射されたビームスポットSP3の従来のシフト方向などを示す説明図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 光源
3 対物レンズ
4 レンズ駆動部
5 光検出器
5a,5b,5c,5d 受光領域
6 光学系
7 トラッキング制御部
11 光情報媒体
12 トラック
L2,L3 分割線
P1,P2 領域
S1 トラッキング信号
S2,S3 和信号
Sa,Sb,Sc,Sd 電気信号

Claims (4)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    入射した前記光ビームを光情報媒体のトラックに集光させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光情報媒体と平行な平面内でシフトさせるトラッキング用のレンズ駆動部と、
    直交する2つの分割線で分割された第1受光領域、第2受光領域、第3受光領域および第4受光領域が当該2つの分割線の交点の周囲にこの順に配設されて構成されると共に、当該各受光領域で受光する光量を示す電気信号を出力する光検出器と、
    前記光源から出射された前記光ビームを前記対物レンズに入射させると共に、当該対物レンズで受光した前記光情報媒体からの戻り光ビームを前記光検出器上に投射する光学系と、
    前記2つの分割線のうちの一方の分割線を基準として互いに同一側に位置する前記第1受光領域および前記第4受光領域で受光している前記戻り光ビームの光量を示す2つの前記電気信号の和と、前記第2受光領域および前記第3受光領域で受光している前記戻り光ビームの光量を示す2つの前記電気信号の和との差分に基づいて前記レンズ駆動部を制御して前記対物レンズをシフトさせるトラッキング制御部とを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記レンズ駆動部は、前記光情報媒体のトラック方向および当該トラック方向と直交する方向のそれぞれに対して傾斜するシフト方向で前記対物レンズをシフトさせ、
    前記光学系は、前記対物レンズが前記シフト方向に沿ってシフトさせられたときに前記投射された前記戻り光ビームの中心が前記光検出器上において前記一方の分割線上を移動し、かつ当該投射された前記戻り光ビームのビームスポット内における±1次回折光による明暗の変化が出現する2つの領域のうちの一方の領域が前記第1受光領域および前記第4受光領域側に位置すると共に他方の領域が前記第2受光領域および前記第3受光領域側に位置するように当該戻り光ビームを当該光検出器上に投射する光ピックアップ装置。
  2. 前記光学系は、前記光検出器に投射される前記戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズを備え、当該センサレンズ上での当該戻り光ビームのビームスポットについてのシフト方向が当該母線に対して所定角度傾くように構成されている請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記光学系は、前記光検出器に投射される前記戻り光ビームに非点収差を付加するセンサレンズを備え、当該センサレンズ上での当該戻り光ビームのビームスポットについての前記対物レンズのシフト方向が当該母線と一致または直交するように構成されている請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 直交する2つの分割線で分割された第1受光領域、第2受光領域、第3受光領域および第4受光領域が前記2つの分割線の交点の周囲にこの順に配設されて構成された光検出器上に対物レンズで受光した光情報媒体からの戻り光ビームを投射させ、前記2つの分割線のうちの一方の分割線を基準として互いに同一側に位置する前記第1受光領域および前記第4受光領域で受光している光量をそれぞれ示す2つの電気信号の和と、前記第2受光領域および前記第3受光領域で受光している光量をそれぞれ示す2つの電気信号の和との差分に基づいて前記対物レンズをシフトさせるトラッキング制御方法であって、
    前記投射された前記戻り光ビームの中心が前記光検出器上において前記一方の分割線上を移動し、かつ当該投射された前記戻り光ビームのビームスポット内における±1次回折光による明暗の変化が出現する2つの領域のうちの一方の領域が前記第1受光領域および前記第4受光領域側に位置すると共に他方の領域が前記第2受光領域および前記第3受光領域側に位置した状態で当該戻り光ビームが当該光検出器上に投射されるように、前記光情報媒体のトラック方向および当該トラック方向と直交する方向のそれぞれに対して傾斜するシフト方向に前記対物レンズをシフトさせるトラッキング制御方法。
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