JP2008142354A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】往路方向ODと復路方向FDとにおいて、被検体にて互いに同じ位置のスライス面について画像再構成し、診断効率を向上させる。
【解決手段】クレードル401が往路方向ODに移動された際に、そのクレードル401に載置されている被検体において撮影が実施される撮影領域が移動された第1の被検体位置と、その被検体において撮影領域が第1の被検体位置になるようにクレードル401が復路方向FDに移動された際に、その移動されているクレードル401に載置されている被検体において撮影領域が移動された第2の被検体位置とが、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて相違している位置ずれ量dzを取得する。そして、その位置ずれ量dzに基づいて、往路画像と復路画像とのそれぞれの画素位置が、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて互いに対応した位置になるように補正する。
【選択図】図8

Description

本発明は、放射線撮影装置に関する。特に、被検体が載置されるクレードルが往路方向に移動されている際にスキャンを実施すると共に、そのクレードルが往路方向に反対な復路方向に移動されている際にスキャンを実施することによって往路画像と復路画像とを画像再構成する放射線撮影装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置などの放射線撮影装置は、被検体の撮影領域へX線などの放射線を放射し、その被検体の撮影領域を透過した放射線を検出することによって、撮影領域についてスキャンを実施し、その撮影領域について投影データを取得する。そして、このスキャンの実施によって得られた投影データに基づいて、その撮影領域のスライス面について、スライス画像を画像再構成する。このような放射線撮影装置は、医療用途や産業用途などの広範な用途で利用されている。
このスキャンの実施においては、X線CT装置の走査ガントリが、クレードルに載置された被検体の体軸方向を中心にして被検体の周囲を回転するようにX線管と多列X線検出器とを移動させることによって、被検体の撮影領域についてスキャンを実施する。ここでは、たとえば、被検体の周囲を回転する回転方向に沿ったチャネル方向と、その回転の回転軸に沿った列方向とに放射状に広がったコーン状のX線を、X線管が被検体の撮影領域へ放射する。そして、チャネル方向と列方向とに沿うように複数の検出素子が配列された多列X線検出器が、その被検体の撮影領域を透過したX線を検出することによって、投影データが生成される。
このスキャンは、アキシャルスキャン方式、ヘリカルスキャン方式などのスキャン方式によって実施される。
また、この他に、X線が照射される照射位置において、被検体が載置されるクレードルが往路方向に移動された状態と、そのクレードルが復路方向に移動された状態とのそれぞれにてスキャンを実施するシャトルスキャン方式が提案されている(たとえば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
このシャトルスキャン方式でのスキャンを、ヘリカルスキャン方式にて実施する方式については、ヘリカルシャトルスキャン方式と呼ばれている。一方で、シャトルスキャン方式でのスキャンを、アキシャルスキャン方式にて実施する方式については、アキシャルシャトルスキャン方式と呼ばれている
そして、上記のようなスキャンの実施によって得られた投影データに基づいて、たとえば、その被検体の体軸方向において連続的に並ぶ複数のアキシャル面についてのスライス画像を、複数、画像再構成する。ここでは、たとえば、3次元逆投影法やコーンビーム逆投影法と呼ばれる画像再構成法のように、フェルドカンプ(Feldkamp)法をベースとした画像再構成法によって、互いに対向する投影データにおいて重み付け加算処理を実施し、体軸方向を垂線とした垂直面であるアキシャル面に対応するように、スライス画像を画像再構成している。
特開2002−65661号公報 特開2005−137389号公報 特開2002−95655号公報
しかしながら、被検体が載置されるクレードルが移動される際には、クレードルが移動する方向に沿って被検体に力が加わり、そのクレードルに対して被検体が移動される場合がある。このため、上記のシャトルスキャン方式でのスキャンの実施においては、クレードルが往路方向に移動されている際に移動された被検体の位置と、その往路方向に反対な復路方向に移動されている際に移動された被検体の位置とは、往路方向と復路方向とへの移動にてクレードルの位置が同じになるように移動させた場合であっても、互いに異なる場合がある。したがって、クレードルが往路方向に移動されている際にスキャンが実施されることによって得られた投影データを用いて、スライス面について画像再構成した往路画像と、クレードルが復路方向に移動されている際にスキャンが実施されることによって得られた投影データを用いて、上記の往路画像と同じスライス面について画像再構成するように生成した復路画像とを表示させようとする場合には、上記のような現象のために、クレードルの位置が往路方向と復路方向とに沿った方向にて同じであっても、実際には、被検体において互いに異なる位置のスライス面について、スライス画像が再構成されてしまう場合があるために、適正に表示することが困難な場合がある。このため、画像品質が十分でないために、診断効率を向上させることが困難な場合があった。
特に、被検体内の臓器などの組織を含むスライス面を撮影領域として、シャトルスキャン方式でのスキャンを実施する場合においては、被検体をクレードルに強固に支持させた場合であっても、その被検体内の臓器などの組織については、その位置を固定することが困難であるので、クレードルが移動する方向に沿って臓器などの組織に力が加わり、上記のような不具合が顕在化する場合がある。
また、シャトルスキャン方式でのスキャンを実施する際においては、クレードルが往路方向と復路方向とに移動された方向を垂線とする複数のアキシャル面について、往路画像と復路画像とのそれぞれを、被検体の撮影領域にて互いに異なる位置であって交互に並ぶように、複数、画像再構成した後に、表示画面において、その往路画像と復路画像とのそれぞれを、クレードルが往路方向と復路方向とに移動された方向に沿うように交互に動画像として表示する場合がある。この方法によれば、往路方向と復路方向とに移動された方向において、多くの往路画像と復路画像とを得ることができるため、動画像において各フレームを高い解像度で表示することができる。
しかしながら、上記のような現象のために、実際には、基準位置と異なったアキシャル面について、往路画像と復路画像とを画像再構成している場合があるために、それらを動画像のフレームとして連続的に順次表示させた場合、被検体中の臓器などが脈動するように揺れて表示される場合がある。このため、画像品質が十分でないために、診断効率を向上させることが困難な場合があった。
したがって、本発明は、画像品質を向上し、診断効率を向上可能な放射線撮影装置を提供する。
上記目的を達成するため、本発明の放射線撮影装置は、被検体が載置されるクレードルを含み、前記クレードルを移動する撮影テーブル部と、前記撮影テーブル部において移動される前記クレードルに載置されている前記被検体の撮影領域へ放射線を照射し、前記撮影領域を透過した前記放射線を検出するスキャンを実施することによって、前記撮影領域についての投影データを取得するスキャン部と、前記スキャン部によって取得された前記投影データに基づいて、前記撮影領域について画像を画像再構成するデータ処理部とを有し、前記撮影テーブル部は、前記スキャン部に対して前記クレードルを往路方向と復路方向とのそれぞれに移動し、前記スキャン部は、前記クレードルが前記往路方向に移動されている際に前記スキャンを実施することによって、前記投影データとして第1の投影データを取得すると共に、前記クレードルが前記復路方向に移動されている際に前記スキャンを実施することによって、前記投影データとして第2の投影データを取得し、前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて往路画像を前記画像として画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて復路画像を前記画像として画像再構成する放射線撮影装置であって、前記データ処理部は、前記撮影テーブル部において前記クレードルが前記往路方向に移動された際に当該クレードルに載置されている前記被検体にて前記撮影領域が移動された第1の被検体位置と、前記被検体において前記撮影領域が前記第1の被検体位置になるように前記クレードルが前記復路方向に移動された際に当該クレードルに載置されている前記被検体にて前記撮影領域が移動された第2の被検体位置とが、前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向にて相違する位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得部を含み、前記位置ずれ量取得部によって取得された前記位置ずれ量に基づいて、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれの画素位置が前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向にて互いに対応した位置になるように、前記往路画像と前記復路画像とを生成する。
好適には、前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて第1の画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて第2の画像を画像再構成し、前記位置ずれ量取得部は、前記データ処理部によって画像再構成された前記第1の画像と前記第2の画像とを互いに比較処理することによって前記位置ずれ量を算出する。
好適には、前記データ処理部は、前記位置ずれ量取得部によって取得された前記位置ずれ量に基づいて、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれの画素位置が、前記撮影領域において前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向で互いに対応した位置になるように、前記第1画像と前記第2画像との少なくとも一方の画素位置をシフトして補正することによって、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれを、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれとして生成する。
好適には、前記データ処理部は、前記クレードルが前記往路方向に移動された方向に沿った面について、前記第1の画像を画像再構成し、前記第1の画像を画像再構成した面について、前記第2の画像を画像再構成する。
好適には、前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする複数の面について、複数の第3の画像を画像再構成した後に、当該画像再構成した複数の第3の画像をリフォーマットすることによって、前記第1の画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする複数の面について、複数の第4の画像を画像再構成した後に、当該画像再構成した複数の第4の画像をリフォーマットすることによって、前記第2の画像を画像再構成する。
好適には、前記位置ずれ量取得部は、前記データ処理部によって画像再構成された前記第1の画像について特徴抽出処理を実施することにより抽出された第1の特徴抽出領域の画素位置と、前記データ処理部によって画像再構成された前記第2の画像について特徴抽出処理を実施することにより、前記第1の画像において抽出された前記第1の特徴抽出領域に対応するように抽出された第2の特徴抽出領域の画素位置とに基づいて、前記位置ずれ量を算出する。
好適には、前記データ処理部によって前記撮影領域について画像再構成された画像を表示画面に表示する表示部を有する。
好適には、前記データ処理部によって前記撮影領域について画像再構成された画像を表示画面に表示する表示部と、オペレータによって入力データが入力される入力部とを有し、前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて第1の画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて第2の画像を画像再構成し、前記表示部は、前記第1の画像と、前記第2の画像とを、前記表示画面に表示し、前記入力部は、前記表示部にて表示されている前記第1の画像において第1の特定領域の画素位置がオペレータによって入力され、前記表示部にて表示されている前記第2の画像において前記第1の特定領域に対応する第2の特定領域の画素位置がオペレータによって入力され、前記位置ずれ量取得部は、前記入力部によって入力された前記第1の特定領域の画素位置と、前記第2の特定領域の画素位置とに基づいて、前記位置ずれ量を算出することによって取得する。
好適には、オペレータによって入力データが入力される入力部を有し、前記入力部は、前記位置ずれ量に関する位置ずれ量データが、オペレータによって入力データとして入力され、前記位置ずれ量取得部は、前記入力部に入力された前記位置ずれ量データに基づいて、前記位置ずれ量を取得する。
好適には、前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする面について、前記往路画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする面について前記復路画像を画像再構成する際には、前記位置ずれ量取得部によって取得された前記位置ずれ量に基づいて、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれが、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向における前記被検体の撮影領域の位置に対応するように、前記往路画像と前記復路画像とを画像再構成する。
好適には、データ処理部によって前記撮影領域について画像再構成された画像を表示画面に表示する表示部を有し、前記データ処理部は、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向において、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれを、前記被検体の撮影領域にて互いに異なる位置であって交互に並ぶように、複数、画像再構成し、前記表示部は、前記表示画面において、前記データ処理部によって生成された前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれを、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向に沿うように交互に動画像として順次表示する。
好適には、前記撮影テーブル部は、前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向が水平方向になるように、前記クレードルを移動する。
好適には、前記スキャン部は、前記撮影テーブル部において移動される前記クレードルを収容する撮影空間を含み、当該撮影空間において前記クレードルに載置された前記被検体に前記放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射され、前記被検体を透過した前記放射線を検出することによって前記投影データを生成する検出部とを有する。
好適には、前記照射部は、前記放射線としてX線を照射する。
好適には、前記スキャン部は、ヘリカルスキャン方式にて前記スキャンを実施する。
好適には、前記スキャン部は、アキシャルスキャン方式にて前記スキャンを実施する。
本発明によれば、画像品質を向上し、診断効率を向上可能な放射線撮影装置を提供することができる。
<実施形態1>
本発明にかかる実施形態1について説明する。
(装置構成)
図1は、本発明にかかる実施形態1において、X線CT装置1の全体構成を示すブロック図であり、図2は、本発明にかかる実施形態1において、X線CT装置1の要部を示す斜視図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、走査ガントリ2と、操作コンソール3と、撮影テーブル部4とを有する。X線CT装置1は、被検体の撮影領域にX線を照射し、その被検体の撮影領域を透過したX線を検出するスキャンを実施することによって投影データを取得し、その取得した投影データを用いて、その被検体の撮影領域についての画像を画像再構成する。
走査ガントリ2について説明する。
走査ガントリ2は、図1に示すように、X線管20とX線管移動部21とコリメータ22とX線検出器23とデータ収集部24とX線コントローラ25とコリメータコントローラ26と回転部27とガントリコントローラ28とを有する。走査ガントリ2は、撮影テーブル部4において移動されるクレードル401を収容する撮影空間29を含み、その撮影空間29において、X線管20が被検体の撮影領域へX線を放射し、X線検出器23が被検体の撮影領域を透過するX線を検出するスキャンを実施することによって、被検体の撮影領域についての投影データを得る。ここでは、後述する操作コンソール3において設定されたスキャン条件に対応するように、操作コンソール3から出力された制御信号CTL30aに基づいて、撮影テーブル部4によって撮影空間29に移動され収容されたクレードル401に載置されている被検体の撮影領域へ、X線を照射し、その撮影領域を透過したX線を検出するスキャンを実施し、その撮影領域についての投影データを取得する。
具体的には、走査ガントリ2においては、図2に示すように、被検体が搬入される撮影空間29を挟むように、X線管20とX線検出器23とが対面して配置されている。そして、コリメータ22がX線管20とX線検出器23との間に配置されており、X線管20から撮影空間29の被検体へ照射されるX線をコリメータ22が成形する。そして、走査ガントリ2は、被検体を中心にしてX線管20とコリメータ22とX線検出器23とを被検体の周囲に旋回させることによって、被検体の周囲の各ビュー角度vにおいて、X線管20から被検体へX線を放射し、その被検体を透過したX線をX線検出器23で検出するスキャンを実施し、被検体の撮影領域についての投影データを得る。なお、ここで、ビュー角度vは、図1に示すように、鉛直方向であるy方向を0°として、X線管20が被検体の周囲を回転移動された角度をいう。
詳細については後述するが、本実施形態においては、走査ガントリ2は、クレードル401が往路方向に移動されている際にスキャンを実施することによって、投影データとして第1の投影データを取得する。また、これと共に、クレードル401が復路方向に移動されている際にスキャンを実施することによって、投影データとして第2の投影データを取得する。つまり、走査ガントリ2は、回転部27がX線管20とX線検出器23とを被検体の周囲にて旋回するように回転させている状態にて、撮影テーブル部4が被検体の体軸方向zの往路方向へ移動する被検体に、X線管20がX線を照射し、その被検体を透過したX線をX線検出器23が検出する往路スキャンと、撮影テーブル部4が往路方向と反対の復路方向に移動する被検体に、X線管20がX線を照射し、その被検体を透過したX線をX線検出器が検出する復路スキャンとのそれぞれを実施する。すなわち、走査ガントリ2は、シャトルスキャン方式でのスキャンを、ヘリカルスキャン方式にて実施する。
走査ガントリ2の各部について、順次、説明する。
X線管20は、たとえば、回転陽極型であり、X線を被検体の撮影領域に放射する。X線管20は、図2に示すように、X線コントローラ25からの制御信号CTL251に基づいて、所定強度のX線を被検体の撮影領域にコリメータ22を介して照射する。そして、X線管20は、撮影テーブル部4が被検体を撮影空間29に移動する方向に沿った体軸方向zを中心にして、回転部27によって被検体の周囲を旋回するように回転され、その被検体の周囲からX線を放射する。ここでは、X線管20は、回転部27によって回転される回転方向であるチャネル方向iと、その回転の回転軸方向である列方向jとに放射状に広がるように、X線を放射する。そして、X線管20から放射されたX線は、コリメータ22によってコーン状に成形され、X線検出器23の側へ出射される。
X線管移動部21は、図2に示すように、X線コントローラ25から出力された制御信号CTL252に基づいて、X線管20の放射中心を列方向jに移動させる。
コリメータ22は、図2に示すように、X線管20とX線検出器23との間に配置されている。コリメータ22は、たとえば、X線を透過させずに遮蔽する遮蔽板を含み、その遮蔽板がチャネル方向iと列方向jとにそれぞれ2枚ずつ設けられている。コリメータ22は、コリメータコントローラ26からの制御信号CTL261に基づいて、チャネル方向iと列方向jとに設けられた2枚の遮蔽板を独立して移動させて、X線管20から照射されたX線をそれぞれの方向において遮ってコーン状に成形し、被検体へ照射されるX線の照射範囲を調整する。つまり、コリメータ22は、X線管20から照射されたX線が通過する開口の大きさをチャネル方向iの遮蔽板を移動させることによって可変して、X線の放射角度が所定のファン角になるように調整すると共に、その開口の大きさを列方向jの遮蔽板を移動させることによって可変して、X線の放射角度が所定のコーン角になるように調整する。
X線検出器23は、撮影空間29において、X線管20から照射され、被検体の撮影領域を透過したX線を検出することによって、その撮影領域について投影データを得る。X線検出器23は、X線管20と共に、回転部27によって被検体の周囲を回転する。そして、被検体の周囲からX線管20により照射され、被検体の撮影領域を透過したX線を検出して投影データを生成する。
本実施形態においては、X線検出器23は、図2に示すように、X線管20から放射されたX線を検出する検出素子23aが複数配置されている。X線検出器23は、いわゆる多列X線検出器であり、たとえば、X線管20が撮影空間29の被検体の周囲を回転部27により回転する回転方向に沿ったチャネル方向iと、X線管20が回転部27によって回転する際に中心軸となる回転軸方向に沿った列方向jとに、検出素子23aがアレイ状に2次元的に配列されている。たとえば、X線検出器23は、検出素子23aがチャネル方向iに1000個程度配列され、列方向jに8個程度配列されている。また、X線検出器23は、2次元的に配列された複数の検出素子23aによって、凹状に湾曲した検出面が形成されている。
X線検出器23を構成する検出素子23aは、たとえば、固体検出器として構成されており、X線を光に変換するシンチレータ(図示なし)と、シンチレータが変換した光を電荷に変換するフォトダイオード(図示なし)とを有する。なお、検出素子23aは、これに限定されるものではなく、たとえば、カドミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体検出素子、あるいはキセノン(Xe)ガスを利用した電離箱型の検出素子であって良い。また、X線検出器23のチャネル方向iにおいて散乱X線が検出素子23aへ入射することを防止するコリメータ(図示無し)を設けても良い。
データ収集部24は、X線検出器23からの投影データを収集するために設けられている。データ収集部24は、X線検出器23のそれぞれの検出素子23aが検出したX線による投影データを収集して、操作コンソール3に出力する。図2に示すように、データ収集部24は、選択・加算切換回路(MUX,ADD)241とアナログ−デジタル変換器(ADC)242とを有する。選択・加算切換回路241は、X線検出器23の検出素子23aによる投影データを、中央処理装置30からの制御信号CTL303に応じて選択し、あるいは組み合わせを変えて足し合わせ、その結果をアナログ−デジタル変換器242に出力する。アナログ−デジタル変換器242は、選択・加算切換回路241において選択あるいは任意の組み合わせで足し合わされた投影データをアナログ信号からデジタル信号に変換して中央処理装置30に出力し、記憶装置61に記憶させる。
X線コントローラ25は、図2に示すように、中央処理装置30からの制御信号CTL301に応じて、X線管20に制御信号CTL251を出力し、X線の照射を制御する。X線コントローラ25は、たとえば、X線管20の管電流や照射時間などを制御する。また、X線コントローラ25は、中央処理装置30による制御信号CTL301に応じて、X線管移動部21に対し制御信号CTL252を出力し、X線管20の放射中心を列方向jに移動するように制御する。
コリメータコントローラ26は、図2に示すように、中央処理装置30からの制御信号CTL302に応じてコリメータ22に制御信号CTL261を出力し、X線管20から被検体へ照射されたX線を成形するように、コリメータ22を制御する。
回転部27は、図1に示すように、円筒形状であり、中心部分に撮影空間29が形成されている。回転部27は、ガントリコントローラ28からの制御信号CTL28に応じて、たとえば、モーター(図示なし)を駆動し、撮影空間29内における被検体の体軸方向zを中心にして回転する。すなわち、回転部27は、列方向jを回転軸にしてチャネル方向iへ回転する。回転部27は、X線管20とX線管移動部21とコリメータ22とX線検出器23とデータ収集部24とX線コントローラ25とコリメータコントローラ26とが搭載されており、各部を支持している。そして、回転部27は、スリップリング(図示なし)を介して、各部に電力を供給する。また、回転部27は、被検体の周囲を旋回するように各部を回転移動させ、撮影空間29に搬入される被検体と各部との位置関係を回転方向にて相対的に変化させる。
ガントリコントローラ28は、図1および図2に示すように、操作コンソール3の中央処理装置30による制御信号CTL304に基づいて、回転部27に制御信号CTL28を出力し、回転部27が回転するように制御する。
操作コンソール3について説明する。
操作コンソール3は、図1に示すように、中央処理装置30と、入力装置41と、表示装置51と、記憶装置61とを有する。
操作コンソール3における中央処理装置30は、オペレータにより入力装置41に入力される指令に基づいて、種々の処理を実施する。中央処理装置30は、コンピュータを含み、プログラムによってコンピュータが種々の手段として機能する。
図3は、本発明にかかる実施形態1において、中央処理装置30の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、中央処理装置30は、制御部301と、スキャン条件設定部302と、画像再構成部303と、位置ずれ量取得部304とを有する。各部について順次説明する。
制御部301は、X線CT装置1の各部を制御するために設けられている。制御部301は、オペレータによって入力装置41に入力された指令に基づいて、各部を制御する。たとえば、制御部301は、オペレータにより入力装置41に入力された指令に基づいてスキャン条件設定部302が設定したスキャン条件に対応するように、各部を制御してスキャンを実施する。具体的には、制御部301は、撮影テーブル部4に制御信号CTL30bを出力し、撮影テーブル部4に被検体を撮影空間29へ搬送させて移動させる。そして、制御部301は、ガントリコントローラ28に制御信号CTL304を出力して、走査ガントリ2の回転部27を回転させる。そして、制御部301は、X線管20からX線の照射するように、制御信号CTL301をX線コントローラ25に出力する。そして、制御部301は、制御信号CTL302をコリメータコントローラ26に出力し、コリメータ22を制御してX線を成形する。また、制御部301は、制御信号CTL303をデータ収集部24に出力し、X線検出器23の検出素子23aが得る投影データを収集するように制御する。
スキャン条件設定部302は、オペレータにより入力装置41に入力されたスキャンパラメータに基づいて、スキャンの実施において各部を動作させるスキャン条件を設定する。たとえば、スキャン条件設定部302は、スライス厚、スキャン開始位置、スキャン終了位置、スキャンピッチ、X線ビーム幅、管電流値、管電圧値などに対応するように、各部を動作させるスキャン条件を設定する。
本実施形態においては、上述したように、往路スキャンと復路スキャンとを含むヘリカルシャトルスキャン方式でスキャンを実施するように、スキャン条件設定部302は、スキャンの計画を実施する。そして、スキャン条件設定部302は、その設定したスキャン条件についてのデータを制御部301に出力して、各部を制御させる。
画像再構成部303は、スキャンの実施によってデータ収集部24が収集した投影データに基づいて、被検体の撮影領域についてスライス画像を、複数の画素からなるデジタル画像として画像再構成する。たとえば、画像再構成部303は、スキャンの実施によって得られた投影データから、被検体の複数のスライス面についての画像を、CT値を画素値として画像再構成する。たとえば、コーンビーム逆投影法によって、画像再構成を実施する。つまり、画像再構成部303は、画像再構成面上の画素に一致する複数の投影データを利用し、被検体の断層についての画像を画像再構成する。ここでは、まず、データ収集部24が収集した投影データに対して、オフセット補正,対数補正,X線線量補正,感度補正などの前処理を、画像再構成部303が実施する。そして、その前処理が実施された投影データに対して、フィルタリング処理を画像再構成部303が実施する。ここでは、フーリエ変換をした後に画像再構成関数を重畳し、逆フーリエ変換をするフィルタリング処理を実施する。その後、このフィルタリング処理を施した投影データに対して3次元逆投影処理を行った後に、後処理を実施して画像データを生成する。
本実施形態においては、往路スキャンにて得られた第1の投影データに基づいて往路画像を画像再構成し、復路スキャンにて得られた第2の投影データに基づいて復路画像を画像再構成する。ここでは、位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量に基づいて、往路画像と復路画像とのそれぞれの画素位置が、往路方向と復路方向とに沿った方向にて互いに対応した位置になるように、往路画像と復路画像とを生成する。
詳細については後述するが、ここでは、たとえば、クレードル401が往路方向に移動された体軸方向zに沿ったコロナル面について、往路スキャンにて得られた第1の投影データに基づいて第1のコロナル画像を画像再構成し、その第1のコロナル画像を画像再構成したコロナル面について、復路スキャンにて得られた第2の投影データに基づいて第2のコロナル画像を画像再構成する。
たとえば、第1の投影データに基づいてクレードル401が往路方向と復路方向とに移動された体軸方向zを垂線とする複数のアキシャル面について、まず、複数の第1のアキシャル画像を画像再構成した後に、その画像再構成した複数の第1のアキシャル画像を、MPR(MultiPlain Reformat)処理などにてリフォーマットすることによって、第1のコロナル画像を画像再構成する。そして、第2の投影データに基づいてクレードル401が往路方向と復路方向とに移動された体軸方向を垂線とする複数のアキシャル面について、複数の第2のアキシャル画像を画像再構成した後に、その画像再構成した複数の第2のアキシャル画像を、MPR処理などにてリフォーマットすることによって、第2のコロナル画像を画像再構成する。なお、MPR処理の他に、MIP(Maximum Intensity Projection)処理にて、第1のコロナル画像と第2のコロナル画像とを生成しても良い。また、ここでは、3次元画像として各画像を生成しても良い。
そして、位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量に基づいて、その第1のコロナル画像と第2のコロナル画像とのそれぞれの画素位置が、撮影領域において往路方向と復路方向とに沿った体軸方向zで互いに対応した位置になるように、第1のコロナル画像と第2のコロナル画像との少なくとも一方の画素位置をシフトして補正することによって、第1のコロナル画像と第2のコロナル画像とのそれぞれを、往路画像と復路画像とのそれぞれとして生成する。
位置ずれ量取得部304は、撮影テーブル部4においてクレードル401が往路方向に移動された際に当該クレードル401に載置されている被検体にて撮影領域が移動された第1の被検体位置と、その被検体において撮影領域が第1の被検体位置になるようにクレードル401が復路方向に移動された際に当該クレードル401に載置されている被検体にて撮影領域が移動された第2の被検体位置とが、往路方向と復路方向とに沿った体軸方向zにて相違する位置ずれ量を取得する。
詳細については後述するが、本実施形態においては、位置ずれ量取得部304は、画像再構成部303によって画像再構成された第1のコロナル画像と第2のコロナル画像とを互いに比較処理することによって位置ずれ量を算出する。ここでは、画像再構成された第1のコロナル画像について特徴抽出処理を実施することにより抽出された第1の特徴抽出領域の画素位置と、画像再構成された第2のコロナル画像について特徴抽出処理を実施することにより、第1のコロナル画像において抽出された第1の特徴抽出領域に対応するように抽出された第2の特徴抽出領域の画素位置とに基づいて、位置ずれ量取得部304が位置ずれ量を算出する。
操作コンソール3の入力装置41は、たとえば、キーボードやマウスなどにより構成されている。入力装置41は、オペレータの入力操作に基づいて、スキャンパラメータや被検体情報などの各種情報や指令を中央処理装置30に入力する。たとえば、本スキャン条件を設定する際においては、入力装置41は、そのスキャンパラメータとして、スキャン開始位置、スキャン終了位置、スキャンピッチ、X線ビーム幅、管電流値、スライス厚についてのデータをオペレータからの指令に基づいて入力する。
操作コンソール3の表示装置51は、たとえば、CRTを含み、中央処理装置30からの指令に基づき、表示画面に画像を表示する。たとえば、表示装置51は、画像再構成部303によって画像再構成された画像を表示画面に表示する。
操作コンソール3の記憶装置61は、メモリにより構成されており、各種データを記憶している。記憶装置61は、その記憶されたデータが必要に応じて中央処理装置30によってアクセスされる。
撮影テーブル部4について説明する。
撮影テーブル部4は、撮影空間29の内部と外部との間で被検体を搬送する。
図4は、本発明にかかる実施形態1において、撮影テーブル部4の構成を示す斜視図である。
図4に示すように、撮影テーブル部4は、クレードル401と、クレードル移動部402とを有する。
撮影テーブル部4のクレードル401は、被検体が載置される載置面が水平面に沿うように形成されており、その載置面で被検体を支持する。たとえば、被検体は、仰向けになるようにテーブルに寝かされて、撮影テーブル部4のクレードル401に支持される。
撮影テーブル部4のクレードル移動部402は、被検体の体軸方向zに沿った水平方向Hにクレードル401を移動させる水平移動部402aと、水平方向Hに対して垂直な鉛直方向Vにクレードル401を移動させる垂直移動部402bとを有し、中央処理装置30からの制御信号CTL30bに基づいて、撮影空間29の内部に被検体を搬入するように、クレードル401を移動させる。
本実施形態においては、撮影テーブル部4は、スキャン条件設定部302によって設定されたスキャン条件に対応してシャトルスキャン方式にてスキャンを実施するように、図4に示すように、クレードル401を往路方向ODと復路方向FDとのそれぞれに往復移動させる。
(動作)
本実施形態のX線CT装置1の動作について説明する。
図5は、本発明にかかる実施形態1において、X線CT装置1の動作を示すフロー図である。
まず、図5に示すように、スキャン条件の設定を実施する(S11)。
ここでは、スカウトスキャンの実施により生成されたスカウト画像を表示装置51の表示画面にてオペレータが参照し、被検体の撮影領域についてスキャンを実施するためのスキャンパラメータをオペレータが入力装置41に入力する。たとえば、そのスキャンパラメータとして、スキャン方式,スキャン開始位置、スキャン終了位置、スキャンピッチ、X線ビーム幅、管電流値、スライス厚、テーブル速度、ヘリカルピッチ、ノイズインデックス、開始加速度、終了加速度、撮影部位名称などについてのスキャンパラメータを、オペレータがキー入力やグラフィカル入力を行うことで、入力装置41へ入力する。そして、そのオペレータの入力操作に基づいて、入力装置41が各スキャンパラメータを中央処理装置30に出力する。そして、オペレータにより入力装置41に入力されたスキャンパラメータに基づいて、中央処理装置30のスキャン条件設定部302がスキャンの実施において各部を動作させるスキャン条件を設定する。本実施形態においては、ヘリカルシャトルスキャン方式にてスキャンを実施するように、スキャン条件設定部302が、スキャンの計画を実施する。
つぎに、図5に示すように、スキャンを実施する(S21)。
ここでは、スキャンの実施を開始する指令をオペレータが入力装置41に入力することで、制御部301が各部を制御して、被検体についてのスキャンが開始される。そして、前述のように設定されたスキャン条件に対応するように、スキャンの実施が進行する。
図6は、本発明にかかる実施形態1において、スキャンを実施する様子を示す側面図である。
図6に示すように、水平方向Hに沿うように延在している載置面F1に被検体が載置されるクレードル401を、撮影テーブル部4が体軸方向zにおいて往路方向ODと復路方向FDとのそれぞれへ、走査ガントリ2の撮影空間29にて移動する。そして、この際に、そのクレードル401に載置された被検体へ走査ガントリ2がX線を照射し、その被検体の撮影領域を透過したX線を検出するスキャンをヘリカルスキャン方式にて実施する。
つまり、図1および図2にて示したように、回転部27がX線管20とX線検出器23とを被検体の周囲にて旋回するように回転させている状態にて、撮影テーブル部4が被検体の体軸方向zの往路方向ODへ移動されているクレードル401に載置されている被検体に、X線管20がX線を照射し、その被検体を透過したX線をX線検出器23が検出する往路スキャンを走査ガントリ2が実施する。
この後、撮影テーブル部4が往路方向ODと反対の復路方向FDに移動する被検体に、X線管20がX線を照射し、その被検体を透過したX線を検出する復路スキャンを走査ガントリ2が実施する。そして、この往路スキャンと復路スキャンとを、スキャン計画に対応するように繰り返して、走査ガントリ2が実施する。
具体的には、図6に示すように、クレードル401に載置されている被検体の体軸方向zにおいて、往路移動開始位置Cs1から往路移動終了位置Ce1へ向かう往路方向ODに沿うように、クレードル401を移動して、往路スキャンを実施する。これにより、第1の投影データを、投影データとして取得する。ここでは、クレードル401が往路方向ODに移動されている際にスキャンを実施することによって、投影データとして取得される複数の第1の投影データを、クレードル401が往路方向ODに移動された各クレードル位置に関連付けて取得する。
その後、図6に示すように、クレードル401に載置されている被検体の体軸方向zにおいて、復路移動開始位置Cs2から復路移動終了位置Ce2へ向かう往路方向ODに沿うように、クレードル401を移動して、復路スキャンを実施する。本実施形態においては、図6に示すように、往路スキャンにおいてクレードル401が移動された往路移動終了位置Ce1から往路移動開始位置Cs1へ向かうように、この復路スキャンを実施する。これにより、第2の投影データを、投影データとして取得する。ここでは、クレードル401が復路方向FDに移動されている際にスキャンを実施することによって投影データとして取得される複数の第2の投影データを、クレードル401が復路方向FDに移動された各クレードル位置に関連付けて取得する。
図7は、本発明にかかる実施形態1において、往路方向ODに移動されたクレードル401に載置されている被検体の部分と、復路方向FDに移動されたクレードル401に載置されている被検体の部分との位置関係を示す図である。図7においては、クレードル401に載置された被検体の体軸方向zに沿った面を示しており、図7(a)は、往路方向ODに移動された場合を示し、図7(b)は、復路方向FDに移動された場合を示している。
図7(a)と図7(b)とのそれぞれに示すように、クレードル401が往路方向ODに移動されている際に移動された被検体の位置(たとえば、OP1,OP2)と、その往路方向ODに反対な復路方向FDに移動されている際に移動された被検体の位置(たとえば、FP1,FP2)とは、往路方向ODと復路方向FDとへの移動にてクレードル401の位置が同じになるように移動させた場合であっても、クレードル401が移動する体軸方向zに沿って被検体に力が加わり、そのクレードル401に対して被検体が移動される場合があるために、たとえば、図7に示すように、往路方向ODと復路方向FDとのそれぞれの間において、被検体内の臓器などの組織が体軸方向zにて異なる位置になる場合がある。
つまり、クレードル401が往路方向ODに移動されている際に取得された複数の第1の投影データにおいて関連付けられている各クレードル位置と、クレードル401が復路方向FDに移動されている際に取得された複数の第2の投影データにおいて関連付けられている各クレードル位置とが互いに同じであっても(図6参照)、被検体の体軸方向zにおいては、走査ガントリ2に対して互いに異なる位置であり、図7に示すように、被検体を基準にすると、所定の位置ずれ量dzで位置ずれが生じる。
つぎに、図5に示すように、画像再構成を実施する(S31)。
ここでは、上記のスキャンの実施によってデータ収集部24が収集した投影データに基づいて、被検体の撮影領域についてスライス画像を、複数の画素からなるデジタル画像として、画像再構成部303が画像再構成する。
本実施形態においては、往路スキャンにて得られた第1の投影データに基づいて、被検体の撮影領域について往路画像を画像再構成し、復路スキャンにて得られた第2の投影データに基づいて被検体の撮影領域について復路画像を画像再構成する。
ここでは、位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、往路画像と復路画像とのそれぞれの画素位置が、往路方向と復路方向とに沿った方向にて互いに対応した位置になるように、往路画像と復路画像とを生成する。
図8は、本発明にかかる実施形態1において、往路画像と復路画像とを生成する動作を示すフロー図である。また、図9と図10は、本発明にかかる実施形態1において、被検体の撮影領域にて往路画像と復路画像とを生成する様子を示す図である。
往路画像と復路画像とを生成する際においては、図8に示すように、まず、往路スキャンによる第1の投影データに基づいて複数の第1のアキシャル画像IA1を画像再構成すると共に、往路スキャンによる複数の第2のアキシャル画像IA2を画像再構成する(S111)。
ここでは、図9(a)に示すように、往路スキャンにて得られた第1の投影データに基づいてクレードル401が往路方向ODに移動された体軸方向zを垂線とする複数のアキシャル面xyであって、第1のクレードル位置C1から第nのクレードル位置Cnへ等間隔に並ぶ複数のクレードル位置C1,・・・,Ci,・・・,Cnのそれぞれに対応するアキシャル面FA11,・・・,FA1i,・・・,FA1nについて、複数の第1のアキシャル画像IA1を画像再構成する。たとえば、0.625mm間隔で並ぶように生成する。つまり、クレードル401に載置されている被検体の体軸方向zにおいて、往路移動開始位置Cs1から往路移動終了位置Ce1へ向かう往路方向ODに沿うように移動された被検体の撮影領域R1について、第1のアキシャル画像IA1を、複数、画像再構成する。
また、図9(b)に示すように、復路スキャンにて得られた第2の投影データに基づいて、体軸方向zを垂線とする複数のアキシャル面xyであって、上記の第1のアキシャル画像A1を画像再構成した第1のクレードル位置C1から第nのクレードル位置Cnまでの各クレードル位置C1,・・・,Ci,・・・,Cnに対応する複数のアキシャル面FA21,・・・,FA2i,・・・,FA2nについて、複数の第2のアキシャル画像IA2を画像再構成する。ここでは、クレードル401に載置されている被検体の体軸方向zにおいて、第nのクレードル位置Cnから第1のクレードル位置C1へ向かう往路方向ODに沿うように、クレードル401が移動され、復路スキャンが実施された際には、図7を用いて前述したように、体軸方向zに所定の位置ずれ量dzで位置ずれが生ずる。このため、図9(b)に示すように、被検体において往路スキャンが実施された第1の撮影領域R1から位置ずれが生じた第2の撮影領域R2についてスキャンが実施される。したがって、復路スキャンの実施においては、実際には、第1のアキシャル画像IA1が画像再構成されたアキシャル面FA11,・・・,FA1i,・・・,FA1nに対して、体軸方向zに所定の位置ずれ量dzでオフセットされたアキシャル面FA21,・・・,FA2i,・・・,FA2nについて、第2のアキシャル画像IA2を、複数、画像再構成していることとなる。
つぎに、図8に示すように、複数の第1のアキシャル画像IA1から第1のコロナル画像IS1をリフォーマットすると共に、複数の第2のアキシャル画像IA2から第2のコロナル画像IS2をリフォーマットする(S121)。
ここでは、複数の第1のアキシャル画像IA1についてリフォーマット処理を実施することによって、第1のコロナル画像IS1をリフォーマットする。そして、複数の第2のアキシャル画像IA2についてリフォーマット処理を実施することによって、第2のコロナル画像IS2をリフォーマットする。
具体的には、図9(a)に示すように、クレードル401が往路方向ODに移動された体軸方向zに沿った面xzであるコロナル面FS1について、リフォーマット処理としてMPR(Multi Plain Peformat)処理を実施することで、図9(c)に示すように、第1のコロナル画像IS1を生成する。
そして、図9(b)に示すように、クレードル401が復路方向FDに移動された体軸方向zに沿った面xzであって、第1のコロナル画像IS1をリフォーマットしたコロナル面FS1に対応するコロナル面FS2について、リフォーマット処理としてMPR処理することによって、図9(c)に示すように、第2のコロナル画像IS2を生成する。
ここでは、図9(c)に示すように、第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とは、体軸方向zにおいて位置ずれが生じているために、被検体内の臓器などの組織に対応する画素位置が、所定の位置ずれ量dzでオフセットされていることとなる。
つぎに、図8に示すように、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量dzを取得する(S131)。
ここでは、撮影テーブル部4においてクレードル401が往路方向ODに移動された際に、その移動中のクレードル401に載置されている被検体にて撮影領域が移動された第1の被検体位置と、その被検体において撮影領域が第1の被検体位置になるようにクレードル401が復路方向FDに移動された際に、その移動中のクレードル401に載置されている被検体にて撮影領域が移動された第2の被検体位置とが、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて相違する位置ずれ量dzを、位置ずれ量取得部304が取得する。
本実施形態においては、位置ずれ量取得部304は、画像再構成部303によって画像再構成された第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とを互いに比較処理することによって位置ずれ量dzを算出する。
ここでは、図10(a)に示すように、画像再構成された第1のコロナル画像IS1について特徴抽出処理を実施することにより抽出された第1の特徴抽出領域TR1の画素位置と、画像再構成された第2のコロナル画像IS2について特徴抽出処理を実施することにより、第1のコロナル画像IS1において抽出された第1の特徴抽出領域TR1に対応するように抽出された第2の特徴抽出領域TR2の画素位置とに基づいて、この位置ずれ量dzを算出する。
具体的には、図10(a)に示すように、まず、第1のコロナル画像IS1について、たとえば、被検体内の組織において血管が交差する部分を特徴部分として抽出するように、特徴抽出処理を実施することによって、第1の特徴抽出領域TR1を抽出する。また、これと同様に、第2のコロナル画像IS2について特徴抽出処理を実施することにより、第1のコロナル画像IS1において抽出された第1の特徴抽出領域TR1に対応するように、第2の特徴抽出領域TR1を抽出する。
そして、第1のコロナル画像IS1において抽出された第1の特徴抽出領域TR1の画素位置と、第2のコロナル画像IS1において第1の特徴抽出領域TR1に対応するように抽出された第2の特徴抽出領域TR2の画素位置とが体軸方向zにおいて相違する距離を、位置ずれ量dzとして算出する。
つぎに、図8に示すように、第1のコロナル画像IS1と、第2のコロナル画像IS2とを、被検体の体軸方向zにて互いに対応するように位置合わせする(S141)。
ここでは、位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とのそれぞれの画素位置が、撮影領域において往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zで互いに対応した位置になるように、第1のコロナル画像IS1との第2のコロナル画像IS2との少なくとも一方の画素位置をシフトして補正する。そして、この補正後の第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とのそれぞれを、往路画像と復路画像とのそれぞれとして生成する。
具体的には、図10(b)に示すように、上記のようにして算出された位置ずれ量dzに対応するように、たとえば、第1のコロナル画像IS1の各画素位置に対して第2のコロナル画像IS2の画素位置を体軸方向zにシフトさせる。そして、この第1のコロナル画像IS1と、画素位置がシフトされた第2のコロナル画像IS2とのそれぞれを、往路画像と復路画像とのそれぞれとして生成する。
そして、上記のように生成した往路画像と復路画像とを表示装置51が表示画面に表示され、診断が実施される。
以上のように、本実施形態は、撮影テーブル部4においてクレードル401が往路方向ODに移動された際に、その移動されているクレードル401に載置されている被検体において撮影が実施される撮影領域が移動された第1の被検体位置と、その被検体において撮影領域が第1の被検体位置になるようにクレードル401が復路方向FDに移動された際に、その移動されているクレードル401に載置されている被検体において撮影領域が移動された第2の被検体位置とが、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて相違している位置ずれ量dzを、位置ずれ量取得部304が取得する。そして、その位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、往路画像と復路画像とのそれぞれの画素位置が、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて互いに対応した位置になるように、往路画像と復路画像とを補正する。このため、本実施形態は、往路方向ODと復路方向FDとにおいて、被検体にて互いに同じ位置のスライス面についてスライス画像を再構成することができるために、画像品質を向上させ、診断効率を向上させることが容易にできる。
また、本実施形態は、第1の投影データに基づいて第1のコロナル画像IS1を画像再構成し、第2の投影データに基づいて第2のコロナル画像IS2を画像再構成し、その画像再構成された第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とを互いに比較処理することによって、上記の位置ずれ量を算出する。ここでは、往路スキャンにて得た第1の投影データに基づいて、クレードル401が往路方向ODと復路方向FDとに移動された体軸方向zを垂線とする複数のアキシャル面について、複数の第1のアキシャル画像IA1を画像再構成した後に、当該画像再構成した複数の第1のアキシャル画像IA1をリフォーマットすることによって、第1のコロナル画像IS1を画像再構成する。そして、復路スキャンにて得た第2の投影データに基づいて、クレードル401が体軸方向zを垂線とする複数のアキシャル面について、複数の第2のアキシャル画像IA2を画像再構成した後に、当該画像再構成した複数の第2のアキシャル画像IA2をリフォーマットすることによって、第2のコロナル画像IS2を画像再構成する。その後、第1のコロナル画像IS1について特徴抽出処理を実施することにより抽出された第1の特徴抽出領域TR1の画素位置と、第2のコロナル画像IS2について特徴抽出処理を実施することにより、第1のコロナル画像IS1において抽出された第1の特徴抽出領域TR1に対応するように抽出された第2の特徴抽出領域TR2の画素位置とに基づいて、この位置ずれ量を算出する。そして、上記のように自動的に算出された位置ずれ量に基づいて、第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とのそれぞれの画素位置が、被検体の撮影領域において往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zで互いに対応した位置になるように、第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2との少なくとも一方の画素位置をシフトして補正する。そして、その第1のコロナル画像と第2のコロナル画像IS2とのそれぞれを、往路画像と復路画像とのそれぞれとして生成する。このように、本実施形態は、往路方向ODと復路方向FDとのそれぞれに移動される際に生ずる位置ずれ量を自動的に計測した後に、その計測した位置ずれ量に基づいて、往路方向ODと復路方向FDとにおいて、被検体にて互いに同じ位置のスライス面について、スライス画像を補正できるために、画像品質を向上させ、診断効率を向上させることが容易にできる。
<実施形態2>
以下より、本発明にかかる実施形態2について、説明する。
本実施形態は、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得するステップ(図8に示した実施形態1のステップS131)が、実施形態1と異なる。この点を除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
図11は、本発明にかかる実施形態2において、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する動作を示すフロー図である。また、図12は、本発明にかかる実施形態2において、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する様子を示す図である。
往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する際においては、図11に示すように、第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2を、表示装置51が表示画面に並べて表示する(S211)。
ここでは、図12(a)に示すように、実施形態1と同様にしてリフォーマットされた第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2を、表示装置51が表示画面に並べて表示する。
つぎに、図11に示すように、第1のコロナル画像IS1において第1の特定領域TR11の画素位置を入力すると共に、第2のコロナル画像IS2において第1の特定領域TR11に対応する第2の特定領域TR21の画素位置を入力する(S221)。
ここでは、図12(b)に示すように、その表示装置51の表示画面にて表示されている第1のコロナル画像IS1をオペレータが観察し、その第1のコロナル画像IS1において第1の特定領域TR11の画素位置を、オペレータが入力装置41のポインティングデバイスを用いて入力する。そして、その入力された第1の特定領域TR11の画素位置を示すように、第1のマーカー画像M1を、表示装置51が表示画面にて第1のコロナル画像IS1に重複させて表示する。たとえば、被検体内の組織において血管が交差する部分を、第1の特定領域TR11として、その画素位置を入力する。その後、これと同様に、その表示装置51の表示画面にて表示されている第2のコロナル画像IS2をオペレータが観察し、第2のコロナル画像IS2において、第1のコロナル画像IS1にて入力した第1の特定領域TR11に対応する領域の画素位置を、第2の特定領域TR21とするように、オペレータが入力装置41のポインティングデバイスを用いて入力する。そして、その入力された第2の特定領域TR21の画素位置を示すように、第2のマーカー画像M2を表示装置51が表示画面にて第2のコロナル画像IS2に重複させて表示する。
つぎに、第1の特定領域TR11の画素位置と、第2の特定領域TR21の画素位置とから、位置ずれ量dzを算出する(S231)。
ここでは、入力装置41によって入力された第1の特定領域TR11の画素位置と、第2の特定領域TR21の画素位置とに基づいて、位置ずれ量取得部304が位置ずれ量dzを算出する。具体的には、図12(b)に示すように、第1のコロナル画像IS1において入力された第1の特定領域TR11の画素位置と、第2のコロナル画像IS1において第1の特定領域TR11に対応するように入力された第2の特定領域TR21の画素位置とが体軸方向zにおいて相違する距離を、位置ずれ量dzとして算出する。
その後、実施形態1と同様に、第1のコロナル画像IS1と、第2のコロナル画像IS2とを、被検体の体軸方向zにて互いに対応するように位置合わせする(図8のS141)。
以上のように、本実施形態においては、往路スキャンにて得られる第1のコロナル画像IS1と、復路スキャンにて得られる第2のコロナル画像IS2とを、表示装置41が表示画面に表示する。そして、その表示画面に表示されている第1のコロナル画像IS1と第2のコロナル画像IS2とを観察するオペレータによって、第1のコロナル画像IS1において第1の特定領域TR11の画素位置が入力装置に入力され、第2のコロナル画像IS2において第1の特定領域TR11に対応する第2の特定領域TR21の画素位置が入力装置41に入力される。その後、入力装置41によって入力された第1の特定領域TR11の画素位置と、第2の特定領域TR21の画素位置とに基づいて、位置ずれ量取得部304が、位置ずれ量dzを算出する。そして、実施形態1と同様に、その位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、第1のコロナル画像IS1としての往路画像と、第2のコロナル画像IS2としての復路画像とのそれぞれの画素位置が、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて互いに対応した位置になるように補正する。このため、本実施形態は、実施形態1と同様に、往路方向ODと復路方向FDとにおいて、被検体にて互いに同じ位置のスライス面についてスライス画像を再構成することができるために、画像品質を向上させ、診断効率を向上させることが容易にできる。
<実施形態3>
以下より、本発明にかかる実施形態3について、説明する。
本実施形態は、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得するステップ(図8に示した実施形態1のステップS131)が、実施形態1と異なる。この点を除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
図13は、本発明にかかる実施形態3において、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する動作を示すフロー図である。
往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する際においては、図13に示すように、位置ずれ量に関する位置ずれ量データが、オペレータによって入力装置に入力データとして入力される(S311)。
ここでは、たとえば、オペレータが事前に計測した位置ずれ量に関する位置ずれ量データが入力される。
つぎに、位置ずれ量dzを取得する(S321)。
ここでは、上記のように、入力装置41に入力された位置ずれ量データを、位置ずれ量取得部304が受けて、位置ずれ量dzとして取得する。
その後、実施形態1と同様に、第1のコロナル画像IS1と、第2のコロナル画像IS2とを、被検体の体軸方向zにて互いに対応するように位置合わせする(図8のS141)。
以上のように、本実施形態においては、位置ずれ量に関する位置ずれ量データが、オペレータによって入力装置に入力データとして入力され、その入力装置41に入力された位置ずれ量データに基づいて、位置ずれ量取得部304が位置ずれ量dzを取得する。そして、実施形態1と同様に、その位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、第1のコロナル画像IS1としての往路画像と、第2のコロナル画像IS2としての復路画像とのそれぞれの画素位置が、往路方向ODと復路方向FDとに沿った体軸方向zにて互いに対応した位置になるように補正する。このため、本実施形態は、実施形態1と同様に、往路方向ODと復路方向FDとにおいて、被検体にて互いに同じ位置のスライス面についてスライス画像を再構成することができるために、画像品質を向上させ、診断効率を向上させることが容易にできる。
<実施形態4>
以下より、本発明にかかる実施形態4について、説明する。
本実施形態は、クレードル401が往路方向ODと復路方向FDとに移動された体軸方向zにおいて、往路画像と復路画像とのそれぞれを、被検体の撮影領域にて互いに異なる位置であって交互に並ぶように、複数のアキシャル画像として画像再構成する。そして、表示装置51が、表示画面において、その往路画像と復路画像とのそれぞれをクレードル401が往路方向ODと復路方向FDとに移動された体軸方向zに沿うように交互に動画像として順次表示する。この点を除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
図14は、本発明にかかる実施形態4において、往路画像と復路画像とを生成する様子を示す図である。
往路画像を生成する際においては、図14(a)に示すように、往路スキャンにて得た第1の投影データに基づいて、クレードル401が往路方向ODと復路方向FDとに移動された体軸方向zを垂線とする複数のアキシャル面について、複数の往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGを画像再構成する。
ここでは、図14(a)に示すように、体軸方向zを垂線とする面xyに対応する複数のアキシャル面であって、第1のクレードル位置C1から第nのクレードル位置Cnまで等間隔に並ぶクレードル位置C1,・・・,Ci,・・・,Cnの奇数番目のそれぞれに対応するアキシャル面FA1,・・・,FA1,・・・,FA1について、複数の往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGを画像再構成する。
そして、復路画像を生成する際においては、図14(b)に示すように、復路スキャンにて得た第2の投影データに基づいて、クレードル401が往路方向ODと復路方向FDとに移動された体軸方向zを垂線とする面xyに対応する複数のアキシャル面について、複数の復路画像FG1,・・・,FG1i−1,・・・,FG1n−1を画像再構成する。
ここでは、往路画像と復路画像とを組み合わせて動画像とするために、図14(b)に示すように、実施形態1と異なって、クレードル401が往路方向ODと復路方向FDとに移動された体軸方向zにおいて、往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと復路画像FG1,・・・,FG1n−1とのそれぞれが、互いに異なる位置にて交互に並ぶように、複数の復路画像FG1,・・・,FGi−1,・・・,FG1n−1を画像再構成する。つまり、図14(b)に示すように、体軸方向zを垂線とする複数の面xyであって、第1のクレードル位置C1から第nのクレードル位置Cnまで等間隔に並ぶクレードル位置にて、偶数番目のそれぞれに対応するアキシャル面FA1,・・・,FA1n−1について、複数の復路画像FG1,・・・,FG1n−1を画像再構成する。
この場合、図14(a)と図14(b)とに示すように、第1のクレードル位置C1から第nのクレードル位置Cnまで等間隔に並ぶクレードル位置に対応するように、複数の往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと、複数の復路画像FG1,・・・,FG1i−1,・・・,FG1n−1とを交互に画像再構成しているが、図7を用いて前述したように、往路スキャンと復路スキャンとにおいては、被検体の体軸方向zにおいて位置ずれが生ずるために、図14(a),図14(b)とに示すように、実際には、複数の往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと、複数の復路画像FG1,・・・,FG1i−1,・・・,FG1n−1との相対位置関係が、第1のクレードル位置C1から第nのクレードル位置Cnまで等間隔に並ぶクレードル位置C1,C2,・・・,Ci,・・・Cn−1,Cnに対応していない。このため、前述したように、表示画面において、この往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと復路画像FG1,・・・,FG1i−1,・・・,FG1n−1とのそれぞれを、体軸方向zに沿うように交互に動画像として順次表示した場合には、被検体内の臓器などの組織が脈動するように揺れて表示される場合がある。
このため、本実施形態においては、実施形態1などにて位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと復路画像FG1,・・・,FGi−1,・・・,FG1n−1とのそれぞれが、体軸方向zにおける被検体の撮影領域の位置に対応するように位置合わせする。
たとえば、図14(b)にて実線で示すように、上記のようにして復路画像FG1,・・・,FG1i−1,・・・,FG1n−1を画像再構成したアキシャル面FA1,・・・,FA1i−1,・・・,FA1n−1を、位置ずれ量dzに対応するように体軸方向zに移動させたアキシャル面FA2,・・・,FA2i−1,・・・,FA2n−1について、複数のアキシャル画像を第2の投影データに基づいて画像再構成し、その複数のアキシャル画像を、往路画像FG2,・・・,FG2i−1,・・・,FG2n−1として生成する。たとえば、補完処理などのデータ処理を実施することによって生成する。
そして、図14(c)に示すように、往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと、位置合わせされた復路画像FG2,・・・,FG2i−1,・・・,FG2n−1とのそれぞれを、体軸方向zに沿うように交互に並んだフレームとした動画像として、表示装置51が表示画面にて表示する。
すなわち、図14(c)に示すように、往路画像OG,復路画像FG2,・・・,復路画像FG2i−1,往路画像OG,・・・,復路画像FG2n−1,往路画像OGのように交互に連続的に表示する。
以上のように、本実施形態は、位置ずれ量取得部304によって取得された位置ずれ量dzに基づいて、往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと復路画像FG1,・・・,FG1n−1とのそれぞれを、体軸方向zにおける被検体の撮影領域の位置に対応するように位置合わせする。そして、往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと、その位置合わせされた復路画像FG2,・・・,FG2n−1とのそれぞれを、体軸方向zに沿うように交互に並んだフレームとした動画像として表示する。このように、本実施形態は、往路画像OG,・・・,OG,・・・,OGと復路画像FG1,・・・,FG1n−1とを被検体における基準位置に対応するように位置合わせして画像再構成しているために、それらを動画像のフレームとして連続的に順次表示させた場合に、被検体中の臓器などが脈動するように揺れて表示されることを防止できる。したがって、本実施形態は、画像品質を向上させることができ、診断効率を向上させることが容易に実現することができる。
なお、上記の実施形態において、X線CT装置1は、本発明の放射線撮影装置に相当する。また、上記の実施形態において、走査ガントリ2は、本発明のスキャン部に相当する。また、上記の実施形態において、表示装置51は、本発明の表示部に相当する。
また、本発明の実施に際しては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
たとえば、上記の実施形態においては、放射線としてX線を用いている例について説明しているが、これに限定されない。たとえば、ガンマ線等の放射線を用いても良い。
また、上記の実施形態においては、ヘリカルシャトルスキャン方式にてスキャンを実施する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、アキシャルシャトルスキャン方式にてスキャンを実施する場合について適用しても良い。
また、上記の実施形態においては、コロナル面、アキシャル面について、往路画像、復路画像を生成する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、サジタル面やオブリーク面などの面について、生成する場合においても適用できる。
また、上記の実施形態においては、MPR処理により生成した画像から、往路スキャンと復路スキャンとの間における被検体の位置ずれ量dzを、自動的に計測する場合について示したが、MIP処理により生成した画像や、3次元画像などの画像を用いて、計測してもよい。
図1は、本発明にかかる実施形態1において、X線CT装置1の全体構成を示すブロック図である。 図2は、本発明にかかる実施形態1において、X線CT装置1の要部を示す図である。 図3は、本発明にかかる実施形態1において、中央処理装置30の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明にかかる実施形態1において、撮影テーブル部4の構成を示す斜視図である。 図5は、本発明にかかる実施形態1において、X線CT装置1の動作を示すフロー図である。 図6は、本発明にかかる実施形態1において、スキャンを実施する様子を示す側面図である。 図7は、本発明にかかる実施形態1において、往路方向ODに移動されたクレードル401に載置されている被検体の部分と、復路方向FDに移動されたクレードル401に載置されている被検体の部分との位置関係を示す図である。 図8は、本発明にかかる実施形態1において、往路画像と復路画像とを生成する動作を示すフロー図である。 図9は、本発明にかかる実施形態1において、被検体の撮影領域にて往路画像と復路画像とを生成する様子を示す図である。 図10は、本発明にかかる実施形態1において、被検体の撮影領域にて往路画像と復路画像とを生成する様子を示す図である。 図11は、本発明にかかる実施形態2において、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する動作を示すフロー図である。 図12は、本発明にかかる実施形態2において、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する様子を示す図である。 図13は、本発明にかかる実施形態3において、往路スキャンにて移動された被検体と、復路スキャンにて移動された被検体との間における位置ずれ量を取得する動作を示すフロー図である。 図14は、本発明にかかる実施形態4において、往路画像と復路画像とを生成する様子を示す図である。
符号の説明
1…X線CT装置(放射線撮影装置)、
2…走査ガントリ(スキャン部)、
3…操作コンソール、
4…撮影テーブル部(撮影テーブル部)、
20…X線管(照射部)、
21…X線管移動部、
22…コリメータ、
23…X線検出器(検出部)、
23a…検出素子、
24…データ収集部、
241…選択・加算切換回路、
242…アナログ−デジタル変換器、
25…X線コントローラ、
26…コリメータコントローラ、
27…回転部、
28…ガントリコントローラ、
29…撮影空間、
30…中央処理装置(データ処理部)、
41…入力装置(入力部)、
51…表示装置(表示部)、
61…記憶装置、
301…制御部、
302…スキャン条件設定部、
303…画像再構成部、
304…位置ずれ量取得部(位置ずれ量取得部)、
401…クレードル(クレードル)、
402…クレードル移動部

Claims (16)

  1. 被検体が載置されるクレードルを含み、前記クレードルを移動する撮影テーブル部と、
    前記撮影テーブル部において移動される前記クレードルに載置されている前記被検体の撮影領域へ放射線を照射し、前記撮影領域を透過した前記放射線を検出するスキャンを実施することによって、前記撮影領域についての投影データを取得するスキャン部と、
    前記スキャン部によって取得された前記投影データに基づいて、前記撮影領域について画像を画像再構成するデータ処理部と
    を有し、
    前記撮影テーブル部は、前記スキャン部に対して前記クレードルを往路方向と復路方向とのそれぞれに移動し、
    前記スキャン部は、前記クレードルが前記往路方向に移動されている際に前記スキャンを実施することによって、前記投影データとして第1の投影データを取得すると共に、前記クレードルが前記復路方向に移動されている際に前記スキャンを実施することによって、前記投影データとして第2の投影データを取得し、
    前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて往路画像を前記画像として画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて復路画像を前記画像として画像再構成する
    放射線撮影装置であって、
    前記データ処理部は、
    前記撮影テーブル部において前記クレードルが前記往路方向に移動された際に当該クレードルに載置されている前記被検体にて前記撮影領域が移動された第1の被検体位置と、前記被検体において前記撮影領域が前記第1の被検体位置になるように前記クレードルが前記復路方向に移動された際に当該クレードルに載置されている前記被検体にて前記撮影領域が移動された第2の被検体位置とが、前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向にて相違する位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得部
    を含み、
    前記位置ずれ量取得部によって取得された前記位置ずれ量に基づいて、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれの画素位置が前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向にて互いに対応した位置になるように、前記往路画像と前記復路画像とを生成する
    放射線撮影装置。
  2. 前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて第1の画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて第2の画像を画像再構成し、
    前記位置ずれ量取得部は、前記データ処理部によって画像再構成された前記第1の画像と前記第2の画像とを互いに比較処理することによって前記位置ずれ量を算出する、
    請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記データ処理部は、前記位置ずれ量取得部によって取得された前記位置ずれ量に基づいて、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれの画素位置が、前記撮影領域において前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向で互いに対応した位置になるように、前記第1画像と前記第2画像との少なくとも一方の画素位置をシフトして補正することによって、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれを、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれとして生成する、
    請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記データ処理部は、前記クレードルが前記往路方向に移動された方向に沿った面について、前記第1の画像を画像再構成し、前記第1の画像を画像再構成した面について、前記第2の画像を画像再構成する、
    請求項2または3に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする複数の面について、複数の第3の画像を画像再構成した後に、当該画像再構成した複数の第3の画像をリフォーマットすることによって、前記第1の画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする複数の面について、複数の第4の画像を画像再構成した後に、当該画像再構成した複数の第4の画像をリフォーマットすることによって、前記第2の画像を画像再構成する、
    請求項4に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記位置ずれ量取得部は、前記データ処理部によって画像再構成された前記第1の画像について特徴抽出処理を実施することにより抽出された第1の特徴抽出領域の画素位置と、前記データ処理部によって画像再構成された前記第2の画像について特徴抽出処理を実施することにより、前記第1の画像において抽出された前記第1の特徴抽出領域に対応するように抽出された第2の特徴抽出領域の画素位置とに基づいて、前記位置ずれ量を算出する、
    請求項1から5のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  7. 前記データ処理部によって前記撮影領域について画像再構成された画像を表示画面に表示する表示部
    を有する、
    請求項1から6のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  8. 前記データ処理部によって前記撮影領域について画像再構成された画像を表示画面に表示する表示部と、
    オペレータによって入力データが入力される入力部と
    を有し、
    前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて第1の画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて第2の画像を画像再構成し、
    前記表示部は、前記第1の画像と、前記第2の画像とを、前記表示画面に表示し、
    前記入力部は、前記表示部にて表示されている前記第1の画像において第1の特定領域の画素位置がオペレータによって入力され、前記表示部にて表示されている前記第2の画像において前記第1の特定領域に対応する第2の特定領域の画素位置がオペレータによって入力され、
    前記位置ずれ量取得部は、前記入力部によって入力された前記第1の特定領域の画素位置と、前記第2の特定領域の画素位置とに基づいて、前記位置ずれ量を算出することによって取得する、
    請求項1に記載の放射線撮影装置。
  9. オペレータによって入力データが入力される入力部
    を有し、
    前記入力部は、前記位置ずれ量に関する位置ずれ量データが、オペレータによって入力データとして入力され、
    前記位置ずれ量取得部は、前記入力部に入力された前記位置ずれ量データに基づいて、前記位置ずれ量を取得する、
    請求項1に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記データ処理部は、前記第1の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする面について、前記往路画像を画像再構成し、前記第2の投影データに基づいて、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向を垂線とする面について前記復路画像を画像再構成する際には、前記位置ずれ量取得部によって取得された前記位置ずれ量に基づいて、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれが、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向における前記被検体の撮影領域の位置に対応するように、前記往路画像と前記復路画像とを画像再構成する、
    請求項1に記載の放射線撮影装置。
  11. データ処理部によって前記撮影領域について画像再構成された画像を表示画面に表示する表示部
    を有し、
    前記データ処理部は、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向において、前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれを、前記被検体の撮影領域にて互いに異なる位置であって交互に並ぶように、複数、画像再構成し、
    前記表示部は、前記表示画面において、前記データ処理部によって生成された前記往路画像と前記復路画像とのそれぞれを、前記クレードルが前記往路方向と前記復路方向とに移動された方向に沿うように交互に動画像として順次表示する、
    請求項7に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記撮影テーブル部は、前記往路方向と前記復路方向とに沿った方向が水平方向になるように、前記クレードルを移動する
    請求項1から11のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  13. 前記スキャン部は、
    前記撮影テーブル部において移動される前記クレードルを収容する撮影空間を含み、
    当該撮影空間において前記クレードルに載置された前記被検体に前記放射線を照射する照射部と、
    前記照射部から照射され、前記被検体を透過した前記放射線を検出することによって前記投影データを生成する検出部と
    を有する
    請求項1から12のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  14. 前記照射部は、前記放射線としてX線を照射する
    請求項13に記載の放射線撮影装置。
  15. 前記スキャン部は、ヘリカルスキャン方式にて前記スキャンを実施する、
    請求項14に記載の放射線撮影装置。
  16. 前記スキャン部は、アキシャルスキャン方式にて前記スキャンを実施する、
    請求項14に記載の放射線撮影装置。
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