JP2008143525A - 鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法 - Google Patents

鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】餅を収納する容器を製作する場合に、離型工程が簡単にできない。また、鏡餅容器の内部に食用の餅を収納し底部を密封部材により密封して包装鏡餅として使用した後、食用のために内部の餅を取り出す際、取り出すのが簡単ではない。
【解決手段】鏡餅容器1は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、鏡餅容器1の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、小さい餅に対応する部分は、小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部8とし、大きい餅に対応する部分は、大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部9となるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、正月や祝い事などに際し飾られる包装鏡餅の鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関し、特に、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関するものである。
(1) :従来例1
以下、特許文献1を従来例1として説明する。従来例1には次のような内容が記載されている。
(a) :「使用後に簡単に切断可能な包装鏡餅を簡単かつ確実に製造することができ、かつ安全性の包装鏡餅用容器を提供する。」・・・要約の欄を参照
(b) :「包装鏡餅の製造に用いられる容器において、該容器は、射出成形により鏡餅形状に成形した合成樹脂製の成形体であって、容器の内面には、容器内の頂部を通って直径方向に直線状に突条が形成されている包装鏡餅用容器。」・・・特許請求の範囲の請求項1を参照
(2) :従来例2
以下、特許文献2を従来例2として説明する。従来例2には次のような内容が記載されている。
(a) :「超音波ウエルダの振動ホーンの先端を熱可塑性プラスチックシートの表面に押し当てながら振動ホーンを振動させて移動し、該プラスチックシートの表面に1本乃至複数本の刻線を刻設し、刻設が刻設された熱可塑性プラスチックシートを容器の形状に成形することを特徴とする包装容器の製造方法。」・・・特許請求の範囲の請求項1を参照
(b) :「本発明の製造方法によって、幅および深さのいずれも刻線を極めて効率よく包装容器に刻設することが可能となり、この製造方法で得られた本発明の包装容器は容易に開けることができる。」・・・段落番号[0022]参照
特開2005−170397号公報 特開平5−24131号公報
(1) :従来例1には、使用後に簡単に切断可能な包装鏡餅を簡単かつ確実に製造することができ、かつ安全性の包装鏡餅用容器が開示されている。
しかし、餅を収納する容器を製作する場合に、製造工程が多く、複雑で製造が簡単ではない。また、鏡餅容器の内部に食用の餅を収納し底部を密封部材により密封して包装鏡餅として使用した後、食用のために内部の餅を取り出す際、取り出すのが簡単ではない。
(2) :従来例2には、超音波ウエルダの振動ホーンの先端を熱可塑性プラスチックシートの表面に押し当てながら振動ホーンを振動させて移動し、該プラスチックシートの表面に1本乃至複数本の刻線を刻設し、刻設が刻設された熱可塑性プラスチックシートを容器の形状に成形することを特徴とする包装容器の製造方法に関して開示されている。
しかし、従来例2では、餅を収納する容器を製作する場合に、製造工程が多く、複雑で製造が簡単ではない。また、鏡餅容器の内部に食用の餅を収納し底部を密封部材により密封して包装鏡餅として使用した後、食用のために内部の餅を取り出す際、取り出すのが簡単ではない。
本発明は従来の課題を解決するためになされたものであり、大小2つの餅を重ねた鏡餅と外形が似ている包装鏡餅として使用可能で、その鏡餅容器を製造する場合に、工程数を少なくし、簡単かつ容易に製造できるようにすると共に、鏡餅容器の内部に食用の餅を収納し底部を密封部材により密封して包装鏡餅として使用した後、食用のために内部の餅を取り出す際、極めて簡単に取り出せるようにすることを目的とする。
本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
(1) :鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器において、前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、前記小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、前記大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部となるように構成したことを特徴とする。
(2) :鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器の前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、前記小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、前記大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部となるように構成した鏡餅容器の製造方法であって、合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、前記固定型に対して移動可能な移動型を用いると共に、前記移動型として、前記鏡餅容器の外形に沿った形状の凹状の型面を有する金型を用い、前記固定型として、前記鏡餅容器の内面に沿った形状の凸状の型面を有する金型を用い、前記移動型と固定型を突き合わせて両者の突き合わせ部分に隙間を形成する第1の工程と、前記移動型と固定型を突き合わせた状態で、前記ゲートのノズルから合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う第2の工程と、前記樹脂射出の後、前記隙間に成形された成形品と一緒に前記移動型を前記固定型に対して外側へ移動させる第3の工程と、前記移動型移動を行った後、前記移動型に付いた成形品を突き出しピンにより分離して離型を行う第4の工程とを有することを特徴とする。
(作用)
以下、前記構成に基づく本発明の作用を説明する。
(a) :前記(1) の作用
鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部となるように構成している。
このようにすれば、大小2つの餅を重ねた鏡餅と外形が似ている包装鏡餅として使用可能で、鏡餅容器の内部に食用の餅を収納し底部を密封部材により密封して包装鏡餅として使用した後、食用のために内部の餅を取り出す際極めて簡単に取り出すことができる。
(b) :前記(2) の作用
合成樹脂材料を用いて射出成形により鏡餅容器を製造する場合、合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、前記固定型に対して移動可能な移動型を用いると共に、前記移動型として、前記鏡餅容器の外形に沿った形状の凹状の型面を有する金型を用い、前記固定型として、前記鏡餅容器の内面に沿った形状の凸状の型面を有する金型を用い、前記移動型と固定型を突き合わせて両者の突き合わせ部分に隙間を形成する第1の工程と、前記移動型と固定型を突き合わせた状態で、前記ゲートのノズルから合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う第2の工程と、前記樹脂射出の後、前記隙間に成形された成形品と一緒に前記移動型を前記固定型に対して外側へ移動させる第3の工程と、前記移動型移動を行った後、前記移動型に付いた成形品を突き出しピンにより分離して離型を行う第4の工程とを行う。
このようにすれば、前記工程1乃至工程4により鏡餅容器が製造できるので、従来の製造方法より工程数を少なくし、簡単かつ容易に製造できるようにする。特に、樹脂射出の後、前記隙間に成形された成形品と一緒に前記移動型を前記固定型に対して外側へ移動させる第3、第4の工程では、前記金型の形状により極めて容易に2つの金型の離型及び金型と成形品とを離す作業が極めて簡単にできるため、全体の製造方法も容易になる。
従って、合成樹脂の射出成形により鏡餅容器を製造する場合に、工程数を少なくし、簡単かつ容易に製造できるようにすることができる。
本発明は前記の構成により次のような効果がある。
(1) :請求項1では、大小2つの餅を重ねた鏡餅と外形が似ている包装鏡餅として使用可能で、鏡餅容器の内部に食用の餅を収納し底部を密封部材により密封して包装鏡餅として使用した後、食用のために内部の餅を取り出す際、極めて簡単に取り出すことができる。
(2) :請求項2では、前記工程1乃至工程4により鏡餅容器が製造できるので、従来の製造方法より工程数を少なくし、簡単かつ容易に製造できるようにする。特に、樹脂射出の後、前記隙間に成形された成形品と一緒に前記移動型を前記固定型に対して外側へ移動させる第3、第4の工程では、前記金型の形状により極めて容易に2つの金型の離型及び金型と成形品とを離す作業が極めて簡単にできるため、全体の製造方法も容易になる。
従って、合成樹脂の射出成形により鏡餅容器を製造する場合に、工程数を少なくし、簡単かつ容易に製造できるようにすることができる。
§1:概要の説明
以下に説明する例は、正月や祝い事などに際し飾られる包装鏡餅の鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関し、特に、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器及び鏡餅容器の製造方法に関する例である。
§2:鏡餅容器の説明
図1は鏡餅容器の説明図であり、A図は鏡餅容器の平面図、B図は鏡餅容器の側面図、C図は鏡餅容器の断面図である。図1において、1は鏡餅容器、2は内面、3は中空部、4は頂上部、5は底部開口部、8は第1の肉厚部、9は第2の肉厚部を示す。
(1) :鏡餅容器の概要の説明
図1に示したように、鏡餅容器1の外形を鏡餅の外形(大小2つの餅を重ねた2段重ね餅形状)を有するようにポリプロピレン樹脂(合成樹脂)の射出成形により製作し、その頂上部4に、例えば、橙等の飾り物を置いて飾ることができるように、ほぼ平らな形状に成形する。この場合、鏡餅容器1の内部は中空部(空洞)3にしておき、底部には底面開口部5を設けておく。
(2) :鏡餅容器の詳細な構成の説明
鏡餅容器1は、鏡餅の外形(大小2つの餅を重ねた2段重ね餅形状)を有し、その頂上部4に、飾り物を置けるように平らに形成する。この場合、鏡餅容器1の内部は中空部3にしておき、底部には底面開口部5にしておく(図1のA図、B図参照)。
また、鏡餅容器1は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器1の内面2は、頂上部4から底面開口部5の方向へ向けて内径が徐々に広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成する。また、小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部8とし、大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部9となるように構成する。(図1のC図参照)
この場合、飾り物容器1の内面2に関して、小さい餅に対応する最大外形を有する部分の内径をd1、大きい餅に対応する最大外形を有する部分の内径をd3、2つの餅を重ね合わせた重なり部分(括れた部分)に対応する内径をd2、底面開口部5の内径をd4とした場合、d1<d2<d3<d4の関係が成り立つように、鏡餅容器1の内面2の形状を設定し、それに合わせて金型の形状を製作し射出成形により製作する。
(3) :完成品の説明
前記の鏡餅容器1は、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部3を有し、中空部3に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能である。
そして、前記鏡餅容器1は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部8とし、大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部9となるようにした。
§2:鏡餅容器の製造方法の説明
図2は鏡餅容器の製造方法説明図であり、A図乃至D図は各製造工程を示す。以下、図2に基づいて前記鏡餅容器の製造方法(製造工程)を説明する。なお、製造工程は、工程A→工程B→工程C→工程D→工程Eの順(図4の図A→図B→図C→図D→図Eの順)に行われる。なお、図2のE図は成型品(完成品)の外観図を示す。
(1) :鏡餅容器の製造方法の概要
この製造方法は、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器の前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、前記小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、前記大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部となるように構成した鏡餅容器の製造方法に関するものである。
前記製造方法では、合成樹脂材料を入れるためのノズル13を有するゲート14を備えた固定型11と、固定型11に対して移動可能な移動型10を用いると共に、移動型10として、鏡餅容器1の外形に沿った形状の凹状の型面を有する金型を用い、固定型11として、鏡餅容器1の内面に沿った形状の凸状の型面を有する金型を用い、移動型10と固定型11を突き合わせて両者の突き合わせ部分に隙間12を形成する工程Aと、移動型10と固定型11を突き合わせた状態で、ゲート14のノズル13から合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う工程Bと、前記樹脂射出の後、隙間12に成形された成形品と一緒に移動型10を固定型11に対して外側へ移動させる工程Cと、移動型10の移動を行った後、移動型10に付いた成形品を突き出しピンにより分離して離型を行う工程Dとを有する。
(2) :詳細な工程の説明
以下、各工程について詳細に説明する。
この工程では、固定型11と移動型10からなる2つの金型を用いて射出成形を行うが、この場合、2つの金型は次の条件を満たすものを用意する。すなわち、鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器の前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、前記小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、前記大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部9となるような条件を満たすような2つの金型を用意する。
更に具体的には、鏡餅容器1の内面2に関して、小さい餅の最大外径に対応する部分の内径をd1、大きい餅の最大外径に対応する部分の内径をd3、2つの餅を重ね合わせた重なり部分(括れた部分)に対応する内径をd2、底面開口部5の内径をd4とした場合、d1<d2<d3<d4の関係が成り立つように、鏡餅容器1の内面2の形状を射出成形可能なように、前記2つの金型を用意する。そして、以下の各工程を行う。
(a) :工程A(図1のA図参照)
鏡餅容器1は、材料としてポリプロピレン樹脂を用い射出成形により製造する。この工程Aでは、移動型10として、鏡餅容器1の外形に沿った形状の凹状の型面を有する金型を用い、固定型11として、鏡餅容器1の内面に沿った形状の凸状の型面を有する金型を用い、移動型10と固定型11を突き合わせ、その間に隙間12を形成する。
この場合、固定型11の一部に、材料の入り口となるノズル13を有するゲート14を設け、該ゲート14に材料供給源を接続する。このようにして固定型11と移動型10を突き合わせると、両者の間に隙間12が形成されるようになっているから、この隙間12に合成樹脂材料が射出されると、その材料が鏡餅容器1の形状に成形されるようになっている。
(b) :工程B(図2のB図参照)
工程Bでは、固定型11と移動型10の2つの金型を突き合わせた状態で、その隙間12内にゲート14のノズル13から樹脂材料(ポリプロピレン樹脂)を射出させる。このようにすると、材料は2つの金型の隙間12に十分に押し込まれる。
(c) :工程C(図2のC図参照)
工程Cでは、固定型11に対して移動型10を引き離すように移動(図示矢印方向へ移動)させる。この工程Cでは、移動型移動により固定型11に対して移動型10が引き離されるが、この時、移動型10には成形品(鏡餅容器1となる部分の樹脂)が付着したまま移動が行われる。
(d) :工程D(図2のD図参照)
工程Dでは、前記のように、移動型10に成形品が付着したまま移動した後、突き出しピンにより、成形品(鏡餅容器1となる部分の樹脂)を突き離す処理(離型工程)を行う。(図2のD図の点線矢印方向参照)。
(e) :工程E(成型品完成工程)
前記のように、成形品(鏡餅容器1となる部分の樹脂)を突き離すと、移動型10と鏡餅容器1となる部分の樹脂成形品が引き離され、鏡餅容器1が取り出される。このようにして取り出された樹脂は、鏡餅容器1の成形品となる。
実施の形態における鏡餅容器の説明図であり、A図は鏡餅容器の平面図、B図は鏡餅容器の側面図、C図は鏡餅容器の断面図である。 実施の形態における鏡餅容器の製造方法説明図であり、A図は工程1、B図は工程B、C図は工程C、D図は工程D、E図は成型品(完成品)の外観図を示す。
符号の説明
1 鏡餅容器
2 内面
3 中空部
4 頂上部
5 底面開口部
8 第1の肉厚部
9 第2の肉厚部
10 移動型
11 固定型
12 隙間
13 ノズル
14 ゲート

Claims (2)

  1. 鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器において、
    前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、
    前記小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、前記大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部となるように構成したことを特徴とする鏡餅容器。
  2. 鏡餅の外形を呈し、合成樹脂製で内部が中空な中空部を有し、前記中空部に食用の餅を収納し、底部を密封部材により密封することで包装鏡餅として使用することが可能な鏡餅容器の前記鏡餅容器は、大きい餅の上に小さい餅を載せた2段重ね餅の外形を有し、前記鏡餅容器の内面は、頂上から底面方向へ向けて内径が広くなるように、かつ、ほぼ直線状に変化する下広がり状に形成されると共に、
    前記小さい餅に対応する部分は、該小さい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第1の肉厚部とし、前記大きい餅に対応する部分は、該大きい餅の外形曲線と類似させて外側へ凸状に肉厚状態を変化させた第2の肉厚部となるように構成した鏡餅容器の製造方法であって、
    合成樹脂材料を入れるためのノズルを有するゲートを備えた固定型と、前記固定型に対して移動可能な移動型を用いると共に、前記移動型として、前記鏡餅容器の外形に沿った形状の凹状の型面を有する金型を用い、前記固定型として、前記鏡餅容器の内面に沿った形状の凸状の型面を有する金型を用い、前記移動型と固定型を突き合わせて両者の突き合わせ部分に隙間を形成する第1の工程と、
    前記移動型と固定型を突き合わせた状態で、前記ゲートのノズルから合成樹脂材料を圧入し、樹脂射出を行う第2の工程と、
    前記樹脂射出の後、前記隙間に成形された成形品と一緒に前記移動型を前記固定型に対して外側へ移動させる第3の工程と、
    前記移動型移動を行った後、前記移動型に付いた成形品を突き出しピンにより分離して離型を行う第4の工程とを有することを特徴とする鏡餅容器の製造方法。
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