JP2008146640A - 物品管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の物品管理システムでは、物品の管理及び周辺装置の制御を行う管理装置を中心としているため、当該管理装置を紛失等してしまった場合には、システムが機能しないという課題があった。
【解決手段】質問部と、報知部と、を有する中央管理装置を用いる物品管理システムであって、中央管理装置と、当該システムの利用者に装着される中央応答装置を別に設けることで中央管理装置の紛失を防ぐ。中央応答装置は利用者に装着され、該中央応答装置は中央管理装置と無線通信を行い、通信距離がある一定値以上になると検知する検知部と、これを利用者に知らせる報知部を有する。中央管理装置は一以上の物品に装着された応答装置とも無線通信を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信機器を利用したシステムに関する。特に、無線通信を利用して、物品の紛失を防ぐシステムに関する。
近年、対象物の各々に個体識別情報(ID)を付与し、当該対象物の履歴等の情報を明確にする個体認識技術が注目されている。特に、電波による無線通信を利用して、非接触でデータの送受信が可能な半導体装置についての開発が盛んに行われている。このような無線通信可能な半導体装置は、ICタグ又はRFIDタグ等と呼ばれ、例えば、市場における物品の管理を目的として、徐々に導入され始めている。
現在実用化されているICタグ等と呼ばれる無線通信可能な半導体装置の多くは、トランジスタ等から構成される所望の回路を有する素子形成部と、素子形成部に電気的に接続されるアンテナ部と、を有している。このような無線通信可能な半導体装置は電磁波を介して質問部(リーダ/ライタともいう。)と無線通信を行うことで、データ及び電源電力を質問部から受信して動作させることができる。質問部と半導体装置(以下、応答装置という。)の無線通信では、一般に、送信側の装置が変調した搬送波を受信側の装置に送信し、この搬送波を受信側の装置が受信し、受信側の装置が搬送波を復調することでデータを取り出し、情報の送受信を行う。
携帯することが可能な無線通信機器が有する質問部と、質問部に対応する応答装置と、を用いて、質問部と応答装置との間で無線通信を行う物品管理システムが知られている。質問部には無線通信可能な電子機器(例えば、携帯電話機)を用いて、応答装置にはICタグ等を用いる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−13789号公報
しかし、従来の無線通信を利用した物品管理システムでは、質問部は当該システムの利用者(物品の所有者ともいえる。以下、本明細書中では単に「利用者」という。なお、利用者は自然人である。)に常に所有されていることが前提であり、質問部自体の紛失を防ぐことができない。
例えば、従来の物品管理システムを適用して、質問部を携帯電話機に搭載する場合を考える。このようなシステムでは、携帯電話機を紛失してしまうと、物品管理システム自体が機能しなくなる。なお、携帯電話機は、列車内で忘れ物として届けられる頻度が高く、紛失しやすい物品の一つであるといえる。
本発明は、上記課題を鑑み、制御部や質問部等を有する中央管理装置と、利用者に装着する中央応答装置と、を別に設け、中央管理装置と中央応答装置が無線通信を行うことで、中央管理装置の紛失を防止するシステムを提供する。
本発明の一は、利用者に装着される中央応答装置と、物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者に装着される中央応答装置と、物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者に装着される中央応答装置と、第1の物品に装着される物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者に装着される中央応答装置と、第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者に装着される中央応答装置と、第1の物品に装着される物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者に装着される中央応答装置と、第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の中央応答装置は人間の装着品に装着されていても良い。従って、本発明は以下の構成であってもよい。
本発明の一は、利用者の装着品に装着される中央応答装置と、第1の物品に装着される物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者の装着品に装着される中央応答装置と、第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者の装着品に装着される中央応答装置と、第1の物品に装着される物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者の装着品に装着される中央応答装置と、第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者の装着品に装着される中央応答装置と、物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
本発明の一は、利用者の装着品に装着される中央応答装置と、物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、前記中央管理装置は、前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システムである。
上記構成の本発明において、前記中央応答装置と前記物品用応答装置は半導体装置であることが好ましい。
上記構成の本発明において、前記中央応答装置と前記物品用応答装置は無線により充電可能なバッテリーを有することが好ましい。
上記構成の本発明において、前記利用者が装着している物品は導電性物質を有し、前記導電性物質は前記中央応答装置のアンテナとして機能するとよい。
上記構成の本発明において、前記利用者が装着している物品は指輪又はピアスであってもよい。
なお、本明細書中において、装置とは、ある特定の目的を達成するための手段を有するもの全般をいう。また、独立したものであってもよいし、一の機器に複数組み込まれたものであってもよい。複数の装置が一の装置に組み込まれていても良い。
なお、本明細書中において、装着とは、原則として、身体又は物品の一部又は全部に外れることのないようにつけることをいう。また、身体の外部につける場合に限定されず、身体の内部に搭載する場合を含む。
なお、本明細書中において、制御部とは、各装置の制御のみを行うのではなく、制御に必要な記憶機能や演算機能等を有する。
なお、本明細書中において、接続されているとは、電気的に接続されていることと同義である。したがって、本明細書中で開示する構成において、所定の接続関係に加え、その間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子又はダイオード等)が配置されていてもよい。
本発明では、人間(利用者)に装着した中央応答装置と、制御部及び質問部を有する中央管理装置を別に設けているため、物品管理システムを制御する制御部や質問部を有する中央管理装置自体の紛失を防止することができる。
本発明により、中央管理装置を紛失することなく物品管理システムを確実に機能させることができる。そのため、物品の管理を容易に、より効果的に行うことができる。従って、物品の紛失を防止し、利用者の経済的損失を防止することができる。更には盗難等の犯罪による被害を防止し、又は低減することができる。
更には、着脱の頻度が低い装着品に中央応答装置を装着し、該装着品を人間(利用者)に装着することで中央応答装置の紛失を防止することができ、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明を適用した物品管理システムの一形態について、図面を参照して説明する。
図1には本実施の形態の物品管理システムの構成を説明するブロック図を示す。本実施の形態の物品管理システムは中央管理装置と、応答装置と、を有する。中央管理装置は質問部と、検知部と、報知部と、制御部と、を有する。応答装置は少なくとも一の中央応答装置を有する。
利用者100は中央応答装置101を装着し、中央管理装置102を管理している。中央応答装置101は中央管理装置102とは別に設けられている。
なお、中央応答装置101は利用者100に直接的に装着されていてもよいし、間接的に装着されていてもよい。ここで、間接的に装着とは、中央応答装置101を利用者100の装着品に装着し、この装着品を利用者100が装着することで、実質的に中央応答装置101が利用者100に装着されていることをいう。装着品として、着脱の頻度が低いものを選択することにより、中央応答装置の紛失を防止することができ、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
中央応答装置101と質問部103は無線通信を行う。無線通信では、任意の一定の周期で信号を送受信してもよいし、信号を常時送受信する構成であってもよい。質問部103、検知部104及び報知部105は制御部108に接続され、有線又は無線による通信を行う。質問部103、検知部104及び報知部105が中央管理装置に組み込まれ、且つ中央管理装置が一の筐体からなる場合には、有線により通信することが好ましい。
なお、図19に示すように、必要でない場合には、中央管理装置は制御部を有していなくても良い。この場合には、当該物品管理システムの中央管理装置は質問部と、検知部と、報知部と、を有する。応答装置は少なくとも一の中央応答装置を有する。図19に示す質問部1903は質問部103に、検知部1904は検知部104に、報知部1905は報知部105に対応する。
利用者1900は中央応答装置1901を装着し、中央管理装置1902を管理している。中央応答装置1901は中央管理装置1902とは別に設けられている。
なお、中央応答装置1901は利用者1900に直接的に装着されていてもよいし、間接的に装着されていてもよい。ここで、間接的に装着とは、中央応答装置1901を利用者1900の装着品に装着し、この装着品を利用者1900が装着することで、実質的に中央応答装置1901が利用者1900に装着されていることをいう。装着品として、着脱の頻度が低いものを選択することにより、中央応答装置の紛失を防止することができ、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
中央応答装置1901と質問部1903は無線通信を行う。無線通信では、任意の一定の周期で信号を送受信してもよいし、信号を常時送受信する構成であってもよい。質問部1903は検知部1904に接続され、検知部1904は報知部1905に接続され、これらは有線又は無線による通信を行う。質問部1903、検知部1904及び報知部1905が中央管理装置に組み込まれ、且つ中央管理装置が一の筐体からなる場合には、有線により通信することが好ましい。
本実施の形態の中央応答装置101に代表される、応答装置200の構成の一例を図2に示す。応答装置200はアンテナ回路202と、復調回路203と、クロック発生回路204と、電源回路205と、制御回路206と、記憶回路207と、符号化回路208と、変調回路209と、を有する。
アンテナ回路202は、質問部103から供給された搬送波を、交流の電気信号に変換する。アンテナ回路202は、整流回路を有することが好ましい。
なお、本発明で用いることのできるアンテナの形状については特に限定されない。そのため、応答装置200におけるアンテナ回路202に適用する信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式、電波方式又は光方式を用いることができる。好ましくは、電磁結合方式、電磁誘導方式又は電波方式を用いる。伝送方式は、実施者が使用用途を考慮して適宜選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さと、形状とを有するアンテナを設ければよい。本発明では信号の伝送方式として、電波方式を用いることができ、更にはマイクロ波方式を用いることができる。
伝送方式として電磁結合方式又は電磁誘導方式(例えば、13.56MHz帯)を適用する場合、電界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)又はらせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
伝送方式として電波方式の一種であるマイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)又は2.45GHz帯等)を適用する場合、信号の伝送に用いる電波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さや形状を適宜設定すればよい。アンテナとして機能する導電膜は例えば、線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)等に形成することができる。また、アンテナとして機能する導電膜の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状又はこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
ここで、アンテナ回路202に設けるアンテナの形状の一例を図12に示す。例えば、図12(A)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1200の周りに一面のアンテナ1201を配した構造としても良い。また、図12(B)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1202の周りに細いアンテナ1203をチップ1202の周囲を回るように配した構造をとってもよい。また、図12(C)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1204に対して、高周波数の電磁波を受信するためのアンテナ1205のような形状のアンテナを配してもよい。また、図12(D)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1206に対して180度無指向性(どの方向からでも同じく受信可能)のアンテナ1207のような形状のアンテナを配してもよい。また、図12(E)に示すように、信号処理回路が設けられたチップ1208に対して、棒状に長く伸ばしたアンテナ1209のような形状のアンテナを配してもよい。アンテナ回路202はこれらの形状のアンテナの一又は複数を組み合わせて用いることができる。
また、図12において、信号処理回路が設けられたチップ1200等とアンテナ1201等との接続方法については特に限定されない。図12(A)を例に挙げると、アンテナ1201と信号処理回路が設けられたチップ1200をワイヤボンディング接続やバンプ接続により接続する、あるいはチップ1200の一部を電極にしてアンテナ1201に貼り付けるという方法をとってもよい。この方式ではACF(Anisotropic Conductive Film;異方性導電性フィルム)を用いてチップ1200をアンテナ1201に貼り付けることができる。また、アンテナに必要な長さは受信に用いる周波数によって異なる。例えば周波数が2.45GHzの場合には、半波長ダイポールアンテナを設けるなら約60mm(1/2波長)、またはモノポールアンテナを設けるなら約30mm(1/4波長)とすればよい。特に好ましくは周波数が900MHzの場合に100mm以上150mm以下のアンテナを用いて電波方式により送受信を行う。
復調回路203は、アンテナ回路202が変換した交流の電気信号を復調し、復調した信号を制御回路206に送信する。なお、復調回路203は特に必要のない場合には設けなくともよい。
クロック発生回路204は、制御回路206と、記憶回路207と、符号化回路208の動作に必要なクロック信号を供給する。回路構成の例としては、発振回路で構成してもよいし、分周回路で構成してもよい。
電源回路205は、アンテナ回路202にて変換された交流の電気信号を用いて電源電圧を生成し、動作に必要な電源電圧を各回路に供給する。
制御回路206は、復調回路203にて復調された信号に基づき、命令の解析、記憶回路207の制御を行い、外部に送信するデータについて変調回路209への出力等を行う。
記憶回路207は、応答装置200が有すべき情報を記憶できるものであればよい。記憶回路207は、記憶素子を含む回路と、制御回路206に従ってデータの書き込みやデータの読み出しを行う制御回路と、を有する。記憶回路207には、少なくとも、応答装置200自体の個体識別情報(ID)が記憶されている。個体識別情報(ID)は、他の応答装置(利用者が所有している他の応答装置及び当該利用者以外の者が所有する応答装置)と区別するために用いられる。また、記憶回路207は、有機メモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、マスクROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びフラッシュメモリから選択された一種又は複数種を有する。記憶内容が応答装置200に固有の情報(個体識別情報(ID)等)であれば電源が供給されずとも記憶の保持が可能な不揮発性メモリを用い、応答装置200が行う処理に際して一時的な記憶を保持するのであれば、揮発性メモリを用いればよい。特に、応答装置200が電池を有していないパッシブ型である場合には、不揮発性メモリを用いることが好ましい。
有機メモリは、一対の導電層間に有機化合物を含む層が挟まれた構造を有し、構造が単純であるため、少なくとも二つの利点がある。一つは作製工程を簡略化することができ、コストを削減することができる点である。もう一つは積層体の面積を小型化することが容易であり、大容量化を容易に実現することができる点である。このため、記憶回路207には有機メモリを用いることが好ましい。
符号化回路208は、記憶回路207のデータから抽出された、応答装置200から質問部103に送信するデータの全部又は一部を符号化された信号に変換する。なお、符号化回路208は特に必要のない場合には設けなくともよい。
変調回路209は、符号化回路208により符号化された信号に基づき、アンテナ回路202に負荷変調を加える。
質問部103は、応答装置200と無線通信を行う。質問部103は、リーダ/ライタともいう。質問部103の一例について、図3を用いて説明する。質問部103は、受信部301、送信部302、制御部303、インターフェイス部304、アンテナ回路(アンテナ回路305A及びアンテナ回路305B)を有する。アンテナ回路(アンテナ回路305A及びアンテナ回路305B)はアンテナ(アンテナ307A及びアンテナ307B)及び共振容量(共振容量308A及び共振容量308B)を有する。アンテナ(アンテナ307A及びアンテナ307B)及び共振容量(共振容量308A及び共振容量308B)はLC並列共振回路を構成する。
制御部303は、インターフェイス部304を介して上位装置306からのデータ処理命令及びデータ処理結果に基づいて、受信部301及び送信部302を制御する。送信部302は応答装置200に送信するデータ処理命令を変調し、アンテナ回路305Aから電磁波として出力する。受信部301は、アンテナ回路305Bにて受信された信号を復調し、データ処理結果として制御部303に出力する。アンテナ回路305Bは、無線信号の受信時に、応答装置200により出力された信号によってアンテナ回路305Bに誘導される起電力を電気的信号として受信する。また、送信時には、アンテナ回路305Aに誘導電流を供給し、アンテナ回路305Aより応答装置200に信号を送信する。
検知部104は、質問部103と応答装置200との間の通信状況を検知する。検知部104は質問部103と応答装置200との間の通信信号の有無を検知するものでもよいし、質問部103と応答装置200との間の通信距離を検知するものであってもよい。
検知部104には、一例として、アナログコンパレータを用いることができる。アナログコンパレータとは、2の入力を有するオペアンプであって、一方の入力は参照電圧Vrefに設定され、他方の入力電圧から入力される電圧(Vin)と参照電圧Vrefとを比較し、その結果を高電圧又は低電圧の二値で出力する構成となっている。
検知部104に用いるアナログコンパレータの最小の回路構成の一例を図4(A)に示す。図4(A)のアナログコンパレータは第1の入力部401と、第2の入力部402と、出力部403と、オペアンプ404と、参照電源405と、を有する。参照電源405は、第2の入力部402及び基準電位Vssに接続されている。第1の入力部401は、整流回路を介してアンテナ回路に接続されている。
第1の入力部401の電圧(Vin)が参照電圧(Vref)と比較して高い場合、出力部403の電圧(Vout)は低くなる。逆に、第1の入力部401の電圧(Vin)が参照電圧(Vref)と比較して低い場合、出力部403の電圧(Vout)は高くなる。
アンテナ回路(例えば、アンテナ回路305B)が受信する信号の電圧(Vin)が参照電圧(Vref)よりも高い場合には、出力部403の電圧(Vout)は低くなり、アンテナ回路305Bが受信する信号の電圧(Vin)が参照電圧(Vref)よりも低い場合、出力部403の電圧(Vout)は高くなる。従って、応答装置200と質問部103の通信距離が大きくなると、出力部403の電圧は高くなる。そのため、出力部403の電圧が高い場合に、当該情報を制御部108に伝達し、制御部108が報知部105を動作させる構成とすればよい。入力電圧が低いということは、受信する信号強度が弱くなっている、つまり、質問部と応答装置との距離が大きいということだからである。
なお、図4(A)には参照電源405を電源の回路記号で示しているが、本発明の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図4(B)のバイアス回路を用いても良い。図4(B)のバイアス回路は第1の抵抗406(抵抗値R)と、第2の抵抗407(抵抗値R)と、出力部408と、を有する。第1の抵抗406の一方の端子は電源電位に接続され、第1の抵抗406の他方の端子は第2の抵抗407の一方及び出力部408に接続され、第2の抵抗407の他方は基準電位に接続されている。第1の抵抗406の抵抗値R及び第2の抵抗407の抵抗値Rを調整することで、出力部408の電圧を所望の電圧値に制御することができる。そして、出力部408の電圧が参照電圧Vrefとなる。検知部を図4に示す構成とすることで、検知部104が質問部103と応答装置200間の通信信号の有無を検知するだけではなく、通信距離を検知することが可能になる。通信距離を検知することにより、必要に応じて任意の距離を基準値として設定して、本発明をより効果的に利用することができる。なお、参照電圧は通信距離の上限に応じて設定すればよい。
報知部105は、利用者100が認知できる手段により情報を伝達するために情報を加工する。利用者100は人間であるため、利用者100が認知できる手段としては、人間の五感を通じて感知できる手段が挙げられる。このような手段として例えば、音を鳴らす、振動する等がある。報知部105が音を鳴らすことで利用者100は聴覚を介して当該情報を認知することができる。または、報知部105が振動することで利用者100は触覚を介して当該情報を認知することができる。
報知部105が音を鳴らすことによって情報を伝達する場合の構成の例を図5(A)に示す。報知部105は入力部501、増幅部502及び出力部503を有する。制御部108からの命令又は検知部104からの直接の(制御部108を介さない)情報が、入力部501に入力される。入力部501に入力された信号は増幅部502に伝達される。増幅部502は、利用者100に感知させるのに十分な音量の音を発することができるよう、電圧を昇圧する。昇圧された信号は出力部503に伝達され、出力部503が音を鳴らす。なお、増幅部502は特に必要のない場合には設けなくてよい。
報知部105が振動することによって情報を伝達する場合の構成の例を図5(B)に示す。報知部105は入力部504、増幅部505及び振動部506を有する。制御部108からの命令又は検知部104からの直接の(制御部108を介さない)情報が入力部504に入力される。入力部504に入力された信号は増幅部505に伝達される。増幅部505は、利用者100に感知させるのに十分な振動をすることができるよう、電圧を昇圧する。昇圧された信号は振動部506に伝達され、振動部506が振動する。なお、増幅部505は特に必要のない場合には設けなくてよい。
なお、本実施の形態では、検知部104及び報知部105を中央管理装置102にのみ設ける構成について説明したが、検知部104及び報知部105を中央応答装置101に設けてもよい。検知部104を中央応答装置101に設ける場合には、中央応答装置101のアンテナ回路202が有する整流回路を介して検知部104が接続され、検知部104が異常を検知した際には制御回路206にその情報を伝達する事ができる構成とすればよい。報知部105を中央応答装置101に設ける場合には、異常が検知された際に、その情報が制御回路206に伝達され、報知部105が利用者100に報知することができる構成とすればよい。
中央応答装置101に設けられた報知部105が利用者に直接装着される場合、又は中央応答装置101に設けられた報知部105が装着物に装着され、該装着物が利用者に装着されて報知部105が利用者に接触する場合には報知部105の情報伝達手段として、微弱な電流による方法がある。微弱な電流の値は、人間が感知することが可能であり、且つ、人体に影響を及ぼさない範囲で設定する。このような範囲を設定するにあたって、電流及び電圧の大きさを考慮する必要がある。一般に、人間が感知することのできる最小の電流値は1mA以上であり、20mA以上の電流が流れると筋肉が収縮して動けなくなると言われている。従って、微弱な電流の電流値は1mA以上20mA未満であればよい。電圧については、人体に影響を与える電圧が数10V以上であると言われているため、10V以下に設定すればよい。更には人体に流れる電流が直流電流である場合には問題にならないが、交流電流である場合には周波数にも注意を要する。交流電流が人体に流れる際に最も有害且つ影響が大きいとされる周波数は40Hz以上150Hz以下であり、高周波数(50000Hz以上)では影響が少ないと言われている。そのため、微弱な電流として交流電流を用いるに際しては、40Hz以上150Hz以下の周波数帯を避け、可能な限り周波数を高く設定することが好ましい。
ここで、図1に示す本発明の物品管理システムの動作について、図6(B)を参照して説明する。
まず、質問部103が搬送波により信号を送信する。送信された信号は応答装置200に受信される。ここでは応答装置200として、中央応答装置101のみを考える。なお、信号には利用者100の中央応答装置101であることを識別するために、少なくとも中央管理装置102に固有の個体識別情報(ID)が付与されている。送信された信号がアンテナ回路202を介して中央応答装置101に受信されると、信号は復調回路203で復調され、制御回路206に入力される。入力された信号の命令により、記憶回路207から中央応答装置101の個体識別情報(ID)が読み出され、符号化回路208に送信される。符号化回路208に送信された信号は変調回路209にて変調され、アンテナ回路202から質問部103に送信される。質問部103は受信した情報を上位装置306に送信し、個体識別情報(ID)が正常であることを確認する。上位装置306は、制御部108に相当する。
送信された信号が中央応答装置101に受信されない場合には中央応答装置101は信号を送信しないため、質問部103は搬送波を受信しない。そのため、質問部103のアンテナ回路305A又は305Bに接続された検知部104が動作し、検知部104は制御部108に情報を送る。制御部108はその情報に従って報知部105に命令を送信し、報知部105を作動させる。報知部105は制御部108からの命令により、利用者100が認知できる手段により情報の伝達を行う。なお、検知部104からの命令は制御部108を介さずに報知部105に伝達されてもよい。
送信された信号が中央応答装置101に受信されたにもかかわらず、中央応答装置101が信号を送信しない場合にも、質問部103は搬送波を受信しない。そのため、質問部103のアンテナ回路305A又は305Bに接続された検知部104が動作し、検知部104は制御部108に情報を送る。制御部108はその情報に従って報知部105に命令を送信し、報知部105を動作させる。報知部105は制御部108からの命令により、利用者100が認知できる手段を用いて情報の伝達を行う。なお、検知部104からの情報は制御部108を介さずに報知部105に伝達されてもよい。
なお、本実施の形態では中央応答装置のみについて考えている。そのため、質問部から送信される信号は、中央応答装置と常時通信する構成でもよいし、一定周期毎に各々の応答装置に送信される構成としてもよい。例えば、質問部103から送信される第1の信号は、中央応答装置101に対して送信されるもので、中央管理装置102の個体識別情報(ID)及び中央応答装置101の個体識別情報(ID)を付与する。利用者100が有している中央応答装置101は質問部103からの第1の信号を受信する。第1の信号には中央管理装置102の個体識別情報(ID)(及び中央応答装置101の個体識別情報(ID))が付与されているため、この情報と当該応答装置が記憶回路に有する個体識別情報(ID)とを比較し、一致した場合に返信する。ここで、返信とは、応答装置のアンテナ回路から受信した信号に従って、当該応答装置内の各回路を動作させ、当該応答装置が記憶回路に有する個体識別情報(ID)をアンテナ回路から送信することをいう。このとき、送信された信号には、当該信号が質問部から応答装置へ送信されるものではなく、応答装置から質問部に送信される信号であることを示す情報が付与されている。応答装置から送信された信号を受信した質問部は、当該情報を制御部に送信し、制御部は当該応答装置が正常な範囲内に存在していることを認識する。
図6(A)に送受信される信号に付与されるデータの概念図を示す。図6(A)のデータは、先頭部600、中央管理装置の個体識別情報(ID)部601、データ種別判定部603、最後部604を有する。
先頭部600及び最後部604は信号の送受信や符号化及び復号化に必要な情報を有する。また、暗号化に必要なデータを有していてもよい。
中央管理装置の個体識別情報(ID)部601は一の中央管理装置を他の中央管理装置と区別するための、当該中央管理装置に固有の個体識別情報(ID)を有する。
データ種別判定部603は当該データが質問部から応答装置に送信されたものであるか、応答装置から質問部に送信されたものであるかを区別するための情報を有する。
送受信されるデータを図6(A)に示す概念図のように構成することで、混信を防止することができる。
応答装置が受信した第1の信号が有する個体識別情報(ID)が、応答装置の記憶回路に記憶されている個体識別情報(ID)と一致しない場合には、当該応答装置の制御回路は第1の信号が当該応答装置に対して送信されたものではないと判断し、動作しない。また、受信された信号のデータ種別が一致しない場合にも動作しない。
質問部103が対象とした応答装置から信号が送信されて、第1の信号の送受信が正常に行われたものと判断した場合には、質問部103は一定の期間後に第2の信号を送信する。
以上の動作について、図6(B)を参照して説明する。まず、処理を開始(ステップ610)する。質問部から中央応答装置へ信号Aを送信(ステップ611)する。中央応答装置が信号Aを受信(ステップ612)すると、中央応答装置が所定の処理を行い、中央応答装置から質問部へ信号Bを送信(ステップ613)する。中央応答装置が信号Aを受信しない場合には検知部が異常を検知(ステップ615)する。質問部が信号Bを受信(ステップ614)すると、動作は正常に終了(ステップ619)する。質問部が信号Bを受信しない場合には検知部が異常を検知(ステップ615)する。
上記の動作において、検知部が異常を検知(ステップ615)すると、検知部は異常である旨を制御部に送信(ステップ616)する。制御部は当該情報を基に、報知部を動作させる命令を送信(ステップ617)する。当該命令に従い、報知部が利用者に情報を伝達(ステップ618)し、利用者は異常を知ることになる。そして、処理は終了(ステップ619)する。
図6(B)は一つの処理の流れを示しているが、一つの処理が終了後に再び処理を開始することで、継続的に動作することができる。
以上説明したように、質問部からの信号が応答装置に受信されない場合、又は応答装置からの信号が質問部に受信されない場合には検知部が動作し、報知部が動作させられる。報知部の動作により、利用者は応答装置と質問部の通信に異常があることを認知する。利用者は異常を認知したときに、応答装置を捜索する等して対処すればよい。
なお、中央管理装置102が有する、質問部103、検知部104及び報知部105は各々が独立した電源を有していてもよいし、中央管理装置102が有する一の電源を共有していてもよい。中央管理装置102の質問部103、検知部104及び報知部105が一の筐体に設けられている場合には、電源を共有することが好ましい。
なお、本実施の形態において、報知部105から報知された情報を認知する者(以下、認知者という。)と利用者を同一として説明したが、利用者と認知者は同一でなくてもよい。
なお、本実施の形態では、中央管理装置102が制御部108を有する構成について説明したが、各装置が制御部108と同等の機能を有する制御回路等を有している場合には、制御部108は特に設けなくともよい。
なお、中央管理装置102が他の電子機器の一部として組み込まれている場合には、中央管理装置102が有する、質問部103、検知部104及び報知部105は同様の機能を有する他の装置で代替してもよい。例えば、中央管理装置が携帯電話機に組み込まれている場合には、携帯電話機が有する着信時に音を鳴らす装置を報知部の代わりに用いてもよい。
ここで、中央管理装置が携帯電話に組み込まれている場合について図面を参照して説明する。
図21は携帯電話機を示し、該携帯電話機は、本体部751、操作キー754、音声出力部755、音声入力部756、回路基板757、第1の表示パネル758、第2の表示パネル759、蝶番760及び透光性材料部761を有し、中央管理装置763が本体部751に搭載されている。中央管理装置を携帯電話に組み込むことで、携帯電話機の紛失を防止することができる。また、物品の管理を容易にし、携帯電話機の高付加価値化を図ることができる。
なお、中央管理装置の質問部は別の装置として設けられ、外部機器として携帯電話機に接続されていても良い。図22に示す携帯電話機の本体771は、筐体772、表示パネル773、操作キー774、音声出力部775及び音声入力部776を有する。更に、図22に示す携帯電話機には質問部として動作する、携帯型リーダ/ライタ779が接続されている。
または、本発明の中央管理装置は図23に示すような携帯型遊技機に組み込まれていても良い。
図23に示す携帯型遊技機は、筐体781、第1表示部782、第2表示部783、スピーカ部784、操作キー785、記録媒体挿入部786、中央管理装置787、センサ788、マイクロフォン789及びLEDランプ790を有する。図23に示す携帯型遊技機は、記録媒体に記録されているプログラム又はデータを読み出して表示部に表示する機能を有する。図示した構成では、中央管理装置787は装着/脱着が可能であり、携帯型遊技機の入力部に接続されている。しかし、本発明はこれに限定されず、中央管理装置787が携帯型遊技機内に組み込まれていても良い。本発明の中央管理装置を携帯型遊技機に組み込むことで、携帯型遊技機の紛失を防ぐことができる。従って、携帯型遊技機の利用者が、幼児又は若年の児童である場合には、本発明は特に有効である。
以上説明したように、本発明によれば、人間(利用者)に装着した中央応答装置と、制御部や質問部を有する中央管理装置を別に設けているため、物品管理システムの制御部や質問部を有する中央管理装置自体の紛失を防止することができる。
本発明により、中央管理装置を紛失することなく物品管理システムを確実に機能させることができる。そのため、物品の管理を容易に、より効果的に行うことができる。従って、物品の紛失を防止し、又は経済的損失を防止することができる。更には盗難等の犯罪による被害を防止し、又は低減することができる。
更には、着脱の頻度が低い装着品に中央応答装置を装着し、該装着品を人間(利用者)に装着することで中央応答装置の紛失を防止することができ、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
報知部を中央応答装置に搭載すると、利用者に情報を確実に伝達し、物品の管理を確実に行うことができる。また、報知手段のバリエーションが増加する。
(実施の形態2)
本発明を適用した物品管理システムの一形態について、図7乃至図9を参照して説明する。本実施の形態では実施の形態1とは異なり、複数の物品に応答装置が搭載される形態について説明する。
図7には本実施の形態の物品管理システムを説明するブロック図を示す。本実施の形態の物品管理システムは利用者と、中央管理装置と、複数の応答装置と、複数の物品と、を有する。中央管理装置は質問部と、検知部と、報知部と、制御部と、を有する。応答装置は一の中央応答装置と、物品に搭載する複数の物品用応答装置と、を有する。複数の物品用応答装置(第1の物品用応答装置706A、第2の物品用応答装置706B、第nの物品用応答装置706N)の各々は複数の物品(第1の物品707A、第2の物品707B、第nの物品707N)の各々に搭載されている。
利用者700は中央応答装置701を装着し、中央管理装置702を管理している。中央応答装置701は中央管理装置702とは別に設けられている。
なお、中央応答装置701は利用者700に直接的に装着してもよいし、間接的に装着してもよい。ここで、間接的に装着とは、中央応答装置701を利用者700の装着品に装着し、当該装着品を利用者700が装着することで、実質的に中央応答装置701が利用者700に装着されていることをいう。装着品として、着脱の頻度が低いものを選択することにより、中央応答装置の紛失を防止することができ、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
中央応答装置701と質問部703は無線通信を行う。任意の一定の周期で信号を送受信してもよいし、信号を常時送受信する構成であってもよい。質問部703、検知部704及び報知部705は制御部708に接続され、有線又は無線による通信を行う。質問部703、検知部704及び報知部705が、中央管理装置に設けられ、且つ中央管理装置が一の筐体からなる場合には、有線により通信することが好ましい。
なお、図20に示すように、必要でない場合には、中央管理装置は制御部を有していなくても良い。この場合には、当該物品管理システムの中央管理装置は質問部と、検知部と、報知部と、を有する。図20に示す質問部2003は質問部703と、検知部2004は検知部704と、報知部2005は報知部705に対応する。
利用者2000は中央応答装置2001を装着し、中央管理装置2002を管理している。中央応答装置2001は中央管理装置2002とは別に設けられている。
なお、中央応答装置2001は利用者2000に直接的に装着されていてもよいし、間接的に装着されていてもよい。ここで、間接的に装着とは、中央応答装置2001を利用者2000の装着品に装着し、この装着品を利用者2000が装着することで、実質的に中央応答装置2001が利用者2000に装着されていることをいう。装着品として、着脱の頻度が低いものを選択することにより、中央応答装置の紛失を防止することができ、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
中央応答装置2001、並びに第1の物品2007Aに装着された第1の物品用応答装置2006A、第2の物品2007Bに装着された第2の物品用応答装置2006B及び第nの物品2007Nに装着された第nの物品用応答装置2006N等は、質問部2003と無線通信を行う。任意の一定の周期で信号を送受信してもよいし、信号を常時送受信する構成であってもよい。質問部2003は検知部2004に接続され、検知部2004は報知部2005に接続され、各々は有線又は無線による通信を行う。質問部2003、検知部2004及び報知部2005が、中央管理装置に設けられ、且つ中央管理装置が一の筐体からなる場合には、有線により通信することが好ましい。
中央応答装置2001と質問部2003は無線通信を行う。無線通信では、任意の一定の周期で信号を送受信してもよいし、信号を常時送受信する構成であってもよい。質問部2003は検知部2004に接続され、検知部2004は報知部2005に接続され、各々は有線又は無線による通信を行う。質問部2003、検知部2004及び報知部2005が、中央管理装置に設けられ、且つ中央管理装置が一の筐体からなる場合には、有線により通信することが好ましい。
本実施の形態の中央応答装置701、及び第1の物品用応答装置706Aに代表される応答装置としては、実施の形態1にて説明した応答装置200を用いればよい。
質問部703は、中央応答装置701、及び第1の物品用応答装置706A等の物品に搭載された応答装置と無線通信を行う。質問部703は、リーダ/ライタともいう。質問部703の一例について、図8を参照して説明する。質問部703は、受信部801と、送信部802と、制御部803と、インターフェイス部804と、アンテナ回路(アンテナ回路805A及びアンテナ回路805B)と、を有する。アンテナ回路(アンテナ回路805A及びアンテナ回路805B)はアンテナ(アンテナ807A及びアンテナ807B)及び共振容量(共振容量808A及び共振容量808B)を有する。アンテナ807(アンテナ807A及びアンテナ807B)及び共振容量(共振容量808A及び共振容量808B)はLC並列共振回路を構成する。
制御部803は、インターフェイス部804を介して上位装置806からのデータ処理命令及びデータ処理結果に基づいて、受信部801及び送信部802を制御する。送信部802は、中央応答装置701及び第1の物品用応答装置706A等の物品に搭載された応答装置に送信するデータ処理命令を変調し、アンテナ回路805Aから信号を電磁波として出力する。受信部801は、アンテナ回路805Bにて受信された信号を復調し、データ処理結果として制御部803に出力する。アンテナ回路805Bは、無線信号の受信時に、中央応答装置701及び第1の物品用応答装置706A等の物品に搭載された応答装置により出力された信号によってアンテナ回路805Bに誘導される起電力を電気的信号として受信する。また、送信時には、アンテナ回路805Aに誘導電流を供給し、アンテナ回路805Aより中央応答装置701及び第1の物品用応答装置706A等の物品に搭載された応答装置に信号を送信する。
本実施の形態の検知部704には、実施の形態1にて説明した検知部104を用いればよく、報知部705には実施の形態1にて説明した報知部105を用いればよい。
ここで、図7に示す本発明の物品管理システムの動作について、図9(B)を参照して説明する。
まず、質問部703が搬送波により信号を送信する。送信された信号は応答装置200(例えば中央応答装置701)に受信される。なお、信号には利用者700の中央応答装置701であることを識別するために、中央管理装置702に固有の個体識別情報(ID)が付与されている。更に、本実施の形態では応答装置を複数有しているため、応答装置毎に応答装置に固有の個体識別情報(ID)も付与されている。送信された信号がアンテナ回路202を介して中央応答装置701に受信されると、信号は復調回路203で復調され、制御回路206に入力される。入力された信号の命令により、記憶回路207から中央応答装置701の個体識別情報(ID)が読み出され、符号化回路208に送信される。符号化回路208に送信された信号は変調回路209にて変調され、アンテナ回路202から質問部703に送信される。質問部703は受信した情報を上位装置806に送信し、個体識別情報(ID)が正常であることを確認する。上位装置806は、制御部708に相当する。
送信された信号が中央応答装置701に受信されない場合には中央応答装置701は信号を送信しないため、質問部703は搬送波を受信しない。そのため、質問部703のアンテナ回路805Bに接続された検知部704が動作し、検知部704は制御部708に情報を送る。制御部708はその情報に従って報知部705に命令を送信し、報知部705を作動させる。報知部705は制御部708からの命令により、利用者700が認知できる手段により情報の伝達を行う。なお、検知部704からの情報は制御部708を介さずに報知部705に伝達されてもよい。
送信された信号が中央応答装置701に受信されたにもかかわらず、中央応答装置701が信号を送信しない場合にも、質問部703は搬送波を受信しない。そのため、質問部703のアンテナ回路805Bに接続された検知部704が動作し、検知部704は制御部708に情報を送る。制御部708はその情報に従って報知部705に命令を送信し、報知部705を動作させる。報知部705は制御部708からの命令により、利用者700が認知できる手段により情報の伝達を行う。なお、検知部704からの情報は制御部708を介さずに報知部705に伝達されてもよい。
なお、本実施の形態にて説明したシステムは複数の応答装置を有する。そのため、質問部から送信される信号は、一定周期毎に各々の応答装置に送信される構成とすればよい。例えば、質問部から送信される第1の信号は、中央応答装置701に対して送信されるもので、中央管理装置702の個体識別情報(ID)及び中央応答装置701の個体識別情報(ID)を付与する。利用者700が有している中央応答装置701、第1の物品用応答装置706A、第2の物品用応答装置706B及び第nの物品用応答装置706Nは質問部703からの第1の信号を受信する。第1の信号には中央管理装置702の個体識別情報(ID)及び中央応答装置701の個体識別情報(ID)が付与されているため、この情報と当該応答装置が記憶回路に有する個体識別情報(ID)を比較し、一致した場合に返信する。ここで、返信とは、応答装置のアンテナ回路から受信した信号に従って、当該応答装置内の各回路を動作させ、当該応答装置が記憶回路に有する個体識別情報(ID)をアンテナ回路から送信することをいう。このとき、送信された信号には、当該信号が質問部から応答装置へ送信されるものではなく、応答装置から質問部に送信される信号であることを示す情報が付与されている。応答装置から送信された信号を受信した質問部は、当該情報を制御部に送信し、制御部は当該応答装置が基準の距離の範囲内に存在していることを認識する。
図9(A)に送受信される信号に付与されるデータの概念図を示す。図9(A)のデータは、先頭部900、中央管理装置の個体識別情報(ID)部901、応答装置の個体識別情報(ID)部902、データ種別判定部903及び最後部904を有する。
先頭部900及び最後部904は信号の送受信や符号化及び復号化に必要な情報を有する。また、暗号化に必要なデータを有していてもよい。
中央管理装置の個体識別情報(ID)部901は一の中央管理装置を他の中央管理装置と区別するための、当該中央管理装置に固有の個体識別情報(ID)を有する。
応答装置の個体識別情報(ID)部902は中央管理装置に属する複数の応答装置内において一の応答装置を他の応答装置と区別するための、当該応答装置に固有の個体識別情報(ID)を有する。
データ種別判定部903は当該データが質問部から応答装置に送信されたものであるか、応答装置から質問部に送信されたものであるかを区別するための情報を有する。
送受信されるデータを図9(A)に示す概念図のように構成することで、混信を防止することができる。
応答装置が受信した第1の信号が有する個体識別情報(ID)が、応答装置の記憶回路に記憶されている個体識別情報(ID)と一致しない場合には、当該応答装置の制御回路は第1の信号が当該応答装置に対して送信されたものではないと判断し、動作しない。また、受信された信号のデータ種別が一致しない場合にも動作しない。
質問部703が対象とした応答装置から信号が送信されて、第1の信号の送受信が正常に行われたものと判断した場合には、質問部703は一定の期間後に第2の信号を送信する。第2の信号は第1の信号と同様に送受信される。中央応答装置を有し、物品に搭載されている応答装置の個数がn個である場合には第n+1の信号まで同様の処理を行う。第n+1の信号についてまで処理が完了すると、再び第1の信号を送信する構成とすればよい。
以上の動作について、図9(B)を参照して説明する。まず、処理を開始(ステップ910)する。質問部から第mの応答装置(mは任意の整数であり、m=1,2,…,n)へ信号Aを送信(ステップ911)する。第mの応答装置が信号Aを受信(ステップ912)すると、第mの応答装置が所定の処理を行い、第mの応答装置から質問部へ信号Bを送信(ステップ913)する。第mの応答装置が信号Aを受信しない場合には検知部が異常を検知(ステップ915)する。質問部が信号Bを受信(ステップ914)すると、処理はループαの終わりのループ端(ステップ922)に達する。質問部が信号Bを受信しない場合には検知部が異常を検知(ステップ915)する。
上記の動作において、検知部が異常を検知(ステップ915)すると、検知部は異常である旨を制御部に送信(ステップ916)する。制御部は当該情報を基に、報知部を動作させる命令を送信(ステップ917)する。当該命令に従い、報知部が利用者に情報を送信(ステップ918)し、利用者は異常を知ることになる。そして、処理はループαの終わりのループ端(ステップ922)に達する。
ループαの終わりのループ端(ステップ922)からループαの始まりのループ端(ステップ921)に戻り、mに1が加算される。ループはm=1から始まり、m=n+1になるまで繰り返す。m=n+2のときにはループせず、動作は正常に終了(919)する。
図9(B)は一連の処理の流れを示しているが、図9(B)の一連の処理が終了後に再び処理を開始することで、継続的に動作することができる。
以上説明したように、質問部からの信号が応答装置に受信されない場合又は応答装置からの信号が質問部に受信されない場合には検知部が動作し、報知部が動作させられる。報知部の動作により、利用者は応答装置と質問部の通信に異常があることを認知する。利用者は異常を認知したときに、応答装置を捜索する等して対処すればよい。
なお、中央管理装置702が有する、質問部703、検知部704及び報知部705は各々が独立した電源を有していてもよいし、中央管理装置702が有する一の電源を共有していてもよい。中央管理装置702の質問部703、検知部704及び報知部705が一の筐体に設けられている場合には、電源を共有することが好ましい。
なお、本実施の形態において、報知部705から報知された情報を認知する者(以下、認知者という。)と利用者を同一として説明したが、利用者と認知者は同一でなくてもよい。
なお、本実施の形態では、中央管理装置702が制御部708を有する構成について説明したが、各装置が制御部708と同等の機能を有する制御回路等を有している場合には、制御部708は特に設けなくともよい。
なお、中央管理装置702が他の電子機器の一部として組み込まれている場合には、中央管理装置702が有する、質問部703、検知部704及び報知部705は同様の機能を有する装置で代替してもよい。例えば、中央管理装置が携帯電話機に組み込まれている場合には、携帯電話機が着信時に音を鳴らす装置を報知部の代わりに用いてもよい。
以上説明したように、本発明では、人間(利用者)に装着した中央応答装置と、制御部や質問部を有する中央管理装置と、を別に設けているため、物品管理システムの制御部や質問部を有する中央管理装置自体の紛失を防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、中央管理装置を紛失することなく物品管理システムを確実に機能させることができる。そのため、物品の管理を容易に、より効果的に行うことができる。従って、物品の紛失を防止し、又は経済的損失を防止することができる。更には盗難等の犯罪による被害を防止し、又は低減することができる。
更には、着脱の頻度が低い装着品に中央応答装置を装着し、該装着品を人間(利用者)に装着することで中央応答装置の紛失を防止し、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
報知部を中央応答装置に搭載すると、利用者に情報を確実に伝達し、物品の管理を確実に行うことができる。
更には、本実施の形態にて説明したように複数の物品に応答装置を搭載することで、複数の物品の管理を確実に行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の応答装置として用いる半導体装置の作製方法の一例について図面を参照して説明する。なお、以下には、基板111上に6つの薄膜集積回路を作製する場合について説明する。また、図15(A)、図16(A)、及び図17(A)中、1つの薄膜集積回路が設けられる領域は、点線で囲まれた領域126に相当する。図15(B)、図16(B)及び図17(B)の各々は、図15(A)、図16(A)及び図17(A)の各々の点Aから点Bまでの断面図に相当する。
まず、基板111の一方の面上に、絶縁層112を形成する(図15(B)参照)。次に、絶縁層112上に、複数のトランジスタ113を含む層を形成する。続いて、複数のトランジスタ113を含む層上に、絶縁層115及び絶縁層116を形成する。次に、絶縁層114、絶縁層115及び絶縁層116に開口部を形成し、該開口部を介して、複数のトランジスタ113の各々のソース領域又はドレイン領域に接続された導電層117〜124を形成する。次に、導電層117〜124を覆うように、絶縁層125を形成する。
基板111は、ガラス基板、プラスチック基板、シリコン基板又は石英基板等に相当する。好適には、基板111として、ガラス基板やプラスチック基板を用いるとよい。ガラス基板やプラスチック基板は、1辺が1メートル以上のものを作製することが容易であり、また、所望の形状のものを作製することが容易である。従って、例えば、四角形状で、1辺が1メートル以上である、大型のガラス基板やプラスチック基板を用いれば、生産性を大幅に向上させることができる。このような長所は、円形のシリコン基板を用いる場合と比較すると大きな優位点である。なお、シリコン基板を用いる場合には、薄膜トランジスタではなく、基板に素子を直接形成すればよい。
絶縁層112は、基板111からの不純物の侵入を防止する役目を担う。絶縁層112は、スパッタリング法やプラズマCVD法等により、珪素の酸化物又は珪素の窒化物を含む層を、単層又は積層して形成する。珪素の酸化物材料とは、珪素と酸素を含む物質であり、酸化珪素、窒素を含む酸化珪素等が該当する。珪素の窒化物材料とは、珪素と窒素を主成分として含む物質であり、窒化珪素、酸素を含む窒化珪素等が該当する。なお、絶縁層112は、必要のない場合には、設けなくてもよい。
複数のトランジスタ113の各々は、半導体層127、絶縁層114及びゲート電極層である導電層129を有する。半導体層127は、ソース領域又はドレイン領域として機能する不純物領域130、チャネル形成領域131を有する。不純物領域130には、N型又はP型を付与する不純物元素が添加されている。具体的には、N型を付与する不純物元素(15族に属する元素、例えばリン又は砒素)、P型を付与する不純物元素(例えばボロン)が添加されている。絶縁層114は、ゲート絶縁層に相当する。
なお、図示する構成では、複数のトランジスタ113のみを形成しているが、本発明はこの構成に制約されない。基板111上に設ける素子は、半導体装置の用途によって適宜調節するとよい。例えば、基板111上に複数のトランジスタのみ、又は基板111上に複数のトランジスタとアンテナとして機能する導電層を形成してもよい。なお、アンテナとして機能する導電層は、1層ではなく、複数の層を形成してもよい。また、基板111上に複数のトランジスタと記憶素子(例えば、トランジスタ、メモリトランジスタ等)を形成してもよい。また、回路を制御する機能や信号を生成する機能等をもたせた半導体装置(例えば、CPU、信号生成回路等)を形成する場合、基板111上にトランジスタを形成するとよい。また、上記以外にも、必要に応じて、抵抗素子や容量素子等の他の素子を形成するとよい。
絶縁層115及び絶縁層116は、SOG(スピンオングラス)法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等を用いて、無機材料又は有機材料により、単層又は積層して形成する。例えば、絶縁層115として酸素を含む珪素の窒化物を形成し、絶縁層116として窒素を含む珪素の酸化物を形成するとよい。
次に、レーザービームを選択的に、すなわち所定の位置に照射して、基板111、絶縁層112、複数のトランジスタ113を含む層に設けられた絶縁層114、絶縁層115、絶縁層116及び絶縁層125から選択されたいずれか一つ又は複数の層に溝132を形成する(図16(A)(B)を参照)。なお、図示する構成では、レーザービームにより、絶縁層112、絶縁層114、絶縁層115及び絶縁層116が切断され、基板111に溝132が形成されている。溝132の形成には力学的手段を用いてもよい。
レーザーは、レーザー媒質、励起源、共振器により構成される。レーザーを、媒質により分類すると、気体レーザー、液体レーザー、固体レーザーがあり、発振の特徴により分類すると、自由電子レーザー、半導体レーザー、X線レーザーがあるが、本発明では、いずれのレーザーを用いてもよい。なお、好ましくは、気体レーザー又は固体レーザーを用いるとよく、さらに好ましくは固体レーザーを用いるとよい。
気体レーザーには、ヘリウムネオンレーザー、炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー、アルゴンイオンレーザーがある。エキシマレーザーには、希ガスエキシマレーザー、希ガスハライドエキシマレーザーがある。希ガスエキシマレーザーには、アルゴン、クリプトン、キセノンの3種類の励起分子による発振がある。アルゴンイオンレーザーには、希ガスイオンレーザー、金属蒸気イオンレーザーがある。
液体レーザーには、無機液体レーザー、有機キレートレーザー、色素レーザーがある。無機液体レーザー及び有機キレートレーザーは、固体レーザーに利用されているネオジム等の希土類イオンをレーザー媒質として利用する。
固体レーザーが用いるレーザー媒質は、固体の母体にレーザー作用をする活性種がドープされたものである。固体の母体とは、結晶又はガラスである。結晶とは、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット結晶)、YLF、YVO、YAlO、サファイア、ルビー、アレキサンドライドである。また、レーザー作用をする活性種とは、例えば、3価のイオン(Cr3+、Nd3+、Yb3+、Tm3+、Ho3+、Er3+、Ti3+)である。
なお、本発明に用いるレーザーには、連続発振型のレーザーやパルス発振型のレーザーを用いることができる。レーザービームの照射条件(例えば、周波数、パワー密度、エネルギー密度、ビームプロファイル等)は、基板111、絶縁層112、絶縁層114、絶縁層115、絶縁層116及び絶縁層125の厚さやその材料等を考慮して適宜設定する。
基板111がガラス基板の場合には、レーザーとして、好ましくは、紫外光領域である1nm以上380nm以下の波長を有する固体レーザーを用いるとよい。さらに好ましくは、紫外光領域である1nm以上380nm以下の波長を有するNd:YVOレーザーを用いるとよい。紫外光領域の波長のレーザーでは、他の長波長側のレーザーに比べて、基板(特にガラス基板)に光が吸収されやすいからである。また、Nd:YVOレーザーは、特に、アブレーション加工が容易だからである。基板111がプラスチック基板の場合には、1nm以上350nm以下の波長を有する固体レーザーを用いればよい。この場合にもNd:YVOレーザーを用いると好ましい。
次に、レーザービームを選択的に照射して、基板111、絶縁層112、絶縁層114、絶縁層115、絶縁層116及び絶縁層125を切断する(図17(A)(B)参照)。または、形成した溝を用いて力学的に切断してもよい。上記工程を経て、基板111と複数のトランジスタ113を含む積層体133を得ることができる。
次に、必要に応じて、フィルム134及びフィルム135を用いて、基板111と複数のトランジスタ113を含む積層体133を封止する(図18(A)参照)。フィルム134及びフィルム135は、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル、ポリフッ化ビニル、塩化ビニル、エチレンビニルアセテート、ウレタン又はポリエチレンテレフタラート等の材料、繊維質の材料(例えば紙)からなる。フィルムは、単層でもよいし、複数のフィルムが積層されてもよい。また、その表面には、接着層が設けられていてもよい。接着層は、ポリエステル、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂、熱硬化樹脂、紫外線硬化樹脂、酢酸ビニル樹脂系接着剤、ビニル共重合樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ゴム系接着剤又はアクリル樹脂系接着剤等の接着剤を含む層に相当する。
フィルム134及びフィルム135の各々の表面は、二酸化珪素(シリカ)の粉末により、コーティングされていてもよい。コーティングにより、高温または高湿度の環境下においても防水性を保つことができる。つまり、耐湿性を高めることができる。また、その表面は、インジウム錫酸化物等の導電性材料によりコーティングされていてもよい。コーティングした材料が静電気をチャージし、複数のトランジスタ113を静電気から保護することができる。つまり、帯電防止の機能を持たせることができる。また、その表面は、炭素を主成分とする材料(例えば、ダイヤモンドライクカーボンや窒素を含有した炭素等)によりコーティングされていてもよい。コーティングにより機械的強度が増し、半導体装置の劣化及び破壊を抑制することができる。また、フィルム134及びフィルム135は、基材の材料(例えば樹脂)と、二酸化珪素や導電性材料や炭素を主成分とする材料とを混ぜ合わせた材料により形成してもよい。また、フィルム134及びフィルム135に界面活性剤を表面に塗布し、または界面活性剤を直接練り込むことで帯電防止の機能を持たせることができる。
フィルム134及びフィルム135による複数のトランジスタ113の封止は、フィルム134及びフィルム135の各々の表面の層、又はフィルム134及びフィルム135の各々の表面の接着層を加熱処理によって溶かすことにより行われる。また、必要に応じて、加圧処理を行って接着される。
本発明で応答装置として用いる半導体装置として、フィルム134及びフィルム135の間に、基板111と複数のトランジスタ113を含む積層体133が設けられているとよい。上記の特徴により、有害な気体の侵入、水の侵入、不純物元素の侵入を抑制することができる。従って、複数のトランジスタ113の劣化や破壊を抑制し、信頼性を向上させることができる。また、作製工程中における破壊等も防止できるため、歩留まりが向上する。
なお、フィルム134及びフィルム135の一方又は両方にアンテナとして機能する導電層を設けておくとよい。そして、フィルム134及びフィルム135により複数のトランジスタ113を含む積層体133を封止する際、フィルム134及びフィルム135上の導電層と、複数のトランジスタ113とを電気的に接続させるようにしてもよい。この際、複数のトランジスタ113を含む積層体133には、露出された接続用の導電層を設けておくとよい。そして、封止する際に、上記した接続用の導電層と、フィルム134及びフィルム135上の導電層とが接するようにする。
なお、基板111の他方の面を、研削装置(例えば、研削盤)及び研磨装置(例えば、砥石)の一方又は両方を用いて、研削と研磨の一方又は両方を行うことにより、基板111を薄くしてもよい。その後、レーザービームを選択的に照射することで、絶縁層112、絶縁層114、絶縁層115、絶縁層116及び薄くした基板111を切断する。続いて、フィルム134及びフィルム135を用いて、基板111と複数のトランジスタ113を含む積層体133を封止する(図18(B)参照)。なお、基板111は、研削と研磨の一方又は両方を行って薄くするとよい。または、基板111を剥離してもよい。
なお、研削と研磨の一方又は両方を行う際には、絶縁層125上に保護を目的としたフィルムを設けて固定するとよい。その後、基板111の他方の面の研削と研磨の一方又は両方を行うとよい。なお、絶縁層125上に設けるフィルムは、表面に、UV硬化型接着剤が設けられたフィルムを用いるとよい。また、研削と研磨の一方又は両方を行った後は、絶縁層125上に設けたフィルムは設けたままでもよいし、除去してもよい。
このように、基板111を薄くすることにより、レーザービームを用いた、絶縁層112、絶縁層114、絶縁層115、絶縁層116及び基板111の切断を容易にかつ短時間に行うことができる。また、基板を薄くすることにより、可撓性がある半導体装置を提供することができる。基板に可撓性を付与することにより、デザイン性を向上させ、フレキシブルな形状の物品に対する実装を容易に行うことができる。
また、上記の工程では、基板111を切断した形状は単純な四角形状だが、本発明は、これに限定されるものではなく、様々な形状に形成しうる。形状を工夫することで、基板111を含む積層体の上面形状の内角を90度以上にすること(例えば、六角形等の多角形状)、又は基板111を含む積層体の角をなくすこと(例えば円形、楕円形)が可能であり、搬送時の扱いを容易にすることができる。また、製品に実装する際の欠けや亀裂、バリの発生を防止することができる。
更には、本発明の中央応答装置の作製に本実施の形態にて説明した工程を適用することで、完成品の扱いをも容易にすることができ、信頼性が高く、安全な応答装置を提供することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、応答装置にバッテリーを搭載した形態について説明する。応答装置にバッテリーを設けることにより、例えば、質問部の信号を応答装置が受信したにも関わらず、応答装置の電源電力が十分に確保できず、応答装置が十分な電圧の信号を送信できない場合に有効である。このような場合に異常が検知されるとシステムが機能しないことになり、好ましくない。そのため、中央応答装置にバッテリーを搭載することでより確実なシステムとなりうる。
本発明の応答装置にバッテリーを搭載した構成の一例を図10に示す。応答装置1000はアンテナ回路1002と、復調回路1003と、クロック発生回路1004と、電源回路1005と、制御回路1006と、記憶回路1007と、符号化回路1008と、変調回路1009と、を有する。なお、図10に示すようなバッテリーを搭載した応答装置はアクティブ型と呼ばれることがある。
アンテナ回路1002は、質問部1030から供給された搬送波を、交流の電気信号に変換する。アンテナ回路は、整流回路を有していることが好ましい。
本実施の形態にて用いることのできるアンテナの形状についても実施の形態1と同様に、特に限定されない。そのため、応答装置1000におけるアンテナ回路1002に適用する信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式、電波方式又は光方式を用いることができる。好ましくは、電磁結合方式、電磁誘導方式又は電波方式を用いる。伝送方式は、実施者が使用用途を考慮して適宜選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さ及び形状を有するアンテナを設ければよい。本発明では信号の伝送方式として電波方式を用いることができ、更にはマイクロ波方式を用いることができる。用いることのできるアンテナの形状として、例えば図12に示されたものを用いることができる。
復調回路1003は、アンテナ回路1002が変換した交流の電気信号を復調し、復調した信号を制御回路1006に送信する。なお、復調回路1003は特に必要のない場合には設けなくともよい。
クロック発生回路1004は、制御回路1006と、記憶回路1007と、符号化回路1008の動作に必要なクロック信号を供給する。回路構成の例としては、発振回路で構成してもよいし、分周回路で構成してもよい。
電源回路1005は、アンテナ回路1002にて変換された交流の電気信号を用いて電源電圧を生成し、各回路の動作に必要な電源電圧を供給する。
制御回路1006は、復調回路1003にて復調された信号に基づき、命令の解析、記憶回路1007の制御及び外部に送信するデータについて、変調回路1009への出力等を行う。
記憶回路1007は、応答装置1000が有すべき情報を記憶できるものであればよい。記憶回路1007は、記憶素子を含む回路と、制御回路1006に従ってデータの書き込みやデータの読み出しを行う制御回路と、を有する。記憶回路1007には少なくとも、応答装置自体の個体識別情報(ID)が記憶されている。個体識別情報(ID)は、他の応答装置(利用者が所有している他の応答装置及び当該利用者以外の者が所有する応答装置)と区別するために用いられる。また、記憶回路1007は、有機メモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、マスクROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びフラッシュメモリから選択された一種又は複数種を有する。記憶内容が応答装置1000に固有の情報(個体識別情報(ID)等)であれば電源が供給されずとも記憶の保持が可能な不揮発性メモリを用い、応答装置1000が行う処理に際して一時的な記憶を保持するのであれば、揮発性メモリを用いればよい。
有機メモリは、一対の導電層間に有機化合物を含む層が挟まれた構造を有し、構造が単純であるため、少なくとも二つの利点がある。一つは作製工程を簡略化することができ、コストを削減することができる点である。もう一つは積層体の面積を小型化することが容易であり、大容量化を容易に実現することができる点である。このため、記憶回路1007には有機メモリを用いることが好ましい。
符号化回路1008は、記憶回路1007のデータから抽出された、応答装置から質問部1030に送信するデータの全部又は一部を符号化された信号に変換する。なお、符号化回路1008は特に必要のない場合には設けなくともよい。
変調回路1009は、符号化回路1008により符号化された信号に基づき、アンテナ回路1002に負荷変調を加える。
充放電回路1010はアンテナ回路1002から入力される電圧が過大なときに適切な電圧となるように調整する機能を有しているとよい。更にはバッテリー1011が過充電とならないようにバッテリー1011の電圧が既定値以上になった際にバッテリー1011への充電を停止する機能を有することが好ましい。
バッテリー1011は、充電することで連続使用時間を回復することができる電池である。なお、バッテリーとしては、例えばリチウムイオン電池、リチウム二次電池、ニッケル水素電池、ニカド電池、有機ラジカル電池、鉛蓄電池、空気二次電池、ニッケル亜鉛電池、銀亜鉛電池等の二次電池が適用可能であるが、これらに限定されるものではない。好ましくは、シート状に形成された電池を用いる。好ましくはゲル状電解質を用いるリチウムポリマー電池や、リチウムイオン電池等を用いる。充放電容量の大きなこれらの電池を用いることで、小型化が可能であるが、充電可能な電池であればこれらに限定されるものではない。バッテリーに代えて、大容量のコンデンサ等を用いても良い。なお、バッテリー1011の充電は、無線により行うことができる。
なお、リチウムイオン電池の活物質や電解質をスパッタリング法により形成することにより、バッテリー1011を、応答装置が有する回路素子が形成された基板と同一の基板上に形成してもよいし、アンテナ回路が形成された基板と同一の基板上に形成してもよい。回路素子やアンテナ回路が形成された基板上にバッテリー1011を形成することにより、歩留まりが向上する。金属リチウム電池については、正極活物質にリチウムイオン含有遷移金属酸化物、金属酸化物、金属硫化物、鉄系化合物、導電性ポリマー若しくは有機イオウ系化合物等を用い、負極活物質にリチウム(合金)、電解質に有機系電解液若しくはポリマー電解質等を用いることで、より充放電容量の大きなバッテリーとすることができる。
以上説明したように、本発明の応答装置にバッテリーを搭載することで、応答装置が信号の送信に十分な電圧を確保できない場合であっても、応答装置を確実に動作させることができる。特に、信号の伝送方式として光方式を用いる場合には、本発明により無線により電力を供給し、蓄電するバッテリーが非常に有効である。なお、本実施の形態にて説明した応答装置は、他の実施の形態にて説明した応答装置の構成を有することができる。従って、それらの応答装置が有するメリットも享受することができる。
(実施の形態5)
上記した実施の形態1乃至4の中央応答装置は、利用者に装着されていることを前提としている。
中央応答装置は利用者の体に埋め込まれる等により装着されていてもよいし、利用者の装着物に搭載されていてもよい。中央応答装置が利用者に埋め込まれている場合、利用者の装着物としては、着脱する頻度が低いものを選択するとよい。更に好ましくは、着脱ができないものを選択するとよい。利用者の体に埋め込まれることで、本発明の効果を更に高めることができる。
本実施の形態は、上記の他の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上記の実施の形態で説明した本発明の形態に更に付加価値を加えた構成について説明する。具体的には、中央応答装置を金属製の装飾品等に搭載し、中央応答装置と電気的に接続させた当該装飾品をアンテナとして用いる。
本実施の形態の中央応答装置を有する装着品を図11に示す。中央応答装置としては、実施の形態1で説明した応答装置200と同様の構成を有する中央応答装置1100、中央応答装置1102又は中央応答装置1104を用いる。図11(A)は中央応答装置1100を搭載した装着品として指輪1101を示す。図11(B)は中央応答装置1102を搭載した装着品として指輪1103を示す。図11(C)は中央応答装置1104を搭載した装着品としてピアス本体1105及びピアスキャッチ1106を有するピアスを示す。
なお、図11(A)に示す指輪1101では、指輪1101の内側に中央応答装置1100のアンテナ1107が貼付されている。該アンテナと指輪1101の間には絶縁物が設けられていることが好ましい。図11(B)に示す指輪1103では、指輪1103の外側に中央応答装置1102が貼付され、指輪1103には中央応答装置1102の外部端子が接続されており、指輪1103はアンテナとして機能する。指輪1103をアンテナとして機能させるため、図11(B)にハッチパターンで示すように必要な箇所に絶縁物1108A及び絶縁物1108Bを設け、電気的に絶縁させる。
本発明に用いることのできるアンテナの形状については特に限定されないため、応答装置におけるアンテナ回路に適用する信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式又は電波方式等を用いることができる。伝送方式は、実施者が適宜使用用途を考慮して選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さや形状のアンテナを設ければよい。本発明の信号の伝送方式として、電波方式を用いるとよく、更に好ましくはマイクロ波方式を用いるとよい。
例えば、伝送方式として、電磁結合方式又は電磁誘導方式(例えば、13.56MHz帯)を適用する場合には、電界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)又はらせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
また、伝送方式として、電波方式の一種であるマイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)、2.45GHz帯等)を適用する場合には、信号の伝送に用いる電波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さや形状を適宜設定すればよい。例えば、アンテナとして機能する導電膜を、線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)等に形成することができる。また、アンテナとして機能する導電膜の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状またはこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
ここで、アンテナ回路に設けるアンテナの形状の一例を図12に示す。例えば、図12(A)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1200の周りに一面のアンテナ1201を配した構造を取っても良い。また、図12(B)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1202の周りに細いアンテナ1203をチップ1202の周囲を回るように配した構造をとってもよい。また、図12(C)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1204に対して、高周波数の電磁波を受信するためのアンテナ1205のような形状のアンテナを配してもよい。また、図12(D)に示すように信号処理回路が設けられたチップ1206に対して180度無指向性(どの方向からでも同じく受信可能)なアンテナ1207のような形状のアンテナを配してもよい。好ましくは図12(E)に示すように、信号処理回路が設けられたチップ1208に対して、棒状に長く伸ばしたアンテナ1209のような形状のアンテナを配してもよい。アンテナ回路はこれらの形状のアンテナを組み合わせて用いることができる。
また、図12において、信号処理回路が設けられたチップ1200等とアンテナ1201等との接続方法については特に限定されない。図12(A)を例に挙げると、アンテナ1201と信号処理回路が設けられたチップ1200をワイヤボンディング接続やバンプ接続により接続し、あるいはチップの一部を電極にしてアンテナ1201に貼り付けるという方法を取ってもよい。この方式ではACF(Anisotropic Conductive Film;異方性導電性フィルム)を用いてチップ1200をアンテナ1201に貼り付けることができる。また、アンテナに必要な長さは受信に用いる周波数によって適正な長さが異なる。例えば周波数が2.45GHzの場合には、アンテナの長さは約60mm(1/2波長)、又は約30mm(1/4波長)とすればよい。好ましくは周波数が900MHzの場合に100mm以上150mm以下の長さを有するアンテナを用いて電波方式により送受信を行えばよい。
本実施の形態では、各々の中央応答装置は各々の装着品の内側又は外側に貼付等することにより搭載されてもよいし、装着品の内部に埋め込まれるように搭載されていてもよい。
中央応答装置が搭載される装飾品は金属に限定されず、導電性物質で、アンテナとしての役割を果たすものであれば特定の材料や形状に限定されない。本実施の形態のアンテナは装飾品にて代替することが好ましい。
このような装飾品として、一部又は全部が金属からなる指輪が相当する。一部又は全部が金属からなるピアス等でもよい。指輪又はピアス等の、一部又は全部が金属からなる装飾品の本体を応答装置と電気的に接続してアンテナとして用いることができる。また、アンテナを有する応答装置について、当該アンテナと装飾品を電気的に接続してもよい。身体に密着して身につける指輪又はピアス等に中央応答装置を搭載することにより、中央応答装置自体を紛失する可能性を低減することができる。
本発明を用いることで、人間(利用者)に装着した中央応答装置と、制御部や質問部を有する中央管理装置と、を別に設けているため、物品管理システムの制御部や質問部を有する中央管理装置自体の紛失を防止することができる。
本発明を用いることで、中央管理装置を紛失することなく物品管理システムを確実に機能させることができる。そのため、物品の管理を容易に、より効果的に行うことができる。これにより、物品の紛失を防止し、経済的損失を防止することができる。更には盗難等の犯罪による被害を防止することができる。
更には、着脱の頻度が低い装着品に中央応答装置を装着し、該装着品を人間(利用者)に装着することで中央応答装置の紛失を防止し、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
更には、本実施の形態で説明したように、着脱の頻度が低い装着品に中央応答装置を搭載し、該装着品を人間(利用者)に装着することで中央応答装置の紛失を防止し、物品管理システムの信頼性を向上させることができる。
更には、本実施の形態にて説明したように、利用者が身につけている導電性の装着物と中央応答装置の素子形成部が電気的に接続されて中央応答装置のアンテナとして用いることで、応答装置を小型化することができ、より効果的に物品管理システムを動作させることができる。
本実施の形態は、上記の他の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
本実施例では、本発明の適用例について、図面を参照して説明する。
図13(A)は中央応答装置1301が人体1300に埋め込まれていることを示す。本発明の中央応答装置を人体に埋め込む等により搭載することで、本発明を効果的に利用することができる。
図13(B)は、応答装置1311が鞄1310に貼付されていることを示す。図13(C)は、応答装置1321が傘1320に貼付されていることを示す。本発明の物品に搭載する応答装置を傘又は鞄等に貼付等することにより、傘又は鞄等の紛失を防止することができる。
図14(A)は、ジャケット1330のポケットに本発明の物品に搭載する応答装置1331を収納していることを示す図である。本発明の物品に搭載する応答装置をジャケットに搭載することにより、ジャケットの紛失を防止することができる。
図14(B)は、中央応答装置1341が眼鏡1340のリム部に搭載されていることを示す。本発明の中央応答装置を着脱の頻度が低い眼鏡に搭載することにより、本発明を効果的に利用することができる。
図14(C)は、中央応答装置1351が装身具であるカツラ1350に搭載されていることを示す図である。本発明の中央応答装置を着脱の頻度が低いカツラに搭載することにより、本発明を、特に効果的に利用することができる。
なお、中央応答装置をカツラに搭載する場合には、人体に接触する面に搭載すると、外観上好ましい。人体に接触しない面に搭載する場合には、前頭部又は頭頂部ではなく、図14(C)に示すように後頭部又は側頭部に搭載するとよく、更に好ましくは後頭部に搭載する。本発明の中央応答装置をカツラに搭載することにより、耐衝撃性が向上するため好ましい。
図14(D)は、中央応答装置1361がベルト1360のバックルに搭載されていることを示す。本発明の中央応答装置を着脱の頻度が低いベルトに搭載することにより、本発明を効果的に利用することができる。
本発明の一形態を説明する図。 本発明に用いる応答装置の一形態を説明する図。 本発明に用いる質問部の一形態を説明する図。 本発明に用いる検知部の一形態を説明する図。 本発明に用いる報知部の一形態を説明する図。 本発明の一形態を説明するフローチャート。 本発明の一形態を説明する図。 本発明に用いる質問部の一形態を説明する図。 本発明の一形態を説明するフローチャート。 本発明に用いる応答装置の一形態を説明する図。 本発明に用いる応答装置の一形態を説明する図。 本発明に用いる応答装置のアンテナの形態について説明する図。 本発明の適用例を説明する図。 本発明の適用例を説明する図。 本発明に用いる応答装置の作製方法を説明する図。 本発明に用いる応答装置の作製方法を説明する図。 本発明に用いる応答装置の作製方法を説明する図。 本発明に用いる応答装置の作製方法を説明する図。 本発明の一形態を説明する図。 本発明の一形態を説明する図。 本発明の中央管理装置を搭載できる電子機器の例を説明する図。 本発明の中央管理装置を搭載できる電子機器の例を説明する図。 本発明の中央管理装置を搭載できる電子機器の例を説明する図。
符号の説明
100 利用者
101 中央応答装置
102 中央管理装置
103 質問部
104 検知部
105 報知部
108 制御部
111 基板
112 絶縁層
113 複数のトランジスタ
114 絶縁層
115 絶縁層
116 絶縁層
117〜124 導電層
125 絶縁層
126 領域
127 半導体層
129 導電層
130 不純物領域
131 チャネル形成領域
132 溝
133 積層体
134 フィルム
135 フィルム
200 応答装置
202 アンテナ回路
203 復調回路
204 クロック発生回路
205 電源回路
206 制御回路
207 記憶回路
208 符号化回路
209 変調回路
301 受信部
302 送信部
303 制御部
304 インターフェイス部
305 アンテナ回路
305A アンテナ回路
305B アンテナ回路
306 上位装置
307 アンテナ
307A アンテナ
307B アンテナ
308 共振容量
308A 共振容量
308B 共振容量
401 第1の入力部
402 第2の入力部
403 出力部
404 オペアンプ
405 参照電源
406 第1の抵抗
407 第2の抵抗
408 出力部
501 入力部
502 増幅部
503 出力部
504 入力部
505 増幅部
506 振動部
600 先頭部
601 個体識別情報(ID)部
603 データ種別判定部
604 最後部
610 ステップ
611 ステップ
612 ステップ
613 ステップ
614 ステップ
615 ステップ
616 ステップ
617 ステップ
618 ステップ
619 ステップ
700 利用者
701 中央応答装置
702 中央管理装置
703 質問部
704 検知部
705 報知部
706A 第1の物品用応答装置
706B 第2の物品用応答装置
706N 第nの物品用応答装置
707A 第1の物品
707B 第2の物品
707N 第nの物品
708 制御部
751 本体部
754 操作キー
755 音声出力部
756 音声入力部
757 回路基板
758 第1の表示パネル
759 第2の表示パネル
760 蝶番
761 透光性材料部
763 中央管理装置
771 本体
772 筐体
773 表示パネル
774 操作キー
775 音声出力部
776 音声入力部
779 携帯型リーダ/ライタ
781 筐体
782 表示部
783 表示部
784 スピーカ部
785 操作キー
786 記録媒体挿入部
787 中央管理装置
788 センサ
789 マイクロフォン
790 LEDランプ
801 受信部
802 送信部
803 制御部
804 インターフェイス部
805A アンテナ回路
805B アンテナ回路
806 上位装置
807 アンテナ
807A アンテナ
807B アンテナ
808 共振容量
808A 共振容量
808B 共振容量
900 先頭部
901 個体識別情報(ID)部
902 個体識別情報(ID)部
903 データ種別判定部
904 最後部
910 ステップ
911 ステップ
912 ステップ
913 ステップ
914 ステップ
915 ステップ
916 ステップ
917 ステップ
918 ステップ
921 ステップ
922 ステップ
1000 応答装置
1002 アンテナ回路
1003 復調回路
1004 クロック発生回路
1005 電源回路
1006 制御回路
1007 記憶回路
1008 符号化回路
1009 変調回路
1010 充放電回路
1011 バッテリー
1030 質問部
1100 中央応答装置
1101 指輪
1102 中央応答装置
1103 指輪
1104 中央応答装置
1105 ピアス本体
1106 ピアスキャッチ
1107 アンテナ
1108A 絶縁物
1108B 絶縁物
1200 チップ
1201 アンテナ
1202 チップ
1203 アンテナ
1204 チップ
1205 アンテナ
1206 チップ
1207 アンテナ
1208 チップ
1209 アンテナ
1300 人体
1301 中央応答装置
1310 鞄
1311 応答装置
1320 傘
1321 応答装置
1330 ジャケット
1331 応答装置
1340 眼鏡
1341 中央応答装置
1350 カツラ
1351 中央応答装置
1360 ベルト
1361 中央応答装置
1900 利用者
1901 中央応答装置
1902 中央管理装置
1903 質問部
1904 検知部
1905 報知部
1910 応答装置
2000 利用者
2001 中央応答装置
2002 中央管理装置
2003 質問部
2004 検知部
2005 報知部
2006A 第1の物品用応答装置
2006B 第2の物品用応答装置
2006N 第nの物品用応答装置
2007A 第1の物品
2007B 第2の物品
2007N 第nの物品

Claims (18)

  1. 利用者に装着される中央応答装置と、
    物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  2. 利用者に装着される中央応答装置と、
    物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、
    前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  3. 利用者に装着される中央応答装置と、
    第1の物品に装着される物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  4. 利用者に装着される中央応答装置と、
    第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  5. 利用者に装着される中央応答装置と、
    第1の物品に装着される物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、
    前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  6. 利用者に装着される中央応答装置と、
    第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、
    前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  7. 利用者の装着品に装着される中央応答装置と、
    第1の物品に装着される物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  8. 利用者の装着品に装着される中央応答装置と、
    第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  9. 利用者の装着品に装着される中央応答装置と、
    第1の物品に装着される物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、
    前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  10. 利用者の装着品に装着される中央応答装置と、
    第1の物品群の各々に装着される複数の物品用応答装置と、
    第2の物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置及び前記物品用応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の第1の通信距離、及び前記質問部と前記物品用応答装置との間の第2の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記第1及び第2の通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、
    前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  11. 利用者の装着品に装着される中央応答装置と、
    物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  12. 利用者の装着品に装着される中央応答装置と、
    物品に搭載され、前記中央応答装置と無線通信可能な中央管理装置と、を有し、
    前記中央管理装置は、
    前記中央応答装置と無線通信を行う質問部と、
    前記質問部と前記中央応答装置との間の通信距離を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記通信距離が基準値以上の場合に前記利用者に警告する報知部と、
    前記中央管理装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする物品管理システム。
  13. 請求項3乃至請求項10のいずれか一において、
    前記物品用応答装置は半導体装置であることを特徴とする物品管理システム。
  14. 請求項13において、
    前記物品用応答装置は無線により充電可能なバッテリーを有することを特徴とする物品管理システム。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか一において、
    前記中央応答装置は半導体装置であることを特徴とする物品管理システム。
  16. 請求項15において、
    前記中央応答装置は無線により充電可能なバッテリーを有することを特徴とする物品管理システム。
  17. 請求項7乃至請求項12のいずれか一において、
    前記利用者が装着している物品は導電性物質を有し、
    前記導電性物質は前記中央応答装置のアンテナとして機能することを特徴とする物品管理システム。
  18. 請求項7乃至請求項12のいずれか一において、
    前記利用者が装着している物品は指輪又はピアスであることを特徴とする物品管理システム。
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