JP2008144350A - 制振シート - Google Patents
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Abstract
【課題】既設の水洗家具、電化製品にも容易に取り付けることができ、騒音の発生、特に耳障りな周波数の音の発生を抑制して聴感上優れた防音効果が発揮できる制振シートを提供する。
【解決手段】ゴムあるいは/及びエラストマー組成物からなり、質量が2.5〜8.0kg/m2、硬度(JIS−A)が60〜90、反発弾性率が25〜50%であり、騒音が発生する被取付部材に対して貼り付けられるものとしている。特に、流し台の水槽外周面に備えた結露防止シートの表面に貼り付けるものとして適する。
【選択図】図1
【解決手段】ゴムあるいは/及びエラストマー組成物からなり、質量が2.5〜8.0kg/m2、硬度(JIS−A)が60〜90、反発弾性率が25〜50%であり、騒音が発生する被取付部材に対して貼り付けられるものとしている。特に、流し台の水槽外周面に備えた結露防止シートの表面に貼り付けるものとして適する。
【選択図】図1
Description
本発明は、制振シートに関し、詳しくは、使用時に振動により騒音が発生する機器に貼り付けて騒音を抑えるものであり、特に、台所の流し台の水槽の制振シートとして好適に用いられるものである。
近年、流し台等の水洗家具、洗濯機、エアコン等の電化製品を構成する板材が使用時に振動することによって発生する騒音が問題となっている。
例えば、台所において調理や後片付けを行う際に、食器や鍋、流水が流し台の水槽に当たった際、水槽の金属板が振動し、周囲に音が響き、騒音となる。
また、パソコン、洗濯機等の電化製品では使用時において、内部の冷却用ファンやモーターの回転により発生した振動が電化製品の外枠材や脚に伝わり、騒音が発生する。
このような騒音は、ダイニングやリビングでの会話や、テレビの観賞を妨げる要因となるため、好ましくない。
そこで、使用時における板材の振動を抑制して騒音を防止する目的で、板材の外周面にゴムシート等を取り付けた流し台等が提供されている。
例えば、台所において調理や後片付けを行う際に、食器や鍋、流水が流し台の水槽に当たった際、水槽の金属板が振動し、周囲に音が響き、騒音となる。
また、パソコン、洗濯機等の電化製品では使用時において、内部の冷却用ファンやモーターの回転により発生した振動が電化製品の外枠材や脚に伝わり、騒音が発生する。
このような騒音は、ダイニングやリビングでの会話や、テレビの観賞を妨げる要因となるため、好ましくない。
そこで、使用時における板材の振動を抑制して騒音を防止する目的で、板材の外周面にゴムシート等を取り付けた流し台等が提供されている。
例えば、実公平7−28215号公報(特許文献1)では、図13に示すように、金属製の水槽1の外面に防振ゴムのような防振用弾性シート2を接着させ、この防振用弾性シート2の上から前記水槽の外面に結露防止カバー3を取り付け、前記防振用弾性シート2の全周を含む全体を結露防止カバー3によって覆った水槽体が提供されている。
しかし、特許文献1において防音効果を得るには、防振用弾性シートを水槽の外周面に直接貼り付ける必要がある。そのため、既に表面に断熱材等を備えている流し台や、電化製品等を防音化したい場合には、新たな製品と交換するか、あるいは大掛かりな作業により断熱材を除去して防振用弾性シートを取り付ける必要がある。これらは、非常に煩雑な作業であり、費用的、資源・エネルギー的にも大きな損失を伴う。
具体的には、例えば、流し台の場合、制振シートを備えていない既設の水槽の多くは、断熱材として発泡樹脂等からなる結露防止用シートが接着剤で外周面に直接貼り付けられている。そのため、特許文献1のように制振シートを水槽の外周面に直接貼り付けるには、結露防止用シートを有害な溶剤等を使用して完全に取り除く作業が必要となる。しかし、この作業は狭い流し台の下に入り込んで行う窮屈なもので、健康を害するおそれもあるため、作業者の多大な負担を伴う。また、制振シートを貼り付けられたとしても再度結露防止用シートを貼り付けるという二重の手間も掛かるため、一般家庭において容易に行うことのできるものではない。
さらに、従来の制振シートの多くは、振動の抑制を目的としており、防音を目的としては設計されていない。そのため、どのような制振シートを使用すれば、騒音の発生を抑制することができるか、あるいは、耳障りな周波数領域の音の発生を抑制することができるか等の具体的な聴感上の防音効果については不明であり、実際に防音効果を得られるものとして消費者が積極的に使用できるものとなっていない。
このように、表面に断熱材等を備えている既設の水洗家具及び電化製品にも容易に取り付けることができ、かつ、優れた防音効果を備えた制振シートは未だ提供されていない。
このように、表面に断熱材等を備えている既設の水洗家具及び電化製品にも容易に取り付けることができ、かつ、優れた防音効果を備えた制振シートは未だ提供されていない。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、既設の水洗家具、電化製品にも容易に取り付けることができ、かつ、騒音の発生及び耳障りな周波数の音の発生を抑制して聴感上優れた防音効果が発揮できる制振シートを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ゴムあるいは/及びエラストマー組成物からなり、質量が2.5〜8.0kg/m2、硬度(JIS−A)が60〜90、反発弾性率が25〜50%であり、
騒音が発生する被取付部材に対して貼り付けられることを特徴とする制振シートを提供している。
騒音が発生する被取付部材に対して貼り付けられることを特徴とする制振シートを提供している。
従来、振動を抑制するには、振動する部分の材料の剛性を上げたり、ダンピング(減衰力)を与える等の手法が一般的にとられている。しかし、振動する板材が予め結露防止用シートのような柔軟な物性のものを外周面に備えているような場合には、板材と制振シートの間に非常に柔軟な材料が介在することになるので、制振シート自体の剛性を上げても十分な振動抑制効果を得ることができない。一方、強いダンピングを与えるような材料を用いると、騒音を抑制することはできるが、流し台の水槽の底に鍋や食器が当たる場合のように、衝撃音には1kHz以上の高周波成分が残り、耳障りな音が発生するという問題が発生する。
本発明者は、振動を抑制して騒音の発生を抑制することができることに加えて、耳障りな音を発生させない制振シートについて鋭意研究した。その結果、ゴムあるいは/及びエラストマー組成物からなる制振シートにおいて、硬度、反発弾性率及び質量を一定の範囲に最適化してバランスを保つことにより、振動は効果的に抑制して騒音を防止しながらも、耳障りな周波数領域の音を発生させない制振シートが得られることを知見した。これは、前記範囲の質量と硬度(剛性)により衝撃が与えられて振動した板材の振幅を抑えながらも、前記反発弾性率により高周波数振動の反射を防止して振動系に適度な減衰を付与することができるためである。
具体的には、制振シートの質量を2.5〜8.0kg/m2とし、単位面積あたりの質量として規定している。これは、2.5kg/m2未満であると制振シートが板材の振動を抑制することができず、十分な制振防止効果が得られないからであり、8.0kg/m2を超えても防音効果がさほど向上しないからである。また、8.0kg/m2を超えると発泡樹脂等からなる結露防止用シートの表面に貼り付ける場合に、結露防止用シートに過剰な負荷をかけることになり、剥離や破損が生じやすくなるため、好ましくない。
そのうえ、余剰な材料コストもかかることになる。
質量の下限値は、さらに、3.0kg/m2であることが好ましく、4.5kg/m2であることがより好ましく、5.0kg/m2であることが最も好ましい。
一方、上限値は、7.5kg/m2であることが好ましく、7.0kg/m2であることがより好ましい。
そのうえ、余剰な材料コストもかかることになる。
質量の下限値は、さらに、3.0kg/m2であることが好ましく、4.5kg/m2であることがより好ましく、5.0kg/m2であることが最も好ましい。
一方、上限値は、7.5kg/m2であることが好ましく、7.0kg/m2であることがより好ましい。
硬度(JIS−A)を60〜90としているのは、60未満では剛性が小さくなり十分な制振効果が得られないからであり、90を超えると剛性が大きくなり制振シートが水槽等の湾曲した板材にもなじみにくくなり、制振効果が低下するからである。
硬度(JIS−A)は、JIS K 6253に準拠した方法で測定している。
硬度(JIS−A)は、JIS K 6253に準拠した方法で測定している。
さらに、制振シートの反発弾性率は25〜50%としている。さらに好ましくは30〜40%である。
本発明では、反発弾性率をより小さくして最も高い減衰を付与せず、反発弾性率を前記範囲として「適度な」減衰を付与している。これは、減衰を高め過ぎると、本発明で特に問題としている金属板の振動により発生する1kHz以上の比較的高周波数領域では高い剛性を示すこととなり、高周波振動が制振シート表面で反射し、水槽の振動音が高周波側に寄り、不快な音質として人間の耳に伝わるからである。
そのため、本発明では、反発弾性率が前記範囲となるようにし、減衰を少し低めにして1kHzからそれ以上の高周波数振動帯域の発生を抑制し、耳に優しい音質とすることで聴感上の防音効果を得ることができるようにしている。
具体的には、反発弾性率が25%未満では減衰は大きいが、聴感上高い周波数が残って聞こえるため好ましくなく、50%を超えると響きの収束が遅く感じられ、減衰が小さ過ぎるため好ましくない。
反発弾性率は、JIS K−6255 リュプケ式反発弾性試験により測定している。
本発明では、反発弾性率をより小さくして最も高い減衰を付与せず、反発弾性率を前記範囲として「適度な」減衰を付与している。これは、減衰を高め過ぎると、本発明で特に問題としている金属板の振動により発生する1kHz以上の比較的高周波数領域では高い剛性を示すこととなり、高周波振動が制振シート表面で反射し、水槽の振動音が高周波側に寄り、不快な音質として人間の耳に伝わるからである。
そのため、本発明では、反発弾性率が前記範囲となるようにし、減衰を少し低めにして1kHzからそれ以上の高周波数振動帯域の発生を抑制し、耳に優しい音質とすることで聴感上の防音効果を得ることができるようにしている。
具体的には、反発弾性率が25%未満では減衰は大きいが、聴感上高い周波数が残って聞こえるため好ましくなく、50%を超えると響きの収束が遅く感じられ、減衰が小さ過ぎるため好ましくない。
反発弾性率は、JIS K−6255 リュプケ式反発弾性試験により測定している。
特に、本発明の制振シートは、流し台の水槽外周面に被覆された結露防止用シートの表面に貼り付けられるものであることが好ましい。
結露防止用シートが水槽の外周面に密着固定されている場合には、該結露防止用シートの上に直接貼り付ければよい。また、結露防止用シートを備えているが水槽に固着させていない場合には、制振シートを貼り付ける箇所の結露防止用シートを所定の大きさに切り取り、水槽の底に結露防止用シートを貼り付けた後、その上に制振シートを貼り付けるとよい。
または、水槽の金属面に直接制振シートを貼り付けた後、切り取った結露防止用シートを取り付け、結露防止用シートの切断部分にテープを貼って結露対策を行っても良い。
但し、流し台の水槽では熱湯が使用されることもあり、ステンレス鋼板等の熱伝導性の良い材料に接着するには耐熱性の高い接着剤を使用することが要求されるため粘着テープが使用できない等の理由から、制振シートは結露防止用シートを介して水槽外周面に貼り付けることが好ましい。
結露防止用シートが水槽の外周面に密着固定されている場合には、該結露防止用シートの上に直接貼り付ければよい。また、結露防止用シートを備えているが水槽に固着させていない場合には、制振シートを貼り付ける箇所の結露防止用シートを所定の大きさに切り取り、水槽の底に結露防止用シートを貼り付けた後、その上に制振シートを貼り付けるとよい。
または、水槽の金属面に直接制振シートを貼り付けた後、切り取った結露防止用シートを取り付け、結露防止用シートの切断部分にテープを貼って結露対策を行っても良い。
但し、流し台の水槽では熱湯が使用されることもあり、ステンレス鋼板等の熱伝導性の良い材料に接着するには耐熱性の高い接着剤を使用することが要求されるため粘着テープが使用できない等の理由から、制振シートは結露防止用シートを介して水槽外周面に貼り付けることが好ましい。
本発明の制振シートは、前記流し台の水槽外周面等の被取付部材への貼付領域に応じた形状に切断できるように、一面側の全面に間隔をあけて溝が設けられ、かつ、
前記溝が形成されていない平滑面の他面側に、粘着テープが貼付され、あるいは接着剤が塗布されていることが好ましい。
前記溝が形成されていない平滑面の他面側に、粘着テープが貼付され、あるいは接着剤が塗布されていることが好ましい。
前記のように、被取付部材への貼付面に予め粘着テープを貼付し、あるいは接着剤を塗布して剥離紙で被覆しておき、一般家庭において既に設置されている流し台等の水洗家具、電化製品等の被取付部材に容易に取り付けることができるようにしていることが好ましい。
具体的には、両面粘着テープを用いる場合、既設の流し台等の水洗家具、電化製品に取り付ける場合を考慮し、プライマー処理なしで十分な接着性(粘着性)を有するものであることが好ましい。さらに、流し台の水槽外周面に一度貼り付けた制振シートは、貼り付けた状態で長期間保持されることになるため、貼り合わせた後、長期保存しても接着力の低下が少ないものとすることが好ましい。
そのため、粘着力(直後)が300g/25mm以上、接着力(24時間後)が500g/25mm以上、保持力が5mm以下、ボールタックが40mm以下、経時接着力(片面)が2000g/25mm以上、経時接着力(両面)が1000g/25mm以上とし、十分な接着強度が得られている両面粘着テープ(シート)が好適に用いられる。
そのため、粘着力(直後)が300g/25mm以上、接着力(24時間後)が500g/25mm以上、保持力が5mm以下、ボールタックが40mm以下、経時接着力(片面)が2000g/25mm以上、経時接着力(両面)が1000g/25mm以上とし、十分な接着強度が得られている両面粘着テープ(シート)が好適に用いられる。
なお、前記した各試験は、次の方法により行ったものである。(1)〜(5)は片面側、(6)は両面側の測定であり、(3)以外の測定において、測定幅は25mmとしている。(1)粘着力(直後)
2kgロールで1往復して粘着テープをゴム板(クロロプレンゴム製)に圧着した直後に、剥離角度90度、剥離速度50mm/minでゴム板から剥離した際の粘着力を測定している。
(2)接着力(24時間後)
2kgロールで1往復して粘着テープをゴム板(クロロプレンゴム製)に圧着し、測定雰囲気(温度23℃、湿度65%RH.)中に24時間放置した後、剥離角度90度、剥離速度50mm/minでゴム板から剥離した際の接着力を測定している。
(3)保持力
2kgロールで3往復して粘着テープ(貼付面積25mm×25mm)をステンレス板に圧着し、40℃雰囲気中に20分間放置後に500gの荷重をかけて測定を開始し、24時間後のずれ距離を測定している。
(4)ボールタック
J,DOW氏法により1/32の鋼球を用いて測定している。
(5)経時接着力(片面)
2kgロールで1往復して粘着テープをゴム板(クロロプレンゴム製)に圧着し、70℃雰囲気中に7日間放置した後、測定雰囲気(温度23℃、湿度65%RH.)中にて1時間冷却した後、剥離角度90度、剥離速度50mm/minでゴム板から剥離した際の接着力を測定している。
(6)経時接着力(両面)
両面粘着テープの片面剥離紙を剥がしゴム板に貼り合せた後、70℃雰囲気中に7日間、測定雰囲気(温度23℃、湿度65%RH.)に7日間放置した後、25mm幅に裁断しステンレス板に貼り、2kgロールで1往復してゴム板に圧着し、24時間放置後に、剥離角度90度、剥離速度50mm/minで測定している。
2kgロールで1往復して粘着テープをゴム板(クロロプレンゴム製)に圧着した直後に、剥離角度90度、剥離速度50mm/minでゴム板から剥離した際の粘着力を測定している。
(2)接着力(24時間後)
2kgロールで1往復して粘着テープをゴム板(クロロプレンゴム製)に圧着し、測定雰囲気(温度23℃、湿度65%RH.)中に24時間放置した後、剥離角度90度、剥離速度50mm/minでゴム板から剥離した際の接着力を測定している。
(3)保持力
2kgロールで3往復して粘着テープ(貼付面積25mm×25mm)をステンレス板に圧着し、40℃雰囲気中に20分間放置後に500gの荷重をかけて測定を開始し、24時間後のずれ距離を測定している。
(4)ボールタック
J,DOW氏法により1/32の鋼球を用いて測定している。
(5)経時接着力(片面)
2kgロールで1往復して粘着テープをゴム板(クロロプレンゴム製)に圧着し、70℃雰囲気中に7日間放置した後、測定雰囲気(温度23℃、湿度65%RH.)中にて1時間冷却した後、剥離角度90度、剥離速度50mm/minでゴム板から剥離した際の接着力を測定している。
(6)経時接着力(両面)
両面粘着テープの片面剥離紙を剥がしゴム板に貼り合せた後、70℃雰囲気中に7日間、測定雰囲気(温度23℃、湿度65%RH.)に7日間放置した後、25mm幅に裁断しステンレス板に貼り、2kgロールで1往復してゴム板に圧着し、24時間放置後に、剥離角度90度、剥離速度50mm/minで測定している。
また、前記のように、本発明の制振シートには、切断用の溝を設けていることが好ましい。
例えば、流し台の水槽の外面に貼り付ける場合、国内で既に使用されている流し台の寸法は、およそ奥行320〜630mm、幅500〜1200mmとその寸法範囲が大きく、1枚の制振シートで様々な寸法の流し台全てに対応することは実質的に不可能である。そのため、適当な寸法の複数の制振シートを組合わせて使用する必要がある。
しかしながら、本発明の制振シートは振動抑制の効果を発揮するために、比較的厚く設定して前記質量とすると共に前記硬度を有するものとしているため、一般家庭で使用されるハサミやカッターナイフでは容易に切断することができない。
そのため、前記した溝を設け、切断に必要な部分のみ厚さを小さくし、他の部分は厚さを確保することで、制振性能を低下させることなく、一般家庭において既設の様々な寸法の流し台に合わせて切断することができるものとしている。
例えば、流し台の水槽の外面に貼り付ける場合、国内で既に使用されている流し台の寸法は、およそ奥行320〜630mm、幅500〜1200mmとその寸法範囲が大きく、1枚の制振シートで様々な寸法の流し台全てに対応することは実質的に不可能である。そのため、適当な寸法の複数の制振シートを組合わせて使用する必要がある。
しかしながら、本発明の制振シートは振動抑制の効果を発揮するために、比較的厚く設定して前記質量とすると共に前記硬度を有するものとしているため、一般家庭で使用されるハサミやカッターナイフでは容易に切断することができない。
そのため、前記した溝を設け、切断に必要な部分のみ厚さを小さくし、他の部分は厚さを確保することで、制振性能を低下させることなく、一般家庭において既設の様々な寸法の流し台に合わせて切断することができるものとしている。
前記切断用の溝は、シートの全面に格子状の溝を設け、複数のブロックに分割していることが好ましい。
詳細には、前記溝に囲まれた1つのブロックの一辺の長さが30〜100mm、溝幅が1.5〜3.0mmで、溝の側面がテーパ面とされると共に、4隅に複数の曲率の溝が設けられ、かつ、
シート厚さが1.3mm〜6.0mm、前記溝の底面部分の厚さが0.3〜1.5mmとしていることが好ましい。
詳細には、前記溝に囲まれた1つのブロックの一辺の長さが30〜100mm、溝幅が1.5〜3.0mmで、溝の側面がテーパ面とされると共に、4隅に複数の曲率の溝が設けられ、かつ、
シート厚さが1.3mm〜6.0mm、前記溝の底面部分の厚さが0.3〜1.5mmとしていることが好ましい。
前記した格子状の溝を設けると、所定の大きさに分割されたブロックが薄いゴムブリッジで繋がれている構成となり、制振シートの材料自体の剛性は下げることなく、シート全体として柔軟性を持たせることができる。その結果、制振性能を低下させることなく、曲面形状の板材にも良くなじむようにすることができるため、さらに制振性能を高めることができる。
特に、流し台の水槽底部の外周面は、一般的には湾曲した曲面形状であるため、平板又は一定の曲率をもつ剛性のある制振シートを貼り付けると、長期的には剥がれ落ちるおそれがある。一方、水槽底部へのなじみを良くして剥がれ落ちを防止しようと制振シートの材料自体を柔らかくして、剛性を下げると制振効果が低下するため、前記構成とするのが好ましい。
特に、流し台の水槽底部の外周面は、一般的には湾曲した曲面形状であるため、平板又は一定の曲率をもつ剛性のある制振シートを貼り付けると、長期的には剥がれ落ちるおそれがある。一方、水槽底部へのなじみを良くして剥がれ落ちを防止しようと制振シートの材料自体を柔らかくして、剛性を下げると制振効果が低下するため、前記構成とするのが好ましい。
前記溝は、直線、曲線、波線等として、斜線、格子状、円状等種々の形状、間隔及び方向に設けることができ、三角形、四角形、六角形等の多角形状、丸形状等の種々の形状のブロックを形成することができる。
なかでも、格子状に溝を設け、四角形のブロックとして、所要の大きさに切断しやすくしていることが好ましい。
なかでも、格子状に溝を設け、四角形のブロックとして、所要の大きさに切断しやすくしていることが好ましい。
また、前記のように、制振シートの厚さは、1.3〜6.0mmであることが好ましい。これは、制振シートの厚さが1.3mm未満であると十分な制振性能が得られないおそれがあり、6.0mmを超えると厚くなり過ぎて取り扱いが困難となるからである。溝を設けてブロックに分割する場合には、ブロック部分の厚さである。
前記格子状の溝に囲まれたブロックの大きさは、流し台の水槽底部に使用する場合、曲面に十分になじむ大きさとして、水槽の大きさに対して十分小さいことが好ましく、一辺の長さが30〜100mmであることが好ましい。
前記のように、溝を設ける場合の溝の底面部分のシート厚さは、0.3〜1.5mmであることが好ましく、0.5〜1.0mmであることがさらに好ましい。これは、0.3mm未満であると薄すぎて取り扱い中に破損する恐れがあり、1.5mmを超えると厚くなり過ぎてハサミ等で切断しにくくなるからである。
溝幅は、大型のハサミが使える間隔として、溝底で1.5〜3.0mmであることが好ましい。さらに、溝の側面がテーパ面とされていることが好ましい。詳細には、溝底から制振シート表面までは、30°〜60°の角度の傾斜面とされていることが好ましい。
溝幅は、大型のハサミが使える間隔として、溝底で1.5〜3.0mmであることが好ましい。さらに、溝の側面がテーパ面とされていることが好ましい。詳細には、溝底から制振シート表面までは、30°〜60°の角度の傾斜面とされていることが好ましい。
また、前記のように、制振シートの4隅に位置するブロックの角部に少なくとも1以上の曲率半径を有する溝を設け、複数の端部形状とすることができる構成としていることが好ましい。
前記構成とすれば、貼り付ける板材の端部形状に合わせて制振シートを切断することができる。そのため、被取付部材から制振シートの角部がはみ出すことなく、密着させることができるので、見栄えが良いだけでなく、端部からの制振シートの剥がれも防止することができるので耐久性にも優れる。
前記構成とすれば、貼り付ける板材の端部形状に合わせて制振シートを切断することができる。そのため、被取付部材から制振シートの角部がはみ出すことなく、密着させることができるので、見栄えが良いだけでなく、端部からの制振シートの剥がれも防止することができるので耐久性にも優れる。
一般的に、水槽の4隅は曲率半径で100mm程度のR形状となっているものが多いため、制振シートの角部もこれに対応させて50〜70mmの曲率半径とできるように円弧状の溝を設けていることが好ましい。ただし、制振シート同士を横に並べて貼り付けた場合には、50〜70mmの曲率半径とすると大きな隙間が開くので、制振シートの4隅はより小さな曲率半径としておき、その内側に水槽の四隅に対応した曲率半径50〜70mmの円弧溝を設けて切り取れるようにすると、使用する場所の平面をより多くの面積の制振シートで覆うことができ、見た目にも綺麗な端部処理となる。
前記制振シートは、流し台に適用する場合、水槽外周面に備えた結露防止用シートのできるだけ広い範囲に貼り付け、水槽を構成する金属板全体に質量が付加できるようにすることが好ましい。1箇所に集中して質量を付加すると、質量を付加した部分の外側周囲の鋼板が振動し、十分な制振効果が得られないおそれがある。また、発泡樹脂からなる結露防止用シートの強度は低いため、部分的に質量を付加すると、長期間の使用により結露防止用シートが剥離したり、流し台の下に置いた鍋等の台所用品を出し入れする時に制振シートに接触して結露防止用シートを破損してしまうおそれもあるからである。
さらに、制振シートは、台所の流し台の裏面の底部のみではなく、流し台の側面4面に貼り付けると、より効果的に騒音を抑えることができる。水槽の両側部に備えることにより、防音効果をさらに向上させることができる。また、流し台水槽に連続してステンレス製の調理台がつながっている場合は、該調理台にも制振シートを貼ると振動する水槽と調理台との共振現象を止めることができ、より静かな流し台とすることができる。
さらに、制振シートは、台所の流し台の裏面の底部のみではなく、流し台の側面4面に貼り付けると、より効果的に騒音を抑えることができる。水槽の両側部に備えることにより、防音効果をさらに向上させることができる。また、流し台水槽に連続してステンレス製の調理台がつながっている場合は、該調理台にも制振シートを貼ると振動する水槽と調理台との共振現象を止めることができ、より静かな流し台とすることができる。
以下、前記制振シートを構成するゴムあるいは/及びエラストマー組成物について詳述する。本発明の制振シートは、ゴムあるいは/及びエラストマー成分、充填剤、及び所望の配合剤が配合された組成物からなることが好ましい。
前記ゴムあるいは/及びエラストマー成分としては、イソプレンゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、塩化ビニル、熱可塑性エラストマー(TPE)等の室温で柔軟性を有するゴムあるいはエラストマーが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このなかでも、特に、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムを用いることが好ましい。
このなかでも、特に、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムを用いることが好ましい。
前記熱可塑性エラストマー(TPE)としては、公知の熱可塑性エラストマーを使用できる。
具体的には、例えば、スチレン系エラストマー、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー等が挙げられる。
具体的には、例えば、スチレン系エラストマー、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー等が挙げられる。
前記充填剤としては、ゴムとの相互作用を導く補強効果のあるフィラーとしてカーボンブラックが使用される他、例えばホワイトカーボン(例えば乾式シリカもしくは湿式シリカなどのシリカ系充填剤、ケイ酸マグネシウムなどのケイ酸塩等)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、マグネシウム・シリケート、クレー(ケイ酸アルミニウム)、シラン改質クレー、タルク、もしくは硫酸バリウム(ひ性硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム)などの無機充填剤や、クマロンインデン樹脂、フェノール樹脂、ハイスチレン樹脂、木粉等の有機充填剤が使用できる。
これらは、単独であるいは、2種以上を組合わせて用いることができる。
これらは、単独であるいは、2種以上を組合わせて用いることができる。
なかでも、補強効果、コスト、分散性および耐摩耗性の観点からカーボンブラックを配合すると共に、制振シートに前記した質量を保持させる観点から、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、酸化亜鉛等の比重が高い質量付加材となる充填剤を配合することが好ましい。該質量付加材は価格が低いので、材料コストを上げずに制振シートの厚さを薄くすることができる。これにより、水槽下部の厚さを薄くすることができるので、見映えも良くすることができる。
前記カーボンブラックとしては、例えばFEFカーボン、ISAFカーボン、SAFカーボンまたはHAFカーボンを用いることが好ましく、前記硫酸バリウムとしては微粉末で分散性に優れる沈降性硫酸バリウムを用いることが好ましい。
また、組成物の比重を上げるために、質量付加材として、前記ゴムあるいは/及びエラストマーに、より比重の高い金属粉を混合することもできる。
前記カーボンブラックとしては、例えばFEFカーボン、ISAFカーボン、SAFカーボンまたはHAFカーボンを用いることが好ましく、前記硫酸バリウムとしては微粉末で分散性に優れる沈降性硫酸バリウムを用いることが好ましい。
また、組成物の比重を上げるために、質量付加材として、前記ゴムあるいは/及びエラストマーに、より比重の高い金属粉を混合することもできる。
前記充填剤の配合量は前記した制振シートの物性となるように適宜調整することができるが、本発明では制振シートに所要の質量を付与する必要があるため、従来のゴム材料よりも比重の大きい充填剤を多く配合して比重を高くしていることが好ましい。
配合量は、充填剤の種類によっても異なるが、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して100〜300質量部とするのが好ましい。さらに好ましくは200〜300質量部である。
ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対する充填剤の配合量が100質量部未満であると、制振シートの比重が小さくなるため十分な質量を付与することができず、300質量部を超えると、ゴムあるいは/エラストマー組成物を加硫した後に表面にブルームが発生したり、加硫後のゴムの流れが悪くなって不良を出しやすいためである。
配合量は、充填剤の種類によっても異なるが、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して100〜300質量部とするのが好ましい。さらに好ましくは200〜300質量部である。
ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対する充填剤の配合量が100質量部未満であると、制振シートの比重が小さくなるため十分な質量を付与することができず、300質量部を超えると、ゴムあるいは/エラストマー組成物を加硫した後に表面にブルームが発生したり、加硫後のゴムの流れが悪くなって不良を出しやすいためである。
具体的には、前記充填剤を配合したゴムあるいは/エラストマー組成物の比重は、1.3〜2.3程度の高比重としていることが好ましく、実用的には1.5〜2.0程度とするのがより好ましい。あまりに多量に充填剤をポリマーに混合すると、加硫物の表面にブルームが発生するおそれがあるため好ましくない。
ゴムあるいは/及びエラストマー成分として、エチレン−プロピレンゴムを用いると、充填剤のブルームによる白化を抑えることができる。
ゴムあるいは/及びエラストマー成分として、エチレン−プロピレンゴムを用いると、充填剤のブルームによる白化を抑えることができる。
前記配合剤としては、充填剤のほか、本発明の目的に反しない限り公知のものを用いることができ、用いるゴムあるいは/及びエラストマーの種類や物性に応じて配合剤の種類及び添加量を適宜選択することができる。
具体的には、架橋剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、共架橋剤、老化防止剤、軟化剤、着色剤、防黴剤、抗菌剤、付香剤、難燃剤等が挙げられる。
具体的には、架橋剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、共架橋剤、老化防止剤、軟化剤、着色剤、防黴剤、抗菌剤、付香剤、難燃剤等が挙げられる。
前記架橋剤としては、硫黄、有機含硫黄化合物、有機過酸化物、耐熱性架橋剤、樹脂架橋剤などが挙げられる。なかでも、本発明においては架橋剤として硫黄を用いることが好ましい。
硫黄による架橋、すなわち加硫の場合、コロイド状硫黄及び微粉末硫黄のほか、二塩化硫黄を用いることもできるが、通常回収硫黄を粉砕した微粉末硫黄が使用される。分散性などを改良した表面処理硫黄も適宜使用することができる。また、未加硫ゴムからのブルームを避けるために不溶性硫黄も使用することができる。
硫黄による架橋、すなわち加硫の場合、コロイド状硫黄及び微粉末硫黄のほか、二塩化硫黄を用いることもできるが、通常回収硫黄を粉砕した微粉末硫黄が使用される。分散性などを改良した表面処理硫黄も適宜使用することができる。また、未加硫ゴムからのブルームを避けるために不溶性硫黄も使用することができる。
架橋剤として硫黄を用いる場合、加硫促進剤、加硫促進助剤を配合することができる。本発明においては、硫黄とともに加硫促進剤及び加硫促進助剤を配合することが好ましい。
加硫促進剤としては、無機促進剤または有機促進剤のいずれも用いることができる。
無機促進剤としては、消石灰、酸化マグネシウム、酸化チタンまたはリサージ(PbO)等が挙げられる。
有機促進剤としては、チラウム類、チアゾール類、チオウレア類、ジチオカーバミン酸塩類、グアニジン類およびスルフェンアミド類等が例示される。
加硫促進剤としては、無機促進剤または有機促進剤のいずれも用いることができる。
無機促進剤としては、消石灰、酸化マグネシウム、酸化チタンまたはリサージ(PbO)等が挙げられる。
有機促進剤としては、チラウム類、チアゾール類、チオウレア類、ジチオカーバミン酸塩類、グアニジン類およびスルフェンアミド類等が例示される。
前記加硫促進剤の配合量はゴム成分の物性が十分発揮される量であればよい。通常は無機促進剤の場合はゴム成分100質量部に対して0.5〜15質量部の範囲から選択され、有機促進剤の場合はゴム成分100質量部に対して1〜4質量部の範囲から選択される。
前記加硫促進助剤としては、酸化亜鉛等の金属酸化物;ステアリン酸、オレイン酸もしくは綿実脂肪酸等の脂肪酸;その他従来公知の加硫促進剤が挙げられる。なお、酸化亜鉛等の金属酸化物は前記充填剤としての役割も果たす。
当該加硫促進助剤の配合量はゴム成分の物性が十分発揮される量であればよく、通常はゴム成分100質量部に対して3〜15質量部、好ましくは5〜10質量部の範囲から選択される。
当該加硫促進助剤の配合量はゴム成分の物性が十分発揮される量であればよく、通常はゴム成分100質量部に対して3〜15質量部、好ましくは5〜10質量部の範囲から選択される。
前記老化防止剤としてはアミン類、フェノール類、イミダゾール類、リン類またはチオウレア類等の従来公知のものを使用することができる。
前記老化防止剤の配合量はゴム成分の物性が十分発揮される量であればよく、2種以上を組み合わせることも可能である。通常はゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましく、さらに0.5質量部〜5質量部であることが好ましい。
その他、制振シートの外観を良好にするために樹脂・ゴム用の各種着色剤を配合することが好ましく、流し台の水槽等の水周りに使用される場合には、従来公知の樹脂・ゴム用として用いられる防微剤、抗菌剤を配合すろことが好ましい。
さらに、前記ゴムあるいは/及びエラストマー成分として、ゴムを用いる場合にはゴム用の付香剤を配合してもよい。
ゴム材料は、一般的にいわゆるゴム臭と呼ばれる特有の臭いを有する。特に、天然ゴムはグレードによって強い臭いを有するものがあるほか、ポリマーに配合する各種充填剤、補強剤、油脂、樹脂、老化防止剤や加硫促進剤、加硫剤等のなかにも特有の臭いを有するものがある。そのため、ゴム材料を無臭化するのは困難であるが、付香剤を配合することにより、一定期間ゴム臭を緩和させることができる。
ゴム用の付香剤としては、例えば、川口化学工業のRodo No.0、Rodo No.10等が挙げられる。
付香剤の配合量は、効果を得ることができる量であれば特に限られないが、通常、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し、0.02〜0.5質量部とするのが好ましい。余り強いにおいを望まない場合は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し0.05質量部程度でも効果を得ることができる。
ゴム材料は、一般的にいわゆるゴム臭と呼ばれる特有の臭いを有する。特に、天然ゴムはグレードによって強い臭いを有するものがあるほか、ポリマーに配合する各種充填剤、補強剤、油脂、樹脂、老化防止剤や加硫促進剤、加硫剤等のなかにも特有の臭いを有するものがある。そのため、ゴム材料を無臭化するのは困難であるが、付香剤を配合することにより、一定期間ゴム臭を緩和させることができる。
ゴム用の付香剤としては、例えば、川口化学工業のRodo No.0、Rodo No.10等が挙げられる。
付香剤の配合量は、効果を得ることができる量であれば特に限られないが、通常、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し、0.02〜0.5質量部とするのが好ましい。余り強いにおいを望まない場合は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し0.05質量部程度でも効果を得ることができる。
以上のような成分から以下のようにして本発明の制振シートを製造することができる。
まず、一軸押出機、1.5軸押出機、二軸押出機、オープンロール、ニーダー、バンバリーミキサーまたは熱ロールなどの混練装置を用いて前記各成分を混合することにより前記ゴムあるいは/及びエラストマーの混練物を得る。各成分の混合順序は特に限定されず、全ての成分を一度に混練装置に投入して混合してもよいし、一部の成分を混練装置に投入して予め混練しておき、得られた混合物に残りの成分を添加し混練してもよい。好ましくは、ゴムあるいは/及びエラストマー成分、充填剤、及び他の配合剤を予め混練しておき、得られた混合物に架橋剤、所望により付香剤等を添加し混練する方法がよい。
この混練物の架橋は混練物の成形前または成形後に行っても、また作業時間を短縮するために混練物の成形と同時に行ってもよい。混練物の成形と同時に架橋を行うことにより作製する場合には、所望の金型を加熱し、該加熱した金型内に上記混練物を充填し、圧縮成形(プレス加硫)することにより制振シートを得ることができる。
まず、一軸押出機、1.5軸押出機、二軸押出機、オープンロール、ニーダー、バンバリーミキサーまたは熱ロールなどの混練装置を用いて前記各成分を混合することにより前記ゴムあるいは/及びエラストマーの混練物を得る。各成分の混合順序は特に限定されず、全ての成分を一度に混練装置に投入して混合してもよいし、一部の成分を混練装置に投入して予め混練しておき、得られた混合物に残りの成分を添加し混練してもよい。好ましくは、ゴムあるいは/及びエラストマー成分、充填剤、及び他の配合剤を予め混練しておき、得られた混合物に架橋剤、所望により付香剤等を添加し混練する方法がよい。
この混練物の架橋は混練物の成形前または成形後に行っても、また作業時間を短縮するために混練物の成形と同時に行ってもよい。混練物の成形と同時に架橋を行うことにより作製する場合には、所望の金型を加熱し、該加熱した金型内に上記混練物を充填し、圧縮成形(プレス加硫)することにより制振シートを得ることができる。
このようにして得られた制振シートは、前記した質量、硬度及び反発弾性率を有しているものとしている。比重は、1.5〜2.0であることが好ましい。一般的には、比重を上げることで、硬度を高くし、反発弾性率を低くすることができる。比重が1.5未満であると、前記範囲の硬度、反発弾性率とすることができず、2.0を超えると、組成物中に練り込んだ充填剤がブルームしやすくなり、白化現象を起こす可能性が高くなるため好ましくない。
前記質量は、比重のほか、シートの厚さを変えることにより調整することができる。
前記質量は、比重のほか、シートの厚さを変えることにより調整することができる。
本発明の制振シートは、台所の流し台の水槽のみならず、洗面化粧台の水槽等の各種水洗家具にも用いることができ、洗濯機、エアコン機器、パソコン、ステレオ等のオーディオ機器、及び鉄製扉の閉まるときの振動防止および防音にも用いることができる。
さらに、小片ごとに成形あるいはブロックに切断し、洗濯機、エアコン室外機の脚の下、スピーカーの下等に敷いて振動の伝達を防いだり、平行度の出ていない機器と土台とのガタツキ防止にも用いることが出来る。
さらに、小片ごとに成形あるいはブロックに切断し、洗濯機、エアコン室外機の脚の下、スピーカーの下等に敷いて振動の伝達を防いだり、平行度の出ていない機器と土台とのガタツキ防止にも用いることが出来る。
前述したように、本発明によれば、ゴムあるいは/及びエラストマー組成物からなり、質量を2.5〜8.0kg/m2、硬度を(JIS−A)を60〜90、反発弾性率を25〜50%として、硬度、反発弾性率及び質量を一定の範囲に最適化してバランスを保っているので、被取付部材の振動は効果的に抑制して発生する騒音を防止しながらも、耳障りな音は発生させない制振シートとすることができる。
また、前記制振シートには、溝が設けられ、複数のブロックに分割する構成としていることにより、材料自体の剛性を下げることなく、シート材の柔軟性を高めて、曲面形状に良くなじむ形状とすることができるので、制振性能をさらに高めることができる。また、ハサミ等で切断しやすくなるので、所望の寸法に切断することができる。
前記制振シートは、予め結露防止用シートを備えているような既設の流し台の水槽の振動防止及び防音を行うものとして特に適している。
そのほか、洗濯機、エアコン機器、パソコン、ステレオ等のオーディオ機器、及び鉄製扉の閉まるときの振動防止および防音に用いることができる。
そのほか、洗濯機、エアコン機器、パソコン、ステレオ等のオーディオ機器、及び鉄製扉の閉まるときの振動防止および防音に用いることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の制振シート10を示す。
本実施形態の制振シート10は、ゴムあるいは/エラストマー組成物からなる矩形状のシートであり、図1(A)に示すように表面側には格子状に溝11を設けている。一方、裏面側は平滑面とされており、図1(B)に示すように、粘着層17及び剥離紙16を備え、剥離紙16を剥離することにより騒音が発生する所望の被取付部材に取り付けられる構成としている。
図1は、本発明の第1実施形態の制振シート10を示す。
本実施形態の制振シート10は、ゴムあるいは/エラストマー組成物からなる矩形状のシートであり、図1(A)に示すように表面側には格子状に溝11を設けている。一方、裏面側は平滑面とされており、図1(B)に示すように、粘着層17及び剥離紙16を備え、剥離紙16を剥離することにより騒音が発生する所望の被取付部材に取り付けられる構成としている。
前記制振シート10は、質量を2.5〜8.0kg/m2、硬度(JIS−A)を60〜90、反発弾性率を25〜50%としている。制振シート10の縦方向の長さ(L1)は330mm、横方向の長さ(W1)は220mmとし、制振シート10の角部(10a〜10d)は曲率半径12mmの円弧形状としている。
また、溝11に囲まれた各ブロック12の縦方向の長さ(L2)は83mm、横方向の長さ(W2)は74mm、ブロック12の厚さ(T1)は2〜4mmとしており、各ブロック12の角部(12a〜12d)も曲率半径12mmの円弧形状としている。
また、溝11に囲まれた各ブロック12の縦方向の長さ(L2)は83mm、横方向の長さ(W2)は74mm、ブロック12の厚さ(T1)は2〜4mmとしており、各ブロック12の角部(12a〜12d)も曲率半径12mmの円弧形状としている。
前記制振シート10は、図1(A)に示すように表面に縦方向に2本、横方向に3本の溝11が設けられ、縦方向に4個、横方向に3個、全体で12個のブロック12に分割されている。図2に示すように、溝11の底面部分13は、肉薄としており、被取付部材への貼付領域に応じて、ブロック12毎に切断できるようにしている。
詳細には、図2(B)に示すように、前記溝11の底面部分13のシート厚さ(T2)を0.5〜0.8mm、溝11の底面部分13の幅(W3)を1.5〜3.0mmとしている。溝11を備えることにより制振シート10全体に柔軟性が付与されて曲面形状の板材に沿いやすくなるため、防音性能を向上させる効果がある。
詳細には、図2(B)に示すように、前記溝11の底面部分13のシート厚さ(T2)を0.5〜0.8mm、溝11の底面部分13の幅(W3)を1.5〜3.0mmとしている。溝11を備えることにより制振シート10全体に柔軟性が付与されて曲面形状の板材に沿いやすくなるため、防音性能を向上させる効果がある。
さらに、溝11の側面12aはテーパ面とされ、底面部分13の上部1.0mmからブロック12表面までは、45°の傾斜面を形成している。そのため、大型のはさみの刃でも挿入しやすく、切断が容易である。
また、前記制振シート10の4隅に位置するブロック12(12A〜12D)の角端部には曲率半径60mmの円弧溝14を設けている。該円弧溝14で切断可能とすることにより、制振シート10の端部形状を制振シート10の4隅の曲率(12mm)と、円弧溝14の曲率(60mm)の2種類の端部形状とすることができる。そのため、被取付部材の端部形状に合わせることができるので、被取付部材に密着させることができ、被取付部材からの剥がれを防止することができる。さらに、被取付部材から制振シート10がはみ出たりすることもないので、外観上も優れる。
前記制振シート10の製造方法を以下に示す。
制振シート10は、少なくともゴムあるいは/エラストマー成分、充填剤、架橋剤、加硫促進剤及び他の配合剤を含有するゴムあるいは/及びエラストマー組成物から形成している。
制振シート10は、少なくともゴムあるいは/エラストマー成分、充填剤、架橋剤、加硫促進剤及び他の配合剤を含有するゴムあるいは/及びエラストマー組成物から形成している。
前記ゴムあるいは/及びエラストマー成分としては、イソプレンゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)を用いている。
前記充填剤としては、カーボンブラックと、質量付加材としての硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、酸化亜鉛を用いている。
前記カーボンブラックとしては、HAFカーボンを用いている。
前記硫酸バリウムとしては沈降性硫酸バリウムを用いている。
前記充填剤の配合量は総量で、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し、200〜300質量部としている。
前記充填剤を配合した組成物の比重は、1.5〜2.0としている。このように比重を高くしているので、厚さを大きくし過ぎることなく、質量を保持させることができる。
前記カーボンブラックとしては、HAFカーボンを用いている。
前記硫酸バリウムとしては沈降性硫酸バリウムを用いている。
前記充填剤の配合量は総量で、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し、200〜300質量部としている。
前記充填剤を配合した組成物の比重は、1.5〜2.0としている。このように比重を高くしているので、厚さを大きくし過ぎることなく、質量を保持させることができる。
前記架橋剤としては、コロイド状硫黄または微粉末硫黄を用いている。架橋剤の配合量は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して、1〜3質量部としている。
また、加硫促進剤としては、大内新興化学工業(株)製のノクセラーDM(商品名),ノクセラーCZ(商品名)、ノクセラーNS(商品名)、ノクセラーTOT−N(商品名)、ノクセラーHMT(商品名)を用いている。
加硫促進剤の配合量は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して、1〜4質量部としている。
また、加硫促進剤としては、大内新興化学工業(株)製のノクセラーDM(商品名),ノクセラーCZ(商品名)、ノクセラーNS(商品名)、ノクセラーTOT−N(商品名)、ノクセラーHMT(商品名)を用いている。
加硫促進剤の配合量は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して、1〜4質量部としている。
前記ゴムあるいは/及びエラストマー組成物のゴム臭が気になる場合にはゴム用の付香剤を配合している。
付香剤の配合量は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し、0.02〜0.5質量部としている。
付香剤の配合量は、ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対し、0.02〜0.5質量部としている。
前記した以外に、従来公知の樹脂・ゴム用として用いられる加硫促進助剤、老化防止剤、軟化剤、着色剤、難燃剤、抗菌剤、防黴剤等の配合剤を適宜配合している。
特に、流し台の水槽等、水周りに使用される場合には、防黴剤、抗菌剤を配合すろことが好ましい。
特に、流し台の水槽等、水周りに使用される場合には、防黴剤、抗菌剤を配合すろことが好ましい。
本発明の制振シート10は、前記成分を用いて以下のように製造している。
まず、一軸押出機、1.5軸押出機、二軸押出機、オープンロール、ニーダー、バンバリーミキサーまたは熱ロールなどの混練装置を用いてゴムあるいは/及びエラストマー成分、充填剤、及び他の配合剤を予め混練しておき、得られた混合物に架橋剤、所望により付香剤を添加して混練し、混練物を作製する。
次に、前記制振シート10の形状の金型を160℃に加熱し、該加熱した金型内に上記混練物を充填し、10〜18分間圧縮成形(プレス加硫)し、該混練物の架橋と成形を同時に行い、成形物を得ている。
最後に、該成形物の溝を形成していない平滑面に粘着層17及び剥離紙16を備えた両面粘着テープ15の片面側を貼り付けることにより制振シート10を得ている。
まず、一軸押出機、1.5軸押出機、二軸押出機、オープンロール、ニーダー、バンバリーミキサーまたは熱ロールなどの混練装置を用いてゴムあるいは/及びエラストマー成分、充填剤、及び他の配合剤を予め混練しておき、得られた混合物に架橋剤、所望により付香剤を添加して混練し、混練物を作製する。
次に、前記制振シート10の形状の金型を160℃に加熱し、該加熱した金型内に上記混練物を充填し、10〜18分間圧縮成形(プレス加硫)し、該混練物の架橋と成形を同時に行い、成形物を得ている。
最後に、該成形物の溝を形成していない平滑面に粘着層17及び剥離紙16を備えた両面粘着テープ15の片面側を貼り付けることにより制振シート10を得ている。
このようにして得られた制振シートは前記した質量、硬度及び反発弾性率を備えている。本実施形態では比重は、1.5〜2.0としており、シート厚さを変えることにより前記質量範囲となるように調整している。
なお、前記両面粘着テープ15は、基材となる不織布の両面にアクリル系粘着剤を備え、片面に剥離紙16を備えたものを用いており、前記した測定方法により、粘着力(直後)が300g/25mm以上、接着力(24時間後)が500g/25mm以上、保持力が5mm以下、ボールタックが40mm以下、経時接着力(片面)が2000g/25mm以上、経時接着力(両面)が1000g/25mm以上とし、十分な接着強度が得られているものを使用している。そのため、長期間の使用においても剥離することなく、制振効果を維持することができる。
図3は、本発明の第1実施形態の変形例の制振シート20を示す。
制振シート20は、第1実施形態の制振シート10と溝11の形成方法でのみ相違している。
すなわち、制振シート20は、第1実施形態の制振シート10のブロック12の各対角線上にさらに溝21を設けており、三角形状のブロック22を形成している。円弧溝14は形成していない。
本構成とすれば、格子状だけでなく、斜めにも切断することができ、三角形状等の多様な形状の板材に対応することができる。第1実施形態よりもさらに細分化されたブロックとしているのでさらに柔軟性に優れ、曲面形状にも沿いやすくすることができ、制振性能を向上させることができる。
制振シート20は、第1実施形態の制振シート10と溝11の形成方法でのみ相違している。
すなわち、制振シート20は、第1実施形態の制振シート10のブロック12の各対角線上にさらに溝21を設けており、三角形状のブロック22を形成している。円弧溝14は形成していない。
本構成とすれば、格子状だけでなく、斜めにも切断することができ、三角形状等の多様な形状の板材に対応することができる。第1実施形態よりもさらに細分化されたブロックとしているのでさらに柔軟性に優れ、曲面形状にも沿いやすくすることができ、制振性能を向上させることができる。
図4は、本発明の第2実施形態の制振シート30を示す。
制振シート30は、溝11、円弧溝14を設けていない平板状のシートとしている点、シート外周は傾斜面としていない点で第1実施形態の制振シート10と異なる。制振シート30のシート厚さT3は、第1実施形態の制振シート10のブロック部分の厚さと同一としている。
制振シート30は、溝を設けておらず、ブロック分割されていないが、硬度、反発弾性率及び質量を一定の範囲に最適化してバランスを保っているので、振動は抑制して騒音を防止しながらも、耳障りな音は発生させない制振シートとすることができる。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
制振シート30は、溝11、円弧溝14を設けていない平板状のシートとしている点、シート外周は傾斜面としていない点で第1実施形態の制振シート10と異なる。制振シート30のシート厚さT3は、第1実施形態の制振シート10のブロック部分の厚さと同一としている。
制振シート30は、溝を設けておらず、ブロック分割されていないが、硬度、反発弾性率及び質量を一定の範囲に最適化してバランスを保っているので、振動は抑制して騒音を防止しながらも、耳障りな音は発生させない制振シートとすることができる。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
次に本発明の制振シート10の各種被取付部材に対する使用例を示す。
図5及び図6は、第1実施形態の制振シート10を台所の流し台のシンクに使用した状態を説明する図である。
図5及び図6は、第1実施形態の制振シート10を台所の流し台のシンクに使用した状態を説明する図である。
図5(A)は、シンクの概略斜視図、(B)は(A)の裏面図、(C)は(A)のB−B断面図を示す。シンク50は、既設の流し台(図示せず)に備え付けられているものであり、図5(A)に示すように、ステンレス製水槽51の中央後方部に排水口55を備えている。水槽51の外周面には、発泡ポリエチレン製の結露防止シート52が接着剤で直接貼り付けられている。
前記制振シート10は、裏面側の剥離紙16を剥離して粘着層17を露出させ、図5(B)に示すように、シンク50の裏面、かつ、排水口55の左右両側に各1枚貼り付けている。すなわち、図5(C)の断面図に示すように、結露防止シート52を介して水槽51に貼り付けている構成としている。制振シート10は、前記したように溝11を設けて12個のブロックに分割されているので、シート全体として柔軟性を有しており、緩やかに湾曲したシンク50の外周面に密着させることができる。
また、制振シート10の角端部は円弧溝14で切断し、水槽51の角部の形状に合わせている。
また、制振シート10の角端部は円弧溝14で切断し、水槽51の角部の形状に合わせている。
本発明の制振シート10は、前記構成として、硬度、反発弾性率及び質量を一定の範囲に最適化してバランスを保っているので、結露防止シート52の上から貼り付けても食器、鍋、水が当たった時の振動を効果的に抑制して騒音を防止することができ、かつ、高音で響くような耳障りな音も発生させることがない。このように、一般家庭において、煩雑な作業なしで容易にシンク取り付けることができ、既設のシンクの制振・防音化を行うことができる。
図6は、他のタイプのシンク60、70、80に制振シート10を取り付けた例である。シンク60、70、80は、排水口55を水槽の端部に備えており、各水槽(図示せず)の外周面には結露防止シート52が貼り付けられている。
図6(A)は、比較的小さなサイズの水槽を備えたシンク60に制振シート10を取り付けた例である。排水口55の横に1枚目の制振シート10を切断せずに貼り付け、残りのスペースに合わせて2枚目の制振シート10−2を溝に沿って切断したのち貼り付けている。2枚目の制振シートは、円弧溝14で切断してシンク形状に合わせた端部処理を行ったのち、貼り付けている。
図6(B)は、中程度のサイズの水槽を備えたシンク70に制振シート10を取り付けた例である。図6(B)では2枚の制振シート10をブロック毎に切断せずに用いている。なお、シンク70の角部(70a、70b)のブロック12A、12Dは円弧溝14で切断して端部処理を行ったのち貼り付けている。
図6(C)は、比較的大きなサイズの水槽を備えたシンク80に制振シート10を取り付けた例である。図6(B)と同様に2枚の制振シート10をブロックに切断せずに貼り付けたのち、排水口55の部分に位置するブロック4個を切断した制振シート10−3を貼り付けている。本構成とすることにより、水槽底部外周面の略全面に制振シート10を取り付けることができ、より騒音防止効果を向上させることができる。
このように、シンクの寸法や排水口の位置に合わせて、所望の形状に切断し、騒音防止を行うことができる。
なお、シンク外周面の側面4面にも貼り付けると、より効果的にシンクの騒音を抑制することができる。
図6(B)は、中程度のサイズの水槽を備えたシンク70に制振シート10を取り付けた例である。図6(B)では2枚の制振シート10をブロック毎に切断せずに用いている。なお、シンク70の角部(70a、70b)のブロック12A、12Dは円弧溝14で切断して端部処理を行ったのち貼り付けている。
図6(C)は、比較的大きなサイズの水槽を備えたシンク80に制振シート10を取り付けた例である。図6(B)と同様に2枚の制振シート10をブロックに切断せずに貼り付けたのち、排水口55の部分に位置するブロック4個を切断した制振シート10−3を貼り付けている。本構成とすることにより、水槽底部外周面の略全面に制振シート10を取り付けることができ、より騒音防止効果を向上させることができる。
このように、シンクの寸法や排水口の位置に合わせて、所望の形状に切断し、騒音防止を行うことができる。
なお、シンク外周面の側面4面にも貼り付けると、より効果的にシンクの騒音を抑制することができる。
次に、台所のシンク以外における制振シート10の使用例を示す。
図7は制振シート10を洗濯機100の本体側面に取り付けると共に、制振シート10から切断したブロック12を脚部の下に取り付けた例である。
このように洗濯機100の本体側面に貼り付けることにより、内部の洗濯槽が回転した際に該側面を構成する外枠材に伝達された振動により発生する騒音を効果的に防止することができる。さらに、脚部の下にも使用することにより、床材とのガタツキ等により生じる騒音も防止することができる。
図7は制振シート10を洗濯機100の本体側面に取り付けると共に、制振シート10から切断したブロック12を脚部の下に取り付けた例である。
このように洗濯機100の本体側面に貼り付けることにより、内部の洗濯槽が回転した際に該側面を構成する外枠材に伝達された振動により発生する騒音を効果的に防止することができる。さらに、脚部の下にも使用することにより、床材とのガタツキ等により生じる騒音も防止することができる。
図8は制振シート10をパソコン101の本体箱の外周面に貼り付けた例である。
このようにパソコン101に取り付けても、冷却用ファンの回転等により生じた振動による騒音を効果的に防止することができる。
このほか、図9及び図10に示すように、ブロック12を、エアコン室外機102の脚の下、オーディオ機器のスピーカー103の下等に敷いて振動の伝達防止、ガタツキ防止に用いることが出来る。
このようにパソコン101に取り付けても、冷却用ファンの回転等により生じた振動による騒音を効果的に防止することができる。
このほか、図9及び図10に示すように、ブロック12を、エアコン室外機102の脚の下、オーディオ機器のスピーカー103の下等に敷いて振動の伝達防止、ガタツキ防止に用いることが出来る。
本発明の制振シートは、前記実施形態で列挙した形状や使用例に限定されず、振動して騒音を発生する種々の被取付部材に取り付けて騒音防止を行うことができる。これらは、一般家庭用としてのみならず、業務用にも用いることができる。
以下、本発明の実施例および比較例を示す。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜6、比較例2〜8)
ゴム成分および充填剤を下記表1に示す配合量(単位は質量部)計量し、二軸押出機、オープンロール、バンバリーミキサーまたはニーダーなどのゴム混練装置に投入して80〜120℃に加熱しながら5分〜6分間混練りした。
得られた混合物と下記表1に示す配合量(単位は質量部)の架橋剤をオープンロール、バンバリーミキサーまたはニーダーなどのゴム混練装置に投入して、80〜90℃に加熱しながら5〜6分間程度混練りした。
得られた組成物を金型内にセットし、160℃にて10〜18分間プレス加硫して、各シートおよびφ27.5mm×12mm厚の圧縮玉を作製した。
各シートのサイズは220mm×330mmとし、四隅の曲率半径は12mmとした。
ゴム成分および充填剤を下記表1に示す配合量(単位は質量部)計量し、二軸押出機、オープンロール、バンバリーミキサーまたはニーダーなどのゴム混練装置に投入して80〜120℃に加熱しながら5分〜6分間混練りした。
得られた混合物と下記表1に示す配合量(単位は質量部)の架橋剤をオープンロール、バンバリーミキサーまたはニーダーなどのゴム混練装置に投入して、80〜90℃に加熱しながら5〜6分間程度混練りした。
得られた組成物を金型内にセットし、160℃にて10〜18分間プレス加硫して、各シートおよびφ27.5mm×12mm厚の圧縮玉を作製した。
各シートのサイズは220mm×330mmとし、四隅の曲率半径は12mmとした。
実施例1〜4及び比較例2〜8は、前記第2実施形態に示すブロック分割なし(1分割)のシートとし、実施例5、6は、前記第1実施形態に示す12分割のシートとし、各々シート厚さおよび配合を変えることにより、質量、硬度及び反発弾性率を表2,3のように変化させた。
なお、実施例5、6における溝及びブロックの寸法は第1実施形態と同様とした。
なお、実施例5、6における溝及びブロックの寸法は第1実施形態と同様とした。
上記表に記載の成分については具体的に下記製品を用いた。
・天然ゴム;SMR CV60
・SBR;スチレンブタジエンゴム 日本ゼオン(株)製「ニッポール1502(商品名)」
・BR;ブタジエンゴム JSR(株)製「BR−01(商品名)」
・酸化亜鉛;堺化学工業(株)製「酸化亜鉛2種」
・沈降性硫酸バリウム;堺化学工業(株)製
・ハードクレイ:サウスイースタン(株)製「ハードクレイクラウン」
・カーボンHAF;三菱化学(株)製「ダイアブラックH(商品名)」
・エスクロンG90(商品名);新日鐵化学(株)製
・フェノール樹脂;住友ベークライト(株)製「スミライトレジン PR12686(商品名)」
・DEG(ジエチレングリコール);三菱化学(株)製(充填剤の分散性向上用)
・ステアリン酸亜鉛;日本油脂(株)製
・硫黄;鶴見化学工業(株)製「♯200」
・加硫促進剤
ノクセラーDM(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーCZ(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーNS(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーTOT−N(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーHMT(商品名);大内新興化学工業(株)製
・天然ゴム;SMR CV60
・SBR;スチレンブタジエンゴム 日本ゼオン(株)製「ニッポール1502(商品名)」
・BR;ブタジエンゴム JSR(株)製「BR−01(商品名)」
・酸化亜鉛;堺化学工業(株)製「酸化亜鉛2種」
・沈降性硫酸バリウム;堺化学工業(株)製
・ハードクレイ:サウスイースタン(株)製「ハードクレイクラウン」
・カーボンHAF;三菱化学(株)製「ダイアブラックH(商品名)」
・エスクロンG90(商品名);新日鐵化学(株)製
・フェノール樹脂;住友ベークライト(株)製「スミライトレジン PR12686(商品名)」
・DEG(ジエチレングリコール);三菱化学(株)製(充填剤の分散性向上用)
・ステアリン酸亜鉛;日本油脂(株)製
・硫黄;鶴見化学工業(株)製「♯200」
・加硫促進剤
ノクセラーDM(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーCZ(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーNS(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーTOT−N(商品名);大内新興化学工業(株)製
ノクセラーHMT(商品名);大内新興化学工業(株)製
次に、実施例1〜6及び比較例2〜8のシートの質量、反発弾性率、硬度、シート厚さを測定した。
さらに、各制振シートの裏面に、両面粘着テープ(恵比寿化成株式会社製ゴム用両面接着テープ ♯7081K)を貼り付け、市販の流し台に取り付けて騒音を測定した。結果を表2及び表3に示す。
さらに、各制振シートの裏面に、両面粘着テープ(恵比寿化成株式会社製ゴム用両面接着テープ ♯7081K)を貼り付け、市販の流し台に取り付けて騒音を測定した。結果を表2及び表3に示す。
なお、上記表2及び表3に記載の物性は下記の方法で測定した。
(1)質量(kg/m2)
厚みに関係なく、1m2あたりの質量(kg)として示した。
(2)反発弾性率(%)
作製した圧縮玉を用いて、JIS K 6255のリュプケ式により温度23℃での反発弾性率を測定した。
(3)硬度(JIS−A)
JIS K 6253に準拠して、雰囲気温度23℃にて測定した。
(4)シート厚さ(mm)
ダイヤルゲージを用いて測定した。
(5)騒音(dB)
水槽外周面に厚さ2mmの結露防止シート(発泡ポリエチレン製)が接着されている市販の流し台(水槽寸法;幅700mm、奥行430mm、深さ175mm)を準備した。該流し台は中央後方に排水口を備えており、図5(B)(C)に示す状態となるように、前記水槽外周面、かつ、排水口を挟んで左右両側の平坦部の各々に、結露防止シートの上から実施例1〜6及び比較例2〜8の制振シートをそれぞれ貼り付け、騒音測定試料とした。なお、比較例1は制振シートを貼り付けないものとした。
次いで、水槽底部から高さ365mmの位置より、水槽内部にゴルフボール(質量45.8g、外径41.3mm)を落下させ、発生した騒音を騒音計(リオン(株)社製NL−01A)でAカーブ補正にて測定した。一般的に騒音レベルが90dBを超えると耐え難くなると言われているため、騒音が90dBを超えるか否かを基準とした。騒音計は、図11に示すように、ゴルフボールの落下位置から水平に450mm、垂直上方に780mm(直線距離で900mm)の位置に設置して測定を行った。
また、騒音計での測定時において、発生した騒音が人間の聴感上、高音が響くような不快音と感じたか否かについても評価を行なった。不快音と感じない場合を「無」、不快音と感じた場合を「有」として評価した。結果を表2,3に示した。
(1)質量(kg/m2)
厚みに関係なく、1m2あたりの質量(kg)として示した。
(2)反発弾性率(%)
作製した圧縮玉を用いて、JIS K 6255のリュプケ式により温度23℃での反発弾性率を測定した。
(3)硬度(JIS−A)
JIS K 6253に準拠して、雰囲気温度23℃にて測定した。
(4)シート厚さ(mm)
ダイヤルゲージを用いて測定した。
(5)騒音(dB)
水槽外周面に厚さ2mmの結露防止シート(発泡ポリエチレン製)が接着されている市販の流し台(水槽寸法;幅700mm、奥行430mm、深さ175mm)を準備した。該流し台は中央後方に排水口を備えており、図5(B)(C)に示す状態となるように、前記水槽外周面、かつ、排水口を挟んで左右両側の平坦部の各々に、結露防止シートの上から実施例1〜6及び比較例2〜8の制振シートをそれぞれ貼り付け、騒音測定試料とした。なお、比較例1は制振シートを貼り付けないものとした。
次いで、水槽底部から高さ365mmの位置より、水槽内部にゴルフボール(質量45.8g、外径41.3mm)を落下させ、発生した騒音を騒音計(リオン(株)社製NL−01A)でAカーブ補正にて測定した。一般的に騒音レベルが90dBを超えると耐え難くなると言われているため、騒音が90dBを超えるか否かを基準とした。騒音計は、図11に示すように、ゴルフボールの落下位置から水平に450mm、垂直上方に780mm(直線距離で900mm)の位置に設置して測定を行った。
また、騒音計での測定時において、発生した騒音が人間の聴感上、高音が響くような不快音と感じたか否かについても評価を行なった。不快音と感じない場合を「無」、不快音と感じた場合を「有」として評価した。結果を表2,3に示した。
(6)周波数特性の測定
さらに、比較例1と実施例6については、(5)で測定される騒音の周波数解析を行った。周波数解析装置としては、ヒューレットパッカー社製HP3562Aを用いた。
なお、測定結果は20回のデータを平均化して求め、図12に示した。
さらに、比較例1と実施例6については、(5)で測定される騒音の周波数解析を行った。周波数解析装置としては、ヒューレットパッカー社製HP3562Aを用いた。
なお、測定結果は20回のデータを平均化して求め、図12に示した。
制振シートを取り付けていない比較例1及び質量が小さい制振シートを取り付けた比較例2は、騒音が90dBを超え、高音の耳障りな不快音を伴う騒音が発生した。
また、質量が8.0kg/m2を超える制振シートを取り付けた比較例3,4は、騒音が90dB以下で、かつ、高音の耳障りな不快音も発生しなかった。しかし、実施例4と対比すると、シート厚さを大きくしても騒音抑制効果の上昇が見られず、コスト的に不利であり、かつ、結露防止シートにも余分な荷重をかけることになるため、実際上好ましくなかった。
また、質量が8.0kg/m2を超える制振シートを取り付けた比較例3,4は、騒音が90dB以下で、かつ、高音の耳障りな不快音も発生しなかった。しかし、実施例4と対比すると、シート厚さを大きくしても騒音抑制効果の上昇が見られず、コスト的に不利であり、かつ、結露防止シートにも余分な荷重をかけることになるため、実際上好ましくなかった。
また、組成物の配合をBとした比較例5及び組成物の配合をCとした比較例6は硬度が60〜90の範囲外となり、共に騒音が90dBを超え、大きな騒音が発生した。また、組成物の配合をDとし、反発弾性率が20%と小さい比較例7は騒音は90dB以下であったが、高音の耳障りな不快音が発生するため好ましくなかった。組成物の配合をEとし、反発弾性率が55%と大きい比較例8は、高音の耳障りな不快音は発生しなかったが、騒音が90dBを超え、大きな音が発生した。
一方、質量を2.5〜8.0kg/m2、硬度(JIS−A)を60〜90、反発弾性率を25〜50%とした実施例1〜6は、騒音が90dB以下となり、騒音が抑制され、かつ、衝突音が鈍く短く聞こえる程度となり、高音で響くような不快音が発生しなかった。
また、質量を8.0kg/m2以下としているので、余分なコストを発生させることもなかった。
また、制振シートの分割の有無のみで相違する実施例3と実施例5では、12分割した実施例5は、分割していない実施例3と比べて、結露防止シートに密着させることができるため、3dBの騒音を抑制することができた。実施例4と実施例6についても同様の結果が得られた。
特に、12分割したシートを取り付けた実施例6は、制振シートを取り付けていない比較例1と対比して、12dBの騒音を抑制することができ、良好な結果が得られた。
また、質量を8.0kg/m2以下としているので、余分なコストを発生させることもなかった。
また、制振シートの分割の有無のみで相違する実施例3と実施例5では、12分割した実施例5は、分割していない実施例3と比べて、結露防止シートに密着させることができるため、3dBの騒音を抑制することができた。実施例4と実施例6についても同様の結果が得られた。
特に、12分割したシートを取り付けた実施例6は、制振シートを取り付けていない比較例1と対比して、12dBの騒音を抑制することができ、良好な結果が得られた。
さらに、図12の騒音の周波数解析において、制振シートを取り付けた実施例6は、制振シートを取り付けていない比較例1と比べ、100Hzから5kHzの広い範囲の周波数領域の騒音を抑制できた。特に、耳に響き渡って聴感上不快に感じられる500Hzから3kHzの領域の音を効果的に抑えることができ、1kHz付近においては約20dB以上の制振抑制効果を得ることができた。
また、人間の聴覚上も、実施例6では衝突音が鈍く短く聞こえ、比較例1のような耳に響き渡る不快音を感じることはなかった。
また、人間の聴覚上も、実施例6では衝突音が鈍く短く聞こえ、比較例1のような耳に響き渡る不快音を感じることはなかった。
10,20,30 制振シート
11 溝
12 ブロック
15 両面粘着テープ
50,60,70,80 シンク
51 水槽
52 結露防止シート
55 排水口
11 溝
12 ブロック
15 両面粘着テープ
50,60,70,80 シンク
51 水槽
52 結露防止シート
55 排水口
Claims (7)
- ゴムあるいは/及びエラストマー組成物からなり、質量が2.5〜8.0kg/m2、硬度(JIS−A)が60〜90、反発弾性率が25〜50%であり、
騒音が発生する被取付部材に対して貼り付けられるものであることを特徴とする制振シート。 - 前記被取付部材は流し台からなり、該流し台の水槽外周面に被覆された結露防止用シートの表面に貼り付けられるものである請求項1に記載の制振シート。
- 前記被取付部材への貼付領域に応じた形状に切断できるように、一面側の全面に間隔をあけて溝が設けられ、かつ、
前記溝が形成されていない平滑面の他面側に、粘着テープが貼付され、あるいは接着剤が塗布されている請求項1または請求項2に記載の制振シート。 - 前記溝は格子状に設けられている請求項3に記載の制振シート。
- 厚さが1.3mm〜6.0mm、前記溝に囲まれた1つのブロックの一辺の長さが30〜100mm、溝幅が1.5〜3.0mmで、溝の側面がテーパ面とされると共に、4隅に複数の曲率の溝が設けられ、かつ、
前記溝の底面部分の厚さが0.3〜1.5mmで、ハサミやカッターナイフで切断可能とされている請求項4に記載の制振シート。 - 前記ゴムあるいは/及びエラストマー組成物を構成するゴムあるいは/及びエラストマー成分が、イソプレンゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、塩化ビニル、熱可塑性エラストマー(TPE)からなる群から選択される1種以上である請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の制振シート。
- 前記ゴムあるいは/及びエラストマー成分100質量部に対して、質量付加材を含む充填剤が100〜300質量部の割合で配合されている請求項6に記載の制振シート。
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