JP2008143665A - コイルカーのコイル転倒防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転制御が簡単で、コンパクトで、しかもコイル端面に傷付きが発生するような虞のないコイルカーのコイル転倒防止装置を提供する。
【解決手段】走行台車2と、この走行台車2に設けられたリフター10とを備えたコイルカー1の前記リフター10に載置された自立可能なスプール付のコイルCLの転倒を防止するコイルカーのコイル転倒防止装置20を、前記リフター10に所定の間隔を隔てて設けられ、前記リフター10に設けられた油圧シリンダ25により上下方向に往復作動される二組の伸縮機構21と、これら伸縮機構21,21の上部に着脱自在に装着され、前記スプールSLの端面を支えるスプール支え手段30とを備えてなる構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】走行台車2と、この走行台車2に設けられたリフター10とを備えたコイルカー1の前記リフター10に載置された自立可能なスプール付のコイルCLの転倒を防止するコイルカーのコイル転倒防止装置20を、前記リフター10に所定の間隔を隔てて設けられ、前記リフター10に設けられた油圧シリンダ25により上下方向に往復作動される二組の伸縮機構21と、これら伸縮機構21,21の上部に着脱自在に装着され、前記スプールSLの端面を支えるスプール支え手段30とを備えてなる構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、コイルカーのコイル転倒防止装置の改善に係り、より詳しくは、運転制御が簡単、かつコンパクトであって、しかもコイルの端面に傷付きが発生する虞をなくするようにしたコイルカーのコイル転倒防止装置に関するものである。
従来例に係るコイルカーのコイル転倒防止装置としては、例えば後述する構成になるものが公知である。以下、この従来例に係るコイルカーのコイル転倒防止装置を、添付図面を参照しながら説明する。図7はコイルカーのコイル転倒防止装置のスリッティングラインのリコイラーの隣接部の正面図、図8はコイルカーのコイル転倒防止装置のスリッティングラインのリコイラーの隣接部の縦断側面図である。
図に示す符号51はコイルカーであって、リコイラー52から結束機(図示省略)および出側コイルスキッド(図示省略)にわたり敷設されたレール54を車輪55により駆動用油圧モータ56で走行する走行台車57を備えている。この走行台車57は、駆動用油圧モータ56の軸に嵌着されたスプロケット58と一方の車輪55の軸に嵌着されたスプロケット59に掛装されたチェーン60、および車輪55の軸に嵌着された別のスプロケット61,62に掛装されたチェーン63を介して走行するようになっている。前記走行台車57上には数条にスリットされた複数の狭幅コイル65(符号65Aは最大幅のコイルであり、符号65Bは最小幅のコイルである)を載置し、油圧シリンダ66で昇降するリフター67が設置されている。リフター67は載置されるコイル65が転落しないようにコイル載置部68の上面が走行台車57の走行方向の中心からその両側に向けて上向き傾斜に形成されている。
また、前記走行台車57の両車輪55の近くには、油圧シリンダ72によりコイル65の軸方向に回動される一対の支持部材71が立設されている。支持部材71は支持外筒73と、油圧シリンダ74で支持外筒73に対して摺動してコイル65の径方向に伸縮する支持内筒75とからなっている。支持内筒75の上端部は、図8に示すように二股状になっており、それぞれその先端の相対する面にはコイル65の軸方向の両端面をクランプするプレート状のクランプ部76がボルトにより取付けられている。クランプ部76にはコイル65の軸方向端面に接触したことを検知する検知センサ(図示省略)が取り付けられている。前記コイル載置部68とクランプ部76は、コイル65を傷めることがないように、例えばMCナイロンから構成されている。なお、符号80はリコイラーのマンドレルであり、符号81はマンドレル80上のコイル65を押出す押出し部材であり、符号82は電力供給用のケーブルベアである。
上記従来例に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、油圧シリンダ66の作動によるリフター67の上昇によって、コイル載置部68に載置されたコイル65が上昇される。一方、油圧シリンダ74の作動による支持内筒75の伸長により、クランプ部26をコイル65の径方向中央部に位置させると共に、油圧シリンダ72により支持部材71をコイル65の軸方向の両端面方向に回動させることにより、クランプ部76でクランプする。クランプ部76がコイル65の両端面に接触すると、センサ78によりクランプ部76がコイル65の両端面に接触したことが検知され、油圧シリンダ72に作動停止の信号が出力される。これにより、油圧シリンダ72よる支持部材71の作動が停止されるため、コイル65が倒れるようなことがない。
また、別の実施例として、支持外筒を走行台車の固定状態に立設し、この支持外筒を摺動して昇降する支持内筒の頂部に油圧シリンダを設け、この油圧シリンダのロッドの先端のクランプ部によりコイルの軸方向の端面をクランプするようにした構成になるコイルカーのコイル転倒防止装置も開示されている。勿論、この別の実施例の場合にあっても、クランプ部にコイルの軸方向端面に接触したことを検知する検知センサが取り付けられている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−239504号公報
上記従来例に係るコイルカーのコイル転倒防止装置では、上記のとおり、支持部材は支持外筒と、油圧シリンダで支持外筒に対して摺動してコイルの径方向に伸縮する支持内筒とから構成されている。また、支持内筒の上端部の、例えばMCナイロンから構成されてなるクランプ部にコイルの軸方向端面に接触したことを検知する検知センサが取り付けられている。従って、上記従来例に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、油圧シリンダの作動により伸長させた支持部材の支持内筒によって。リフターにより上昇させたコイル載置部上のコイルの転倒を防止することができるから、それなりに有用であると考えられる。しかしながら、この従来例に係るコイルカーのコイル転倒防止装置には、後述するような問題がある。
(1)支持部材は走行台車に配設されている関係上、リフターの昇降に合わせて支持部材の支持内筒を伸長させる油圧シリンダの伸長作動を制御しなければならないから、油圧シリンダの作動制御が複雑である。
(2)長ストロークの油圧シリンダを採用しなければならないから、コイル転倒防止装置が大型になる。従って、油圧機器等も大容量にしなければならないから、イニシャルコスト、ランニングコスト、および整備コストに関して不利になる。
(3)クランプ部はコイルの軸方向端面の傷付防止のためにMCナイロンから構成されているが、早期摩耗によりクランプ部を頻繁に交換しなければならないのに加えて、例えばMCナイロンの異常摩耗よりボルト頭が露出する場合があるため、コイルの軸方向端面に傷付トラブルが発生する虞がある。
(2)長ストロークの油圧シリンダを採用しなければならないから、コイル転倒防止装置が大型になる。従って、油圧機器等も大容量にしなければならないから、イニシャルコスト、ランニングコスト、および整備コストに関して不利になる。
(3)クランプ部はコイルの軸方向端面の傷付防止のためにMCナイロンから構成されているが、早期摩耗によりクランプ部を頻繁に交換しなければならないのに加えて、例えばMCナイロンの異常摩耗よりボルト頭が露出する場合があるため、コイルの軸方向端面に傷付トラブルが発生する虞がある。
従って、本発明の目的は、運転制御が簡単、かつコンパクトであって、しかもコイルの端面に傷付きが発生するような虞のないコイルカーのコイル転倒防止装置を提供することである。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って、上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が採用した手段は、走行台車を備え、この走行台車に設けられたリフターを備えてなるコイルカーの前記リフターに載置された自立可能なスプール付のコイルの転倒を防止するコイルカーのコイル転倒防止装置において、前記リフターに所定の間隔を隔てて設けられ、前記リフターに設けられた作動手段により上下方向に往復作動される伸縮機構と、この伸縮機構の上部に着脱自在に装着され、前記スプールの端面を支えるスプール支え手段とを備えてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が採用した手段は、請求項1に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置において、前記スプール支え手段に、前記スプールの端面を検出する反射型の光電スイッチが設けられ、この光電スイッチから少なくとも1回目のスプール検出信号を受信してから予め設定した所定時間経過後に、前記作動手段を作動させる作動装置の伸縮機構を上昇させる方向の作動を停止させる制御装置が設けられてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置において、前記スプール支え手段は、前記スプールの端面が当接し得る平面を備えたスプール支え板であることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置において、前記スプール支え手段は、このスプール支え手段に設けたピン穴に、前記スプールの端面が当接し得る平面を備えたスプールの幅に応じた厚さのスプール支え用アタッチ板が挿脱自在なピンを介して取付けられてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置において、前記スプール支え手段は、前記伸縮機構の上部に取付けられ、前記スプールの端面方向に伸張する伸縮ロッドを有する端面支えシリンダと、前記伸縮ロッドの先端に取付けられ、前記スプールの端面に当接する平面を備えたロッド装着用垂直支え板とからなることを特徴とするものである。
本発明の請求項1乃至5に係るコイルカーのコイル転倒防止装置では、上記のとおり、コイルカーのコイル転倒防止装置は、リフターに所定の間隔を隔てて設けられ、前記リフターに設けられた作動手段により上下方向に往復作動される伸縮機構と、この伸縮機構の上部に着脱自在に装着され、前記スプールの端面を支えるスプール支え手段とを備えている。従って、本発明の請求項1乃至5に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、リフターの昇降に合わせて伸縮機構の上下作動を制御する必要がないから、前記伸縮機構の作動手段の作動制御が簡単になる。また、伸縮機構の上下作動範囲を従来例よりも短くすることができ、コイル転倒防止装置をコンパクトにすることができるから、イニシャルコスト、ランニングコスト、および整備コストに関して有利なる。さらに、スプール支え手段によりスプールの端面を支える構成であるから、コイルの軸方向端面に傷付が発生するような虞がない。
本発明の請求項2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置では、スプール支え手段に設けられた光電スイッチから少なくとも1回目のスプール検出信号を受信してから予め設定した所定時間経過後に、作動手段を作動させる作動装置の作動を停止させる制御装置が設けられている。従って、本発明の請求項2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、伸縮機構を往復作動させる作動手段は光電スイッチからのスプール検出信号によって上昇作動が停止されるため、コイル径の如何にかかわらず、コイルのスプールの端面を支える適正な位置に、スプール支え手段を容易に上昇させることができる。また、スプールの端面を反射型の光電スイッチで検出するため、光電スイッチがスプールの端面に当接するような虞がない。
本発明の請求項3に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、コイル転倒防止装置のスプール支え手段はスプールの端面が当接し得る平面を備えたスプール支え板であるから、このスプール支え板の平面によりスプールの端面が支えられる。
本発明の請求項4に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、アタッチ板によりスプールの端面が支えられるが、このアタッチ板は伸縮機構の上部に取付けられるスプール支え手段に挿脱自在なピンを介して取付けられる構成であるから、厚さが相違するアタッチ板を用意して置くことにより、軸方向の幅が相違するスプール付のコイルの転倒防止に対して容易に対応することができる。
本発明の請求項5に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、ロッド装着用垂直支え板の平面によりスプールの端面が支えられるが、このロッド装着用垂直支え板は伸縮機構の上部に取付けられた端面支えシリンダの伸縮ロッドの先端に取付けられているため、伸縮ロッドの伸縮により、軸方向の幅が相違するスプール付のコイルの転倒防止に対して容易に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るコイルカーのコイル転倒防止装置を、添付図面を参照しながら説明する。先ず、本発明の実施の形態1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置を、その走行台車の進退方向と直交する方向から見た一部切欠き側面図の図1と、図1のA矢視であって、一部切欠き正面図の図2と、そのスプール支え板付近の構成説明図の図3(a)と、図3(a)のA矢視図(平面図)の図3(b)と、コイル転倒防止装置の運転制御を示すフローチャートの図4とを順次参照しながら説明する。
図に示す符号1はコイルカーであって、このコイルカー1はリコイラー(図示省略)から結束機および出側コイルスキッド(図示省略)にわたり敷設されてなるレールRを前後2輪ずつの車輪3により走行する走行台車2を備えている。この走行台車2は、この走行台車2の図1における右側の正面側端部に突設されたモータ取付台4に配設されてなる駆動用油圧モータ5により走行するように構成されている。
より詳しくは、前記走行台車2は、駆動用油圧モータ5の出力軸に嵌着されたスプロケット6と、正面側の一方の車輪3の外側に設けられたスプロケット8に掛装された駆動側チェーン7、および正面側の他方の車輪3の外側に設けられたスプロケット9と、後面側であって、かつ前記正面側の他方の車輪3と同じ側の車輪の外側に設けられたスプロケット(図示省略)に掛装された従動側チェーン(図示省略)を介して走行するように構成されている。
前記走行台車2の上には、後述する構成になるリフター10が設置されている。このリフター10は、自立可能なスプール付のコイルCLが積載されるコイル載置台11aを有する昇降フレーム11を備えている。この昇降フレーム11は、走行台車2の車体フレームに垂直に取り付けられてなる油圧作動式のリフトシリンダ12の伸縮ロッドの伸縮により昇降されるように構成されている。前記昇降フレーム11の前記リフトシリンダ12の両側には、この昇降フレーム11をふらつくことなく昇降させるリフター用摺動ガイド機構13が設けられている。このリフター用摺動ガイド機構13は、昇降フレーム11の下面に突設された一対のリフター用ガイドロッド14と、これら一対のリフター用ガイドロッド14のそれぞれが摺動可能に嵌挿され、前記走行台車2の車体フレームに垂直に設けられたリフター用ガイド筒15,15とから構成されている。
ところで、本実施の形態1に係るコイルカー1のリフター10においては、昇降フレーム11を昇降させるのに、油圧作動式のリフトシリンダ12を用いているが、このリフトシリンダ12のような作動手段に限るものではない。例えば、ボールねじと、このボールねじを昇降させるねじ昇降ギヤを回転させる減速機付モータとからなる構成の作動手段や角ねじと、この角ねじを昇降させるねじ昇降ギヤを回転させる減速機付モータとからなる構成の作動手段を採用することができる。
前記リフター10の昇降フレーム11には、前記コイル載置台11aに載置されたコイルCLの転倒を防止するために、スプールSLの端面を支える、後述する構成になるコイル転倒防止装置20が設けられている。このコイル転倒防止装置20は、前記リフター10の昇降フレーム11の走行台車2の進退方向の2個所に、所定の間隔(コイルCLの軸方向の幅より広い間隔)を隔てて設けられた伸縮機構21,21を備えている。なお、二点鎖線で示すものは大型のコイルである。
これら伸縮機構21,21は、同構成であるから、以下においては走行台車2の正面側の伸縮機構21の構成を説明する。即ち、この伸縮機構21は、左右一対の摺動ガイド筒22と、これら摺動ガイド筒22のそれぞれに摺動可能に嵌挿されたガイドロッド23を備えている。また、これらガイドロッド23,23の頂部に架設された頂部連結部材24の下面側にブラケットを介して伸縮ロッドの先端が枢着されると共に、前記リフター10の昇降フレーム11の上面側にブラケットを介してボトム側が枢着されてなる油圧シリンダ(作動手段)25を備えており、この油圧シリンダの伸縮ロッドの伸縮によりガイドロッド23,23が同期伸長するように構成されている。なお、本実施の形態においては、伸縮機構21は、上記のとおり、前記リフター10の昇降フレーム11の走行台車2の進退方向の2個所に、所定の間隔を隔てて設けられている。しかしながら、コイルが片側に絶対転倒しない場合、または片側にコイルの転倒を支える機能を備えた部材が設けられている場合には、1個所のみに伸縮機構が設ければよいので、必ずしも2個所に設ける必要がないものである。
前記頂部連結部材24の上面側に、後述する構成になるスプール支え手段30がボルトにより着脱自在に装着されている。前記スプール支え手段30は、図3(a),(b)に示すように、下面が前記頂部連結部材30の上面に合わされてボルトにより取り付けられる取付用水平板31と、この取付用水平板31に対して直角に接合され、前記コイルCLのスプールSLの端面を支える平面を有する垂直支え板32と、前記頂部連結部材24の長手方向の寸法より広い間隔を隔てて設けられ、前記取付用水平板31と垂直支え板32との直角度を保持すると共に、剛性を付与する三角形状の2枚の補強板33とから構成されている。そして、このスプール支え手段30の取付用水平板31の上に、前記スプールSLの端面を検出する反射型の光電スイッチ34が設けられている。
ところで、この場合には、走行台車2の進退方向の2個所に、所定の間隔を隔てて設けられた伸縮機構21のスプール支え手段30を構成する二組の垂直支え板32の相対する平面間の間隔は、コイルCLのスプールSLの軸方向の幅よりも若干大きな間隔になるように設定されている。なお、軸方向の幅が相違するコイルCLのスプールSLの端面を支える場合には、前記スプール支え手段30の取付用水平板31に長穴を設けて、走行台車2の進退方向の2個所に設けられた伸縮機構21,21のスプール支え手段30同士の間の間隔を調整し得るように構成すれば良い。
前記光電スイッチ34は、図3(a)に示すように、伸縮機構21の伸長によりスプールSLの端面を検出することによりONとなって、第1回目のスプール検出信号を発信する。次いで、さらなる伸長によりスプールSLの端面が検出されなくなるとOFFになり、そしてさらなる伸長によりスプールSLの端面が検出されるとONとなって第2回目のスプール検出信号を発信するものである。
本実施の形態1に係るコイルカー1のコイル転倒防止装置20の場合には、前記光電スイッチ34によるスプール検出信号により、前記伸縮機構21の伸長動作が制御されるように構成されている。より詳しくは、前記光電スイッチ34からの2回目のスプール検出信号を受信してから予め設定した所定時間t秒経過後に、前記油圧シリンダ(作動手段)25を作動させる作動装置、つまり図示しない油圧供給源を制御して、伸縮機構を上昇させる方向の作動を停止させる図示しない制御装置が設けられている。ところで、2回目のスプール検出信号を受信してから伸縮機構の上昇が停止されるまでの所定時間t秒は、タイマーによって設定されるように構成されている。なお、光電スイッチ34から1回目のスプール検出信号を受信してから予め設定した所定時間経過後に、油圧供給源を制御して、伸縮機構21を上昇させる方向の作動を停止させる構成にすることもできる。
以下、本発明の実施の形態1に係るコイルカー1のコイル転倒防止装置20の作用態様を説明する。即ち、本実施の形態1に係るコイルカー1のコイル転倒防止装置20によれば、コイル載置台11aに載置されたコイルCLの転倒を防止するために操作スイッチをONすると、油圧シリンダ25の作動が開始される。
前記油圧シリンダ25の作動による伸縮機構21の上昇に連れて光電スイッチ34が、図3(a)中に示すように、コイルSLの左端側付近の上向きの光電スイッチの上昇軌跡を描いて上昇し、光電スイッチ34がスプールSLの端面を検出するとONとなって、第1回目のスプール検出信号が発信(ステップ1)される。前記伸縮機構21のさらなる上昇によりスプールSLの端面が検出されなくなると光電スイッチ34がOFFになってスプール検出信号の発信が停止(ステップ2)される。次いで、さらなる伸縮機構21の上昇により光電スイッチ34がスプールSLの上側の端面を検出するとONとなって第2回目のスプール検出信号(ステップ3)が発信される。
そして、前記光電スイッチ34から第2回目のスプール検出信号が発信されてから、タイマーにより設定した所定時間t秒経過後に、前記油圧シリンダ25を作動させる図示しない作動油供給源の制御装置により伸縮機構21の上昇が停止(ステップ4)すると、スプール支え手段30の垂直支え板32の位置が、コイル載置台11aに載置されているコイルCLの径の如何にかかわらず、このコイルCLのスプールSLの軸方向の端面を支える適切な位置になる。そのため、リフトシリンダ12を作動させてリフター10を上昇させても、コイル転倒防止装置20がリフター10に配設されているために、リフター10の上昇時にコイル転倒防止装置20を操作するまでもなく、コイル載置部11aに載置されているコイルCLの転倒を防止することができる。
従って、本発明の実施の形態1に係るコイルカー1のコイル転倒防止装置20によれば、下記のとおりの優れた効果を得ることができるので、運転制御が簡単、かつコンパクトであって、しかもコイルの端面に傷付きを発生させるような虞のないコイルカーのコイル転倒防止装置20を提供するという目的を達成することができる。
(1)従来例と異なり、支持部材に相当するコイル転倒防止装置20の伸縮機構21がリフター10に設けられているため、リフター10の昇降に合わせて油圧シリンダ25の伸長作動を制御する必要がないから、油圧シリンダ25の作動制御が簡単である。
(2)油圧シリンダ25のストロークは、リフター10を昇降させるリフトシリンダ12のストローク分短くて良く、小型の油圧シリンダ25を採用できるから、従来例よりもコイル転倒防止装置20がコンパクトになる。そして、油圧機器等も小容量にすることができるから、コイル転倒防止装置20に係るイニシャルコスト、ランニングコスト、および整備コストに関して有利になる。
(3)コイル転倒防止装置20のスプール支え手段の垂直支え板32は、従来例に係るコイル転倒防止装置のクランプ部のようにコイルの軸方向端面を支えるのではなく、スプールSLの端面を支える構成であるため、コイルの軸方向端面に傷付トラブルが発生するような虞がない。
(2)油圧シリンダ25のストロークは、リフター10を昇降させるリフトシリンダ12のストローク分短くて良く、小型の油圧シリンダ25を採用できるから、従来例よりもコイル転倒防止装置20がコンパクトになる。そして、油圧機器等も小容量にすることができるから、コイル転倒防止装置20に係るイニシャルコスト、ランニングコスト、および整備コストに関して有利になる。
(3)コイル転倒防止装置20のスプール支え手段の垂直支え板32は、従来例に係るコイル転倒防止装置のクランプ部のようにコイルの軸方向端面を支えるのではなく、スプールSLの端面を支える構成であるため、コイルの軸方向端面に傷付トラブルが発生するような虞がない。
本発明の実施の形態2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置を、添付図面を参照しながら説明する。図5(a)はコイルカーのコイル転倒防止装置のスプール支え板付近の構成説明図、図5(b)は図5(a)のB矢視図(平面図)である。
本発明の実施の形態2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置のスプール支え手段30は、スプール支え手段30の垂直支え板32の上部端面に設けられた複数のピン穴のそれぞれに、挿脱自在なピン35を介して、スプールSLの端面が当接し得る平面を備えたスプール支え用アタッチ板36が装着されている。勿論、図示省略しているが、スプール支え手段30の取付用水平板31の上には光電スイッチが取付けられている。なお、本発明の実施の形態2の場合には、図5(b)から良く理解されるように、ピン35は4本であるが、特に4本でなければならない訳ではなく、例えば3本であっても、また5本以上であっても良いので、ピンの本数に限定されるものではない。
本発明の実施の形態2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が上記実施の形態1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置と相違するところは、スプール支え用アタッチ板36の有無にあり、それ以外は全て同構成であるから、上記実施の形態1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置20と同等の効果を得ることができる。さらに、本発明の実施の形態2に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、スプール支え用アタッチ板36の平面によりスプールSLの端面が支えられるが、このスプール支え用アタッチ板36は、上記のとおり、スプール支え手段30に挿脱自在なピン25を介して取付けられる構成であるから、厚さが相違するスプール支え用アタッチメント板36を用意して置くことにより、軸方向の幅が相違するスプール付のコイルの転倒防止に対して容易に対応することができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態3に係るコイルカーのコイル転倒防止装置を、添付図面を参照しながら説明する。図6はコイルカーのコイル転倒防止装置のスプール支え板付近の構成説明図である。
本発明の実施の形態3に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が上記実施の形態1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置と相違点は、スプール支え手段30の構成の相違するところにある。より詳しくは、ガイドロッド23,23の頂部に架設された頂部連結部材24にスプールSLの端面方向に伸張する伸縮ロッドを有する端面支えシリンダ37が設けられている。そして、端面支えシリンダ37の伸縮ロッドの先端に、スプールSLの端面に当接する平面を備えたロッド装着用垂直支え板38が装着されている。勿論、図示省略しているが、頂部連結部材24の上面には光電スイッチが取付けられている。
本発明の実施の形態3に係るコイルカーのコイル転倒防止装置が上記実施の形態1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置と相違するところは、スプール支え手段30の構成の相違にあり、それ以外は全て同構成であるから、上記実施の形態1に係るコイルカーのコイル転倒防止装置20と同等の効果を得ることができる。さらに、本発明の実施の形態3に係るコイルカーのコイル転倒防止装置によれば、ロッド装着用垂直支え板38の平面によりスプールSLの端面が支えられるが、このロッド装着用垂直支え板38は伸縮機構の上部の頂部連結部材24に取付けられた端面支えシリンダ37の伸縮ロッドの先端に取付けられているため、伸縮ロッドの伸縮により、軸方向の幅が相違するスプール付のコイルの転倒防止に対して容易に対応することができる。
なお、上記実施の形態に係るコイルカーのコイル転倒防止装置は、何れも本発明の具体例に過ぎない。従って、上記実施の形態に係るコイルカーのコイル転倒防止装置の形態に限定されるものではなく、また本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
1…コイルカー,2…走行台車,3…車輪,4…モータ取付台,5…駆動用油圧モータ,6…スプロケット,7…駆動側チェーン,8…スプロケット,9…スプロケット
10…リフター,11…昇降フレーム,11a…コイル載置台,12…リフトシリンダ,13…リフター用ガイド機構,14…リフター用ガイドロッド,15…リフター用ガイド筒
20…コイル転倒防止装置,21…伸縮機構,22…摺動ガイド筒,23…ガイドロッド,24…頂部連結部材,25…油圧シリンダ
30…スプール支え手段,31…取付用水平板,32…垂直支え板,33…補強板,34…光電スイッチ,35…ピン,36…スプール支え用アタッチ板,37…端面支えシリンダ,38…ロッド用垂直支え板
CL…コイル
R…レール
SL…スプール
10…リフター,11…昇降フレーム,11a…コイル載置台,12…リフトシリンダ,13…リフター用ガイド機構,14…リフター用ガイドロッド,15…リフター用ガイド筒
20…コイル転倒防止装置,21…伸縮機構,22…摺動ガイド筒,23…ガイドロッド,24…頂部連結部材,25…油圧シリンダ
30…スプール支え手段,31…取付用水平板,32…垂直支え板,33…補強板,34…光電スイッチ,35…ピン,36…スプール支え用アタッチ板,37…端面支えシリンダ,38…ロッド用垂直支え板
CL…コイル
R…レール
SL…スプール
Claims (5)
- 走行台車を備え、この走行台車に設けられたリフターを備えてなるコイルカーの前記リフターに載置された自立可能なスプール付のコイルの転倒を防止するコイルカーのコイル転倒防止装置において、前記リフターに所定の間隔を隔てて設けられ、前記リフターに設けられた作動手段により上下方向に往復作動される伸縮機構と、この伸縮機構の上部に着脱自在に装着され、前記スプールの端面を支えるスプール支え手段とを備えてなることを特徴とするコイルカーのコイル転倒防止装置。
- 前記スプール支え手段に、前記スプールの端面を検出する反射型の光電スイッチが設けられ、この光電スイッチから少なくとも1回目のスプール検出信号を受信してから予め設定した所定時間経過後に、前記作動手段を作動させる作動装置の伸縮機構を上昇させる方向の作動を停止させる制御装置が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置。
- 前記スプール支え手段は、前記スプールの端面が当接し得る平面を備えたスプール支え板であることを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置。
- 前記スプール支え手段は、このスプール支え手段に設けたピン穴に、前記スプールの端面が当接し得る平面を備えたスプールの幅に応じた厚さのスプール支え用アタッチ板が挿脱自在なピンを介して取付けられてなることを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置。
- 前記スプール支え手段は、前記伸縮機構の上部に取付けられ、前記スプールの端面方向に伸張する伸縮ロッドを有する端面支えシリンダと、前記伸縮ロッドの先端に取付けられ、前記スプールの端面に当接する平面を備えたロッド装着用垂直支え板とからなることを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のコイルカーのコイル転倒防止装置。
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---|---|---|---|
JP2006333518A JP2008143665A (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | コイルカーのコイル転倒防止装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20100107597A (ko) * | 2009-03-26 | 2010-10-06 | 주식회사 포스코 | 코일 제품의 회전장치 |
CN103708392A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-09 | 中国重型机械研究院股份公司 | 一种可实现全自动控制的钢卷翻卷机 |
CN104014612A (zh) * | 2014-05-29 | 2014-09-03 | 中国重型机械研究院股份公司 | 一种受料台可翻转式小车 |
CN105905649A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-08-31 | 金石包装(嘉兴)有限公司 | 一种收卷辊移动托架 |
-
2006
- 2006-12-11 JP JP2006333518A patent/JP2008143665A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101596036B1 (ko) | 2009-03-26 | 2016-02-22 | 주식회사 포스코 | 코일 제품의 회전장치 |
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