JP2008145982A - 現像装置、画像形成装置、トナー補給方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、トナー補給方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】現像器のトナー濃度を常に適正な状態に維持し、良好な印刷画像を得られるようにする。
【解決手段】現像装置は、潜像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像ユニット22、現像ユニット22にトナーを補給するトナーホッパー31、トナー濃度センサー92、印刷する画像からトナー消費量を算出するピクセルカウント部120とトナー消費量算出部130、トナー消費量を積算するトナー消費量カウンタ142、および第1のトナー補給モードとして、積算トナー消費量に基づきトナーホッパー31によるトナー補給動作を制御するトナー濃度制御部140を備える。トナー濃度制御部140は、第1のトナー補給モードの継続した実行量に基づき、トナー濃度調整処理が必要と判定した場合に、非現像時に現像ユニット22の攪拌部材を作動させた後に、トナー濃度センサー92の検出トナー濃度に基づきトナーホッパー31のトナー補給動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタあるいはファクシミリ等の画像形成装置に備えられ、現像剤としてニ成分現像剤を使用する現像装置、画像形成装置、トナー補給方法、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
従来、複写機、プリンタあるいはファクシミリ等の、現像剤にトナーを使用して印刷を行う電子写真方式の画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、例えば特許文献1に記載されているように、感光体を帯電器により帯電させ、この感光体に印刷画像に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置がトナーにより現像し、トナー像とする。その後、このトナー像は感光体から用紙上に転写され、用紙上のトナー像は定着装置により用紙に定着される。
画像形成装置がニ成分現像剤を使用するものである場合、上記の現像装置は、現像槽内にトナーとキャリアとからなるニ成分現像剤を収容している。現像動作により現像槽内のトナーが消費されると、現像槽へはトナー補給装置、例えばトナーホッパーからトナーが補給される。この場合、現像槽内のトナー濃度は、現像槽に設けられた透磁率センサーからなるトナー濃度センサーにて監視されており、トナー濃度が規定濃度から低下すると、規定濃度となるようにトナーホッパーのトナー補給動作が制御される。
また、現像槽内には現像剤を攪拌する、例えば攪拌スクリューもしくは攪拌ローラからなる攪拌部材が設けられている。現像槽内の現像剤は、攪拌部材にて攪拌されることにより帯電量が増加する一方、攪拌されずに放置されていると放電により帯電量が減少する。
ここで、現像槽の攪拌部材は画像形成装置による印刷動作が開始されると回転を開始し、現像剤を攪拌する。これにより、現像槽のトナーの帯電量は、図6に示すように、印刷動作の開始当初は少なく、連続印刷により印刷枚数が増加するに従って増加し、印刷枚数が所定枚数に達すると安定する。このため、トナー濃度センサーによる現像槽内のトナー濃度の検出は、連続印刷枚数が所定枚数に達するまではトナー濃度を正確に検出することができない。
そこで、従来の現像装置では、トナーホッパーから現像槽へのトナー補給を、現像槽におけるトナーの帯電量の安定前は第1のトナー補給モードにて行い、現像槽におけるトナーの帯電量の安定後は第2のトナー補給モードにて行うように、トナー補給モードを切り替えている。第1のトナー補給モードは、例えば、印刷される画像からトナー消費量を計算し、そのトナー消費量を補う量のトナーを補給するようにしたものである。第2のトナー補給モードは、上記トナー濃度センサーにて検出される現像槽のトナー濃度が適正濃度となるようにトナー補給を行うものである。
例えば、特許文献1では、ニ成分現像剤を使用する構成において、画素画像信号の各画素の出力レベルを積算することによって得られたビデオカウント数に基づいてトナーを補給する第1のトナー補給モード、および透磁率センサーにて検出されるトナー濃度に基づいてトナーを補給する第2のトナー補給モードを備えている。そして、コピー動作開始時には第1のトナー補給モードを使用し、ニ成分現像剤の見かけの透磁率が安定した場合に第2のトナー補給モードによるトナー補給に切り替えるようになっている。
一方、特許文献2では、ニ成分現像剤を使用する構成において、トナー濃度センサーの検出値から求められるトナー補給量を、トナーの消費量に影響する画像形成領域の大きさ、装置内の温度、装置内の湿度、感光体ドラムの駆動回数および転写回数等をパラメータとするトナーの減少条件に基づいて補正するようになっている。
特開平5−27596(平成5年2月5日公開) 特開平8−146751(平成8年6月7日公開)
上記特許文献1に記載の構成では、印刷画像からトナー消費量を計算し、そのトナー消費量を補う量のトナーを補給する第1のトナー補給モードと、トナー濃度センサーにて検出される現像槽のトナー濃度に基づいてトナー補給を行う第2のトナー補給モードとを切り替えている。基本的には、トナー濃度センサーにより現像槽のトナー濃度を安定に検出できる状態になれば、第2のトナー補給モードのみによりトナー補給を制御するようになっている。
上記第1のトナー補給モードから第2のトナー補給モードへの切り替えは、例えば連続印刷枚数が規定枚数を超えるか否かにより行うことができる。すなわち、攪拌部材は印刷動作に伴って回転駆動されるので、連続印刷枚数が規定枚数を超えれば、規定枚数を超える連続印刷期間中の攪拌部材の回転により、現像剤は十分に攪拌され、トナーの帯電量は安定域に到達したものと見なすことができる。したがって、連続印刷枚数が規定枚数を超えるまでは第1のトナー補給モードによるトナー補給を行い、連続印刷枚数が規定枚数を超えてからは第2のトナー補給モードによるトナー補給を行うようにしておけばよい。
しかしながら、連続印刷枚数が10枚以下となるようなジョブが続いた場合、それらジョブを行っている期間中は第1のトナー補給モードによるトナー補給、すなわちトナー消費量の予測値に基づくトナー補給が継続して行われ、第2のトナー補給モードによるトナー補給、すなわちトナー濃度センサーの実測値に基づくトナー補給は行われない。このため、現像槽内の目標とするトナー濃度に対する現像槽内の実際のトナー濃度のずれが大きくなる恐れがあるという問題点を有している。
したがって、本発明は、現像槽(現像器)のトナー濃度を常に適正な状態に維持し、これにより良好な印刷画像を得ることができる現像装置、画像形成装置、トナー補給方法、プログラムおよび記録媒体の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の現像装置は、トナーおよびキャリアを含むニ成分現像剤を使用し、前記現像剤を攪拌する攪拌部材を有し、潜像担持体に形成された静電潜像を前記トナーにより現像する現像器と、この現像器にトナーを補給するトナー補給器と、前記現像器内における現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサーと、画像が印刷される場合の現像動作に伴うトナー消費量を前記画像から算出するトナー消費量算出手段と、前記トナー消費量を積算して積算トナー消費量を求める積算トナー消費量算出手段と、第1のトナー補給モードとして、前記積算トナー消費量に基づいて前記トナー補給器によるトナー補給動作を制御するトナー濃度制御手段とを備えている現像装置において、前記第1のトナー補給モードの継続した実行量に基づいて、トナー濃度調整処理が必要か否かを判定する判定手段を備え、前記トナー濃度制御手段は、前記判定手段にて前記トナー濃度調整処理が必要と判定された場合に、前記トナー濃度調整処理として、現像動作が行われていない非現像時に、前記攪拌部材を作動させた後に、前記トナー濃度センサーの検出トナー濃度に基づき前記トナー補給器のトナー補給動作を制御することを特徴としている。
また、本発明のトナー補給方法は、トナーおよびキャリアを含むニ成分現像剤を使用し、前記現像剤を攪拌する攪拌部材を有し、潜像担持体に形成された静電潜像を前記トナーにより現像する現像器に対するトナー補給動作を、第1のトナー補給モードとして、画像が印刷される場合の現像動作に伴うトナー消費量を前記画像から算出し、前記トナー消費量を積算して求めた積算トナー消費量に基づいて制御するトナー補給方法において、前記第1のトナー補給モードの継続した実行量に基づいて、トナー濃度調整処理が必要か否かを判定し、前記判定において前記トナー濃度調整処理が必要と判定された場合に、前記トナー濃度調整処理として、現像動作が行われていない非現像時に、前記攪拌部材を作動させた後に、前記トナー濃度センサーの検出トナー濃度に基づき前記トナー補給動作を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、第1のトナー補給モードにおいて、画像が印刷される場合の現像動作に伴うトナー消費量が前記画像から算出され、前記トナー消費量を積算して積算トナー消費量が求められ、この積算トナー消費量に基づいて、現像器に対するトナー補給動作が制御される。また、第1のトナー補給モードの継続した実行量に基づいて、トナー濃度調整処理が必要か否かが判定され、この判定においてトナー濃度調整処理が必要と判定された場合に、トナー濃度調整処理として、現像動作が行われていない非現像時に、攪拌部材を作動させた後に、トナー濃度センサーの検出トナー濃度に基づき現像器へのトナー補給動作が制御される。
ここで、第1のトナー補給モードでは、例えば積算トナー消費量が所定量に達した場合に、その所定量の積算トナー消費量を補うようにトナーが補給される。また、上記の第1のトナー補給モードの継続した実行量とは、例えば第1のトナー補給モードを継続して行った場合の実行回数や実行時間であり、具体的には例えば画像の現像枚数(印刷枚数)である。また、トナー濃度調整処理において、トナー濃度センサーの検出トナー濃度に基づく現像器へのトナー補給動作は、現像器内のトナー濃度が適正値となるように制御される。
上記のように、トナー濃度調整処理を行う構成によれば、第1のトナー補給モードが継続して行われたために、すなわちトナー消費量の予測に基づくトナー補給動作が継続して行われたために、現像器内のトナー濃度が適正値(目標値)から大きくずれる事態を防止することができる。これにより、現像器内のトナー濃度を常に適正な状態に維持し、良好な印刷画像を得ることができる。
上記の現像装置は、前記第1のトナー補給モードから第2のトナー補給モードへの切り替えタイミングを検出する検出手段を備え、前記トナー濃度制御手段は、前記切り替えタイミングが検出された場合に、第2のトナー補給モードとして、前記トナー濃度センサーにより検出されるトナー濃度に基づいて前記トナー補給器によるトナー補給動作を制御する構成としてもよい。
上記の構成によれば、検出手段は、第1のトナー補給モードと第2のトナー補給モードとの切り替えタイミングを検出し、トナー濃度制御手段は、検出手段にて前記切り替えタイミングが検出された場合に、第2のトナー補給モードとして、トナー濃度センサーにより検出されるトナー濃度に基づいて前記トナー補給器によるトナー補給動作を制御する。
ここで、現像剤は十分に攪拌されることにより帯電量が安定し、攪拌が不十分な状態では帯電量が不安定である。この帯電量が不安定な状態では、トナー濃度センサーの検出結果に基づくトナー濃度制御は不正確となる。したがって、第1のトナー補給モードと第2のトナー補給モードとの切り替えタイミングは、現像器内の現像剤の帯電量が安定するタイミングであり、例えば現像動作に伴って駆動される現像器の攪拌部材の連続駆動時間が所定時間に到達するタイミングに設定される。
上記の現像装置において、前記トナー濃度制御手段は、前記第1のトナー補給モードにおいて、前記積算トナー消費量が所定値に到達した場合に、その積算トナー消費量を補う量のトナーを前記トナー補給器から前記現像器に補給させるものであり、前記トナー濃度調整処理において、前記トナー濃度センサーの検出トナー濃度が適正値よりも高い場合に、前記積算トナー消費量算出手段による積算トナー消費量の値を少なくする方向に修正させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、トナー濃度調整処理において、トナー濃度センサーの検出トナー濃度が適正値よりも高い場合、積算トナー消費量算出手段による積算トナー消費量の値は少なくする方向に修正される。したがって、トナー濃度調整処理が行われた後に、第1のトナー補給モードが行われた場合、積算トナー消費量はトナー補給器から現像器にトナー補給を行うための所定値に到達し難くなる。これにより、現像器内のトナー濃度は、適正値よりも高い状態から適正値に近づく方向に修正され易くなる。なお、上記修正は、トナー濃度センサーにて検出された検出トナー濃度のうち、トナー濃度の適正値を超える分に相当するトナー量を差し引く処理を行うことが好ましい。
上記の現像装置において、前記検出手段は、第1のトナー補給モードから第2のトナー補給モードへの前記切り替えタイミングを画像の連続現像枚数が所定枚数に到達したか否かにより検出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、検出手段は、第1のトナー補給モードから第2のトナー補給モードへの切り替えタイミングを画像の連続現像枚数が所定枚数に到達したか否か、例えば連続現像枚数(連続印刷枚数)が11枚に到達したか否かにより検出する。したがって、上記切り替えタイミングを正確かつ容易に行うことができる。
なお、連続現像であるか否かは、一つの現像を行ってから次の現像を行うまでの時間が所定時間以内かどうかによって判定することができる。例えば、一つのジョブにおいて複数枚の画像の現像を行う場合には、短い時間の間隔で次々に現像を行うことになるので、連続現像と見なすことができる。
上記の現像装置において、前記判定手段は、第1のトナー補給モードの継続した前記実行量を画像の現像枚数として前記判定動作を行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、判定手段は、第1のトナー補給モードの継続した実行量を画像の現像枚数、例えば現像枚数(印刷枚数)が200枚以上であるか否かにより、トナー濃度調整処理が必要か否かを判定する。したがって、トナー濃度調整処理が必要か否かの判定処理を正確かつ容易に行うことができる。
以上のように、本発明のトナー濃度調整処理を行う構成によれば、第1のトナー補給モードが継続して行われたために、すなわちトナー消費量の予測に基づくトナー補給動作が継続して行われたために、現像器内のトナー濃度が適正値(目標値)から大きくずれる事態を防止することができる。これにより、現像器内のトナー濃度を常に適正な状態に維持し、良好な印刷画像を得ることができる。
図2は本実施の形態における画像形成装置を備えた複合機1の概略の縦断面図である。この複合機1は、原稿送り装置(以下、SPF:Single Pass Feederと称する)2と画像形成装置3を備えている。
画像形成装置3は、SPF2によって搬送された原稿をスキャンして得られた画像データ、あるいは外部から入力された画像データに応じて、記録用紙(シート)にモノクロ画像を形成するものである。この画像形成装置3は、スキャナ部(原稿読取装置)11、プリンタ部12および給紙部13を備えている。
プリンタ部12は、光書込ユニット21、現像ユニット(現像器、現像装置)22、トナーホッパー(トナー補給器、現像装置)31、トナー供給容器32、感光体(潜像担持体)23、帯電器24、クリーナユニット25、転写ユニット26、定着ユニット27、用紙搬送路28、排紙トレイ29および手差しトレイ30を備えている。給紙部13は、給紙カセット41および大容量給紙(LCC)42を備えている。これら給紙カセット41および大容量給紙カセット42は画像形成に使用する記録用紙を収容している。
スキャナ部11は、上面にガラスからなる原稿載置台51を備え、この原稿載置台51の下方に光源ホルダー52、ミラー群53およびCCD(撮像装置)54を備えている。このスキャナ部11では、SPF2から送られてくる原稿をスキャンする場合、光源ホルダー52およびミラー群53を原稿載置台51の一端側の位置に静止させる。この場合、SPF1から原稿が搬送されてくると、光源ホルダー52の光源から原稿に光が照射され、原稿からの反射光がミラー群53を介してCCD54に結像され、CCD54により電子的な画像データに変換される。このような動作を行うため、スキャナ部11の上面の一端部には、読取窓が形成されている。
プリンタ部12において、帯電器24は、感光体23の表面を所定の電位に均一に帯電させる。なお、画像形成装置3では、チャージャ型の帯電器24を用いているが、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を用いることもできる。
光書込ユニット21は、高速印字処理に対応するために、2つのレーザ照射部61a,61bを備えた2ビーム方式を採用しており、照射タイミングの高速化に伴う負担が軽減されている。この光書込ユニット21は、入力された画像データに応じてレーザ照射部61a,61bからレーザ光を照射する。このレーザ光は、ミラー群62a,62b介して、均一に帯電されている感光体23に照射され、感光体23を露光する。これにより、感光体23の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像ユニット22は、感光体23に対向配置されており、感光体23の表面に形成された静電潜像を黒トナーにより顕像化する。クリーナユニット25は、現像・画像転写後に感光体23の表面に残留したトナーを除去・回収する。
転写ユニット26は、静電潜像が有する電荷と逆極性の電界を印加することにより、感光体23の表面に形成されたトナー像を記録用紙上に転写する。例えば、静電潜像が(−)極性の電荷を有している場合には(+)極性の電界を印加する。転写ユニット26は、転写ベルト(搬送ベルト)71、駆動ローラ72、従動ローラ73および転写ローラ74を備えている。転写ローラ74は、感光体23と転写ベルト71との接触部に設けられ、転写電界を印加する。
転写ローラ74は、感光体23のトナー像を記録用紙上に転写するための上記電界を発生する。なお、転写ローラ74は、弾性支持された導電性ローラからなる。転写ローラ74が弾性を有することにより、感光体23と転写ベルト71とが線接触ではなく所定の幅(転写ニップ)を有する面接触とすることができ、用紙へのトナー像の転写効率が向上している。
転写ユニット26は、さらに、除電ローラ75、クリーニングユニット76、除電機構77およびテンションローラ78を備えている。除電ローラ75は、転写領域において上記電界により与えられた電荷を記録用紙から除去するために、転写領域の下流側に設けられている。これにより、次工程への用紙の搬送を円滑に行うことができる。クリーニングユニット76は転写ベルト71のトナー汚れを除去し、除電機構77は転写ベルト71を除電する。除電機構77としては、除電を接地により行うもの、あるいは積極的に上記転写電界の極性とは逆極性の電界を印加するもののいずれであってもよい。テンションローラ78は転写ベルト71にテンションを与えるものである。
定着ユニット27は、記録用紙上に転写されたトナー像を加熱して溶融させ記録用紙上に定着させる。この定着ユニット27は、加熱ローラ81と加圧ローラ82とを備え、加熱ローラ81は熱源を内蔵し、加圧ローラ82は加熱ローラ81に対して所定圧で圧接されている。
排紙トレイ29には、画像が印刷された記録用紙が排出される。なお、この排紙トレイ29に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等)もしくは複数段排紙トレイをオプションとして配置することも可能である。
給紙カセット41および大容量給紙カセット42は、画像形成に使用する記録用紙(シート)を収容するためのものである。高速印刷処理のため、プリンタ部12の下方に配置された給紙カセット41は定型サイズの記録用紙を各々500〜1500枚収納可能である。他方、画像形成装置3の筐体外部に配置された大容量給紙カセット42は、複数の種類の記録用紙を多量に収納可能なものである。手差しトレイ30は、不定型サイズの記録用紙を給紙するためのものである。
図3は、図2に示した複合機1における感光体23の回りの構成を示す概略の模式図である。図23に示すように、現像ユニット22は、現像槽91に透磁率センサーからなるトナー濃度センサー92を備え、現像槽91の内部に現像ローラ93および攪拌ローラ(攪拌部材)94を備えている。また、現像槽91の内部にはトナーとキャリアとからなるニ成分現像剤(図示せず)が収容されている。
現像ローラ93は、現像槽91内のトナーを感光体23に形成された静電潜像にトナーを供給し、静電潜像を現像する。攪拌ローラ94は、現像槽91内においてトナー濃度を均一とするため、および現像剤を帯電させるために、現像剤を攪拌する。
トナーホッパー31は、攪拌ローラ95とトナー補給用スクリュー96とを備えている。トナー攪拌ローラ95はトナーホッパー31内においてトナーを攪拌し、トナー補給用スクリュー96は回転動作によりトナーホッパー31内のトナーを現像ユニット22に補給する。このトナー補給用スクリュー96は、回転量(回転時間)を制御することによりトナー補給量を正確に制御可能となっている。
また、トナーホッパー31には、図2に示したトナー供給容器32からトナーが供給される。トナー供給容器32は、例えば、カートリッジ式であり、円筒形のボトル形状を有し、回転しながら内部のトナーをトナーホッパー31に供給する。
図3の構成において、感光体23は帯電器24により所定電位に帯電され、この感光体23には、光書込ユニット21から、例えばスキャナ部11による読取画像に応じてレーザ光が照射され、読取画像(原稿画像)に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は現像ユニット22の現像ローラ93から供給されるトナーにより現像され、トナー像となる。このトナー像は転写ベルト71と感光体23との間に搬送される記録用紙に転写ローラ74により転写される。記録用紙に転写されたトナー像は、その後、定着ユニット27に送られ、ここで記録用紙に定着された後、複合機1から排出される。
また、トナーホッパー31ではトナー補給用スクリュー96が回転することにより現像ユニット22に対するトナー補給が行われる。トナーホッパー31から現像ユニット22に補給されたトナーは、現像槽91内において攪拌ローラ94により攪拌されてキャリアと混合され、この攪拌により帯電量が増加する。
図1は、本実施の形態の複合機1が備える、トナーホッパー31から現像ユニット22へのトナー補給を制御するための構成を示すブロック図である。図1に示すように、複合機1は、画像処理部110、ピクセルカウント部(トナー消費量算出手段)120、トナー消費量算出部(トナー消費量算出手段)130、トナー濃度センサー92、トナー濃度制御部(トナー濃度制御手段)140、トナーホッパー31および現像ユニット22を備えている。
画像処理部110は、従来周知の構成であり、例えばスキャナ部11にて読み取られた原稿画像の画像信号に所定の画像処理を施して出力画像信号とし、光書込ユニット21へ出力する。
図4はピクセルカウント部120の構成を示すブロック図である。図4に示すように、ピクセルカウント部120は、カウント部121、重み付け演算部122、重み付け計数テーブル123および積算部124を備えている。
カウント部121は、入力された多値画像(例えば16階調または256階調などの多階調の画像)の階調をピクセルごとにカウントする。例えば、各ピクセルの信号値が0〜15の何れかの値をとる16階調の多階調画像の場合、カウント部121は、それぞれのピクセルについて、階調が0〜15の何れであるかをカウントする。
重み付け演算部122は、カウント部121によってピクセルごとにカウントされた階調値に対して、ピクセルごとに重み付けを行う。具体的には、重み付け演算部122は、ピクセルごとに、階調値に対応する重み付け係数を重み付け係数テーブル123から取得するとともに、取得した重み付け係数を階調値に掛け合わせて、ピクセルカウント値を求める。このピクセルカウント値は、ピクセルごとのトナー消費量を示す指標である。重み付け係数テーブル123は、階調値と重み付け係数との対応関係を示すものである。このようにして、ピクセルカウント部120では、カウント部121、重み付け演算部122および重み付け係数テーブル123により、ピクセルごとのピクセルカウント値を求めている。
積算部124は、ピクセルごとに求められたピクセルカウント値の全ピクセルに亘る積算を行う。すなわち、積算部124は、重み付け演算部122により階調値に重み付け係数を掛け合わせたピクセルカウント値を、入力された多値画像の全てのピクセルについて積算し、総ピクセルカウント値を算出する。この場合、積算部124は、1枚の画像のピクセルカウント値を積算して求める。
トナー消費量算出部130は、ピクセルカウント部120で求められたピクセルカウント値(階調データのカウント値)の積算値から、1枚の画像を印刷する場合のトナー消費量を算出する。
トナー濃度制御部140は、トナー消費量算出部130から得られるトナー消費量、トナー濃度センサー92にて検出されるトナー濃度、および積算した印刷枚数に基づいてトナーホッパー31から現像ユニット22へのトナー補給を制御する。
すなわち、トナー濃度制御部140は、複合機1での連続印刷枚数(現像ユニット22での連続現像する画像の枚数)が所定枚数未満の場合には、トナー消費量算出部130にて算出されたトナー消費量に基づくトナー補給制御(第1のトナー補給モード)を行う。すなわち、トナー濃度制御部140は、第1のトナー補給モードにおいて、トナー消費量算出部130にて算出されるトナー消費量(以下、算出トナー消費量と称する)がトナーホッパー31のトナー補給用スクリュー96における1秒間の回転によるトナー補給量に達するごとに、トナー補給用スクリュー96を1秒間回転させる。
また、トナー濃度制御部140は、複合機1での連続印刷枚数(現像ユニット22での連続現像する画像の枚数)が所定枚数(例えば11枚)以上の場合には、トナー濃度センサー92にて検出されるトナー濃度に基づくトナー補給制御(第2のトナー補給モード)を行う。
第2のトナー補給モードにおいて、トナー濃度センサー92によるトナー濃度の検出は、0.5秒間に15回行われ、その平均値を取って現像槽91内のトナー濃度として決定される。このトナー濃度の決定動作は、1秒間に2回の割合で、印刷動作中(現像動作中)継続して行われる。
さらに、トナー濃度制御部140は、連続印刷枚数が所定枚数(例えば11枚)未満の印刷ジョブを継続して行った結果、その積算印刷枚数が所定枚数(例えば200枚)以上となった場合に、トナー濃度センサー92の検出結果に応じて、トナーホッパー31から現像槽91へのトナー補給制御(トナー濃度調整処理)を行う。
図5は複合機1における連続印刷枚数とトナーの帯電量との関係を示す表であり、図6はその関係を示すグラフである。図5および図6から分かるように、連続印刷枚数が11枚に達するとトナーの帯電量がほぼ安定している。したがって、連続印刷枚数が11枚に達して現像槽91での現像剤の攪拌が適切に行われている場合、トナー濃度センサー92によるトナー濃度の検出は通常ほぼ安定すると考えられる。そこで、本実施の形態において、上記所定枚数は11枚(原稿画像11枚の印刷)としている。なお、連続印刷は、一つの印刷を終了してから次の印刷を開始するまでの時間が3秒以内の場合を連続印刷と見なしている。
本実施の形態の画像形成装置3において、トナー濃度センサー92にて検出される現像槽91内のトナー濃度の適正値は6%となっている。なお、一例として、検出トナー濃度が6%のときにおけるトナー濃度センサー92の出力電圧は2.5Vである。したがって、トナー濃度制御部140は、トナー濃度センサー92の出力電圧が2.5Vよりも高くなった場合にトナー補給を開始させ、同出力電圧が2.5Vよりも低くなった場合にトナー補給を停止させる。また、トナー濃度センサー92の出力電圧は、トナー濃度センサー92の制御電圧を変更することにより変化する。そこで、トナー濃度センサー92の制御電圧は、検出トナー濃度が6%のときのトナー濃度センサー92の出力電圧が2.5Vとなるように設定する。また、このような調整を行うために、複合機1は温度センサー(図示せず)および湿度センサー(図示せず)を備えている。上記のような環境変化に伴うトナー濃度センサー92の出力電圧のずれは、現像剤のキャリアが経時変化した場合にも生じるので、そのような場合にもトナー濃度センサー92の制御電圧の調整が行われる。なお、トナー濃度センサー92の上記制御電圧の調整は、トナー濃度制御部140が行うようにしてもよい。
図7は、図1に示したトナー濃度制御部140の構成を示すブロック図である。図7に示すように、トナー濃度制御部140は、上述した第1のトナー補給モードおよび第2のトナー補給モードによるトナー補給制御、並びにトナー濃度調整処理を行うために、トナー補給判定部(トナー濃度制御手段、判定手段、検出手段、積算トナー消費量算出手段)141、トナー消費量カウンタ(積算トナー消費量算出手段)142、印刷枚数カウンタ(検出手段)143、トナーホッパー制御部(トナー濃度制御手段)144および現像ユニット制御部(トナー濃度制御手段)145を備えている。
トナー消費量カウンタ142は、トナー消費量算出部130から得られるトナー消費量を積算する。印刷枚数カウンタ143は、画像形成装置3での印刷枚数(現像ユニット22にて現像された画像の枚数)を積算する。トナー補給判定部141は、画像形成装置3での連続印刷枚数が所定枚数に到達したか否かに応じて、第1のトナー補給モードと第2のトナー補給モードとの何れを行うかを判定する。また、連続印刷の終了後において、積算印刷枚数に基づき、トナー濃度調整処理を行うか否かを判定する。具体的には、積算印刷枚数が200枚以上である場合にはトナー濃度調整処理が必要と判定する一方、積算印刷枚数が200枚未満である場合にはトナー濃度調整処理が不要と判定する。また、これら各モードおよび処理において、トナーホッパー31から現像ユニット22へのトナー補給動作を行うか否か等について判定する。
なお、上記の積算印刷枚数のしきい値を200枚としているのは次に理由による。例えば、A4サイズの用紙に黒ベタで印刷を行った場合、ピクセルカウントによるトナー濃度(T/D)とトナー濃度センサー(透磁率センサー)92にて検出されるトナー濃度(T/D)との最大誤差が±1.5%程度(トナー量にして800mg程度)になるのは、約200枚の印刷行った後である。そして、その程度の誤差の範囲内でトナー補給の要否を判定するのが良好なトナー濃度を維持する上で好ましいからである。
ここで、本実施の形態における、第1および第2のトナー補給モードでのトナー補給量とトナー消費量カウンタ142の積算値との関係、およびトナー濃度調整処理におけるトナー濃度センサー92での検出トナー濃度とトナー消費量カウンタ142の修正値との関係について説明する。
本実施の形態において、第1および第2のトナー補給モードでは、トナーホッパー31のトナー補給用スクリュー96を1秒間回転させてトナーホッパー31から現像槽91にトナー補給を行う。トナー補給用スクリュー96の1秒間の回転により補給されるトナー量は450mgである。このトナー量は、ピクセルカウント部120でのピクセルカウント値に換算すれば、191,650,000に相当する。
また、トナー濃度(T/D)が適正値(6%)である場合の現像槽91内のトナー量は900gであり、初期のトナー濃度(T/D)は6%に設定され、そのときのトナー消費量カウンタ142は0に設定されている。したがって、図8に示すように、印刷の開始と同時にトナー消費量をトナー消費量カウンタ142が積算していき、カウント値が−191,650,000に達した時点で、トナー補給用スクリュー96の1秒間の回転により450mgのトナー補給が行われ、トナー消費量カウンタ142が0にリセットされる。
また、トナー濃度調整処理では、第1のトナー補給モードが継続して行われた結果、印刷枚数カウンタ143のカウント値が200枚に達すると、トナー濃度センサー92の検出トナー濃度に基づくトナー濃度の制御を行われる。
例えば、トナー濃度センサー92による検出トナー濃度(T/D)が5.95%であった場合、トナー濃度の適正値6.00%との差である0.05%はトナー量に換算すると450mgに相当する。そこで、450mg(トナー補給用スクリュー96の1秒間の回転量に相当)のトナー補給を行ってトナー濃度を6%とし、トナー消費量カウンタ142を0にリセットする。
また、トナー濃度センサー92による検出トナー濃度(T/D)が6.02%(>6.00%)であった場合、トナー濃度の適正値6.00%との差である0.02%はトナー量に換算すると180mgに相当する。また、180mgのトナー量はトナー消費量カウンタ142のカウント値に換算すると7,666,000に相当する。そこで、トナー消費量
カウンタ142のカウント値を7,666,000に修正する。この処理は、積算トナー消費量の値を少なくする方向に修正するものである。
上記の構成において、画像形成装置3におけるトナー補給動作を図9のフローチャートに基づいて以下に説明する。
複合機1において、印刷が指示されると(S1)、例えばスキャナ部11にて読み込まれた原稿画像についての印刷動作が開始される(S2)。なお、S2での印刷動作の開始からS13での印刷動作の終了までの期間において、現像ユニット制御部145の制御により、現像ユニット22の攪拌ローラ94は回転駆動されている。
ピクセルカウント部120は印刷する原稿画像のピクセルカウント値を算出し(S3)、トナー消費量算出部130はピクセルカウント部120にて算出されたピクセルカウント値からトナー消費量を算出する(S4)。このトナー消費量は例えば画像1枚分のものである。また、トナー濃度制御部140のトナー補給判定部141は連続印刷枚数を検知する(S5)。ここでは、実際に処理された印刷原稿の枚数を検知する。なお、この連続印刷枚数は、例えば一つのジョブにおいて行われる印刷枚数に相当する。
次に、トナー濃度制御部140のトナー消費量カウンタ142は、処理済みの連続印刷枚数が11枚未満であれば(S6)、トナー消費量算出部130から得られる、原稿画像の1枚印刷ごとのトナー消費量を積算する(S7)。また、トナー濃度制御部140の印刷枚数カウンタ143は、印刷枚数を積算する(S8)。
次に、トナー補給判定部141は、トナー消費量カウンタ142にて積算されるトナー消費量が、トナーホッパー31のトナー補給用スクリュー96における1秒間の回転によるトナー補給量に到達したか否か判定する(S9)。
このS9での判定の結果がNOであればS3に戻る一方、YESであれば、トナー濃度制御部140のトナーホッパー制御部144は、トナーホッパー31のトナー補給用スクリュー96を1秒間だけ回転させる(S10)。また、トナー補給判定部141はトナー消費量カウンタ142を0にリセットする(S11)。
その後、トナー補給判定部141は、連続印刷枚数の印刷が終了したか否かを判定する(S12)。この判定の結果、連続印刷枚数の印刷が終了していなければS1に戻る一方、連続印刷枚数の印刷が終了していれば、印刷を終了し(S13)、その後、トナー濃度調整処理を行う(S14)。なお、連続印刷枚数の印刷が終了したか否かは、先述のように、一つの印刷を終了してから次の印刷を開始するまでの時間が3秒以内であるか否かにより判定する。
また、前記S6の判定において、処理済みの連続印刷枚数が11枚以上であれば、トナー補給判定部141は、トナー濃度センサー92の検出トナー濃度を有効とし(S15)、その検出トナー濃度に基づいてトナーホッパー31からのトナー補給が必要か否かを判定する(S16)。
この判定の結果、トナー補給が必要であれば、トナーホッパー制御部144は、トナーホッパー31のトナー補給用スクリュー96を1秒間だけ回転させる(S17)。その後、トナー補給判定部141は印刷枚数カウンタ143を0にリセットし(S18)、S11に進む。また、S16の判定の結果、トナー補給が不要であれば、トナー補給判定部141は印刷枚数カウンタ143を0にリセットし(S18)、S11に進む。
次に、S14のトナー濃度調整処理について図10に基づいて説明する。図10は、S14のトナー濃度調整処理を示すフローチャートである。
トナー濃度調整処理において、トナー補給判定部141は、印刷枚数カウンタ143によって積算されている積算印刷枚数が200枚以上であるか否か判定する(S31)。この判定の結果、積算印刷枚数が200枚未満であれば処理を終了する一方、積算印刷枚数が200枚以上であれば、トナー濃度制御部140の現像ユニット制御部145は、現像ユニット22の攪拌ローラ95を5秒間回転させる(S32)。なお、この攪拌ローラ95の5秒間回転は、連続印刷を11枚行った場合の攪拌ローラ95の回転量に相当し、現像槽91内の現像剤の帯電量を安定化できるものである。
その後、トナー補給判定部141は、トナー濃度センサー92の検出トナー濃度が適正値としての6%であるか否か判定し(S34)、検出トナー濃度が6%であれば印刷枚数カウンタ143を0にリセットして(S35)処理を終了する。
一方、検出トナー濃度が6%未満であれば(S36)、トナーホッパー制御部144はトナーホッパー31のトナー補給用スクリュー96を回転させて、トナー濃度センサー92にて検出される現像槽91のトナー濃度が6%となるまで、現像槽91へのトナー補給を行わせる(S37)。その後、トナー補給判定部141は、印刷枚数カウンタ143を0にリセットして(S35)処理を終了する。
また、トナー補給判定部141は、検出トナー濃度が6%を超えていれば、トナー消費量カウンタ142のカウント値を修正した後(S38)、印刷枚数カウンタ143を0にリセットして(S35)処理を終了する。
上記S38の処理は、検出トナー濃度が6%を超えているので、第1のトナー補給モードにおいて、トナー消費量カウンタ142のカウント値に基づくトナーの補給を抑制するためのものである。ここでは、例えばトナー消費量カウンタ142のカウント値に対して、6%を超える分のトナー濃度に相当するトナー消費量を減じる処理が行われる。したがって、積算トナー消費量の値は、少なくなる方向に修正される。
以上のように、本実施の形態の複合機1では、第1のトナー補給モードによるトナー補給が長期間継続して行われた場合に、積算印刷枚数が所定枚数(例えば200枚)に達すると、現像槽91内の現像剤を攪拌して帯電量を安定化させた上で、トナー濃度センサー92による検出トナー濃度に基づき、現像槽91のトナー濃度を適正値に調整している。すなわち、トナー消費量の計算値に基づくトナー補給制御が所定期間(所定印刷枚数に渡って)継続して行われた場合には、トナー濃度センサー92による実際のトナー濃度の検知結果に基づくトナー濃度制御を行うようにしている。したがって、連続印刷枚数に拘わらず、すなわち第1のトナー補給モードを長期間継続して行った場合であっても、現像槽91内のトナー濃度を常に適正な状態に維持することができる。これにより、複合機1では良好な印刷画像を得ることができる。
なお、以上の説明においては、複合機1がモノクロタイプのものとして説明しているが、本願発明は、これに限定されず、フルカラータイプの複合機(画像形成装置)に対しても当然適用可能である。この場合、トナー補給の制御は、各色トナーの補給についての制御であり、図4に示したピクセルカウント部120での処理も各色ごとに行われる。また、画像処理部110は、フルカラー画像についての画像処理であり、具体的には入力信号処理部、領域分離処理部、色補正・黒生成処理部、ズーム変倍処理部、空間フィルタ処理部および中間調補正処理部といった従来周知の機能部を備えることになる。
最後に、本発明の現像装置を備えた複合機1に含まれる各ブロック(ピクセルカウント部120、トナー消費量算出部130、トナー濃度制御部140)は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、複合機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである複合機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記複合機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、複合機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の構成は、ニ成分現像剤にて現像を行う現像装置を備えた電子写真方式の各種印刷装置(画像形成装置)に適用可能である。
本発明の実施の形態における複合機の構成を示すものであって、トナーホッパーから現像ユニットへのトナー補給を制御するための構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における現像装置を備えた複合機の概略の縦断面図である。 図2に示した複合機における感光体の周りの構成を示す模式図である。 図1に示したピクセルカウント部の構成を示すブロック図である。 図2に示した複合機における連続印刷枚数とトナーの帯電量との関係を示す説明図である。 図2に示した複合機における連続印刷枚数とトナーの帯電量との関係を示すグラフである。 図1に示したトナー濃度制御部の構成を示すブロック図である。 第1のトナー補給モードにおけるトナー補給量と図7に示したトナー消費量カウンタの積算値との関係、およびトナー濃度調整処理におけるトナー濃度センサーでの検出トナー濃度と図7に示したトナー消費量カウンタの修正値との関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態における現像装置のトナー濃度の制御動作を示すフローチャートである。 図9に示したS14のトナー濃度調整処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機
22 現像ユニット(現像器、現像装置)
23 感光体(潜像担持体)
31 トナーホッパー(トナー補給器、現像装置)
91 現像槽
92 トナー濃度センサー
93 現像ローラ
94 攪拌ローラ(攪拌部材)
96 トナー補給用スクリュー
120 ピクセルカウント部(トナー消費量算出手段)
130 トナー消費量算出部(トナー消費量算出手段)
140 トナー濃度制御部(トナー濃度制御手段)
141 トナー補給判定部(トナー濃度制御手段、判定手段、検出手段、積算トナー消 費量算出手段)
142 トナー消費量カウンタ(積算トナー消費量算出手段)
143 印刷枚数カウンタ(検出手段)
144 トナーホッパー制御部(トナー濃度制御手段)
145 現像ユニット制御部(トナー濃度制御手段)

Claims (9)

  1. トナーおよびキャリアを含むニ成分現像剤を使用し、前記現像剤を攪拌する攪拌部材を有し、潜像担持体に形成された静電潜像を前記トナーにより現像する現像器と、
    この現像器にトナーを補給するトナー補給器と、
    前記現像器内における現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサーと、
    画像が印刷される場合の現像動作に伴うトナー消費量を前記画像から算出するトナー消費量算出手段と、
    前記トナー消費量を積算して積算トナー消費量を求める積算トナー消費量算出手段と、
    第1のトナー補給モードとして、前記積算トナー消費量に基づいて前記トナー補給器によるトナー補給動作を制御するトナー濃度制御手段とを備えている現像装置において、
    前記第1のトナー補給モードの継続した実行量に基づいて、トナー濃度調整処理が必要か否かを判定する判定手段を備え、
    前記トナー濃度制御手段は、前記判定手段にて前記トナー濃度調整処理が必要と判定された場合に、前記トナー濃度調整処理として、現像動作が行われていない非現像時に、前記攪拌部材を作動させた後に、前記トナー濃度センサーの検出トナー濃度に基づき前記トナー補給器のトナー補給動作を制御することを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1のトナー補給モードから第2のトナー補給モードへの切り替えタイミングを検出する検出手段を備え、
    前記トナー濃度制御手段は、前記検出手段にて前記切り替えタイミングが検出された場合に、第2のトナー補給モードとして、前記トナー濃度センサーにより検出されるトナー濃度に基づいて前記トナー補給器によるトナー補給動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記トナー濃度制御手段は、前記第1のトナー補給モードにおいて、前記積算トナー消費量が所定値に到達した場合に、その積算トナー消費量を補う量のトナーを前記トナー補給器から前記現像器に補給させるものであり、前記トナー濃度調整処理において、前記トナー濃度センサーの検出トナー濃度が適正値よりも高い場合に、前記積算トナー消費量算出手段による積算トナー消費量の値を少なくする方向に修正させることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記検出手段は、第1のトナー補給モードから第2のトナー補給モードへの前記切り替えタイミングを画像の連続現像枚数が所定枚数に到達したか否かにより検出することを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  5. 前記判定手段は、第1のトナー補給モードの継続した前記実行量を画像の現像枚数として前記判定動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. トナーおよびキャリアを含むニ成分現像剤を使用し、前記現像剤を攪拌する攪拌部材を有し、潜像担持体に形成された静電潜像を前記トナーにより現像する現像器に対するトナー補給動作を、第1のトナー補給モードとして、画像が印刷される場合の現像動作に伴うトナー消費量を前記画像から算出し、前記トナー消費量を積算して求めた積算トナー消費量に基づいて制御するトナー補給方法において、
    前記第1のトナー補給モードの継続した実行量に基づいて、トナー濃度調整処理が必要か否かを判定し、
    前記判定において前記トナー濃度調整処理が必要と判定された場合に、前記トナー濃度調整処理として、現像動作が行われていない非現像時に、前記攪拌部材を作動させた後に、前記トナー濃度センサーの検出トナー濃度に基づき前記トナー補給動作を制御することを特徴とするトナー補給方法。
  8. 請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置の前記の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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