JP2008308217A - 容器 - Google Patents

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JP2008308217A JP2007159848A JP2007159848A JP2008308217A JP 2008308217 A JP2008308217 A JP 2008308217A JP 2007159848 A JP2007159848 A JP 2007159848A JP 2007159848 A JP2007159848 A JP 2007159848A JP 2008308217 A JP2008308217 A JP 2008308217A
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Abstract

【課題】足付き容器の容器周壁の一部を外方に膨張させることで、外形状による差別化を図ることができる容器を提供する。
【解決手段】錐状の周壁と、底壁と、足部のある容器の前記周壁の一部が外方に膨張した容器である。なお、底壁下面に部分的に除去する為の突起を形成し、前記突起の基部がつながる前記底壁下面に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、厚みのある腕部を残し前記底壁下面から突出した前記突起を折ることによって被注出物を取り出す空気穴を形成すると好ましい。さらに容器の周壁にシート材を密着成形しても良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、主にプリンやゼリーなどの粘性のある食品が入った容器に関するものである。
内容物取り出し時に、容器を倒立させて底壁に形成した凹壁面を内方に反転させ、粘性を有するプリン、ゼリー等を押圧して周壁から離れさせ落下するようにした容器として、特許文献1に記載の底壁下面に空気孔形成用のピンを垂設し、底壁の所定の位置に底壁面に対して反転可能とした凹壁面を形成した食品の収納容器が提案されている。
また、インモールドラベルに皺を生じることなく側壁の円周方向に膨出する膨出部を備えた容器として、特許文献2及び特許文献3に記載のフランジ部を有する開口部を備えた有底状の容器の側壁の表面にインモールドラベルが貼設されたインモールドラベル容器が提案されている。
更に、射出ゲートとなる厚肉部が底部中心に形成されていながら、耐熱性と耐衝撃性とに優れたポリエステル容器として、特許文献4に記載のプリフォームを延伸成形する容器であり、底部中心部分が厚肉で非晶質で、且つ該中心部分の周囲の底部は配向結晶化されている容器とその製造方法が提案されている。
また、胴部の外表面を合成樹脂製フィルム層で密着状に被覆した容器として、特許文献5に記載のプリフォームに予めインモールドで接着された合成樹脂製のフィルムを、延伸ブロー時にプリフォームと共に延伸して形成される合成樹脂製容器が提案されている。
特開2000−41608号公報 特開2004−67216号公報 特開2004−67217号公報 特開2006−35747号公報 特開2006−281630号公報
内容物をお皿などの上に容易に取り出すための容器としては、特許文献1に記載の錐状の周壁と底壁と底壁より下方に延びる底端周壁が形成された容器に底壁下面に空気孔形成用のピンを設けた容器がもっともポピュラーであるが、前記ピンを折り倒して確実に空気孔を形成できるようにするためには、射出成形法にて容器の製作が行われているのが一般的である。射出成形法にて容器の製作を行う場合、容器の外形を形成するキャビ型と容器の内形を形成するコア型が突き合って容器が形成されるため、容器の周壁は、キャビ型とコア型を開いた時に形成された容器が取り出せるように円筒形状や逆円錐台形状を形成していたので、外形上での差別化という点では不満に残るものであった。
また、外形上の差別化という点や持ち易さということで、特許文献2及び特許文献3に記載のインモールドラベル容器が提案されているが、特許文献2及び特許文献3に図示しているように、側壁外方へ膨らむ膨出部を形成しても、外形を形成するキャビ型と内形を形成するコア型を開いた状態で容器が取り出せる範囲内の膨出部の形成となるため膨出させる範囲は限られており、形状的な差別化が図れているとは言いがたい形状である。
更に、特許文献4に記載のポリエステル容器や特許文献5に記載の合成樹脂製容器を作る製法は、予め射出成形法にてプリフォームを成形しておき、このプリフォームにブロー成形を行い延伸し容器を形成するため、側壁はもちろん底壁など容器全体が膨出するため、容器の底壁下面に空気孔形成用のピンを垂設したり、底壁より下方に延びる底端周壁を形成することは困難で、内容物をお皿などの上に容易に取り出すことができない構造である。
本発明の目的は、上記課題を解決し、底壁より下方に延びる底端周壁を形成した容器の周壁の一部を外方に膨張させることで、外形状による差別化を図ることができる容器を提供することである。
錐状の周壁と、底壁と、底壁より下方に延びる足部を設けた容器において、周壁の一部を外方に膨張させたことを特徴とする容器である。
底壁下面に部分的に除去する為の突起を形成し、前記突起の基部がつながる前記底壁下面に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、厚みのある腕部を残し前記底壁下面から突出した前記突起を折ることによって被注出物を取り出す空気穴を形成した容器である。
容器の周壁にシート材を密着成形させた容器である。
錐状の周壁と、底壁と、底壁より下方に延びる足部を設けた容器において、周壁の一部を外方に膨張させた容器であるので、商品の差別化が図れ意匠性に優れた容器を提供することができる。
また、底壁下面に部分的に除去する為の突起を形成し、前記突起の基部がつながる前記底壁下面に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、厚みのある腕部を残し前記底壁下面から突出した前記突起を折ることによって被注出物を取り出す空気穴を形成した容器であるので、周壁に凹凸などの膨張した形状を形成した容器に入れられたプリンやゼリーなどの粘性の内容物であっても、被注出物を取り出す空気穴を形成するための突起を折ることで、周壁に形成された凹凸の形状をもつ被注出物を形状を壊すことなく外へ取り出すことができるので、商品の差別化が図れ意匠性に優れた容器を提供することができる。
更に、容器の周壁にシート材を密着成形させた容器であるので、インモールドラベルに皺を生じることなく周壁に凹凸などの膨張した形状を形成することができ、インモールドラベルによる画像としての表現に加え、形状によるバリエーションが表現できるので、商品の差別化が図れ意匠性に優れた容器を提供することができる。
ポリエチレンやポリプロピレンなどの可撓性のある合成樹脂材を使用して射出成形法にて成形されるプリンやゼリーなどの内容物を収納する容器Aである。図1及び図2において、錐状の周壁1と、底壁2と、底壁2より下方に延びる足部3を設け、容器開口部は外方に突出したツバ状のフランジ部4を形成し、前記周壁1の一部を外方に膨張させ突出部1aを形成することで周壁1の一部に凹凸面が表現できるので、容器の外形状にバリエーションを持たせた容器Aを提供することができる。
また、図3乃至図5は、前記容器Aの前記足部3に近接した位置に、部分的に除去する為の突起5を前記足部3に沿って形成している容器A1である。前記突起5の形状は円錐形でも四角錐形でも良い。前記突起5の基部がつながる底壁2に薄肉の領域を有する薄肉部6と前記薄肉部6より厚みのある腕部7とを形成し、前記腕部7を支点にして、かつ、前記腕部7を残し前記底壁2から突出した前記突起5を折ることによって内容物取り出し用の空気穴8を形成可能とした容器A1であるので、周壁1に凹凸など膨張した突出部1aを形成した容器A1に入れられたプリンやゼリーなどの粘性がある内容物は、前記突起5を折ることによって内容物取り出し用の空気穴8から容器A1内に空気が入り込み、周壁1に凹凸が形状されていても、内容物の形状を壊すことなく外へ取り出すことができるので、内容物の側面にも凹凸を形成することが可能で、商品の差別化が図れ意匠性に優れた容器A1を提供することができる。
更に、図6乃至図8は、前記容器Aの周壁1にインモールドラベルなどのシート材9をインモールド成形法を用い熱溶着させた容器A2である。シート材9については、ポリエチレン樹脂材などの伸縮する樹脂材を使用することで、インモールドラベルに皺を生じることなく周壁1に凹凸などの形状を形成することができ、前記シート材9の画像としての表現に加え、形状によるバリエーションが表現できるので、商品の差別化が図れ意匠性に優れた容器A2を提供することができる。
また、図9は、前記容器A2の前記足部3に近接した位置に、部分的に除去する為の突起5を前記足部3に沿って形成している容器A3である。前記突起5の形状は円錐形でも四角錐形でも良い。図4及び図5に示すような、前記突起5の基部がつながる底壁2に薄肉の領域を有する薄肉部6と前記薄肉部6より厚みのある腕部7とを形成し、前記腕部7を支点にして、かつ、前記腕部7を残し前記底壁2から突出した前記突起5を折ることによって内容物取り出し用の空気穴8を形成可能とした容器A3である。よって、周壁1が凹凸など膨張した突出部1aを形成した容器A3に入れられたプリンやゼリーなどの粘性がある内容物は、前記突起5を折ることによって内容物取り出し用の空気穴8から容器A3内に空気が入り込む。よって、周壁1に凹凸が形状されていても、内容物の形状を壊すことなく外へ取り出すことができるので、内容物の側面にも凹凸を形成することができる。更に、容器A3の周壁には、前記シート材9の画像としての表現と形状によるバリエーションの両方が表現できるので、商品の差別化が図れ意匠性に優れた容器A3を提供することができる。
図10及び図11は、本発明である容器Aの足部3の異なる形状を示した容器A4である。前記容器A4の足部については、底壁2の中心から下方へ突出した筒状の脚部31aと前記脚部31aの中心位置に設置した底板31bを有するワイングラスタイプの足部31であってもよく、図示の記載はないが底壁2から下方に突出した複数本の足部31を形成したものであっても良い。また、図6乃至図9に示すような、前記容器A4の周壁にインモールドラベルなどのシート材9をインモールド成形法を用い熱溶着させることで、前記シート材9の画像としての表現を行うことができる。さらに、図4及び図5に示すような、前記底壁2に部分的に除去する為の突起5を形成して、前記突起5を折ることによって内容物取り出し用の空気穴8から容器A4内に空気が入り込み、内容物の側面に凹凸が形成された内容物を壊すことなく外へ取り出すこともできるので、内容物の側面に凹凸を形成したプリンやゼリーなどの内容物を提供することができる。
図12及び図14は、図3の容器A1の周壁1の異なる突出部1aを例として示したものであるが、図示した形状のみに限定されるものではなく、周壁1を外方へ突出させた形状すべてに該当するものである。例えば図12の形状は、雪ダルマをイメージして周壁1面に凹凸の形状が形成された容器A1であり、図14の形状は、UFOなどのイラストをモチーフに凹凸形状を形成した容器A1である。これ以外に突出部1aの形状については、アルファベットや三角、丸、星マークなどの簡単な図形などを一部部分突出させてもよく、また、周壁の円周を全体的に外方へ突出させてもよい。前記容器A1にプリンやゼリーなどの粘性がある内容物Bを固め、内容物B取り出し時に、図12や図14に示すように、前記容器A1を倒立させて底壁2に形成した凹壁面を内方に反転させ、前記突起5を折ることによって内容物B取り出し用の空気穴8から容器A1内に空気が入り込むことで、容器A1の内面に密着していた粘性の内容物Bが、前記容器A1内面から離れ、前記内容物Bの重みで下へ落下し、内容物Bの側面に凹凸が形成された突出内容物B1を形成した内容物Bを図13や図15に示したように崩すことなく外へ取り出すことができる。
図16乃至図21において、本発明である容器の製造方法を一例説明する。固定金型であるキャビ型Yと可動金型であるコア型Xで一対の金型が構成される。前記キャビ型Yには、合成樹脂材を高温で溶融する樹脂射出器Y1と前記樹脂射出器Y1と連結し、合成樹脂材を外へ流出する射出部Y2を有する。前記コア型Xには、圧縮エアーを送り込む通り道となる圧縮エアー通路X1とコア型Xの外面に圧縮エアーが外へ噴出するための噴出口X2が形成されている。図16に示すとおり型開き状態から、図17に示すとおりキャビ型Yとコア型Xが突き合って金型が型締めされる。キャビ型Yの内面型とコア型Xの外面型によって容器形状にかたどられた型枠内に、樹脂射出器Y1内で高温で溶融した合成樹脂材が射出部Y2から高圧力で前記型枠内へ射出され、プラスチック成形品容器Aaが成形される。
前記成形品容器Aaが硬化し始めた時、図18に示すとおりコア型Xがキャビ型Yから後退して金型が型開きする。図19にしめすとおり凹凸面が形成され左右に分離するキャビ割型Zが、図20に示すとおり前記成形品容器Aaの周壁1で重なり型締めされた後、前記圧縮エアー通路X1をとおり噴出口X2から圧縮エアーが外へ噴出する。圧縮エアーによる高圧力で、図21に示すとおり射出成形直後の前記成形品容器Aaは余熱が残り軟化状態であるため、前記成形品容器Aaの周壁1が外方向へ膨らむ。前記キャビ割型Zの内面に形成された凹凸で前記周壁1を押えつけるため、容易に前記周壁1に突出部1aを形成した容器Aを作ることができる。前記容器Aが形成された後、再びキャビ割型Zが外方へ型開きし、前記容器Aはロボットハンドなどによって取り出される。圧縮エアー通路X1の噴出口X2形状については、合成樹脂材が溶融した時に、前記圧縮エアー通路X1内に入り込まず、成形されたときに圧縮エアーの出口形状が形成されない最小の穴で形成される。または、成形されたときに圧縮エアーの出口形状が形成されない円周線による複数の圧縮エアー通路X1の出口が前記コア型Xの外面に形状されている。
本発明は、粘性のあるプリンやゼリーなどの内容物が入った容器として利用できる。
本発明の実施形態を示す容器の断面図である。 図1の斜視図である。 同実施形態の容器に突起部を設置した斜視図である。 図3に示す突起の拡大図である。 図3に示す突起の使用説明図である。 同実施形態の容器にシール材を設置した断面図である。 図6の平面図である。 図6の斜視図である。 図8の容器に突起を設置した斜視図である。 本発明の異なる第2の実施形態を示す断面図である。 図10の斜視図である。 図3の周壁の異なる実施形態を示す斜視図である。 図12の容器から内容物を取り出した状態を示す斜視図である。 図3の周壁の異なる第2の実施形態を示す斜視図である。 図14の容器から内容物を取り出した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態である成形方法1を示す断面図である。 同実施形態の成形方法2を示す断面図である。 同実施形態の成形方法3を示す断面図である。 同実施形態の成形方法4を示す断面図である。 同実施形態の成形方法5を示す断面図である。 同実施形態の成形方法6を示す断面図である。
符号の説明
1 周壁
1a 突出部
2 底壁
3 足部
31 足部
31a 脚部
31b 底板
4 フランジ部
5 突起
6 薄肉部
7 腕部
8 空気穴
9 シート材
A 容器
A1 容器
A2 容器
A3 容器
Aa 成形品容器
B 内容物
B1 突出内容物
X コア型
X1 圧縮エアー通路
X2 噴出口
Y キャビ型
Y1 樹脂射出器
Y2 射出部
Z キャビ割型

Claims (3)

  1. 錐状の周壁と、底壁と、底壁より下方に延びる足部を設けた容器において、周壁の一部を外方に膨張させたことを特徴とする容器。
  2. 底壁下面に部分的に除去する為の突起を形成し、前記突起の基部がつながる前記底壁下面に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、厚みのある腕部を残し前記底壁下面から突出した前記突起を折ることによって被注出物を取り出す空気穴を形成したことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 容器の周壁にシート材を密着成形したことを特徴とする請求項1または、請求項2に記載の容器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051598A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製カップ状容器
JP2015030489A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社吉野工業所 合成樹脂製カップ状容器
JP2017114526A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社吉野工業所 ラベル付きカップ容器
JP2020117281A (ja) * 2019-01-24 2020-08-06 ニックス株式会社 容器及びラベル
JP7376200B1 (ja) * 2023-09-11 2023-11-08 アスカカンパニー株式会社 カップ状容器

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