JP2008143524A - 鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法 - Google Patents

鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鏡餅の上に飾り物を取り付ける際、不安定になる。また、製造時には金型に離型剤を使用する必要があり、食品としての餅を扱うには悪影響がある。
【解決手段】鏡餅容器1の頂上部分に一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を鏡餅容器1と一体的に設け、飾り物取付部2側壁の円周方向にそれぞれ所定間隔離して複数箇所にスリット3を形成し、開口端の外側部分に飾り物を固着させるための凸状係止部11を設けると共に、飾り物取付部2の底部の肉厚を、鏡餅容器1の肉厚より薄く形成した。また、鏡餅容器を製造する際、合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、移動型を用い、移動型として、その表面に複数のしぼ(皺)を形成した金型を用い移動型と固定型を突き合わせて樹脂を入れ射出成形を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、正月や祝い事などに際し飾られる包装鏡餅の鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関し、特に、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関するものである。
(1) :従来例1
以下、特許文献1を従来例1として説明する。従来例1には次のような内容が記載されている。
プラスチック製の飾り重ね餅は、プラスチック製の飾り重ね餅形状の容器内に餅を詰入すると共に、蜜柑を表現したプラスチック製の重ね果実を重ね飾り餅の上部に重ねておき、一部が重ね餅に当接するプラスチック製の透視できるカバー体を重ね果実に着脱の際に被せ、更に箱体内に収納したものが記載されている。
(2) :従来例2
以下、特許文献2を従来例2として説明する。従来例2には次のような内容が記載されている。
飾り重ね餅に関して記載されている。これは、餅を収納したプラスチック製の重ね餅形状に形成した容器の下部開口部に貼着したフィルムで閉塞し、三方を模した台部材に係止させるとし、容器上に置かれる重ね果実を、容器の上部及び重ね果実全体を被嵌状態でカバー体によって覆うという内容である。
(3) :従来例3
以下、特許文献3を従来例2として説明する。従来例3には次のような内容が記載されている。
(a) :「使用後に簡単に切断可能な包装鏡餅を簡単かつ確実に製造することができ、かつ安全性の高い包装鏡餅用容器を提供する。」・・・要約の欄を参照
(b) :「本発明は、包装鏡餅用容器、詳しくは、鏡餅形状をなす包装鏡餅の製造に用いられる容器に関する。」・・・段落番号[0001]参照
(4) :従来例4
以下、特許文献4を従来例4として説明する。従来例4には次のような内容が記載されている。
(a) :「鏡餅容体から充填してある餅を、鏡餅容体を切断しなくても、また餅を破壊しなくても、そっくり取り出すことができる飾り鏡餅の提供。」・・・要約の欄を参照
(b) :「樹脂で一体形成した鏡餅容体3の下方の開口部4から工場で餅5を充填収納し、開口周縁つば部10に閉塞ラップ11を引き剥がし自在に重合止着して開口部4を閉塞した構成としている。」・・・段落番号[0040]参照
(c) :「鏡餅容体3の上部に樹脂製の橙13を載置し、キャップ型の透明カバー14を採用し、この橙13と鏡餅容体3の上段の彎曲突出側周部1を覆った構成とすると共に、鏡餅容体3の中段に水引15を設けた構成としている。」・・・段落番号[0041]参照
特許第2961141号公報 特許第3369522号公報 特開2005−170397号公報 特開2006−296347号公報
(1) :従来例1には、重ね果実体付重ね餅に、一部が重ね飾り餅に当接し上部が重ね果実を覆うプラスチック製のカバー体を着脱自在に設け、このカバー体を重ね果実が透視できる透明カバーを構成し、この透明カバー体が設けられた重ね果実体付重ね餅を箱体内に収納したものが開示されている。
しかし、前記果実を入れたプラスチック製のカバー体を、餅の容器の上に着脱自在に設けただけでは、プラスチック製のカバー体の十分な固着はできず、不安定である。そのため、果実入りのプラスチック製のカバー体が餅から脱落し易い。
(2) :従来例2には、餅を収納したプラスチック製の重ね餅形状に形成した容器の下部開口部に貼着したフィルムで閉塞し、三方を模した台部材に係止させるとし、容器上に置かれる重ね果実を、容器の上部及び重ね果実全体を被嵌状態でカバー体によって覆うという内容が開示されている。
しかし、従来例2では、前記従来例1と同様に、果実を入れたカバーを餅の容器の上に着脱自在に設けただけでは、カバーの十分な固着はできず、不安定である。そのため、果実入りのカバーが餅から脱落し易い。
(3) :従来例3には、使用後に簡単に切断可能な包装鏡餅を簡単かつ確実に製造することができ、かつ安全性の高い包装鏡餅用容器を提供するという内容が開示されている。この場合、従来例3の容器を製造する際、ポリプロピレン(合成樹脂)の射出成形により製造することが開示されている。
しかし、射出成形では、成型後の容器を射出成形用の型から剥離するのを容易にするため、予め型に離形剤を塗ることが必要である。このように離形剤を使用して容器を製作すると、容器の内部に収納する食品としての餅に悪影響を与え兼ねず、好ましくない。
(4) :従来例4には、樹脂で一体形成した鏡餅容体の下方の開口部から工場で餅を充填収納し、開口周縁つば部に閉塞ラップを引き剥がし自在に重合止着して開口部を閉塞した構成としていること、及び、鏡餅容体の上部に樹脂製の橙を載置し、キャップ型の透明カバーを採用し、この橙と鏡餅容体の上段の彎曲突出側周部を覆った構成とすると共に、鏡餅容体の中段に水引を設けた構成としたという内容が開示されている。
しかし、この場合にも、前記従来例3と同様に、射出成形では、成型後の容器を射出成形用の型から剥離するのを容易にするため、予め型に離形剤を塗ることが必要である。このように離形剤を使用して容器を製作すると、容器の内部に収納する食品としての餅に悪影響を与え兼ねず、好ましくない。
本発明は従来の課題を解決するためになされたものであり、鏡餅の上に飾る橙等の飾り物を鏡餅の上に確実に固定できるようにすると共に、餅を収納する容器を製作する場合に、従来のような離形剤を用いることなく、かつ、容易に製作できるようにすることを目的とする。
本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
(1) :鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器において、前記鏡餅容器の頂上部分に、合成樹脂製の飾り物を取り付けて飾るために、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成した。
(2) :前記(1) の鏡餅容器において、前記鏡餅容器の頂上部に載せて飾る果実の外形を呈し、合成樹脂製で内部が空洞部となった飾り用の模擬果実体を備えると共に、前記模擬果実体の底部は、前記鏡餅容器へ取り付けるために取付用開口部となっていて、その取付用開口部の内側の周囲に、前記鏡餅容器に確実に固着させるための係止部を備え、前記鏡餅容器の飾り物取付部に、前記模擬果実体の取付用開口部を嵌合させることで、前記鏡餅容器の飾り物取付部の凸状係止部と前記模擬果実体の係止部とが係止し、前記鏡餅容器の頂上部分に前記疑似果実体を取り付けて飾ることができるようにした。
(3) :前記(1) の鏡餅容器において、前記鏡餅容器の頂上部に載せて飾る合成樹脂製の各種飾り物を入れるための内部が中空な中空部を有する飾り物容器を備えると共に、前記飾り物容器の底部は、前記鏡餅容器へ取り付けるために取付用開口部となっていて、その取付用開口部の内側の周囲に前記鏡餅容器に確実に固着させるための係止凸部を備え、前記鏡餅容器の飾り物取付部に、前記飾り物容器の取付用開口部を嵌合させることで、前記鏡餅容器の飾り物取付部の凸状係止部と前記飾り物容器の係止凸部とが係止し、前記鏡餅容器の頂上部分に前記飾り物を入れた飾り物容器を取り付けて飾ることができるようにした。
(4) :鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器であって、前記鏡餅容器の頂上部分に、合成樹脂製の飾り物を取り付けて飾るために、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成した鏡餅容器を製造する鏡餅容器の製造方法であって、合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、前記固定型に対して移動可能な移動型を用いると共に、前記移動型として、その表面にしぼを形成した金型を用い、前記移動型と固定型を突き合わせる第1の工程と、前記移動型と固定型を突き合わせた状態で、前記ゲートのノズルから合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う第2の工程と、前記樹脂射出の後、前記ゲートを前記固定型に対して外側へ飾り物取付部の長さだけ移動させるゲート口移動の第3の工程と、前記ゲート口移動の後、移動型を前記固定型から離れる方向に移動させる移動型移動の第4の工程と、移動型を前記固定型から離れる方向に移動させた状態で、突き出しピンにより樹脂成形品を移動型から引き離して離型を行う第5の工程とを有する。
(5) :前記(4) の鏡餅容器の製造方法において、前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記小さい餅の最大径をd1、大きい餅の最大径をd3、2つの餅を重ねた部分の径をd2、大きい餅の底部の径をd4とした場合、d1>d2、d3>d4の関係が保てるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
(6) :前記(4) の鏡餅容器の製造方法において、前記鏡餅容器は、頂上部分に、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成するように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
(7) :前記(5) の鏡餅容器の製造方法において、前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、大きい餅の最大径付近の肉厚を、他の部分肉厚より厚くなるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
(作用)
以下、前記構成に基づく本発明の作用を説明する。
(a) :前記(1) の作用
鏡餅容器の頂上部分に飾り物を取り付けて飾ることができるが、この場合、鏡餅容器と飾り物との結合が確実にでき、従来のように不安定な飾り付けとはならない。また、構造も簡単であり、その製造も容易になる。
また、飾り物取付部の底部の肉厚を、鏡餅容器の肉厚より薄く形成しているので、製造過程において、冷却時に飾り物取付部が外側方向へ少し変位するので、鏡餅容器と飾り物との結合時にがたが生じることもなくなり、より一層確実な結合ができる。
また、飾り物取付部にスリットを設けたので、製造過程において、移動型を移動させて離型を行う際に、前記スリット以外の飾り物取付部の周辺部分が内側へ変位して、移動型の移動を容易にする。
(b) :前記(2) の作用
鏡餅容器の頂上部分に疑似果実体を取り付けて飾ることができるが、この場合、鏡餅容器と疑似果実体との結合が確実にでき、従来のように不安定な飾り付けとはならない。また、構造も簡単であり、その製造も容易になる。
(c) :前記(3) の作用
鏡餅容器の頂上部分に飾り物(例えば、十二支の小動物)を入れた飾り物容器を取り付けて飾ることができるが、この場合、鏡餅容器と飾り物容器との結合が確実にでき、従来のように不安定な飾り付けとはならない。また、構造も簡単であり、その製造も容易になる。
(d) :前記(4) の作用
移動型の表面にしぼ(皺)を設けて樹脂の射出成形を行っているので、移動型の移動の工程では、成形品の樹脂(鏡餅容器となる部分)が移動型との摩擦結合力が大となり、両者が一緒に移動して、固定型から確実に離すことが容易にできる。
また、各工程において、離型剤を使用しなくても射出成形が確実にできるから、食品としての餅を使用しても安全性が高く、衛生上も好ましい。
(e) :前記(5) の作用
鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記小さい餅の最大径をd1、大きい餅の最大径をd3、2つの餅を重ねた部分の径をd2、大きい餅の底部の径をd4とした場合、d1>d2、d3>d4の関係が保てるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。従って、移動型の移動工程が確実にでき、固定型から確実に離すことが容易にできる。
(f) :前記(6) の作用
飾り物取付部の底部の肉厚を、鏡餅容器の肉厚より薄く形成するように、移動型及び固定型の形状が設定されている。従って、成形品(鏡餅容器となる部分)は、金型から取り出されてから冷却するまでの間に収縮が起こる。この場合、肉厚の薄い方が先に冷却され、肉厚の厚い方が冷却するのが遅くなる。
この時、飾り物取付部の底部が先に冷却されて収縮が止まるが、鏡餅容器の方は収縮が進行しており、円柱状の飾り物取付部では、スリットを挟んで、両側の周辺部が外側に変形する現象が発生する。このため、飾り物取付部に模擬果実体や飾り物容器を係止させた場合に、凸状係止部が外側へ変形しているので、これらの係止がより一層確実になる。
(g) :前記(7) の作用
鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、大きい餅の最大径付近の肉厚を、他の部分肉厚より厚くなるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
従って、移動型移動の工程において、前記肉厚の部分は固定型に突き当たるが、この時、前記肉厚の部分は弾力性が大きくなるため、離型が容易にできる、すなわち、型抜きが容易にできる。
本発明は前記の構成により次のような効果がある。
(1) :請求項1では、鏡餅容器の頂上部分に飾り物を取り付けて飾ることができるが、この場合、鏡餅容器と飾り物との結合が確実にでき、従来のように不安定な飾り付けとはならない。また、構造も簡単であり、その製造も容易になる。
また、飾り物取付部の底部の肉厚を、鏡餅容器の肉厚より薄く形成しているので、製造過程において、飾り物取付部が外側方向へ少し変位するので、鏡餅容器と飾り物との結合時にがたが生じることもなくなり、より一層確実な結合ができる。また、飾り物取付部にスリットを設けたので、製造過程において、移動型を移動させて離型を行う際に、前記スリット以外の飾り物取付部の周辺部分が内側へ変位して移動型の移動を容易にする。
(2) :請求項2では、鏡餅容器の頂上部分に疑似果実体を取り付けて飾ることができるが、この場合、鏡餅容器と疑似果実体との結合が確実にでき、従来のように不安定な飾り付けとはならない。また、構造も簡単であり、その製造も容易になる。
(3) :請求項3では、鏡餅容器の頂上部分に飾り物(例えば、十二支の小動物)を入れた飾り物容器を取り付けて飾ることができるが、この場合、鏡餅容器と飾り物容器との結合が確実にでき、従来のように不安定な飾り付けとはならない。また、構造も簡単であり、その製造も容易になる。
(4) :請求項4では、移動型の表面にしぼ(皺)を設けて樹脂の射出成形を行っているので、移動型の移動の工程では、成形品の樹脂(鏡餅容器となる部分)が移動型との摩擦結合力が大となり、両者が一緒に移動して固定型から確実に離すことが容易にできる。
また、各工程において、離型剤を使用しなくても射出成形が確実にできるから、食品としての餅を使用しても安全性が高く、衛生上も好ましい。
(5) :請求項5では、鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記小さい餅の最大径をd1、大きい餅の最大径をd3、2つの餅を重ねた部分の径をd2、大きい餅の底部の径をd4とした場合、d1>d2、d3>d4の関係が保てるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。従って、移動型の移動工程が確実にでき、固定型から確実に離すことが容易にできる。
(6) :請求項6では、飾り物取付部の底部の肉厚を、鏡餅容器の肉厚より薄く形成するように、移動型及び固定型の形状が設定されている。従って、成形品(鏡餅容器となる部分)は、金型から取り出されてから冷却するまでの間に収縮が起こる。この場合、肉厚の薄い方が先に冷却され、肉厚の厚い方が冷却するのが遅くなる。
この時、飾り物取付部の底部が先に冷却されて収縮が止まるが、鏡餅容器の方は収縮が進行しており、円柱状の飾り物取付部では、スリットを挟んで、両側の周辺部が外側に変形する現象が発生する。このため、飾り物取付部に模擬果実体や飾り物容器を係止させた場合に、凸状係止部が外側へ変形しているので、これらの係止がより一層確実になる。
(7) :請求項7では、鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、大きい餅の最大径付近の肉厚を、他の部分肉厚より厚くなるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
従って、移動型移動の工程において、前記肉厚の部分は固定型に突き当たるが、この時、前記肉厚の部分は弾力性が大きくなるため、離型が容易にできる、すなわち、型抜きが容易にできる。
§1:概要の説明
以下に説明する例は、正月や祝い事などに際し飾られる包装鏡餅の鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法うに関し、特に、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関する例である。
§2:例1の説明
図1は例1の説明図であり、A図は鏡餅容器の平面図、B図は鏡餅容器の側面図、C図は模擬果実体の断面図、D図は包装鏡餅の断面図である。図1において、1は鏡餅容器、2は飾り物取付部、3はスリット、4は餅、5は模擬果実体、6は取付用開口部、11は凸状係止部、12は底部、13は係止部、16は中空部、17は空洞部を示す。
(1) :鏡餅容器と模擬果実体の概要の説明
例1では、鏡餅容器1を鏡餅の外形(大小2つの餅を重ねた2段重ね餅形状)を有するようにポリプロピレン樹脂(合成樹脂)の射出成形により製作し、その頂上部分に、飾り物取付部2を一体的に形成する。この場合、鏡餅容器1の内部は中空部(空洞)16にしておき、底部9には底面開口部10を設けておく。
また、鏡餅の上に飾る飾り物として、内部に空洞部17を有し、下側部分に取付用開口部6を形成した合成樹脂製の模擬果実体5(例えば、模擬橙)を製作しておき、この模擬果実体5の取付用開口部6を、前記鏡餅容器1の飾り物取付部2と嵌合及び係止させて両者を固着し、模擬果実体5付きの鏡餅容器(又は鏡餅)とする。
(2) :鏡餅容器と模擬果実体の詳細な構成の説明
鏡餅容器1は、鏡餅の外形(大小2つの餅を重ねた2段重ね餅形状)を有し、その頂上部分に、飾り物取付部2を一体的に形成する。この場合、鏡餅容器1の内部は中空部16にしておき、底部9には底側に開口した底面開口部10を設けておく(図1のA図、B図参照)。
また、飾り物取付部2は、鏡餅容器1の頂上部分から上方に向けて略円筒体形状に突き出ていて(図1のB図参照)、平面形状が円形で、その円周方向に複数のスリット3が形成された形状(図1のA図参照)をしている。
また、飾り物取付部2は、最上部の開口端側の外側に凸状係止部11が円周方向に沿って設けてある。また、飾り物取付部2の底部12は鏡餅容器1と一体的に製作されているが、飾り物取付部2の底部12の肉厚(厚み)をYとし、鏡餅容器1の頂上付近の肉厚(厚み)をXとした場合、X=2Yの関係が成り立つように製作(製造方法は後述する)する。
また、模擬果実体5の底部側に形成された取付用開口部6には、前記鏡餅容器1の飾り物取付部2に設けた凸状係止部11と係合させるための係止部13が設けてある。
(3) :完成品の説明
前記鏡餅容器1と模擬果実体5を製作したら、鏡餅容器1の底部の底面開口部10から食用の餅4を中空部16に入れる。そして、底面開口部10側に密封部材(シール材等)を張り、その一部から内部の空気を抜くことで、鏡餅容器1の内部を真空状態にした後、前記密封部材(シール材等)で底面開口部10を密封する(図1のD図参照)。
次に、内部に餅4を入れて密封した鏡餅容器1の頂上部に、模擬果実体5を取り付ける。この場合、模擬果実5の取付用開口部6を鏡餅容器1の飾り物取付部2と嵌合させ、模擬果実体5の係止部13と、飾り物取付部2の凸状係止部11とを係合させて両者を固着させる。この状態で任意の場所に鏡餅を飾ることができる。
以上の説明のように完成品は次の構成を有する。すなわち、鏡餅容器1は、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部16を有し、中空部16に食用の餅4を収納し、底部9を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器である。そして、鏡餅容器1の頂上部分に、合成樹脂製の飾り物を取り付けて飾るために、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部2を鏡餅容器1と一体的に設け、飾り物取付部2の側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリット3を形成し、開口端の外側部分に飾り物を固着させるための凸状係止部11を設けると共に、飾り物取付部2の底部12の肉厚を、鏡餅容器1の肉厚より薄く形成する(例えば、底部12の肉厚を、鏡餅容器1の頂上付近の肉厚の半分にする)。
また、鏡餅容器1の頂上部に載せて飾る果実の外形を呈し、合成樹脂製で内部が空洞部となった飾り用の模擬果実体5を備えると共に、模擬果実体5の底部は、鏡餅容器1へ取り付けるために取付用開口端となっていて、その取付用開口端の内側の周囲に、鏡餅容器1に確実に固着させるための係止部13を備え、鏡餅容器1の飾り物取付部2に、模擬果実体5の取付用開口部を嵌合させることで、鏡餅容器1の飾り物取付部の凸状係止部11と模擬果実体5の係止部13とが係止し、鏡餅容器1の頂上部分に前記疑似果実体5を取り付けて飾ることができるようにした。
§3:例2の説明
図2は例2の説明図であり、A図は鏡餅容器の平面図、B図は鏡餅容器の側面図、C図は飾り物容器の断面図、D図は包装鏡餅の断面図である。図2において、1は鏡餅容器、2は飾り物取付部、3はスリット、4は餅、7は飾り物容器、8は取付用開口部、15は係止凸部、18は中空部を示す。
(1) :鏡餅容器と飾り物容器の概要の説明
例2では、鏡餅容器1を鏡餅の外形(大小2つの餅を重ねた2段重ね餅形状)を有するようにポリプロピレン樹脂(合成樹脂)の射出成形により製作し、その頂上部分に、飾り物取付部2を一体的に形成する。この場合、鏡餅容器1の内部は中空部(空洞)16にしておき、底部9には底面開口部10を設けておく。
また、鏡餅の上に飾る飾り物として、内部に中空部18を有し、下側部分に取付用開口部8を形成した合成樹脂製の飾り物容器7(内部に、例えば、十二支の小動物を入れて飾る)を製作しておき、この飾り物容器7の取付用開口部8を、前記鏡餅容器1の飾り物取付部2と係合させて両者を結合することで、飾り物容器7付きの鏡餅とする。なお、例2は、飾り物容器7が異なるだけで、鏡餅容器1の構成は同じである。
(2) :鏡餅容器と飾り物容器の詳細な構成の説明
鏡餅容器1は、鏡餅の外形(大小2つの餅を重ねた2段重ね餅形状)を有し、その頂上部分に、飾り物取付部2を一体的に形成する。この場合、鏡餅容器1の内部は中空部16にしておき、底部9には底側に開口した底面開口部10を設けておく(図2のA図、B図参照)。
また、飾り物取付部2は、鏡餅容器1の頂上部分から上方に向けて略円筒体形状に突き出ていて(図2のB図参照)、平面形状が円形で、その円周方向に複数のスリット3が形成された形状(図2のA図参照)をしている。
また、飾り物取付部2は、最上部の開口端側の外側に凸状係止部11が円周方向に沿って設けてある。また、飾り物取付部2の底部12は鏡餅容器1と一体的に製作されているが、飾り物取付部2の底部12の肉厚(厚み)をXとし、鏡餅容器1の頂上付近の肉厚(厚み)をYとした場合、Y=2Xの関係が成り立つように製作(製造方法は後述する)する。(X、Yは図1のD図と同じなので図1のD図を参照)
また、飾り物容器7の底部側に形成された取付用開口部8には、前記鏡餅容器1の飾り物取付部2に設けた凸状係止部11と係合させるための係止凸部15が設けてある。
(3) :完成品の説明
前記鏡餅容器1と飾り物容器7を製作したら、鏡餅容器1の底部の底面開口部10から食用の餅4を中空部16に入れる。そして、底面開口部10側に密封部材(シール材等)を張り、その一部から内部の空気を抜くことで、鏡餅容器1の内部を真空状態にした後、前記密封部材(シール材等)で底面開口部10を密封する(図2のD図参照)。
次に、内部に餅4を入れて密封した鏡餅容器1の頂上部に、飾り物容器7を取り付ける。この場合、飾り物容器7の取付用開口部8を鏡餅容器1の飾り物取付部2と係合させ、飾り物容器7の係止凸部15と、飾り物取付部2の凸状係合部11とを係合させて両者を固着させる。この状態で任意の場所に鏡餅を飾ることができる。
以上の説明のように完成品は次の構成を有する。すなわち、鏡餅容器1の頂上部に載せて飾る合成樹脂製の各種飾り物を入れるための内部が中空な飾り物容器7を備えると共に、飾り物容器7の底部は、鏡餅容器1へ取り付けるために取付用開口部8となっていて、その取付用開口部8の内側の周囲に鏡餅容器1に確実に固着させるための係止凸部15を備え、鏡餅容器1の飾り物取付部2に、飾り物容器7の取付用開口部8を嵌合させることで、鏡餅容器1の飾り物取付部2の凸状係止部11と飾り物容器7の係止凸部15とが係止し、鏡餅容器1の頂上部分に飾り物を入れた飾り物容器7を取り付けて飾ることができるようにした。
§4:鏡餅容器の製造方法の説明
図3は鏡餅容器の製造方法説明図(その1)であり、A図乃至E図は各製造工程を示す。また、図4は鏡餅容器の製造方法説明図(その2)であり、F図はしぼ(皺)の説明図、G図は成形品完成図を示す。以下、図3、図4に基づいて前記例1の鏡餅容器の製造方法(製造工程)を説明する。なお、製造工程は、工程A→工程B→工程C→工程D→工程E→工程Gの順(図4の図A→図B→図C→図D→図E→図Gの順)に行われる。
(1) :鏡餅容器の製造方法の概要
この製造方法は、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器であって、前記鏡餅容器の頂上部分に、合成樹脂製の飾り物を取り付けて飾るために、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成した鏡餅容器を製造する鏡餅容器(前記例1と同じ構成の鏡餅容器)の製造方法に関するものである。
前記製造方法では、合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、前記固定型に対して移動可能な移動型を用いると共に、前記移動型として、その表面にしぼを形成した金型を用い、前記移動型と固定型を突き合わせる第1の工程と、前記移動型と固定型を突き合わせた状態で、前記ゲートのノズルから合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う第2の工程と、前記樹脂射出の後、前記ゲートを前記固定型に対して外側へ飾り物取付部の長さだけ移動させるゲート口移動の第3の工程と、前記ゲート口移動の後、移動型を前記固定型から離れる方向に移動させる移動型移動の第4の工程と、移動型を前記固定型から離れる方向に移動させた状態で、突き出しピンにより樹脂成形品を移動型から引き離して離型を行う第5の工程とを有する。
また、前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記小さい餅の最大径をd1、大きい餅の最大径をd3、2つの餅を重ねた部分の径をd2、大きい餅の底部の径をd4とした場合、d1>d2、d3>d4の関係が保てるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
また、前記鏡餅容器は、頂上部分に、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成するように移動型及び固定型の形状が設定されている。
また、前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、大きい餅の最大径付近の肉厚を、他の部分肉厚より厚くなるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されている。
(2) :詳細な工程の説明
以下、各工程について詳細に説明する。
(a) :工程A(図3のA図、図4のF図参照)
前記例1の鏡餅容器1は、材料としてポリプロピレン樹脂を用い射出成形により製造する。工程Aでは、図3のA図のように、金型を構成する固定型21と移動型22の2つの金型を用いて射出成形を行う。この場合、移動型21の外側表面には多数のしぼ(皺)を形成しておく(図4のF図参照)。また、固定型21の一部に、材料の入り口となるノズル24を有するゲート23を設け、該ゲート23に材料供給源を接続する。
次に、固定型21と移動型22を合わせると、両者の間に隙間25が形成されるようになっており、この隙間25に材料が射出されると、その材料が鏡餅容器1の形状に成形されるようになっている。なお、前記しぼ(皺)とは、一般的には、布の表面に表した細かい凸凹のこと、又は皮革や紙につけた皺のことである。従って、前記本発明の例で使用したしぼも前記の一般的なしぼと同様な形状である。
(b) :工程B(図3のB図参照)
工程Bでは、固定型21と移動型22の2つの金型を突き合わせた状態で、その隙間25内にゲート23のノズル24から樹脂材料(ポリプロピレン樹脂)を射出させる。このようにすると、材料は2つの金型の隙間25に十分に押し込まれる。
(c) :工程C(図3のC図参照)
工程Cでは、前記のようにして樹脂材料(ポリプロピレン樹脂材料)を射出させた後、ゲート23を固定型22から外側方向へ引き抜くように飾り物取付部の長さだけ移動させる。すなわち、ゲート口移動(ゲートコマ移動)を行い、飾り物取付部2となる部分を製作する。この時、ゲート23を外側方向へ移動させることにより、飾り物取付部2となる部分からゲート23を引き離す。
(d) :工程D(図3のD図参照)
工程Dでは、前記のように飾り物取付部2となる部分からゲート23を引き離した後、移動型22の移動を行う。すなわち、固定型21に対して移動型22を引き離すように移動(図示矢印方向へ移動)させる。この時、移動型21の外側表面には多数のしぼ(皺)が設けてあるので、このしぼ(皺)に成形後の樹脂が引っ掛かり、両者は結合状態のまま、移動型22の移動を行うことができる。
このように、金型の表面にしぼ(皺)を設けて樹脂の射出成形を行っているので、移動型21の移動の工程では、成形品の樹脂(鏡餅容器となる部分)が移動型21との摩擦結合力が大となり、両者が一緒に移動して、固定型22から確実に離すことが容易にできる。
また、鏡餅容器1となる部分の下側の餅に対応する樹脂の肉厚を厚くしておくことにより、移動型22の移動を行う際に、前記肉圧の樹脂が弾性変形し、移動型22と鏡餅容器1となる部分の樹脂が一体となって移動する(固定型21に対して、移動型22と鏡餅容器1となる部分の樹脂が一体となって移動する)。
(e) :工程E(図3のE図参照)
工程Eでは、前記のように、移動型22と鏡餅容器1となる部分の樹脂が一体となって移動した後、突き出しピンにより、鏡餅容器1となる部分の樹脂成形品を突き出す(図3のE図の矢印方向参照)。
(f) :工程G(成型品完成工程)
前記のように、鏡餅容器1となる部分の樹脂成形品を突き出すと、移動型22と鏡餅容器1となる部分の樹脂成形品が引き離され、鏡餅容器1が取り出される。このようにして取り出された樹脂は、鏡餅容器1の製品となる(図4のG図参照)。
この場合、鏡餅容器1は、各部の寸法を次のように設定しておく。すなわち、図4のG図において、A−B部分の直径=d1、C−D部分の直径=d2、E−F部分の直径=d3、G−H部分の直径=d4とした場合、内径及び外径に関して、d1>d2、d3>d4の関係(内径及び外形)となるように、金型の寸法を設定しておく。このようにすれば、前記工程D及び工程Eにおいて、確実に移動型21の移動及び離型を行うことができる。
また、前記飾り物取付部2の底部12の厚み(肉厚)をYとし、鏡餅容器1の上側の餅に対応する部分の厚み(肉厚)をXとした場合、X=2Yの関係が成り立つようにしておく(YをXの半分の肉厚にする)。
この場合、成形後の樹脂は、薄い方の樹脂が先に冷却し、厚い方の樹脂は冷却するのが遅い。この性質が有るので、飾り物取付部2の底部12が鏡餅容器1より先に冷却する。なお、樹脂の冷却は24時間位かかり、冷却後は樹脂の移動がなくなる。そのため、飾り物取付部2の底部12が外側へ引っ張られるようになり(肉厚の厚い方は遅くまで変形するため)、結果として、外側へ向けて、僅かに倒れるような方向へ移動を行う。この場合、スリット3があるため、樹脂の冷却時に僅かな移動が起こり易くなる。
また、前記各工程において、離型剤を使用しなくても射出成形が確実にできるから、食品としての餅を使用しても安全性が高く、衛生上も好ましい。
実施の形態における例1の説明図であり、A図は鏡餅容器の平面図、B図は鏡餅容器の側面図、C図は模擬果実体の断面図、D図は包装鏡餅の断面図である。 実施の形態における例2の説明図であり、A図は鏡餅容器の平面図、B図は鏡餅容器の側面図、C図は飾り物容器の断面図、D図は包装鏡餅の断面図である。 実施の形態における鏡餅容器の製造方法説明図(その1)である。 実施の形態における鏡餅容器の製造方法説明図(その2)である。
符号の説明
1 鏡餅容器
2 飾り物取付部
3 スリット
4 餅
5 模擬果実体
6、8 取付用開口部
7 飾り物容器
9、12 底部
10 底面開口部
11 凸状係止部
13 係止部
15 係止凸部
16、18 中空部
17 空洞部
21 固定型
22 移動型
23 ゲート
24 ノズル
25 隙間

Claims (7)

  1. 鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器において、
    前記鏡餅容器の頂上部分に、合成樹脂製の飾り物を取り付けて飾るために、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、
    前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、
    前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成したことを特徴とする鏡餅容器。
  2. 前記鏡餅容器の頂上部に載せて飾る果実の外形を呈し、合成樹脂製で内部が空洞部となった飾り用の模擬果実体を備えると共に、
    前記模擬果実体の底部は、前記鏡餅容器へ取り付けるために取付用開口部となっていて、その取付用開口部の内側の周囲に、前記鏡餅容器に確実に固着させるための係止部を備え、
    前記鏡餅容器の飾り物取付部に、前記模擬果実体の取付用開口部を嵌合させることで、前記鏡餅容器の飾り物取付部の凸状係止部と前記模擬果実体の係止部とが係止し、前記鏡餅容器の頂上部分に前記疑似果実体を取り付けて飾ることができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の鏡餅容器。
  3. 前記鏡餅容器の頂上部に載せて飾る合成樹脂製の各種飾り物を入れるための内部が中空な中空部を有する飾り物容器を備えると共に、
    前記飾り物容器の底部は、前記鏡餅容器へ取り付けるために取付用開口部となっていて、その取付用開口部の内側の周囲に前記鏡餅容器に確実に固着させるための係止凸部を備え、
    前記鏡餅容器の飾り物取付部に、前記飾り物容器の取付用開口部を嵌合させることで、前記鏡餅容器の飾り物取付部の凸状係止部と前記飾り物容器の係止凸部とが係止し、前記鏡餅容器の頂上部分に前記飾り物を入れた飾り物容器を取り付けて飾ることができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の鏡餅容器。
  4. 鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器であって、前記鏡餅容器の頂上部分に、合成樹脂製の飾り物を取り付けて飾るために、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、
    前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、
    前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成した鏡餅容器を製造する鏡餅容器の製造方法であって、
    合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、前記固定型に対して移動可能な移動型を用いると共に、前記移動型として、その表面にしぼを形成した金型を用い、前記移動型と固定型を突き合わせる第1の工程と、
    前記移動型と固定型を突き合わせた状態で、前記ゲートのノズルから合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う第2の工程と、
    前記樹脂射出の後、前記ゲートを前記固定型に対して外側へ飾り物取付部の長さだけ移動させるゲート口移動の第3の工程と、
    前記ゲート口移動の後、移動型を前記固定型から離れる方向に移動させる移動型移動の第4の工程と、
    移動型を前記固定型から離れる方向に移動させた状態で、突き出しピンにより樹脂成形品を移動型から引き離して離型を行う第5の工程とを有することを特徴とする鏡餅容器の製造方法。
  5. 前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記小さい餅の最大径をd1、大きい餅の最大径をd3、2つの餅を重ねた部分の径をd2、大きい餅の底部の径をd4とした場合、d1>d2、d3>d4の関係が保てるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されていることを特徴とする請求項4記載の鏡餅容器の製造方法。
  6. 前記鏡餅容器は、頂上部分に、一端が開口端で他端が底部となった有底円柱状の飾り物取付部を前記鏡餅容器と一体的に設け、
    前記飾り物取付部側壁の円周方向に、それぞれ所定間隔離して複数箇所にスリットを形成し、前記開口端の外側部分に前記飾り物を固着させるための凸状係止部を設けると共に、
    前記飾り物取付部の底部の肉厚を、前記鏡餅容器の肉厚より薄く形成するように、前記移動型及び固定型の形状が設定されていることを特徴とする請求項4記載の鏡餅容器の製造方法。
  7. 前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、大きい餅の最大径付近の肉厚を、他の部分肉厚より厚くなるように、前記移動型及び固定型の形状が設定されていることを特徴とする請求項5記載の鏡餅容器の製造方法。
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