JP2008145328A - スライダの検査方法および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライダへの影響を抑えながら、スライダの外観検査を効率的におこなう。
【解決手段】スライダを、複数個の矩形状のスライダが長手方向に一列に配列されたローバーの状態で検査する方法は、ローバーBの長手方向両側端面を除くスライダの4つの面を各々始点としてスライダの外側に延びる4つの法線ベクトルのうち、第1の面M1から延びる第1の法線ベクトルV1と、第1の面M1と隣接する第2の面M2から延びる第2の法線ベクトルV2とがともに鉛直方向上向きの成分を持つようにローバーBを支持する支持ステップと、第1の検査手段11によって、支持されたローバーのスライダの第1の面M1を光学的に検査するとともに、第2の検査手段12によって第2の面M2を光学的に検査する検査ステップと、を有している。
【選択図】図3

Description

本発明はスライダの検査方法および検査装置に関し、特に、スライダをローバーの状態で光学的に検査する方法に関する。
スライダは、アルティックなどのセラミクスウエハに薄膜技術を用いて記録再生素子を形成し、そのウエハを、媒体対向面となるべき面が長手方向に一列に配列したローバーに切り出し、さらにローバーを個々のスライダに切り出すことによって形成される。ウエハ上に記録再生素子を形成する際には、ウエハの成膜面に各スライダの番号を付記しており、スライダおよびローバーはこの番号によって管理される。スライダはウエハからの切断後、ローバーの状態で、数回にわたり光学顕微鏡等による外観検査を受ける。スライダがヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)に組込まれた最終段階だけで検査をおこなうと、歩留まり損が大きく、原因究明も有効におこなうことができない。そこで、各工程での不良発生の割合を把握し、原因究明、改善につなげるために、ローバーの状態での検査が非常に重要である。
外観検査の対象は主に、媒体対向面またはラッピングによって媒体対向面となるべき面(以下、第1の面という。)へのごみの付着や欠落箇所のチェックであるが、スライダ番号は成膜面に付記されているため、第1の面を検査する際には成膜面も同時に検査する必要がある。また、ローバーの工程管理上、工程ごとにスライダ番号を確認する必要があり、実際に検査をおこなう機会は第1の面よりもむしろ成膜面の方が多い。スライダ番号の確認も顕微鏡によっておこなわれる。スライダの特定にはウエハ番号とスライダ番号の2つが必要となるが、ウエハ番号は成膜面の反対側の面(ウエハ裏面)に付記されることもあり、その場合は、第1の面を含めて計三面を顕微鏡で検査する必要がある。なお、本明細書では、スライダの検査とは第1の面等の点検検査、外観の状態検査だけでなく、スライダ番号やウエハ番号の確認をおこなうだけの作業も含む。
ところで、ローバーは非常に脆弱なため、通常は、ケース(トレイ)に入れて、保管および移動がおこなわれる。図7は従来用いられてきたトレイの一例を示す。トレイ121は枠体からなり、複数のローバーが同時に収納できるようになっている。トレイの対向する2辺には段差123が設けられ、ローバーBは段差123に保持される。スライダ番号は上述のとおり頻繁にチェックされるため、ローバーBは、スライダ番号が見やすいように、スライダ番号が付記された成膜面を上向きにして収納される。
第1の面の外観検査をおこなうときは、まずトレイに入れた状態でスライダ番号を光学顕微鏡でチェックする。ウエハ番号がウエハ裏面に付記されているときは、トレイをひっくり返してウエハ番号を確認する。次にトレイからローバーを1つずつ、ピンセットを使って取り出し、光学顕微鏡を備えた検査台に移動し、第1の面の検査をおこなう。しかし、この検査の質および効率は、作業者のスキル(位置決め、検査時間等)に大きく依存し、作業者によるばらつきが大きい。脆弱なローバーを取り扱うため、ローバーを取り出し、検査した後トレイに戻す作業は高度な熟練を要し、失敗してローバーを破損してしまったり、コンタミなどが付着することも多く、歩留まりの悪化や検査の長時間化の原因となっていた。第1の面に欠陥が見つかった場合、そのスライダを特定するため、そのままローバーを90度傾けスライダ番号を再度チェックすることもあり、不良品が多いと検査時間がさらに長くなる。検査時間を短縮するためには作業者の数を増やさなければならない。
このような問題を解決するため、これまでもスライダの検査方法の合理化を図る努力がなされてきた。特許文献1には、スライダを複数方向から検査する方法が開示されている。具体的には、多数のスライダを回転する支持体の外周面に固定し、支持体を回転させながらスライダの向きを変え、固定カメラで外観検査をおこなう。スライダを固定する方法として、あらかじめスライダをテープに固定し、テープを支持体に巻きつけることも記載されている。
特許文献2には、鏡を使ってスライダの複数の面を同時に検査する方法が開示されている。具体的には、検査対象であるスライダの側方に45度の角度の鏡を設置する。鏡を光学顕微鏡の視野内に設置すれば、光学顕微鏡の視野にはスライダとともに、鏡に映ったスライダ側方の様子が写し出され、スライダの正面だけでなく側方の様子を同時に検査することができる。
特開1993−223534号公報 特開2002−048716号公報
特許文献1,2に記載の技術は、ローバーからスライダを切り出し、切り出されたスライダを改めて専用の支持具に装着する必要があり、作業効率の点で課題がある。支持具に装着する際に接着剤を用いる場合、接着剤がスライダに付着したままになる可能性もあり、スライダの信頼性に影響を及ぼす可能性もある。また、これらの方法ではスライダをローバーの状態で検査することはできない。
本発明は、スライダへの影響を抑えながら、スライダの外観検査を効率的におこなうことのできる検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
本発明のスライダの検査方法は、スライダを、複数個の矩形状のスライダが長手方向に一列に配列されたローバーの状態で検査する方法である。本検査方法は、ローバーの長手方向両側端面を除くスライダの4つの面を各々始点としてスライダの外側に延びる4つの法線ベクトルのうち、第1の面から延びる第1の法線ベクトルと、第1の面と隣接する第2の面から延びる第2の法線ベクトルとがともに鉛直方向上向きの成分を持つようにローバーを支持する支持ステップと、第1の検査手段によって、支持されたローバーのスライダの第1の面を光学的に検査するとともに、第2の検査手段によって第2の面を光学的に検査する検査ステップと、を有している。
このように、ローバーは2つの面が同時に上方を向くような姿勢で支持され、当該2つの面は、各々の方向から別々の検査手段を用いて同時に検査できるため、効率的な検査が可能となる。2つの面を検査するためにローバーをピンセット等の物理的手段で取り扱う必要がなく、トレイに収納された状態でスライダの検査が可能であるため、スライダへの影響も最小限に抑えることができる。
検査ステップは、トレイに支持されたローバーの一つのスライダの第1および第2の面を検査したのち、トレイを長手方向に移動し、別のスライダの第1および第2の面を検査することを含んでいてもよい。
支持ステップは、複数のローバーを、各ローバーの長手方向軸が互いに平行移動の位置となるようにトレイで支持することを含み、検査ステップは、一つのローバーを検査した後、トレイを長手方向と直交する方向に移動し、別のローバーを検査することを含んでいてもよい。
検査ステップは、ローバーの一つのスライダの第1および第2の面を検査したのち、第1および第2の検査手段を長手方向に移動し、別のスライダの第1および第2の面を検査することを含んでいてもよい。
支持ステップは、複数のローバーを、各ローバーの長手方向軸が互いに平行移動の位置となるように支持することを含み、検査ステップは、一つのローバーを検査した後、第1および第2の検査手段を長手方向と直交する方向に移動し、別のローバーを検査することを含んでいてもよい。
第1の検査手段は第1の法線ベクトルの線上に設けられ、第2の検査手段は第2の法線ベクトルの線上に設けられていることが望ましい。
本発明のスライダの検査装置は、スライダを、複数個のスライダが長手方向に一列に配列されたローバーの状態で検査する装置である。スライダの検査装置は、ローバーの長手方向両側端面を除くスライダの4つの面を各々始点としてスライダの外側に延びる4つの法線ベクトルのうち、第1の面から延びる第1の法線ベクトルと、第1の面と隣接する第2の面から延びる第2の法線ベクトルとがともに鉛直方向上向きの成分を持つようにローバーを支持することができるトレイと、第1の法線ベクトルの線上に設けられた第1の検査手段と、第2の法線ベクトルの線上に設けられた第2の検査手段と、を有している。
本検査装置を用いることによって、上述のスライダの検査方法を好適に実施することができる。
以上説明したように、本発明によれば、スライダへの影響を抑えながら、スライダの外観検査を効率的におこなうことのできる検査方法および検査装置を提供することができる。
まず、本発明の実施形態の一つであるスライダ検査装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るスライダ検査装置の全体構成図である。図2は、図1の2−2線に沿ったスライダ検査装置の断面図である。図3は、図2のA部の部分詳細図である。図4は、図1の4−4線からみたスライダ検査装置の上面図である。各図は、ローバーが収納された状態を示している。
図1を参照すると、トレイ16は内側が開口とされた枠体からなり、枠体の対向する2辺には複数の段差17が設けられている。枠体は、スライダの静電破壊防止のため、炭素含有プラスチックでできている。ローバーBの収納スペースが確保されていれば、トレイ16に底板(図示せず)が設けられていてもよい。段差17は、図2に示すように、表面が水平方向に対して角度θで傾斜した当接面18を有している。ローバーBは、両側の端部E1,E2が当接面18に当接することによってトレイ16に支持される。当接面18の角度θは、例えば30度〜60度の間から選択される。段差17の深さは、カメラ11,12(後述)がトレイ16に接触しないように、ローバーBをトレイ16に設置したときに、ローバーBの上端部がトレイ16から突き出すように設定されている。トレイ16は、真空チャックでローバーBを固定する機能を有していてもよい。
トレイ16は複数個のローバーBを互いに平行移動の位置関係で保持することができる。ローバーB間の間隔は、カメラ11,12が隣接するローバーBに誤って接触しないように、適切に設定されている。
トレイ16はローバーBを保管する機能も有している。トレイ16はスライダ製造工程の多くの期間は単独で用いられ、スライダの外観検査が必要となったときのみ、スライダ検査装置1に組込まれる。
トレイ16は、図示しない移動手段によってローバーBの長手方向x、ローバーBの配列方向y、および鉛直方向zに動くことができる。
ローバーBは複数個の矩形状のスライダSが長手方向xに一列に配列されたバーである。したがって、各スライダSは、隣接するスライダSと接する2つの面を除く4つの面M1〜M4が外部から視認できる状態にある。ローバーBは、その長手方向xの両側端面が段差17に支持されており、スライダSの4つの面M1〜M4は、外部から視認できる状態でトレイ16の中空部に保持される。図3を参照すると、第1の面M1はスライダの媒体対向面、または媒体対向面となるべき面(ラッピングが行われる前の面)である。第2の面M2はウエハの成膜面である。第3の面M3は媒体対向面の裏面である。第4の面M4はウエハの成膜面の裏面である。
ここで、図3に示すように、この4つの面M1〜M4を各々始点としてスライダSの外側に延びる4つの法線ベクトルV1〜V4を考える。第1の法線ベクトルV1は第1の面M1から延びるベクトルである。第2の法線ベクトルV2は第2の面M2から延びるベクトルである。第2の法線ベクトルV2は水平面に対して角度θで傾斜している。第3の法線ベクトルV3は第3の面M3から延びるベクトルである。第4の法線ベクトルV4は第4の面M4から延びるベクトルである。ローバーBを図3の向きでトレイ16に支持させると、第1の法線ベクトルV1および第2の法線ベクトルV2はともに鉛直方向上向きの成分を持つ。これによって、後述するように、ローバーBをトレイ16に収納した状態で、スライダSの媒体対向面と成膜面とを同時に観察することができる。
第1の法線ベクトルV1の線上には第1のカメラ11が設けられている。第1のカメラ11はスライダSの第1の面M1(媒体対向面)を撮影することができる。第1のカメラ11は、一つのスライダSの第1の面M1全体と素子(ポール)周辺とを、各々適切な倍率で検査できるように、200倍と500倍の2つの倍率を切り替えることができる。
第2の法線ベクトルV2の線上には第2のカメラ12が設けられている。第2のカメラ12はスライダSの第2の面M2(成膜面)を撮影する。第2のカメラ12は、一つのスライダSの成膜面全体を検査できるように、200倍の倍率で検査することができる。
第1のカメラ11および第2のカメラ12は、例えばCCD(Charge-Coupled Device)を搭載したデジタルカメラを用いることができるが、これに限定されず、顕微鏡その他の任意の光学的検査手段を用いることができる。第1のカメラ11は必ずしも第1の法線ベクトルV1の線上に設けられている必要はなく、第1の面M1を適切に撮影できれば第1の法線ベクトルV1から多少ずれていてもよい。第2のカメラ12についても同様である。倍率は上記のものに限定されず、可変倍率であってもよい。第1のカメラ11および第2のカメラ12は、図示しない移動手段によってローバーBの長手方向x、カメラの光軸方向y’およびこれらと直交する方向z’に移動することができる。カメラの光軸方向y’への移動はカメラの焦点調整に用いることができる。なお、座標軸x−y’−z’はカメラ11,12毎に異なり、カメラ12の場合光軸方向y’と方向yが角度θをなし、カメラ11の場合光軸方向y’と方向zが角度θをなしている。
各カメラ11,12は画像表示装置15に接続されている。画像表示装置15は、各カメラ11,12で撮像したデータを、一画面を分割するなどの手法によって同時に表示することができる。カメラ11,12および画像表示装置15は、画像処理および画像表示用の計算機(図示せず)に接続されていてもよい。
次に、以上説明した検査装置を用いたスライダの検査方法について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
(ステップS1)まず、ウエハから切り出した複数個のローバーBを、図3のように、第1の面M1および第2の面M2を上向きにしてトレイ16に載置する。前述のように、ローバーBは複数個のスライダSが長手方向xに一列に配列されたスライダの集合体である。スライダは概ね直方体形状をなし、一方の面に、媒体対向面、またはラッピングによって媒体対向面が形成されるべき面である第1の面M1が形成されている。複数個のローバーBは、各ローバーBの長手方向軸(方向xに沿って延びるローバーBの中心軸)が互いに平行移動の位置となるようにトレイ16に支持される。
(ステップS2)この状態で、移動手段によってトレイ16を上昇させる。トレイ16は、第1のカメラ11が第1の面M1を、第2のカメラ12が第2の面M2を各々撮像できる位置で停止する。トレイ16の停止後、第1のカメラ11あるいは第2のカメラ12の位置を光軸方向y’に動かして焦点の調整をおこなってもよい。また、第1のカメラ11あるいは第2のカメラ12を方向x,z’に動かして撮像位置を微調整してもよい。
(ステップS3)第1,第2のカメラ11,12によって検査対象のスライダSの第1の面M1,第2の面M2を光学的に検査する。第1のカメラ11は、倍率を自動操作またはマニュアル操作によって切り替えて、第1の面M1の全体画像と、ポール付近の拡大画像を取得する。全体画像を観察することによって、第1の面M1のスクラッチやコンタミの有無を検査することができる。ポール付近はスライダの機能上特に重要な部位であり、また高倍率での検査が必要とされる部位である。倍率を切り替えて適切な範囲を撮像することによって、検査の精度を向上させることができる。第1のカメラ11での撮像と同時に、第2のカメラ12によって、第2の面M2の全体画像を取得する。第2の面M2はスライダ番号が付記された成膜面である。成膜面にはボンディングパッド(図示せず)も設けられており、洗浄後のコンタミやチッピングが問題となりやすいため、検査の必要性は大きい。この面には、ウエハ番号が付記されている場合もある。なお、同時に画像を取得、あるいは同時に検査するという意味は、厳密に同時刻ということではなく、多少の時間ずれを伴っていてもかまわないことはいうまでもない。
図6は、画像表示装置に表示された各カメラの撮影画像の概念図である。画像表示装置15のディスプレイ画面は3分割され、各区画に、上述した第1の面M1の全体画像(右下)、ポール付近(図中A部)の拡大画像(右上)、および第2の面M2の全体画像(左)が同時に表示される。チッピング等の欠陥部C1,C2は同時に表示され、スライダ番号N1も同時に表示されるので、欠陥の有無と、ローバーまたはスライダの特定が容易である。3つの画像を同時に表示する代わりに、一つ一つの画像をディスプレイ画面全体に順次表示してもよく、2つの画像のみを選択して同時に表示してもよい。
(ステップS4)一つのスライダSの第1および第2の面M1,M2の検査が終了すると、トレイ16を長手方向xに移動し、別のスライダSの第1および第2の面M1,M2を検査する。検査方法はステップS3と同様である。
(ステップS5)一つのローバーBの検査が終了すると、トレイ16を方向yに移動し、別のローバーBを検査する。具体的にはステップS3,S4を繰り返す。
(ステップS6)すべてのローバーBの検査が終了すると、トレイ16を初期位置まで下降させる。
以上説明した検査方法では、検査対象スライダの切替えを、主としてトレイ16の移動によって行ったが、カメラ11,12の移動によっておこなうこともできる。すなわち、ローバーBの一つのスライダSの第1および第2の面M1,M2の検査が終了したら、第1および第2のカメラ11,12を長手方向xに移動し、別のスライダSの第1および第2の面M1,M2を検査してもよい。同様に、検査対象ローバーの切替えも、カメラ11,12の移動によっておこなうことができる。すなわち、一つのローバーBの検査が終了したら、第1および第2のカメラ11,12を方向yに移動し、別のローバーBを検査してもよい。この場合、方向yへの移動は方向y’への移動と、方向z’への移動を組み合わせておこなうことができる。
上記の検査方法では、媒体対向面と成膜面を同時に観察する方法を述べたが、さらにそれ以外の面を同時に観察することもできる。例えば、第3の面M3は、ウエハ裏面側の面(成膜面の裏面)であるが、この面にはウエハ番号が付記されている場合がある。この場合、方法としては以下の2つがある。
第1の方法は、トレイを上下反対にする方法である。すなわち、トレイを図1に示す状態から天地逆にする。この場合、ローバーがトレイから落下しない方策を講じておくことが望ましい。具体的には、ローバーをトレイに設置後、ローバーの上から落下防止用のカバーをかけることが望ましい。あるいは前述の真空吸着など適宜の方法でローバーBを段差17にしっかりと固定してもよい。
第2の方法は、トレイの下側にもカメラを設ける方法である。具体的には、図3に破線で示したように、第3の面M3から延びる第3の法線ベクトルV3の線上に第3のカメラ13を設け、第3のカメラ13によって第3の面M3を検査する。これによって、3台のカメラを用いて、スライダSの第1〜第3の面M1〜M3を同時に検査することが可能となる。さらに、第4の面M4から延びる第4の法線ベクトルV4の線上に第4のカメラ14を設ければ、スライダSの第4の面M4を検査することもできる。この結果、4台のカメラを用いて、第1〜第4の面M1〜M4を同時に検査することが可能となる。第3,第4のカメラ13,14は必ずしも第3,第4の法線ベクトルV3、V4の線上に設けられている必要はなく、第3,第4の面M3、M4を適切に撮影できれば第3,第4の法線ベクトルV3、V4から多少ずれていてもよい。これらの場合、画像表示装置15には必要に応じて第3および第4の面M3,M4の画像情報も同時に表示できることはいうまでもない。なお、第2の方法を用いる場合、トレイ16には底面が設けられていないことが必要である。
以上説明したように、本実施形態のスライダの検査装置および検査方法によれば、効率的かつ信頼性の高い方法で、スライダの多面をローバーの状態で同時に検査することが可能である。すなわち、ローバーはトレイに斜めに収納されるので、同時に2面を検査することができる。このため、ピンセット等の接触により媒体対向面に検査による損傷が生じるおそれが少ない。各面の検査結果を同時に画像表示装置に表示することができるため、不良スライダの特定が容易であり、作業効率も高まる。チッピングやコンタミの不良は、検査する各面で相関がある場合が多いが、各面の検査情報が同時に表示されるためも解析や原因究明も容易となる。作業効率が向上することから、光学顕微鏡を用いた検査装置を多数設置する必要性も減り、作業スペースの削減にも寄与する。
また、本実施形態では、スライダの媒体対向面がほぼ上方を向いた状態でローバーを保管することができる。スライダの媒体対向面を上方に向けた状態での工程は比較的多いため、このようなローバーの保管方法を採用できることはメリットがある。従来は、スライダ番号を頻繁に確認する必要があったことから、それを優先して成膜面を上に向ける方法が取られることが多かった。しかし、本実施形態では、成膜面に付記されたスライダ番号を容易に識別することができるため、成膜面を上に向けて保管する必要性は小さく、プロセス上有利な第1の面を上方に向けた保管が可能となる。
さらに、本発明はローバーの状態ではなく、スライダを単体の状態で1つずつ、あるいは複数のスライダをホルダにバー状に配列した状態で実施することもできる。
本発明に係るスライダ検査装置の全体構成図である。 図1の2−2線に沿ったスライダ検査装置の断面図である。 図2のA部の部分詳細図である。 図1の4−4線からみたスライダ検査装置の上面図である。 本発明に係るスライダの検査方法のフローチャートである。 画像表示装置に表示された各カメラの撮影画像の概念図である。 従来用いられてきたトレイの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 スライダ検査装置
11 第1のカメラ
12 第2のカメラ
13 第3のカメラ
14 第4のカメラ
15 画像表示装置
16 トレイ
17 段差
B ローバー
M1 第1の面
M2 第2の面
M3 第3の面
M4 第4の面
S スライダ
V1 第1の法線ベクトル
V2 第2の法線ベクトル
V3 第3の法線ベクトル
V4 第4の法線ベクトル

Claims (11)

  1. スライダを、複数個の矩形状のスライダが長手方向に一列に配列されたローバーの状態で検査する方法であって、
    前記ローバーの長手方向両側端面を除く前記スライダの4つの面を各々始点として該スライダの外側に延びる4つの法線ベクトルのうち、第1の面から延びる第1の法線ベクトルと、該第1の面と隣接する第2の面から延びる第2の法線ベクトルとがともに鉛直方向上向きの成分を持つように該ローバーを支持する支持ステップと、
    第1の検査手段によって、支持された前記ローバーの前記スライダの前記第1の面を光学的に検査するとともに、第2の検査手段によって前記第2の面を光学的に検査する検査ステップと、
    を有する、スライダの検査方法。
  2. 前記検査ステップは、トレイに支持された前記ローバーの一つのスライダの前記第1および第2の面を検査したのち、該トレイを前記長手方向に移動し、別のスライダの前記第1および第2の面を検査することを含む、請求項1に記載のスライダの検査方法。
  3. 前記支持ステップは、複数の前記ローバーを、各ローバーの長手方向軸が互いに平行移動の位置となるようにトレイで支持することを含み、
    前記検査ステップは、一つの前記ローバーを検査した後、前記トレイを前記長手方向と直交する方向に移動し、別の前記ローバーを検査することを含む、請求項1に記載のスライダの検査方法。
  4. 前記検査ステップは、前記ローバーの一つのスライダの前記第1および第2の面を検査したのち、前記第1および第2の検査手段を前記長手方向に移動し、別のスライダの前記第1および第2の面を検査することを含む、請求項1に記載のスライダの検査方法。
  5. 前記支持ステップは、複数の前記ローバーを、各ローバーの長手方向軸が互いに平行移動の位置となるように支持することを含み、
    前記検査ステップは、一つの前記ローバーを検査した後、前記第1および第2の検査手段を前記長手方向と直交する方向に移動し、別の前記ローバーを検査することを含む、請求項1に記載のスライダの検査方法。
  6. 前記第1の検査手段は前記第1の法線ベクトルの線上に設けられ、
    前記第2の検査手段は前記第2の法線ベクトルの線上に設けられている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のスライダの検査方法。
  7. 前記検査ステップは、前記スライダの第3の面から延びる第3の法線ベクトルの線上に設けられた第3の検査手段によって、前記第1および第2の面とともに該第3の面を検査することを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載のスライダの検査方法。
  8. 前記検査ステップは、前記スライダの第4の面から延びる第4の法線ベクトルの線上に設けられた第4の検査手段によって、前記第1、第2、および第3の面とともに該第4の面を検査することを含む、請求項7に記載のスライダの検査方法。
  9. 前記検査ステップは、検査した前記ローバーの各面の状況を一つの画像表示装置に同時に表示することを含む、請求項1から8のいずれか1項に記載のスライダの検査方法。
  10. 前記ローバーの第1の面は、スライダの媒体対向面、または媒体対向面となるべき面である、請求項1から9のいずれか1項に記載のスライダの検査方法。
  11. スライダを、複数個の矩形状のスライダが長手方向に一列に配列されたローバーの状態で検査する装置であって、
    前記ローバーの長手方向両側端面を除く前記スライダの4つの面を各々始点として該スライダの外側に延びる4つの法線ベクトルのうち、第1の面から延びる第1の法線ベクトルと、該第1の面と隣接する第2の面から延びる第2の法線ベクトルとがともに鉛直方向上向きの成分を持つように該ローバーを支持することができるトレイと、
    前記第1の法線ベクトルの線上に設けられた第1の検査手段と、
    前記第2の法線ベクトルの線上に設けられた第2の検査手段と、
    を有する、スライダの検査装置。
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